JP2020045722A - 洗面台 - Google Patents

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道太郎 牧
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真弘 近藤
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Abstract

【課題】オーバーフロー流路内の水がボウル内へ浸入するのを防止する。【解決手段】洗面台Aは、底部に排水口11が開口した貯水用のボウル10と、排水口11から排水方向下流側へ延出した排水路12と、排水路12から分岐した流入口25を有するオーバーフロー流路13と、流入口25よりも排水方向下流側において排水路12における水の流れを遮断可能な排水栓36と、ボウル10側からオーバーフロー流路13側への水の流れを許容し、オーバーフロー流路13側からボウル10側への水の流れを遮断する逆流防止部材46とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、洗面台に関する。
特許文献1には、底部に排水口が開口した貯水用のボウル(槽体)と、排水口から下方へ延出した排水管と、ボウル内の水が排水管のみを通過して排出される排水経路を遮断するための排水栓(弁部分)と、排水管に接続されたオーバーフロー配管とを備えた洗面台が開示されている。オーバーフロー配管は、排水口の下方において排水管に連通するオーバーフロー分岐口(オーバーフロー排水口)と、オーバーフロー分岐口の下方において排水管に連通するオーバーフロー合流口とを有している。
排水栓は、排水管内に収容され、オーバーフロー分岐口とオーバーフロー合流口の間の高さに設けられている。排水栓によって排水管を閉塞した状態でボウルに水を供給すると、供給された水の一部が、ボウルから排水管のうち排水栓よりも上方の空間に流入し、オーバーフロー分岐口を通ってオーバーフロー配管内に流入するので、ボウル内とオーバーフロー配管内の水位がほぼ同じ高さで上昇する。ボウル内とオーバーフロー配管内が規定水位に達した後は、余剰の水が、オーバーフロー配管からオーバーフロー合流口を経て排水管に排出される。
特開2011−117229号公報
ボウル内とオーバーフロー配管内は、排水管の上端部とオーバーフロー分岐口を介して連通している。そのため、ボウル内に水を溜めて水の供給を停止した状態で、ボウル内で手洗い等の作業をしたときに、ボウル側とオーバーフロー配管側との間で水が行き来し、オーバーフロー配管内の水がボウル内へ流入することになる。オーバーフロー配管内は、排水管から分岐していて清掃がし難いため、汚れが蓄積し易い。そのため、ボウル側とオーバーフロー配管側との間で水が行き来する際に、オーバーフロー配管内の汚水がボウル側へ浸入することが懸念される。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、オーバーフロー流路内の水がボウル内へ浸入するのを防止することを解決すべき課題としている。
本発明は、
底部に排水口が開口した貯水用のボウルと、
前記排水口から排水方向下流側へ延出した排水路と、
前記排水路から分岐した流入口を有するオーバーフロー流路と、
前記流入口よりも排水方向下流側において前記排水路における水の流れを遮断可能な排水栓と、
前記ボウル側から前記オーバーフロー流路側への水の流れを許容し、前記オーバーフロー流路側から前記ボウル側への水の流れを遮断する逆流防止部材とを備えていることを特徴とする。
本発明の洗面台は、逆流防止部材を備えているので、オーバーフロー流路内の水がボウル内へ浸入する可能性が低くなる。
実施例1の洗面台の側断面図 逆流防止部材の構造をあらわす部分拡大側断面図 実施例2の洗面台における逆流防止部材の構造をあらわす部分拡大側断面図 実施例3の洗面台における逆流防止部材の構造をあらわす部分拡大側断面図 実施例4の洗面台における逆流防止部材の構造をあらわす部分拡大側断面図
本発明は、前記逆流防止部材は着脱が可能であってもよい。この構成によれば、逆流防止部材を取り外すことにより、逆流防止部材の清掃やメンテナンスを行うことができる。
本発明は、前記排水口を覆うように配置される目皿を備えており、前記逆流防止部材が前記目皿に設けられていてもよい。この構成によれば、目皿を排水口から取り外すことによって、逆流防止部材の清掃やメンテナンスを行うことができる。
本発明は、前記逆流防止部材が前記流入口に設けられていてもよい。この構成によれば、オーバーフロー流路内の汚れが排水路の内壁や排水栓に付着することを防止できる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図2を参照して説明する。以下の説明において、上下の方向については、図1,2にあらわれる向きを、そのまま上方、下方とし、前後方向については、図1,2における左方を前方と定義する。
本実施例1の洗面台Aは、機能的には、水や湯を溜めるためのボウル10と、ボウル10の底部に開口する平面視円形の排水口11と、排水口11から下方へ延出した形態の排水路12と、オーバーフロー流路13と、排水栓36と、排水口11を覆い隠す目皿40と、目皿40に設けた逆流防止部材46とを備えている。
排水路12は、オーバーフロー流路13を経由せずにボウル10内の水や湯を排出するための最短排水経路14を構成するものである。本実施例1において「最短排水経路14」は、ボウル10内の水が、オーバーフロー流路13を経由せずに排水路12のみを通過して流れる経路である。
オーバーフロー流路13は、ボウル10に水や湯を溜めたときに水や湯がボウル10の上端開口縁から溢れ出すのを防止するための手段である。逆流防止部材46は、オーバーフロー流路13内の異物がボウル10内へ侵入するのを防止する手段である。排水栓36は、円盤状をなし、ボウル10に水や湯を溜める際に、最短排水経路14の途中を水流遮断状態にするためのものである。
洗面台Aは、部品構成的には、陶器製の洗面台本体15と、洗面台本体15の上面に設置された水栓金具19と、円筒形をなす排水管20と、連通管26と、湾曲管28と、フロート弁31と、排水栓36と、目皿40とを備えて構成されている。洗面台本体15には、ボウル10と、排水口11と、筒状取付部16と、上昇流路17と、収容空間18とが形成されている。筒状取付部16は、排水口11から鉛直方向下方へ突出した形態である。筒状取付部16には、排水管20の上端部が、ナット21のねじ込みにより接続されている。
排水管20の内部空間は、排水口11を介してボウル10内に連通する排水路12として機能する。筒状取付部16の内周と排水管20の上端部外周との間は、円環状(円筒状)をなす連通空間22となっている。排水管20の上端部には、排水路12と連通空間22とを連通させるための複数(例えば、2つ)の流出孔23が、周方向に間隔を空けて形成されている。排水管20の内周における流出孔23よりも下方(排水方向下流側)の位置には、上方(排水口11側)に面するテーパ状の弁座24が形成されている。本実施例1において「排水方向」は、最短排水経路14における水の流れの向きである。
上昇流路17は、ボウル10を構成する底壁部及び後壁部の外面に沿って側面視略L字形に形成された孔状に形成されている。上昇流路17はオーバーフロー流路13を構成するものであり、上昇流路17の下端部(オーバーフロー方向上流端)は、筒状取付部16の後面部に連なる流入口25となっている。流入口25は、筒状取付部16の内部空間(連通空間22)を介して排水管20(排水路12)の上端部と連通するように開口している。
流入口25の開口位置は、上下方向において排水管20の流出孔23と対向し、且つ上下方向において弁座24よりも上方(排水方向上流側)の位置である。本実施例1において「オーバーフロー方向」は、水が、流入口25から上昇流路17、後述する折返流路27と下降流路29を順に経て合流部30に至る経路で流れる方向である。
収容空間18は、洗面台本体15のうちボウル10の後方上端部に配置され、下方へ開放されている。収容空間18内には連通管26が収容されている。連通管26は、側面視形状が上下逆向きの略L字形をなす部品であり、オーバーフロー流路13を構成する。連通管26の内部は折返流路27となっている。連通管26(折返流路27)の両端部のうち前方を向いた一端部は、上昇流路17の上端部(オーバーフロー方向下流端)に連通状態で接続されている。連通管26の下向きに開口する他端部(オーバーフロー方向下流端)には、洗面台本体15の外部下方に配置された湾曲管28の上端部が接続されている。
湾曲管28はオーバーフロー流路13を構成する部品であり、湾曲管28の内部は下降流路29となっている。下降流路29の上端部(オーバーフロー方向上流端)は、折返流路27の下端部(オーバーフロー方向下流端)に接続されている。下降流路29の下端部(オーバーフロー方向下流端)は、流入口25及び弁座24よりも下方に位置する合流部30となっている。合流部30は、排水路12(最短排水経路14)と連通した状態で排水管20に接続されている。
フロート弁31は、収容空間18内に収容され、連通管26の上面に取り付けられている。フロート弁31は、弁室32と、弁室32内に収容され比重が水よりも小さい球形の弁体33と、弁室32の下端部に形成されて折返流路27(オーバーフロー流路13)と連通可能な下部弁口34と、弁室32の上端部に形成されて収容空間18と連通可能な上部弁口35とを有する。
排水栓36は、平面視形状が円形をなす部品である。排水栓36の外径は、弁座24の最小内径よりも大きい寸法に設定されている。排水栓36の外周下端部は、弁座24に対して面当たり状態で当接可能なテーパ状の弁機能部37となっている。排水栓36は、排水口11から排水路12内に収容され、弁機能部37を弁座24に当接させる閉弁位置と、弁機能部37を弁座24よりも上方へ離間させる開弁位置との間で上下動し得るようになっている。排水栓36が閉弁位置にある状態では、排水路12内における水や湯の流動が規制される。排水栓36が開弁位置にある状態では、排水路12内における水や湯の流動が許容される。
排水栓36を開弁位置と閉弁位置との間で昇降させる手段としては、洗面台本体15の上面に設けた操作部(図示省略)と、排水栓36の下面との間にコントロールケーブル(図示省略)を配索する方法がある。コントロールケーブルの上向きの作動端で排水栓36の下面を押し上げれば、排水栓36を開弁位置へ変位させることができる。コントロールケーブルの作動端を下方へ退避させれば、排水栓36が排水栓36の自重により閉弁位置へ下降する。
コントロールケーブルとは別の手段としては、排水栓36の下面に永久磁石(図示省略)を一体的に取り付けるとともに、排水管20の外面に永久磁石(図示省略)を設ける方法もある。排水管20側の永久磁石の向きを変えることにより、双方の永久磁石の間に生じる磁力が、磁気吸引力と磁気反発力とに切り替わるようにすれば、排水栓36を開弁位置と閉弁位置との間で変位させることができる。
目皿40は、平面視円形の平板状をなす覆い部41と、筒状嵌合部42とを有する単一部品である。覆い部41の外径は、排水口11の最大内径と概ね同じ寸法に設定されている。筒状嵌合部42は、覆い部41の下面から同心円筒状に延出した形態である。筒状嵌合部42の外径は覆い部41の外径よりも小さい。筒状嵌合部42は、筒状嵌合部42の上端側部位を構成する正多角形の角筒部43と、筒状嵌合部42の下端側領域を構成する円筒部44とから構成されている。角筒部43には、筒状嵌合部42の外周から内周へ貫通した形態の複数(例えば、4つ)の流入孔45が、周方向に間隔を空けて形成されている。
目皿40には、目皿40とは別体の部品であって、逆止弁としての機能を発揮する複数(流入孔45と同数)の逆流防止部材46が取り付けられている。各逆流防止部材46は、夫々、角筒部43の内周面側から対応する流入孔45の開口領域全体を覆う形状及び大きさを有している。逆流防止部材46の上端部は、覆い部41の下面に設けた揺動軸47に支持されている。揺動軸47は、各流入孔45の開口縁のうち上縁部に沿って配置されている。
逆流防止部材46は、揺動軸47を支点として、流入孔45の開口領域を閉塞する閉弁位置(図2に実線で示す)と、角筒部43の内面から内側へ揺動して流入孔45を開放状態にする開弁位置(図2に想像線で示す)との間で揺動可能である。逆流防止部材46は、揺動軸47に取り付けた付勢手段としてのねじりコイルばね48により、常に、閉塞位置方向へ付勢されている。逆流防止部材46とねじりコイルばね48はフラッパー弁を構成する。
目皿40は、排水口11の上方から筒状嵌合部42を排水管20内に嵌合することにより、ボウル10に取り付けられている。目皿40を取り付けた状態では、円筒部44が排水口11の内周面に殆ど隙間なく嵌合し、覆い部41が排水口11のほぼ全体を上から覆い隠すように位置する。筒状嵌合部42のうち流入孔45が開口する角筒部43は排水口11の上方に位置しており、ボウル10内の水は、流入孔45から筒状嵌合部42内に流入し得るようになっている。
通常の使用時には、図2に想像線で示すように、排水栓36が開弁位置に保持され、弁機能部37が弁座24の上方へ離間した状態となる。この状態でボウル10内に供給された水や湯は、水圧により逆流防止部材46を押して開放位置へ揺動させ、流入孔45から筒状嵌合部42内に流入し、弁座24と弁機能部37との隙間を通る最短排水経路14で排出される。
ボウル10内に水や湯を溜める際には、図2に実線で示すように、排水栓36を開弁位置から閉弁位置へ下降させ、弁機能部37を弁座24に当接させる。排水栓36が閉弁位置に変位すると、最短排水経路14は、流入口25と合流部30との間において水や湯の流動(排出)を遮断される。ボウル10内に水や湯を供給すると、ボウル10内の水位が上昇していくとともに、ボウル10内の水圧によって逆流防止部材46が開放位置へ揺動し、水や湯の一部がオーバーフロー流路13の上昇流路17内に流入する。
このとき、オーバーフロー流路13内の空気は、フロート弁31の下部弁口34、弁室32、上部弁口35、収容空間18を介して外気へ放出されるので、オーバーフロー流路13の上昇流路17内の水位は、ボウル10内の水位と同様に上昇していく。
ボウル10内とオーバーフロー流路13内の水位が規定水位(上昇流路17の上端)に達した後は、余剰の水が、折返流路27を経由して下降流路29内を流下し、合流部30から排水路12へ流入して排出される。したがって、ボウル10内の水や湯がボウル10の上端外周縁から溢れ出ることはない。ボウル10内への水や湯の供給流量が大きく、折返流路27内の水位がフロート弁31の弁室32に達した場合は、弁体33が浮力により上昇して上部弁口35を閉塞するので、オーバーフロー流路13内の水や湯がオーバーフロー流路13の外部(収容空間18内)へ漏出する可能性が低くなる。
ボウル10内に水や湯を溜めた後、ボウル10への水や湯の供給を停止すると、ボウル10内の水圧とオーバーフロー流路13内の水圧が均衡状態となるので、逆流防止部材46はねじりコイルばね48の付勢により閉塞位置へ変位する。これにより、流入孔45が閉塞される。
ボウル10内に水や湯を溜めて手洗い洗濯等を行った場合、ボウル10とオーバーフロー流路13との間で水や湯が行き来するようになっていると、オーバーフロー流路13内に蓄積している汚れが、ボウル10内に侵入することが懸念される。この対策として、本実施例1では、目皿40(ボウル10とオーバーフロー流路13との間の流動経路の途中)に、ねじりコイルばね48で閉塞方向へ付勢された逆流防止部材46を設けている。
閉塞状態の逆流防止部材46は、筒状嵌合部42の外側(ボウル10側)からの押圧力を受けると、ねじりコイルばね48の付勢に抗して開放位置側へ揺動するが、筒状嵌合部42の内側(オーバーフロー流路13側)からの押圧力を受けたときには、筒状嵌合部42の内面に押し付けられるので閉塞状態を保つ。したがって、オーバーフロー流路13側の水圧が、ボウル10側の水圧と同じか、ボウル10側の水圧よりも高くなったときには、流入孔45が逆流防止部材46によって閉塞された状態に保たれるので、オーバーフロー流路13側の水や湯が、排水口11と流入孔45を通ってボウル10内に逆流する可能性が低くなる。
本実施例1の洗面台Aは、底部に排水口11が開口した貯水用のボウル10と、排水口11から排水方向下流側へ延出した排水路12と、排水路12から分岐した流入口25を有するオーバーフロー流路13と、流入口25よりも排水方向下流側において排水路12における水の流れを遮断可能な排水栓36と、逆流防止部材46とを有する。逆流防止部材46は、ボウル10側からオーバーフロー流路13側への水の流れを許容するが、オーバーフロー流路13側からボウル10側への水の流れは遮断する。このような逆流防止部材46を設けたことにより、オーバーフロー流路13内の水がボウル10内へ浸入することを防止できる。
逆流防止部材46は目皿40に取り付けられており、目皿40は、排水路12の上端の排水口11(目皿40を支持する部位)に対して着脱が可能である。したがって、逆流防止部材46も、排水口11(目皿40を介して逆流防止部材46を支持する部位)に対して着脱が可能である。目皿40と一緒に逆流防止部材46を取り外すことにより、逆流防止部材46の清掃やメンテナンスを行うことができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図3を参照して説明する。本実施例2の洗面台Bは、目皿50と逆流防止部材58を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施例2の目皿50は、平面視円形の平板状をなす覆い部51と、筒状嵌合部52とを有する単一部品である。覆い部51の外径は、排水口11の最大内径と概ね同じ寸法に設定されている。筒状嵌合部52は、覆い部51の下面から同心円筒状に延出した形態である。筒状嵌合部52の外径は覆い部51の外径よりも小さい。
筒状嵌合部52の上端部には、筒状嵌合部52の外周から内周へ貫通した形態の複数(例えば、4つ)の流入孔53が、周方向に間隔を空けて形成されている。筒状嵌合部52の内周には、平面視形状が筒状嵌合部52と同心の円環形をなす縮径部54が形成されている。縮径部54は、筒状嵌合部52のうち流入孔53の下端縁に沿った位置から、全周に亘って径方向内側へ突出した形態である。縮径部54の中心孔は連通孔55となっている。
筒状嵌合部52の内部空間のうち連通孔55よりも上方の空間は、流入孔53を介して筒状嵌合部52の外部と連通する上部空間56となっている。筒状嵌合部52の内部空間のうち連通孔55よりも下方の空間は、筒状嵌合部52の下面の開口を介して筒状嵌合部52の外部と連通する下部空間57となっている。
目皿50には、目皿50とは別体の部品であって、逆止弁としての機能を発揮する逆流防止部材58が取り付けられている。逆流防止部材58は、連通孔55の開口領域よりも大径の略円板状をなし、縮径部54の前端部下面に設けた左右方向の揺動軸59に支持されている。逆流防止部材58は、揺動軸59を支点として、縮径部54の下面に当接して連通孔55を閉塞することにより上部空間56と下部空間57とを仕切る閉塞位置と、縮径部54から下方へ離間して連通孔55を開放することにより上部空間56と下部空間57とを連通させる開放位置との間で上下方向へ揺動し得るようになっている。逆流防止部材58は、揺動軸59に取り付けた付勢手段としてのねじりコイルばね60により、常に、閉塞位置方向へ付勢されている。逆流防止部材58とねじりコイルばね60はフラッパー弁を構成する。
目皿50は、排水口11の上方から筒状嵌合部52を排水管20内に嵌合することにより、ボウル10に取り付けられている。目皿50を取り付けた状態では、覆い部51が排水口11のほぼ全体を上から覆い隠すように位置する。筒状嵌合部52のうち流入孔53が開口する上端部領域(上部空間56)は、排水管20の上方に位置しており、ボウル10内の水は、流入孔53から上部空間56(筒状嵌合部52)内に流入し得るようになっている。
通常の使用時には、図3に想像線で示すように、排水栓36が開弁位置に保持され、弁機能部37が弁座24の上方へ離間した状態となる。この状態では、ボウル10内の水や湯は、排水口11と流入孔53を順に通過して上部空間56内に流入し、水圧で逆流防止部材58を開放位置へ揺動させることにより連通孔55から下部空間57内に流入し、更に弁座24と弁機能部37との隙間を通る最短排水経路14で排出される。
ボウル10内に水や湯を溜める際には、排水栓36を開弁位置から閉弁位置へ下降させ、弁機能部37を弁座24に当接させる。排水栓36が閉弁位置に変位すると、最短排水経路14は、流入口25と合流部30との間において水や湯の流動(排出)を遮断される。ボウル10内に水や湯を供給すると、ボウル10内の水位が上昇していくとともに、ボウル10内の水圧によって逆流防止部材58が開放位置へ下降し、水や湯の一部がオーバーフロー流路13の上昇流路17内に流入する。
ボウル10に水や湯を溜めて手洗い洗濯等を行う際に、ボウル10とオーバーフロー流路13との間で水や湯が行き来するようになっていると、オーバーフロー流路13内の汚れがボウル10内に侵入することが懸念される。この対策として、本実施例2では、目皿50(ボウル10とオーバーフロー流路13との間の流動経路の途中)に、ねじりコイルばね60で閉塞方向へ付勢された逆流防止部材58を設けている。
閉塞状態の逆流防止部材58は、上部空間56側(ボウル10側)からの押圧力を受けると、ねじりコイルばね60の付勢に抗して開放位置側へ揺動するが、下部空間57側(オーバーフロー流路13側)からの押圧力を受けたときには、縮径部54の下面に押し付けられるので閉塞状態を保つ。したがって、オーバーフロー流路13側の水圧が、ボウル10側の水圧と同じか、ボウル10側の水圧よりも高くなったときには、連通孔55が逆流防止部材58によって閉塞された状態に保たれるので、オーバーフロー流路13側の水や湯が、排水口11と流入孔53を通ってボウル10内に逆流する可能性が低くなる。
<実施例3>
次に、本発明を具体化した実施例3を図4を参照して説明する。本実施例3の洗面台Cは、目皿61と逆流防止部材66を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施例3の目皿61は、覆い部62から下方へ突出する筒状嵌合部63を有する。筒状嵌合部63の内周のうち流入孔64よりも下方の位置には、径方向内側へ縮径するように突出した形態の係止突起65が形成されている。逆止弁として機能する逆流防止部材66は、ゴムやエラストマー等の弾性を有する材料からなり、円筒状の筒状本体部67とくちばし状の弾性弁体部69とを有するダックビル弁と称される形態の単一部材である。
筒状本体部67の外周には係止溝68が形成されている。弾性弁体部69は、筒状本体部67から下方へ突出し、側面視においてテーパ状下向きに尖った形状をなす。弾性弁体部69の下端部(突出端部)には、左右方向に延びるスリット状の弁口70が形成されている。弾性弁体部69に外力が作用していない自由状態では、弁口70が閉塞した閉弁状態に保持されている。
逆流防止部材66は、係止溝68を係止突起65に嵌合することにより、目皿61の筒状嵌合部63の内周に取り付けられている。弾性弁体部69が閉弁した状態では、目皿61(筒状嵌合部63)の内部空間と、目皿61(筒状嵌合部63)の下方の空間(排水路12のうち流出孔23を介して流入口25と連通する空間)とが逆流防止部材66によって仕切られた状態となる。
この状態で、ボウル10側(逆流防止部材66よりも上方の筒状嵌合部63内)の水圧がオーバーフロー流路13側(逆流防止部材66よりも下方の空間)の水圧よりも高くなると、弾性弁体部69が、上から押されて弁口70を開く方向へ弾性変形するので、開弁状態となる。したがって、ボウル10から最短排水経路14を通る排水動作や、ボウル10側からオーバーフロー流路13側に向かう水や湯の流動が許容される。
弾性弁体部69が閉弁している状態において、オーバーフロー流路13側(逆流防止部材66よりも下方の空間)の水圧がボウル10側(逆流防止部材66よりも上方の筒状嵌合部63内)の水圧よりも高くなると、弾性弁体部69が弁口70を閉塞する方向へ押されるので、弾性弁体部69は閉弁状態を保ったままとなる。したがって、オーバーフロー流路13内の水や湯がボウル10内へ流入する可能性が低くなる。
目皿61を排水口11から取り外すと、目皿61に取り付けられている逆流防止部材66も一緒に取り外す事ができる。さらに、逆流防止部材66は、弾性材料からなり、係止溝68を係止突起65に係止させることによって目皿61に取り付けられているので、逆流防止部材66を目皿61から取りはずすこともできる。したがって、目皿61と逆流防止部材66の清掃やメンテナンスの作業を行い易い。
<実施例4>
次に、本発明を具体化した実施例4を図5を参照して説明する。本実施例4の洗面台Dは、目皿71と逆流防止部材75を上記実施例1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施例1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施例4の目皿71は、実施例1の目皿40と同様、覆い部72と筒状嵌合部73と流入孔74とを有する単一部品であるが、実施例1の目皿71とは異なり、逆止弁としての機能は備えていない。
逆止弁として機能する逆流防止部材75は、オーバーフロー流路13の流入口25に取り付けられている。逆流防止部材75は、上昇流路17(洗面台本体15)とは別体の部品であって、排水路12(排水管20)における流入口25の開口部(分岐口76)よりも大径の略円板状をなす。流入口25の内周における上端部には、下方へ突出した当接部77が形成されている。流入口25の内周における下端部には、軸線を左右方向に向けた揺動軸78が設けられている。揺動軸78には、逆流防止部材75の下端部が前後方向への揺動を可能に支持されている。
逆流防止部材75は、揺動軸78を支点として、閉塞位置と、閉塞位置よりも後方の開放位置との間で揺動する。揺動軸78には、付勢手段としてのねじりコイルばね79が取り付けられている。ねじりコイルばね79により、逆流防止部材75は、常に閉塞位置方向へ付勢されている。逆流防止部材75とねじりコイルばね79はフラッパー弁を構成する。
逆流防止部材75が閉塞位置にある状態では、逆流防止部材75の上端部が当接部77の後面(上昇流路17に臨む面)に当接し、分岐口76を閉塞する。これにより、排水路12(最短排水経路14)と上昇流路17(オーバーフロー流路13)とが仕切られる。逆流防止部材75が開放位置にある状態では、逆流防止部材75が当接部77から離間して上昇流路17内へ後退し、分岐口76を開放させる。これにより、排水路12(最短排水経路14)と上昇流路17(オーバーフロー流路13)とが連通した状態となる。
目皿71は、排水口11の上方から筒状嵌合部73を排水管20内に嵌合することにより、ボウル10に取り付けられている。目皿71を取り付けた状態では、覆い部72が排水口11のほぼ全体を上から覆い隠すように位置し、筒状嵌合部73が流出孔23及び逆流防止部材75よりも上方に位置する。
通常の使用時には、図5に想像線で示すように、排水栓36が開弁位置に保持され、弁機能部37が弁座24の上方へ離間した状態となる。この状態では、ボウル10内に供給された水や湯は、排水口11と流入孔74と筒状嵌合部73を順に通過し、更に弁座24と弁機能部37との隙間を通る最短排水経路14で排出される。
ボウル10内に水や湯を溜める際には、図5に実線で示すように、排水栓36を開弁位置から閉弁位置へ下降させ、弁機能部37を弁座24に当接させる。排水栓36が閉弁位置に変位すると、最短排水経路14は、流入口25と合流部30との間において水や湯の流動(排出)が遮断される。ボウル10内に水や湯を供給すると、ボウル10内の水位が上昇していくとともに、ボウル10内の水圧によって逆流防止部材75が開放位置へ揺動し、水や湯の一部が、分岐口76からオーバーフロー流路13の上昇流路17内に流入する。
ボウル10の水や湯を溜めて手洗い洗濯等を行う際に、ボウル10とオーバーフロー流路13との間で水や湯が行き来するようになっていると、オーバーフロー流路13内の汚れがボウル10内に侵入することが懸念される。この対策として、本実施例4では、ボウル10とオーバーフロー流路13との間の流動経路の途中に位置する分岐口76に、ねじりコイルばね79で閉塞方向へ付勢された逆流防止部材75を設けている。
閉塞状態の逆流防止部材75は、排水路12側(ボウル10側)からの押圧力を受けると、ねじりコイルばね79の付勢に抗して開放位置側(上昇流路17内)へ揺動して、分岐口76を開放させる。しかし、逆流防止部材75がオーバーフロー流路13側(上昇流路17側)からの押圧力を受けたときには、逆流防止部材75の上端部が当接部77の後面に押し付けられるので、逆流防止部材75は分岐口76を閉塞する状態を保つ。
したがって、オーバーフロー流路13側の水圧が、ボウル10側の水圧と同じか、ボウル10側の水圧よりも高くなったときには、分岐口76が逆流防止部材75によって閉塞された状態に保たれるので、オーバーフロー流路13側の水や湯が、排水口11と流入孔74を通ってボウル10内に逆流する可能性が低くなる。
逆流防止部材75は、排水路12とオーバーフロー流路13との境界である分岐口76(排水路12における流入口25の開口部)に設けられているので、オーバーフロー流路13内の汚れが、排水路12の内壁や、排水路12内に設けられている排水栓36や弁座24に付着することを防止できる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1〜4では、排水路が管状部材で構成されているが、排水路は、ボウルと一体形成された部材を孔状に穿孔した形態であってもよい。
(2)上記実施例1〜4では、排水路が、排水口から鉛直方向下方へ直線状に延出しているが、排水路は、鉛直方向に対して斜め方向へ直線状に延出した形態でもよく、屈曲した経路で延出した形態でもよい。
(3)上記実施例1〜4では、オーバーフロー流路のうち流入口から上昇する上昇流路が、ボウルと一体に成形され、オーバーフロー流路のうち上昇流路の上端から合流部に至る下降流路が、ボウルとは別体の部品として成形されているが、オーバーフロー流路の全体をボウルと一体に成形してもよく、オーバーフロー流路の全体をボウルと別体の部品としてもよい。
(4)上記実施例1〜4では、オーバーフロー流路が排水管に連通する合流部を有しているが、オーバーフロー流路の排水方向下流端は、排水管に連通せず、排水管とは別の経路で下水道に連通していてもよい。
(5)上記実施例1〜3では、逆流防止部材をボウル、排水路、オーバーフロー流路に対して着脱可能としたが、逆流防止部材は、ボウル、排水路、オーバーフロー流路に対して着脱不能に設けられていてもよい。
(6)上記実施例4において、揺動可能なフラップに替えて、実施例3のダックビル弁を流入口に設けてもよい。この場合、ダックビル弁を流入口に対して着脱可能としてもよい。
A,B,C,D…洗面台
10…ボウル
11…排水口
12…排水路
13…オーバーフロー流路
25…流入口
36…排水栓
40,50,61,71…目皿
46,58,66,75…逆流防止部材

Claims (4)

  1. 底部に排水口が開口した貯水用のボウルと、
    前記排水口から排水方向下流側へ延出した排水路と、
    前記排水路から分岐した流入口を有するオーバーフロー流路と、
    前記流入口よりも排水方向下流側において前記排水路における水の流れを遮断可能な排水栓と、
    前記ボウル側から前記オーバーフロー流路側への水の流れを許容し、前記オーバーフロー流路側から前記ボウル側への水の流れを遮断する逆流防止部材とを備えていることを特徴とする洗面台。
  2. 前記逆流防止部材は着脱が可能であることを特徴とする請求項1記載の洗面台。
  3. 前記排水口を覆うように配置される目皿を備えており、
    前記逆流防止部材が前記目皿に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の洗面台。
  4. 前記逆流防止部材が前記流入口に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の洗面台。
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