JP2020049635A - 作業機 - Google Patents

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村上 卓宏
Takahiro Murakami
卓宏 村上
大 平野
Masaru Hirano
大 平野
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Abstract

【課題】駆動源から先端工具へ動力を伝達する動力伝達系を備える作業機において、前記伝達系による動力伝達の効率を低下させることなく、同伝達系を介した先端工具側から駆動源側への振動伝達を防止または抑制する。【解決手段】本発明が適用されたマルチカッタ1Aは、モータ10と、モータ10によって駆動されるブレード5と、モータ10から出力される動力をブレード5に伝達する動力伝達系20と、を有する。動力伝達系20には、同軸上に配置された第1プーリ30および第2プーリ50と、第1プーリ30と第2プーリ50との間に介在するベルト60と、が含まれる。第1プーリ30と第2プーリ50とは、互いに非接触であって、かつ、回転軸の方向に相対移動可能であり、第1プーリ30の回転は、ベルト60材を介して第2プーリ50に伝達される。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動源によって駆動される先端工具を備える作業機に関する。
上記のような作業機は、駆動源から出力される動力を先端工具に伝達するための動力伝達系を有する。駆動源および動力伝達系は、その一部が作業者によって把持されるハウジング内に収容される。また、駆動源および動力伝達系が収容されているハウジングに、作業者に把持されるハンドルが一体的に設けられることもある。
特開2015−188967号公報
上記のような動力伝達系を備える作業機では、動力伝達系を介して先端工具側から駆動源側に振動が伝わることがある。動力伝達系を介して先端工具側から駆動源側に伝わった振動はこれらが収容されているハウジングに伝わり、最終的には、ハウジングやハウジングに設けられているハンドルを把持している作業者に伝わる。ハウジングやハンドルを把持している作業者に振動が伝わると、先端工具の位置決め精度が低下したり、作業者の疲労が増加したりする。
一方、動力伝達系内に振動減衰手段や振動低減手段などを設けると、動力伝達の効率が低下する虞がある。つまり、駆動源から出力される動力を先端工具に伝達する動力伝達系内に振動減衰手段や振動低減手段などを設けると、先端工具に伝達されるべき動力(エネルギー)の一部が振動減衰手段や振動低減手段によって吸収されたり、減衰されたりする虞がある。
本発明の目的は、駆動源から先端工具へ動力を伝達する動力伝達系を備える作業機において、前記伝達系による動力伝達の効率を低下させることなく、同伝達系を介した先端工具側から駆動源側への振動伝達を防止または抑制することである。
本発明に係る作業機は、駆動源と、前記駆動源を収容するハウジングと、前記駆動源によって駆動される先端工具と、前記ハウジング内に設けられ、前記駆動源から出力される動力を前記先端工具に伝達する動力伝達系と、を有する。前記動力伝達系には、前記駆動源によって回転駆動される第1回転体と、前記第1回転体の回転軸と共通の直線を回転軸として回転する第2回転体と、前記第1回転体と前記第2回転体との間に介在する伝達部材と、が含まれる。前記第1回転体と前記第2回転体とは、互いに非接触であって、かつ、前記回転軸の方向に相対移動可能であり、前記第1回転体の回転は、前記伝達部材を介して前記第2回転体に伝達される。
本発明によれば、駆動源から先端工具へ動力を伝達する動力伝達系を備える作業機において、前記伝達系による動力伝達の効率を低下させることなく、同伝達系を介した先端工具側から駆動源側への振動伝達が防止または抑制される。
本発明が適用されたマルチカッタの断面図である。 図1に示されるマルチカッタの他の断面図である。 動力伝達系を構成するプーリおよびベルトの斜視図である。 本発明が適用された他のマルチカッタの断面図である。 図4に示されるA−A線に沿った第1カップリング,第2カップリングおよびゴムの拡大断面図である。 図5に示されるB−B線に沿った第1カップリング,第2カップリングおよびゴムの拡大断面図である。
(第1実施形態)
本発明が適用された作業機の一例について説明する。本実施形態に係る作業機は、駆動源としての電動モータと、先端工具としてのブレードと、電動モータから出力される動力をブレードに伝達する動力伝達系と、を備えるマルチカッタである。ブレードは、電動モータから出力され、動力伝達系を介して伝達される動力により往復駆動される。具体的には、ブレードは、電動モータの出力軸と略直交する第1方向と該第1方向と反対の第2方向とに往復駆動される。ブレードが往復動すると、ブレードの先端に形成されている鋸刃によって対象物が切断されたり、切削されたりする。以下、本実施形態に係るマルチカッタの構造などについて詳細に説明する。
図1,図2に示されるように、本実施形態に係るマルチカッタ1Aは、本体を構成するハウジング2を有する。ハウジング2は、全体として略円筒形の外観を呈し、片手で握ることが可能な太さを有する。マルチカッタ1Aを使用する作業者は、ハウジング2の長手方向一部を握って当該マルチカッタ1Aを保持する。言い換えれば、ハウジング2の長手方向一部は、当該マルチカッタ1Aを保持するためのグリップ部として利用される。ハウジング2の長手方向一端(後端)からは電源コード3が引き出されている。さらに、電源コード3が引き出されているハウジング2の後端面にはコードアーマ(ブーツ)4が設けられており、電源コード3の一端はコードアーマ4の内側を通ってハウジング2の内外に延びている。尚、図示が省略されている電源コード3の他端にはコンセントに接続されるプラグが設けられている。
図1,図2に示されるように、ハウジング2の内部には電動モータ10(以下「モータ10」と略称する。)が収容されている。モータ10はインナーロータ型のブラシレスモータであり、ステータ(固定子)と、ロータ(回転子)と、ロータと一体化された出力軸11と、を備えている。出力軸11は、ステータおよびロータを貫通してハウジング2の長手方向(前後方向)に延びている。ステータおよびロータから前方に突出している出力軸11の前側突出部11aは、軸受12によって回転自在に支持されている。また、前側突出部11aには冷却ファン13が取り付けられている。モータ10に電力が供給されると、出力軸11の回転に伴って冷却ファン13が回転し、主にモータ10を冷却するための冷却風が生成される。
次に、ハウジング2の内部に設けられ、モータ10から出力される動力をブレード5に伝達する動力伝達系20について詳細に説明する。
軸受12から突出している出力軸11の前側突出部11aの先端には、動力伝達系20を構成する第1回転体としての第1プーリ30が取り付けられている。第1プーリ30は、前側突出部11aの先端に相対回転不能に固定されており、直線Xを回転軸として出力軸11と一体的に回転する。つまり、第1回転体としての第1プーリ30は、モータ11によって回転駆動される。尚、第1プーリ30の回転軸である直線Xは、出力軸11の中心線でもある。
出力軸11の前方には、当該出力軸11と直列に中間軸40が配置されている。中間軸40は動力伝達系20に含まれ、出力軸11等と共に動力伝達系20を構成する。中間軸40の中心線は出力軸11の中心線と一致しており、当該中間軸40は軸受41によって回転自在に支持されている。中間軸40は軸受41を貫通して前後方向に延びている。
軸受41よりも後方に位置している中間軸40の後端には、動力伝達系20を構成する第2回転体としての第2プーリ50が取り付けられている。第2プーリ50は、中間軸40の後端に相対回転不能に固定されており、第1プーリ30の回転軸と同一の直線Xを回転軸として中間軸40と一体的に回転する。つまり、第1プーリ30と第2プーリ50とは同軸上に配置されている。さらに、第1プーリ30と第2プーリ50とは回転軸方向において互いに対向している。具体的には、第1プーリ30の前面30aと第2プーリ50の背面50bとが対向している。もっとも、第1プーリ30と第2プーリ50とは互いに非接触である。言い換えれば、第1プーリ30の前面30aと第2プーリ50の背面50bとの間には隙間Dが存在している。少なくとも、中間軸40および第2プーリ50は、隙間Dの範囲内において第1プーリ30に近接離反可能である。つまり、第1プーリ30と第2プーリ50とは回転軸方向に相対移動可能である。
第1プーリ30と第2プーリ50との間には、動力伝達系20を構成する伝達部材としてのベルト60が設けられている。ベルト60は、環状に形成されるとともに、ワイヤやアラミド繊維などの抗張力体が内蔵されたゴムベルトであって、弾性変形可能である。ベルト60は、第1プーリ30の外周面31(図3)および第2プーリ50の外周面51(図3)の両方に重なるように、これら第1プーリ30および第2プーリ50に掛け回されている。具体的には、ベルト60の幅方向一側は第1プーリ30の外周面31に重なり、ベルト60の幅方向他側は第2プーリ50の外周面51に重なり、ベルト60の幅方向中央は隙間Dに重なっている。つまり、ベルト60は、隙間Dを跨いで第1プーリ30および第2プーリ50の両方に係合している。
図3に示されるように、第1プーリ30の外周面31には、その全周に亘って歯(ギア32)が形成されている。同じく、第2プーリ50の外周面51には、その全周に亘って歯(ギア52)が形成されている。つまり、第1プーリ30および第2プーリ50は、歯付プーリ(タイミングプーリ)である。また、ベルト60の内周面61には、ギア32,52と噛み合う歯(ギア62)が全周に亘って形成されている。つまり、ベルト60は、歯付ベルト(タイミングベルト)である。
また、ベルト60の外周面63の両側にはフランジ部64a,64bが形成されている。フランジ部64aは、外周面63の幅方向一側に沿ってベルト60の全周に亘って形成されており、フランジ部64bは、外周面63の幅方向他側に沿ってベルト60の全周に亘って形成されている。フランジ部64a,64bは、ベルト60の径方向外側に向かって突出しており、ベルト60の外周面63は、フランジ部64a,64bの上面よりも一段低い。つまり、外周面63は、一対のフランジ部64a,64bに挟まれている。この結果、ベルト60は、全体として略コ字形の断面形状を呈する。
ベルト60の外周面63には、当該ベルト60の捩れを抑制する環状の補強部材65が嵌められている。補強部材65は金属製であって、その幅はフランジ部64a,64bの対向間隔と同一または略同一であり、その厚みはフランジ部64a,64bの高さと同一または略同一である。つまり、補強部材65は、一対のフランジ部64a,64bの間に略隙間なく嵌っており、補強部材65の外周面は、フランジ部64a,64bの上面と略面一である(図1,図2も併せて参照)。
図3に示されるように、第1プーリ30は、外周面63に補強部材65が嵌められたベルト60の内側に、当該ベルト60の軸方向一方側から挿入される。また、第2プーリ50は、第1プーリ30が挿入されたベルト60の内側に、第1プーリ30とは反対側から挿入される。このとき、第1プーリ30に形成されているギア32とベルト60に形成されているギア62とを噛み合わせ、第2プーリ50に形成されているギア52とベルト60に形成されているギア62とを噛み合わせる。言い換えれば、ギア32とギア62とをスプライン嵌合させるとともに、ギア52とギア62とをスプライン嵌合させる。
また、第1プーリ30と第2プーリ50との間に隙間D(図1,図2)を設ける。もっとも、ベルト60に形成されているギア62の一方の側面が第1プーリ30に当接するまで第1プーリ30をベルト60の内側に挿入し、ベルト60に形成されているギア62の他方の側面が第2プーリ50に当接するまで第2プーリ50をベルト60の内側に挿入すると、第1プーリ30と第2プーリ50との間に所定の隙間Dが設けられる。言い換えれば、ベルト60は、第1プーリ30と第2プーリ50との間に介在し、これらの対向間隔を規定するスペーサとしても機能する。ここで、第1プーリ30と第2プーリ50との間に介在しているベルト60はゴム製であって弾性変形可能である。よって、ベルト60は、対向している第1プーリ30と第2プーリ50の少なくとも一方に、これらを互いに近接させる力が加えられると、第1プーリ30と第2プーリ50の少なくとも一方に、これらを互いに離間させる力を付与する。つまり、ベルト60は、第1プーリ30と第2プーリ50との対向間隔を保持し、第1プーリ30と第2プーリ50とが接触することを防止する役割も果たす。
尚、第1プーリ30,第2プーリ50,ベルト60および補強部材65の組付け順序に特に制限はない。しかし、補強部材65を装着してベルト60の形状を保持してからベルト60の内側に第1プーリ30,第2プーリ50を挿入することにより、ベルト60に対する第1プーリ30,第2プーリ50の組付けが容易になる。
再び図1,図2を参照する。軸受41よりも前方に位置している中間軸40の先端には、動力伝達系20を構成する第3回転体としての偏心カム70が取り付けられており、偏心カム70の前方には、動力伝達系20を構成する揺動部材80が配置されている。図2に示されるように、揺動部材80は一対のアーム81,82を備えており、偏心カム70は一対のアーム81,82の間に配置されている。アーム81,82の間で偏心カム70が回転すると、当該偏心カム70がアーム81,82に交互にぶつかる。すると、揺動部材80が直線Xと直交する直線Y(図1)を回転軸として所定の角度範囲内で回動(揺動)する。具体的には、偏心カム70がアーム81にぶつかると、当該アーム81が矢印a方向に押され、アーム81を含む揺動部材80の全体が矢印a方向に所定角度だけ回動する。次いで、偏心カム70がアーム82にぶつかると、当該アーム82が矢印b方向に押され、アーム82を含む揺動部材80の全体が矢印b方向に所定角度だけ回動する。このようにして矢印a方向への回動と矢印b方向への回動とが交互に繰り繰り返される。つまり、揺動部材80が揺動する。
図1に示されるように、揺動部材80の先には工具保持機構90が設けられている。工具保持機構90は、揺動部材80の内側に設けられ、揺動部材80と一体的に回動する円筒状の保持部材91の他、当該保持部材91の内側に設けられたスライド軸やコイルばね等から構成されている。ブレード5は、工具保持機構90の下端に工具固定部材92によって着脱可能に固定される。揺動部材80の揺動に伴って工具保持機構90が回動すると、当該工具保持機構90の下端に固定されているブレード5が揺動(振動)し、ブレード5の先端に形成されている鋸刃によって対象物が切断され、または切削される。もっとも、先端工具の種類によっては、対象物が剥離されたり、研磨されたりすることもある。
以上のように、モータ10から出力された動力は、少なくとも第1プーリ30,第2プーリ50およびベルト60を含む動力伝達系20を介してブレード5に伝達される。ここで、本実施形態における動力伝達系20には、一対のアーム81,82を備える揺動部材80と、これらアーム81,82に交互にぶつかる偏心カム70と、が含まれている。このため、偏心カム70がアーム81,82にぶつかった際の衝撃や、偏心カム70がアーム81,82を押す力の反力などに起因して、偏心カム70が取り付けられている中間軸40に軸方向の力(スラスト方向の力)が作用する虞がある。具体的には、偏心カム70がアーム81,82にぶつかると、中間軸40に当該中間軸40を後退させようとする力が作用する虞がある。言い換えれば、中間軸40に当該中間軸40を出力軸11に近接させようとする力が作用する虞がある。かかる軸方向の力は、偏心カム70がアーム81,82にぶつかる度に発生するので、軸方向の振動(スラスト方向の振動)の発生原因となる虞がある。
しかし、本実施形態における動力伝達系20では、中間軸40に設けられている第2プーリ50と出力軸11に設けられている第1プーリ30とは互いに非接触であって、かつ、回転軸方向に相対移動可能である。さらに、第1プーリ30と第2プーリ50との間の動力伝達はベルト60を介して行われる。よって、第2プーリ50が設けられている中間軸40に上記のような力が作用し、当該中間軸40および第2プーリ50が軸方向に振動したとしても、その振動は、中間軸40および第2プーリ50の軸方向への移動やベルト60の弾性変形などによって吸収され、第1プーリ30や当該第1プーリ30が設けられている出力軸11には伝わらない。尚、第2プーリ50の軸方向への移動がベルト60の弾性復元力によって規制されることは既述のとおりである。よって、第2プーリ50が第1プーリ30に接触するまで後退する可能性は極めて低い。つまり、第2プーリ50が第1プーリ30に接触し、第2プーリ50から第1プーリ30に振動が伝わる可能性は極めて低い。もっとも、第1プーリ30や第2プーリ50の回転軸方向における最大移動量を所定量以下に規制する規制手段などを設けてもよい。
本実施形態における第1プーリ30および第2プーリ50は、共通の直線Xを回転軸として回転する。言い換えれば、第1プーリ30および第2プーリ50は同軸上に配置されている。本実施形態では、かかるプーリのレイアウトにより、スラスト方向の振動伝達を遮断しつつ、ハウジング2の大型化を回避している。つまり、第1プーリ30および第2プーリ50を互いに非接触とすれば、スラスト方向の振動伝達をプーリ間で遮断することはできる。しかし、第1プーリ30と第2プーリ50とを別々の軸上に配置するためには、ハウジング2を大型化してプーリ設置スペースを拡大する必要がある。
(第2実施形態)
次に、本発明が適用された作業機の他の一例について説明する。もっとも、本実施形態に係る作業機は、第1実施形態に係るマルチカッタ1Aと同一の基本構造を有するマルチカッタである。そこで、第1実施形態に係るマルチカッタ1Aと本実施形態に係るマルチカッタとの相違点についてのみ、図4〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態に係るマルチカッタ1Bでは、モータ10の出力軸11の先端に第1回転体としての第1カップリング130が取り付けられ、中間軸40の後端に第2回転体としての第2カップリング150が取り付けられている。第1カップリング130の少なくとも一部は、第2カップリング150の周囲に配置されて当該第2カップリング150を取り囲んでいる。
図5に示されるように、第1カップリング130の内側には、第2カップリング150に向けて突出する複数の第1突起131が形成されている。また、第2カップリング150の外側には、第1カップリング130に向けて突出する複数の第2突起151が形成されている。具体的には、第1カップリング130の内周面には、第2カップリング150の外周面に向けて突出する4つの第1突起131a,131b,131c,131dが形成されている。一方、第2カップリング150の外周面には、第1カップリング130の内周面に向けて突出する4つの第2突起151a,151b,151c,151dが90度間隔で形成されている。
図5,図6に示されるように、第1カップリング130と第2カップリング150とは、互いに非接触であって、かつ、これらの回転軸である直線X(図6)の方向に相対移動可能である。また、第1カップリング130と第2カップリング150との間には、伝達部材としてのゴムブロック160が複数配置されている。それぞれのゴムブロック160は、第1カップリング130および第2カップリング150の径方向において、第1カップリング130の内周面と第2カップリング150の外周面との間に配置されている。また、それぞれのゴムブロック160は、第1カップリング130および第2カップリング150の周方向(回転方向)において、第1突起131と第2突起151との間に配置されている。具体的には、図5に示されるように、第2突起151aの両側にゴムブロック160a,160bが配置され、第2突起151cの両側にゴムブロック160c,160dが配置されている。ゴムブロック160aは、カップリング130,150の回転方向において、第2突起150aと第1突起131aとの間に位置しており、ゴムブロック160bは、同方向において、第2突起150aと第1突起131bとの間に位置している。また、ゴムブロック160cは、カップリング130,150の回転方向において、第2突起151cと第1突起131cとの間に位置しており、ゴムブロック160dは、同方向において、第2突起151cと第1突起131dとの間に位置している。よって、モータ10の出力軸11(図4)の回転に伴って第1カップリング130が回転すると、その回転力が各ゴムブロック160を介して第2カップリング150に伝達され、さらに中間軸40に伝達される。その後、中間軸40の回転運動が往復運動(揺動)に変換されてブレード5(図4)に伝達されることは既述のとおりである。
本実施形態に係るマルチカッタ1Bにおいても、中間軸40に設けられている第2カップリング150と出力軸11に設けられている第1カップリング130とは互いに非接触であって、かつ、回転軸方向に相対移動可能である。さらに、第1カップリング130と第2カップリング150との間の動力伝達はゴムブロック160を介して行われる。よって、中間軸40や第2カップリング150が軸方向に振動したとしても、その振動は、中間軸40および第2カップリング150の軸方向への移動やゴムブロック160の弾性変形などによって吸収され、第1カップリング130や当該第1カップリング130が設けられている出力軸11には伝わらない。
また、図6から理解できるように、ゴムブロック160は、第1カップリング130と第2カップリング150の少なくとも一方に、これらを互いに近接させる力が加えられると、第1カップリング130と第2カップリング150の少なくとも一方に、これらを互いに離間させる力を付与する。例えば、第2カップリング150に当該第2カップリング150を第1カップリング130に近接させる力(紙面左方向に向かう力)が加えられると、第2カップリング150の鍔部152によってゴムブロック160が第1カップリング130に押し付けられ、圧縮される。すると、圧縮されたゴムブロック160の弾性復元力により、第1カップリング130および第2カップリング150に、これらを互いに離間させる力が付与される。具体的には、第1カップリング130には紙面左方向に向かう力が付与され、第2カップリング150には紙面右方向に向かう力が付与される。尚、第2カップリング150の鍔部152は、ゴムブロック160が第1カップリング130と第2カップリング150との間から脱落することを防止する抜け止めとしての機能も果たしている。また、ゴムブロック160は、第1カップリング130と第2カップリング150との間隔を保持し、これらが互いに接触することを防止する機能も果たしている。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1回転体や第2回転体はプーリやカップリングに限られず、伝達部材はゴムベルトやゴムブロックに限られない。また、第1回転体や第2回転体にプーリを採用し、伝達部材にベルトを採用する場合、そのプーリは歯付プーリに限られず、そのベルトは歯付ベルトに限られない。
本発明は、マルチカッタのみでなく、その他の作業機(例えば、グラインダー)にも適用可能であり、適用された場合には上記と同様の作用効果を奏する。また、本発明は、AC電源によって動作する作業機に限られず、DC電源(例えば、ハウジングに着脱可能な二次電池)によって動作する作業機にも適用可能である。
1A,1B…マルチカッタ、2…ハウジング、3…電源コード、4…コードアーマ、5…ブレード、10…電動モータ(モータ)、11…出力軸、11a…前側突出部、12,41…軸受、13…冷却ファン、20…動力伝達系、30…第1プーリ、30a…前面、31…外周面、32,52,62…ギア、40…中間軸、50…第2プーリ、50b…背面、51…外周面、60…ベルト、61…内周面、63…外周面、64a,64b…フランジ部、65…補強部材、70…偏心カム、80…揺動部材、81,82…アーム、90…工具保持機構、91…保持部材、92…工具固定部材、130…第1カップリング、131,131a,131b,131c,131d…第1突起、150…第2カップリング、151,151a,151b,151c,151d…第2突起、152…鍔部、160,160a,160b,160c,160d…ゴムブロック

Claims (6)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源を収容するハウジングと、
    前記駆動源によって駆動される先端工具と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記駆動源から出力される動力を前記先端工具に伝達する動力伝達系と、を有し、
    前記動力伝達系には、
    前記駆動源によって回転駆動される第1回転体と、
    前記第1回転体の回転軸と共通の直線を回転軸として回転する第2回転体と、
    前記第1回転体と前記第2回転体との間に介在する伝達部材と、が含まれ、
    前記第1回転体と前記第2回転体とは、互いに非接触であって、かつ、前記回転軸の方向に相対移動可能であり、
    前記第1回転体の回転は、前記伝達部材を介して前記第2回転体に伝達される、
    作業機。
  2. 前記第1回転体と前記第2回転体とは、前記回転軸の方向において隙間を介して互いに対向し、
    前記伝達部材は、前記第1回転体および前記第2回転体の外周面に重なるように、これら第1回転体および第2回転体に掛け回される、
    請求項1に記載の作業機。
  3. 前記伝達部材は、幅方向一側が前記第1回転体の外周面に重なり、幅方向他側が前記第2回転体の外周面に重なるベルトである、
    請求項2に記載の作業機。
  4. 前記第1回転体および前記第2回転体は、外周面に歯が設けられた歯付プーリであり、
    前記伝達部材は、前記第1回転体および前記第2回転体の外周面に設けられている前記歯と噛み合う歯が内周面に設けられた歯付ベルトである、
    請求項3に記載の作業機。
  5. 前記伝達部材は、弾性変形可能であって、前記第1回転体と前記第2回転体の少なくとも一方に、これら第1回転体と第2回転体とを互いに近接させる力が加えられると、前記第1回転体と前記第2回転体の少なくとも一方に、これら第1回転体と第2回転体とを互いに離間させる力を付与する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機。
  6. 前記第1回転体は、前記第2回転体を取り囲み、
    前記第1回転体の内側には、前記第2回転体に向けて突出する第1突起が形成され、前記第2回転体の外側には、前記第1回転体に向けて突出する第2突起が形成され、
    前記伝達部材は、前記第1回転体および前記第2回転体の径方向において、前記第1回転体の内周面と前記第2回転体の外周面との間に配置され、
    前記伝達部材は、前記第1回転体および前記第2回転体の周方向において、前記第1突起と前記第2突起との間に配置される、
    請求項1に記載の作業機。
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