JP2020049979A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020049979A
JP2020049979A JP2018178199A JP2018178199A JP2020049979A JP 2020049979 A JP2020049979 A JP 2020049979A JP 2018178199 A JP2018178199 A JP 2018178199A JP 2018178199 A JP2018178199 A JP 2018178199A JP 2020049979 A JP2020049979 A JP 2020049979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
internal combustion
motor generator
combustion engine
storage device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018178199A
Other languages
English (en)
Inventor
守人 浅野
Morihito Asano
守人 浅野
前田 聡司
Soji Maeda
聡司 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2018178199A priority Critical patent/JP2020049979A/ja
Publication of JP2020049979A publication Critical patent/JP2020049979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

【課題】蓄電装置にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下において、適正に回生制動を実施できるようにする。【解決手段】駆動輪に走行のための駆動力を供給するとともに回生制動により発電を行うことができる走行用モータジェネレータと、内燃機関により駆動されて発電を行うとともに当該内燃機関の始動のためのモータリングを行うことができる発電用モータジェネレータと、これらモータジェネレータとの間で電力を授受する蓄電装置とを具備するハイブリッド車両を制御するものであって、蓄電装置にこれ以上電力を充電することが不可能または困難である状況下にあって走行用モータジェネレータによる回生制動を実行する場合、そうでない場合と比較して、内燃機関の排気通路に設けられた排気絞り弁の開度を縮小する制御を実施する制御装置を構成した。【選択図】図4

Description

本発明は、駆動輪に走行のための駆動力を供給するとともに回生制動により発電を行う走行用モータジェネレータと、内燃機関により駆動されて発電を行うとともに当該内燃機関の始動のためのモータリングを行う発電用モータジェネレータと、これらモータジェネレータとの間で電力を授受する蓄電装置とを具備するハイブリッド車両の制御に関する。
近時、内燃機関及び電動機の二つの動力源を備えるハイブリッド車両が一定の普及を見ている。シリーズ方式のハイブリッド車両(例えば、下記特許文献を参照)は、内燃機関により発電用モータジェネレータを駆動して発電を行い、発電した電力を蓄電装置(バッテリ及び/またはキャパシタ)に蓄えるとともに走行用モータジェネレータに供給する。そして、走行用モータジェネレータによって車両の車軸及び駆動輪を回転させて走行する。
ハイブリッド車両では、内燃機関が燃料を燃焼させて回転駆動力を発生させなくとも、走行用モータジェネレータが出力する回転駆動力により車両を走行させることが可能である。故に、車両の運用中であっても、内燃機関の運転を停止している状態が継続することがある。
シリーズ方式のハイブリッド車両にあって、発電用モータジェネレータは、停止した内燃機関を始動する際に内燃機関をモータリング(または、クランキング)する役割を兼ねる。モータリング時には、蓄電装置から必要な電力の供給を受ける。
走行用モータジェネレータもまた、回生制動により発電を行い、発電した電力を蓄電装置に蓄えることができる。蓄電装置の容量一杯まで既に電荷が蓄えられている場合には、回生制動により得られる電力を敢えて発電用モータジェネレータに供給し、これを電動機として作動させて内燃機関を回転駆動することで、余剰の電力を消費する。
特開2016−064735号公報
発電用モータジェネレータが内燃機関を回転駆動するときの内燃機関による機械損失は、内燃機関の回転速度が高くなるほど増大する。回生制動により走行用モータジェネレータが発電する余剰電力が多いと、その分だけ内燃機関を高速で回転させることになる。
しかし、内燃機関の高回転化は、内燃機関の気筒内で発生する負圧を増大させ、内燃機関のオイルパンに貯留している潤滑油が吸い上げられる副作用を招来する。加えて、発電用モータジェネレータ及び内燃機関の高速回転に伴う振動や騒音の発生も無視できない。
回生制動時の走行用モータジェネレータの発電電力を低減すれば、発電用モータジェネレータ及び内燃機関の高回転化を抑制できるが、代わりに車両の減速度が低下する。それにより、蓄電装置が満充電状態となった瞬間に車体がふと軽くなったような感覚を運転者を含む搭乗者に与えてしまう。
本発明は、蓄電装置にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下において、適正に回生制動を実施できるようにすることを所期の目的としている。
本発明では、駆動輪に走行のための駆動力を供給するとともに回生制動により発電を行うことができる走行用モータジェネレータと、内燃機関により駆動されて発電を行うとともに当該内燃機関の始動のためのモータリングを行うことができる発電用モータジェネレータと、これらモータジェネレータとの間で電力を授受する蓄電装置とを具備するハイブリッド車両を制御するものであって、蓄電装置にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下にあって走行用モータジェネレータによる回生制動を実行する場合、そうでない場合と比較して、内燃機関の排気通路に設けられた排気絞り弁の開度を縮小する制御を実施するハイブリッド車両の制御装置を構成した。
本発明によれば、蓄電装置にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下において、適正に回生制動を実施することが可能となる。
本発明の一実施形態におけるシリーズ方式のハイブリッド車両の概要を示す図。 同実施形態のハイブリッド車両の発電用モータジェネレータと接続している内燃機関の構造を示す図。 同実施形態のハイブリッド車両の発電用モータジェネレータと接続している内燃機関の回転速度と機械損失との関係を示す図。 同実施形態のハイブリッド車両の制御装置がプログラムに従い実行する処理の手順例を示すフロー図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態におけるハイブリッド車両の主要システムの概略構成を示している。このハイブリッド車両は、内燃機関1と、内燃機関1により駆動されて発電を行う発電用モータジェネレータ2と、発電用モータジェネレータ2が発電した電力を蓄える蓄電装置3と、発電用モータジェネレータ2及び/または蓄電装置3から電力の供給を受けて車両の車軸及び駆動輪62を駆動する走行用モータジェネレータ4とを備えている。
本実施形態のハイブリッド車両は、内燃機関1を発電にのみ使用するシリーズハイブリッド方式の電気自動車であり、車両の駆動輪62には専ら走行用モータジェネレータ4から走行のための駆動力を供給する。内燃機関1と駆動輪62との間は機械的に切り離されており、元来両者の間で回転駆動力の伝達がなされない。従って、イグニッションスイッチ(パワースイッチ、またはイグニッションキー)がONに操作されている車両の運用中、換言すれば運転者がアクセルペダルを踏むことで車両が走行可能な状態にあっても、蓄電装置3が充分な電荷を蓄えている状況下では、燃料の燃焼を伴う内燃機関1の運転を実施しない。
内燃機関1は、例えば火花点火式の4ストロークエンジンである。図2に、本実施形態における内燃機関の概要を示している。この内燃機関は、複数の気筒11(図2には、そのうち一つを図示している)を具備する。各気筒11の吸気ポート近傍には、吸気ポートに向けて燃料を噴射するインジェクタ111を気筒1毎に設けている。また、各気筒11の燃焼室の天井部に、点火プラグ112を取り付けてある。点火プラグ112は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路13は、外部から空気を取り入れて各気筒11の吸気ポートへと導く。吸気通路13上には、エアクリーナ131、吸気絞り弁である電子スロットルバルブ132、サージタンク133、吸気マニホルド134を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路14は、気筒11内で燃料を燃焼させたことで生じる排気を各気筒11の排気ポートから外部へと導く。この排気通路14上には、排気マニホルド142、排気絞り弁143、及び排気浄化用の三元触媒141を配置している。
排気絞り弁143は、ダイアフラム式のアクチュエータ15により開閉駆動する。アクチュエータ15は、ダイアフラム151により隔てられたダイアフラム室152及び定圧室153を有し、ダイアフラム室152と定圧室153との差圧を利用してダイアフラム151を変位させる。ダイアフラム151と排気絞り弁143とは、リンク機構154を介して連結している。
アクチュエータ15のダイアフラム室152には、吸気通路13におけるスロットルバルブ132の下流に生じる吸気負圧を導入する。そのために、ダイアフラム室152と吸気通路13の当該部位(例えば、サージタンク133)とを連通せしめる吸気負圧導入路155と、ダイアフラム室152を大気に開放するための圧抜路156と、3ポート方向切換弁であるバルブ(Vacuum Switching Valve)157とを設けている。
ダイアフラム室152と定圧室153との差圧が所定の設定圧を超えると、ダイアフラム151及びリンク機構154のバルブロッドが、スプリング158の弾性付勢力に抗して、定圧室153側からダイアフラム室152側に向かって変位する。その結果、排気通路14上に設置した排気絞り弁143の弁体が変位し、排気絞り弁143の開度が縮小する。排気絞り弁143の開度の縮小は、排気通路14を流れる排気に対する流路抵抗の増大、換言すれば排気絞り弁143の上流における排気圧力の上昇をもたらす。
ダイアフラム室152と定圧室153との差圧が設定圧以下であるときには、スプリング158の弾性付勢力によりダイアフラム151及びバルブロッドが元の位置に復帰し、排気絞り弁143が開放される。排気絞り弁143の開度の拡大により、排気通路14を流れる排気に対する流路抵抗が減少し、排気絞り弁143の上流における排気圧力が低下する。
VSV157は、本実施形態のハイブリッド車両の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0から発せられる制御信号を受け、吸気負圧導入路115とダイアフラム室152とを連通しダイアフラム室152を大気から隔絶する状態と、圧抜路156とダイアフラム室152とを連通しダイアフラム室152を大気に開放する状態とを選択的にとり得る。後者の状態に切り換えることで、ダイアフラム室152に導入した吸気負圧を圧抜路156経由で大気に逃がし(大気をダイアフラム室152に導入し)、閉じていた排気絞り弁143を開くことができる。
内燃機関1の出力軸であるクランクシャフトは、発電用モータジェネレータ2の入力軸と機械的に接続している。そして、内燃機関1が出力する回転駆動力を発電用モータジェネレータ2に入力することで、発電用モータジェネレータ2が発電する。発電した電力は、蓄電装置3に充電し、及び/または、走行用モータジェネレータ4に供給する。また、発電用モータジェネレータ2は、自らが回転駆動力を発生させて内燃機関1のクランクシャフトを回転駆動する電動機としても機能する。例えば、発電用モータジェネレータ2は、停止している内燃機関1を始動するためのモータリング(クランキング)を実行することがある。
走行用モータジェネレータ4は、車両の走行のための駆動力を発生させ、その駆動力を減速機61を介して駆動輪62に入力する。また、走行用モータジェネレータ4は、駆動輪62に連れ回されて回転することで発電し、車両の運動エネルギを電気エネルギとして回収する。この回生制動により発電した電力は、蓄電装置3に充電する。
但し、既に蓄電装置3の容量一杯まで電荷が蓄えられており、それ以上の充電が困難である場合には、発電した電力を敢えて発電用モータジェネレータ2に供給し、発電用モータジェネレータ2を電動機として稼働させて内燃機関1を回転駆動する。これにより、車両の制動性能を維持しながら、余剰の電力を消尽する。また、このとき、内燃機関1の回転が保たれることから、内燃機関1の気筒への燃料供給を一時的に停止する燃料カットを実行することができる。
発電機インバータ21は、発電用モータジェネレータ2が発電する交流電力を直流電力に変換する。そして、その直流電力を蓄電装置3または駆動機インバータ41に入力する。並びに、発電機インバータ21は、発電用モータジェネレータ2を電動機として作動させる際に、蓄電装置3及び/または駆動機インバータ41から供給される直流電力を交流電力に変換した上で発電用モータジェネレータ2に入力する。
駆動機インバータ41は、蓄電装置3及び/または発電機インバータ21から供給される直流電力を交流電力に変換した上で走行用モータジェネレータ4に入力する。並びに、駆動機インバータ41は、車両の回生制動を行うときに走行用モータジェネレータ4が発電する交流電力を直流電力に変換した上で蓄電装置3または発電機インバータ21に入力する。
発電機インバータ21及び駆動機インバータ41は、PCU(Power Control Unit)の一部をなす。
蓄電装置3は、バッテリ及び/またはキャパシタ等である。蓄電装置3は、発電用モータジェネレータ2及び走行用モータジェネレータ4の各々が発電する電力を充電して蓄える。並びに、蓄電装置3は、発電用モータジェネレータ2及び走行用モータジェネレータ4の各々を電動機として作動させるための電力を放電し、それらモータジェネレータ2、4に必要な電力を供給する。
内燃機関1、発電用モータジェネレータ2、蓄電装置3、インバータ21、41及び走行用モータジェネレータ4の制御を司るECU0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。ECU0は、複数基のECU(例えば、内燃機関1、モータジェネレータ2、4、蓄電装置3等を個別に制御する各コントローラ)がCAN(Controller Area Network)等の電気通信回線を介して相互に通信可能に接続されてなるものであることがある。
ECU0は、センサを介してセンシングしている運転者によるアクセルペダルの踏込量や、現在の車両の車速、路面の勾配、蓄電装置3の蓄電量、発電用モータジェネレータ2の発電電力等に応じて、走行用モータジェネレータ4が出力する回転駆動力、内燃機関1が出力する回転駆動力、及び発電用モータジェネレータ2が発電する電力の大きさを増減制御する。蓄電装置3が現在充分な電荷を蓄えており、走行用モータジェネレータ4に要求される出力駆動力が極大でない場合には、内燃機関1への燃料の供給を遮断して内燃機関1を運転しない。
翻って、蓄電装置3が現在蓄えている電荷の量が所定量を下回っている場合、または走行用モータジェネレータ4に要求される出力駆動力が極大である場合には、内燃機関1を始動するとともに内燃機関1に燃料を供給してこれを燃焼させ、内燃機関1の出力する回転駆動力を以て発電量モータジェネレータ2を駆動し、発電を実施して蓄電装置3を充電し、または走行モータジェネレータ4に供給する電力を増強する。
内燃機関1の気筒に燃料を供給して内燃機関1を運転しておらず、走行用モータジェネレータ4により駆動輪62を駆動して車両を走行させている最中に、内燃機関1を始動しようとするとき、発電用モータジェネレータ2が内燃機関1の始動のためのモータリングを行う。
内燃機関1の始動のためのモータリングは、内燃機関1が燃料を燃焼させて自立的に回転できるようになるまで続行する。より具体的には、センシングしている内燃機関1のクランクシャフトの回転速度が始動に必要な最低限度の閾値以上に高まり、かつモータリングの開始から内燃機関1のクランクシャフトが所定回数以上または所定角度以上回転した時点で、モータリングを終了する。クランクシャフトが所定回数以上または所定角度以上回転した、という条件は、内燃機関1の各気筒の現在の行程またはピストンの位置を知得する気筒判別が完了した、と置き換えてもよい。各気筒の行程に合わせて適切なタイミングで燃料を噴射し、また適切なタイミングで燃料を着火燃焼させるためには、各気筒の現在の行程を知る必要がある。気筒判別は、クランクシャフトが所定角度(例えば、10°CA)回転する都度パルス信号を発するクランク角センサと、吸気カムシャフトまたは排気カムシャフトが所定角度(カムシャフトの一回転を気筒数で割った角度。三気筒エンジンであれば、120°(240°CA))回転する都度パルス信号を発するカム角センサとを用いて行う。気筒判別の手法は周知であるので、ここではその説明を割愛するが、クランク角信号及びカム角信号を参照した気筒判別を完了するためには、停止していた内燃機関1のクランクシャフトが二回転程度回転する必要がある。モータリングの開始から終了までの所要時間の長さは、蓄電装置3が故障していなければコンマ数秒以下である。
内燃機関1の始動が完了し、内燃機関1のモータリングを終了して以降は、発電用モータジェネレータ2への電力供給を0まで低下させる。
車両の運転者がアクセルペダルから足を離し、またはブレーキペダルを踏んだことに呼応して、走行用モータジェネレータ4による回生制動を実施しようとする際、既に蓄電装置3が満充電状態であるか、または蓄電装置3に何らかの支障が生じていると、走行用モータジェネレータ4が発電する電力を蓄電装置3に蓄えることが困難または不可能となる。そのような場合において、ECU0は、既に述べた通り、内燃機関1の気筒への燃料供給を一時停止する燃料カットを実行するとともに、走行用モータジェネレータ4が発電する余剰の電力を発電用モータジェネレータ2に供給し、発電用モータジェネレータ2を電動機として動作させて内燃機関1を回転駆動する。これにより、余剰の電力を消費し、高電圧または大電流が生じてインバータ21、41その他の電気回路または素子を損傷させる危険を防止する。
図3に示すように、電動機として稼働する発電用モータジェネレータ2に対する内燃機関1の機械損失は、内燃機関1の回転速度が高まるほど大きくなる傾向にある。従って、回生制動により発電した電力を単純に走行用モータジェネレータ4から発電用モータジェネレータ2に供給するだけでは、発電用モータジェネレータ2及び内燃機関1の回転速度が徒に高回転化してしまう懸念がある。
そこで、図4に示すように、本実施形態のECU0は、蓄電装置3にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下にあって(ステップS1)、走行用モータジェネレータ4による回生制動を実行する場合(ステップS2)、そうでない場合と比較して、内燃機関1の排気通路14に設けられている排気絞り弁143の開度を縮小する(ステップS3)。
ECU0は、蓄電装置3に対して流出入する電流の大きさを恒常的にセンシングしており、及び/または、蓄電装置3の端子電圧の大きさを恒常的にセンシングしている。ステップS1にて、ECU0は、蓄電装置3に対して流出入する電流の時間積分値(電荷の積算値)が閾値を上回り、及び/または、現在の蓄電装置3の端子電圧が閾値を上回っているときに、蓄電装置3が満充電状態となっており、これ以上蓄電装置3に電力を蓄電できないと判断する。
あるいは、ECU0が、蓄電装置3の故障が疑われる事象を感知したときに、これ以上蓄電装置3に電力を蓄電できないと判断する。蓄電装置3の故障が疑われる事象の具体例は種々考えられるが、例えば、
・モータジェネレータ2、4が発電した電力を蓄電装置3に充電しようとしたら、センシングしている蓄電装置3の端子電圧または端子電流が所定以上の速さで急増し、または正常範囲を超えて増大した
・蓄電装置3からインバータ21、41に電力を供給しようとしたら、センシングしている蓄電装置3の端子電圧または端子電流が所定以上の速さで急落し、または正常範囲を超えて減少した
・センシングしている、蓄電装置3を構成する各バッテリセルの端子電圧が所定の正常範囲から逸脱した
・センシングしている蓄電装置3の温度が所定の正常範囲を超えて高温となった
等が挙げられる。ECU0は、正常な挙動からの逸脱を以て、蓄電装置3の故障が疑われる事象が発生したと判断する。
本実施形態における内燃機関1の排気通路14には、吸気負圧を利用して開度を縮小する排気絞り弁143を設置してある。ステップS3にて、ECU0は、内燃機関1の吸気通路13上のスロットルバルブ132の開度を縮小するとともに、VSV157を操作して吸気負圧導入路115とダイアフラム室152とを連通させる。これにより、ダイアフラム式アクチュエータ151が排気絞り弁143の開度を縮小するように作動し、排気抵抗が増大し、ひいては発電用モータジェネレータ2に対する内燃機関1の機械損失が増大することとなる。図3中、実線は排気絞り弁143の開度を縮小した場合の内燃機関1の機械損失を表し、破線は排気絞り弁143の開度を拡大した場合の内燃機関1の機械損失を表している。
内燃機関1の機械損失が大きければ、回生制動時に走行用モータジェネレータ4から発電用モータジェネレータ2に多くの電力を入力しても、発電用モータジェネレータ2及び内燃機関1の回転速度が過剰に高回転化しない。さすれば、内燃機関1のオイルパンから潤滑油が吸い上げられる問題が回避される上、運転者を含む搭乗者に知覚される振動や騒音の発生も抑制できる。
蓄電装置3が故障しておらず、満充電状態でもなく、回生制動により発電される電力を蓄電することが可能である状況下では、ECU0がVSV157を操作して圧抜路156とダイアフラム室152とを連通させてダイアフラム室152を大気に開放、以て排気通路14上の排気絞り弁143の開度を拡大する(ステップS4)。走行用モータジェネレータ4による回生制動を実行しないときも、同様である。
因みに、排気絞り弁143は、車両の冷間始動時において、低温化した蓄電装置3を適正な温度まで昇温させる暖機処理の際に利用することができる。蓄電装置3を昇温させるには、敢えて充放電を繰り返す必要があるが、その放電のために、発電用モータジェネレータ2を電動機として動作させて内燃機関1を回転駆動することがある。このときに、排気絞り弁143の開度を縮小するのである。
本実施形態では、駆動輪62に走行のための駆動力を供給するとともに回生制動により発電を行うことができる走行用モータジェネレータ4と、内燃機関1により駆動されて発電を行うとともに当該内燃機関1の始動のためのモータリングを行うことができる発電用モータジェネレータ2と、これらモータジェネレータ2との間で電力を授受する蓄電装置3とを具備するハイブリッド車両を制御するものであって、蓄電装置3にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下にあって走行用モータジェネレータ4による回生制動を実行する場合、そうでない場合と比較して、内燃機関1の排気通路14に設けられた排気絞り弁143の開度を縮小する制御を実施するハイブリッド車両の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、蓄電装置3が満充電状態であったり故障していたりしても、適正に回生制動を実施することができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、内燃機関1の排気通路14上に設置する排気絞り弁143は、制御装置たるECU0によりその開度を任意に操作できるものであれば、どのような態様のバルブであってもよい。即ち、電子スロットルバルブ132と同様のモータバルブ(電動弁、バタフライバルブ)であってもよいし、ソレノイドバルブ(電磁弁)であってもよい。
その他、各部の具体的な構成や処理の内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、ハイブリッド車両の制御に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…内燃機関
14…排気通路
143…排気絞り弁
2…発電用モータジェネレータ
3…蓄電装置
4…走行用モータジェネレータ

Claims (1)

  1. 駆動輪に走行のための駆動力を供給するとともに回生制動により発電を行うことができる走行用モータジェネレータと、内燃機関により駆動されて発電を行うとともに当該内燃機関の始動のためのモータリングを行うことができる発電用モータジェネレータと、これらモータジェネレータとの間で電力を授受する蓄電装置とを具備するハイブリッド車両を制御するものであって、
    蓄電装置にこれ以上電力を蓄電することが不可能または困難である状況下にあって走行用モータジェネレータによる回生制動を実行する場合、そうでない場合と比較して、内燃機関の排気通路に設けられた排気絞り弁の開度を縮小する制御を実施するハイブリッド車両の制御装置。
JP2018178199A 2018-09-24 2018-09-24 ハイブリッド車両の制御装置 Pending JP2020049979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018178199A JP2020049979A (ja) 2018-09-24 2018-09-24 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018178199A JP2020049979A (ja) 2018-09-24 2018-09-24 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020049979A true JP2020049979A (ja) 2020-04-02

Family

ID=69995334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018178199A Pending JP2020049979A (ja) 2018-09-24 2018-09-24 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020049979A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000223161A (ja) * 1999-02-01 2000-08-11 Japan Storage Battery Co Ltd 二次電池の保護装置
JP2000291461A (ja) * 1999-04-01 2000-10-17 Isuzu Motors Ltd シリーズハイブリッド車回生電力消費制御装置
JP2001238303A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Mitsubishi Motors Corp ハイブリッド電気自動車の回生制御装置
JP2001309504A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2006280161A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ハイブリッド電気自動車用回生制御装置
JP2010200557A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Nissan Motor Co Ltd 回生協調制御装置および回生協調制御方法
JP2013027209A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Panasonic Corp 二次電池の保護システム
JP2016064735A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000223161A (ja) * 1999-02-01 2000-08-11 Japan Storage Battery Co Ltd 二次電池の保護装置
JP2000291461A (ja) * 1999-04-01 2000-10-17 Isuzu Motors Ltd シリーズハイブリッド車回生電力消費制御装置
JP2001238303A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Mitsubishi Motors Corp ハイブリッド電気自動車の回生制御装置
JP2001309504A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2006280161A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ハイブリッド電気自動車用回生制御装置
JP2010200557A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Nissan Motor Co Ltd 回生協調制御装置および回生協調制御方法
JP2013027209A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Panasonic Corp 二次電池の保護システム
JP2016064735A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 日産自動車株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110386003B (zh) 车辆用电源装置
JP7438637B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6581628B2 (ja) 車両用制御装置
JP7109870B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2020049979A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7139073B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7358013B2 (ja) 車両の制御装置
JP2023064224A (ja) 車両の制御装置
JP3783548B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7408256B2 (ja) 制御装置
JP7448892B2 (ja) 制御装置
JP7455495B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2022064743A (ja) 車両の制御装置
JP7345985B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP7362227B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7438642B2 (ja) 制御装置
JP7114195B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7258422B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP7451053B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2022064493A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2022064742A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2023064001A (ja) 車両の制御装置
JP2014104857A (ja) 制御装置
JP7353722B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2023026959A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230817

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230828

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20230915