JP2020047565A - 灯具ユニットおよび車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な放熱性を有しながら省スペース化と部品点数を低減することが可能な灯具ユニットおよび車両用灯具を提供する。【解決手段】金属ベース(11)の表面に絶縁層と配線層(32)を積層形成し、配線層(32)上に発光素子(14)を搭載した灯具ユニット(10)であって、金属ベース(11)は発光素子(14)を搭載する素子搭載部(11a)と、素子搭載部(11a)から折り曲げられた放熱部(11b)とを備え、素子搭載部(11a)と放熱部(11b)の境界である折曲領域において、少なくとも金属ベースの表面が折曲領域に沿って露出している露出部(11c)が形成されている灯具ユニット(10)。【選択図】図1

Description

本発明は、灯具ユニットおよび車両用灯具に関し、特に放熱部材上に発光ダイオードを搭載した灯具ユニットおよび車両用灯具に関する。
近年、車両用灯具の光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いるものが普及してきている。一般的に、LEDは発光に伴う発熱で温度が上昇し、発光波長が変化することや発光効率が低下することが知られている。よって大光量を照射する前照灯などでは、LEDで生じた熱を良好に外部に放熱し、温度上昇を抑制することが重要である。
従来から、LEDを搭載する基板として金属ベースに絶縁樹脂層を介して配線パターンを形成した光源基板を用いるものが提案されている。このような従来技術では、金属ベースを大面積化することで放熱性を向上させることできる。しかし、光源基板の金属ベースを大面積化すると、車両用灯具において光源基板を収容するために必要なスペースが増大し、設計自由度が低下することや車両用灯具の小型化が困難になるという問題があった。
このような大面積な光源基板の問題を解決するため、光源基板上にLEDを搭載し、放熱部材上に光源基板を搭載する車両用灯具も提案されている(例えば特許文献1等を参照)。特許文献1では、LEDを直接搭載する光源基板の面積を比較的小さくし、光源基板を搭載する放熱部材の面積を大面積化するとともに、放熱部材を折り曲げ加工して車両用灯具の各部材間に存在する空間に収容している。
米国特許出願公開第2018/0087761号明細書
しかし、特許文献1の技術では、光源基板と放熱部材との間に熱伝導性グリースを介在させる必要があり、部品点数や製造工程数が増加するという問題があった。また、熱伝導性グリースを介在させた場合でも、光源基板そのもので熱伝導するよりは放熱性が低下するため、放熱部材をより大型化する必要があり、重量が増加するという問題があった。また、光源基板には絶縁樹脂層や配線パターン、レジスト層が積層して形成されているため、光源基板そのものを大面積化して折り曲げ加工を施すと、折り曲げ位置で絶縁層に亀裂や破損が生じて脱落するおそれがあった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、良好な放熱性を有しながら省スペース化と部品点数を低減することが可能な灯具ユニットおよび車両用灯具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の灯具ユニットは、金属ベースの表面に絶縁層と配線層を積層形成し、前記配線層上に発光素子を搭載した灯具ユニットであって、前記金属ベースは、前記発光素子を搭載する素子搭載部と、前記素子搭載部から折り曲げられた放熱部とを備え、前記素子搭載部と前記放熱部の境界である折曲領域において、少なくとも前記金属ベースの表面が前記折曲領域に沿って露出している露出部が形成されていることを特徴とする。
これにより、折曲領域に沿って露出部で金属ベースの表面が露出していることで、折曲領域において絶縁層の破損や脱落を防止することができる。また、折り曲げられた金属ベース上に発光素子が搭載されているため、放熱部材やグリースを別途用いる必要がなく、部品点数を低減しながらも放熱性を向上させることができる。
また本発明の一態様では、前記素子搭載部にはコネクタ部が搭載されており、前記放熱部には前記コネクタ部に対応する位置に開口部が形成されている。
また本発明の一態様では、前記開口部は、前記折曲領域を跨いで前記素子搭載部に至るまで形成されており、前記開口部の両側に前記折曲領域が形成されている。
また本発明の一態様では、前記素子搭載部の幅方向における前記折曲領域に対応する位置に、前記配線層が設けられていないクランプ領域が形成されている。
また本発明の一態様では、前記金属ベースの裏面に、放熱加工が施されている。
また本発明の車両用灯具は、上記の何れか一つに記載の灯具ユニットを備えることを特徴とする。
本発明では、良好な放熱性を有しながら省スペース化と部品点数を低減することが可能な灯具ユニットおよび車両用灯具を提供することができる。
第1実施形態における灯具ユニット10を模式的に示す図であり、図1(a)は模式斜視図であり、図1(b)は模式側面図である。 灯具ユニット10を用いた車両用灯具100の一例を示す模式断面図である。 折曲領域に形成される露出部11cの構造例を示す模式断面図である。 第1実施形態における灯具ユニット10の製造方法を示す工程図である。 第2実施形態における灯具ユニット50を示す模式側面図である。 第3実施形態における灯具ユニット60を模式的に示す図であり、図6(a)は折り曲げ途中の模式側面図であり、図6(b)は折り曲げ後の模式斜視図である。 第4実施形態における金属ベース11に露出部11cを二本形成した例を示す図であり、図7(a)は折り曲げ前後の露出部11c近傍の部分拡大図であり、図7(b)は折り曲げ後の模式斜視図である。 第4実施形態における金属ベース11に露出部11cを三本形成した例を示す図であり、図8(a)は折り曲げ前後の露出部11c近傍の部分拡大図であり、図8(b)は折り曲げ後の模式斜視図である。 第5実施形態における灯具ユニット70を示す模式側面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付すものとし、適宜重複した説明は省略する。図1は、本実施形態における灯具ユニット10を模式的に示す図であり、図1(a)は模式斜視図であり、図1(b)は模式側面図である。灯具ユニット10は、金属ベース11と、開口部12と、配線パターン13と、発光素子14と、コネクタ部15、取付孔16を備えている。
金属ベース11は、金属材料で構成された板状の部材であり、折曲領域で折り曲げられて素子搭載部11aと放熱部11bが互いに交わっている。素子搭載部11aと放熱部11bの折り曲げ角度は80°から100°の範囲である。また、素子搭載部11aと放熱部11bとの境界である折曲領域に沿って、金属ベース11が露出する露出部11cが形成されている。図1中において二点鎖線で囲んだ領域はクランプ領域11dである。
金属ベース11を構成する金属材料としては、例えばアルミニウムや銅を用いることができ、熱伝導性と軽量化の点からアルミニウムを用いることが最も好ましい。金属ベース11の表面には、図3で後述するように絶縁層31、配線層32、レジスト層33が積層して形成されている。金属ベース11の裏面は、金属材料がむき出しとされており、表面側で生じた熱を良好に裏面側から放熱できる。また、金属ベース11の裏面側での放熱性を向上させるために、各種の放熱加工を施すとしてもよい。放熱加工としては、例えば粗面化加工による比表面積の増加や、黒アルマイト加工処理による放射率向上が挙げられる。
素子搭載部11aは、金属ベース11のうち発光素子14が搭載される側の平板状部分である。図1に示した例では、露出部11cが形成されて放熱部11bが折り曲げられる側の面上に配線パターン13が形成されており、発光素子14とコネクタ部15が搭載されて配線パターン13と電気的に接続されている。
放熱部11bは、金属ベース11のうち発光素子14が搭載されていない側の平板状部分である。図1に示したように放熱部11bは、露出部11cが形成された側に折り曲げられており、素子搭載部11aの表面に対して交差する。図1に示す例では、放熱部11bの表面上の全域にわたって絶縁層、配線層、レジスト層が積層して形成されているが、放熱性を向上させるために積層構造を設けない構造としてもよい。
露出部11cは、素子搭載部11aと放熱部11bの境界である折曲領域に沿って金属ベース11の表面が露出された領域である。したがって露出部11cでは、絶縁層31、配線層32、レジスト層33が積層されていない。金属ベース11の露出については図3を用いて後述する。
クランプ領域11dは、素子搭載部11aの幅方向において、配線パターン13と発光素子14の両側に設けられた領域であり、絶縁層31上に配線層32が設けられていない領域である。図1に示した例では、金属ベース11の幅方向における中央近傍に開口部12が形成されており、開口部12の両側に金属ベース11が折り曲げられる折曲領域が構成されている。よって、素子搭載部11aの幅方向において開口部12の両側である折曲領域に対応する位置に、クランプ領域11dが形成されている。
開口部12は、放熱部11bのコネクタ部15に対応する位置に形成された開口である。開口部12は、ハーネス(図示省略)を金属ベース11の裏面側からコネクタ部15に挿入できる大きさと形状で形成されている。図1に示した例では、開口部12は、放熱部11bから素子搭載部11aに至るまで形成されており、素子搭載部11aと放熱部11bの境界である折曲領域を跨いで形成されている。また、開口部12の両側には折曲領域が形成されており、露出部11cで金属ベース11が折り曲げられている。
配線パターン13は、素子搭載部11aの表面に形成された導電性パターンであり、発光素子14とコネクタ部15の端子が接続されて、両者を電気的に接続する部分である。図1では発光素子14とコネクタ部15との間にのみ配線パターン13を示したが、素子搭載部11a上に搭載される他の電子部品間を接続するとしてもよい。
発光素子14は、素子搭載部11aの配線パターン13上に搭載され、電圧が印加されることで発光する電子部品であり、例えばLEDを用いることができる。発光素子14に用いるLEDとしては、SMD(Surface Mount Device)やCSP(Chip Scale Package)やCOB(Chip On Board)等の公知の構造が挙げられる。
コネクタ部15は、素子搭載部11aの配線パターン13上に搭載され、外部からハーネスが接続される部品である。コネクタ部15は、接続されたハーネスから供給された電力や信号を素子搭載部11a上に構成された電子回路に供給する。また、素子搭載部11a上に各種センサ等の信号を送出する電子部品が搭載されている場合には、ハーネスを介して外部に当該信号を伝達する。図1に示した例では、コネクタ部15は配線パターン13を介して発光素子14と電気的に接続されており、ハーネスから供給された電力によって発光素子14が発光する。また、コネクタ部15は開口部12に対応する位置に配置されており、図1ではコネクタ部15の端部が開口部12の縁部に臨んでいる。
取付孔16は、素子搭載部11aの各所に形成された孔であり、灯具ユニット10を車両用灯具の内部に位置決めして固定するために、位置決め用の突起やネジ等の固定部材が挿入される。
図2は、灯具ユニット10を用いた車両用灯具100の一例を示す模式断面図である。車両用灯具100は、図1に示した灯具ユニット10と、ランプボディ21と、アウターレンズ22と、エクステンション23と、リフレクタ24を備えている。
ランプボディ21は、車両用灯具100の各部材を保持する筐体部分であり、開口部分を覆うようにアウターレンズ22が設けられている。ランプボディ21には、車両用灯具100の外部から供給される電力を内部に伝えるコネクタ部やハーネス、内部配線などが設けられるが、ここでは図示を省略する。ランプボディ21とアウターレンズ22で車両用灯具100の灯室が構成されている。
アウターレンズ22は、少なくとも光の一部を透過する材料で構成された部材であり、ランプボディ21の開口部分を覆うように設けられて周縁が固定され、灯具ユニット10からの光を車両用灯具100の外部に取り出す光学部材である。アウターレンズ22を構成する材料としては、ガラスやアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート等が挙げられ、軽量化や耐衝撃性、耐候性、透光性等の観点からポリカーボネートが最も好ましい。
エクステンション23は、リフレクタ24や灯具ユニット10の端部や隙間を隠蔽するために、アウターレンズ22との間に設けられた部材である。エクステンション23の前方面は光を反射する鏡面とされている。
リフレクタ24は、灯具ユニット10の発光素子14が発光した光を車両用灯具100の前方に反射するための部材である。図2に示した例では、灯具ユニット10を灯室の上方に配置し、発光素子14の出射光は、リフレクタ24の天面に設けた開口部(図示省略)を通り放物面の反射鏡で前方に反射され、アウターレンズ22から外部に照射される。
図2に示したように、本実施形態の灯具ユニット10を用いた車両用灯具100では、ランプボディ21とリフレクタ24の間隙に沿って、L字状に折り曲げられた素子搭載部11aと放熱部11bが収容されている。したがって、大面積の放熱部11bを収容するために必要な灯室内の空間を小さくでき、省スペース化を図ることができる。また、素子搭載部11a上に発光素子14を搭載しているため、従来技術のような光源基板や熱伝導性グリースが不要になり、部品点数と製造工程数を低減できる。また、素子搭載部11aと放熱部11bは一体の金属ベース11が折曲領域で折り曲げられた構造なので、素子搭載部11a上において発光素子14で生じた熱を良好に放熱部11bに伝導して放熱することができる。
図3は、折曲領域に形成される露出部11cの構造例を示す模式断面図である。図3(a)〜(c)に示すように、金属ベース11の表面には絶縁層31と、配線層32と、レジスト層33が積層して形成されている。また露出部11cには、絶縁層31と配線層32とレジスト層33の積層構造は形成されておらず、金属ベース11の表面が露出している。
絶縁層31は、金属ベース11の表面に形成された絶縁性の層であり、金属ベース11と配線層32との電気的絶縁を確保する。絶縁層31を構成する材料としては、例えばSiOやSiN等の無機膜、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁樹脂等が挙げられる。
配線層32は、絶縁層31上に形成された導電性の層である。配線層32を構成する材料としては、銅箔が挙げられる。図1に示したように、配線層32は適宜パターニングされて配線パターン13を残して除去される。
レジスト層33は、配線層32を覆うように形成された絶縁性の層である。上述したように配線パターン13を形成していない領域では、レジスト層33は絶縁層31に接触して形成される。また、配線パターン13のうち、発光素子14やコネクタ部15の端子をハンダ付けするランド部分では、レジスト層33が除去されて内部の配線層32が露出される。レジスト層33を構成する材料は限定されないが、迷光を抑制するためには光吸収性材料を用いることが好ましく、光利用効率を向上させるためには光反射性材料を用いることが好ましい。
図3(a)に示した例では、露出部11cは断面が略矩形状の溝であり、金属ベース11の表面が他の領域と面一とされている。このような露出部11cは、例えば、金属ベース11上にマスクを形成した後に絶縁層31、配線層32、レジスト層33を積層することで、マスク上に絶縁層31、配線層32、レジスト層33を形成しない方法等により形成することができる。
図3(b)に示した例では、露出部11cは断面が略矩形状の溝であり、金属ベース11の内部にまで溝が形成されている。図3(c)に示した例では、露出部11cは断面がV字状の溝であり、金属ベース11の内部にまで溝が形成されている。図3(b)(c)に示したような露出部11cは、金属ベース11上に絶縁層31、配線層32、レジスト層33を積層した後に、表面から所定深さまで切削加工等を施すことで形成することができる。ここで露出部11cの深さは、金属ベース11の厚みを半分程度残すまで形成することが好ましい。また、露出部11cの溝形状は、金属ベース11を折り曲げる際の起点となればどのような形状であってもよい。
図3(a)〜図3(c)に示したように、本実施形態の灯具ユニット10では、折曲領域に沿って露出部11cが形成されており、露出部11cで金属ベース11が折り曲げられる。したがって、折曲領域には絶縁層31、配線層32、レジスト層33が形成されておらず、折り曲げ加工を施しても折曲領域での絶縁層31の破損を防止することができる。特に、金属ベース11の所定深さまで露出部11cを溝として形成すると、露出部11cでの金属ベース11の肉厚が薄くなり、露出部11cに沿った金属ベース11の折り曲げ加工が容易になる。
図4は、本実施形態における灯具ユニット10の製造方法を示す工程図である。図4(a)は原板準備工程を示し、図4(b)は露出部形成工程を示し、図4(c)は個片化工程を示し、図4(d)は開口部形成工程を示し、図4(e)は素子搭載工程を示し、図4(f)は折り曲げ工程を示している。
はじめに図4(a)に示す原板準備工程では、一枚の金属原板40を用意し、金属原板40の一面全体に絶縁樹脂を塗布して硬化し絶縁層31を形成する。また絶縁層31上に銅箔を貼り付けて公知のフォトリソグラフィー技術等を用いてパターニングし、配線パターン13を形成する。また、配線パターン13と絶縁層31を覆うようにレジスト層33を形成し、レジスト層33をパターニングして配線パターン13のランド部分を露出させる。このとき、図4(a)に示すように、大面積の金属原板40には、図中に破線で囲んだ個片領域41が複数含まれており、個片領域41毎に灯具ユニット10が形成される。
次に図4(b)に示す露出部形成工程では、複数の個片領域41を横断して金属原板40を切削して露出部11cを形成する。本実施形態では露出部11cを切削で形成しているため、金属原板40の表面からレジスト層33、配線層32、絶縁層31が除去され、金属ベース11の一部も除去されて薄肉化される。露出部11cの断面形状は、切削加工に用いる器具の形状に応じて図3(b)に示した断面矩形状または図3(c)に示した断面V字形状の溝である。
次に図4(c)に示す個片化工程では、プレス加工で個片領域41を打ち抜き、1つの灯具ユニット10を構成する外形に分割して個片化する。図4(c)では個片化した状態の金属ベース11を示しており、素子搭載部11aと放熱部11bは同一平面を構成して露出部11cで分離され、素子搭載部11a上には配線パターン13が形成されている。また配線パターン13のうち、コネクタ部15を搭載するランド部分13aと、発光素子14を搭載するランド部分13bでは、レジスト層33が除去されてランド部分13a,13bが露出している。
次に図4(d)に示す開口部形成工程では、プレス加工で金属ベース11に開口部12と複数の取付孔16を形成する。ここで、開口部12は露出部11cを跨いで素子搭載部11aと放熱部11bの両方に形成され、開口部12の幅方向における両側は折曲領域とされる。また、取付孔16は素子搭載部11aの所定位置に形成される。ここでは開口部12と取付孔16を同時にプレス加工で形成する例を示したが、露出部形成工程で用いる加工装置で取付孔16を形成するとしてもよい。
次に図4(e)に示す素子搭載工程では、ランド部分13a,13b上にそれぞれコネクタ部15と発光素子14を搭載してハンダ付けする。これにより、発光素子14は素子搭載部11a面内での位置決めが行われる。
最後に図4(f)に示す折り曲げ工程では、露出部11cに沿って放熱部11bを折り曲げ加工する。このとき、配線パターン13と発光素子14の両側のクランプ領域11dで素子搭載部11aを挟み込んで固定し、放熱部11bに裏面側から力を加える。クランプ領域11dには配線層32が形成されていないため、折り曲げ加工時に機械的な応力が加わっても配線層32の破損が生じない。またクランプ領域11dは、開口部12の両側である折曲領域に対応する位置に形成されているため、良好に折り曲げ加工を施すことができる。
上述したように、本実施形態の灯具ユニット10および車両用灯具100では、折曲領域に沿って露出部11cで金属ベース11の表面が露出していることで、折曲領域において絶縁層31の破損や脱落を防止することができる。また、折り曲げられた金属ベース11上に発光素子14が搭載されているため、放熱部材やグリースを別途用いる必要がなく、部品点数を低減することができる。また、素子搭載部11aと放熱部11bは一体の金属ベース11が折曲領域で折り曲げられた構造なので、素子搭載部11a上において発光素子14で生じた熱を良好に放熱部11bに伝導して放熱することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図5は、本実施形態における灯具ユニット50を示す模式側面図である。本実施形態では、素子搭載部11aの裏面側にコネクタ部15を搭載し、開口部12を設けない点が第1実施形態と異なっている。
本実施形態では、金属ベース11の表面には絶縁層31、配線層32、レジスト層33が積層して形成されており、金属ベース11の裏面側には、少なくともコネクタ部15を搭載する領域に絶縁層と配線層とを積層して形成しておく。また、発光素子14が搭載された表面と、コネクタ部15が搭載された裏面との間は配線パターン13とスルーホール等によって電気的に接続されている。
本実施形態の灯具ユニット50においても、露出部11cでは金属ベース11の表面が露出されており、折曲領域における絶縁層31の破損や脱落を防止することができる。また、素子搭載部11aの表裏面に発光素子14やコネクタ部15等の電子部品を搭載することで、素子搭載部11aの面積を小さくして灯具ユニット50の小型化を図ることができる。
また、素子搭載部11aの裏面側にコネクタ部15を搭載し、放熱部11bを素子搭載部11aの表面側に折り曲げているため、コネクタ部15にハーネスを接続するための開口部12を設ける必要がない。金属ベース11に開口部12を設けないことで、金属ベース11の体積および表面積を確保し、熱伝導性と放熱性を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。図6は、本実施形態における灯具ユニット60を模式的に示す図であり、図6(a)は折り曲げ途中の模式側面図であり、図6(b)は折り曲げ後の模式斜視図である。本実施形態では、放熱部11bに開口部12を設けず、コネクタ部15を側方に向けて搭載した点が第1実施形態と異なっている。
本実施形態でも図6(a)に示すように、金属ベース11上に絶縁層31、配線層32、レジスト層33の積層構造30が形成されており、露出部11cでは金属ベース11の表面が露出されて折り曲げられている。本実施形態では図6(b)に示すように、コネクタ部15が素子搭載部11aの一方の側部に寄せて形成されており、ハーネスは灯具ユニット60の側方からコネクタ部15に接続可能とされている。発光素子14は素子搭載部11aの幅方向における略中央に位置しており、配線パターン13がL字状に折れ曲がって形成されて発光素子14とコネクタ部15とを電気的に接続する。
本実施形態の灯具ユニット60においても、折曲領域に沿って露出部11cで金属ベース11の表面が露出していることで、折曲領域において絶縁層31の破損や脱落を防止することができる。また、折り曲げられた金属ベース11上に発光素子14が搭載されているため、放熱部材やグリースを別途用いる必要がなく、部品点数を低減することができる。また、素子搭載部11aと放熱部11bは一体の金属ベース11が折曲領域で折り曲げられた構造なので、素子搭載部11a上において発光素子14で生じた熱を良好に放熱部11bに伝導して放熱することができる。
また、素子搭載部11aの裏面側にコネクタ部15を搭載し、放熱部11bを素子搭載部11aの表面側に折り曲げているため、コネクタ部15にハーネスを接続するための開口部12を設ける必要がない。金属ベース11に開口部12を設けないことで、金属ベース11の体積および表面積を確保し、熱伝導性と放熱性を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図7、図8を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、素子搭載部11aと放熱部11bの境界である折曲領域に沿って露出部11cを複数本形成する点が第1実施形態と異なっている。図7は、本実施形態における金属ベース11に露出部11cを二本形成した例を示す図であり、図7(a)は折り曲げ前後の露出部11c近傍の部分拡大図であり、図7(b)は折り曲げ後の模式斜視図である。図8は、本実施形態における金属ベース11に露出部11cを三本形成した例を示す図であり、図8(a)は折り曲げ前後の露出部11c近傍の部分拡大図であり、図8(b)は折り曲げ後の模式斜視図である。図7,図8では、開口部12や取付孔16の図示を省略している。
図7(a)および図8(a)に示したように、折曲領域に沿って複数本の露出部11cを形成して金属ベース11の表面を露出させ、素子搭載部11aと放熱部11bを折り曲げる。これにより、図7(b)および図8(b)露出部11cが折り曲げの起点となり、折曲領域に沿って金属ベース11が折り曲げられる。
本実施形態の金属ベース11を用いた灯具ユニット10および車両用灯具100でも、折曲領域に沿って複数本の露出部11cで金属ベース11の表面が露出していることで、折曲領域において絶縁層31の破損や脱落を防止することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図9を用いて説明する。第1実施形態と重複する内容は説明を省略する。本実施形態では、露出部11cを複数本形成し、素子搭載部11aの裏面方向に放熱部11bを折り曲げ、開口部12を設けない点が実施形態1と異なっている。図9は、本実施形態における灯具ユニット70を示す模式側面図である。
図9に示すように、灯具ユニット70は金属ベース11と、発光素子14と、コネクタ部15、取付孔16を備えている。金属ベース11の表面側には、発光素子14とコネクタ部15が搭載され、折曲領域に沿って露出部11cが形成されている。放熱部11bは、コネクタ部15とは反対側である金属ベース11の裏面方向に折り曲げられている。
図9では配線パターン13、絶縁層31、配線層32、レジスト層33の図示を省略している。また、露出部11cを二本形成した例を示したが、露出部11cの本数は限定されず、さらに多くの本数であっても一本であってもよい。
本実施形態の灯具ユニット70および車両用灯具100でも、折曲領域に沿って露出部11cで金属ベース11の表面が露出していることで、折曲領域において絶縁層31の破損や脱落を防止することができる。また、放熱部11bが金属ベース11の裏面方向に折り曲げられており、裏面側には絶縁層31と配線層32とレジスト層33が形成されていなため、折曲領域における絶縁層31の破損や脱落を防止することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10,50,60,70…灯具ユニット
100…車両用灯具
11…金属ベース
11a…素子搭載部
11b…放熱部
11c…露出部
11d…クランプ領域
12…開口部
13…配線パターン
13a,13b…ランド部分
14…発光素子
15…コネクタ部
16…取付孔
21…ランプボディ
22…アウターレンズ
23…エクステンション
24…リフレクタ
30…積層構造
31…絶縁層
32…配線層
33…レジスト層
40…金属原板
41…個片領域

Claims (6)

  1. 金属ベースの表面に絶縁層と配線層を積層形成し、前記配線層上に発光素子を搭載した灯具ユニットであって、
    前記金属ベースは、前記発光素子を搭載する素子搭載部と、前記素子搭載部から折り曲げられた放熱部とを備え、
    前記素子搭載部と前記放熱部の境界である折曲領域において、少なくとも前記金属ベースの表面が前記折曲領域に沿って露出している露出部が形成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  2. 請求項1に記載の灯具ユニットであって、
    前記素子搭載部にはコネクタ部が搭載されており、
    前記放熱部には前記コネクタ部に対応する位置に開口部が形成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  3. 請求項2に記載の灯具ユニットであって、
    前記開口部は、前記折曲領域を跨いで前記素子搭載部に至るまで形成されており、前記開口部の両側に前記折曲領域が形成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  4. 請求項3に記載の灯具ユニットであって、
    前記素子搭載部の幅方向における前記折曲領域に対応する位置に、前記配線層が設けられていないクランプ領域が形成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の灯具ユニットであって、
    前記金属ベースの裏面に、放熱加工が施されていることを特徴とする灯具ユニット。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の灯具ユニットを備えることを特徴とする車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114263887A (zh) * 2020-09-16 2022-04-01 株式会社小糸制作所 光源单元

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