JP2020049703A - 射出成形機、射出成形システムおよび射出制御方法 - Google Patents

射出成形機、射出成形システムおよび射出制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外観不良の発生を抑制することができ、かつ、適切な型締力で樹脂を成形することができる射出成形機、射出成形システムおよび射出制御方法を提供する。【解決手段】本実施形態による射出成形機は、バレル内でスクリュを移動させることによって、第1金型と第2金型との間のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、第1金型および第2金型の少なくとも一方に設けられキャビティに成形材料を通過させるゲートにおける成形材料の通過面積に基づいて、スクリュの移動速度または射出される成形材料の流量を演算する制御部と、を備え、射出装置は、移動速度でスクリュを移動させ、または、流量で成形材料を射出する。【選択図】図2

Description

本発明による実施形態は、射出成形機、射出成形システムおよび射出制御方法に関する。
射出成形機は、型締された複数の金型間にあるキャビティへ溶融樹脂を流し込むことによって樹脂を成形する。製品形状によっては、金型からキャビティへの溶融樹脂の通過位置が複数設けられる。この通過位置に開閉可能な複数のゲートを設け、ゲート毎に開閉タイミングをずらすことにより、外観不良(例えば、ウェルドライン)を抑制したり、製品形状に応じて効率よく樹脂を成形することができる。このようなゲートの開閉制御には、一般に、バルブゲート装置が用いられる。
しかし、通常、溶融樹脂の充填は、ほぼ一定の射出速度で行われる。従って、充填中にいずれかのゲートが新たに開くと、新たに開いたゲートを通過する溶融樹脂の流速は急激に増大する。一方、既に開いて開口面積が変わらないゲートを通過する溶融樹脂の流速は急激に減少する。ゲートを通過する溶融樹脂の流速が急激に減少すると、流動する溶融樹脂の先端部が固まりやすくなり、ゲート付近にフローマーク等の外観不良が発生するという問題があった。また、ゲートを通過する溶融樹脂の流速が急激に減少すると、金型内の溶融樹脂の流速も急激に減少する。この場合、金型によって冷やされてできる溶融樹脂表面の固化層が厚くなる。製品の薄肉部分において、溶融樹脂が固化層の間の狭い領域を流動すると、金型を開く方向の圧力が大きくなる。従って、金型内の溶融樹脂の圧力のばらつきが大きくなり、適切な型締力で成形することが困難になるという問題があった。
特開2006−224499号公報
外観不良の発生を抑制することができ、かつ、適切な型締力で樹脂を成形することができる射出成形機、射出成形システムおよび射出制御方法を提供する。
本実施形態による射出成形機は、バレル内でスクリュを移動させることによって、第1金型と第2金型との間のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、第1金型および第2金型の少なくとも一方に設けられキャビティに成形材料を通過させるゲートにおける成形材料の通過面積に基づいて、スクリュの移動速度または射出される成形材料の流量を演算する制御部と、を備え、射出装置は、移動速度でスクリュを移動させ、または、流量で成形材料を射出する。
第1実施形態による射出成形機の構成の一例を示すブロック図。 第1実施形態による射出装置、制御部、固定金型および移動金型の構成の一例を示すブロック図。 キャビティと連通するゲートを拡大した図。 図3のA−A線に沿ったゲートの断面図。 第1実施形態による射出成形機の動作の一例を示す図。 第1実施形態による射出成形機の動作の一例を示すフロー図。 変形例1による射出装置、制御部、固定金型および移動金型の構成の一例を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による射出成形機1の構成の一例を示すブロック図である。射出成形機1は、一連の射出成形動作を繰り返し実行可能な機械であり、例えば、成形品を1回成形する動作をサイクル動作として繰り返す。一連のサイクル動作を実行する時間をサイクルタイムという。
射出成形機1は、フレーム2と、固定盤3と、移動盤4と、タイバー5と、型締駆動機構6と、射出装置7と、制御部8と、押出機構9と、ヒューマン・マシン・インタフェース60と、記憶部110と、射出圧力センサS1と、スクリュ位置センサS2とを備えている。
フレーム2は、射出成形機1の土台である。固定盤3は、フレーム2上に固定されている。固定盤3には、第1金型としての固定金型11が取り付けられる。タイバー5の一端は、固定盤3に固定されており、その他端は、支持盤10に固定されている。タイバー5は、固定盤3から移動盤4を通過して支持盤10まで延びている。
移動盤4は、フレーム2に設けられたリニアガイド、すべり板またはローラ等(図示せず)の上に載置されている。移動盤4は、タイバー5またはリニアガイドに案内され、固定盤3に接近しあるいは固定盤3から離れるように移動することができる。移動盤4には、第2金型としての移動金型12が取り付けられる。移動金型12は、固定金型11に対向しており、移動盤4とともに固定金型11へ接近し、固定金型11に組み合わされる。移動金型12と固定金型11とが合わされ接触することによって、移動金型12と固定金型11との間に製品形状に対応した空間が形成される。
型締駆動機構6は、トグル機構13と、トグル機構駆動部14とを備えている。トグル機構駆動部14は、トグル機構13を駆動するために、型締サーボモータ21と、ボールねじ22と、伝達機構23とを備えている。ボールねじ22の先端部には、クロスヘッド15が取り付けられている。ボールねじ22が回転することで、クロスヘッド15が移動盤4に接近し、あるいは、移動盤4から離れるように移動する。伝達機構23は、型締サーボモータ21の回転をボールねじ22に伝達し、クロスヘッド15を移動させる。
トグル機構駆動部14がクロスヘッド15を移動させると、トグル機構13が作動する。例えば、クロスヘッド15が移動盤4へ向かって移動すると、移動盤4が固定盤3に向かって移動し、金型11、12の型締が行われる。逆に、クロスヘッド15が移動盤4から離れる方向に移動すると、移動盤4が固定盤3から離れる方向に移動し、金型11、12の型開が行われる。
押出機構9は、成形後の製品を移動金型12から取り外すために、押出サーボモータ71と、ボールねじ72と、伝達機構73と、押出ピン74とを備えている。押出ピン74の先端部は、移動金型12の内面に貫通している。ボールねじ72が回転することによって、押出ピン74が移動金型12の内面に付着した製品を押し出す。伝達機構73は、押出サーボモータ71の回転をボールねじ72に伝達し、ボールねじ72が回転して押出ピン74を図1の左右方向に移動させる。
射出装置7は、加熱バレル(バンドヒータ)41と、スクリュ42と、計量駆動部43と、射出駆動部44とを備えている。加熱バレル41は、溶融状態の樹脂を、型締めされた金型のキャビティ内に注入するノズル41aを備える。加熱バレル41は、ホッパ45からの樹脂を加熱溶融しつつ貯えておき、その溶融樹脂をノズルから射出する。スクリュ42は、加熱バレル41の内部で回転しながらあるいは回転せずに移動可能に設けられている。計量工程において、スクリュ42は回転し、スクリュ42の回転量(移動距離)によってバレル41から射出される溶融樹脂の射出量が計量され決定される。射出工程においては、スクリュ42は、回転することなく移動し、溶融樹脂をノズルから射出する。
計量駆動部43は、計量サーボモータ46と、計量サーボモータ46の回転をスクリュ42に伝える伝達機構47とを有する。計量サーボモータ46が駆動され、加熱バレル41内でスクリュ42が回転されると、樹脂がホッパ45から加熱バレル41内に導入される。導入された樹脂は、加熱されかつ混練されながら加熱バレル41の先端側に送られる。樹脂は、溶融されて加熱バレル41の先端部分に貯えられる。計量時と逆方向にスクリュ42を移動させることによって、溶融樹脂はバレル41から射出される。このとき、スクリュ42は、回転することなく移動し、溶融樹脂をノズルから押し出す。尚、本実施形態では、成形材料として溶融樹脂を用いているが、成形材料は溶融樹脂に限定されることはなく、金属、ガラス、ゴム、炭素繊維を含む炭化化合物などでもよい。
射出駆動部44は、射出サーボモータ51と、ボールねじ52と、伝達機構53とを有する。ボールねじ52が回転することで、加熱バレル41内でスクリュ42が図1の左右方向に移動する。伝達機構53は、射出サーボモータ51の回転をボールねじ52に伝達する。これにより、射出サーボモータ51が回転すると、スクリュ42が移動する。スクリュ42が加熱バレル41の先端部分に貯えられた溶融樹脂をノズル41aから押し出すことによって、溶融樹脂がノズル41aから射出される。
射出圧力センサS1は、バレル41から金型へ溶融樹脂を充填する際の充填圧力や保圧工程における保圧圧力を検出する。射出工程においては、射出圧力センサS1は、バレル41から金型への溶融樹脂料の射出圧力を検出する。保圧工程においては、射出圧力センサS1は、速度制御から圧力制御への保圧切替え後の溶融樹脂の保圧圧力を検出する。
スクリュ位置センサS2は、スクリュ42の位置を検出する。スクリュ42は、射出サーボモータ51の回転に伴って移動するので、スクリュ位置センサS2は、射出サーボモータ51の回転数や角度位置からスクリュ42の位置を検出してもよい。所定の制御周期ごとにスクリュ42の位置を検出することによって、スクリュ42の速度や加速度が分かる。尚、射出装置7がスクリュ位置センサS2を備えていてもよい。
ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI/F)60は、射出成形機1に関する様々な情報を表示する。HMI/F60は、例えば、表示部およびキーボードを備えてもよく、あるいは、タッチパネル式ディスプレイであってもよい。ユーザは、HMI/F60を通じて、射出成形機1の動作に関する指令等の設定を入力することができる。例えば、射出成形は、金型へ溶融樹脂を射出する射出工程と金型における溶融樹脂の保圧圧力を制御する保圧工程とによって製品を成形する。
制御部8は、射出工程中に各種センサ(図示せず)から受け取るセンサ情報を監視し、そのセンサ情報に基づいて射出装置7を制御する。また、制御部8は、HMI/F60を通じて設定された上記設定値に従ってスクリュ42を制御する。さらに、制御部8は、必要なデータを表示部100に表示させる。
記憶部110は、射出成形機1の複数の動作情報を格納する。動作情報は、金型11,12、型締駆動機構6、あるいは、射出装置7の動作を示す情報である。
図2は、第1実施形態による射出装置7、制御部8、固定金型11および移動金型12の構成の一例を示すブロック図である。尚、ここでは、射出成形機1に固定金型11および移動金型12を加えて射出成形システムと呼ぶ。
固定金型11は、ランナー80およびゲート81を有する。
ランナー80は、射出装置7から射出された溶融樹脂を、固定金型11とキャビティCとの境界にあるゲート81まで通過させる。
ゲート81は、固定金型11内に設けられ、キャビティCと連通する。ゲート81は、ニードル弁82と、バルブ駆動部83と、ゲート制御部84と、を備える。第1実施形態によるゲート81は、電動バルブゲートである。尚、ランナー80およびゲート81は、移動金型12内にあってもよい。
図3は、キャビティCと連通するゲート81を拡大した図である。ニードル弁82は、図3の左右方向(樹脂の射出方向)に移動する。ニードル弁82の位置によって、ゲート81における樹脂の通過面積が変化する。通過面積は、ゲート81の開口面積でもある。開口面積が変化することにより、ゲート81は、溶融樹脂をキャビティC内に通過させ、または、溶融樹脂の通過を遮断する。
図4は、図3のA−A線に沿ったゲート81の断面図である。図4の断面は、ニードル弁82の移動方向あるいは溶融樹脂の流れる方向に対して略垂直方向の切断面であり、溶融樹脂を閉塞しているときに、ニードル弁82が固定金型11に接触している箇所の断面である。図4に示すように、通過面積(開口面積)とは、ゲート81の断面において、溶融樹脂が通過することができる面積Sである。開口面積Sは、ニードル弁82の位置によって可変である。開口面積Sの大きさを変化させることによって、溶融樹脂の流量(射出率)が変化する。
第1実施形態による固定金型11は、複数のゲート81を有する。例えば、図2に示す固定金型11は、2つのゲート81を有する。複数のゲート81は、それぞれ異なる開口面積に設定することができる。
バルブ駆動部83は、上述のように、ニードル弁82の位置を移動させることにより、ゲート81の開口面積を制御する。上述のように、ゲート81は電動バルブゲートであるため、バルブ駆動部83は、モータ(図示せず)によるボールねじ駆動である。或るゲート81の開口面積は、モータの位置(回転角)の制御により、開口面積の最小値を示す最小開口面積(最小通過面積)から開口面積の最大値を示す最大開口面積(最大通過面積)までの間の任意の開口面積に設定したり、微調整することができる。最小開口面積とは、キャビティCへの溶融樹脂の通過が遮断される開口面積である。最小開口面積は、例えば、0mmである。最大開口面積とは、或るゲート81が全開の場合における開口面積である。各ゲート81によって、最大開口面積が異なっていてもよい。
また、バルブ駆動部83は、開口面積センサ(図示せず)を有する。開口面積センサは、モータの位置を検出する。このモータの位置は、ゲート81の実際の開口面積に変換することができる。バルブ駆動部83は、検出したモータの位置をゲート制御部84へ送る。
ゲート制御部84は、バルブ駆動部83を制御することにより、ゲート81の開口面積を変更する。ゲート制御部84は、バルブ駆動部83の開口面積センサからモータの位置を取得し、取得したモータの位置に基づいてバルブ駆動部83をフィードバック制御する。これにより、ゲート制御部84は、ゲート81の開口面積を任意の開口面積に変更することができる。また、ゲート制御部84は、バルブ駆動部83から取得したモータの位置を制御部8に送る。
制御部8は、図1に示す射出装置7およびゲート制御部84に接続されている。制御部8は、溶融樹脂の充填中に、図1に示すスクリュ位置センサS2が検出したスクリュ42の位置を取得する。制御部8は、ゲート81の開口面積を変更する指令をゲート制御部84に送る。これは、後で説明するように、ウェルドラインの制御や製品形状に応じて効率よく樹脂を成形するためである。制御部8は、ゲート制御部84からバルブ駆動部83のモータの位置を取得する。上述の通り、モータの位置はゲート81の開口面積に対応するので、制御部8は、ゲート制御部84から取得したモータの位置(ゲート81の実際の開口面積)に基づいて、溶融樹脂の流量を適切にするために、射出装置7の射出速度を演算する。射出速度とは、射出工程におけるスクリュ42の移動速度(mm/sec)である。演算される射出速度は、射出中のゲート81の開口面積に適した流量で溶融樹脂を射出するために演算されたスクリュ42の射出速度である。制御部8は、開口面積の変更タイミングで演算した射出速度を射出装置7に送り、溶融樹脂の充填中にスクリュ42の速度を演算した射出速度に設定する。これにより、射出装置7は、ゲート81の開口面積に適した流量で溶融樹脂を射出することができる。
固定金型11が複数のゲート81を有する場合、複数のゲート81の開口面積の和をゲート81の開口面積としてよい。この場合であっても、制御部8は、射出中のゲート81の開口面積に基づいて、射出速度を演算する。尚、射出速度の演算については、図5(A)〜図5(D)を参照して、後で説明する。
また、制御部8は、ゲート制御部84に指令を送り、複数のゲート81を開くタイミングを制御する。複数のゲート81によって、複数のゲート81からの溶融樹脂がキャビティC内で合流する位置では、ウェルドラインが発生する場合がある。ウェルドラインとは、製品表面に線が入る外観不良であり、製品の強度低下の原因にもなる。制御部8は、複数のゲート81を開くタイミングを変えることにより、例えば、ウェルドラインを製品の目立たない位置に調整するといった、ウェルドラインの制御を行うことができる。
また、制御部8は、製品の形状によって、複数のゲート81を開くタイミングを変える場合がある。例えば、製品の厚肉部分は、薄肉部分よりも樹脂の固化に時間がかかる。従って、制御部8は、まず、厚肉部分に樹脂を流し、所定の時間経過後に、薄肉部分にも樹脂を流す。これにより、製品形状に応じて効率よく樹脂を成形することができる。
次に、図5(A)〜図5(D)を参照して、制御部8による射出速度の演算について説明する。以下で説明するように、制御部8は、1回の成形サイクルの内、溶融樹脂の充填中に射出速度を複数回演算する。
図5(A)〜図5(D)は、第1実施形態による射出成形機1の動作の一例を示す図である。図5(A)〜図5(D)において、固定金型11は5個のゲートVG1〜VG5を有する。図5(A)は、1回の成形サイクルにおける射出速度を示す。図5(A)のグラフにおける縦軸は射出速度を示し、横軸はスクリュ42の位置を示す。図5(B)は、各区間における、各ゲートVG1〜VG5の開口率、全ゲートVG1〜VG5の射出中の合計開口面積、全ゲートVG1〜VG5の開口率および射出速度を示す。各区間は、スクリュ42の位置によって区切られる。図5(B)に示す区間の境界は、図5(A)に示すスクリュ42の位置と対応する。各ゲートVG1〜VG5の開口率とは、各ゲートVG1〜VG5の最大開口面積に対する各ゲートVG1〜VG5の開口面積の比率である。全ゲートVG1〜VG5の開口率とは、全ゲートVG1〜VG5の合計最大開口面積に対する全ゲートVG1〜VG5の射出中の合計開口面積の比率である。図5(C)は、各ゲートVG1〜VG5の最大開口面積および全ゲートVG1〜VG5の合計最大開口面積を示す。図5(D)は、全ゲートVG1〜VG5が全開(最大開口面積)の場合における射出速度(最大射出速度)を示す。最大射出速度は、射出速度の最大値である。
図5(B)に示す区間は、充填開始から充填完了までの間を区間Z1から区間Z7に分けている。各区間の境界は、スクリュ42の位置として設定される。区間Z1は、充填開始時のスクリュ42の位置から境界位置までの区間である。区間Z2〜Z6は、境界位置から次の境界位置までの区間である。区間Z7は、境界位置から充填完了までの区間である。尚、図5(A)および図5(B)に示す区間Z1〜Z7の長さは均等であるが、区間の長さは区間ごとに異なっていても良い。
図5(B)に示す区間の境界位置となるスクリュ42の位置、図5(B)に示す各区間における各ゲートVG1〜VG5の開口率、図5(C)に示す各ゲートVG1〜VG5の最大開口面積、図5(D)に示す最大射出速度は、射出工程の前に、ユーザによってパラメータとして予め設定される。尚、ゲート制御部84が各ゲートVG1〜VG5の最大開口面積の情報を有する場合、制御部8は、ゲート制御部84から最大開口面積の情報を取得してもよい。
溶融樹脂の充填の開始後、区間Z1では、例えば、ゲートVG1の開口率が50%に設定され、各ゲートVG2〜VG5の開口率が0%に設定される。また、充填開始時の射出速度が10mm/secに設定される。
区間Z2では、区間Z1において開いていたゲートVG1の開口率が100%に上昇するように設定される。また、各ゲートVG3,VG4が新たに開き、各ゲートVG3,VG4の開口率は50%に設定される。制御部8は、設定された開口率になるようにゲート制御部84に指令を送り、ゲート制御部84からゲート81の実際の開口率(実際の開口面積)を取得する。本実施形態では、射出速度の演算には、実際の開口率が用いられる。通常、実際の開口率は、フィードバック制御によって設定された開口率と同じになる。しかし、ゲート81に樹脂が詰まった場合、実際の開口率は、開口率の設定値と異なる場合もある。このように、設定された開口率と実際の開口率とが異なる場合や、設定された開口率を射出速度の演算に用いる場合については、後で説明する。
図5(C)に示すゲートVG1の最大開口面積は100mmに設定される。制御部8は、ゲートVG1の最大開口面積に開口率(100%)を掛ける(100mm×1)ことにより、ゲートVG1の開口面積を100mmと演算する。同様に、図5(C)に示すゲートVG3,VG4のそれぞれの最大開口面積は100mmであるため、制御部8は、ゲートVG3,VG4のそれぞれの最大開口面積に開口率(50%)を掛ける(100mm×0.5)ことにより、ゲートVG3,VG4のそれぞれの開口面積を50mmと演算する。この場合、ゲートVG1〜VG5の開口面積は、それぞれ、100mm、0mm、50mm、50mm、0mmである。従って、制御部8は、全ゲートVG1〜VG5の開口面積を足して、200mmを射出中の合計開口面積として演算する。
図5(C)に示す全ゲートVG1〜VG5の合計最大開口面積は500mmに設定されている。従って、制御部8は、全ゲートVG1〜VG5の合計最大開口面積(500mm)に対する区間Z2におけるゲートVG1〜VG5の射出中の合計開口面積(200mm)の比率(射出中の合計開口面積/合計最大開口面積)40%を全ゲートVG1〜VG5の開口率として演算する。
図5(D)に示すように全ゲートVG1〜VG5が全開の場合、最大射出速度は100mm/secに設定される。このため、制御部8は、全ゲートVG1〜VG5の開口率(40%)を最大射出速度(100mm/sec)に掛ける(100mm/sec×0.4)ことにより、射出速度を40mm/secと演算する。
区間Z3では、ゲートVG2が新たに開く。ゲートVG2の開口率は25%に設定される。また、ゲートVG3,VG4のそれぞれの開口率が75%に上昇するように設定される。ゲートVG1、VG5の開口率は、それぞれ100%、0%のままである。従って、射出中の合計開口面積は、275mm(100mm+25mm+75mm+75mm)となる。全ゲートVG1〜VG5の開口率は、55%(275mm/500mm×100)となる。射出速度は、55mm/sec(100mm/sec×0.55)となる。
区間Z4では、ゲートVG2の開口率が50%に上昇し、ゲートVG3,VG4のそれぞれの開口率が100%に上昇するように設定される。また、ゲートVG5が新たに開き、ゲートVG5の開口率は25%に設定される。また、ゲートVG1の開口率は、100%のままである。従って、射出中の合計開口面積は、375mm(100mm+50mm+100mm+100mm+25mm)となる。全ゲートVG1〜VG5の開口率は、75%(375mm/500mm×100)となる。射出速度は、75mm/sec(100mm/sec×0.75)となる。
区間Z5では、ゲートVG2の開口率が100%に上昇し、ゲートVG5の開口率が50%に上昇するように設定される。また、ゲートVG1,VG3,VG4の開口率は、100%のままである。従って、射出中の合計開口面積は、450mm(100mm+100mm+100mm+100mm+50mm)となる。全ゲートVG1〜VG5の開口率は、90%(450mm/500mm×100)となる。射出速度は、90mm/sec(100mm/sec×0.9)となる。
区間Z6では、ゲートVG5の開口率が100%に上昇するように設定される。従って、制御部8は、合計開口面積を500mm、全ゲートVG1〜VG5の開口率を100%、射出速度を100mm/secと演算する。
区間Z7では、各ゲートVG1,VG3の開口率が0%に減少するように設定される。また、ゲートVG2、VG4、VG5の開口率は100%のままである。従って、射出中の合計開口面積は300mm、全ゲートVG1〜VG5の開口率は60%、射出速度は60mm/secとなる。また、区間Z7の終わりにおいて、射出装置7は充填を完了する。例えば、充填開始してから充填完了時間に達すると、射出装置7は充填を完了して、各ゲートVG1〜VG5の開口率は0%になる。
このように、射出装置7は、ゲート81の開口面積の変更に応じて、射出速度を自動的に変更させることができる。例えば、ゲート81の開口面積あるいは開口率を大きくした場合、それに対応してスクリュ42の射出速度を増大させる。ゲート81の開口面積あるいは開口率を小さくした場合、それに対応してスクリュ42の射出速度を低下させる。これにより、溶融樹脂の充填中にゲート81の開口面積が変化しても、ゲート81を通過する溶融樹脂の流速の変化を抑制することができる。従って、ゲート81を通過する溶融樹脂の流速が減少して、溶融樹脂の先端部が固まりやすくなることを抑制することができる。これにより、ゲート81付近におけるフローマーク等の外観不良の発生を抑制することができる。
また、ゲート81を通過する溶融樹脂の流速の変化を抑制することにより、金型内の溶融樹脂の流速の変化も抑制される。従って、金型内の溶融樹脂の流速が減少して、金型11,12によって冷やされてできる溶融樹脂表面の固化層が厚くなることを抑制することができる。例えば、製品の薄肉部分に固化層が形成されると、溶融樹脂がその固化層の間の狭い領域を流動して、溶融樹脂の圧力が増大するおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、樹脂の固化層が局所的に形成されることを抑制することができる。従って、金型内の溶融樹脂の圧力のばらつきが増大することを抑制し、適切な型締力で成形することができる。
また、第1実施形態による制御部8は、開口面積センサを用いてモータの位置(開口面積)をフィードバック制御するゲート制御部84からゲート81の実際の開口面積を取得して射出速度を演算する。ゲート81に樹脂のつまり等が生じると、ニードル弁82の移動が制限される場合がある。このような場合であっても、本実施形態では、制御部8は、実際の開口面積を用いて射出速度を演算しているので、制御部8は、樹脂の詰まりを考慮に入れて射出速度を演算することができる。例えば、図5(B)に示す区間Z2において、開口率100%の指令に対して、実際のゲートVG1の開口率が80%までしか開かない場合であっても、制御部8は、つまりのない場合の射出速度(40mm/sec)よりも低い射出速度(36mm/sec)を演算することができる。これにより、実際のゲート81の開口面積に適した射出速度で溶融樹脂を充填することができる。さらに、ゲート81のつまり等に対しても、ゲート81を通過する溶融樹脂の流速を安定して射出させることができる。
一方、制御部8は、ゲート制御部84から実際の開口面積を取得せずに、ユーザにより予め設定された開口率に基づいて、射出速度を演算してもよい。この場合、樹脂の詰まりを考慮に入れた射出速度を演算することはできないが、フィードバック制御によって実際の開口面積を取得する必要が無く、より簡易に射出速度を演算することができる。
次に、図6を参照して、第1実施形態による射出成形機1の動作について説明する。
図6は、第1実施形態による射出成形機1の動作の一例を示すフロー図である。
まず、ユーザは、射出装置7を制御するパラメータを設定する(S10)。パラメータには、例えば、各区間の境界位置、充填完了時間、各ゲート81の開口率、各ゲート81の最大開口面積、全ゲート81が全開の場合における射出速度が含まれる。尚、パラメータには、スクリュ42の充填開始位置および図5(B)に示す区間Z1における射出速度が初期値として含まれていてもよい。また、パラメータには、スクリュ42の充填完了位置が含まれていてもよい。
次に、射出装置7は充填を開始し(S20)、スクリュ42が移動を開始する。スクリュ位置センサS2は、検出したスクリュ42の位置を制御部8へ送る。制御部8は、スクリュ位置センサS2から取得したスクリュ42の位置と各区間Z1〜Z7の境界位置とを比較して、スクリュ42の位置が境界位置に達したか否かを判定する(S30)。スクリュ42の位置が境界位置にまだ達していない場合(S30のNO)、制御部8は、ステップS30の判定を継続する。スクリュ42の位置が境界位置に達すると(S30のYES)、制御部8は、ゲート制御部84にゲート81の開口面積を変更する指令を送る(S40)。ゲート制御部84は、バルブ駆動部83を制御して開口面積を変更させる。バルブ駆動部83は、開口面積の変更後、モータの位置をゲート制御部84に送る。ゲート制御部84は、バルブ駆動部83から取得したモータの位置を制御部8に送る。制御部8は、ゲート制御部84からモータの位置を取得して、モータの位置をゲート81の実際の開口面積に変換する(S50)。制御部8は、図5(B)を参照して説明したように、ゲート制御部84から取得したゲート81の実際の開口面積に基づいて、スクリュ42の射出速度を演算する(S60)。制御部8は、射出装置7に対して、演算した射出速度に設定する(S70)。
次に、制御部8は、図示しないタイマーから取得した充填時間と充填完了時間とを、又は、スクリュ42の位置と充填完了位置とを比較して、充填完了時間又は充填完了位置に達したか否かを判定する(S80)。充填完了時間又は充填完了位置にまだ達しない場合(ステップS80のNO)、射出装置7は充填を続ける。制御部8は、スクリュ42の位置が次の境界位置に達したか否かを判定する(S90)。スクリュ42の位置が境界位置にまだ達していない場合(S90のNO)、制御部8は、ステップS80,S90の判定を継続する。スクリュ42の位置が境界位置に達すると(S90のYES)、制御部8は、ステップS40〜S80を実行する。制御部8は、充填完了時間又は充填完了位置に達したと判定した場合(ステップS80のYES)、射出装置7に充填を完了させる(S100)。尚、制御部8は、ステップS30〜S90をスクリュ42の移動中に行うことができる。
以上のように、第1実施形態による射出成形機1は、固定金型11および移動金型12の少なくとも一方に設けられキャビティCに溶融樹脂を通過させるゲート81の開口面積に基づいて、射出装置7の射出速度(スクリュ42の移動速度)を演算する。また、射出装置7は、は、演算された射出速度で溶融樹脂を射出する。
これにより、射出装置7は、溶融樹脂の充填中におけるゲート81の開口面積の変更に応じて、射出速度を自動的に変更させることにより、ゲート81を通過する溶融樹脂の流速の変化を抑制することができる。その結果、上述のように、フローマーク等の外観不良の発生を抑制することができ、かつ、適切な型締力で成形することができる。さらに、複数のゲート81を制御することにより、ウェルドラインの制御によってウェルドライン等の外観不良を抑制でき、製品形状に応じて効率よく樹脂を成形することもできる。
もし、ゲート81の開口面積の変化によってキャビティC内の溶融樹脂の流速が減少する場合、キャビティC内で流動する溶融樹脂の先端部付近の表面に固化層が形成されやすくなる。この場合、溶融樹脂の先端部同士が合流しても、固化層同士は完全には接合しないため、製品表面にウェルドラインが発生しやすくなる。
しかし、第1実施形態による射出成形機1は、ゲート81の開口面積に基づいてスクリュ42の射出速度を制御しているので、キャビティC内の溶融樹脂の流速の減少を抑制することができる。従って、溶融樹脂の先端部付近の表面に固化層が形成される前に溶融樹脂の先端部同士を合流させることができる。溶融樹脂の先端部同士の接合後に固化層が形成されることにより、ウェルドラインの発生を抑制するウェルドラインレス成形を容易にすることができる。
尚、ユーザは、パラメータとして、各ゲート81の開口率ではなく、各ゲート81の開口面積を設定してもよい。
また、第1実施形態では、境界位置および各ゲート81の開口率等のパラメータは、ユーザにより予め設定される。しかし、例えば、流動解析等により、キャビティC内の溶融樹脂の流速が略一定になるように、境界位置および各ゲート81の開口率等のパラメータの設定を自動化してもよい。
また、上記の射出速度および最大射出速度に代えて、それぞれ樹脂の流量(射出率)および樹脂の最大流量(最大射出率)を用いてもよい。これは、スクリュ42の径が変わると、射出される溶融樹脂の体積(流量)が変化するため、射出速度ではなく流量で制御する場合もあるためである。樹脂の流量とは、単位時間あたりに射出される溶融樹脂の体積(cm/sec)である。
(変形例1)
第1実施形態の変形例1は、固定金型11が1つのゲート81を有する点で、第1実施形態とは異なる。
変形例1による射出成形機1のその他の構成は、第1実施形態による射出成形機1の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
図7は、変形例1による射出装置7、制御部8、固定金型11および移動金型12の構成の一例を示すブロック図である。
もし、固定金型11がゲート81を有しない場合、スクリュ42の位置によって 溶融樹脂の供給量を変更するために射出速度を急激に変更すると、キャビティC内に流入する溶融樹脂の流速は急激に変化してしまう。
しかし、変形例1によるゲート81は、射出速度の変化に応じて、開口面積を変化させることができる。これにより、ゲート81を通過する溶融樹脂およびキャビティC内の溶融樹脂の流速の変化を抑制することができる。
変形例1による射出成形機1は、第1実施形態による射出成形機1と同様に動作する。従って、第1実施形態と同様に、変形例1による射出成形機1は、適切な型締力で成形することができ、かつ、フローマーク等の外観不良の発生を抑制することができる。また、ウェルドラインレス成形を容易にすることができる。
(変形例2)
第1実施形態において、バルブ駆動部83は、モータで駆動されている。これに対し、変形例2では、バルブ駆動部83は、空圧駆動または油圧駆動である。空圧駆動または油圧駆動の場合、バルブ駆動部83は、ゲート81の開口面積を、最小開口面積または最大開口面積のいずれかにしか設定することができない。すなわち、バルブ駆動部83は、ゲート81の開口面積を微調整することができず、閉塞状態または開口状態のいずれかにしか設定することができない。この場合、同一断面積を有する複数のゲート81を設けて、全てのゲート81の個数に対する開口状態のゲート81の個数の比率を、開口率として用いてもよい。また、複数のゲート81を設けて、全てのゲート81の断面積の和に対する開口状態のゲート81の断面積(開口面積)の和の比率を、開口率として用いてもよい。このようにしても、本実施形態の効果は失われない。
本実施形態による射出制御方法の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、射出制御方法の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。また、射出制御方法の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 射出成形機、7 射出装置、8 制御部、11 固定金型、12 移動金型、42 スクリュ、81 ゲート、84 ゲート制御部

Claims (7)

  1. バレル内でスクリュを移動させることによって、第1金型と第2金型との間のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、
    前記第1金型および前記第2金型の少なくとも一方に設けられ前記キャビティに前記成形材料を通過させるゲートにおける前記成形材料の通過面積に基づいて、前記スクリュの移動速度または射出される前記成形材料の流量を演算する制御部と、を備え、
    前記射出装置は、前記移動速度で前記スクリュを移動させ、または、前記流量で前記成形材料を射出する射出成形機。
  2. 前記制御部は、前記通過面積の最大値を示す最大通過面積に対する射出中の前記通過面積の比率を、前記移動速度の最大値を示す最大移動速度または前記流量の最大値を示す最大流量に掛けることにより、前記移動速度または前記流量を演算する、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記制御部は、前記通過面積の変更タイミングで、前記移動速度または前記流量を演算する、請求項1または請求項2に記載の射出成形機。
  4. 前記制御部は、実際の前記通過面積を検出する通過面積センサが検出した前記通過面積に基づいて、前記移動速度または前記流量を演算する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の射出成形機。
  5. 前記第1金型および前記第2金型の少なくとも一方は、それぞれ異なる前記通過面積に設定できる複数の前記ゲートを有し、
    前記通過面積は、複数の前記ゲートにおける前記通過面積の和である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の射出成形機。
  6. バレル内でスクリュを移動させることによって、第1金型と第2金型との間のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、
    前記第1金型および前記第2金型の少なくとも一方に設けられ前記キャビティに前記成形材料を通過させるゲートにおける前記成形材料の通過面積に基づいて、前記スクリュの移動速度または射出される前記成形材料の流量を演算する制御部と、を備え、
    前記射出装置は、前記移動速度で前記スクリュを移動させ、または、前記流量で前記成形材料を射出する射出成形機と、
    前記第1金型と、
    前記第2金型と、を有する射出成形システム。
  7. バレル内でスクリュを移動させることによって、第1金型と第2金型との間のキャビティ内に成形材料を射出する射出装置と、該射出装置を制御する制御部と、を備える射出成形機における射出制御方法であって、
    前記制御部は、前記第1金型および前記第2金型の少なくとも一方に設けられ前記キャビティに前記成形材料を通過させるゲートにおける前記成形材料の通過面積に基づいて、前記スクリュの移動速度または射出される前記成形材料の流量を演算することと、
    前記射出装置は、前記移動速度で前記スクリュを移動させ、または、前記流量で前記成形材料を射出することと、を具備する射出制御方法。
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