JP2020045000A - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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Takuya Nishio
拓也 西尾
遥貴 瀬戸
Haruki Seto
遥貴 瀬戸
貴紀 佐藤
Takanori Sato
貴紀 佐藤
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【課題】一例として、部材が不意にロアレールから外れることを抑制可能な車両用スライドレール装置を得る。【解決手段】実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、第1の方向に延び、第1の面と、第2の面と、前記第2の面から突出する突出部と、を有し、前記突出部から前記第1の方向に離間する第1の開口が設けられるロアレールの底壁と、前記ロアレールに取り付けられるアッパレールと、前記第1の面に面する第3の面を有する部材と、前記第3の面から突出するとともに前記第1の開口を通される第1の挿通部と、前記第1の挿通部から第2の方向に延びる係合部と、を有し、前記部材を前記ロアレールに取り付ける、第1の取付部と、を備え、前記係合部は、前記第2の面に面する第4の面と、反対側の第5の面と、を有し、前記第2の方向における前記第5の面の端は、前記第2の方向における前記第4の面の端から前記第2の方向に離間する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、車両用スライドレール装置に関する。
従来、車両のフロアに設けられるロアレールと、シートに固定されるとともにロアレールに対し移動可能に取り付けられるアッパレールと、ロアレールに取り付けられる部材と、を備える車両用スライドレール装置が知られる。部材は、例えば、ライターのような異物の排出を助けるためにロアレールに取り付けられる。
上記部材の前端部及び後端部に、例えば、ロアレールの孔に通される係合部が設けられる。孔に通された係合部がロアレールの下面に当接することで、部材がロアレールに取り付けられる(特許文献1)。
特開2018−002047号公報
上記係合部は、回動するように押されると、孔から取り外し可能となる。この場合、係合部が回動するように押されやすい部分を有すると、係合部がロアレールから外れやすくなってしまう。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、部材が不意にロアレールから外れることを抑制可能な車両用スライドレール装置を提供する。
本発明の実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、車両のフロアに取り付けられたロアレールと、前記ロアレールに設けられ、第1の方向に延び、前記ロアレールの内側に位置する第1の面と、前記第1の面の反対側の第2の面と、前記第2の面から前記フロアに向かって突出する突出部と、を有し、前記突出部から前記第1の方向に離間する第1の開口が設けられる、底壁と、前記第1の方向と、前記第1の方向の反対の第2の方向と、に移動可能に前記ロアレールに取り付けられるアッパレールと、前記第1の面に面する第3の面を有する部材と、前記第3の面から突出するとともに前記第1の開口を通される第1の挿通部と、前記第1の挿通部から前記第2の方向に延びる係合部と、を有し、前記部材を前記ロアレールに取り付ける、第1の取付部と、を備え、前記係合部は、前記第2の面に面する第4の面と、前記第4の面の反対側の第5の面と、を有し、前記第2の方向における前記第5の面の端は、前記第2の方向における前記第4の面の端から前記第2の方向に離間する。一例として、このような第1の取付部は、第1の挿通部が第1の開口から抜けるとともに第4の面が第2の面から離間するように回動させられることで、ロアレールから外れ得る。例えば、第4の面が向く方向の成分と、第1の方向の成分と、を有する大きな力が係合部に作用した場合、第1の取付部がロアレールから外れるように回動するおそれがある。しかし、第2の方向における第5の面の端は、第2の方向における第4の面の端から第2の方向に離間する。これにより、第4の面の端と第5の面の端との間の面が第5の面により隠され、外部の物体は、第4の面の端と第5の面の端との間の面に当接し難く、第5の面に当接しやすくなる。第5の面は、力を当該第5の面に沿う方向に逃がし、第1の取付部を回動させる力を低減させることができる。従って、第1の取付部が不意にロアレールから外れることが抑制される。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記突出部は、前記フロアに取り付けられるよう構成され、前記第5の面は、前記第2の面が向く第3の方向において、前記第2の面と前記第3の方向における前記突出部の端との間に位置する。よって、一例としては、係合部が車両のフロアに干渉することが抑制される。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記第5の面の端は、前記突出部の外周に沿って延びる。よって、一例としては、第5の面の端と突出部との間の距離を略一定に設定でき、第5の面の端と突出部との間に外部の物体が入り込むことが抑制される。
上記車両用スライドレール装置は、一例として、前記第1の挿通部から前記第1の方向に離間するとともに前記第3の面から突出する第2の挿通部と、前記第3の面から離間した位置で前記第2の挿通部から前記第3の面に近づく方向に延び、前記第2の挿通部に近づくように弾性変形可能な少なくとも一つの爪と、を有する第2の取付部、をさらに備え、前記底壁に、前記第1の開口から前記第1の方向に離間する第2の開口が設けられ、前記第2の挿通部は、前記第2の開口に挿通されており、前記爪と前記第3の面との間に前記底壁が配置されることで前記部材を前記ロアレールに取り付ける。よって、一例としては、第1の挿通部を第1の開口に挿入した後で部材をロアレールに容易に取り付けることができる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記係合部は、前記第2の方向における前記第5の面の端から前記第2の方向における前記第4の面の端に向かって延びる斜面、を有する。よって、一例としては、斜面と第5の面とが形成する、第2の方向における係合部の端部を、突出部に倣って変形可能なように薄肉にすることができる。
図1は、第1の実施形態のシート装置を概略的に示す側面図である。 図2は、第1の実施形態のスライドレール装置の一部を分解して示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態のロアレール及びアッパレールを概略的に示す断面図である。 図4は、第1の実施形態のロアレールの一部を概略的に示す断面図ある。 図5は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材を示す斜視図である。 図6は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材を図5と異なる方向から示す斜視図である。 図7は、第1の実施形態の第1の取付部を概略的に示す断面図である。 図8は、第1の実施形態の係合部の一部の第1の変形例を概略的に示す断面図である。 図9は、第1の実施形態の係合部の一部の第2の変形例を概略的に示す断面図である。 図10は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材を示す底面図である。 図11は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材の一部を図10のF11−F11線に沿って概略的に示す断面図である。 図12は、第2の実施形態に係る係合部の一部を概略的に示す断面図である。 図13は、第3の実施形態に係る第1の異物干渉部材の一部及びロアレールの一部を概略的に示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図11を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称で特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によって説明され得る。
図1は、第1の実施形態のシート装置10を概略的に示す側面図である。シート装置10は、四輪自動車のような車両1に搭載され、スライドレール装置11と、シート12とを有する。シート12は、シートクッション12aと、当該シートクッション12aに対して回動可能に取り付けられたシートバック12bとを有する。
各図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、車両1の左右方向に沿う。Y軸は、車両1の前後方向に沿う。Z軸は、車両1の上下方向に沿う。
図2は、第1の実施形態のスライドレール装置11の一部を分解して示す斜視図である。スライドレール装置11は、二つのロアレール21と、二つのアッパレール22と、二つのキャップ23と、ロック機構24と、二つの第1の異物干渉部材25と、二つの第2の異物干渉部材26とを有する。図2は、ロアレール21、アッパレール22、キャップ23、第1の異物干渉部材25、及び第2の異物干渉部材26を一つずつ示す。第1の異物干渉部材25及び第2の異物干渉部材26は、部材の一例である。
ロアレール21は、Y軸方向(車両1の前後方向)に延びるように、図1の車両1のフロア1aに取り付けられる。すなわち、本実施形態において、ロアレール21の長手方向は、車両1の前後方向に等しい。
Y軸方向は、Y軸の正方向(Y軸の矢印が示す方向、車両1の前方向)と、Y軸の負方向(Y軸の矢印の反対方向、車両1の後方向)とを含む。このため、ロアレール21は、前方向に延び、且つ後方向に延びる。後方向は、第1の方向の一例である。前方向は、第2の方向の一例である。
二つのロアレール21は、X軸方向(車両1の左右方向)に互いに離間して配置される。本実施形態において、ロアレール21の幅方向は、車両1の左右方向に等しい。
アッパレール22は、Y軸方向に延びるとともに、前方向及び後方向にスライド移動可能に、ロアレール21に取り付けられる。例えば、ロアレール21とアッパレール22との間に転動体が配置されることで、アッパレール22はロアレール21に対して滑らかに移動可能である。二つのアッパレール22は、図1のシート12を支持する。
図3は、第1の実施形態のロアレール21及びアッパレール22を概略的に示す断面図である。図3に示すように、ロアレール21は、曲げ加工された一つの板金により作られ、略C字状の断面を有する。なお、ロアレール21はこの例に限られない。ロアレール21は、底壁31と、二つの外側壁32と、二つの連結壁33と、二つの内側壁34とを有する。言い換えると、底壁31、外側壁32、連結壁33、及び内側壁34が、ロアレール21に設けられる。
底壁31は、X‐Y平面上に広がる板状の部分であり、Y軸方向に延びる。このため、底壁31は、前方向に延び、且つ後方向に延びる。底壁31は、底面31aと、内面31bとを有する。底面31aは、第2の面の一例である。内面31bは、第1の面の一例である。
底面31aは、略平坦に形成され、Z軸の負方向(Z軸の矢印の反対方向、車両1の下方向)に向く。下方向は、第3の方向の一例である。底面31aは、図1のフロア1aに面する。内面31bは、底面31aの反対側に位置し、略平坦に形成される。底面31aはロアレール21の外側に位置し、内面31bはロアレール21の内側に位置する。
図3の断面において、二つの外側壁32は、X軸方向における底壁31の両端から、Z軸の正方向(Z軸の矢印が示す方向、車両1の上方向)に延びる。二つの内側壁34は、二つの外側壁32の間に位置し、Z軸方向に延びる。X軸方向において、二つの内側壁34は、互いに離間するとともに、二つの外側壁32からも離間する。連結壁33は、外側壁32の上端と、内側壁34の上端とを連結する。内側壁34の下端は、底壁31から離間する。
図2に示すように、内側壁34に複数のロック溝36が設けられる。ロック溝36は、内側壁34の下端に開き、上方向に延びる切欠きである。複数のロック溝36が設けられることで、内側壁34に複数のロック歯37が形成される。
図3に示すように、アッパレール22は、曲げ加工された一つの板金により作られる。なお、アッパレール22はこの例に限られない。アッパレール22は、上壁41と、二つの挿通壁42と、二つの曲壁43とを有する。
上壁41は、X‐Y平面上に広がる板状の部分であり、Y軸方向に延びる。上壁41は、ロアレール21の外に位置する。図3の断面において、二つの挿通壁42は、X軸方向における上壁41の両端から、下方向に延びる。
二つの挿通壁42は、ロアレール21の二つの内側壁34の間の隙間を通される。曲壁43は、ロアレール21の内部に位置する。曲壁43は、挿通壁42の下端から大よそ、ロアレール21の連結壁33に向かって延びるよう曲げられる。
図2に示すように、挿通壁42に、複数の係止溝46が設けられる。係止溝46は、挿通壁42の下端に開き、上方向に延びる切欠きである。複数の係止溝46は、Y軸方向に略等間隔に設けられる。複数の係止溝46の間隔は、ロアレール21のロック溝36の間隔と略等しい。
キャップ23は、例えば、合成樹脂によって作られる。キャップ23は、後方向におけるアッパレール22の端部に取り付けられ、後方向におけるアッパレール22の端を塞ぐ。
ロック機構24は、ハンドル51と、解除レバー52と、バネ53とを有する。ロック機構24は、ロアレール21に対するアッパレール22のスライド移動を制限(ロック)する。ハンドル51が操作されることで、ロック機構24は、ロックを解除し、アッパレール22がロアレール21に対してスライド移動可能にする。
解除レバー52は、アッパレール22の内部に収容される。解除レバー52は、Y軸方向に延び、凸部52aを有する。凸部52aは、Y軸方向において解除レバー52の前端部52bと後端部52cとの間に設けられ、アッパレール22の上壁41に接触する。
バネ53は、曲げ加工された一つの線材により作られる。なお、バネ53はこの例に限られない。バネ53は、複数のロック部53aを有する。ロック部53aは、X軸方向におけるアッパレール22の外側に向かって凸に曲げられた、バネ53の一部である。ロック部53aはそれぞれ、略U字状に形成される。
バネ53の後方向の端部と、バネ53のロック部53aより前方向に位置する部分とが、アッパレール22に支持される。ロック部53aは、アッパレール22の係止溝46に嵌められ、Y軸方向及びX軸方向に移動することを制限される。さらに、バネ53の前方向の端部は、解除レバー52の前端部52bに取り付けられる。解除レバー52の後端部52cは、ロック部53aの近傍において、バネ53に上方向から接触する。
上記のようにアッパレール22及び解除レバー52に取り付けられたバネ53は、解除レバー52をアッパレール22の上壁41に向かって押す。これにより、凸部52aが上壁41に押し付けられるとともに、解除レバー52が凸部52aを支点として回動可能にバネ53に支持される。
バネ53のロック部53aは、ロアレール21のロック溝36に嵌められる。これにより、アッパレール22がロアレール21に対してスライド移動することが制限される。バネ53の弾性力により、ロック部53aは、ロック溝36の内部に位置する状態に保たれる。
解除レバー52に、ハンドル51が取り付けられる。ハンドル51が操作され、解除レバー52の前端部52bに上方向の外力が作用すると、解除レバー52が凸部52aを支点に回動する。回動する解除レバー52の後端部52cがバネ53を押し下げることで、ロック部53aがロック溝36から外れる。これにより、ロックが解除され、アッパレール22がロアレール21に対して移動することが可能となる。
図4は、第1の実施形態のロアレール21の一部を概略的に示す断面図である。ロアレール21は、複数の突出部61を有する。図4に示すように、一つの突出部61が、前方向におけるロアレール21の端部に設けられる。本実施形態において、端部は、部材や部分の端のみならず、当該端の近傍の部分を含む。また、他の一つの突出部61が、ロアレール21の後方向の端部に設けられる。
突出部61は、底壁31の底面31aからフロア1aに向かって下方向に突出し、略円錐台状に形成される。突出部61は、直方体状のような他の形状に形成されても良い。突出部61は、端面61aと、側面61bとを有する。端面61aは、第3の方向における突出部の端の一例である。
端面61aは、下方向における突出部61の端に位置する、略平坦な面である。端面61aは、車両1のフロア1aに支持される。側面61bは、端面61aと、底壁31の底面31aとを接続する略円錐台状の面である。
突出部61に、凹部62と、取付孔63とが設けられる。凹部62は、突出部61の内側に設けられ、底壁31の内面31bからZ軸の負向に窪む部分である。取付孔63は、端面61aに連通する孔である。
突出部61は、例えばボルト65によって、車両1のフロア1aに取り付けられる。ボルト65は、取付孔63を通り、フロア1aに設けられたネジ穴に固定される。ボルト65の頭は、凹部62に収容される。なお、突出部61は、リベットのような他の手段によって、フロア1aに取り付けられても良い。
ロアレール21の底壁31に、第1の開口67と、第2の開口68とが設けられる。第1の開口67及び第2の開口68は、底壁31を貫通する略円形の孔である。このため、第1の開口67及び第2の開口68はそれぞれ、底面31aと内面31bとを連通する。また、底壁31は、第1の開口67を規定する縁67aと、第2の開口68を規定する縁68aとを有する。
第1の開口67は、突出部61から後方向に離間した位置に設けられる。後方向は、底壁31の底面31aに沿う方向である。第2の開口68は、第1の開口67から後方向に離間した位置に設けられる。
第1の異物干渉部材25及び第2の異物干渉部材26は、ロアレール21の底壁31に取り付けられる。第1の異物干渉部材25は、例えば、前方向における底壁31の端部に配置される。第2の異物干渉部材26は、後方向における底壁31の端部に配置される。
第1の異物干渉部材25は、Y軸方向において、ロアレール21の前端部に設けられた突出部61と、スライド移動可能な範囲において最も後方向に移動させられたアッパレール22と、の間に位置する。また、第2の異物干渉部材26は、Y軸方向において、ロアレール21の後端部に設けられた突出部61と、スライド移動可能な範囲において最も前方向に移動させられたアッパレール22と、の間に位置する。なお、第1の異物干渉部材25及び第2の異物干渉部材26は、他の位置に配置されても良い。
図5は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材25を示す斜視図である。図6は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材25を図5と異なる方向から示す斜視図である。第1の異物干渉部材25は、ポリプロピレンのような合成樹脂によって作られ、弾性を有する。なお、第1の異物干渉部材25は、他の材料によって作られても良い。
第1の異物干渉部材25は、板部71と、第1の取付部72と、第2の取付部73と、第1の突出壁74と、二つの第2の突出壁75と、二つの突起76と、を有する。第1の突出壁74及び第2の突出壁75は、仕切部とも称され得る。
本実施形態において、板部71、第1の取付部72、第2の取付部73、第1の突出壁74、第2の突出壁75、及び突起76は、一体に形成される。なお、第1の異物干渉部材25は、例えば、複数の部材により形成されても良い。
図4に示すように、板部71は、大よそX‐Y平面上に広がる板状の部分であり、Y軸方向に延びる。Y軸方向における板部71の長さは、Z軸方向における板部71の長さ(厚さ)よりも長く、且つX軸方向における板部71の長さ(幅)よりも長い。板部71は、下面71aと、上面71bと、第1の端部71cと、第2の端部71dとを有する。下面71aは、第3の面の一例である。
下面71aは、略下方向に向く略平坦な面である。下面71aは、底壁31の内面31bに面する。言い換えると、下面71aと内面31bとは、互いに向かい合う。上面71bは、下面71aの反対側に位置し、略上方向に向く略平坦な面である。なお、下面71a及び上面71bはそれぞれ、例えば、曲面であっても良いし、凹凸を含んでも良い。
第1の端部71cは、Y軸方向における板部71の一方の端部である。第2の端部71dは、第1の端部71cの反対側に位置し、Y軸方向における板部71の他方の端部である。第1の異物干渉部材25において、第1の端部71cは前方向における板部71の端部であり、第2の端部71dは後方向における板部71の端部である。
図5に示すように、板部71に、開口78が設けられる。開口78は、下面71a及び上面71bを連通する略円形の孔である。開口78は、板部71の第1の端部71cと第2の端部71dとの間に位置する。
第1の異物干渉部材25は、第1の取付部72及び第2の取付部73により、ロアレール21の底壁31に取り付けられる。第1の取付部72は、板部71の第1の端部71cに、又は第1の端部71cの近傍に位置する。第2の取付部73は、板部71の第2の端部71dに、又は第2の端部71dの近傍に位置する。言い換えると、第2の取付部73は、後方向に第1の取付部72から離間した位置に設けられる。第1の取付部72及び第2の取付部73は、他の位置に設けられても良い。
図7は、第1の実施形態の第1の取付部72を概略的に示す断面図である。図7に示すように、第1の取付部72は、第1の挿通部81と、係合部82とを有する。係合部82は、例えば、爪とも称され得る。第1の挿通部81は、略円柱状に形成され、板部71の下面71aから下方向に突出する。第1の挿通部81は、底壁31に設けられた第1の開口67を通される。第1の挿通部81は、例えば、前方向における第1の開口67の縁67aに当接する。
係合部82は、板部71の下面71aから下方向に離間した位置で、第1の挿通部81から前方向に延びる。係合部82は、上面85と、下面86と、斜面87とを有する。上面85は、第4の面の一例である。下面86は、第5の面の一例である。
上面85は、Z軸方向において、板部71の下面71aから下方向に離間した位置で、略上方向に向く略平坦な面である。上面85は底面31aに面し、上面85の少なくとも一部が底面31aに接触する。言い換えると、係合部82の上面85が、底面31aに引っ掛けられる。なお、図7は、見やすくするため、上面85を底面31aから離間させて示す。
Z軸方向において、係合部82の上面85と板部71の下面71aとの間に底壁31が配置される。これにより、第1の異物干渉部材25がZ軸方向に移動することが制限され、第1の取付部72が第1の異物干渉部材25を底壁31に取り付ける。
下面86は、上面85の反対側に位置し、略下方向に向く略平坦な面である。下面86は、Z軸方向(Z軸の負方向を含む)において、底面31aと突出部61の端面61aとの間に位置する。Z軸方向において、下面86と端面61aとの間の距離は、下面86と底面31aとの間の距離よりも短い。
前方向における下面86の端86aは、前方向における上面85の端85aから前方向に離間する。言い換えると、下面86の端86aは、上面85の端85aよりも前方向に位置する。
斜面87は、下面86の端86aから上面85の端85aに向かって延びる。例えば、斜面87は、上面85の端85aと下面86の端86aとを接続し、後方向に向かうほど底面31aに近づくように延びる。このため、斜面87は、上斜め前方向に向く。Y軸に対する斜面87の傾きは、図7のように変化しても良いし、一定であっても良い。
図5に示すように、上面85の端85a及び下面86の端86aは、図4の突出部61の中心軸Axまわりの円弧状に延びる。言い換えると、上面85の端85a及び下面86の端86aは、突出部61と同心である。このため、上面85の端85a及び下面86の端86aはそれぞれ、突出部61の外周に沿って延びる。上面85の端85aと突出部61との間の距離は、略一定に設定される。同じく、下面86の端86aと突出部61との間の距離は、略一定に設定される。この例に限らず、例えば突出部61が直方体状である場合、上面85の端85a及び下面86の端86aは、突出部61の外周に沿って直線状に延びる。
図7に示すように、突出部61と係合部82とは、Z軸方向において互いに重なる。上方向に平面視した場合、係合部82は、突出部61の側面61bの一部を覆う。なお、突出部61及び係合部82は、互いに重ならない位置にあっても良い。
本字視形態において、下面86の端86aは、突出部61の側面61bに面し、側面61bに接触する。なお、下面86の端86aの位置は、この例に限られない。
図8は、第1の実施形態の係合部82の一部の第1の変形例を概略的に示す断面図である。図8の例に示すように、下面86の端86aは、突出部61の側面61bから離間しても良い。
図9は、第1の実施形態の係合部82の一部の第2の変形例を概略的に示す断面図である。図9の例に示すように、下面86の端86aを含む、前方向における係合部82の先端部82aが、突出部61の側面61bに接触し、弾性的に変形しても良い。この場合も、下面86の端86aは、Z軸方向において、底面31aと突出部61の端面61aとの間に位置する。先端部82aは、弾性変形しやすいように先細りに形成される。
図10は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材25を示す底面図である。図4及び図10に示すように、第2の取付部73は、第2の挿通部91と、四つの爪92とを有する。
第2の挿通部91は、第1の挿通部81から後方向に離間するとともに、板部71の下面71aから下方向に突出する。なお、第2の挿通部91は、下面71aに連続せず、下面71aから離間していても良い。例えば、第2の挿通部91は、板部71に設けられた貫通孔を上方向から下方向へ貫通し、当該貫通孔の縁から離間していても良い。この場合も、第2の挿通部91は下面71aから下方向に突出している。すなわち、第2の挿通部91は、下面71aから又は下面71aよりも上方向に位置する部分から、下面71aよりも下方向に張り出している。
図10のように下面71aを平面視した場合、第2の挿通部91は、Y軸方向に延びる。言い換えると、Y軸方向における第2の挿通部91の長さは、X軸方向における第2の挿通部91の長さ(幅)よりも長い。第2の挿通部91はこの例に限らず、例えば、円柱形であっても良い。
図4に示すように、第2の挿通部91は、底壁31に設けられた第2の開口68に挿通される。第2の挿通部91は、第2の開口68の縁68aから離間する。なお、第2の挿通部91は、第2の開口68の縁68aに接触しても良い。
爪92は、第2の挿通部91の下端に設けられる。このため、爪92は、板部71の下面71aから下方向に離間した位置で、第2の挿通部91から放射状に且つ板部71の下面71aに近づく方向に延びる。このため、爪92は、下面71aに向かうほど、第2の挿通部91から離間する。
図11は、第1の実施形態の第1の異物干渉部材25の一部を図10のF11−F11線に沿って概略的に示す断面図である。図11に示すように、爪92は、接続端部92aと、自由端部92bとを有する。接続端部92aは、爪92の下端であり、第2の挿通部91に接続される。自由端部92bは、爪92の上端であり、第2の挿通部91から離間する。このため、爪92は、接続端部92aを支点として、第2の挿通部91に近づくように弾性変形可能である。
爪92は、第1の係止面92cと、第2の係止面92dとをさらに有する。第1の係止面92cは、Z軸方向において、板部71の下面71aから下方向に離間した位置で、上方向に向く略平坦な面である。第2の係止面92dは、第2の挿通部91から遠ざかる方向に向く略円弧状の曲面である。
Z軸方向において、爪92の第1の係止面92cと板部71の下面71aとの間の距離は、係合部82の上面85と下面71aとの間の距離よりも長い。なお、第1の係止面92c及び上面85の位置はこの例に限られない。
爪92の第1の係止面92cは、底壁31の底面31aに面する。言い換えると、第1の係止面92cは、底壁31に引っ掛けられる。爪92の第1の係止面92cと板部71の下面71aとの間に底壁31が配置されることで、第1の異物干渉部材25がZ軸方向に移動することが制限される。これにより、爪92が第1の異物干渉部材25を底壁31に取り付ける。
さらに、複数の爪92の第2の係止面92dは、第2の開口68の縁68aに面し、第1の異物干渉部材25が底壁31の内面31bに沿う方向に移動することを制限する。例えば、弾性変形した爪92の復元力により、第2の係止面92dが縁68aに押し付けられることで、第1の異物干渉部材25が底壁31に固定される。
図5に示すように、第1の突出壁74及び第2の突出壁75は、板部71の上面71bから上方向に突出し、Y軸方向に平行に延びる。なお、第1の突出壁74及び第2の突出壁75は、他の方向に突出しても良いし、他の方向に延びても良い。第1の突出壁74及び第2の突出壁75は、X軸方向に互いに離間する。
第1の突出壁74は、X軸方向において、上面71bの略中央に位置する。これにより、第1の突出壁74は、第1の異物干渉部材25が取り付けられたロアレール21の内部の空間をX軸方向に二つに区切る。第1の突出壁74は、板部71の第2の端部71dと開口78との間に位置する。第1の突出壁74は他の位置に設けられても良い。
二つの第2の突出壁75は、X軸方向における上面71bの両端から突出し、X軸方向に互いに離間する。第1の突出壁74及び開口78は、X軸方向において、二つの第2の突出壁75の間に位置する。二つの第2の突出壁75はそれぞれ、板部71の第1の端部71cと第2の端部71dとの間に位置する。
図10に示すように、二つの突起76は、板部71の下面71aから下方向に突出する。一方の突起76は、X軸方向における下面71aの一方の端部と、開口78との間でX軸方向に延びる。他方の突起76は、X軸方向における下面71aの他方の端部と、開口78との間でX軸方向に延びる。二つの突起76は、Y軸方向において、第1の取付部72と第2の取付部73との間の略同一位置に設けられる。
Y軸方向において、突起76と第1の取付部72との間の距離は、突起76と第2の取付部73との間の距離よりも長い。二つの突起76の位置は、以上説明された位置に限らず、他の位置にあっても良い。例えば、二つの突起76は、Y軸方向において、異なる位置に配置されても良い。
図4に示すように、突起76は、底壁31の内面31bに当接することで、板部71を弾性変形させる。突起76と底壁31との接触部分を支点として弾性変形した板部71は、復元力により、第1の取付部72の係合部82の上面85を底壁31の底面31aに押し付けるとともに、第2の取付部73の第1の係止面92cを底面31aに押し付ける。これにより、第1の異物干渉部材25がより強く底壁31に固定される。
第1の異物干渉部材25は、例えば、以下に説明するようにロアレール21に取り付けられる。なお、第1の異物干渉部材25の取付方法は、以下の手順及び作業に限定されない。
まず、板部71の下面71aが底壁31の内面31bに向く状態で、第1の取付部72が第1の開口67に挿入される。第1の開口67は、第2の取付部73が通過可能な大きさを有している。
第1の取付部72が第1の開口67に挿入されると、第1の挿通部81が第1の開口67を通される。第1の挿通部81が、第1の開口67の縁67aに接触することで、第1の異物干渉部材25が前方向に移動することが制限される。
係合部82は底壁31よりも下方向に配置され、上面85が底壁31の底面31aに面する。言い換えると、係合部82が底壁31に引っ掛けられる。このため、底壁31が板部71の下面71aと上面85との間に配置され、第1の異物干渉部材25がZ軸方向に移動することが制限される。
次に、第1の取付部72が底壁31に引っ掛けられた状態で、第2の取付部73が第2の開口68に挿入される。例えば、第1の取付部72と第1の開口67の縁67aとの接触部分を略中心として、板部71が底壁31に近付くように回動することで、第2の取付部73が第2の開口68に近付く。また、突起76が底壁31に当接する。突起76が底壁31に当接した時点で、第2の取付部73の第1の係止面92cは、底面31aよりも上方向に位置する。この場合、第1の異物干渉部材25は、第2の取付部73によっては底壁31に取り付けられておらず、底壁31から取り外されることができる。
次に、第2の端部71dが底壁31に近づけられるように、板部71が弾性変形させられる。板部71が弾性変形させられることで、第2の取付部73が第2の開口68に挿入される。このとき、複数の爪92が、弾性変形を伴って第2の開口68に挿入される。すなわち、第2の開口68は、複数の爪92が第2の挿通部91に近付くように弾性変形することで、第2の取付部73が通過可能な大きさを有している。複数の爪92が第2の挿通部91に近付くように弾性変形していない状態では、第2の取付部73の最大外径は、第2の開口68の最大外径よりも大きい。
第2の取付部73が第2の開口68に挿入されると、第2の挿通部91が第2の開口68を通され、弾性変形した爪92が復元する。爪92の第1の係止面92cは、底面31aよりも下方向に配置される。復元した爪92が底壁31に引っ掛けられる。これにより、第1の取付部72及び第2の取付部73が第1の異物干渉部材25を底壁31に取り付ける。
第1の異物干渉部材25は、複数の爪92が第2の挿通部91に近づくように弾性変形されることで、底壁31から取り外され得る。ただし、爪92は、底面31aから下方向に離間した位置で第2の挿通部91から底面31aに近づく方向に延びる。このため、第2の取付部73が他の物体に当接するようなアクシデントでは、当該物体は爪92の接続端部92aの近傍に当接しやすく、爪92が十分に変形し難い。このため、第1の異物干渉部材25が底壁31から不意に外れにくい。
また、第1の異物干渉部材25は、第1の取付部72を、上方向且つ後方向に押し、係合部82の底壁31への引っ掛かりを解除することによっても、底壁31から取り外されることができる。
図7に示すように、係合部82に、上方向且つ後方向に向く力F1が作用することがある。力F1は、例えば、シート装置10の組立に使用される治具や、スライドレール装置11を支持する台車のような物体(以下、外部物体と称する)によって生じる。
もし力F1によって、第1の挿通部81が第1の開口67から抜けるとともに、係合部82の上面85が底面31aから離間するように、第1の取付部72が図7の二点鎖線で示す位置まで回動すると、第1の異物干渉部材25が底壁31から外れ得る。例えば、力F1により、第1の取付部72と第2の取付部73との間で板部71が弾性的に撓み、第1の取付部72が図7の二点鎖線の位置まで回動するおそれがある。しかし、本実施形態の第1の取付部72は、以下に説明するように不意には回動し難い。
係合部82の先端部82aは、突出部61に接触し、又は突出部61の近傍に位置する。このため、外部物体が、突出部61と係合部82との間に入ることが抑制される。このため、外部物体は、係合部82のうち、下面86に当接しやすい。
外部物体が下面86に力F1を作用させると、力F1は、下面86に沿って後方向に作用する分力F2と、下面86と垂直に上方向に作用する分力とに分解され得る。分力F2により、外部物体は下面86を後方向に滑るため、力F1が後方向に逃げ、外部物体が係合部82に作用させる力F1は低減される。このため、第1の取付部72を押す力F1が弱まり、係合部82の底壁31への引っ掛かりが保たれ、第1の異物干渉部材25が底壁31から不意に取り外されることが抑制される。
図3に示すように、二つの内側壁34の間の隙間から、ロアレール21の内部に異物(物体)100A,100Bが入るおそれがある。図3に示される異物100A,100Bは、例えば、車両1の搭乗者が落としたライターである。なお、異物100A,100Bはこの例に限られない。
例えば、異物100Aは、第1の突出壁74に干渉する。このため、異物100Aは、第1の突出壁74により起立又は傾斜した状態に支持される。図3の例において、異物100Aは、第1の突出壁74のみならず、ロアレール21の内側壁34にも支持される。
また、異物100Bは、第2の突出壁75に干渉する。第2の突出壁75の先端(上端)と、ロアレール21の内側壁34の先端(下端)との間の隙間は、ライターである異物100Bの厚さよりも小さい。このため、第2の突出壁75は、第2の突出壁75と内側壁34との間の隙間に異物100Bが入ることを制限する。異物100Bは、第2の突出壁75と、二つの内側壁34とによって、傾斜した状態に支持される。
起立又は傾斜した状態に支持された異物100A,100Bは、Y軸方向において、アッパレール22と重なる位置に配置される。このため、アッパレール22は、前方向にスライド移動させられることで、異物100A,100Bを前方向に押すことができる。アッパレール22に押されることで、異物100A,100Bは、ロアレール21の内部から外部に排出される。
図2の第2の異物干渉部材26は、第1の異物干渉部材25と、寸法や細部を除いて略同じ構造を有する。第2の異物干渉部材26は、上記の第1の異物干渉部材25の説明について、前方向と後方向とを入れ替えることで理解され得る。なお、第2の異物干渉部材26は、第1の異物干渉部材25と異なる構造を有しても良い。
以上説明された第1の実施形態に係るシート装置10において、底壁31に、底面31aからフロア1aに向かって突出する突出部61と、突出部61から後方向に離間する第1の開口67と、が設けられる。第1の取付部72は、第1の開口67を通される第1の挿通部81と、第1の挿通部81から前方向に延びる係合部82と、を有し、第1の異物干渉部材25をロアレール21に取り付ける。係合部82は、底面31aに面する上面85と、上面85の反対側の下面86とを有する。このような第1の取付部72は、第1の挿通部81が第1の開口67から抜けるとともに上面85が底面31aから離間するように回動させられることで、ロアレール21から外れ得る。例えば、上面85が向く方向(上方向)の成分と、後方向(後方向)の成分と、を有する大きな力F1が係合部82に作用した場合、第1の取付部72がロアレール21から外れるように回動するおそれがある。
もし係合部82において、例えば、前方向における下面86の端86aが、前方向における上面85の端85aから後方向に離間する場合、上面85の端85aと下面86の端86aとの間の面と、第1の取付部72を回動させる力F1の方向(以下、後斜め上方向と称する)と、が略直交し得る。この場合、外部物体が端85aと端86aとの間の面を後斜め上方向に押すと、第1の取付部72を回動させる大きな力F1が当該第1の取付部72に作用し、第1の取付部72がロアレール21から外れてしまうおそれがある。
一方、本実施形態では、前方向における下面86の端86aが、前方向における上面85の端85aから前方向に離間する。これにより、上面85の端85aと下面86の端86aとの間の斜面87が下面86により覆われ、外部物体は、斜面87に当接し難く、下面86に当接しやすくなる。下面86は、例えば、外部物体を当該下面86に沿う後方向に逃がし、第1の取付部72を回動させる力F1を低減させることができる。従って、第1の取付部72が不意にロアレール21から外れることが抑制される。
下面86は、底面31aが向く下方向(Z軸方向)において、底面31aと下方向おける突出部61の端面61aとの間に位置する。これにより、係合部82が車両1のフロア1aに干渉することが抑制される。
前方向における下面86の端86aは、突出部61の外周に沿って延びる。これにより、下面86の端86aと突出部61との間の距離を、略一定に設定できる。従って、下面86の端86aと突出部61との間に外部物体が入り込むことが抑制される。
爪92は、当該爪92と下面71aとの間に底壁31が配置されることで第1の異物干渉部材25をロアレール21に取り付ける。これにより、例えば、第1の挿通部81を第1の開口67に挿入した後で、爪92を第2の開口68に挿入することで、第1の異物干渉部材25をロアレール21に取り付けることができる。これにより、第1の異物干渉部材25を容易にロアレール21に取り付けることができる。
係合部82は、前方向における下面86の端86aから前方向における上面85の端85aに向かって延びる斜面87、を有する。これにより、斜面87と下面86とが形成する、前方向における係合部82の先端部82aが薄肉となる。従って、係合部82の先端部82aは、突出部61に接触したとしても、突出部61に倣って変形可能であり、破損することが抑制される。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図12を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図12は、第2の実施形態に係る係合部82の一部を概略的に示す断面図である。図12に示すように、第2の実施形態の係合部82の斜面87は、後方向に向かうに従って段階的に底面31aに近づく。これにより、係合部82の先端部82aの剛性の低下を抑制でき、係合部82が損傷することが抑制できる。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態について、図13を参照して説明する。図13は、第3の実施形態に係る第1の異物干渉部材25の一部及びロアレール21の一部を概略的に示す断面図である。図13に示すように、第3の実施形態の係合部82の下面86は、後方向に向かうほど底面31aに近づくように延びる曲面である。これにより、力F1が下面86でさらに逃げやすくなり、外部物体が係合部82に作用させる力F1は低減される。このため、第1の取付部72を押す力F1が弱まり、係合部82の底壁31への引っ掛かりが保たれ、第1の異物干渉部材25が底壁31から取り外されることが抑制される。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態及び変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
1…車両、1a…フロア、10…シート装置、11…スライドレール装置、21…ロアレール、22…アッパレール、25…第1の異物干渉部材、26…第2の異物干渉部材、31…底壁、31a…底面、31b…内面、61…突出部、61a…端面、61b…側面、67…第1の開口、68…第2の開口、71…板部、71a…下面、72…第1の取付部、73…第2の取付部、81…第1の挿通部、82…係合部、85…上面、85a…端、86…下面、86a…端、87…斜面、91…第2の挿通部、92…爪。

Claims (5)

  1. 車両のフロアに取り付けられたロアレールと、
    前記ロアレールに設けられ、第1の方向に延び、前記ロアレールの内側に位置する第1の面と、前記第1の面の反対側の第2の面と、前記第2の面から前記フロアに向かって突出する突出部と、を有し、前記突出部から前記第1の方向に離間する第1の開口が設けられる、底壁と、
    前記第1の方向と、前記第1の方向の反対の第2の方向と、に移動可能に前記ロアレールに取り付けられるアッパレールと、
    前記第1の面に面する第3の面を有する部材と、
    前記第3の面から突出するとともに前記第1の開口を通される第1の挿通部と、前記第1の挿通部から前記第2の方向に延びる係合部と、を有し、前記部材を前記ロアレールに取り付ける、第1の取付部と、
    を具備し、
    前記係合部は、前記第2の面に面する第4の面と、前記第4の面の反対側の第5の面と、を有し、前記第2の方向における前記第5の面の端は、前記第2の方向における前記第4の面の端から前記第2の方向に離間する、
    車両用スライドレール装置。
  2. 前記突出部は、前記フロアに取り付けられるよう構成され、
    前記第5の面は、前記第2の面が向く第3の方向において、前記第2の面と前記第3の方向における前記突出部の端との間に位置する、
    請求項1の車両用スライドレール装置。
  3. 前記第5の面の端は、前記突出部の外周に沿って延びる、
    請求項2の車両用スライドレール装置。
  4. 前記第1の挿通部から前記第1の方向に離間するとともに前記第3の面から突出する第2の挿通部と、前記第3の面から離間した位置で前記第2の挿通部から前記第3の面に近づく方向に延び、前記第2の挿通部に近づくように弾性変形可能な少なくとも一つの爪と、を有する第2の取付部、
    をさらに具備し、
    前記底壁に、前記第1の開口から前記第1の方向に離間する第2の開口が設けられ、
    前記第2の挿通部は、前記第2の開口に挿通されており、
    前記爪と前記第3の面との間に前記底壁が配置されることで前記部材を前記ロアレールに取り付ける、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つの車両用スライドレール装置。
  5. 前記係合部は、前記第2の方向における前記第5の面の端から前記第2の方向における前記第4の面の端に向かって延びる斜面、を有する、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの車両用スライドレール装置。
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