JP2020047443A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】排水性が向上した燃料電池を提供する。【解決手段】膜電極接合体と、前記膜電極接合体に積層されたガス拡散層と、前記ガス拡散層に積層されたセパレータ40と、を備え、前記セパレータは、前記ガス拡散層側で反応ガスが流れるガス流路部を含み、前記ガス流路部は、前記ガス拡散層から退避した第1及び第2溝と、前記第1及び第2溝間にあり前記ガス拡散層に当接したリブ431とを含み、当該第1溝411には、溝断面積を縮小する縮小部411aが形成されており、前記リブを介して前記縮小部に対向する部位での、当該第2溝の溝断面積は、前記縮小部により縮小された前記第1溝の溝断面積よりも大きく、前記リブの前記ガス拡散層側の面には、前記第1溝側から前記第2溝側に延びた微細溝431aが形成されており、前記微細溝は第1溝に接続し互いに分離した第1及び第2分岐部と、第2溝に接続し第1及び第2分岐部が合流した合流部とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池に関する。
特許文献1に記載の燃料電池のセパレータでは、隔壁用凸状部を挟んで蛇行流路溝同士を連通される流路溝が形成されている。
特開2007−005235号公報
流路溝により連通された蛇行流路溝同士においても、反応ガスは並列に流れるため、一方の蛇行流路溝での反応ガスの圧力と、他方の蛇行流路溝での反応ガスの圧力とが略同じであった場合には、蛇行流路溝同士を連通した流路溝には反応ガスが流れにくくなり、例えばこの流路溝から水が排出されにくくなる可能性がある。これによって排水性が低下する可能性がある。
そこで本発明は、排水性が向上した燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体に積層されたガス拡散層と、前記ガス拡散層に積層されたセパレータと、を備え、前記セパレータは、前記ガス拡散層側で反応ガスが流れるガス流路部を含み、前記ガス流路部は、前記ガス拡散層から退避した第1及び第2溝と、前記第1及び第2溝間にあり前記ガス拡散層に当接したリブと、を含み、前記第1溝には、当該第1溝の溝断面積を縮小する縮小部が部分的に形成されており、前記リブを介して前記縮小部に対向する部位での、当該第2溝の溝断面積は、前記縮小部により縮小された前記第1溝の溝断面積よりも大きく、前記リブの前記ガス拡散層側の面には、前記第1溝側から前記第2溝側に延びた微細溝が形成されており、前記微細溝は、前記縮小部よりも前記第1溝を流れる前記反応ガスの上流側に位置し、前記微細溝は、前記第1溝に接続し互いに分離した第1及び第2分岐部と、前記第2溝に接続し前記第1及び第2分岐部が合流した合流部と、を含む、燃料電池によって達成できる。
排水性が向上した燃料電池を提供できる。
図1は、燃料電池の単セルの分解斜視図である。 図2は、単セルが複数積層された燃料電池の部分断面図である。 図3は、セパレータの一部分を示した斜視図である。 図4は、微細溝の拡大図である。 図5Aは、第1変形例の微細溝の説明図であり、図5Bは、第2変形例の微細溝の説明図である。
図1は、燃料電池1の単セル2の分解斜視図である。燃料電池1は、単セル2が複数積層されることで構成される。図1では、一つの単セル2のみを示し、その他の単セルについては省略してある。単セル2は、図1に示したZ方向で他の単セルと共に積層される。単セル2は略矩形状であり、単セル2の長手方向及び短手方向がそれぞれ図1に示したY方向及びX方向に相当する。
燃料電池1は、反応ガスとしてアノードガス(例えば水素)とカソードガス(例えば酸素)の供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池である。単セル2は、膜電極ガス拡散層接合体10(以下、MEGA(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)と称する)と、MEGA10を支持する支持フレーム18と、MEGA10を挟持するアノードセパレータ20及びカソードセパレータ40(以下、セパレータと称する)とを含む。MEGA10は、カソードガス拡散層16c及びアノードガス拡散層16a(以下、拡散層と称する)を有している。支持フレーム18は、略枠状であって内周側がMEGA10の周縁領域に接合されている。
セパレータ20の2つの短辺の一方側には孔a1〜a3が形成され、他方側には孔a4〜a6が形成されている。同様に、支持フレーム18の2つの短辺の一方側には孔s1〜s3が形成され、他方側には孔s4〜s6が形成されている。同様に、セパレータ40の2つの短辺の一方側には孔c1〜c3が形成され、他方側には孔c4〜c6が形成されている。孔a1、s1、及びc1は連通してアノード出口マニホールドを画定する。同様に、孔a2、s2、及びc2は、冷媒入口マニホールドを、孔a3、s3、及びc3はカソード入口マニホールドを、孔a4、s4、及びc4はカソード出口マニホールドを、孔a5、s5、及びc5は冷媒出口マニホールドを、孔a6、s6、及びc6はアノード入口マニホールドを画定する。尚、本実施例の燃料電池1では、冷媒としては液体である冷却水が用いられる。
MEGA10に対向するセパレータ40の面には、カソード入口マニホールドとカソード出口マニホールドとを連通してカソードガスが流れるカソード流路部40A(以下、流路部と称する)が形成されている。MEGA10に対向するセパレータ20の面には、アノード入口マニホールドとアノード出口マニホールドとを連通してアノードガスが流れるアノード流路部20A(以下、流路部と称する)が形成されている。セパレータ40の流路部40Aとは反対側の面、及びセパレータ20の流路部20Aとは反対側の面には、冷媒入口マニホールドと冷媒出口マニホールドとを連通し冷媒が流れる冷媒流路部40B及び20B(以下、流路部と称する)がそれぞれ形成されている。流路部20A及び20Bはセパレータ20の長手方向(Y方向)に延びている。流路部40A及び40Bも同様に、セパレータ40の長手方向(Y方向)に延びている。これらの流路部は、主に、XY平面において各セパレータのMEGA10に対向する領域に設けられている。セパレータ20及び40の材料は、ガス遮断性及び導電性を有した材料であり、具体的には、ステンレス鋼、チタン、チタン合金といった金属、又はカーボンを圧縮した緻密質カーボン、又はこれら複合した材料である。また、セパレータ20及び40は、プレス加工により成形されたものであるが、これに限定されず、切削加工により成形されたものであってもよい。
図2は、単セル2が複数積層された燃料電池1の部分断面図である。図2では、1つの単セル2のみを図示し、その他の単セルについては省略してある。図2に示した断面は、Y方向に直交する断面である。
MEGA10は、拡散層16a及び16cと、膜電極接合体11(以下、MEA(Membrane Electrode Assembly)と称する)とを有している。MEA11は、電解質膜12と、電解質膜12の一方の面及び他方の面のそれぞれに形成されたアノード触媒層14a及びカソード触媒層14c(以下、触媒層と称する)とを含む。電解質膜12は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜であり、例えばフッ素系のイオン交換膜である。触媒層14a及び14cは、例えば白金(Pt)などを担持したカーボン担体とプロトン伝導性を有するアイオノマとを含む触媒インクを、電解質膜12に塗布することにより形成される。拡散層16a及び16cは、ガス透過性及び導電性を有する材料、例えば炭素繊維や黒鉛繊維などの多孔質の繊維基材で形成されている。拡散層16a及び16cは、それぞれ触媒層14a及び14cに接合されている。尚、拡散層16a及び16cの少なくとも一方が、金属発泡焼結体や網状のエキスパンドメタル等の多孔体であってもよい。
流路部20A、20B、40A、及び40Bは、Y方向から見てその断面形状は波形状である。詳細には、流路部20Aでは、拡散層16aから退避するように凹んだ凹状の流路溝21と、拡散層16aに向けて突出して拡散層16aに当接したリブ23とが、X方向に交互に形成されている。アノードガスは、流路溝21内に沿って流れ、拡散層16aを介してMEA11の触媒層14a側に供給される。また、流路部20Bでは、拡散層16aとは反対側に突出してセパレータ20よりも+Z方向側で隣接した不図示の他の単セルのカソード側のセパレータに当接するリブ22と、このカソード側のセパレータから退避した流路溝24とがX方向に交互に形成されている。冷媒は、流路溝24内に沿って流れる。ここで、流路部20A及び20Bは、表裏一体の関係にある。具体的には、流路溝21とリブ22とは表裏一体の関係であり、リブ23と流路溝24とも表裏一体の関係にある。流路溝21及び24とリブ22及び23はY方向に延在している。
同様に、流路部40Aでは、拡散層16cから退避するように凹んだ凹状の流路溝41と、拡散層16cに向けて突出して拡散層16cに当接したリブ43とが、X方向に交互に形成されている。カソードガスは、流路溝41内に沿って流れ、拡散層16cを介してMEA11の触媒層14c側に供給される。また、流路部40Bでは、拡散層16cとは反対側に突出してセパレータ40よりも−Z方向側で隣接した不図示の他の単セルのアノード側のセパレータに当接するリブ42と、このアノード側のセパレータから退避した流路溝44とがX方向に交互に形成されている。冷媒は、流路溝44内に沿って流れる。ここで、流路部40A及び40Bは、表裏一体の関係にある。具体的には、流路溝41とリブ42とは表裏一体の関係であり、リブ43と流路溝44とも表裏一体の関係にある。流路溝41及び44とリブ42及び43はY方向に延在している。
図3は、セパレータ40の一部分を示した斜視図である。図3では、カソードガスが流れるセパレータ40の流路溝41及び43側を示している。流路溝41は、互いにY方向に延びてX方向に並んだ溝411、412、及び413を含む。また、リブ43は、互いにY方向に延びてX方向に並んだリブ431及び432を含む。リブ431は、X方向で溝411及び412により挟まれる位置にある。リブ432は、X方向で溝412及び413により挟まれる位置にある。また、溝412はX方向でリブ431及び432に挟まれる位置にある。図3において、カソードガスは、+Y方向に流れる。
溝411、412、及び413のそれぞれには、壁部411a、412a、及び413aが形成されている。壁部411aは、溝411の底面から拡散層16c側に壁状に突出しており、壁部411aの溝411の底面からの突出高さは、溝411の底面からリブ431までの高さよりも低い。即ち、壁部411aの高さはリブ431よりも低い。このため、壁部411aは、溝411の一部分を閉塞しているが、完全に塞ぐ形状ではない。換言すれば、壁部411aは、溝411の溝断面積を縮小するように形成されている。壁部412a及び413aについても同様である。壁部411a、412a、及び413aは、それぞれ、溝411、412、及び413の溝断面積を縮小する縮小部の一例である。ここで溝411の溝断面積とは、溝411内での溝411の底面と、互いに対向する2つの側面とに包囲された領域での、溝411が延びた方向に垂直な断面積である。壁部411a、412a、及び413aは、このような形状に限定されず、例えば、リブ431及び432と同一の高さを有していてもよい。また、例えば、溝411の幅が部分的に狭くなることにより溝断面積を縮小した形状であってもよい。
図3に示すように、壁部411a及び413aは、Y方向で略同じ位置に設けられているが、壁部412aは、壁部411a及び413aとY方向で離れている。具体的には、壁部412aは、壁部411a及び413aよりも、カソードガスの上流側に位置している。換言すれば、リブ431を介して壁部411aに対向する部位での、溝412の溝断面積は、壁部411aにより絞られた溝411の溝断面積よりも大きい。
このように壁部412aは壁部411a及び413aよりもカソードガスの上流側に位置している。このため、図3の点線の矢印で示すように、溝412よりも先に溝411及び413に沿ってカソードガスが流れ、壁部411a及び413aにより、溝411及び413に沿って流れたカソードガスがリブ431及び432を介して壁部412aよりも下流側で溝412へと流れることが促進される。
リブ431の拡散層16c側の面には、複数の微細溝431aがY方向に所定の間隔を空けて設けられている。同様に、リブ432の拡散層16c側の面にも、複数の微細溝432aがY方向に所定の間隔を空けて設けられている。微細溝431aは、溝411側から溝412側に延びている。微細溝431aは、溝411側が二股状に形成され、溝412側は一本の溝状に形成されている。微細溝431aの形状の詳細については後述する。微細溝431a及び432aは、溝412の底面のX方向での中心に交差したZY平面に対して略対称の形状である。
溝411とリブ431との間では、溝411の底面とリブ431の面とに対して傾斜してこれらに連続した側壁が形成されている。リブ431と溝412との間、溝412とリブ432との間、リブ432と溝413との間も、同様に側壁が形成されている。例えば、溝411とリブ431との間の側壁の拡散層16c側の面には、排水溝411bが形成されている。排水溝411bは、Y方向、即ち溝411が延びた方向に延びている。排水溝411bは、壁部411aよりも高い位置に形成されている。同様に、リブ431と溝412との間の側壁の拡散層16c側の面、溝412とリブ432との間の側壁の拡散層16c側の面、及びリブ432と溝413との間の側壁の拡散層16c側の面にも、それぞれ排水溝412b、412c、及び413bが形成されている。尚、微細溝431aや排水溝411b等の各部位での幅や深さは、溝411の幅や深さよりも小さい。
微細溝431aの溝411側の端部は、上述した側壁上にまで延びて排水溝411bに接続し、微細溝431aの溝412側の端部も上述した側壁上にまで延びて排水溝412bに接続している。同様に、微細溝432aの溝412側の端部は排水溝412cに接続し、微細溝432aの溝413側の端部は排水溝413bに接続している。
ここで、微細溝431a及び432aでは、発電反応により生じた生成水が液水として捕捉される。特に、リブ431及び432の反対側では冷媒が流れるため、微細溝431a及び432aの内側面の温度は低下しやすい。そのため、微細溝431a及び432a内では、水蒸気の凝縮が促進されている。ここで、上述したように、カソードガスはリブ431及び432を介して溝412側へと流れることが促進されているため、微細溝431a及び432a内の液水も、カソードガスの圧力を受けて溝412側へと排出される。従って、微細溝431a及び432a内で液水が滞留することが抑制されており、排水性が向上している。
また、上述したように、微細溝431aは、溝412側の排水溝412bに接続されているため、微細溝431a内の液水は排水溝412bに流入して、溝412内を流れるカソードガスの圧力を受けて、カソードガスの下流側へと排出される。同様に、微細溝432aの溝412側の端部も排水溝412cに接続されているため、排水性が向上している。
微細溝431aは、溝411側の排水溝411bにも接続されている。このため、排水溝411bに捕捉された液水の一部は、溝411側から溝412側に流れるカソードガスの圧力を受けて、微細溝431aに流入し得る。このように液水が排水溝411b、微細溝431a、排水溝412bの順に流れるため、排水性が向上している。ここで、排水溝411bは、壁部411aに干渉しない位置に設けられており、それぞれ溝411に沿って延びている。このため、排水溝411bに捕捉された液水の一部は、上述のように微細溝431aに流れ得るが、残りの一部は排水溝411bに沿って溝411の下流側へと流れるため、排水性が向上している。尚、微細溝432aと排水溝413bについても同様である。
上述したように、本実施例でのセパレータ40は、プレス加工により成形されたものであり、微細溝431a等もプレス加工により成形されている。このため、微細溝431aは、流路部40A側から見て凹んでいるが、流路部40B側から見ると突出している。このため、流路部40A側から見て凹んでおりカソードガスに接する微細溝431aの内側面の面積と、流路部40B側から見て突出しており冷媒に接する微細溝431aの外側面の面積とが確保されている。従って、微細溝431aを介してカソードガスと冷媒との間で熱交換される熱量が確保されており、微細溝431a内での水蒸気の凝縮が促進されている。微細溝432aや、排水溝411b等についても同様である。
次に、微細溝431aの形状について詳細に説明する。図4は、微細溝431aの拡大図である。微細溝431aは、互いに分離した分岐部4311及び4312と、分岐部4311及び4312が合流した一本の溝となった合流部4315とを含む。ここで、分岐部4311及び4312は溝411に接続され、合流部4315は溝412に接続されている。カソードガスは、図3及び図4に示すように、溝411側からリブ431を介して溝412側に流れることが促進されているため、このカソードガスの流れに対しては、合流部4315は、分岐部4311及び4312よりも下流側に位置していることになる。分岐部4311及び4312と合流部4315とは、それぞれ、深さが同じであり、幅も同じである。
従って、溝411側からリブ431を介して溝412側へ流れるカソードガスの下流側にある一本の合流部4315よりも、その上流側にある2本の2分岐部4311及び4312で液水が捕捉しやすくなる。このため、微細溝431aでの液水の捕捉性が確保されており、排水性が向上している。
ここで、分岐部4311及び4312と合流部4315との各溝断面積は、略同じである。換言すれば、合流部4315の溝断面積は、分岐部4311及び4312の合計の溝断面積よりも小さい。このため、毛細管現象により、分岐部4311及び4312内にある液水は合流部4315側へと流れやすくなる。ここで、カソードガスが溝411側からリブ431を介して溝412側に流れることが促進されており、上述の液水の移動方向と一致している。このことにより、液水を溝411側から溝412側へと流動しやすくなっており、排水性が向上している。尚、分岐部4311及び4312と合流部4315とのそれぞれの深さや幅は、同一に限定されない。
尚、微細溝431aや排水溝412b等は、親水処理がなされていることが望ましい。これにより、微細溝431aや排水溝412b内での液水の流動性が向上し、排水性が向上するからである。親水処理としては、周知の種々の技術を適用可能であり、例えば、プラズマ処理、紫外線処理、親水被膜の形成等が挙げられる。
図3に示したように、溝411及び413から溝412にカソードガスが流れることを促進するためには、壁部411a及び413aよりも上流側に壁部412aが設けられていることが好ましいが、これに限定されない。例えば、壁部412aが設けられていない場合であっても、壁部411a及び413aが設けられていることにより、溝411及び413を流れるカソードガスの流量を絞り、溝411及び413から溝412にカソードガスが流れることを促進できるからである。
次に、接続溝の変形例について説明する。図5Aは、第1変形例の微細溝431bの説明図である。微細溝431bでは、3本の分岐部4311、4312、及び4313が1本の合流部4315と同じ個所で合流している。この場合であっても、毛細管現象により液水の流動性を確保する観点から、合流部4315の溝断面積は、分岐部4311、4312、及び4313の合計の溝断面積よりも小さいことが望ましく、微細溝431bは親水処理がなされていることが望ましい。
図5Bは、第2変形例の微細溝431cの説明図である。微細溝431cでは、3本の分岐部4311、4312、及び4313が、2本の合流部4316及び4317に合流している。この場合であっても、毛細管現象により液水の流動性を確保する観点から、合流部4316及び4317の合計の溝断面積は、分岐部4311、4312、及び4313の合計の溝断面積よりも小さいことが望ましく、微細溝431cは親水処理がなされていることが望ましい。
また、微細溝は、4本から2本に合流した形状であってもよいし、複数本の溝からより少ない本数の溝に合流する形状であってもよい。
上記実施例及び変形例では、カソード側のセパレータ40を例に説明したが、アノード側のセパレータ20も同様に構成されていてもよいし、アノード側及びカソード側の一方のセパレータのみが上述のように形成されていてもよい。
上述した燃料電池1の単セル2の積層方向は、鉛直方向であっても水平方向であってもよく、または鉛直方向に対して傾いていてもよい。尚、単セル2の積層方向が鉛直方向に沿うように配置されている場合であって、上述したセパレータのリブに形成された微細溝が、鉛直上方側に位置するように単セルが積層されている場合には、重力の作用により液水が微細溝に捕捉されやすくなり、効果的に液水が捕捉される。
上記のセパレータは、冷媒として液体を用いた水冷式の燃料電池に採用するものに限定されず、例えば冷媒として空気を用いた空冷式の燃料電池に採用してもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 燃料電池
2 単セル
20、40 セパレータ
40A 流路部
411、412、413 溝
411a、412a、413a 壁部(縮小部)
431a、432a 微細溝
411b、412b、412c、413b 排水溝
4311、4312 分岐部
4315 合流部

Claims (1)

  1. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体に積層されたガス拡散層と、
    前記ガス拡散層に積層されたセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、前記ガス拡散層側で反応ガスが流れるガス流路部を含み、
    前記ガス流路部は、前記ガス拡散層から退避した第1及び第2溝と、前記第1及び第2溝間にあり前記ガス拡散層に当接したリブと、を含み、
    前記第1溝には、当該第1溝の溝断面積を縮小する縮小部が形成されており、
    前記リブを介して前記縮小部に対向する部位での、当該第2溝の溝断面積は、前記縮小部により縮小された前記第1溝の溝断面積よりも大きく、
    前記リブの前記ガス拡散層側の面には、前記第1溝側から前記第2溝側に延びた微細溝が形成されており、
    前記微細溝は、前記縮小部よりも前記第1溝を流れる前記反応ガスの上流側に位置し、
    前記微細溝は、前記第1溝に接続し互いに分離した第1及び第2分岐部と、前記第2溝に接続し前記第1及び第2分岐部が合流した合流部と、を含む、燃料電池。
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