JP2020050271A - 車載ライト装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーダ装置の前方に配されるカバー部材に付着する氷雪等に起因するレーダ性能の低下を抑制し得る車載ライト装置の制御装置を提供すること。【解決手段】車外の第1方向の領域を監視するための灯具20とレーダ装置10とを一体的に配設する車載ライト装置の制御装置であって、レーダ装置10により第1方向に送信された電磁波の反射波の強度を取得する反射波強度取得部101と、反射波の強度に基づいてレーダ装置10の第1方向側に配されたカバー部材15への氷雪又は霜の付着を判定し、当該判定結果に応じて前記灯具をオン又はオフに制御する点灯制御部103と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、車載ライト装置の制御装置に関する。
従来、ミリ波レーダ(以下、「レーダ装置」とも称する)を、車外を照射する灯具(例えば、ヘッドライトや、又はバックライト)と一体的に配設した車載ライト装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
かかる車載ライト装置は、ミリ波レーダを搭載するための配置スペースを省スペース化し、車体のデザイン性の向上に資する点で、好適である。
特開2008−186741号公報
ところで、この種の車載ライト装置においては、内蔵するレーダ装置を防護するため、当該レーダ装置は、カバー部材に覆われた状態で配設される。そして、当該レーダ装置は、カバー部材を介して、車外の領域との間で、電磁波の送受信を行っている。
しかしながら、車両の走行環境によっては、カバー部材に氷雪や霜が付着する場合がある。かかる場合、カバー部材に付着した氷雪等に起因して、レーダ装置が送受信する電磁波の出力利得及び受信利得が低下し、レーダ装置の物体検知の検知精度が低下するという問題がある。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、レーダ装置の前方に配されるカバー部材に付着する氷雪等に起因するレーダ性能の低下を抑制し得る車載ライト装置の制御装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本開示は、
車外の第1方向の領域を監視するための灯具とレーダ装置とを一体的に配設する車載ライト装置の制御装置であって、
前記レーダ装置により前記第1方向に送信された電磁波の反射波の強度を取得する反射波強度取得部と、
前記反射波の強度に基づいて前記レーダ装置の前記第1方向側に配されたカバー部材への氷雪又は霜の付着を判定し、当該判定結果に応じて前記灯具をオン又はオフに制御する点灯制御部と、
を備える制御装置である。
本開示に係る車載ライト装置の制御装置によれば、レーダ装置の前方に配されるカバー部材に付着する氷雪等に起因するレーダ性能の低下を抑制することができる。
一実施形態に係る車載ライト装置の車両における配設状態を示す斜視図 一実施形態に係る車載ライト装置の構成の一例を示す側面断面図 一実施形態に係るレーダ装置を上方から見た平面図 一実施形態に係るECUの構成の一例を示すブロック図 カバー部材の前面に氷雪等が付着した際の反射波の挙動を示す図 一実施形態に係るECUの動作の一例を示すフローチャート
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[車載ライト装置の構成]
以下、一実施形態に係る車載ライト装置(以下、「ライト装置」と略称する)の構成の一例について説明する。本実施形態に係るライト装置は、車両前方を照射するヘッドライトに適用されている。尚、ここでは、車両前方の右側のヘッドライトの構成についてのみ説明する。
各図には、各構成の位置関係を明確にするため、レーダ装置が装置外部に電磁波を送信する前方向(即ち、物体検知の対象となる方向)を基準として、共通の直交座標系(X、Y、Z)を示している。以下では、X軸のプラス方向はレーダ装置が装置外部に電磁波を送信する前方向(以下、「前方向」又は「第1方向」と略称する)を表し、Y軸のプラス方向はレーダ装置の側面右側方向(以下、「右方向」と略称する)を表し、Z軸のプラス方向はレーダ装置の上方向(以下、「上方向」と略称する)を表すものとして説明する。
尚、以下では、プラスZ方向が車両の上方向に相当し、プラスX方向から30度程度マイナスY方向側に向けた方向が車両の進行方向に相当する。
図1は、本実施形態に係るライト装置Uの車両における配設状態を示す斜視図である。
本実施形態に係るライト装置Uは、レーダ装置10、灯具20a、20b、20c、及びECU(Electronic Control Unit)100(図2を参照)を備えている。
本実施形態に係るライト装置Uにおいては、3個の灯具20a、20b、20cが左右方向に沿って隣接して配設されており、レーダ装置10は、当該灯具20a、20b、20cの下方側に配設されている。
本実施形態に係るレーダ装置10は、車両の進行方向に対して斜め右方向(プラスX方向)に向かって電磁波を送信し、当該方向に存在する物体検知を行う。そして、左側のヘッドライトに内蔵されたレーダ装置(図示せず)が、車両の進行方向に対して斜め左方向に存在する物体検知を行う。
図2は、本実施形態に係るライト装置Uの構成の一例を示す側面断面図である。図3は、本実施形態に係るレーダ装置10を上方から見た平面図である。
灯具20aは、光源21a、リフレクタ22aを備えている。尚、灯具20aは、灯具20b、20cと共に灯具筐体30内に収納されている。
灯具筐体30は、車両の前端領域内に収納空間を形成し、レーダ装置10、及び灯具20a、20b、20cを当該収納空間内に収納する。又、灯具筐体30は、収納空間の前面を覆う前面カバー30aを有している。尚、灯具筐体30は、例えば、樹脂製の素材(例えば、ポリカーボネート等)により形成されている。又、前面カバー30aは、例えば、光に対する透過性を有する樹脂製の素材(例えば、ポリカーボネート等)によって形成されている。
光源21aは、例えば、白熱電球であって、前方(ここでは、プラスX方向から30度程度マイナスY側に向けた方向)に向かって光を出射する。光源21aは、灯具筐体30の後方側の側壁に取り付けられている。尚、光源21aとしては、集光レンズを有するものが用いられてもよい。
リフレクタ22aは、光源21aの周囲を囲繞するように配設され、光源21aが出射する光を集光して、ライトの照射範囲を調整する。リフレクタ22aは、例えば、前方側に開口を向け、且つ、前方側に向かうにつれて開口径が大きくなる四角錐状の筒部材によって構成されている。尚、リフレクタ22aは、例えば、アルミ材等の金属部材によって形成されている。又、リフレクタ22aは、樹脂部材にメタライズして形成されてもよい。
灯具20b、20cは、灯具20aと同様の構成を有し、それぞれ、光源、及び当該光源の周囲を囲繞するリフレクタによって構成されている。尚、灯具20a、20b、20cは、例えば、アダプティブハイビームシステムと称される、ヘッドライトの照射エリアを自動的に移行するシステムを搭載している。
以下では、灯具20a、灯具20b及び灯具20cのいずれかについて、特に区別しない場合、「灯具20」、「光源21」、及び「リフレクタ22」と略称する。
レーダ装置10は、回路基板11、アンテナ部12、信号処理IC13、及び、セパレータ14を備えている。
尚、本実施形態に係るレーダ装置10は、誘電体レンズ15を介して、車外の前方領域との間で電磁波の送受信を行う。換言すると、本実施形態に係る誘電体レンズ15は、レーダ装置10を保護するカバー部材としても機能している(以下、「カバー部材15」とも称する)。
回路基板11は、アンテナ部12及び信号処理IC13が実装される基板である。回路基板11としては、例えば、PCB(Printed Circuit Board)基板又は信号処理IC13を内蔵した半導体基板等が用いられる。
回路基板11は、ライト装置Uの小型化の観点から、リフレクタ22の下方側において、基板面が水平方向に沿って延在するように配設されている。尚、回路基板11は、リフレクタ22の上方側に配設されてもよい。
アンテナ部12は、回路基板11の基板面内の前部領域に配設され、前方(プラスX方向)に向かって電磁波Ftを送信すると共に、当該電磁波がターゲットにて反射して戻ってくる反射波Frを受信する。
アンテナ部12は、例えば、回路基板11の前端側の方向に指向特性を有するエンドファイアアレー(End-fire Array)アンテナである。尚、エンドファイアアレーアンテナは、長手方向が平行になるように配列された複数のストリップ導体を含んで構成され、当該複数のストリップ導体が配列される方向に沿って電磁波を送受信する。アンテナ部12は、例えば、±Y方向に沿って隣接して配設された6個のエンドファイアアレーアンテナ(以下、「アンテナ素子」とも称する)によって構成されている。そして、アンテナ部12は、当該6個のアンテナ素子によって、フェーズドアレーアンテナとして構成されている。
アンテナ部12は、リフレクタ22よりも前方側に配設されている。つまり、アンテナ部12は、平面視で、リフレクタ22と重なり合わないように配設されている。これによって、アンテナ部12とリフレクタ22とが正対する状態を避け、アンテナ部12とリフレクタ22との間における定在波の発生を抑制している。
信号処理IC13は、例えば、アンテナ部12に高周波の駆動信号を送出して、アンテナ部12から電磁波(例えば、ミリ波帯域の電磁波)を送信させたり、アンテナ部12が受信した反射波に係る受信信号の受信処理を行う。そして、信号処理IC13による受信処理(例えば、検波処理や周波数解析処理)によって、ターゲット(例えば、車両や人)までの距離、及びターゲットが存在する方位、その他にターゲットの反射強度や速度等の検出が行われる。尚、ここでは、当該信号処理IC13による受信処理は、公知の構成と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
セパレータ14は、灯具20とレーダ装置10との間の空間を仕切るように配設され、灯具20a、20b、20cとレーダ装置10との間における輻射熱の伝達を遮蔽する。具体的には、セパレータ14は、光源21から発せられる輻射熱が、回路基板11(例えば、信号処理IC13)に伝播することを抑制する。これにより、光源21から発せられる輻射熱が、回路基板11に搭載された信号処理IC13を過熱することを抑制している。尚、セパレータ14は、前方から到来してリフレクタ22で反射する電磁波がアンテナ部12に伝播することを抑制するようにも機能する。
尚、本実施形態に係るセパレータ14は、回路基板11の周囲を囲繞するように配設され、回路基板11を収容するレーダ筐体としても機能している。そして、セパレータ14は、回路基板11を収納した状態で、固定部材(例えば、螺子)を用いて、灯具筐体30の下面に装着されている。
又、セパレータ14は、回路基板11よりも前方側まで延在し、誘電体レンズ15と接触する延在部14aを有している。つまり、セパレータ14は、光源21から発せられる輻射熱を吸収し、誘電体レンズ15の前端面に熱伝達し、誘電体レンズ15の前端面を昇温するようにも機能する(図2のHeatは、セパレータ14が伝達する熱を表す)。尚、図2では、延在部14aは、誘電体レンズ15の前端面及び前面カバー30aの前端面の両方と接触する構成となっているが、少なくとも誘電体レンズ15の前端面と接触する構成とすればよい。
尚、セパレータ14の素材としては、灯具筐体30の素材(例えば、樹脂素材)よりも熱伝導率が高い材料が望ましく、典型的には、金属部材(例えば、アルミ又は銅)や、又はカーボン材等が用いられる。
誘電体レンズ15(本発明の「カバー部材」に相当)は、セパレータ14の前面に形成された窓部に装着され、アンテナ部12が送信した電磁波のビームを絞って前方に送出すると共に、電磁波がターゲットで反射して戻ってきた反射波をアンテナ部12に集光する。
誘電体レンズ15としては、例えば、プラスX方向が凸で、±Y方向に沿って延在する半円筒形状又は放物筒形状のレンズが用いられる。かかる半円筒形状又は放物筒形状の誘電体レンズ15は、側面の断面形状が、±Y方向のいずれの位置でも、略同一の形状を呈している(蒲鉾形状とも称される)ため、±Y方向の異なる位置に到来した反射波の屈折角を同一とすることができる点で好適である。これによって、装置外部から到来する反射波が、種々の方向(例えば、アンテナ部12に対してプラスY方向側とマイナスY方向側)からアンテナ部12に入射する事態を抑制する。つまり、これによって、物体検知の精度悪化(例えば、相互干渉による精度悪化又は位相差の変化によるに精度悪化)を引き起こすことを防止している。
尚、本実施形態では、誘電体レンズ15がアンテナ部12等を保護するカバー部材としても機能しているが、アンテナ部12等を保護するカバー部材としては、電磁波集光機能を有しない部材が装着されてもよい。
ECU100(本発明の「制御装置」に相当)は、灯具20の駆動回路を制御して、灯具20の点灯のオンオフを制御する。ECU100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、及び出力ポート等を含んで構成されている。尚、ECU100は、レーダ装置10と車載ネットワークにより相互に接続され、必要なデータや制御信号を相互にやり取りしている。
[ECUの構成]
次に、図4、図5を参照して、本実施形態に係るECU100の構成の一例について説明する。
図4は、本実施形態に係るECU100の構成の一例を示すブロック図である。
ECU100は、反射波強度取得部101、天候情報取得部102、及び、点灯制御部103を備えている。
反射波強度取得部101は、レーダ装置10から、当該レーダ装置10にて検出された反射波の強度を取得する。尚、本実施形態に係る反射波強度取得部101は、反射波の強度を示す情報として、反射波電力を用いる。但し、反射波の強度を示す情報としては、反射波電力に代えて、他の情報が用いられてもよい。
尚、レーダ装置10にて検出された反射波電力は、アンテナ部12が前方に送信した電磁波のうち、前方に存在するターゲットにて反射してアンテナ部12に戻ってきた反射波の大きさを表す。当該反射波電力は、アンテナ部12で受信した電磁波を、信号処理IC13が受信処理することによって検出されている。
天候情報取得部102は、自身を搭載する車両の走行位置の現時点における天候情報を取得する。天候情報取得部102は、例えば、当該車両に搭載されたGPS受信機から、車両の走行位置の情報を取得する。そして、天候情報取得部102は、天候情報提供装置(例えば、公共機関により提供される天候情報提供サーバ)から、車両の走行位置の天候情報を取得する。
但し、天候情報取得部102が天候情報を取得する手法は、任意であり、車載カメラに映る車外の画像に基づいて、天候情報を識別する手法が用いられてもよいし、車両の搭乗者が設定する天候情報を取得する構成であってもよい。
点灯制御部103は、反射波強度取得部101が取得した反射波電力に基づいて、レーダ装置10の前方に配されたカバー部材15への氷雪又は霜の付着の有無を判定し、当該判定結果に応じて灯具のオンオフを制御する。具体的には、点灯制御部103は、カバー部材15に氷雪又は霜等が付着している場合には、灯具20の光源21を点灯して、当該光源21からの輻射熱により、セパレータ14又は前面カバー30aを介して、カバー部材15を昇温する。これにより、カバー部材15に付着した氷雪又は霜等は、融雪したり、気化したりして、カバー部材15の前面から除去される。
図5は、カバー部材15の前面に氷雪等が付着した際の反射波電力の挙動の変化を示す図である。図5の点線グラフは、カバー部材15の前面に氷雪等が付着していないときの反射波電力の挙動を表し、実線グラフは、カバー部材15の前面に氷雪等が付着しているときの反射波電力の挙動を表している。
図5の横軸は時間を表し、縦軸は反射波電力[W]を表している。尚、図5のt1のタイミングで現れるピークはカバー部材15の位置からの反射波を表し、t2のタイミングで現れるピークはカバー部材15の前方のターゲットからの反射波を表している。
一般に、レーダ装置10のアンテナ部12から電磁波を送信する際、当該電磁波の一部は、当該カバー部材15にて反射してアンテナ部12に戻ってくる。そして、カバー部材15の前面に氷雪等が付着した場合には、当該氷雪等の影響により、当該カバー部材15にて反射する電磁波の量(即ち、反射波電力)は、増大する。又、カバー部材15の前面に氷雪等が付着した場合には、当該氷雪等の影響により、当該カバー部材15の外側のターゲットからの反射波電力は、低下する。
点灯制御部103は、上記の挙動を考慮して、カバー部材15への氷雪等の付着の有無を判定する。具体的には、点灯制御部103は、カバー部材15の位置からの反射波電力(t1のタイミングで検出される反射波電力)が所定の閾値以上となった場合、カバー部材15に氷雪等が付着していると判断して、カバー部材15の昇温処理を実行するべく、灯具20を点灯する。又、点灯制御部103は、当該昇温処理の際に、カバー部材15の位置からの反射波電力が所定の閾値未満となった場合、カバー部材15に氷雪等が除去されたと判断して、灯具20を消灯する。
又、点灯制御部103は、無用な点灯を回避するため、更に、天候情報取得部102が取得した天候情報に基づいて、灯具20のオンオフを制御する。即ち、カバー部材15への付着物が泥等のような場合には、灯具20を点灯して、カバー部材15を昇温しても、当該付着物は、除去されないことが多い。かかる観点から、点灯制御部103は、天候情報が雪の場合に限って、灯具20の点灯を実行する。
尚、ECU100が有する上記機能は、例えば、CPUがROMやRAMに格納された制御プログラムや各種データを参照することによって実現される。
[ECUの動作フロー]
次に、図6を参照して、本実施形態に係るECU100の動作の一例について説明する。
図6は、ECU100の動作の一例を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、例えば、ECU100がコンピュータプログラムに従って、所定間隔(例えば、10分毎)で実行するものである。
ステップS1において、まず、ECU100は、レーダ装置10から取得した反射波の挙動に基づいて、カバー部材15からの反射波電力が閾値以上か否かを判定する。このとき、カバー部材15からの反射波電力が閾値以上の場合(S1:YES)、ECU100は、ステップS2に処理を進める。一方、カバー部材15からの反射波電力が閾値未満の場合(S1:NO)、ECU100は、特に処理を実行することなく図6の動作フローを終了する。
尚、このステップS1において、ECU100は、アンテナ部12から電磁波を送信した際、予め設定したタイミングで検出される反射波を、カバー部材15からの反射波として識別し、当該反射波電力を検出する(図5を参照)。
ステップS2において、ECU100は、天候情報提供装置から取得した走行位置の天候情報に基づいて、現時点の天候が雪か否かを判定する。このとき、現時点の天候が雪の場合(S2:YES)、ECU100は、ステップS3に処理を進める。一方、現時点の天候が雪でない場合(S2:NO)、ECU100は、特に処理を実行することなく図6の動作フローを終了する。
ステップS3において、ECU100は、灯具20を点灯するように、灯具20の駆動回路を制御する。そして、ステップS4に処理を進める。
ステップS4において、ECU100は、レーダ装置10から取得した反射波の挙動に基づいて、カバー部材15からの反射波電力が閾値未満に低下したか否かを判定する。このとき、ECU100は、カバー部材15からの反射波電力が閾値未満に低下することを待ち受け(S4:NO)、カバー部材15からの反射波電力が閾値未満に低下した場合(S4:YES)、ステップS5に処理を進める。
ステップS5において、ECU100は、灯具20を消灯するように、灯具20の駆動回路を制御する。そして、図6の動作フローを終了する。
本実施形態に係る車載ライト装置Uは、以上のような処理を実行することによって、カバー部材15(ここでは、誘電体レンズ15)に氷雪等が付着した際に、カバー部材15を昇温し、これによって当該氷雪等を除去する。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る車載ライト装置Uの制御装置100は、レーダ装置10により前方(第1方向)に送信された電磁波の反射波電力を取得する反射波強度取得部101と、反射波電力に基づいてレーダ装置10の前方側に配されたカバー部材(例えば、誘電体レンズ)15への氷雪又は霜の付着を判定し、当該判定結果に応じて灯具20のオンオフを制御する点灯制御部103と、を備えている。
従って、本実施形態に係る車載ライト装置Uによれば、レーダ装置10の前方に配されたカバー部材15に氷雪又は霜が付着した際に、灯具20の輻射熱によって、当該カバー部材15を昇温し、融雪又は霜取りを実行することができる。これによって、カバー部材15に付着した氷雪又は霜に起因したレーダ装置10における出力利得の低下及び受信利得の低下を抑制することができる。
又、本実施形態に係る制御装置100は、自身を搭載する車両の走行位置における現時点の天候情報を取得する天候情報取得部102、を更に備え、点灯制御部103は、反射波電力と天候情報とに基づいて、カバー部材15への氷雪の付着を判定し、灯具20のオンオフを制御する。
これによって、より正確に、レーダ装置10の前方に配されたカバー部材15への氷雪又は霜の付着を判定することが可能であり、無用な点灯を防止することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。
上記実施形態では、ECU100の一例として、反射波強度取得部101、天候情報取得部102、及び点灯制御部103を有する態様を示した。しかしながら、ECU100は、必ずしも天候情報取得部102を有する必要はなく、点灯制御部103は、反射波電力の情報のみから灯具20のオンオフを制御してもよい。
又、上記実施形態では、光源21から発せられる輻射熱を用いて誘電体レンズ15を昇温するための構成の一例として、光源21から発せられる輻射熱を吸収して誘電体レンズ15に伝達するセパレータ14を示した。しかしながら、光源21から発せられる輻射熱の誘電体レンズ15への伝達経路は、セパレータ14以外にも、前面カバー30aから誘電体レンズ15への伝達経路もある。そのため、本発明に係るライト装置Uは、必ずしもセパレータ14を有する必要はない。
又、上記実施形態では、ライト装置Uの適用対象の一例として、ヘッドライトを示したが、本発明に係るライト装置Uは、テールライト又はスモールライト等にも適用可能である。
又、上記実施形態では、ライト装置Uの一例として、エンドファイアアレーアンテナを用いた横置き型のレーダユニット10を用いる態様を示した。しかしながら、本発明に係るライト装置Uは、横置き型のレーダユニット10に限らず、縦置き型のレーダユニットにも適用し得る。
又、上記実施形態では、レーダ装置10のアンテナ部12の一例として、回路基板11上に形成されたエンドファイアアレーアンテナを示した。しかしながら、本発明において、アンテナ部12の構成は、任意であって、八木アレーアンテナ、フェルミアンテナ、ポスト壁導波路アンテナ、ポスト壁ホーンアンテナ、又は、ホーンアンテナ等によって構成されてもよい。
又、上記実施形態では、ライト装置Uの一例として、3個の灯具20を有する態様を示した。しかしながら、本発明に係るライト装置Uは、1個の灯具20のみを有する構成であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係る車載ライト装置の制御装置によれば、レーダ装置の前方に配されるカバー部材に付着する氷雪等に起因するレーダ性能の低下を抑制することができる。
U 車載ライト装置
10 レーダ装置
11 回路基板
12 アンテナ部
13 信号処理IC
14 セパレータ
15 誘電体レンズ(カバー部材)
20a、20b、20c 灯具
21a 光源
22a リフレクタ
30 灯具筐体
30a 前面カバー
100 ECU
101 反射波強度取得部
102 天候情報取得部
103 点灯制御部

Claims (3)

  1. 車外の第1方向の領域を監視するための灯具とレーダ装置とを一体的に配設する車載ライト装置の制御装置であって、
    前記レーダ装置により前記第1方向に送信された電磁波の反射波の強度を取得する反射波強度取得部と、
    前記反射波の強度に基づいて前記レーダ装置の前記第1方向側に配されたカバー部材への氷雪又は霜の付着を判定し、当該判定結果に応じて前記灯具をオン又はオフに制御する点灯制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 車両の走行位置の現時点における天候情報を取得する天候情報取得部、を更に備え、
    前記点灯制御部は、前記反射波の強度と前記天候情報とに基づいて前記カバー部材への氷雪又は霜の付着を判定し、当該判定結果に応じて前記灯具をオン又はオフに制御する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記点灯制御部は、前記カバー部材からの前記反射波の強度が大きくなった場合、前記灯具をオンして前記カバー部材を昇温する処理を実行し、
    当該処理を実行中に、前記カバー部材からの前記反射波の強度が小さくなった場合、前記灯具をオフする
    請求項1又は2に記載の制御装置。
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