添付図面を参照して、本発明の一実施形態(以下、「本実施形態」という。)について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
<1.システム構成>
図1を用いて、本実施形態におけるコミュニティシステム1のシステム構成の例を説明する。コミュニティシステム1は、ECサイトで商品を購入するユーザ(以下、「第1ユーザU1」ともいう)と、実店舗で商品を着用する第1ユーザU1と同じような体型のユーザ(以下、「第2ユーザU2」ともいう)と、をつなぐコミュニティ(以下、「着用コミュニティ」ともいう)を提供するシステムである。なお、第2ユーザU2は、商品の消費者に限らず商品を提供する側のスタッフ等でもよい。スタッフである第2ユーザU2は、消費者の第1ユーザU1に代わって実店舗で商品を着用する。
図1に示すように、コミュニティシステム1は、着用コミュニティを管理するためのサーバ装置100と、第1ユーザU1が使用する第1ユーザ端末200aと、第2ユーザU2が使用する第2ユーザ端末200bを備える。第1ユーザ端末200aと第2ユーザ端末200bを総称して、「ユーザ端末200」ともいう。これらのサーバ装置100と、第1ユーザ端末200aと、第2ユーザ端末200bとは、通信ネットワークNを介して接続される。
サーバ装置100は、通信ネットワークNを介して外部システムのサーバ装置300(以下、「外部サーバ装置300」ともいう)と接続されている。ここでいう外部システムとは、例えば、上記ECサイトを提供し商取引の決済及び商品の発送管理を行うECシステム、取引される商品の情報の管理する商品情報管理システム、又は商品の在庫を管理する在庫管理システムなどが含まれる。サーバ装置100は、これらの外部システムの外部サーバ装置300と連携して商品の購入から発送までのプロセスを実現する。
通信ネットワークNは、サーバ装置100及びユーザ端末200の間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
<2.機能構成>
<2−1.サーバ装置100>
図2は、本実施形態におけるサーバ装置100の機能構成の例を示す図である。サーバ装置100は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、所定のプログラムを実行することにより、第1ユーザ端末200aと第2ユーザ端末200bとを連携させるサーバ機能を実現する。また、サーバ装置100は、第1ユーザU1及び第2ユーザU2に関する情報やこれらのユーザの商品の着用に関する情報等を管理するサーバ機能も実現する。図2に示すように、サーバ装置100は、通信インタフェース110と、プロセッサ120と、記憶部130とを備える。なお、サーバ装置100は、コミュニティシステム1専用のハードウェアやOS等(例えば、オンプレミス型のサーバ構成)を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
通信インタフェース110は、サーバ装置100を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース110は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
プロセッサ120は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)及び各種レジスタから構成される。プロセッサ120は、記憶部130に格納されているコミュニティ管理プログラムAP1を含む各種プログラムを実行することでサーバ装置100の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
プロセッサ120は、コミュニティ管理プログラムAP1を実行することにより、ユーザ端末200等と連携して着用コミュニティに関する情報管理機能を実現する。プロセッサ120がコミュニティ管理プログラムAP1を実行することにより実現される機能部には、関連部121と、リクエスト制御部122と、リクエスト通知部123と、登録受付部124と、着用通知部125と、閲覧制御部126と、オーダー管理部127と、が含まれてもよい。
関連部121は、第1ユーザU1と、第1ユーザU1の体型データと同一又は類似する体型データを有する第2ユーザU2を含む他のユーザとを関連付ける。「体型データ」とは、ユーザごとの体型を表すデータである。体型データには、身長、体重又は年齢のうち、少なくともいずれか一つを含んでもよい。また、体型データには、これらの身長や体重等といったデータの他に、性別や生年月日等を含めてもよい。体型データの詳細は後述する。以下、このように関連付けられたユーザ同士について、互いに「試着友達」であると表現する。具体的には、第2ユーザU2は第1ユーザU1の試着友達であり、第1ユーザU1は第2ユーザU2の試着友達である、と表現する。
図3は、関連部121において、第1ユーザU1と、第1ユーザU1と同じような体型の第2ユーザU2を含む他のユーザとのグルーピング及び関連付けのイメージを示した模式図である。図3の例において、ユーザ同士の関連付けは実線で同士をつないで表す。図3に示すように、関連部121は、第1ユーザU1を基準に、第1ユーザU1と、第1ユーザU1と同一又は類似する体型データを有する第2ユーザU2及び第3ユーザU3とをグルーピングする。当該グルーピング処理の詳細は図4〜8を用いて後述する。関連部121は、第1ユーザU1と上記グルーピングされた第2ユーザU2と第3ユーザU3とを関連付ける。関連付けられた第2ユーザU2と第3ユーザU3は、第1ユーザU1の試着友達となる。
図2に戻って説明を続ける。関連部121は、例えば、第1ユーザU1と、第1ユーザU1の身長、体重又は年齢の少なくともいずれか一つの値が所定の範囲内にある体型データを有する第2ユーザU2とを関連付ける。「所定の範囲」とは、第1ユーザU1と同じような体型の他のユーザを判別するための範囲であり、例えば、第1ユーザU1との身長差が3cm以内の他のユーザを同じような身長のユーザであると判別する際、この「身長差3cm」が所定の範囲に該当する。所定の範囲は、具体的には、後述する図4(c)の処理フローの定数で示された身長等のマージンや変更幅であってもよい。
関連部121は、例えば、第1ユーザU1の身長、体重又は年齢の少なくともいずれか一つの値が所定の範囲内にある体型データを有する他のユーザが存在しない場合には、所定の範囲を変更して、第1ユーザU1と第2ユーザU2とを関連付けてもよい。このような構成によれば、関連部121は、予め定めた所定の範囲において該当するユーザが見当たらなくとも、その所定の範囲を変更することで全く関連付けるユーザが見当たらないという状態を解消することができる。
関連部121は、さらに、第1ユーザU1と、第1ユーザU1から受け付けた体型データ以外の属性データと同一又は類似する属性データを有する第2ユーザU2とを関連付けてもよい。この属性データは、商品の着用状態の傾向を問う1以上の質問に対する回答を含み、関連部121は、第1ユーザU1と、上記回答が少なくとも1つ一致する第2ユーザU2とを関連付けてもよい。この商品の着用状態の傾向は、例えば、対象のユーザの体型の特徴を示すものでもよい。関連部121は、具体的には、ユーザが既製服などを着用した際の丈感等の着用状態の傾向、または体型と比較して大きめのサイズで着たい等の着用志向をユーザに問い、第1ユーザU1が該当すると回答した着用状態の傾向と同じ傾向をもつ他のユーザとを同じ体型の特徴をもつとみなして関連付ける。
ユーザが既製服などを着用した際の丈感の傾向の問いについては、例えば、(a)トップスの袖が長い/短い(すなわち、標準と比べて腕が長め/短めの傾向)、(b)ボトムスの丈が長い/短い(すなわち、標準と比べて脚が長め/短めの傾向)等といった質問が考えられる。また、ユーザが既製服などを着用した際の着心地の傾向の問いについては、例えば、(c)トップスの肩がきつい/落ちる(すなわち、標準と比べて肩幅が広い/狭い傾向)、(d)トップスのボタンを留めるとお腹がきつい(すなわち、標準と比べて腹囲が大きい)、(e)ボトムスのお尻や太ももがきつい/余る(すなわち、標準と比べてヒップや腿幅が広い/狭い傾向)といった質問が考えられる。なお、ここでいう「標準」とは、既製服のサイズを基準としたものである。
関連部121は、上記構成によれば、身長や体重など計測しないと分からない定量的な値だけでなく、ユーザが考える商品の着用状態の傾向から体型の特徴を示す定性的な値を用いて、より自分に合った他のユーザを試着友達にすることができる。
ここで、関連部121の第1ユーザU1と他のユーザとを関連付けるためのグルーピング処理の方法の例について説明する。関連部121は、第1ユーザU1の体形データ(身長、体重、年齢および性別)の値や各ユーザの商品の着用状態の傾向を示すアンケートデータの質問の一致数を基準として、同一又は類似の体形データを有する他のユーザをクラスタリング(分類)して、当該クラスタリングした他のユーザと第1ユーザU1とをグルーピングする。
上記グルーピング処理の方法は、例えば、(1)第1ユーザU1と、身長等の値が所定の範囲内にある体型データおよび一定の商品の着用状態の傾向をもつ他のユーザとを関連付ける方法、(2)第1ユーザU1と、身長等の値が所定の範囲内にある体型データ及び一定の商品の着用状態の傾向をもつ他のユーザとを関連付ける、並びに所定の人数で絞り込んで人数を最適化する方法、(3)第1ユーザU1と、身長等の値が所定の範囲内にある体型データ及び一定の商品の着用状態の傾向をもつ他のユーザとを関連付ける、並びに所定の範囲を変更しつつ関連付ける人数を最適化する方法、といった方法が考えられる。これら(1)〜(3)の具体的な方法について、次にそれぞれ説明する。
上記(1)〜(3)の具体的な方法について説明する前に、図4を用いてこれらの方法に使用される変数を説明する。図4は、上記(1)〜(3)のグルーピング処理で使用される整数型変数や構造体の変数の定義の例を示した表である。
図4に示すように、上記クラスタリング処理で使用される変数は大きく(a)各ユーザの体形データ、(b)アンケートデータ、(c)各クラスタリングで使用される定数が含まれる。(a)の体形データには、各ユーザの身長、体重、年齢およびアンケートデータの各質問を識別するための質問IDが含まれる。(b)のアンケートデータには、上記(a)と各質問とを紐づける質問ID、各質問の内容を示す質問内容および各質問を上記クラスタリングに採用するか否かの優先度合いを示す質問レベルが含まれる。
上記(c)の定数には、上記クラスタリングをしたときの最小採用人数を示すミニマムクラスタ人数(min)、アンケートデータによってクラスタリングをしたときに一致する質問数を決定する際のクラスタ人数の閾値を示すマックスクラスタ人数(max)が含まれる。さらに、上記(c)の定数には、上記クラスタリングする際の類似とみなす身長差のマージンを示す身長マージン(i_h)、体重差のマージンを示す体重マージン(i_w)及び同様に年齢差のマージンを示す年齢マージン(i_a)も含まれる。さらに、上記(c)の定数には、上記クラスタリングする際の類似とみなす身長差のクラスタ人数がミニマムクラスタ人数を割った際の身長差のマージンの変更するための変更幅を示す身長変更幅(c_h)、同様に体重差のマージンの変更幅を示す体重変更幅(c_w)及び年齢差のマージンの変更幅を示す年齢変更幅(c_a)も含まれる。
まず上記(1)の方法について図4を用いて説明する。関連部121は、身長、体重及び年齢の値が所定の範囲内にある他のユーザをクラスタリングする。なお、この所定の範囲については、図4の上記(c)の定数である、身長マージン、体重マージン及び年齢マージンをそれぞれ用いる。次に、当該クラスタリングされた他のユーザのうち、上記アンケートデータの質問について回答が所定の数以上一致する他のユーザをさらにクラスタリングする。関連部121は、さらに、当該一致させる質問を、アンケートデータの質問レベルが所定のレベル以上のものに限定してもよい。関連部121は、当該クラスタリングしたユーザを第1ユーザU1と同一又は類似の体形データを有する他のユーザとみなしてグルーピングする。
つぎに上記(2)の方法について図4〜6を用いて説明する。図5〜6は、図4で定義された変数を用いて体型データに基づいてユーザ同士をグルーピングする際の処理の流れを示したフローチャートである。図5〜6に示したフローチャートは、同じ符号で示した結合子によって互いに接続されている。なお、図5〜6に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。
図5に示すように、まず関連部121は、第1ユーザU1の身長と身長差が変数x以内の人をクラスタリングする(S10)。この変数xには、身長マージンの定数i_hが予め代入されている。関連部121は、当該クラスタリングしたクラスタ人数が、min以内か否か判定する(S11)。関連部121は、当該クラスタ人数がmin以内の場合(S11のYes)、身長が第1ユーザU1に近いユーザから順にクラスタ人数がminになるようクラスタリングする(S12)。関連部121は、当該クラスタリング後に処理を完了する。
関連部121は、上記クラスタ人数がminより大きい場合(S11のNo)、当該クラスタ人数からさらに、第1ユーザU1の体重と体重差が変数y以内の人をクラスタリングする(S13)。この変数yには、身長マージンの定数i_wが予め代入されている。関連部121は、当該クラスタリングしたクラスタ人数が、min以内か否か判定する(S14)。関連部121は、当該クラスタ人数がmin以内の場合(S14のYes)、体重が第1ユーザU1と近いユーザから順にクラスタ人数がminになるようクラスタリングする(S15)。関連部121は、当該クラスタリング後に処理を完了する。
関連部121は、上記クラスタ人数がminより大きい場合(S14のNo)、当該クラスタ人数からさらに、アンケートデータにおける質問レベルが所定のレベル以上の質問について第1ユーザU1と回答が一致する人をクラスタリングする(S16)。関連部121は、当該クラスタリングしたクラスタ人数が、min以内か否か判定する(S17)。関連部121は、当該クラスタ人数がmin以内の場合(S17のYes)、体重までのクラスタリングに戻す(S18)。関連部121は、このように体重までのクラスタリングに戻した後に処理を完了する。関連部121は、当該クラスタ人数がminより大きい場合(S17のNo)、結合子Aを介して、図6のフローチャートに進む。
図6に示すように、関連部121は、上記クラスタ人数からさらに、アンケートデータにおける全ての質問について第1ユーザU1と回答が一致する人をクラスタリングする(S19)。なお、この全ての質問の個数をn個とし、変数kにnを代入する。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、max以上か否か判定する(S20)。関連部121は、上記クラスタ人数が、max以上の場合(S20のYes)、処理を完了する。関連部121は、上記クラスタ人数がmaxより小さい場合(S20のNo)、変数kに変数k−1を代入して(デクリメントして)、変数k個の質問について第1ユーザU1と回答が一致する人をクラスタリングする(S21)。関連部121は、この一致させる質問の個数を減じる際に、例えば、アンケートデータの質問レベルが低い質問から順に外していってもよい。
関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、max以上か否か判定する(S22)。関連部121は、上記クラスタ人数が、max以上の場合(S22のYes)、処理を完了する。関連部121は、上記クラスタ人数がmaxより小さい場合(S22のNo)、変数kが1より大きいか否か判定する(S23)。関連部121は、kが1以下(すなわち「1」の場合)、処理を完了する。関連部121は、kが1より大きい場合は、ステップS21の前まで戻って再度変数kをデクリメントして一致させる質問の個数を減じてクラスタリングする。関連部121は、上記のように処理を完了した時点でクラスタリングした人を第1ユーザU1と同一又は類似の体形データを有する他のユーザとみなしてグルーピングする。
つぎに上記(3)の方法について図4、6〜8を用いて説明する。図7〜8は、図4で定義された変数を用いて体型データに基づいてユーザ同士をグルーピングする際の処理の流れを示したフローチャートである。図7〜8に示したフローチャートは、同じ符号で示した結合子によって互いに接続されている。なお、図7〜8に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。
図7に示すように、まず関連部121は、第1ユーザU1の身長と身長差が変数x以内の人をクラスタリングする(S30)。この変数xには、身長マージンの定数i_hが予め代入されている。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上か否か判定する(S31)。関連部121は、当該クラスタ人数がminより小さい場合(S31のNo)、結合子Bを介して、図8の例外処理のフローチャートに進む。
図8に示すように、関連部121は、結合子Bを介して図8に示す例外処理に進むと、上記クラスタリング対象の体型データが身長(変数x)、体重(変数w)又は年齢(変数a)のいずれであるかを判定する(S36)。関連部121は、上記クラスタリング対象の体型データが身長の場合(S36の身長x)、変数xに変数x+身長変更幅の定数c_hを代入して、身長差が当該代入された変数x以内の人をクラスタリングする(S37)。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上か否か判定する(S40)。関連部121は、上記クラスタ人数がminより小さい場合(S40のNo)、ステップS36の前まで戻り、再度身長変更幅を加えることで閾値を広げてクラスタリングする。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上の場合(S40のYes)、結合子Cを介して図7のフローチャートに戻る。
図7に示すように、関連部121は、つぎに上記クラスタ人数からさらに、第1ユーザU1の体重と体重差が変数y以内の人をクラスタリングする(S32)。この変数yには、体重マージンの定数i_wが予め代入されている。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上か否か判定する(S33)。関連部121は、上記クラスタ人数がminより小さい場合(S33のNo)、結合子Bを介して、図8のフローチャートに進む。
関連部121は、結合子Bを介して図8に示す例外処理に進むと、上記身長(x)の場合と同様に、上記クラスタ人数がmin以上になるまで体重変更幅の定数c_wを変数yに加えていくことで閾値を広げてクラスタリングする。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上となったら、結合子Cを介して図7のフローチャートに戻る。
図7に示すように、関連部121は、つぎに上記クラスタ人数からさらに、第1ユーザU1の年齢と年齢差が変数z以内の人をクラスタリングする(S34)。この変数zには、年齢マージンの定数i_aが予め代入されている。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上か否か判定する(S35)。関連部121は、上記クラスタ人数がminより小さい場合(S35のNo)、結合子Bを介して、図8のフローチャートに進む。
関連部121は、結合子Bを介して図8に示す例外処理に進むと、上記身長(x)の場合と同様に、上記クラスタ人数がmin以上になるまで年齢変更幅の定数c_aを変数zに加えていくことで閾値を広げてクラスタリングする。関連部121は、上記クラスタリングしたクラスタ人数が、min以上となったら、結合子Cを介して図7のフローチャートに戻る。関連部121は、上記(2)の方法と同様に、結合子Aを介して、図6のフローチャートに進む。関連部121は、上記のように処理を完了した時点でクラスタリングした人を第1ユーザU1と同一又は類似の体形データを有する他のユーザとみなしてグルーピングする。
図2に戻って説明を続ける。関連部121は、例えば、上記のように当該関連付けの前に、第1ユーザU1とグルーピングした他のユーザに関連付けの承諾をリクエストして、第1ユーザU1と当該承諾を得られた他のユーザのみを関連付けてもよい。具体的には、関連部121は、関連付けの承諾リクエストを示すメッセージを他のユーザのユーザ端末200の後述の表示制御部222に送信する。表示制御部222は、当該送信された承諾リクエストに基づいて後述の表示部240に、「第1ユーザU1から試着友達のリクエストがきています。試着友達になりますか。」といった第1ユーザU1の試着友達になる承諾を得るためのポップアップ表示をさせる。関連部121は、当該ポップアップ表示のOKボタンが押下された結果を受信して初めて関連付けてもよい。このような構成によれば、より安全に着用コミュニティを形成することが出来る。
関連部121は、さらに、第1ユーザU1から受け付けた条件に基づいて、第1ユーザU1と第2ユーザU2とを関連付けてよい。関連部121は、例えば、上記条件は、第1ユーザU1が選択したことであってもよい。関連部121は、具体的には、第1ユーザU1とグルーピングした他のユーザのうち、第1ユーザU1が選択したユーザのみ第1ユーザU1と関連付けてもよい。より具体的には、関連部121は、グルーピングされた他のユーザのユーザ情報を他のユーザのユーザ端末200の表示制御部222に送信する。表示制御部222は、当該送信されたユーザ情報によって他のユーザのユーザ端末200の表示部240にグルーピングされた他のユーザを選択するための選択リストを表示させる。関連部121は、当該表示されたリストに対する第1ユーザU1からの選択結果を受信して初めて、当該選択されたユーザのみ第1ユーザU1と関連付けを行ってもよい。このような構成によれば、より安全に着用コミュニティを形成することが出来る。
関連部121は、例えば、上記条件はユーザ数であり、第1ユーザU1と関連付けられる他のユーザの数が、上記ユーザ数の範囲内となるよう、第1ユーザU1と第2ユーザU2とを関連付けてもよい。このユーザに指定された他のユーザ数の範囲は、後述のユーザ端末200の入力受付部221により受け付けられて関連部121に送信される。関連部1221は、この再度関連付ける際に、所定の範囲を変更して関連付ける。関連部121は、具体的には、図4(c)の処理フローの値により体形データから得られた試着友達数を基準として範囲を狭める指定であれば図4(c)の処理フロー定数のマージンや変更幅の値を小さく、逆に範囲を広げる指定であれば処理フロー定数のマージンや変更幅の値を大きくして上記他のユーザ数の範囲内となるよう調整する。このような構成によれば、ユーザが希望する規模の試着友達を得ることができるため、使い勝手のよいコミュニティシステムを提供することができる。
関連部121は、例えば、ユーザごとに新規ユーザのグルーピングに入るか否かの設定を可能としてもよい。このグルーピングに入るか否かの設定は、入力受付部221により受け付けられて関連部121に送信される。関連部121は、当該新規ユーザのグルーピングに入らない設定をしたユーザについては、体形データが同一又は類似の体型データを有する新規ユーザがいても当該新規ユーザのグルーピングに入らないよう制御してもよい。このような構成によれば、サーバ装置100は、試着友達の数をこれ以上増やしたくないユーザにとって使い勝手のよい着用コミュニティを提供することが出来る。
リクエスト制御部122は、第1ユーザU1から試着友達に商品の着用を依頼するための着用リクエストを受け付ける。ここで「着用リクエスト」とは、第1ユーザU1から試着友達に商品の着用を依頼するためのリクエストをいう。リクエスト制御部122は、具体的には、第1ユーザ端末200aの入力受付部221により受け付けられた第1ユーザU1からの試着友達に対する特定の商品の着用リクエストを示すメッセージを、第1ユーザ端末200aから受信する。
リクエスト制御部122は、着用リクエストを受け付けた際、着用データベースD3に新しいレコードを登録する。「着用データベースD3」とは、着用リクエストや着用画像を管理するためのデータベースである。着用データベースD3の詳細は後述する。
リクエスト通知部123は、第2ユーザU2に、第1ユーザU1から着用リクエストを受け付けたことを通知する。リクエスト通知部123は、具体的には、第1ユーザU1の試着友達のユーザ端末200の表示制御部222に、上記受け付けた第1ユーザU1からの着用リクエストを示すメッセージを送信する。表示制御部222は、当該メッセージに基づいて、当該着用リクエストを表示部240に表示させる。
登録受付部124は、第2ユーザU2から、第1ユーザU1からの着用リクエストに対応する着用画像の登録を受け付ける。当該登録にあたっては、例えば、サーバ装置100の所定のサイトに上記着用画像が登録されてもよい。「所定のサイト」とは、サーバ装置100等におけるユーザの商品の着用画像を保管する場所をいう。登録受付部124は、具体的には、第2ユーザU2から、第2ユーザ端末200bの入力受付部221で受け付けた第1ユーザU1からの着用リクエストに対応する着用画像のサーバ装置100へのアップロードを受け付ける。当該アップロードされた着用画像は、記憶部120の着用データベースに登録される。
着用通知部125は、第2ユーザU2から第1ユーザU1の着用リクエストに対応する着用画像が登録されたことを、第1ユーザU1に通知する。着用通知部125は、具体的には、第1ユーザ端末200aの表示制御部222に対して、第2ユーザU2から上記着用画像がアップロードされた旨のメッセージを送信する。第1ユーザ端末200aの表示制御部222は、当該メッセージに基づいて、第2ユーザU2から上記着用画像がアップロードされた旨を表示部240に表示させる。
ここで、図9を用いて、第1ユーザU1から試着友達への着用リクエストの受付と、当該着用リクエストに対する着用画像のシェアについて説明する。図9は、第1ユーザU1からの着用リクエスト及び第2ユーザU2の着用画像のシェアのイメージを示した模式図である。図9(a)に示すように第1ユーザU1は、リクエスト制御部122及びリクエスト通知部123によって、自身の試着友達である第2ユーザU2及び第3ユーザU3に特定の商品の着用リクエストを送信することができる。第1ユーザU1は、自身の試着友達に一斉に特定の商品の着用リクエストを送信することもできるし、特定の試着友達を指定して当該ユーザのみに着用リクエストを送信することもできる。一方、第2ユーザU2に対して、試着友達ではない第4ユーザU4は着用リクエストを送信することができない。
第2ユーザU2は、登録受付部124によって、上記着用リクエストに応じて着用画像を所定のサイトにアップロードすると、図9(b)に示すように、第2ユーザU2の試着友達である第1ユーザU1、第6ユーザU6、及び第7ユーザU7に当該着用画像をシェアすることができる。さらに、上記着用リクエスト送信した第1ユーザU1に対して、着用通知部125によって、着用リクエストに対応する着用画像が所定のサイトにアップロードされた旨の通知をすることができる。また、第2ユーザU2の試着友達ではない第3ユーザU3には、上記着用画像は送信されない。すなわち、第2ユーザU2の着用画像は、第2ユーザの試着友達しか上記着用画像はシェアされない。
図2に戻って説明を続ける。閲覧制御部126は、第2ユーザから登録された着用リクエストに対応する着用画像を、第1ユーザU1に閲覧可能とする。閲覧制御部126は、例えば、第2ユーザの着用画像を第1ユーザ端末200aの表示制御部222に対してダウンロードし、第1ユーザ端末200aの表示部240に表示させる。また、閲覧制御部126は、第2ユーザによって登録された着用画像を、第2ユーザと関連付けられた他のユーザに閲覧可能とする。閲覧制御部126は、具体的には、第2ユーザの友達情報と、当該友達情報の試着友達IDと一致する着用ユーザIDの着用情報とを参照する。閲覧制御部126は、当該着用情報の着用画像アドレスが示す着用画像を第2ユーザ端末200bの表示制御部222に対してダウンロードし、第2ユーザ端末200bの表示部240に表示させる。
上記構成によれば、第1ユーザU1は、自身がリクエストした着用リクエストに対応する第2ユーザU2の着用画像を閲覧することができる。さらに、上記構成によれば、自身の試着友達に自身の着用画像をシェアすることができるため、ユーザの要望が反映された着用画像をユーザ同士が共有できる。
オーダー管理部127は、ユーザから指定された購入対象の商品の情報をバスケット(買物かご)単位で管理する。オーダー管理部127は、具体的には、ユーザ端末200の入力受付部221に対して、着用画像に対応する商品についてユーザから購入を希望する指定がなされた場合に、当該指定を表すメッセージを受信してバスケット単位で管理する。また、オーダー管理部127は、ユーザ端末200の入力受付部221に対して、バスケットごとに購入を決定した旨の指定がなされた場合に当該指定を表すメッセージを受信して、当該バスケットごとに外部のECシステムの外部サーバ装置300が提供するECサイトと連携する。オーダー管理部127は、当該ECサイトと連携することで、外部サーバ装置300における上記バスケットの中の指定された商品の購入決済処理に遷移させる。
記憶部130は、例えば、ディスクドライブ又は半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からなる物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。記憶部130は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。記憶部130は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラム及びこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。
記憶部130は、具体的には、プロセッサ120に実行させるコミュニティ管理プログラムAP1と、コミュニティ管理プログラムAP1の実行中に使用されるユーザデータベースD1、友達データベースD2、着用データベースD3、商品データベースD4及びオーダーデータベースD5とを記憶する。なお、記憶部130が、バスケットデータベースD5を記憶することについては、適宜設定すればよい。なお、本例において、これらデータベースを利用する例について説明するが、適宜ファイルシステムを利用してもよい。
記憶部130が記憶する各種情報について、各データベースに格納の例について説明する。
ユーザデータベースD1は、ユーザを管理するためのデータベースであり、ユーザの体型データを含むユーザ情報を格納する。ユーザ情報は、例えば、各ユーザを一意に識別するユーザID、氏名、ニックネーム、性別、生年月日、各ユーザの体型を表す体型データ(身長、体重、ネック回り、桁丈(肩幅及び袖丈)、バスト(胸囲)、腹囲、ウェスト、ヒップ、腿回り、股下又は足のサイズ等)、ユーザの自己紹介を示す自己紹介文を含む。
ユーザデータベースD1は、各ユーザの商品の着用状態の傾向を表すアンケート情報を格納してもよい。アンケート情報は、例えば、それぞれのユーザが該当すると回答した質問において、各質問を一意に識別する質問ID、質問の内容を示す質問内容、質問の優先順位を示す質問レベルを含む。
友達データベースD2は、各ユーザの試着友達を管理するためのデータベースであり、友達情報を格納する。友達情報は、例えば、各ユーザを一意に識別するユーザID、ユーザごとの試着友達を示す試着友達ID、試着友達ごとに関連付けをおこなった際に用いた対象のユーザとの身長差や体重差等の関連付けの条件を示す関連付け情報を含む。
着用データベースD3は、着用リクエストや着用画像を管理するためのデータベースであり、着用情報を格納する。着用情報は、例えば、各商品の着用を一意に識別する着用ID、着用するユーザを特定するための着用ユーザID、着用した商品を特定するための着用商品コード、着用リクエストの有無を示すリクエストフラグ、着用リクエストが「有」の場合の着用リクエストをしたユーザを特定するための着用リクエストユーザID、着用画像の保管場所のURL等のアドレスを示す着用画像アドレス、着用に対する評価を示す評価ポイントを含む。
商品データベースD4は、商品に関する情報をユーザ端末200に表示させたり商品購入時にECサイトで決済させたりするためのデータベースであり、商品情報を格納する。商品情報は、例えば、各商品を一意に識別するための商品コード、商品名、商品の価格、商品カテゴリ(例えば、トップス又はパンツ等)、展開サイズ、展開カラー、商品を販売する販売メーカー名、商品購入時の決済を行うECサイトを提供するECシステムの接続先アドレス(例えば、URLやサービス名等)を含む。
オーダーデータベースD5は、バスケットごとにユーザが購入を指定する商品を管理するためのデータベースであり、バスケット情報を格納する。バスケット情報は、例えば、各バスケットを一意に識別するためのバスケットID、バスケットの持ち主ユーザを示す持ち主ユーザID、バスケットの中に投入された商品を示す購入商品コード、購入商品コードごとに指定されたカラーを示す指定カラー、購入商品コードごとに指定されたサイズを示す指定サイズを含む。
<2−2.ユーザ端末200>
図10は、本実施形態におけるユーザ端末200の機能構成の例を示す図である。図10に示すように、ユーザ端末200は、例えば、通信インタフェース210と、プロセッサ220と、記憶部230と、表示部240と、入力部250と、カメラ260とを備える。
通信インタフェース210は、ユーザ端末200を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末やサーバ装置100と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース210は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。通信インタフェース210は、入力受付部221で受け付けられた内容をサーバ装置100に送信する。通信インタフェース210は、例えば、商品の着用リクエストの指定入力を示すメッセージや商品の着用画像をサーバ装置100に送信してもよい。また、通信インタフェース210は、サーバ装置100で記憶等されるユーザ情報、アンケート情報、友達情報、着用情報又は商品情報等をサーバ装置100から受信する。
プロセッサ220は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)及び各種レジスタから構成され、記憶部230に格納されている各種プログラムを実行することでユーザ端末200の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
プロセッサ220がユーザプログラムAP2を実行することにより実現される機能部には、入力受付部221と、表示制御部222とが含まれる。ここで「ユーザプログラムAP2」とは、コミュニティシステム1専用のユーザ端末200で動作するアプリケーションプログラムをいう。
入力受付部221は、第1ユーザU1から体型データの入力を受け付ける。入力受付部221は、具体的には、入力部250により入力された第1ユーザU1から体型データの身長や体重等の値を受け付ける。入力受付部221は、当該受け付けた内容を、サーバ装置100に送信する。入力受付部221は、この体形データの入力以外にも、同様に入力部250によって入力された第1ユーザU1からの着用リクエストを含む種々の処理リクエストやユーザからの選択や設定等を受け付けて、サーバ装置100に送信する。
入力受付部221は、例えば、第1ユーザU1から関連付ける他のユーザ数の範囲の指定を受け付けてもよい。入力受付部221は、具体的には、予めユーザから受け付けた体形データに基づいてクラスタリングされた試着友達数を基準として、当該試着友達数から狭めるか広めるかといった指定を受け付けてもよい。当該指定にあたっては、例えば、表示部240にゲージグラフを表示して当該ゲージグラフの指定によって実現してもよい。具体的には、当該ゲージグラフの中心を上記基準とする試着友達数に設定し、また、ゲージグラフの両端の目盛りを「狭める」及び「広げる」に設定し、ユーザが操作するゲージグラフの指針によって試着友達数の範囲が指定されてもよい。入力受付部221は、この指定された試着友達数の範囲を、サーバ装置100の関連部121に送信する。関連部121では、指定された試着友達数の範囲に基づいて身長差等の所定の範囲を変更させる。関連部121は、この変更された所定の範囲に基づいて再度ユーザ同士を関連付ける。このような構成によれば、ユーザが希望する範囲内の試着友達を得ることができるため、使い勝手のよいコミュニティシステムを提供することができる。
表示制御部222は、表示部240に各種画面を表示させる。表示制御部222は、例えばサーバ装置100から受信した着用リクエストを示すメッセージに基づいて、表示部240に当該着用リクエストを表示させる。また、表示制御部222は、例えば、表示部240に、上記試着友達になる承諾を得るためのポップアップ表示をさせてもよい。また、表示制御部240は、例えば、表示部240に、上記関連付ける他のユーザを選択するためのグルーピングされた他のユーザの選択リストを表示させてもよい。また、表示制御部222は、例えば、表示部240に、上記着用画像がアップロードされた旨を表示させてもよい。
表示制御部222は、例えば、カメラ260のファインダー画面に着用画像を撮影するためのガイド情報を表示してもよい。ガイド情報とは、例えば、商品を着用したユーザに直立、正面、横、後ろといった方向から撮影するように案内する情報である。ガイド情報は、例えば、「正面から撮影してください。」といったメッセージでもよいし、正面等の一定の方向を向いた人型の枠を表示してもよい。このような構成によれば、表示制御部222は、着用画像を閲覧するユーザに、より商品の着用状態が正確に伝わる着用画像が撮影できるようにユーザをサポートすることができる。
表示制御部222は、第2ユーザU2から登録された着用画像をサーバ装置100から取得し、第1ユーザ端末200aの表示部240に表示させる。また、表示制御部222は、第2ユーザU2から登録された着用画像を、第2ユーザU2と、第2ユーザU2と関連付けられた他のユーザのユーザ端末200の表示部240に表示させる。表示制御部222は、具体的には、試着友達の着用画像をサーバ装置100からダウンロードして、当該着用画像を掲載する画面を表示部240に表示させる。
記憶部230は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶部230は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
記憶部230は、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、及び各種データ等を記憶する。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース210を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶部230は、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ220が実行することにより、ユーザ情報、アンケート情報、友達情報、着用情報又は商品情報等をサーバ装置100から取得して記憶し、これらの情報の入力及び表示をするためのユーザプログラムAP2を記憶してもよい。
表示部240は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等により構成される。本実施形態において、表示部240には、後述のリクエストアイテム画面やアイテム詳細画面等が表示される。
入力部250は、各種操作ボタンや表示部240に設けられたタッチパネル等の入力デバイスである。入力部250は、ユーザから体型データや着用リクエストを入力するための入力部である。なお、以降「入力」には、表示部240に表示された各表示部品に対する押下操作、タップ操作、スワイプ操作等の種々の入力操作を含む。
カメラ260は、ユーザ端末200に備えつけられたレンズから商品を着用した状態のユーザ等を撮影するイメージセンサを有する。カメラ260は、例えば、表示制御部222によりファインダー画面にガイド情報を表示してもよい。
<3.画面例>
図11〜13を用いて、本実施形態におけるコミュニティシステム1の画面例を説明する。
図11は、ユーザ端末200において表示された第1ユーザU1がプロフィール登録から、第1ユーザU1の試着友達数を表示するまでの画面を示した模式図である。
ユーザ端末200は、図11(a)に示すように、ユーザから体型データの入力を受け付けるためのユーザ情報登録画面A1を表示する。ユーザ情報登録画面A1は、プロフィール入力領域a1と、フッター領域a2とを含む。
プロフィール入力領域a1には、ユーザのニックネーム、性別、生年月日、身長及び体重といった体型データを含むユーザ情報を入力するフィールドが表示されている。また、プロフィール入力領域a1は、これらの項目において入力必須の項目を設けてもよい。
フッター領域a2には、アンケート画面A2に遷移するためのNEXTボタンが備わっている。上記プロフィール入力領域の入力必須項目に値が入力されている場合には、当該NEXTボタンが押下されると、アンケート画面A2に遷移する。
ユーザ端末200は、図11(b)に示すように、商品の着用状態の傾向を問うアンケートのためのアンケート画面A2を表示する。アンケート画面A2には、質問領域a3と、フッター領域a4とを含む。
質問領域a3には、体型の特徴に起因するファッションに関する悩みとして、商品の着用状態の傾向を質問するテキスト表示と、当該質問に対する回答のYES/NOボタンが備わっている。これらのYES/NOボタンに対して、第1ユーザU1が該当する方を押下して上記質問への回答がなされる。また、これらのYES/NOボタンに対して、第1ユーザU1が押下すると、次の質問を表示するアンケート画面A2に遷移する。本例では、説明を簡単にするために、アンケート画面A2は、一画面のみ用いて説明するが、質問が複数ある場合はこの質問の個数分アンケート画面A2が表示してもよい。
フッター領域a4には、表示されている質問をスキップするためのSKIPボタンが備わっている。上記のとおり、質問領域a3のYES/NOボタンのいずれかが押下されると次の質問を表示するアンケート画面A2に遷移するが、表示されている質問に回答できない場合に、当該SKIPボタンが押下されると、当該質問を飛ばして次の質問を表示するアンケート画面A2に遷移する。
ユーザ端末200は、図11(c)に示すように、ユーザの試着友達の候補及び当該候補となる試着友達数を表示する試着友達表示画面A3を表示する。試着友達数表示画面A3には、試着友達表示領域a5と、フッター領域a6とを含む。試着友達表示領域a5には、ユーザ情報登録画面A1で入力された体型データに基づいてユーザと同一又は類似の体型データを有するグルーピングされた他のユーザ及び当該他のユーザ数が表示される。フッター領域a6には、登録ボタンが備わっており、登録ボタンが押下されると試着友達表示領域a5に表示された他のユーザが試着友達として登録される。
ユーザ端末200は、図12(a)に示すように、商品を一覧表示するリクエスト商品画面A10を表示する。リクエスト商品画面A10には、着用リクエスト対象の商品の一覧を表示する一覧領域a10を含む。一覧領域a10には、商品ごとに、商品の画像と、商品の説明と、商品ごとの着用リクエストボタン(未実施)a11又は着用リクエストボタン(実施済)a12と、商品ごとの試着友達からの着用リクエスト数を示す着用リクエスト数アイコンa13と、が表示されている。この商品の説明は、例えば、商品の販売メーカー名、商品カテゴリ又は商品の価格などが含まれている。
この着用リクエストボタン(未実施)a11が第1ユーザU1に押下された際、第1ユーザU1の試着友達に対する押下対象商品の着用リクエストを、ユーザ端末200はサーバ装置100に送信する。また、この着用リクエストボタン(未実施)a11は、押下された着用リクエストがサーバ装置100に受信されると、着用リクエストボタン(実施済)a12に表示を変えて押下不能となる。
ユーザ端末200は、図12(b)に示すように、商品の詳細を表示する商品詳細画面A11を表示する。商品詳細画面A11には、着用リクエスト対象の商品の詳細を表示する詳細領域a15を含む。詳細領域a15には、一覧領域a10と同様に、表示対象の商品の、商品の画像と、商品の説明と、商品ごとの着用リクエストボタン(未実施)a11又は着用リクエストボタン(実施済)a12と、着用リクエスト数アイコンa13と、が表示されている。
アイテム詳細画面A11は、図13(a)に示すように、第2ユーザU2の第2ユーザ端末200bが試着友達である第1ユーザU1からの着用リクエストを受信した際に、「あなたに試着リクエストが届きました」といったテキスト表示a16と、着用登録ボタンa17と、着用リクエストボタン(未実施)a11と、を表示する。着用登録ボタンa17には、「このアイテムを試着する」というテキスト表示させて、第2ユーザU2に表示対象の商品を着用することを促す。着用登録ボタンa17が押下されると、図13(b)に示す着用登録画面A12が表示される。
ユーザ端末200は、図13(b)に示すように、着用画像を登録するための着用登録画面A12を表示する。着用登録画面A12には、着用画像の撮影領域a18と、着用対象の商品情報を登録する商品登録領域a19と、下書き保存ボタンa20と、着用登録ボタンa21が表示されている。撮影領域a18や商品登録領域a19で入力された着用画像や着用対象の商品情報に対して下書き保存ボタンa20が押下されると、ユーザ端末200の記憶部230にこれらの入力された着用画像等が下書きとして保存される。一方、これらの入力された着用画像等に対して着用登録ボタンa20が押下されると、当該入力された着用画像等は着用データベースD3に新規の着用情報として登録される。
着用画像の撮影領域a18には、着用画像エリアa21が表示されている。着用画像フォームa21が押下されると、制御部220は、カメラ260を起動させて商品の着用状態を撮影できる状態にする。起動したカメラ260で着用画像が撮影されると、当該着用画像が入力され着用画像フォームa21には当該着用画像のサムネイルが表示される。
商品登録領域a19には、バーコード登録フォームa23と、商品コード入力フォームa24とが表示されている。バーコード登録フォームa23が押下されると、制御部220はユーザ端末200に搭載されているバーコードリーダーアプリケーションを起動させて、着用対象の商品の商品バーコードを読み取れる状態にする。起動したバーコードリーダーアプリケーションで商品バーコードが読み取られると、商品バーコードが示す商品コードが一致する商品情報が取得され当該商品情報が表示される。商品コード入力フォームa24には、商品コード体系に合わせたテキスト入力フォームと決定ボタンが表示されている。当該テキスト入力フォームに商品コードが入力されて決定ボタンが押下されると、商品コードが一致する商品情報が取得され当該商品情報が表示される。また、商品コード入力フォームa24は、アイテム詳細画面A11の着用登録ボタンa17が押下されことで着用登録画面A12に遷移してきた場合、アイテム詳細画面A11に表示されている商品の商品コードをデフォルトとして予め入力された状態で表示されてもよい。
ユーザ端末200は、図13(c)に示すように、試着友達の着用画像を表示する着用コーデ画面A13を表示する。着用コーデ画面A13には、登録された着用画像と、着用するユーザのニックネーム、体形データが表示されている。この体型データには、例えば、身長、体重、バスト、ウェスト、ヒップ及び靴のサイズが含まれる。また、着用コーデ画面A12には、表示されている着用画像に対する評価をするための「似合っているね」ボタンa25が表示されている。「似合っているね」ボタンa25ボタンを押下すると、当該着用画像に対する評価ポイントが加算される。
<4.動作例>
図14〜15を用いて、本実施形態におけるコミュニティシステム1の動作例を説明する。なお、以下に示す処理の順番は一例であって、適宜、変更されてもよい。
図14は、サーバ装置100及びユーザ端末200のユーザ同士の関連付けの動作例を示すフローチャートである。図14に示すように、第1ユーザ端末200aは、第1ユーザU1から体形データの入力を受け付ける(S50)。第1ユーザ端末200aは、当該受け付け結果をサーバ装置100に送信する。
サーバ装置100は、上記受け付け結果を受信すると、第1ユーザU1と、体形データが同一又は類似する他のユーザとをグルーピングする(S51)。サーバ装置100は、当該グルーピング結果を第1ユーザ端末200aに送信する。第1ユーザ端末200aは、当該グルーピング結果を受信すると、当該グルーピングされた他のユーザを表示する(S52)。第1ユーザ端末200aは、第1ユーザU1からこのグルーピングされた他のユーザのうち、第1ユーザU1と関連付ける第2ユーザU2を含む試着友達の選択を受け付ける(S53)。サーバ100は、当該選択を第1ユーザ端末200aから受信し、第1ユーザU1の試着友達を登録する(S54)。
図15(a)は、サーバ装置100及びユーザ端末200の着用リクエストを受け付けて着用画像をシェアするまでの動作例を示すフローチャートである。図15(a)に示すように、サーバ装置100は、第1ユーザU1から第2ユーザU2への着用リクエストを受け付ける(S60)。サーバ装置100は、当該着用リクエストを受け付けると、第2ユーザU2に着用リクエストを受け付けたことを通知する(S61)。
第2ユーザU2は、第2ユーザ端末200bを用いて着用画像の登録を要求すると、サーバ装置100は第2ユーザU2から所定のサイトにおける着用画像の登録を受け付ける(S62)。サーバ装置100は、当該登録を受け付けると、所定のサイトに第2ユーザU2の着用画像を登録する(S63)。サーバ装置100は、第1ユーザU1に第2ユーザU2の着用画像が所定のサイトに登録されたことを通知する(S64)。
図15(b)は、ユーザ端末200の着用画像の閲覧の動作例を示すフローチャートである。図15(b)に示すように、第1ユーザ端末200aは、第1ユーザU1から第2ユーザU2を含む自身の試着友達の着用画像の表示要求を受け付ける(S70)。第1ユーザ端末200aは、当該表示要求を受け付けると、サーバ装置100から第1ユーザU1の試着友達の商品の着用画像を取得する(S71)。第1ユーザ端末200aは、取得した試着友達の着用画像を表示する(S72)。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更/改良(たとえば、各実施形態を組み合わせること、各実施形態の一部の構成を省略すること)され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。