JP2020044031A - 睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具 - Google Patents

睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具 Download PDF

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Abstract

【課題】睡眠時無呼吸症候群の症状を改善する。【解決手段】睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1は、患者の上下の前歯によって挟持される被挟持部10と、患者の軟口蓋近傍まで延びるとともに、舌を覆うように硬口蓋へ向けて湾曲して患者の左右方向に延びる板状の弾性体からなる舌押圧部20とを備えている。【選択図】図8

Description

本発明は、睡眠時無呼吸症候群の症状の改善を補助する器具に関するものであり、特に、睡眠中に口腔内に挿入して使用される器具の構造の技術分野に属する。
通常、就寝時の体勢が仰臥位である場合に、就寝後、全身の筋肉が弛緩すると、舌根部が重力の影響を受けて下がり気味になる。この下がり気味になった舌が気道を閉塞すると無呼吸状態になることがあり、これが睡眠時無呼吸症候群の症状である。
睡眠時無呼吸症候群の症状を改善する装置として、例えば、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)装置が知られている(例えば特許文献1参照)。CPAP装置は、顔にマスクあるいは鼻カニューレを装着し、ファンで空気を強制的に気道に送り込むように構成されている。具体的には、送風用のファンを内蔵した筐体を患者から離れた所に置き、その筐体と顔に宛てがうマスクとがホースによって接続されている。そして、そのホースを経由して空気を患者の気道に送り込むことによって睡眠時無呼吸症候群の症状を改善するようにしている。
CPAP装置のマスクは、様々な形状のものが市販されており、患者は自分の顔の形や好みに合うマスク等を任意に選択して使用することができるが、顔にマスクを装着することの違和感があり、また、ホースが常に顔付近にあることの違和感もあり、これらによって睡眠が妨げられることがある。さらに、ファンを駆動するモータや、モータに電源を供給する電源部も必要であることから大掛かりな装置になり、コスト高となる。
そこで、CPAP装置よりも違和感が少なく、かつ、低コストで睡眠時無呼吸症候群の症状を改善する器具として、例えば、特許文献2〜4に開示されているように、睡眠時に口腔に挿入される器具が知られている。
特許文献2に開示されている器具は、軟口蓋へ当接する制振部材を保持して口蓋へ沿うように湾曲するアーチ部と、該アーチ部の左右両端に配置されて左右の臼後空隙へ収容する一対の顎通過部とを備えている。顎通過部には、前方へ屈曲して口腔前庭へ収容されるアーム部が形成されている。さらにアーチ部には、軟口蓋へ沿うように湾曲した反力板が固定されており、この反力板の反力によって睡眠時に舌が下がりにくくしている。
また、特許文献3、4に開示されている器具は、口に挿入される弾性体で構成されており、その前端部は前歯によって上下方向に挟持される口腔挿入弾性体を有し、後端部は軟口蓋に接近するまで延びるように形成された口腔挿入弾性体で構成されている。この器具の後端部近傍で舌を押さえることで睡眠時に舌が下がりにくくしている。
特開2016−034411号公報 特開2013−106811号公報 特開2017−104308号公報 特開2016−093397号公報
特許文献2〜4のように口腔内に挿入される睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を使用することで、特許文献1のようなファン、モーター、電源部等を備えた大掛かりなCPAP装置を用いることなく、睡眠時無呼吸症候群の症状の改善が見込まれる。
しかしながら、睡眠時無呼吸症候群の場合、睡眠時に舌が下がることによって症状が悪化する場合があり、特許文献2〜4のように舌が下がるのを抑制する構造を設ける場合がある。特許文献2では、反力板により舌根を押圧するようにしているが、舌根が設けられている保持部材は上の歯に対して係合し、下の歯に対しては係合していないので、反力板が口腔内で不安定になり、ひいては舌が下がるのを抑制する効果が低下するおそれがある。
また、特許文献3、4では、口唇挟持弾性体を設けているので、口腔挿入弾性体を口腔内で安定させることができる。しかしながら、睡眠時無呼吸症候群の症状を改善するためには、睡眠時に舌が下がるのを抑制する効果をより一層高めたいという要求があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、睡眠時無呼吸症候群の症状をより一層改善できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、上下の前歯によって挟持される被挟持部から軟口蓋近傍まで延びる舌押圧部を湾曲する板状にした。
第1の発明は、睡眠時無呼吸症候群患者の口腔に挿入される睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具であって、患者の上下の前歯によって挟持される被挟持部と、上記被挟持部から患者の軟口蓋近傍まで延びるとともに、舌を覆うように硬口蓋へ向けて湾曲して患者の左右方向に延びる板状の弾性体からなる舌押圧部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を睡眠時無呼吸症候群患者の口腔に挿入し、被挟持部を上下の前歯で噛むことで睡眠時無呼吸症候群改善用補助器具が口腔内で固定されるので、口腔内で舌押圧部が安定する。睡眠時無呼吸症候群改善用補助器具が口腔内で固定されると、舌押圧部が患者の軟口蓋近傍まで延び、さらに、舌を覆うように硬口蓋へ向けて湾曲して患者の左右方向に延びることになる。これにより、舌の一部が舌押圧部に収容されるようになるとともに、舌の広範囲が舌押圧部によって押圧された状態になる。従って、就寝時の体勢が仰臥位であったとしても舌が下がり難くなる。
第2の発明は、上記被挟持部の前端部は、口唇から口腔外に臨むように配置され、上記被挟持部には、上記前端部から口腔内まで延びる空気通路が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、被挟持部を上下の前歯で噛んで睡眠時無呼吸症候群改善用補助器具が口腔内で固定された状態で、空気通路によって口呼吸が可能になる。
第3の発明は、上記空気通路は、口腔内における上記舌押圧部よりも硬口蓋側に連通するように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、外部からの空気が気道へ向けてスムーズに流れるとともに、気道からの空気が外部へ向けてスムーズに流れるようになる。
第4の発明は、上記被挟持部には、上の前歯が挿入される上側凹部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、被挟持部を歯で噛むと、上の前歯が被挟持部の上側凹部に挿入されて該上側凹部に嵌まった状態になる。これにより、被挟持部の位置ずれが起こり難くなるので、睡眠時無呼吸症候群の症状の改善効果がより一層高まる。
第5の発明は、上記被挟持部には、下の前歯が挿入される下側凹部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、被挟持部を歯で噛むと、下の前歯が被挟持部の下側凹部に挿入されて該下側凹部に嵌まった状態になる。これにより、被挟持部の位置ずれが起こり難くなるので、睡眠時無呼吸症候群の症状の改善効果がより一層高まる。
第6の発明は、上記舌押圧部は、芯材を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、芯材によって舌押圧部の強度が高まるので、舌の押圧力が高まる。
第7の発明は、上記舌押圧部は、エラストマーからなる外層部を備え、上記芯材は、上記外層部を構成するエラストマーよりも硬い材料で構成され、該外層部に埋め込まれていることを特徴とする。
この構成によれば、芯材がエラストマーにより覆われるので、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を口腔内に挿入したときに芯材が粘膜等に触れることによる違和感を無くすことができる。
第8の発明は、上記舌押圧部は、左右方向の長さが口腔の奥側へ行くほど短くなるように、かつ、前歯へ近づくほど短くなるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、口腔の奥側において舌押圧部の幅が狭くなるので、使用時の違和感を低減することができる。また、舌押圧部の幅が前歯へ近づくほど狭くなるので、歯の並びに近い形状になり、このことによっても使用時の違和感を低減することができる。
第9の発明は、上記舌押圧部には複数の貫通孔が互いに間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、唾液が貫通孔の中に溜まるようになり、自然と口腔内が潤うようになる。
第10の発明は、上記舌押圧部に設けられ、患者のバイタルサインと唾液成分との少なくとも一方を検出する検出部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、舌押圧部は全てが口腔内に位置しているので、この舌押圧部に検出部を設けておくことで、口腔内において脈拍や血中酸素等のバイタルサインを検出することが可能になる。これにより、患者の状態を早期にかつ確実に得ることができる。また、検出部によって唾液成分、例えばバイオマーカーやグルコース等も検出することも可能である。
すなわち、睡眠時無呼吸症候群の患者は、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を使用していたとしても急に症状が悪化する可能性もあり、そのことをいち早く把握するために睡眠中のバイタルサインを検出しておきたいという要求がある。バイタルサインとしては、例えば、体温、心拍、脈拍、血圧、血中酸素等があり、人間が生存していることを示す信号、人間が正常な状態であるか否かを示す信号である。
また、近年では、唾液で測定可能な複数のバイオマーカーも発見されており、唾液中の成分を分析して各バイオマーカーの高低を測定することで様々な症状の早期発見が可能になっている。
さらに、唾液中には、血液よりもはるかに微量ながらグルコースも含まれており、この唾液中に含まれるグルコースの量を測定することで血糖値を推定することができる。すなわち、血液の代わりに唾液を採取することで糖尿病の診断を行うことができる。
第11の発明は、上記検出部による検出結果を外部に送信する送信部を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、検出部によって検出された結果が送信部によって外部に送信されるので、例えば病院等の外部端末でバイタルサイン等を医療従事者が確認することができる。また、バイタルサイン等を患者自らが確認することもできる。
第12の発明は、上記舌押圧部には、唾液が溜まる唾液溜まり部が設けられ、該唾液溜まり部に唾液成分を検出する検出部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、唾液溜まり部に溜まった唾液の成分を検出部によって確実に検出することが可能になる。
本発明によれば、患者の上下の前歯によって挟持される被挟持部から軟口蓋近傍まで延びるとともに、舌を覆うように硬口蓋へ向けて湾曲して患者の左右方向に延びる板状の弾性体からなる舌押圧部を備えているので、睡眠時に舌が下がるのを抑制する効果をより一層高めることができ、睡眠時無呼吸症候群の症状をより一層改善できる。
本発明の実施形態1に係る睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を前側から見た斜視図である。 睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を後側から見た斜視図である。 睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具の平面図である。 睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具の左側面図である。 図3におけるV−V線断面図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 伏臥位で睡眠中における健常者の咽頭付近の説明図である。 睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具を挿入した状態を示す患者の咽頭付近の説明図である。 実施形態1の変形例1に係る図6相当図である。 実施形態1の変形例1に係る検出部のブロック図である。 実施形態1の変形例1に係る図8相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図6相当図である。 実施形態1の変形例3に係る図6相当図である。 実施形態1の変形例4に係る図6相当図である。 実施形態1の変形例5に係る図6相当図である。 本発明の実施形態2に係る図1相当図である。 実施形態2に係る図4相当図である。 実施形態2に係る睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具の正面図である。 図18におけるXIX−XIX線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を前側から見た斜視図であり、図2は後側から見た斜視図であり、図3は平面図であり、図4は左側面図である。睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1は、図8に示すように睡眠時無呼吸症候群患者100の口腔101に挿入されるものである。この実施形態の説明では、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を口腔101に挿入した状態で、挿入方向手前側(図8における上側)を「前」といい、挿入方向奥側(図8における下側)を「後」というものとする。また、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を口腔101に挿入した状態で、患者100の右側を単に「右」といい、患者100の左側を単に「左」というものとする。また、「上」とは上顎側、「下」とは下顎側とする。
一般に、就寝し、睡眠状態に入ると全身の筋肉が弛緩する。仰臥位で就寝し睡眠状態に入ったときには、健常者の場合は、図11に示すように、舌102の後部である舌根部103が下方に下がらず咽頭の気道104を閉塞していない。一方、睡眠時無呼吸症の患者100の場合は、舌根部103の位置を変える働きをする筋肉が弛緩し重力の影響を受けて舌根部103が下方に垂れて、舌根部103が咽頭の気道104を閉塞する。このときに軟口蓋105や口蓋垂106も垂れ下がり咽頭の気道104を閉塞することがある。気道104が閉塞されると肺まで流動すべき空気が遮断されるため睡眠時無呼吸症になる。
舌102の位置を変える働きをする筋肉を外下筋といい、外下筋には、舌102を後方に引く茎突舌筋、舌102を下に引く舌滑舌筋、舌102の外側縁に付いて舌背を持ち上げる口蓋舌筋、舌102を前に突出させるオトガイ舌筋があり、このうち、舌102の後部を指す舌根部103に大きく影響を与える筋肉が、茎突舌筋、舌滑舌筋、口蓋舌筋である。就寝し睡眠状態に入ると全身の筋肉が弛緩するので、これらの筋肉も弛緩する。図7に示す符号120は硬口蓋であり、軟口蓋105よりも前にある。
睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1は、患者100の上の前歯110及び下の前歯111(図8に示す)によって挟持される被挟持部10と、被挟持部10から患者100の軟口蓋105近傍まで延び、舌102を押圧する弾性体からなる舌押圧部20とを備えている。舌押圧部20は、舌102を覆うように硬口蓋120へ向けて湾曲して患者100の左右方向に延びる板状に形成されている。被挟持部10の前端部11は、口唇112から口腔101外に臨むように配置される部分である。被挟持部10には、前端部11から口腔101内まで延びる空気通路11cが形成されている。空気通路11cは、口腔101内における舌押圧部20よりも硬口蓋120側に連通するように形成されている。
睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1の被挟持部10と舌押圧部20とは一体に成形することができるが、これに限られるものではなく、例えば、被挟持部10と舌押圧部20とを別々に成形しておき、その後、溶着、接着、結合等の方法によって一体化することもできる。被挟持部10と舌押圧部20は、例えば射出成形法や3Dプリンターによって得ることができる。
睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1の被挟持部10と舌押圧部20とは同じ材料で構成されていてもよいし、異なる材料で構成されていてもよい。被挟持部10と舌押圧部20を構成する材料としては、可撓性を有する弾性体であればよく、例えば、合成ゴムや合成樹脂発泡体(エラストマー)等を挙げることができる。それらの中で生理的にも安全であり、臭いが殆ど無いシリコーンゴムが最も適している。また、被挟持部10と舌押圧部20の厚みは、薄すぎると頬を押し広げて外方向に膨らませることが困難となり、かつ気道104の確保が困難となる。一方、被挟持部10と舌押圧部20の厚みが厚すぎると可撓性が低下しゴム硬度が高くなるので容易に湾曲させることが困難になり口腔101内に挿入しにくくなる。よって、被挟持部10と舌押圧部20の厚みは、2mm以上、好ましくは5mm前後が適している。また、被挟持部10と舌押圧部20の材料のゴム硬度は8度〜13度程度が好ましい。
図1〜図4等に示すように、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1の被挟持部10は、左右方向に長い扁平断面を有している。図8に示すように睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を口腔101に挿入した状態で、被挟持部10の前端部11は、上唇と下唇との間から口腔101外に臨むように配置される部分となる。この被挟持部10の前端部11に、空気通路11cの一端部(前端部)が開口している。従って、空気通路11cは、口腔101外の空気を取り込むことが可能になっている。
図3や図4に示すように、被挟持部10は、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1の前端部から前後方向中間部までの範囲に形成されている。睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1における被挟持部10よりも後側の部分が舌押圧部20となっている。被挟持部10が形成された範囲と、舌押圧部20が形成された範囲とは、任意に設定することができる。また、被挟持部10の前後方向の長さと、舌押圧部20の前後方向の長さとは異なっていてもよいし、同じにしてもよい。患者100の体格や睡眠時無呼吸症の症状等に合わせて被挟持部10の前後方向の長さ及び舌押圧部20の前後方向の長さを設定することができる。被挟持部10の前後方向の長さを舌押圧部20よりも長くしてもよいし、短くしてもよい。
被挟持部10の上下方向の寸法(厚み)は、舌押圧部20の厚みよりも厚くなっている。これは、被挟持部10に空気通路11cを形成するためであるとともに、上の前歯110及び下の前歯111(図8に示す)で噛んで保持しやすくするためである。被挟持部10の後端面は、下に行くほど前に位置するように傾斜した傾斜面で構成することもできる。
具体的には、正面から見たとき、被挟持部10の前端部11は上下方向に延びるとともに、左右方向にも延びるように形成されている。さらに、被挟持部10の前端部11は、左右方向中央部が最も前に位置し、その中央部から左端へ行くほど、及び右端へ行くほど後に位置するように湾曲している。また、図6に示すように、空気通路11cは、被挟持部10の前端部11の上下方向中間部に形成されている。空気通路11cの前端部は、前端部11の前面に開口している。空気通路11cはその前端部から後方向へ延びている。空気通路11cの後端部は、被挟持部10の前端部11の後面に開口している。空気通路11cは直線状に延びていてもよいし、屈曲しながら延びていてもよい。この実施形態では、被挟持部10が3つの空気通路11cを有しており、これら空気通路11cは、被挟持部10の左右方向に並ぶように形成されている。中央の空気通路11cは、被挟持部10の左右方向の中央部に位置しており、左の空気通路11cは、中央の空気通路11cから所定寸法だけ左側に離れて配置され、右の空気通路11cは、中央の空気通路11cから所定寸法だけ右側に離れて配置されている。尚、空気通路11cの数は2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。また、空気通路11cの断面形状は、例えば矩形であってもよいし、円形であってもよい。
被挟持部10の前端部11は、空気通路11cよりも上へ突出する上側突出板部11aと、空気通路11cよりも下へ突出する下側突出板部11bとを有している。上側突出板部11aは、上端へ行くほど後に位置するように傾斜している。また、下側突出板部11bは、下端へ行くほど後に位置するように傾斜している。上側突出板部11a及び下側突出板部11bは、口唇112から口腔101外に飛び出すようになっている。したがって、上側突出板部11aの後面が上唇に接触し下側突出板部11bの後面が下唇に接触するようになっている。上側突出板部11aの上下方向の寸法は、下側突出板部11bの上下方向の寸法よりも長く設定されている。
被挟持部10には、上の前歯110が挿入される上側凹部12と、下の前歯111が挿入される下側凹部13とが形成されている。上側凹部12は上方に向けて開放しており、上側凹部12の上方から上の前歯110を挿入すると、上の前歯110が上側凹部12に嵌まるようになっている。下側凹部13は下方に向けて開放しており、下側凹部13の下方から下の前歯111を挿入すると、下の前歯111が下側凹部13に嵌まるようになっている。
上側凹部12は、上の前歯110の並びに対応するように、左右方向中央部が最も前に位置し、そこから左端へ行くほど、及び右端へ行くほど後に位置するように湾曲している。また、下側凹部13は、下の前歯111の並びに対応するように、左右方向中央部が最も前に位置し、そこから左端へ行くほど、及び右端へ行くほど後に位置するように湾曲している。これにより、上側凹部12及び下側凹部13にそれぞれ上の前歯110及び下の前歯111を挿入した際に違和感が少なくなる。
上側凹部12の前後方向の寸法は上端へ行くほど長く設定されている。また、下側凹部13の前後方向の寸法は下端へ行くほど長く設定されている。これにより、上の前歯110及び下の前歯111を容易に挿入することができる。また、上側凹部12及び下側凹部13の前後方向の寸法は、一般的な成人の歯110、111の大きさを考慮して設定されている。
また、上側凹部12は、下側凹部13よりも後に位置している。これにより、上の前歯110を上側凹部12に挿入し、下の前歯111を被挟持部10の下側凹部13に挿入すると、上の前歯110の下が下の前歯111の上よりも若干後に位置することになる。つまり、下の前歯111が上の前歯110よりも前に出るように、下顎が前に移動する。これにより、睡眠時無呼吸症候群の症状をより効果的に改善することができる。尚、下の前歯111が上の前歯110よりも後に位置するように、上側凹部12及び下側凹部13の位置を設定してもよい。
被挟持部10の上側凹部12よりも後側には、上側隆起部14が形成されている。この上側隆起部14と、上側突出板部11aとの間に上側凹部12が形成されることになり、上の前歯110を上側凹部12に挿入すると、上の前歯110の裏側に上側隆起部14が位置することになる。上側隆起部14の前後方向の寸法は、上側へ行くほど短くなっている。
被挟持部10の下側凹部13よりも後側には、下側隆起部15が形成されている。この下側隆起部15と、下側突出板部11bとの間に下側凹部13が形成されることになり、下の前歯111を下側凹部13に挿入すると、下の前歯111の裏側に下側隆起部15が位置することになる。下側隆起部15の上下方向の寸法は、上側隆起部14の上下方向の寸法よりも長く設定されている。下側隆起部15の後部に、舌押圧部20の前端部が連なり、一体化されている。舌押圧部20の前端部は、舌押圧部20の基端部である。
図6に示すように、空気通路11cの後端部は、上側隆起部14と下側隆起部15との間で開口しており、空気通路11cの後端部の位置は、舌押圧部20の前端部の上方に位置している。これにより、口腔101内の舌押圧部20よりも上方の空間、即ち、硬口蓋120よりも上方の空間に連通することになる。
図8に示すように睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を口腔101に挿入した状態で、空気通路11cの後端部は、口腔101の内部で開口することになる。よって、空気通路11cを介して口腔101の内部と外部とが連通するので、患者100は、口唇112を閉じた状態で空気通路11cによって口呼吸することができる。
図3に示すように、舌押圧部20の左右方向の寸法は、被挟持部10の左右方向の寸法と同等に設定することができる。舌押圧部20の右端部は右側へ延出し、舌押圧部20の左端部は左側へ延出しており、舌押圧部20の右端部及び左端部は板状に成形されている。また、舌押圧部20の左右方向の中央部も板状をなしており、図5に示すように、舌押圧部20の左右方向の中央部は、右端部及び左端部よりも厚く形成されている。また、舌押圧部20は同図に示すように左右方向中央部が最も上に位置し、右端部へ接近するほど、及び左端部へ接近するほど下に位置するように緩やかに湾曲している。舌押圧部20の左右方向の寸法は、例えば30mm〜50mm程度に設定することができる。
図6に示すように、舌押圧部20は、前後方向中央部が最も上に位置し、前端部へ接近するほど、及び後端部へ接近するほど下に位置するように緩やかに湾曲している。
また、舌押圧部20は、左右方向の長さが口腔101の奥側へ行くほど短くなるように、かつ、前歯110、111へ近づくほど短くなるように形成されている。つまり、舌押圧部20の幅は前後方向中央部が最も広くなるように設定されている。これにより、口腔101の奥側において舌押圧部20の幅が狭くなるので、使用時の違和感を低減することができる。また、舌押圧部20の幅が前歯110、111へ近づくほど狭くなるので、歯110、111の並びに近い形状になり、このことによっても使用時の違和感を低減することができる。
図1や図2に示すように、舌押圧部20の右側には、複数の右側貫通孔21が前後方向に互いに間隔をあけて形成されている。また、舌押圧部20の左側には、複数の左側貫通孔22が前後方向に互いに間隔をあけて形成されている。右側貫通孔21及び左側貫通孔22は、舌押圧部20の上面及び下面に開口している。尚、右側貫通孔21及び左側貫通孔22は、省略してもよい。
舌押圧部20の口腔への挿入方向奥側の端部には、図示しないが、窪み部を形成することができる。窪み部は、舌押圧部20の奥側の縁部が喉の奥に当たらないように、または当たりにくくするための部分であり、切欠部や凹み部等で構成することもできる。窪み部の深さは5mm以上10mm以下に設定することができる。
図5や図6に示すように、舌押圧部20は、エラストマーからなる外層部24と、該外層部24を構成するエラストマーよりも硬い材料で構成され、該外層部24に埋め込まれている芯材25とを備えている。芯材25は、例えばポリプロピレン等の樹脂材で構成することができるが、これに限らず、例えば金属材や樹脂と金属の複合材等であってもよい。芯材25は弾性を備えているのが好ましい。芯材25は、板状に形成されており、舌押圧部20の左右方向中央部において前後方向に延びている。この芯材25によって舌押圧部20の強度が高まり、睡眠時の舌102を舌押圧部20によって確実に押すことができる。芯材25は全体が外層部24に埋め込まれており、従って芯材25は柔らかい部材によって被覆された状態になっている。これにより、図8に示すように睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を口腔101に挿入した状態で、芯材25が口腔101内の粘膜等に接触しないようになる。
芯材25の前側は、上の前歯110及び下の前歯111で挟まれる部分に達するまで延びていてもよい。これにより、芯材25を上の前歯110及び下の前歯111で挟んで位置決めすることができる。
(睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1の使用方法及び作用効果)
図8に示すように、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を睡眠時無呼吸症候群患者100の口腔101に挿入する。そして、患者100が上の前歯110及び下の前歯111によって被挟持部10を噛むことで被挟持部10が挟持されて睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1が固定される。このとき、上の前歯110が被挟持部10の上側凹部12に挿入され、下の前歯111が被挟持部10の下側凹部13に挿入されるので、上の前歯110が上側凹部12に嵌まり、下の前歯111が下側凹部13に嵌まり、このことで被挟持部10と前歯100、111との相対的な位置ずれが抑制される。
そして、空気通路11cによって呼吸を行うことができる。また、睡眠時無呼吸症候群改善用補助器具1が口腔101内で固定されると、舌押圧部20が患者100の軟口蓋106近傍まで延び、さらに、舌102を覆うように硬口蓋120へ向けて湾曲して患者100の左右方向に延びている。これにより、舌102が舌押圧部20に収容されるようになるとともに、舌102の広範囲が舌押圧部20によって押圧された状態になる。従って、就寝時の体勢が仰臥位であったとしても舌102が下がり難くなる。これにより、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善される。
また、唾液を分泌する唾液腺は、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を挿入する口腔101、舌102及び頬周りに、舌下腺や顎下腺の大唾液腺と、口唇腺、頬腺、口蓋腺、臼歯腺、舌腺などの口腔粘膜に多数散在している粘膜腺とも称される小唾液腺とがある。口腔101に挿入した睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1は弾力性を有するので舌102や歯などを動かすことによって口の中で形態を微妙に変えることから、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1が、口唇112、頬、舌102、口蓋に広く分布している小唾液腺を刺激することになり、唾液が出やすくなる。これにより、唾液によって、食物の消化、口腔粘膜の摩擦・保護や歯の摩耗防止・保護、自浄作用による虫歯や歯周病の発生抑制、細菌の発生抑制、味の認知力低下防止、口腔内乾燥症の防止等の効果を奏することができる。
(実施形態1の変形例1)
図9〜図11は、実施形態1の変形例1に係るものである。この変形例1では、睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1が、患者100のバイタルサインと唾液成分との少なくとも一方を検出する検出部30を備えている。検出部30は、舌押圧部20に設けられている。
検出部30は、図9に示すように、芯材25と同様に舌押圧部20の外層部24に埋め込まれている。また、検出部30は、芯材25の前後方向中間部に埋め込まれていて、芯材25と一体化することもできる。検出部30は、患者100のバイタルサインと唾液成分との少なくとも一方を検出することができるように構成されたものであり、従来から周知のものを用いることができる。バイタルサインとは、例えば、睡眠時無呼吸時の酸素飽和度の測定値、体温、心拍、脈拍、血圧、血中酸素等があり、人間が生存していることを示す信号、人間が正常な状態であるか否かを示す信号である。また、唾液成分には、バイオマーカーやグルコース等が含まれる。唾液中の成分を分析してバイオマーカーの高低を測定することで様々な症状の早期発見が可能である。また、唾液中には、血液よりもはるかに微量ながらグルコースも含まれており、この唾液中に含まれるグルコースの量を測定することで血糖値を推定することができる。すなわち、血液の代わりに唾液を採取することで糖尿病の診断を行うことができる。バイオマーカーやグルコースの測定方法は、各種学術文献等に記載された方法を用いることができる。検出部30としては、発光体や、磁力を発生するもの等を挙げることができる。検出可能な唾液成分は、例えばタンパク質、炭水化物、脂肪、ブドウ糖、多種な癌マーカー等を挙げることができる。
また、バイタルサインとして体温を測定する場合には、周知の体温計等に搭載されている温度センサを備える構成することができる。バイタルサインとして心拍や脈拍、血中酸素を測定する場合には、図10に示すように、光を照射する照射部31と、照射部31から照射された光を受光する受光部32とを備える構成とすることができる。すなわち、検出部30は、照射部31、受光部32、制御部33及び送信部34を少なくとも備えている。照射部31は、例えば赤外光を照射するLED等で構成することができ、従来から血流測定等に用いられている発光素子とすることができる。受光部32は、これも従来から血流測定等に用いられている受光素子で構成することができる。照射部31及び受光部32は舌102の表面に向けて配置されている。
制御部33は、照射部31に測定用の光を照射させるとともに、受光部32で受光した光の強度を得て、受光部32で受光した光の強度に基づいて舌102の血流を得るように構成されている。例えば血管を流れる血液は心臓の拍動によって脈動しており、この血管に照射部31で測定用の光を照射すると、受光部32では、血液の脈動に対応して光の強度が変化する。これを処理部33aが利用して所定の演算を行うことで心拍や脈拍、血中酸素を得ることができる。尚、光を照射して心拍や脈拍、血中酸素を測定する手法は、様々な機器で使用されており、その手法も様々あり、これらのうち、どの構成であっても本実施形態で使用することができる。尚、制御部33には、電池等の電源を内蔵することができる。
送信部34は、検出部30による検出結果を外部に送信する送信モジュールである。送信部34は、例えば外部の端末200に対して無線で送信するように構成してもよいし、有線で送信するように構成してもよい。端末200は、パーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等を挙げることができる。
また、被挟持部10は大部分が口腔101内に位置し、舌押圧部20は全てが口腔101内に位置しているので、それらのうち、少なくとも一方に検出部30を設けておくことで、口腔101内において脈拍や血中酸素等のバイタルサインを検出することが可能になる。これにより、患者100の状態を早期にかつ確実に得ることができる。
また、バイタルサインを得る場合に、照射部31による光の照射方向を脳に向かう方向とすることもできる。この光を受光して演算することで脳の血流を測定することもできる。
舌押圧部20に唾液が溜まる唾液溜まり部を設け、この唾液溜まり部に唾液成分を検出する検出部30を設けることもできる。唾液溜まり部は、舌押圧部20の上面に開口する窪みや凹部等で構成することができる。就寝時の患者100の唾液が唾液溜まり部に溜まるようになっている。検出部30は唾液溜まり部の内面に臨むように設けられており、唾液溜まり部に溜まった唾液が確実に接触するように配置されている。この構成によれば、唾液成分(例えばタンパク質、炭水化物、脂肪、ブドウ糖、多種な癌マーカー等)を確実に検出することができる。
(実施形態1の変形例2)
図12は、実施形態1の変形例2に係るものである。変形例2は、上側突出板部11aの上下方向の寸法を短くしており、上側突出板部11aの上端部が、上側隆起部14の上端部と略同じ高さとなるように、上側突出板部11aの形状を設定している。
(実施形態1の変形例3)
図13は、実施形態1の変形例3に係るものである。変形例3は、下側突出板部11bの上下方向の寸法を短くしており、下側突出板部11bの下端部が、下側隆起部15の下端部と略同じ高さとなるように、下側突出板部11bの形状を設定している。
(実施形態1の変形例4)
図14は、実施形態1の変形例4に係るものである。変形例4は、上側突出板部11aの上下方向の寸法及び上側隆起部14の上下方向の寸法を短くしている。上側突出板部11aの上端部は、上側隆起部14の上端部よりも上に位置している。
(実施形態1の変形例5)
図15は、実施形態1の変形例5に係るものである。変形例5は、上側突出板部11aの上下方向の寸法を短くする一方、上側隆起部14の上下方向の寸法を長くしている。上側突出板部11aの上端部は、上側隆起部14の上端部よりも下に位置している。
上述した変形例2〜5のように、上側突出板部11a、下側突出板部11b、上側隆起部14及び下側隆起部15の上下方向の寸法は任意に設定することができ、上述した形態に限られるものではない。患者100の体格や症状等に合わせて各部の寸法を設定することができる。
(実施形態2)
図16〜図19は、本発明の実施形態2に係る睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具1を示すものである。この実施形態2では、空気通路11cの形状や被挟持部10の構造が実施形態1のものとは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであることから、以下、実施形態1と同じ部分については実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2の空気通路11cは、実施形態1のものよりも断面積が大きくなっており、空気の流通抵抗が低減されている。また、被挟持部10の上側突出板部11aには、前後方向に貫通する複数の上側貫通孔11dが左右方向に互いに間隔をあけて形成されている。下側突出板部11bにも同様に、複数の下側貫通孔11eが左右方向に互いに間隔をあけて形成されている。
被挟持部10の前端部11における空気通路11cの側方には、切欠部11fが形成されている。切欠部11fと、空気通路11cの前端部とが左右方向に並ぶように位置している。また、上側隆起部14には、前後方向に貫通する貫通孔14aが形成されている。この実施形態2では、下側隆起部15を省略しているが、下側隆起部15を設けてもよい。
この実施形態2によれば、実施形態1と同様に、舌102が舌押圧部20に収容されるようになるとともに、舌102の広範囲が舌押圧部20によって押圧された状態になるので、就寝時の体勢が仰臥位であったとしても舌102が下がり難くなる。これにより、睡眠時無呼吸症候群の症状が改善される。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具は、睡眠時無呼吸症候群の患者に対して使用することができる。
1 睡眠時無呼吸症候群
10 被挟持部
11c 空気通路
12 上側凹部
13 下側凹部
20 舌押圧部
21 右側貫通孔
22 左側貫通孔
24 外層部
25 芯材
30 検出部
34 送信部
100 患者
101 口腔
102 舌
106 軟口蓋
120 硬口蓋

Claims (12)

  1. 睡眠時無呼吸症候群患者の口腔に挿入される睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具であって、
    患者の上下の前歯によって挟持される被挟持部と、
    上記被挟持部から患者の軟口蓋近傍まで延びるとともに、舌を覆うように硬口蓋へ向けて湾曲して患者の左右方向に延びる板状の弾性体からなる舌押圧部とを備えていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  2. 請求項1に記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記被挟持部の前端部は、口唇から口腔外に臨むように配置され、
    上記被挟持部には、上記前端部から口腔内まで延びる空気通路が形成されていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  3. 請求項2に記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記空気通路は、口腔内における上記舌押圧部よりも硬口蓋側に連通するように形成されていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記被挟持部には、上の前歯が挿入される上側凹部が形成されていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記被挟持部には、下の前歯が挿入される下側凹部が形成されていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記舌押圧部は、芯材を備えていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  7. 請求項6に記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記舌押圧部は、エラストマーからなる外層部を備え、
    上記芯材は、上記外層部を構成するエラストマーよりも硬い材料で構成され、該外層部に埋め込まれていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記舌押圧部は、左右方向の長さが口腔の奥側へ行くほど短くなるように、かつ、前歯へ近づくほど短くなるように形成されていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記舌押圧部には複数の貫通孔が互いに間隔をあけて形成されていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記舌押圧部に設けられ、患者のバイタルサインと唾液成分との少なくとも一方を検出する検出部を備えていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  11. 請求項10に記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記検出部による検出結果を外部に送信する送信部を備えていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
  12. 請求項10または11に記載の睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具において、
    上記舌押圧部には、唾液が溜まる唾液溜まり部が設けられ、該唾液溜まり部に唾液成分を検出する検出部が設けられていることを特徴とする睡眠時無呼吸症候群症状改善用補助器具。
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