JP2020048538A - 経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 有用な機能を有する大麦若葉含有経口組成物を提供すること。【解決手段】 大麦若葉とプラセンタとを含有し、好ましくは、さらに、プロテオグリカン、アスタキサンチン、コラーゲン、ヒアルロン酸及び抹茶から選ばれる少なくとも1種の素材を含有する経口組成物である。【選択図】図1

Description

本発明は、大麦若葉を含有する経口組成物に関する。
近年、健康に対する関心の高まり等を背景に、種々の健康食品の開発が行われており、健康食品に用いられる様々な素材の研究が行われている。
例えば、大麦若葉は、健康食品や青汁の素材として一般に使用されており、便通改善効果や抗高コレステロール血症作用など、機能性について広く研究されている(特許文献1〜3)。
また、健康志向と同様に安全志向の高い昨今では、日常的に食されている大麦若葉のような安全な素材を用いたものが好まれ、このような食経験のある大麦若葉等の安全な素材が有する有用な機能をより活用することが望まれている。
特開2006−151951 特開2001−314170 特許第4183886号
本発明の課題は、有用な機能を有する大麦若葉含有経口組成物を提供することにある。
本発明者らは、大麦若葉と共にプラセンタを用いることにより、優れたコラゲナーゼ阻害作用が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。また、大麦若葉と共にプラセンタ等の特定の素材を用いることにより、分散性が向上することを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
[1]大麦若葉とプラセンタとを含有することを特徴とする経口組成物。
[2]さらに、プロテオグリカン、アスタキサンチン、コラーゲン、ヒアルロン酸及び抹茶から選ばれる少なくとも1種の素材を含有することを特徴とする上記[1]に記載の経口組成物。
本発明の経口組成物は、優れたコラゲナーゼ阻害作用を有する。また、本発明の経口組成物は、分散性が高く、ダマの形成を抑制することができる。
本発明の組成物を適用した場合のコラゲナーゼ阻害率の結果を示すグラフである。 本発明の組成物の分散試験の結果を示すグラフである。
本発明の経口組成物は、大麦若葉とプラセンタとを含有することを特徴とする。本発明の経口組成物は、さらに、プロテオグリカン、アスタキサンチン、コラーゲン、ヒアルロン酸及び抹茶から選ばれる少なくとも1種の素材(以下、プラセンタも含めて他素材ということがある)を含有することが好ましい。
本発明の経口組成物は、優れたコラゲナーゼ阻害作用を有する。優れたコラゲナーゼ阻害作用により、コラーゲン繊維の破壊を抑制し、皮膚の弾力性等を保持して、しわやたるみの原因を除去することができる。したがって、本発明の経口組成物は、美肌効果を有する。
また、大麦若葉と他素材を含有する本発明の経口組成物は、大麦若葉に比して高い分散性を有する。すなわち、本発明の経口組成物は、凝集しにくい粉体(粉末)である。したがって、水やお湯等の液体に溶かして摂取する場合、溶けやすく、簡単に混合することができる。さらに、製品の製造工程では、粉末の混合工程において粉末同士の付着を抑制し、ダマの形成を抑制して均一な混合が可能となる。すなわち、本発明の分散性の高い経口組成物は、単に混合するだけで調製できるものであり、その調製も容易である。例えば、凝集性が強く、塊を形成しやすい原料を混合する際には、その原料について粉砕機を用いた解砕等の前処理を行い、原料の流動性を確保したうえで仕込み、さらに、仕込み後は、再凝集しないようできるだけ速やかに給気し、流動を開始する必要があることが知られているが、このような煩雑な操作を行う必要がない。また、凝集性が強く、ダマを形成しやすい原料と賦形剤を予め混合することで付着性を緩和できる場合があることも知られているが、このような添加も必要ない。
また、本発明の組成物は分散性が高いことから、さらに本発明の成分以外の素材を混合して本発明の経口組成物とする場合にも、上記のような煩雑な操作を行う必要がなく、単に混合するだけで調製することができる。
[大麦若葉]
本発明の原料として用いられる大麦(Hordeum vulgare L.)は、中央アジア原産とされ、イネ科に属する一年生又は越年生草本であり、穂形により、二条大麦や六条大麦などに大別される。本発明において用いられる大麦若葉としては、通常入手可能なものであれば特に限定されず、二条大麦や六条大麦などのいずれの大麦の若葉を用いてもよい。また、いずれの品種を用いてもよい。大麦若葉は、大麦の若葉が含まれていればよく、茎等の他の部位が含まれていてもよい。また、大麦若葉は、ケール、クマザサ、明日葉、甘藷、ヨモギ等の他の青汁素材と混合して用いてもよい。
大麦若葉は、大麦若葉を加工した加工物を使用してもよく、例えば、粉砕物、搾汁、抽出物等として用いることができる。粉砕物としては、乾燥粉末、細片化物及びその乾燥物(乾燥細片化物)等を挙げることができる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末(搾汁末、エキス末)として用いることもできる。抽出物は、適当な溶媒を用いて抽出することで得ることができ、溶媒としては、例えば、水(温水、熱水)、エタノール、含水エタノールを用いることができる。本発明においては、大麦若葉の含有する栄養成分を有効に活用できることから、大麦若葉を乾燥し粉砕して粉末化した乾燥粉末であることが好ましい。乾燥粉末は、粒径75μm以下のものが60%以上であることが好ましく、75%以上であることがより好ましく、90%以上であることが特に好ましい。
[他素材]
(プラセンタ)
プラセンタとしては、ヒト、ブタ、ウマ等の哺乳類やサケ等の魚類に由来するプラセンタの抽出物を用いることができ、サケ卵巣膜に由来するプラセンタの抽出物が好ましい。抽出方法は、従来公知の方法を用いることができ、液状、粉末状、固体状、顆粒状等の各種形態のものを用いることができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉と組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は40メッシュを通過するものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
(プロテオグリカン)
プロテオグリカンは、タンパク質をコアとして、コンドロイチン硫酸やデルマタン硫酸等のグリコサミノグリカンが共有結合した複合多糖であり、動物組織、特に軟骨組織に多く存在する。プロテオグリカンは生体内で、コア蛋白質がさらにヒアルロン酸に結合した構造で存在することも知られており、その分子量は、数万〜数千万と大きい。本発明で用いるプロテオグリカンとしては、具体的に、動物由来のプロテオグリカンを挙げることができ、特に、サケ鼻軟骨由来のプロテオグリカンが好ましい。また、市販品を使用することができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉及びプラセンタと組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は40メッシュを通過するものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
(アスタキサンチン)
本発明に用いられるアスタキサンチンは、カロテノイドの一種であり、抗酸化作用はビタミンEの1000倍といわれており、天然物由来のものであっても、合成により得られるものであってもよい。天然物由来のものとしては、例えば、ヘマトコッカス藻等の藻類、エビ・カニ等の甲殻類、サケ・タイ等の魚類などから得られるアスタキサンチンを挙げることができ、特に、ヘマトコッカス藻から得られるアスタキサンが好ましい。天然物由来の抽出物や化学合成品は市販されており、これら市販品を使用することができる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉及びプラセンタと組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は30メッシュを通過するものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
(コラーゲン)
コラーゲンとしては、動物由来のコラーゲンであっても、合成コラーゲンであってもよく、コラーゲンタンパク質の他、コラーゲンタンパク質を加水分解して得られるコラーゲンペプチドや、コラーゲン分子をプロテアーゼで処理し、テロペプチド部分を取り除いたアテロコラーゲンが含まれる。動物由来のコラーゲンとしては、特に魚類由来のコラーゲンが好ましい。コラーゲンの平均分子量(重量平均分子量)としては、特に制限されるものではないが、例えば、500〜100000であることが好ましく、1000〜50000であることがより好ましい。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉及びプラセンタと組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は40メッシュを通過するものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
(ヒアルロン酸)
ヒアルロン酸としては、例えば、鶏冠等の動物組織から抽出したものや、乳酸菌等の微生物により生成されたものを用いることができる。鶏冠は、古くから食用に供されており、安全性の面で問題がないので、ヒアルロン酸の代わりに鶏冠の粉砕物等を用いてもよい。また、ヒアルロン酸は、塩の形態であってもよい。ヒアルロン酸の塩としては、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸カリウムなどが挙げられる。本発明においては、粉末状のものが好ましい。
(抹茶)
抹茶は、ツバキ科、チャノキ属の植物を由来とする緑茶の1種であり、てん茶や煎茶、玉露などの緑茶を粉末にしたものである。本発明においては、市販品を使用してもよく、また当該分野で公知の方法で製造したものを使用することもできる。本発明においては、粉末状のものが好ましく、大麦若葉及びプラセンタと組み合わせることで、特に優れた分散性向上作用を発揮することから、粒径は75μm以下のものが80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、100%であることが特に好ましい。
本発明の経口組成物は、一般的な食品、食品添加剤、飼料等の他、コラゲナーゼ阻害作用に基づく美肌効果を有することから、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品や、医薬品(医薬部外品を含む)として用いることができる。
すなわち、本発明の経口組成物は、いわゆる健康食品や医薬品等の肌美容のために用いられる美肌用経口組成物として用いることができ、かかる美肌用経口組成物としては、大麦若葉及びプラセンタを含有し、肌美容に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに、コラゲナーゼ阻害、コラーゲン分解阻害、皮膚真皮分解阻害、皮膚経皮水分蒸散量抑制等の肌美容の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。なお、本発明の美肌用経口組成物は、製品の包装等に、本発明の成分(大麦若葉及びプラセンタ)が肌美容の有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよく、特定の素材を有効成分として表示したものであってもよい。
具体的に、いわゆる健康食品においては、「しわが気になる方に」、「たるみが気になる方に」、「美容にうれしい」、「肌にうれしい」等を表示したものを例示することができる。本発明の経口組成物は、上記の効果が気になる人であれば性別や年齢に関係なく摂取することができるが、本発明の組成物の効果をより有効に享受することができることから、女性が摂取することが好ましい。
本発明の経口組成物の形態としては、例えば、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状、粒状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、クリーム状、カプレット状、ゲル状、チュアブル状、スティック状等を挙げることができる。これらの中でも、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状の形態が特に好ましい。具体的には、サプリメントや、ペットボトル、缶、瓶等に充填された容器詰飲料や、水(湯)、牛乳、果汁、青汁等に溶解して飲むためのインスタント飲料(粉末飲料)や、食品添加剤を例示することができる。これらは食事の際などに手軽に飲用しやすく、また嗜好性を高めることができるという点で好ましい。
本発明の経口組成物における大麦若葉及び他素材(本発明の成分)の含有量としては、その効果の奏する範囲で適宜含有させればよい。
一般的には、本発明の経口組成物が錠状、錠剤状等のサプリメントや医薬品の場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で組成物全体の0.01〜100質量%含まれていることが好ましく、0.1〜80質量%含まれていることがより好ましく、1〜60質量%含まれていることがさらに好ましい。
本発明の経口組成物が容器詰飲料である場合には、本発明の成分が組成物全体の0.001〜30質量%含まれていることが好ましく、0.01〜20質量%含まれていることがより好ましく、0.1〜15質量%含まれていることがさらに好ましい。
また、本発明の経口組成物が青汁等のインスタント飲料である場合には、本発明の成分が乾燥質量換算で組成物全体の0.01〜100質量%含まれていることが好ましく、0.1〜80質量%含まれていることがより好ましく、1〜60質量%含まれていることがさらに好ましい。
本発明の効果をより有効に発揮させるためには、本発明の成分が乾燥質量換算で本発明の経口組成物全体の70%以上含まれていることが好ましく、80%以上含まれていることがより好ましく、90%以上含まれていることがさらに好ましく、100%であることが特に好ましい。
本発明の経口組成物の摂取量としては特に制限はないが、本発明の効果をより顕著に発揮させる観点から、成人の1日当たり、大麦若葉摂取量が乾燥質量換算で、0.01g/日以上となるように摂取することが好ましく、0.1g/日以上となるように摂取することがより好ましく、1g/日以上となるように摂取することがさらに好ましい。その上限は、例えば、30g/日であり、好ましくは20g/日であり、より好ましくは10g/日である。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように、1つの容器に、又は例えば2〜3の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。
大麦若葉及び他素材の配合質量比としては、乾燥質量換算で、0.0001:1〜10000:1であることが好ましく、0.001:1〜1000:1であることがより好ましく、0.01:1〜100:1であることがさらに好ましい。
本発明の経口組成物は、必要に応じて、本発明の成分以外の他の成分を添加して、公知の方法によって製造することができる。本発明の成分以外の他の成分としては、例えば、水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、B13、B15、B17、ビオチン、コリン、葉酸、イノシトール、PABA、ビタミンC、ビタミンP)、油溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)等のビタミン類;カルシウム、マグネシウム、リン、鉄等のミネラル類;タウリン、ニンニク等に含まれる含硫化合物;ヘスペリジン、ケルセチン等のフラバノイド或いはフラボノイド類;コラーゲン等のタンパク質;ペプチド;アミノ酸;動物性油脂;植物性油脂;動物・植物の粉砕物又は抽出物等を挙げることができる。
本発明の経口組成物は、後述する実施例で示されたコラゲナーゼ阻害作用を奏することにより、コラゲナーゼ阻害用組成物、コラーゲン分解阻害用組成物、皮膚真皮分解阻害用組成物、皮膚経皮水分蒸散量抑制用組成物、美肌用組成物として優れたものとなりうる。また、後述する実施例で示された分散性向上の作用を奏することにより、凝集しにくく分散性の高い組成物となりうる。
以下、実施例に基づき、本発明を説明する。
[実施例1]
(原料)
大麦若葉としては、大麦若葉を乾燥して粉末化した大麦若葉乾燥粉末(粒径75μm以下が90%以上;東洋新薬社製)を用いた。
プラセンタとしては、鮭卵巣膜から抽出・精製したプラセンタ乾燥粉末(40メッシュパスが90%以上)を用いた。
プロテオグリカンとしては、サケ鼻軟骨から抽出したプロテオグリカン乾燥粉末(40メッシュパスが90%以上)を用いた。
アスタキサンチンとしては、ヘマトコッカス藻から抽出したアスタキサンチン乾燥粉末(30メッシュパスが90%以上;アスタキサンチン含量2.0%以上)を用いた。
コラーゲンとしては、海洋魚の鱗から精製し、低分子化したコラーゲンペプチド(平均分子量2000〜2500)の乾燥粉末(40メッシュパスが90%以上)を用いた。
ヒアルロン酸としては、ヒアルロン酸ナトリウム粉末を用いた。
抹茶としては、てん茶の茶葉を乾燥して粉末化した抹茶乾燥粉末(粒径75μm以下が90%以上;東洋新薬社製)を用いた。
[試験例1]
[コラゲナーゼ阻害活性確認試験]
(サンプル液の調製)
0.1%BSA(ウシ血清アルブミン)含有ダルベッコPBS(Phosphate Buffered Saline)(−)を用いて、被験物質が、40mg/mLとなるように調製した。チューブミキサーにて60分間振盪した後、遠心し上清を回収し、さらに、0.1%BSA含有ダルベッコPBS(−)を用いて被験物質が8mg/mL(反応液中の最終濃度としては2mg/mL)となるように希釈し、試験溶液を調製した。
被験物質としては、「大麦若葉」、「プラセンタ」、「アスタキサンチン」、「大麦若葉及びプラセンタの混合物」、「大麦若葉、プラセンタ及びアスタキサンチンの混合物」の5種を用いた。なお、大麦若葉及びプラセンタの混合物の各素材(試験溶液)の混合割合は、1:1であり、大麦若葉、プラセンタ及びアスタキサンチンの混合物の各素材(試験溶液)の混合割合は、1:1:1である。
(酵素溶液の調製)
コラゲナーゼB(Roche製)を、0.1%BSA含有ダルベッコPBS(−)を用いて10μg/mLとなるよう調製した。
(蛍光基質溶液の調製)
DMSOで溶解した蛍光基質(MOCAc−Pro−Leu−Gly−Leu−Apr(DNP)−Ala−Arg−NH、ペプチド研究所製)を、0.1%BSA含有ダルベッコPBS(−)を用いて5μMに希釈したものを蛍光基質溶液として用いた。
(コラゲナーゼ阻害活性の測定)
96well black plateへ試験溶液またはコントロールとして0.1%BSA含有ダルベッコPBS(−)を50μL/wellで添加した。その後、酵素溶液(test)又は0.1%BSA含有ダルベッコPBS(−)(blank)を100μL/wellで添加し、37℃で10分間インキュベートした。さらに、蛍光基質溶液を50μL/wellで添加し、遮光して37℃、60分間インキュベートした。320nmで励起し、405nmにおける蛍光強度を測定した。
各被験物質のコラゲナーゼ阻害率は下記の式にて算出した。
コラゲナーゼ阻害率
=(1 - [(Sample test - Sample blank) / (Control test - Control blank)])×100
(式中、「Sample test」は、試験溶液(test)の蛍光強度を示し、「Sample blank」は、試験溶液(blank)の蛍光強度を示し、「Control test」は、コントロール(test)の蛍光強度を示し、「Control blank」は、コントロール(blank)の蛍光強度を表す。)
その結果を図1に示す。図1に示されるように、本発明の組成物(大麦若葉+プラセンタ)は、コラゲナーゼ阻害率が相乗的に向上しており、さらにアスタキサンチンを加えた本発明の組成物(大麦若葉+プラセンタ+アスタキサンチン)は、その相乗的な向上が顕著であった。
[試験例2]
(分散性試験)
各原料を篩(呼び寸法:710)にかけた。2原料以上を組み合わせる場合は表1の割合に従って分散度を測定するために必要な量を計りとり、均一になるまで手で振ってビニール袋内で混合した。
被験物質10gを計りとり、ホソカワミクロン社製の粉体特定評価装置「パウダテスタPT−X」を用いて分散度を測定した。分散度の測定は当該機器のマニュアルに従って行った。
なお、分散度は以下のような方法によって測定される。
規定重量(W)の試料を規定の高さから受け皿に落下させて、受け皿に乗った試料の重量(W1)を測定する。さらに、次の式によって、分散度を算出する。
分散度(%)=(W−W1)/W×100
各被験物質の構成及びその結果を表1及び図2に示す。
表1及び図2に示すように、大麦若葉及びプラセンタと共に、他素材を配合した本発明の組成物は、大麦若葉単独(比較例1)に比して、いずれも分散度が高く、分散性が向上した。また、分散性の効果は、相乗的なものであった。
[配合例]
表2に示す粉末状の飲食用組成物(本発明の経口組成物)を調製した。得られた本発明の組成物3gを150mLの水と混合し、飲用したところ、大麦若葉の臭いや味が改善され、総合的な嗜好性に優れた飲料が得られた。
本発明の経口組成物は、いわゆる健康食品等として用いることができることから、産業上有用である。

Claims (2)

  1. 大麦若葉とプラセンタとを含有することを特徴とする経口組成物。
  2. さらに、プロテオグリカン、アスタキサンチン、コラーゲン、ヒアルロン酸及び抹茶から選ばれる少なくとも1種の素材を含有することを特徴とする請求項1に記載の経口組成物。

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