JP2020046108A - 冷暖房機能付き給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】水冷媒熱交換器における冷媒と水との熱交換による、年間を通じての活用メリットを見出す。【解決手段】ヒートポンプ給湯機1は、四方弁31、二方弁122,121、膨張弁113,111,610を適宜に切り替えることで、大気排熱を利用した通常冷房運転(図7)及び大気吸熱を利用した通常暖房運転(図10)に加え、夏期における冷房排熱を貯湯タンクへの湯水の給湯に活用する排熱利用給湯運転(図8)及び、冬期における暖房運転時において貯湯タンク2の湯水の熱を活用しつつ除霜を行う暖房サイクル除霜アシスト運転(図12)を実行する。このように、貯湯タンク2への湯水との熱交換を、夏期の冷房運転時において冷房排熱による給湯として活用できるのみならず、冬期の暖房運転時において室外熱交換器17の除霜アシストとして活用できるので、年間を通した活用メリットを得ることができる。【選択図】図12

Description

この発明は、水冷媒熱交換器において冷凍サイクル内の冷媒と貯湯タンク内へ通じる湯水との熱交換を行う、冷暖房機能付き給湯機に関するものである。
従来よりこの種の貯湯式給湯機においては、特許文献1記載のように、夏期の冷房運転時において、室内熱交換器から吸熱した熱を水冷媒熱交換器に導入し、水側へ放熱を行うことで給湯に活用するものがあった。
特開平5−5577号公報
前記の従来技術においては、夏期の冷房運転においては水冷媒熱交換器における冷媒と水との熱交換による吸熱を給湯に活用しているが、冬期の暖房運転における前記冷媒と前記水との熱交換の活用については特に配慮されていない。このため、年間を通じての活用メリットを見出すのが難しいという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、冷媒と外気との熱交換を行う、凝縮器又は蒸発器として選択的に機能可能なヒートポンプ熱交換器と、前記ヒートポンプ熱交換器に接続される圧縮機と、前記冷媒と水との熱交換を行う、凝縮器又は蒸発器として選択的に機能可能な水冷媒熱交換器と、前記冷媒と室内空気との熱交換を行う、凝縮器又は蒸発器として選択的に機能可能な室内熱交換器と、を有し、前記水冷媒熱交換器の水側に、湯水を貯湯する貯湯タンクを環状に接続するための湯水配管を接続し、前記ヒートポンプ熱交換器及び前記水冷媒熱交換器の冷媒側のうち少なくとも1つと、前記圧縮機と、前記室内熱交換器とを、冷媒配管で接続して冷媒循環回路を形成する冷暖房機能付き給湯機において、前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された蒸発器としての前記室内熱交換器の入口側に対し、前記凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を連通する、第1冷房状態、及び、前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された蒸発器としての前記室内熱交換器の入口側に対し、前記凝縮器としての水冷媒熱交換器の出口側を連通する、第2冷房状態、を切替可能な冷房切替手段と、前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に対し前記蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を連通する、第1暖房状態、及び、前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、蒸発器あるいは吸熱器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記蒸発器あるいは吸熱器としての水冷媒熱交換器の出口側に対し、凝縮器あるいは放熱器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、さらに、前記凝縮器あるいは放熱器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通する、第2暖房状態、を切替可能な暖房切替手段と、を有するものである。
また、請求項2では、前記暖房切替手段は、前記第1暖房状態又は前記第2暖房状態と、前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記蒸発器としての水冷媒熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、さらに、前記蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通する、第3暖房状態とを切替可能であるものである。
また、請求項3では、前記暖房切替手段は、少なくとも、前記第1暖房状態又は前記第2暖房状態と、前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、凝縮器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記凝縮器としての水冷媒熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、さらに、前記蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通する、第4暖房状態とを切替可能であるものである。
また、請求項4では、前記暖房切替手段は、少なくとも、前記第1暖房状態又は前記第2暖房状態と、前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側に蒸発器あるいは吸熱器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通し、さらに前記蒸発器あるいは吸熱器としての水冷媒熱交換器の出口側に、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された前記室内熱交換器の入口側を連通する、第5暖房状態とを切替可能であるものである。
また、請求項5では、前記冷房切替手段は、前記第1冷房状態又は前記第2冷房状態と、前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側に凝縮器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通し、さらに前記凝縮器としての水冷媒熱交換器の出口側に、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された蒸発器としての前記室内熱交換器の入口側を連通する、第3冷房状態とを切替可能であるものである。
また、請求項6では、前記冷房切替手段は、前記ヒートポンプ熱交換器のうち前記第3冷房状態において前記圧縮機に連通される側と反対側と、前記水冷媒熱交換器のうち前記第3冷房状態において前記室内熱交換器に連通される側と反対側と、を接続する第1バイパス管路と、前記第1バイパス管路を開閉可能な第1バイパス開閉弁と、を備えるものである。
また、請求項7では、前記暖房切替手段は、前記ヒートポンプ熱交換器のうち前記第2暖房状態において前記圧縮機に連通される側である第1側の反対側である第2側と、前記水冷媒熱交換器のうち前記第2暖房状態において前記室内熱交換器に連通される側である第3側の反対側である第4側と、を接続する第2バイパス管路と、前記第2バイパス管路を開閉可能な第2バイパス開閉弁と、を備えるものである。
また、請求項8では、前記暖房切替手段は、前記ヒートポンプ熱交換器の前記第2側において前記第2バイパス管路から分岐し前記室内熱交換器に至る管路に設けられた第1開閉弁と、前記水冷媒熱交換器の前記第4側において前記第2バイパス管路から分岐し前記圧縮機に至る管路に設けられた第2開閉弁と、をさらに備え、かつ、前記第2暖房状態では、前記第2バイパス開閉弁を開き状態、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を閉じ状態とするとともに、前記第1暖房状態では、前記第2バイパス開閉弁及び前記第2開閉弁を閉じ状態、前記第1開閉弁を開き状態とするものである。
この発明の請求項1によれば、ヒートポンプ熱交換器、水冷媒熱交換器、室内熱交換器、圧縮機等を有しており、冷房切替手段及び暖房切替手段がそれらを選択的に適宜に連通することにより、冷房運転又は暖房運転を所望の態様で行うことができる。
すなわち、例えば、冷房切替手段が、前記圧縮機の吐出側に対し前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された前記室内熱交換器の入口側に対し、前記ヒートポンプ熱交換器の出口側を連通することができる。この場合、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスがヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)で外気へ放熱し凝縮して液体冷媒となり、その後室内熱交換器(蒸発器として機能)で蒸発することで室内空気から吸熱して圧縮機へと戻る、大気排熱を利用した通常の冷房運転(第1冷房状態)が実現される。
また、暖房切替手段が、前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された前記室内熱交換器の出口側に対し、前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に対し前記ヒートポンプ熱交換器の出口側を連通することができる。この場合、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスが室内熱交換器(凝縮器として機能)で室内空気へ放熱し凝縮して液体冷媒となり、その後ヒートポンプ熱交換器(蒸発器として機能)で蒸発することで外気から吸熱して圧縮機へと戻る、大気吸熱を利用した通常の暖房運転(第1暖房状態)が実現される。
一方、前記水冷媒熱交換器の水側は、湯水配管を介して貯湯タンクに接続されている。請求項1によれば、前記水冷媒熱交換器において貯湯タンク内からの湯水に対しての熱交換を行い、冷房運転時においても暖房運転においてもその熱交換時の放熱又は吸熱を活用することができる。
すなわち、冷房切替手段は、前記圧縮機の吐出側に対し前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された前記室内熱交換器の入口側に対し、前記水冷媒熱交換器の出口側を連通することができる。この場合、圧縮機吐出側→水冷媒熱交換器→室内熱交換器→圧縮機吸入側の経路の冷凍サイクルが形成され、前記のようにして室内熱交換器(蒸発器として機能)において室内空気から吸熱した後に圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスの熱を、水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)において水側に放熱することができる。この結果、夏期における冷房排熱を貯湯タンクへの湯水の加温(給湯)に活用する、排熱利用の冷房運転(第2冷房状態)を実現することができる。
また、暖房切替手段は、前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された前記室内熱交換器の出口側に対し、前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、その水冷媒熱交換器の出口側に対し前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、そのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通することができる。この場合、圧縮機吐出側→室内熱交換器→水冷媒熱交換器→ヒートポンプ熱交換器→圧縮機吸入側の経路の、水冷媒熱交換器及びヒートポンプ熱交換器をこの順で直列に接続する冷凍サイクルが形成される。この結果、前記のように圧縮機からの高温高圧の冷媒ガスが室内熱交換器(凝縮器として機能)で室内空気へ放熱し凝縮し液体冷媒となった後、水冷媒熱交換器(蒸発器あるいは吸熱器として機能)において貯湯タンクからの湯水から吸熱することで、再び冷媒ガスとなる。そして、その冷媒ガスの熱がヒートポンプ熱交換器(凝縮器あるいは放熱器として機能)において放熱されることで、前記の通常の暖房運転時においてヒートポンプ熱交換器に生じた着霜を除霜することができる。この結果、冬期における暖房運転時において、貯湯タンクの湯水の熱を活用しつつ暖房運転を止めることなく除霜を行う、除霜アシストの暖房運転(第2暖房状態)を実現することができる。
以上のように、本願発明の請求項1によれば、貯湯タンクへの湯水との熱交換を、夏期の冷房運転時において冷房排熱による給湯として活用できるのみならず、冬期の暖房運転時においてヒートポンプ熱交換器の除霜アシストとして活用することができるので、年間を通した活用メリットを得ることができるものである。
また、請求項2によれば、暖房切替手段は、圧縮機吐出側→室内熱交換器(凝縮器として機能)→水冷媒熱交換器(蒸発器として機能)→ヒートポンプ熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機吸入側の経路の、蒸発器としての水冷媒熱交換器と蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器とをこの順で直列に接続する冷凍サイクルを形成する。
この場合、前記のように圧縮機からの高温高圧の冷媒ガスが室内熱交換器(凝縮器として機能)で室内空気へ放熱し凝縮し液体冷媒となった後、水冷媒熱交換器(蒸発器として機能)において貯湯タンクからの湯水から吸熱するとともにその後のヒートポンプ熱交換器(蒸発器として機能)において外気から吸熱することで冷媒ガスとなって圧縮機へと戻る。この場合、例えば外気の温度が著しく低くヒートポンプ熱交換器で十分な吸熱を行えない場合等において、その足りない分を貯湯タンクの湯水側から補うことで、暖房能力を確保することができる。すなわち、冬期における暖房運転時において、貯湯タンクの湯水の熱を活用して暖房能力を強化する、アシスト暖房運転(第3暖房状態)を実現することができる。
また、請求項3によれば、暖房切替手段は、圧縮機吐出側→室内熱交換器(凝縮器として機能)→水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)→ヒートポンプ熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機吸入側の経路の、凝縮器としての水冷媒熱交換器と蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器とをこの順で直列に接続する冷凍サイクルを形成する。
この場合、前記のように圧縮機からの高温高圧の冷媒ガスが室内熱交換器(凝縮器として機能)で室内空気へ放熱するとともに水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)においても貯湯タンクからの湯水へ放熱することで、凝縮し液体冷媒となった後、ヒートポンプ熱交換器(蒸発器として機能)において外気から吸熱することで冷媒ガスとなって圧縮機へと戻る。この場合、例えば暖房負荷が小さく室内熱交換器での放熱だけでは余熱が生じる場合等において、その余った分を貯湯タンクの湯水側へ放熱することにより、余熱を回収し無駄をなくすとともに、凝縮能力を向上することができる。すなわち、冬期における暖房運転時において、暖房排熱を利用して貯湯タンクの湯水の加温を行う、排熱利用の暖房運転(第4暖房状態)を実現することができる。
また、請求項4によれば、暖房切替手段は、圧縮機吐出側→ヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)→水冷媒熱交換器(蒸発器あるいは吸熱器として機能)→室内熱交換器→圧縮機吸入側の経路の、凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器と蒸発器あるいは吸熱器としての水冷媒熱交換器とをこの順で直列に接続する冷凍サイクル(冷房サイクルと同じ向きのサイクル)を形成する。
この場合、前記の冷房運転と同様、水冷媒熱交換器(蒸発器あるいは吸熱器として機能)において貯湯タンクからの湯水から吸熱した熱を、室内熱交換器及び圧縮機を経てヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)において放熱することで、前記の通常の暖房運転時においてヒートポンプ熱交換器に生じた着霜を、冷房サイクルに切り替えて強力に除霜する、除霜アシストの暖房運転(第5暖房状態)を実現することができる。
また、請求項5によれば、冷房切替手段は、圧縮機吐出側→ヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)→水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)→室内熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機吸入側の経路の、凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器と凝縮器としての水冷媒熱交換器とをこの順で直列に接続する冷凍サイクルを形成する。
この場合、前記のように室内熱交換器(蒸発器として機能)において室内空気から吸熱した後に圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒ガスの熱を、ヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)において外気へ放出すると共に水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)において水側に放熱することができる。この結果、例えば冷房負荷が大きい場合等において、外気温よりも低い水にも放熱を行うことで凝縮能力を向上(過冷却)させ冷凍サイクルの最適化を図る、排熱利用の冷房運転(第3冷房状態)を実現することができる。
また、請求項6によれば、ヒートポンプ熱交換器の反圧縮機側と水冷媒熱交換器の反室内熱交換器側とを第1バイパス管路で接続し、その第1バイパス管路に第1バイパス開閉弁を設ける。
これにより、第1バイパス開閉弁を開き状態とすることで、圧縮機の吐出側→ヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)→第1バイパス管路→水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)→室内熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機の吸入側の経路となる、前記第3冷房状態を実現することができる。また第1バイパス開閉弁を閉じ状態とすることで、圧縮機の吐出側→ヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)→室内熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機の吸入側の経路となる前記第1冷房状態か、若しくは、圧縮機の吐出側→水冷媒熱交換器(凝縮器として機能)→室内熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機の吸入側の経路となる前記第2冷房状態を実現することができる。
また、請求項7によれば、ヒートポンプ熱交換器の反圧縮機側の第2側と水冷媒熱交換器の反室内熱交換器側である第4側とを第2バイパス管路で接続し、その第2バイパス管路に第2バイパス開閉弁を設ける。
これにより、第2バイパス開閉弁を開き状態とすることで、圧縮機の吐出側→室内熱交換器(凝縮器として機能)→水冷媒熱交換器(蒸発器として機能)→第2バイパス管路→ヒートポンプ熱交換器(凝縮器として機能)→圧縮機の吸入側の経路となる、前記第2暖房状態を実現することができる。また第2バイパス開閉弁を閉じ状態とすることで、圧縮機の吐出側→室内熱交換器(凝縮器として機能)→ヒートポンプ熱交換器(蒸発器として機能)→圧縮機の吸入側の経路となる前記第1暖房状態を実現することができる。
また、請求項8によれば、前述のように第2暖房状態とするときには、第1開閉弁及び第2開閉弁を閉じ状態としつつ第2バイパス開閉弁を開き状態とすることで、圧縮機の吐出側→室内熱交換器→水冷媒熱交換器の第3側→水冷媒熱交換器の第4側→第2バイパス管路→ヒートポンプ熱交換器の第2側→ヒートポンプ熱交換器の第1側→圧縮機の吸入側、の経路を確実に実現することができる。
また、前述のように第1暖房状態とするときには、第2バイパス開閉弁を閉じ状態として第2バイパス管路を非連通状態としつつ第2開閉弁も閉じ状態とし、第1開閉弁を開き状態とすることで、圧縮機の吐出側→室内熱交換器→ヒートポンプ熱交換器の第2側→ヒートポンプ熱交換器の第1側→圧縮機の吸入側、の経路を確実に実現することができる。その際、第1開閉弁の開度を適宜に制御することで、冷媒の減圧制御を行うことが可能である。
本発明の一実施形態の冷暖房機能付き給湯機全体の回路構成図 室外機制御部の機能的構成図 熱交換制御部の機能的構成図 室内機制御部の機能的構成図 貯湯制御部の機能的構成図 ヒーポン制御部の機能的構成図 通常冷房運転時の作動を説明する図 排熱利用給湯運転時の作動を説明する図 排熱併用給湯運転時の作動を説明する図 通常暖房運転時の作動を説明する図 排熱利用暖房運転時の作動を説明する図 暖房サイクル除霜アシスト運転時の作動を説明する図 アシスト暖房運転時の作動を説明する図 冷房サイクル除霜アシスト運転時の作動を説明する図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図14に基づいて説明する。
本実施形態の冷暖房機能付きヒートポンプ給湯機1(冷暖房機能付き給湯機1に相当)全体の回路構成を図1に示す。
図1において、本実施形態のヒートポンプ給湯機1は、貯湯タンク2を備えた貯湯ユニット100と、エアコン室外機としての室外機ユニット300と、エアコン室内機としての室内機ユニット200と、熱交換ユニット400と、ヒートポンプユニット500と、を有している。
前記熱交換ユニット400は、冷媒を流通させる冷媒側の流路15bと水側の流路15aとを有し、高温高圧の冷媒と貯湯タンク2内の湯水とを熱交換する水冷媒熱交換器15と、沸上ポンプ19と、を備えている。すなわち、前記水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aと前記貯湯タンク2とが湯水配管としての加熱往き管5及び加熱戻り管6によって環状に接続され、前記貯湯ユニット100及び熱交換ユニット400内で湯水循環回路としての加熱循環回路4が形成されている。
加熱往き管5は、配管5a、配管5b、配管5c、配管5dを備えており、配管5b,5cは、三方弁10Eを介し、配管5aから分岐して接続されている。前記配管5bは前記貯湯タンク2の下部に接続され、前記配管5cは、前記貯湯タンク2の高さ方向中間部に接続された、中温水取り出し用の前記配管5dに接続されている。
加熱戻り管6は、配管6a、配管6b、配管6c、配管6d、配管6eを備えており、配管6b,6cは、三方弁10Cを介し、配管6aから分岐して接続されている。前記配管6bは前記貯湯タンク2の上部に接続され、前記配管6d,6eが、三方弁10Dを介し、前記配管6cから分岐して接続されている。配管6dは、前記貯湯タンク2の高さ方向中間部に接続されており、配管6eは、前記貯湯タンク2の下部に接続されて貯湯タンク2に水を給水する給水管7に接続されている。給水管7からは給水バイパス管9が分岐して設けられている。
前記沸上ポンプ19は、前記配管5aの途中に設けられ、前記水側の流路15aを介し前記加熱往き管5からの湯水を前記加熱戻り管6へ流通させつつ、貯湯タンク2の湯水を循環させる。なお、前記加熱往き管5には、前記水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aに流入する入水温度T1(湯水の入口温度)を検出する入水温度センサ23が設けられ、前記加熱戻り管6には、前記水側の流路15aから前記貯湯タンク2に向かって流出する沸上温度Tbを検出する沸上温度センサ24が設けられている。
前記貯湯タンク2の上部にはまた、貯湯されている高温水を出湯する出湯管8に備えられた配管8aが接続されている。出湯管8は、配管8aの他に配管8b,8cを備えており、配管8a及び配管8bが混合弁10Bを介し配管8cへと合流するように接続されている。配管8bは、前記配管5dに接続されており、配管5dから取り出された中温水を前記混合弁10Bへ導く。混合弁10Bは、配管8aからの高温水と配管8bからの中温水を所望の割合で混合し、配管8cへと導出する。また、配管8cと前記給水バイパス管9とは、混合弁10Aを介し出湯管11へ合流するように接続されている。出湯管11には、混合弁10Aで混合後の給湯温度を検出する給湯温度センサ37が設けられている。混合弁10Aは、給湯温度センサ37の検出結果に基づき、前記配管8cからの湯水と前記給水バイパス管9からの水とを混合して給湯設定温度の湯とする。
なお、貯湯タンク2の側面には、貯湯タンク2内の湯水の温度(貯湯温度)をそれぞれ検出し前記湯水の加熱状況(言い替えれば貯湯状況)を検知するための貯湯温度センサ12が上下にわたり複数設けられている。
一方、前記水冷媒熱交換器15において前記貯湯タンク2内の湯水と熱交換(詳細は後述)可能な冷媒循環回路30(後述の冷媒配管18、冷媒配管25、冷媒配管26を含む)が、前記熱交換ユニット400、前記室外機ユニット300、及び前記室内機ユニット200にわたって設けられている。
すなわち、前記室外機ユニット300においては、冷媒を圧縮する圧縮機14と、四方弁31と、前記冷媒と外気との熱交換により凝縮器又は蒸発器として選択的に機能(詳細は後述)するヒートポンプ熱交換器としての室外熱交換器17とが、前記冷媒配管18によって接続されている。なお、室外熱交換器17には、前記室外熱交換器17に外気を通じるための室外ファン67が設けられている。
詳細には、前記冷媒配管18は、圧縮機14の吐出側となる配管部18aと、前記圧縮機14の吸入側となる配管部18cと、暖房運転時(後述の図10、図11等)において前記四方弁31を介し前記配管部18aに接続される配管部18bとを含んでいる。また前記冷媒配管18は、前記暖房運転時における前記室外熱交換器17の圧縮機14側(第1側に相当)を前記四方弁31を介し前記配管部18cに接続する配管部18d,18eと、前記室外熱交換器17の反圧縮機14側(第2側に相当)に接続される配管部18fと、を含んでいる。前記配管部18eは、二方弁122を備えており、前記配管部18fは、第1開閉弁としての全閉機能付きの膨張弁113を備えている。
前記四方弁31は4つのポートを備える弁であり、前記冷媒配管18のうち(冷媒主経路を構成する)前記配管部18b,18d用の2つのポートのそれぞれに対して、残りの前記配管部18a,18c用の2つのポートのいずれを連通するかを切り替える。前記配管部18a,18c用の2つのポートどうしは、ループ状に配置された前記配管部18a,18cからなる冷媒副経路によって接続されており、この冷媒副経路上に前記圧縮機14が設けられている。例えば四方弁31は、後述する図10、図11、図12等の状態に切り替えられた場合(以下適宜、「暖房側への切替」等と称する)は、前記圧縮機14の吐出側である前記配管部18aを(後述の室内熱交換器27の入口側である)前記配管部18bに連通させ、後述する図7、図8、図9等の状態に切り替えられた場合(以下適宜、「冷房側への切替」等と称する)は、前記配管部18aを前記室外熱交換器17側である前記配管部18d,18eに連通させる。
一方、前記熱交換ユニット400においては、前記冷媒の流路となる冷媒配管25が備えられており、前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bが、前記冷媒配管25に接続されている。
詳細には、前記冷媒配管25は、前記配管18dと前記水冷媒熱交換器15(詳細には前記冷媒側の流路15b)の一方側(第4側に相当)とを接続する配管部25aと、前記水冷媒熱交換器15(詳細には前記冷媒側の流路15b)のうち前記配管部25aの反対側である他方側(第3側に相当)と前記配管18fとを接続する配管部25bと、を含んでいる。前記配管部25aは、前記四方弁31と前記水冷媒熱交換器15の前記一方側とを開閉可能な第2開閉弁としての二方弁121を備えており、前記配管部25bは全閉機能付きの膨張弁111を備えている。
そして、前記熱交換ユニット400と前記室外機ユニット300とに跨るように、バイパス回路600(第1バイパス管路、第2バイパス管路に相当)が設けられている。このバイパス回路600は、前記配管部25aのうち、前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bと前記二方弁121との間の分岐部P1と、前記配管部18fのうち、前記膨張弁113と前記室外熱交換器17との間(言い換えれば室外熱交換器17の前記第2側)の分岐部P2との間を接続している。また、バイパス回路600の途中には、全開機能付きの膨張弁610(第1バイパス開閉弁、第2バイパス開閉弁に相当)が設けられている。
一方、前記室内機ユニット200においては、前記冷媒の流路となる冷媒配管26が備えられており、前記冷媒と室内空気との熱交換により凝縮器又は蒸発器として選択的に機能(詳細は後述)する室内熱交換器27が前記冷媒配管26に接続されている。なお、室内熱交換器27には、前記室内熱交換器27に室内空気を通じるための室内ファン77が設けられている。
詳細には、前記冷媒配管26は、前記配管18bに連通して設けられ、前記室内熱交換器27のうち暖房運転時等における入口側(後述の図10等参照)に接続される配管部26aと、前記室内熱交換器27の暖房運転時等における出口側(後述の図10等参照)を前記配管18fに接続する配管部26bと、を含んでいる。
また、前記ヒートポンプユニット500は、冷媒を流通させる冷媒側の流路115bと水側の流路115aとを有し、高温高圧の冷媒と貯湯タンク2内の湯水とを熱交換可能な水冷媒熱交換器115と、沸上ポンプ119と、を備えている。すなわち、前記加熱往き管5の配管5aに設けた三方弁10Fから分岐して設けられた配管105aが前記水冷媒熱交換器115の前記水側の流路115aの一方側(図示下側)と接続されるとともに、前記加熱戻り管6の配管6aから分岐して設けられた配管106aが前記水側の流路115aの他方側(図示上側)に接続されており、これら配管106a,105aによって前記ヒートポンプユニット500内で湯水循環回路としての加熱循環回路104が形成されている。前記沸上ポンプ119は、前記配管105aの途中に設けられ、前記水側の流路115aを介し前記加熱往き管5からの湯水を前記加熱戻り管6へ流通させつつ、貯湯タンク2の湯水を循環させることができる。
また、ヒートポンプユニット500には、前記水冷媒熱交換器115において前記貯湯タンク2内の湯水と熱交換可能な冷媒循環回路130が設けられている。すなわち、前記冷媒循環回路130において、冷媒を圧縮する圧縮機114と、前記冷媒と外気との熱交換により凝縮器又は蒸発器として選択的に機能する室外熱交換器117と、膨張弁123とが、前記冷媒配管118によって接続されている。なお、室外熱交換器117には、前記室外熱交換器117に外気を通じるための室外ファン167が設けられている。
ここで、前記冷媒循環回路30,130内には、冷媒として例えばR32冷媒が用いられ、ヒートポンプサイクルを構成している。なお、冷媒はHFC冷媒やHFO冷媒、二酸化炭素冷媒であってもよい。そして、前記冷媒配管18において、前記配管部18aには、圧縮機14から吐出される冷媒吐出温度Toutを検出する吐出温度センサ20が設けられ、前記配管部18cには、圧縮機14へ吸入される冷媒の冷媒吸入温度Tinを検出する吸入温度センサ32が設けられている。なお、前記室外熱交換器17には、外気温度Tairを検出する外気温度センサ22が設けられている。これらのセンサ20,32,22の検出結果は、室外機ユニット300に設けられた室外機制御部410に入力され、さらに適宜、貯湯ユニット100に設けられた貯湯制御部420や室内機ユニット200に設けられた室内機制御部430や熱交換ユニット400に設けた熱交換制御部440やヒートポンプユニット500に設けたヒーポン制御部450へも入力される(室外機制御部410を介し受信しても良いし、センサ20,32,22から直接受信してもよい)。
また、前記熱交換ユニット400の前記冷媒配管25において、前記配管部25bには、前記冷媒側の流路15bから流出し前記膨張弁111に向かう冷媒流出温度T2を検出する流出温度センサ21が設けられている。なお、前記水冷媒熱交換器15には、前記冷媒が前記冷媒側の流路15bにおいて凝縮する際の冷媒凝縮温度を検出する凝縮温度センサ33が設けられている。これらのセンサ21,33の検出結果は、熱交換ユニット400に設けられた前記熱交換制御部440に入力され、さらに適宜、前記室外機制御部410や前記室内機制御部430や前記貯湯制御部420や前記ヒーポン制御部450へも入力される(熱交換制御部440を介し受信しても良いし、センサ21,33から直接受信してもよい)。
また、室内機ユニット200の前記冷媒配管26において、前記室内熱交換器27には、空調対象空間の室内温度Trを検出する室内温度センサ34が設けられている。このセンサ34の検出結果は、室内機ユニット200に設けられた室内機制御部430に入力され、さらに適宜、前記室外機制御部410や前記貯湯制御部420や前記熱交換制御部440や前記ヒーポン制御部450へも入力される(室内機制御部430を介し受信しても良いし、センサ34から直接受信してもよい)。
そして、前記貯湯ユニット100の前記貯湯制御部420、前記熱交換ユニット400の前記熱交換制御部440、前記室外機ユニット300の前記室外機制御部410、前記室内機ユニット200の前記室内機制御部430、及び、前記ヒートポンプユニット500の前記ヒーポン制御部450は、互いに通信可能に接続されており、前記各センサの検出結果に基づき、相互に連携しつつ、前記貯湯ユニット100、前記熱交換ユニット400、前記室外機ユニット300、前記室内機ユニット200、前記ヒートポンプユニット500内の各機器・アクチュエータの動作を制御する。
このとき、前記室内機ユニット200は、リモコン等の適宜の操作部60(以下単に「リモコン60」と称する)によって操作可能である。すなわち、リモコン60は、例えば前記室内機制御部430に対し情報送受信可能に接続されており、ユーザは、このリモコン60を適宜に手動操作することにより、いずれの運転を行うかの運転指示、すなわち、大気排熱の冷房運転(以下適宜、「通常冷房運転」等という)、排熱利用給湯の冷房運転(以下適宜、「排熱利用給湯運転」等という)、大気排熱・排熱利用給湯を併用する冷房運転(以下適宜、「排熱併用給湯運転」等という)、大気吸熱の暖房運転(以下適宜、「通常暖房運転」等という)、排熱利用(暖房余剰熱利用)の暖房運転(以下適宜、「排熱利用暖房運転」等という)、貯湯熱利用・大気吸熱による除霜を暖房サイクルにて行う暖房運転(以下適宜、「暖房サイクル除霜アシスト運転」等という)、貯湯熱利用・大気吸熱によるアシストを伴う暖房運転(以下適宜、「アシスト暖房運転」等という)、貯湯熱利用・大気吸熱による除霜を冷房サイクルにて行う暖房運転(以下適宜、「冷房サイクル除霜アシスト運転」等という)、のいずれを行うかを指示することができる。これらのリモコン60からの指示内容は、室内機ユニット200に設けられた前記室内機制御部430に入力され、さらに適宜、前記室外機制御部410や前記熱交換制御部440や前記貯湯制御部420やヒーポン制御部450へも入力される(室内機制御部430を介し受信しても良いし、リモコン60から直接受信してもよい)。
次に、前記室外機ユニット300に備えられた前記室外機制御部410について説明する。室外機制御部410は、詳細な図示を省略するが、各種のデータやプログラムを記憶する記憶部と、演算・制御処理を行う制御部とを備えている。この室外機制御部410の機能的構成を図2により説明する。
図2に示すように、前記室外機制御部410は、四方弁制御部410Aと、圧縮機制御部410Bと、膨張弁制御部410Cと、室外ファン制御部410Dと、二方弁制御部410Eと、を機能的に備えている。
四方弁制御部410Aには、前記リモコン60により指示された、いずれの運転を行うかの運転指示と、前記貯湯温度センサ12により検出された前記貯湯温度とが入力される。
四方弁制御部410Aは、前記運転指示と、前記貯湯温度に対応した前記湯水の加熱状況(貯湯状況)とに応じて、実際にヒートポンプ給湯機1をどのような運転態様(前記の通常冷房運転、排熱利用給湯運転、排熱併用給湯運転、通常暖房運転、排熱利用暖房運転、暖房サイクル除霜アシスト運転、アシスト暖房運転、冷房サイクル除霜アシスト運転)で運転するかを決定し、対応する運転情報を、前記圧縮機制御部410B、膨張弁制御部410C、室外ファン制御部410D、二方弁制御部410E、及び、貯湯制御部420、室内機制御部430、熱交換制御部440、ヒーポン制御部450に出力する。
また四方弁制御部410Aは、上記決定された運転態様に対応する開閉信号を四方弁31へ出力し、四方弁31を切り替える(詳細な制御内容は後述)。
圧縮機制御部410Bには、前記外気温度センサ22により検出された前記外気温度Tairと、前記室内温度センサ34により検出された前記室内温度Trと、前記リモコン60により設定された前記エアコン設定温度Tconとが入力される(直接入力される場合のほか、前記の間接的な入力も含む。以下同様)。圧縮機制御部410Bは、前記のようにして四方弁制御部410Aから入力される前記運転情報に応じて、入力された前記の温度及び設定のうち少なくとも1つに基づき、前記圧縮機14の回転数を制御する。なおこのときの圧縮機14の回転数(制御値)は、後述の熱交換制御部440の膨張弁制御部440Bにも出力される(図示省略)。
膨張弁制御部410Cには、前記吐出温度センサ20により検出された前記冷媒吐出温度Toutと、前記流出温度センサ21により検出された前記冷媒流出温度T2と、前記吸入温度センサ32により検出された前記冷媒吸入温度Tinとが入力される。膨張弁制御部410Cは、前記四方弁制御部410Aからの前記運転情報に応じて、前記の入力された温度のうち少なくとも1つに基づき、前記膨張弁113の開度を制御する(詳細な制御内容は後述)。
二方弁制御部410Eは、前記四方弁制御部410Aからの前記運転情報に応じて、前記二方弁122の開閉を制御する(詳細な制御内容は後述)。
室外ファン制御部410Dには、前記外気温度センサ22により検出された前記外気温度Tairが入力される。室外ファン制御部410Dは、前記四方弁制御部410Aからの前記運転情報に応じて、前記外気温度Tairに基づき、前記室外ファン67の回転数を制御する。
なお、前記運転態様の決定は、貯湯制御部420や室内機制御部430や熱交換制御部440やヒーポン制御部450で行っても良い。この場合は、それら貯湯制御部420や室内機制御部430や熱交換制御部440やヒーポン制御部450から、決定された運転態様に対応した前記運転情報が室外機制御部410に入力され、その入力された運転情報に応じて四方弁制御部410A、圧縮機制御部410B、膨張弁制御部410C、室外ファン制御部410D、二方弁制御部410Eが各種制御を行う。
次に、前記熱交換ユニット400に備えられた前記熱交換制御部440について説明する。熱交換制御部440は、前記室外機制御部410同様、記憶部と制御部とを備えており、その機能的構成を図3により説明する。
図3に示すように、前記熱交換制御部440は、ポンプ制御部440Aと、膨張弁制御部440Bと、二方弁制御部440Cとを機能的に備えている。
ポンプ制御部440Aには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記沸上温度センサ24により検出された前記沸上温度Tbとが入力される。ポンプ制御部440Aは、前記のようにして室外機制御部410から入力される前記運転情報に応じて、入力された前記沸上温度Tbに基づき、前記沸上ポンプ19の回転数を制御する。
膨張弁制御部440Bには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記外気温度センサ22により検出された前記外気温度Tairと、前記室外機制御部410の前記圧縮機制御部410Bから入力された前記圧縮機14の回転数(制御値。但し公知の手法で検出された実際の圧縮機14の回転数を入力しても良い)と、前記流出温度センサ21により検出された前記冷媒流出温度T2と、前記吸入温度センサ32により検出された前記冷媒吸入温度Tinと、前記吐出温度センサ20により検出された前記冷媒吐出温度Toutとが入力される。膨張弁制御部440Bは、前記室外機制御部410からの前記運転情報に応じて、前記の入力された温度や回転数のうち少なくとも1つに基づき、前記膨張弁1110,610の開閉や開度を制御する(詳細な制御内容は後述)。
二方弁制御部440Cには、前記室外機制御部410からの前記運転情報が入力される。二方弁制御部440Cは、前記運転情報に基づき、前記二方弁121の開閉動作を制御する(詳細な制御内容は後述)。
なお、前記と同様、運転態様の決定を、熱交換制御部440内(例えば前記二方弁制御部440C)や室内機制御部430や貯湯制御部420やヒーポン制御部450で行っても良い。この場合は、それら二方弁制御部440Cや室内機制御部430や貯湯制御部420やヒーポン制御部450で決定した運転態様に対応する運転情報に応じて、ポンプ制御部440A、膨張弁制御部440Bが各種制御を行う。
次に、前記室内機ユニット200に備えられた前記室内機制御部430について説明する。室内機制御部430は、前記室外機制御部410及び熱交換制御部440同様、記憶部と制御部とを備えており、その機能的構成を図4により説明する。
図4に示すように、前記室内機制御部430は、室内ファン制御部430Aを機能的に備えている。室内ファン制御部430Aには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記室内温度センサ34により検出された前記室内温度Trと、前記リモコン60により設定された前記エアコン設定温度Tconとが入力される。室内ファン制御部430Aは、前記室外機制御部410からの前記運転情報に応じて、前記室内温度Tr及びエアコン設定温度Tconに基づき、前記室内ファン77の回転数を制御する。
なお、前記と同様、運転態様の決定を、室内機制御部430内や熱交換制御部440や貯湯制御部420やヒーポン制御部450で行っても良い。この場合は、それら室内機制御部430や熱交換制御部440や貯湯制御部420やヒーポン制御部450で決定した運転態様に対応する運転情報に応じて、室内ファン制御部430Aが前記制御を行う。
次に、前記貯湯ユニット100に備えられた前記貯湯制御部420について説明する。貯湯制御部420は、前記室外機制御部410、熱交換制御部440、室内機制御部430と同様、記憶部と制御部とを備えており、その機能的構成を図5により説明する。
図5に示すように、前記貯湯制御部420は、取り出し制御部420Aと、戻し制御部420Bと、温度制御部420Cと、を機能的に備えている。
取り出し制御部420Aには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記貯湯温度センサ12により検出された前記貯湯温度とが入力される。取り出し制御部420Aは、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記貯湯温度に対応した前記湯水の加熱状況(貯湯状況)とに応じて三方弁10Eの開度を適宜に制御する。これにより、貯湯タンク2内の湯水のうち、配管5bを介して貯湯タンク2の下部から低温水を取り出すのか、若しくは、配管5d,5cを介して貯湯タンク2の中間部から中温水を取り出すのか、等が制御される。貯湯タンク2から取り出された前記低温水や前記中温水は、前記したように水冷媒熱交換器15の水側の流路15aへと導かれる。
戻し制御部420Bには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記貯湯温度センサ12により検出された前記貯湯温度とが入力される。戻し制御部420Bは、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記貯湯温度に対応した前記湯水の加熱状況(貯湯状況)とに応じて三方弁10C,10Dの開度を適宜に制御する。これにより、水冷媒熱交換器15において熱交換を行った後の湯水を、配管6c,6eを介して貯湯タンク2の下部へ戻すのか、若しくは、配管6c,6dを介して貯湯タンク2の中間部へ戻すのか、若しくは、配管6b介して貯湯タンク2の上部へ戻すのか、等が制御される。
温度制御部420Cには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記貯湯温度センサ12により検出された前記貯湯温度と、給湯温度センサ37により検出された給湯温度と、が入力される。温度制御部420Cは、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記貯湯温度に対応した前記湯水の加熱状況(貯湯状況)とに応じて、前記給湯温度センサ37からの前記給湯温度が、前記給湯設定温度となるように、混合弁10A,10Bの開度を適宜に制御する。
なお、前記と同様、運転態様の決定を、貯湯制御部420内や熱交換制御部440や室内機制御部430やヒーポン制御部450で行っても良い。この場合は、それら貯湯制御部420や熱交換制御部440や室内機制御部430で決定した運転態様に対応する運転情報に応じて、取り出し制御分420A、戻し制御部420B、温度制御部420Cが前記制御を行う。
次に、前記ヒートポンプユニット500に備えられた前記ヒーポン制御部450について説明する。ヒーポン制御部450は、前記室外機制御部410、熱交換制御部440、室内機制御部430、貯湯制御部420と同様、記憶部と制御部とを備えており、その機能的構成を図6により説明する。
図6に示すように、前記ヒーポン制御部450は、ポンプ制御部450Aと、圧縮機制御部450Bと、膨張弁制御部450Cと、室外ファン制御部450Dと、を機能的に備えている。
ポンプ制御部450Aには、前記室外制御部410からの前記運転情報と、前記水冷媒熱交換器115の水側の流路115aの出口側に設けられた温度センサ(図示せず)からの出口温度とが入力される。ポンプ制御部450Aは、前記のようにして入力される前記運転情報に応じて、入力された前記の温度及び設定のうち少なくとも1つに基づき、前記沸上ポンプ119の回転数を制御する。
圧縮機制御部450Bには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記外気温度センサ22により検出された前記外気温度Tairとが入力される。圧縮機制御部450Bは、前記のようにして入力される前記運転情報に応じて、入力された前記の温度及び設定のうち少なくとも1つに基づき、前記圧縮機114の回転数を制御する。
膨張弁制御部450Cには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記圧縮機114の吐出側に設けられた吐出温度センサ(図示せず)により検出された前記冷媒吐出温度とが入力される。膨張弁制御部450Cは、前記運転情報に応じて、前記の入力された温度のうち少なくとも1つに基づき、前記膨張弁123の開度を制御する。
室外ファン制御部450Dには、前記室外機制御部410からの前記運転情報と、前記外気温度センサ22により検出された前記外気温度Tairが入力される。室外ファン制御部450Dは、前記運転情報に応じて、前記外気温度Tairに基づき、前記室外ファン167の回転数を制御する。
なお、前記と同様、運転態様の決定を、ヒーポン制御部450内や貯湯制御部420や室内機制御部430や熱交換制御部440で行っても良い。この場合は、それらヒーポン制御部450や貯湯制御部420や室内機制御部430や熱交換制御部440で決定した運転態様に対応した前記運転情報に応じて、圧縮機制御部450B、膨張弁制御部450C、室外ファン制御部450Dが前記制御を行う。
ヒーポン制御部450は、上記圧縮機制御部450B、膨張弁制御部450C、室外ファン制御部450Dの制御により、前記水冷媒熱交換器15における前記熱交換が行われない場合であっても(若しくは当該水冷媒熱交換器15における前記熱交換の実行と併せて)、貯湯タンク2内の湯水を加熱して供給する沸上運転等を実行することができる。
ここで、前記したように、本実施形態のヒートポンプ給湯機1では、通常冷房運転、排熱利用給湯運転、排熱併用給湯運転、通常暖房運転、排熱利用暖房運転、暖房サイクル除霜アシスト運転、アシスト暖房運転、冷房サイクル除霜アシスト運転沸上運転等の各種類の運転を選択的に実行することができる。以下、各運転の詳細を順次説明する。
<通常冷房運転>
まず、図7を用いて、通常冷房運転について説明する。この図7に示す通常冷房運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記四方弁31は、前記配管部18aを前記配管部18dに連通させると共に前記配管部18cを前記配管部18bに連通させる位置(前記した冷房側)に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、膨張弁113が適宜の開度に調整された状態、膨張弁111が全閉状態、膨張弁610が全閉状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18d→配管部18e(二方弁122)→室外熱交換器17→配管部18f(膨張弁113)→配管部26b→室内熱交換器27→配管部26a→配管部18b→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第1冷房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、室外ファン67の回転駆動とともに凝縮器として機能する前記室外熱交換器17において外気と熱交換を行って熱を放出しながら高圧の液体に変化する。こうして液体となった冷媒は前記膨張弁113において適宜に減圧されて低温・低圧の液体となって蒸発しやすい状態となり、室内ファン77の回転駆動とともに蒸発器として機能する前記室内熱交換器27において室内空気から吸熱して蒸発しガスに変化することで空調対象空間を冷却し、低温・低圧のガスとして再び圧縮機14へと戻る。
<排熱利用給湯運転>
次に、図8を用いて、排熱利用給湯運転について説明する。この図8に示す排熱利用給湯運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記通常冷房運転時と同様、前記四方弁31は、前記冷房側に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、二方弁122が閉じ状態、二方弁121が開き状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、前記膨張弁113が全閉状態、前記膨張弁111が適宜の開度に調整された状態、前記膨張弁610が全閉状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18d→配管部25a(二方弁121)→水冷媒熱交換器15→配管部25b(膨張弁111)→配管部26b→室内熱交換器27→配管部26a→配管部18b→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第2冷房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、凝縮器として機能する前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bにおいて熱を放出しながら高圧の液体に変化する。こうして液体となった冷媒は前記膨張弁111において適宜に減圧されて低温・低圧の液体となって蒸発しやすい状態となり、室内ファン77の回転駆動とともに蒸発器として機能する前記室内熱交換器27において室内空気から吸熱して蒸発しガスに変化することで空調対象空間を冷却し、低温・低圧のガスとして再び圧縮機14へと戻る。
またこのとき、沸上ポンプ19が前記ポンプ制御部440Aの制御により回転することで、貯湯タンク2下部に接続された前記配管5bから取り出された低温水(未加熱水)が、水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aにおいて前記凝縮する冷媒から受熱して加熱された後、貯湯タンク2上部に接続された前記配管6bから貯湯タンク2内に戻されることで、貯湯タンク2内に順次高温水(加熱水)が積層状に貯湯される。以上の結果、夏期における冷房排熱を貯湯タンク2への湯水の加温(給湯)に活用することができる。
<排熱併用給湯運転>
次に、図9を用いて、排熱併用給湯運転について説明する。この図9に示す排熱利用給湯運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記通常冷房運転時等と同様、前記四方弁31は、前記冷房側に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、前記膨張弁113が全閉状態、前記膨張弁111が適宜の開度に調整された状態、前記膨張弁610が全開状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18d→配管部18e(二方弁122)→室外熱交換器17→バイパス回路600(膨張弁610)→水冷媒熱交換器15→配管部25b(膨張弁111)→配管部26b→室内熱交換器27→配管部26a→配管部18b→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第3冷房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、室外ファン67の回転駆動とともに凝縮器として機能する前記室外熱交換器17において外気と熱交換を行って熱を放出するとともに、さらにその後凝縮器として機能する前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bにおいて熱を放出することで、高圧の液体に変化する。こうして液体となった冷媒は前記膨張弁111において適宜に減圧されて低温・低圧の液体となって蒸発しやすい状態となり、室内ファン77の回転駆動とともに蒸発器として機能する前記室内熱交換器27において室内空気から吸熱して蒸発しガスに変化することで空調対象空間を冷却し、低温・低圧のガスとして再び圧縮機14へと戻る。すなわち、凝縮器としての室外熱交換器17と凝縮器あるいは放熱器としての水冷媒熱交換器15とがこの順で直列に接続される。
またこのとき、沸上ポンプ19が前記ポンプ制御部440Aの制御により回転することで、前記と同様、貯湯タンク2下部に接続された前記配管5bから取り出された低温水(未加熱水)が、水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aにおいて前記凝縮する冷媒から受熱して加熱された後、貯湯タンク2上部に接続された前記配管6bから貯湯タンク2内に戻されることで、貯湯タンク2内に順次高温水(加熱水)が積層状に貯湯される。以上の結果、例えば冷房負荷が大きい場合等において、外気温よりも低い水にも放熱を行うことで凝縮能力を向上(過冷却)させ冷凍サイクルの最適化を図ることができる。
<通常暖房運転>
次に、図10を用いて、通常暖房運転について説明する。この図10に示す通常暖房運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記四方弁31は、前記配管部18aを前記配管部18bに連通させると共に前記配管部18cを前記配管部18dに連通させる位置(前記した暖房側)に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、膨張弁113が適宜の開度に調整された状態、膨張弁111が全閉状態、膨張弁610が全閉状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18b→配管部26a→室内熱交換器27→配管部26b→配管部18f(膨張弁113)→室外熱交換器17→配管部18e(二方弁122)→配管部18d→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第1暖房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、凝縮器として機能する室内熱交換器27において室内空気と熱交換を行って熱を放出し空調対象空間を加熱しながら高圧の液体に変化する。こうして液体となった冷媒は前記膨張弁113において減圧されて低温・低圧の液体となって蒸発しやすい状態となり、蒸発器として機能する前記室外熱交換器17において外気と熱交換を行って蒸発してガスに変化することで吸熱し、低温・低圧のガスとして再び圧縮機14へと戻る。
<排熱利用暖房運転>
次に、図11を用いて、排熱利用暖房運転について説明する。この図11に示す排熱利用暖房運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記通常暖房運転時等と同様、前記四方弁31は、前記暖房側に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、前記膨張弁113が全閉状態、前記膨張弁111が全開状態、前記膨張弁610が適宜の開度に調整された状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18b→配管部26a→室内熱交換器27→配管部26b→配管部25b(膨張弁111)→水冷媒熱交換器15→バイパス回路600(膨張弁610)→室外熱交換器17→配管部18e(二方弁122)→配管部18d→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第4暖房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、凝縮器として機能する室内熱交換器27において室内空気と熱交換を行って熱を放出し空調対象空間を加熱するとともに、さらにその後凝縮器あるいは吸熱器として機能する前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bにおいて熱を放出することで、高圧の液体に変化する。こうして液体となった冷媒は前記膨張弁610において減圧されて低温・低圧の液体となって蒸発しやすい状態となり、蒸発器として機能する前記室外熱交換器17において外気と熱交換を行って蒸発してガスに変化することで吸熱し、低温・低圧のガスとして再び圧縮機14へと戻る。すなわち、凝縮器としての水冷媒熱交換器15と蒸発器としての室外熱交換器17とがこの順で直列に接続される。
またこのとき、沸上ポンプ19が前記ポンプ制御部440Aの制御により回転することで、前記と同様、貯湯タンク2下部に接続された前記配管5bから取り出された低温水(未加熱水)が、水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aにおいて前記凝縮する冷媒から受熱して加熱された後、貯湯タンク2上部に接続された前記配管6bから貯湯タンク2内に戻されることで、貯湯タンク2内に順次高温水(加熱水)が積層状に貯湯される。以上の結果、例えば暖房負荷が小さく室内熱交換器27の放熱だけでは余熱が生じる場合等において、その余った分を貯湯タンク2の湯水側へ放熱することにより、余熱を回収し無駄をなくすとともに、凝縮能力を向上することができる。すなわち、冬期における暖房運転時において、暖房排熱(暖房の余剰熱)を利用して貯湯タンク2の湯水の加温を行うことができる。
<暖房サイクル除霜アシスト運転>
次に、図12を用いて、暖房サイクル除霜アシスト運転について説明する。この図12に示す暖房サイクル除霜アシスト運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記通常暖房運転時等と同様、前記四方弁31は、前記暖房側に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、前記と同様、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、前記膨張弁113が全閉状態、前記膨張弁111が全開状態、前記膨張弁610が全開状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18b→配管部26a→室内熱交換器27→配管部26b→配管部25b(膨張弁111)→水冷媒熱交換器15→バイパス回路600(膨張弁610)→室外熱交換器17→配管部18e(二方弁122)→配管部18d→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第2暖房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、凝縮器として機能する室内熱交換器27において室内空気と熱交換を行って熱を放出し高圧の液体に変化することで空調対象空間を加熱した後、蒸発器あるいは吸熱器として機能する前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bにおいて蒸発してガスに変化する、あるいは吸熱することで、前記水側の流路15aを流れる貯湯タンク2からの温水から吸熱する。その後、さらに凝縮器として機能する前記室外熱交換器17において熱を放出することで、例えば前記通常暖房運転時において室外熱交換器17に生じた着霜を溶解させ、除霜をアシストする。こうして温度低下した冷媒は、再び圧縮機14へと戻る。すなわちこの場合、蒸発器としての水冷媒熱交換器15と凝縮器としての室外熱交換器17とがこの順で直列に接続されることとなる。
このとき、沸上ポンプ19が前記ポンプ制御部440Aの制御により回転することで、貯湯タンク2の中間部に接続された前記配管5dから取り出された中温水(例えば40℃程度)が、水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aにおいて前述のように放熱して前記冷媒を蒸発あるいは吸熱させた後、貯湯タンク2下部に接続された前記配管6eから貯湯タンク2内に戻される。以上の結果、冬期における暖房運転時において、貯湯タンク2内の湯水の熱を活用しつつ除霜を行うことができる。しかもそのとき、図14を用いて後述する冷房サイクル除霜アシスト運転の実行時のように、暖房サイクルから冷房サイクルへの切り替えが不要であるため、暖房運転を止めることなく除霜を行うことができる。
<アシスト暖房運転>
次に、図13を用いて、アシスト暖房運転について説明する。この図13に示すアシスト暖房運転時においては、前記四方弁制御部410Aにより、前記通常暖房運転時等と同様、前記四方弁31は、前記暖房側に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、前記と同様、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、前記膨張弁113が全閉状態、前記膨張弁111が適宜の開度に調整された状態、前記膨張弁610が全開状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18b→配管部26a→室内熱交換器27→配管部26b→配管部25b(膨張弁111)→水冷媒熱交換器15→バイパス回路600(膨張弁610)→室外熱交換器17→配管部18e(二方弁122)→配管部18d→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第3暖房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、凝縮器として機能する室内熱交換器27において室内空気と熱交換を行って熱を放出し空調対象空間を加熱することで、高圧の液体に変化する。こうして液体となった冷媒は前記膨張弁111において減圧されて低温・低圧の液体となって蒸発しやすい状態となり、蒸発器として機能する前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bにおいて蒸発して前記水側の流路15aを流れる貯湯タンク2からの温水から吸熱するともに、さらにその後に蒸発器あるいは吸熱器として機能する前記室外熱交換器17においても外気と熱交換を行って蒸発して吸熱し、低温・低圧のガスとなって再び圧縮機14へと戻る。すなわち、蒸発器としての水冷媒熱交換器15と蒸発器あるいは吸熱器としての室外熱交換器17とがこの順で直列に接続される。
このとき、前記同様、沸上ポンプ19が前記ポンプ制御部440Aの制御により回転することで、貯湯タンク2の中間部に接続された前記配管5dから取り出された中温水(例えば40℃程度)が、水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aにおいて前述のように放熱して前記冷媒を蒸発させた後、貯湯タンク2下部に接続された前記配管6eから貯湯タンク2内に戻される。以上の結果、例えば外気の温度が著しく低く室外熱交換器17で十分な吸熱を行えない場合等において、その足りない分を貯湯タンク2の湯水側から補うことで、暖房能力を確保することができる。すなわち、冬期における暖房運転時において、貯湯タンク2内の湯水の熱を活用して暖房能力を強化することができる。
<冷房サイクル除霜アシスト運転>
次に、図14を用いて、冷房サイクル除霜アシスト運転について説明する。この図14に示す冷房サイクル除霜アシスト運転時においては、暖房運転中ではあるものの前記図7〜図9と同様に冷房サイクルでの運転が行われる。すなわち、前記四方弁制御部410Aにより、前記通常冷房運転時等と同様、前記四方弁31は、前記冷房側に切り替えられる。また前記二方弁制御部410E,440Cにより、二方弁122が開き状態、二方弁121が閉じ状態に切り替えられる。さらに前記膨張弁制御部410C,440Bにより、前記膨張弁113が全閉状態、前記膨張弁111が全開状態、前記膨張弁610が全開状態に制御される。
この結果、圧縮機14の吐出側の配管部18a→配管部18d→配管部18e(二方弁122)→室外熱交換器17→バイパス回路600(膨張弁610)→水冷媒熱交換器15→配管部25b(膨張弁111)→配管部26b→室内熱交換器27→配管部26a→配管部18b→圧縮機14の吸入側の配管部18cの冷媒経路が形成される(第5暖房状態に相当)。
これにより、低温・低圧で吸入されたガス状態の冷媒が前記圧縮機14で圧縮されて高温・高圧のガスとなった後、室外ファン67の回転駆動とともに凝縮器として機能する前記室外熱交換器17において熱を放出することで、例えば前記通常暖房運転時において室外熱交換器17に生じた着霜を強力に溶解させ、除霜する。その後、蒸発器あるいは吸熱器として機能する前記水冷媒熱交換器15の前記冷媒側の流路15bにおいて蒸発してガスに変化する、あるいは吸熱することで、前記水側の流路15aを流れる貯湯タンク2からの温水から吸熱する。その後、室内熱交換器27を通過した後、再び圧縮機14へと戻る。すなわちこの場合、凝縮器としての室外熱交換器17と蒸発器あるいは吸熱器としての水冷媒熱交換器15とがこの順で直列に接続されることとなる。
このとき、前記同様、沸上ポンプ19が前記ポンプ制御部440Aの制御により回転することで、貯湯タンク2の中間部に接続された前記配管5dから取り出された中温水(例えば40℃程度)が、水冷媒熱交換器15の前記水側の流路15aにおいて前述のように放熱して前記冷媒を蒸発あるいは吸熱させた後、貯湯タンク2下部に接続された前記配管6eから貯湯タンク2内に戻される。以上の結果、前記の通常の暖房運転時等において室外熱交換器17に生じた着霜を、冷房サイクルに切り替えて強力に除霜することができ、さらに室内熱交換器17を冷却しないため、除霜終了後の暖房運転の立ち上がりを迅速化できる。
なお、以上の各種運転態様の説明にて前記したように、前記四方弁31と、前記二方弁122,121と、前記膨張弁113,111,610と、前記バイパス回路600と、前記四方弁31を制御する前記四方弁制御部410Aと、前記二方弁122,121を制御する前記二方弁制御部410E,440Cと、前記膨張弁113,111,610を制御する前記膨張弁制御部410C,440Bが、各請求項記載の冷房切替手段として機能すると共に、暖房切替手段としても機能する。
以上説明したように、本実施形態のヒートポンプ給湯機1によれば、四方弁31、二方弁122,121、膨張弁113,111,610を適宜に切り替えることにより、大気排熱を利用した通常冷房運転(図7参照)及び大気吸熱を利用した通常暖房運転(図10参照)に加え、夏期における冷房排熱を貯湯タンクへの湯水の加温(給湯)に活用する排熱利用給湯運転(図8参照)、及び、冬期における暖房運転時において貯湯タンク2の湯水の熱を活用しつつ除霜を行う暖房サイクル除霜アシスト運転(図12参照)を実行することができる。このように、貯湯タンク2への湯水との熱交換を、夏期の冷房運転時において冷房排熱による給湯として活用できるのみならず、冬期の暖房運転時において室外熱交換器17の除霜アシストとして活用することができるので、年間を通した活用メリットを得ることができる。
また、本実施形態では特に、図13に示したアシスト暖房運転を実行することで、例えば外気の温度が著しく低くヒートポンプ熱交換器で十分な吸熱を行えない場合等において、その足りない分を貯湯タンク2の湯水側から補うことで、暖房能力を確保することができる。すなわち、冬期における暖房運転時において、貯湯タンク2内の湯水の熱を活用して暖房能力を強化することができる。
また、本実施形態では特に、図11に示した排熱利用暖房運転を実行することで、例えば暖房負荷が小さく室内熱交換器27での放熱だけでは余熱が生じる場合等において、その余った分を貯湯タンク2の湯水側へ放熱することにより、余熱を回収し無駄をなくすとともに、凝縮能力を向上することができる。すなわち、冬期における暖房運転時において、暖房排熱を利用して貯湯タンク2内の湯水の加温を行うことができる。
また、本実施形態では特に、図14に示した冷房サイクル除霜アシスト運転を実行することで、通常暖房運転時等において室外熱交換器17に生じた着霜を、冷房サイクルに切り替えて強力に除霜することができる。
また、本実施形態では特に、図9に示した排熱併用給湯運転を行うことで、例えば冷房負荷が大きい場合等において、外気温よりも低い水にも放熱を行うことで凝縮能力を向上(過冷却)させ冷凍サイクルの最適化を図ることができる。
なお、本発明は以上の態様に限定されることなく、その趣旨を変更しない範囲で適用可能なもので、例えば、前記二方弁121,122のうち少なくとも1つを、閉止機能付きの膨張弁で置き換えても良い。また、前記膨張弁111,113,610に代え、減圧器としてエジェクターを用いても良い。
1 ヒートポンプ給湯機(冷暖房機能付き給湯機)
2 貯湯タンク
4 加熱循環回路(湯水循環回路)
5 加熱往き管(湯水配管)
6 加熱戻り管(湯水配管)
14 圧縮機
15 水冷媒熱交換器
15a 冷媒側の流路
15b 水側の流路
17 室外熱交換器(ヒートポンプ熱交換器)
18 冷媒配管
27 室内熱交換器
30 冷媒循環回路
31 四方弁
67 室外ファン
77 室内ファン
111 膨張弁
113 膨張弁(第1開閉弁)
121 二方弁(第2開閉弁)
122 二方弁
410 室外機制御部
410A 四方弁制御部(冷房切替手段、暖房切替手段)
410C 膨張弁制御部(冷房切替手段、暖房切替手段)
410E 二方弁制御部(冷房切替手段、暖房切替手段)
440 熱交換制御部
440B 膨張弁制御部(冷房切替手段、暖房切替手段)
440C 二方弁制御部(冷房切替手段、暖房切替手段)
600 バイパス回路(第1バイパス管路、第2バイパス管路)
601 膨張弁(第1バイパス開閉弁、第2バイパス開閉弁)

Claims (8)

  1. 冷媒と外気との熱交換を行う、凝縮器又は蒸発器として選択的に機能可能なヒートポンプ熱交換器と、
    前記ヒートポンプ熱交換器に接続される圧縮機と、
    前記冷媒と水との熱交換を行う、凝縮器又は蒸発器として選択的に機能可能な水冷媒熱交換器と、
    前記冷媒と室内空気との熱交換を行う、凝縮器又は蒸発器として選択的に機能可能な室内熱交換器と、
    を有し、
    前記水冷媒熱交換器の水側に、湯水を貯湯する貯湯タンクを環状に接続するための湯水配管を接続し、
    前記ヒートポンプ熱交換器及び前記水冷媒熱交換器の冷媒側のうち少なくとも1つと、前記圧縮機と、前記室内熱交換器とを、冷媒配管で接続して冷媒循環回路を形成する冷暖房機能付き給湯機において、
    前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された蒸発器としての前記室内熱交換器の入口側に対し、前記凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を連通する、第1冷房状態、及び、
    前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された蒸発器としての前記室内熱交換器の入口側に対し、前記凝縮器としての水冷媒熱交換器の出口側を連通する、第2冷房状態、
    を切替可能な冷房切替手段と、
    前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記圧縮機の吸入側に対し前記蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を連通する、第1暖房状態、及び、
    前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、蒸発器あるいは吸熱器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記蒸発器あるいは吸熱器としての水冷媒熱交換器の出口側に対し、凝縮器あるいは放熱器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、さらに、前記凝縮器あるいは放熱器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通する、第2暖房状態、
    を切替可能な暖房切替手段と、
    を有することを特徴とする冷暖房機能付き給湯機。
  2. 前記暖房切替手段は、前記第1暖房状態又は前記第2暖房状態と、
    前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記蒸発器としての水冷媒熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、さらに、前記蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通する、第3暖房状態とを切替可能である
    ことを特徴とする請求項1記載の冷暖房機能付き給湯機。
  3. 前記暖房切替手段は、少なくとも、前記第1暖房状態又は前記第2暖房状態と、
    前記圧縮機の吐出側に入口側が連通された凝縮器としての前記室内熱交換器の出口側に対し、凝縮器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通するとともに、前記凝縮器としての水冷媒熱交換器の出口側に対し、蒸発器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通し、さらに、前記蒸発器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側を前記圧縮機の吸入側に連通する、第4暖房状態とを切替可能である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷暖房機能付き給湯機。
  4. 前記暖房切替手段は、少なくとも、前記第1暖房状態又は前記第2暖房状態と、
    前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側に蒸発器あるいは吸熱器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通し、さらに前記蒸発器あるいは吸熱器としての水冷媒熱交換器の出口側に、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された前記室内熱交換器の入口側を連通する、第5暖房状態とを切替可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の冷暖房機能付き給湯機。
  5. 前記冷房切替手段は、前記第1冷房状態又は前記第2冷房状態と、
    前記圧縮機の吐出側に対し凝縮器としての前記ヒートポンプ熱交換器の入口側を連通するとともに、前記凝縮器としてのヒートポンプ熱交換器の出口側に凝縮器としての前記水冷媒熱交換器の入口側を連通し、さらに前記凝縮器としての水冷媒熱交換器の出口側に、前記圧縮機の吸入側に出口側が連通された蒸発器としての前記室内熱交換器の入口側を連通する、第3冷房状態とを切替可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の冷暖房機能付き給湯機。
  6. 前記冷房切替手段は、
    前記ヒートポンプ熱交換器のうち前記第3冷房状態において前記圧縮機に連通される側と反対側と、前記水冷媒熱交換器のうち前記第3冷房状態において前記室内熱交換器に連通される側と反対側と、を接続する第1バイパス管路と、
    前記第1バイパス管路を開閉可能な第1バイパス開閉弁と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項5記載の冷暖房機能付き給湯機。
  7. 前記暖房切替手段は、
    前記ヒートポンプ熱交換器のうち前記第2暖房状態において前記圧縮機に連通される側である第1側の反対側である第2側と、前記水冷媒熱交換器のうち前記第2暖房状態において前記室内熱交換器に連通される側である第3側の反対側である第4側と、を接続する第2バイパス管路と、
    前記第2バイパス管路を開閉可能な第2バイパス開閉弁と、
    を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の冷暖房機能付き給湯機。
  8. 前記暖房切替手段は、
    前記ヒートポンプ熱交換器の前記第2側において前記第2バイパス管路から分岐し前記室内熱交換器に至る管路に設けられた第1開閉弁と、
    前記水冷媒熱交換器の前記第4側において前記第2バイパス管路から分岐し前記圧縮機に至る管路に設けられた第2開閉弁と、
    をさらに備え、
    かつ、
    前記第2暖房状態では、前記第2バイパス開閉弁を開き状態、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を閉じ状態とするとともに、前記第1暖房状態では、前記第2バイパス開閉弁 及び前記第2開閉弁を閉じ状態、前記第1開閉弁を開き状態とすることを特徴とする請求項7記載の冷暖房機能付き給湯機。
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