JP2020041514A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1および第2ハウジング部材の寸法管理を容易とすることが可能な圧縮機を得る。【解決手段】圧縮機のハウジング1は、筒状部11をする第1ハウジング部材10と、閉塞部22を有する第2ハウジング部材20とを含む。筒状部11は第1端面部11pを有し、第1端面部11pに締結孔11hが形成される。閉塞部22は第2端面部22pを有する。圧縮機は、第1端面部11pと第2端面部22pとに跨るように配置され、第2端面部22pに対向する部分に押圧部43を有するシム部材40と、シム部材40を第1端面部11pに締結する締結具50とを備える。シム部材40のうち、第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部に接触する箇所には傾斜面44が形成され、傾斜面44の上記一方の端面部に対する相対位置を調整可能としている。【選択図】図3
Description
本明細書は、圧縮機に関する。
特開2013−221450号公報(特許文献1)に開示されているように、圧縮機は、圧縮機の外殻を構成するハウジングと、ハウジングの中に収容された圧縮機構とを備える。ハウジングは一般的に、複数のハウジング部材(フロントハウジングおよびリヤハウジングなど)が組み立てられることにより構成され、ハウジングの内部で圧縮機構が動作することにより、冷媒の吸入、圧縮および吐出が行なわれる。
特開2013−221450号公報(特許文献1)に開示されているように、圧縮機のハウジングを構成している複数のハウジング部材は一般的に、ボルトを用いて互いに締結され、一のハウジング部材が他のハウジング部材に対して押し付けられる。たとえば上記公報に開示された構成では、フロントハウジングとリヤハウジングとの間に、フロントサイドブロック、シリンダブロックおよびリヤサイドブロックが、回転軸の軸方向に並んで配置される。
フロントハウジングがボルトによりリヤハウジングに締結される。フロントハウジングがフロントサイドブロックをリヤ側に押圧し、フロントサイドブロックがシリンダブロックをリヤ側に押圧し、シリンダブロックがリヤサイドブロックをリヤ側に押圧する。リヤサイドブロックは、リヤハウジングの底部側の部位に押し付けられる。すなわち、フロントハウジングは、ボルトによりリヤハウジングに締結され、その一方で、フロントサイドブロックを介してシリンダブロックおよびリヤサイドブロックをリヤ側に押圧する。
これらの複数のハウジング部材の軸方向における寸法公差が適切な値となるように設計ないし製作されていない場合、フロントハウジングとリヤハウジングとの間で適切な締結力が得られなかったり、フロントハウジングがフロントサイドブロックを介してシリンダブロックおよびリヤサイドブロックをリヤ側に適切な押圧力を持って押圧することができなくなったりして、結果として、これら複数のハウジング部材の間に適切な面圧を発生させることが難しくなることがある。
本明細書は、ハウジングを構成する第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを締結具を用いて互いに締結する場合に、ハウジングの寸法管理を容易とすることが可能な構成を備えた圧縮機を開示することを目的とする。
本開示に基づく圧縮機は、ハウジングと、上記ハウジングにより回転可能に支持された回転軸と、上記ハウジングの内部に設けられ、上記回転軸からの動力を受けることで作動して冷媒の吸入、圧縮および吐出を行なう圧縮機構と、を備えた圧縮機であって、上記ハウジングは、上記回転軸の軸方向に沿って延在する筒状部と、上記軸方向において上記筒状部の一方側に設けられた底部とを有し、上記軸方向において上記筒状部の他方側に開口部が形成された第1ハウジング部材と、閉塞部を有し、上記閉塞部が上記筒状部の内側に配置されることで上記開口部を閉塞する第2ハウジング部材と、を含み、上記筒状部と上記閉塞部との間には、上記筒状部と上記閉塞部との間をシールするシール部材が設けられており、上記筒状部は、上記軸方向において上記シール部材よりも上記他方側の位置に第1端面部を有するとともに、上記第1端面部に上記軸方向に延びる締結孔が形成されており、上記閉塞部は、上記軸方向において上記シール部材よりも上記他方側の位置に第2端面部を有しており、上記圧縮機はさらに、上記第1端面部と上記第2端面部とに跨るように配置され、上記第1端面部に対向する部分に貫通孔が形成され、上記第2端面部に対向する部分に押圧部を有するシム部材と、上記貫通孔に挿通されて上記締結孔に螺合することで、上記シム部材を上記第1端面部に締結するとともに、上記シム部材の上記押圧部を介して上記第2端面部を上記筒状部の上記底部の側に付勢する締結具と、を備え、上記シム部材のうち、上記第1端面部および上記第2端面部のうちの一方の端面部に接触する箇所には、上記軸方向に対して傾斜する方向に延びる傾斜面が形成されており、上記締結具を上記貫通孔に挿通した状態で、上記シム部材の上記貫通孔を形成している内表面と上記締結具の軸部との間には隙間が形成されており、上記隙間により、上記傾斜面の上記一方の端面部に対する相対位置を調整可能としている。
上記構成によれば、シム部材に設けられた傾斜面を活用することで押圧部の軸方向における位置を柔軟に変更可能であるため、ハウジングを構成する第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを締結具を用いて互いに締結する場合に、ハウジングの寸法管理を容易とすることができる。
上記圧縮機において、上記傾斜面は、上記シム部材のうちの上記第1端面部に接触する箇所に形成され、上記回転軸の位置から遠ざかるにつれて上記底部の側に向かって延びるように傾斜していてもよい。
上記圧縮機において、上記第1端面部には、上記回転軸の位置から遠ざかるにつれて上記底部の側に向かって延びるように傾斜する傾斜領域が形成されていてもよい。
上記圧縮機において、上記第1端面部には、上記第1端面部と上記シム部材との接触を回避するための逃がし部が形成されていてもよい。
上記圧縮機において、上記シム部材の上記押圧部には、上記第2端面部の側に向かって突出する凸部が形成されており、上記凸部は、上記筒状部のうちの上記開口部を形成している内周面よりも上記回転軸に近い側に配置されていてもよい。
上記圧縮機において、上記シム部材の上記貫通孔を形成している上記内表面は、上記締結具の上記軸部に接触していてもよい。
上記構成を備えた圧縮機によれば、ハウジングを構成する第1ハウジング部材と第2ハウジング部材とを締結具を用いて互いに締結する場合に、ハウジングの寸法管理を容易とすることができる。
発明を実施するための形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(圧縮機100)
図1は、実施の形態1における圧縮機100を示す断面図である。圧縮機100は、ハウジング1、回転軸2、圧縮機構3、シム部材40および締結具50を備える。圧縮機構3は、ハウジング1の内部に設けられる。ハウジング1は、その構成要素として、リヤハウジング10(第1ハウジング部材)とフロントハウジング20(第2ハウジング部材)とを含み、軸受を介して回転軸2を回転可能に支持している。
(圧縮機100)
図1は、実施の形態1における圧縮機100を示す断面図である。圧縮機100は、ハウジング1、回転軸2、圧縮機構3、シム部材40および締結具50を備える。圧縮機構3は、ハウジング1の内部に設けられる。ハウジング1は、その構成要素として、リヤハウジング10(第1ハウジング部材)とフロントハウジング20(第2ハウジング部材)とを含み、軸受を介して回転軸2を回転可能に支持している。
リヤハウジング10は、筒状部11および底部12を有し、全体として有底筒状に形成される。筒状部11は、外周面11tおよび内周面11sを有し、回転軸2の軸方向DRに沿って延びている。筒状部11には、吸入ポート14および吐出ポート15が、内周面11s側から外周面11t側に貫通するように形成される。筒状部11の外周面11tには圧縮機100を車両本体などに固定するための取付脚16,17,18が設けられる。リヤハウジング10の底部12は、筒状部11の軸方向DRにおける一方側に設けられ、筒状部11の軸方向DRにおける他方側(底部12の側とは反対側)には、開口部13が形成されている。
フロントハウジング20は、シリンダブロック21、閉塞部22、および円筒部23を有する。シリンダブロック21、閉塞部22および円筒部23は一体的に設けられている。シリンダブロック21にはサイドプレート24が接合される。フロントハウジング20およびサイドプレート24は、軸孔22h,24hをそれぞれ有している。軸孔22h,24hには回転軸2が挿通される。フロントハウジング20およびサイドプレート24は軸受を介して回転軸2を回転可能に支持している。
閉塞部22は、円盤状の形状を有し、シリンダブロック21の前側(サイドプレート24が位置している側とは反対側)に設けられる。円筒部23は、閉塞部22の前側に設けられる。円筒部23には、図示しない電磁クラッチなどが適宜設けられる。電磁クラッチにより外部駆動源から回転軸2への動力伝達の断接が切り換えられる。
シリンダブロック21とサイドプレート24とによって、シリンダブロック21の内側にシリンダ室が区画形成される。圧縮機構3は、ハウジング1の内部、具体的にはシリンダブロック21の内側(シリンダ室内)に配置される。回転軸2、圧縮機構3、フロントハウジング20およびサイドプレート24は、開口部13を通してリヤハウジング10の内側に配置される。
フロントハウジング20は、リヤハウジング10の内側に配置される。閉塞部22は、リヤハウジング10の筒状部11の内側に配置されることで開口部13を閉塞する。リヤハウジング10(ここでは筒状部11の内周面11s)とフロントハウジング20(ここでは閉塞部22の外周)との間には、筒状部11と閉塞部22との間をシールするシール部材22cが設けられている。シール部材22cはたとえばOリングから構成される。シール部材22cは、ハウジング1の内部と外部との間の連通を遮断する。
圧縮機構3は、ロータ3aおよびベーン3bを含む。シリンダブロック21の内壁、サイドプレート24、ロータ3aの外周面、および、回転方向において相互に隣り合う一対のベーン3bは、これらの内側に圧縮室を区画する。ロータ3aは回転軸2に連結される。圧縮機構3は、ロータ3aを介して回転軸2からの動力を受けることで作動し、圧縮室への冷媒の吸入、圧縮室内での冷媒の圧縮、および圧縮室からの冷媒の吐出を行なう。
フロントハウジング20の外周面には、周方向における全周に亘って凹部21aが形成される。凹部21aとリヤハウジング10(筒状部11)の内周面とによって吸入室25が区画形成される。吸入ポート14は吸入室25に連通しており、吸入室25と吸入ポート14との間には図示しない逆止弁が設けられる。逆止弁が開弁することで、吸入ポート14は上記圧縮室に連通する。
シリンダブロック21の外周面には、凹部21bも設けられる。凹部21bおよびリヤハウジング10(筒状部11)の内周面により、吐出室26が区画形成される。圧縮室内で圧縮された冷媒ガスは、図示しない吐出弁を押し開いて吐出室26へ吐出される。リヤハウジング10の後側には、サイドプレート24によって吐出領域27が区画形成される。
吐出領域27には油分離器28が設けられる。サイドプレート24および油分離器28には連通路29が形成される。連通路29は吐出室26と油分離器28とを連通させる。サイドプレート24には油供給通路24dが形成される。油供給通路24dは、吐出領域27の底部に貯留された潤滑油をロータ3aのベーン溝に導く。潤滑油は、背圧としてベーン3bに供給される。
(第1端面部11p、締結孔11h、および第2端面部22p)
図2は、圧縮機100の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。図1および図2に示すように、リヤハウジング10の筒状部11は、軸方向DRにおいてシール部材22cよりも他方側(図1,図2紙面内の左側)の位置に、第1端面部11pを有している。第1端面部11pには、軸方向DRに延びる締結孔11hが形成されている。
図2は、圧縮機100の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。図1および図2に示すように、リヤハウジング10の筒状部11は、軸方向DRにおいてシール部材22cよりも他方側(図1,図2紙面内の左側)の位置に、第1端面部11pを有している。第1端面部11pには、軸方向DRに延びる締結孔11hが形成されている。
本実施の形態では、第1端面部11pは傾斜領域11rおよび平坦領域11qを含む。回転軸2の径方向において、平坦領域11qは傾斜領域11rの内側に形成される。平坦領域11qは、回転軸2の軸方向DRに対して直交する面方向に延びる平坦な形状を有している。傾斜領域11rは、平坦領域11qの径方向における外側部分に接続しており、回転軸2の位置から遠ざかるにつれて底部12(図1)の側に向かって延びるように傾斜している。
第1端面部11pが傾斜領域11rに加えて平坦領域11qを含んでいることは必須の構成ではなく、第1端面部11pの全面が傾斜領域11rから構成されていても構わない。第1端面部11pの全面が傾斜領域11rから構成されている場合には、シム部材40が移動する際および移動した後に、シム部材40はより広範囲に亘って第1端面部11p(傾斜領域11r)に支持されることが可能となる。一方でその場合には、傾斜領域11rの径方向内側端がフロントハウジング20の第2端面部22pよりも突出し、これによりシム部材40がスムーズに移動しにくくなる可能性がある。これに対し、第1端面部11pが、傾斜領域11rに加えて平坦領域11qを含んでいる場合には、平坦領域11qが逃がし部となり、これによりシム部材40は上記のような突出部位に接触することが回避されてスムーズに移動することが可能となる。
フロントハウジング20の閉塞部22は、軸方向DRにおいてシール部材22cよりも他方側(図1,図2紙面内の左側)の位置に、第2端面部22pを有している。本実施の形態では、第2端面部22pは、回転軸2の軸方向DRに対して直交する面方向に延びる平坦な形状を有している。第1端面部11pと第2端面部22pとは、径方向において相互に隣り合う位置関係を有している。
(シム部材40)
図3はシム部材40を示す斜視図である。図1〜図3に示すように、シム部材40は、扁平な形状を有し、環状に延びる形状を有している(図3)。シム部材40は、上記他方側(図1,図2紙面内の左側)に座面41を有しており、上記一方側(同右側)に対向面42を有している。
図3はシム部材40を示す斜視図である。図1〜図3に示すように、シム部材40は、扁平な形状を有し、環状に延びる形状を有している(図3)。シム部材40は、上記他方側(図1,図2紙面内の左側)に座面41を有しており、上記一方側(同右側)に対向面42を有している。
シム部材40は、対向面42が、リヤハウジング10(筒状部11)の第1端面部11pと、フロントハウジング20(閉塞部22)の第2端面部22pとに跨るように配置される(図1に示す矢印AR参照)。シム部材40のうちの第1端面部11pに対向する部分には、軸方向に延びる貫通孔40hが形成されている。
シム部材40の対向面42は、第2端面部22pに対向する部分に押圧部43を有しており、第1端面部11pに対向する部分に傾斜面44を有している。換言すると、対向面42は、押圧部43と傾斜面44とを含んでいる。本実施の形態では、押圧部43は、回転軸2の軸方向DRに対して直交する面方向に延びる平坦な面形状を有している。傾斜面44は、シム部材40(対向面42)のうちの第1端面部11pに接触する箇所に形成されており、軸方向DRに対して傾斜する方向に延びている。本実施の形態では、第1端面部11pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。傾斜面44は、回転軸2の位置から遠ざかるにつれて底部12の側に向かって延びるように傾斜している。傾斜面44の面方向は、傾斜領域11rの面方向と略平行である。
(締結具50)
図1,図2に示すように、締結具50は、軸部51と頭部52とを有し、典型的にはボルトから構成される。締結具50は、軸部51がシム部材40の貫通孔40hに挿通されるとともに(図1に示す矢印AR参照)、締結孔11hに螺合する。頭部52はシム部材40の座面41上に配置される。締結具50は、シム部材40を第1端面部11pに締結するとともに、シム部材40の押圧部43を介して第2端面部22pを筒状部11の底部12(図1)の側に付勢する。
図1,図2に示すように、締結具50は、軸部51と頭部52とを有し、典型的にはボルトから構成される。締結具50は、軸部51がシム部材40の貫通孔40hに挿通されるとともに(図1に示す矢印AR参照)、締結孔11hに螺合する。頭部52はシム部材40の座面41上に配置される。締結具50は、シム部材40を第1端面部11pに締結するとともに、シム部材40の押圧部43を介して第2端面部22pを筒状部11の底部12(図1)の側に付勢する。
締結具50の軸部51をシム部材40の貫通孔40hに挿通した状態で、シム部材40の貫通孔40hを形成している内表面40jと締結具50の軸部51との間には、隙間Sが形成されている。すなわち、軸部51に対して直交する平面内の断面積を比較した場合は、軸部51の断面積は貫通孔40hの断面積よりも小さい。本実施の形態では、隙間Sの存在により、傾斜面44の第1端面部11p(傾斜領域11r)に対する相対位置を調整可能としており、傾斜面44と第1端面部11p(傾斜領域11r)とを相互に接触させた状態で当該相対位置を変更すること(すなわち、シム部材40を径方向に移動させること)により、シム部材40の押圧部43の軸方向DRにおける位置が変更可能である。
(比較例)
以上のように構成される実施の形態1の圧縮機100から得られる作用効果について、以下の比較例と対比しながら説明する。図4は、比較例における圧縮機200を軸方向に対して平行な方向から見た側面図である。図5は、図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。
以上のように構成される実施の形態1の圧縮機100から得られる作用効果について、以下の比較例と対比しながら説明する。図4は、比較例における圧縮機200を軸方向に対して平行な方向から見た側面図である。図5は、図4中のV−V線に沿った矢視断面図である。
比較例の圧縮機200においても、フロントハウジング20の閉塞部22の前側に、円筒部23が設けられている。一方で圧縮機200においては、円環状の形状を有するシム部材40Zが用いられる。シム部材40Zは、回転軸2(円筒部23)の周囲を取り囲むように円環状に延びる形状を有する。
シム部材40Zの座面41および対向面42は、互いに平行であり、いずれも回転軸2に対して直交する面方向に延びている。対向面42のうちの外径側の部分はリヤハウジング10(筒状部11)の第1端面部11pに対向している。対向面42のうちの内径側の部分はフロントハウジング20(閉塞部22)の第2端面部22pに対向している。シム部材40Zは、4本の締結具50(図4)によりリヤハウジング10の筒状部11に締結される。シム部材40Zの外径側の部分は第1端面部11pに締結され、シム部材40Zの内径側の部分は第2端面部22pをリヤ側(図5紙面内の右側)に付勢する。
以上のような構成を有する圧縮機200において、リヤハウジング10とフロントハウジング20との軸方向における寸法公差が適切な値となるように設計ないし製作されていないと仮定する。たとえば図5に示すように、第1端面部11pよりも第2端面部22pの方がフロント側に突出するように作製されたとする。第1端面部11pと第2端面部22pとは面一の関係を有さず、これらの間には段差が形成される。
圧縮機200に備えられているシム部材40Zにおいては、シム部材40Zの座面41と対向面42とが互いに平行であるため、対向面42と第1端面部11pとの間に隙間Qが形成されやすい。隙間Qが大きくなった場合や、あるいは、圧縮機の個体毎に隙間Qがばらついた場合に、シム部材40Zでは柔軟に対応することが難しく、対向面42と第1端面部11pとの間に適切な面圧を発生させることができないことがある。面圧が不足した場合には、冷媒の吸入、圧縮および吐出が繰り返し行なわれる際に異音が発生しやすくなったり、圧縮効率が低下しやすくなったりする。また、面圧を発生させるために締結具50を所定以上に高い軸力で締結した場合には、締結具50、シム部材40Z、リヤハウジング10、およびフロントハウジング20が変形することも考えられる。
(実施の形態1の作用および効果)
これに対して実施の形態1の圧縮機100(図2)では、シム部材40の対向面42に傾斜面44が設けられている。隙間Sにより、傾斜面44の第1端面部11p(傾斜領域11r)に対する相対位置を調整可能としている。すなわち、傾斜面44と第1端面部11p(傾斜領域11r)とを相互に接触させた状態で変更することにより、シム部材40の押圧部43の軸方向DRにおける位置を変更させることが可能である。図2に例示される構成では、筒状部11(第1端面部11p)の平坦領域11qに対して、第2端面部22pは突出量L1をもって突出している。
これに対して実施の形態1の圧縮機100(図2)では、シム部材40の対向面42に傾斜面44が設けられている。隙間Sにより、傾斜面44の第1端面部11p(傾斜領域11r)に対する相対位置を調整可能としている。すなわち、傾斜面44と第1端面部11p(傾斜領域11r)とを相互に接触させた状態で変更することにより、シム部材40の押圧部43の軸方向DRにおける位置を変更させることが可能である。図2に例示される構成では、筒状部11(第1端面部11p)の平坦領域11qに対して、第2端面部22pは突出量L1をもって突出している。
図6に例示される構成では、筒状部11(第1端面部11p)の平坦領域11qに対して、第2端面部22pは突出量L2をもって突出している。突出量L1よりも突出量L2は小さい。図6に示すような場合には、シム部材40を図2に示す位置よりも径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置がリア側(図6紙面内の右側)に変更される。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となる。つまり、リヤハウジング10の寸法とフロントハウジング20の寸法とが許容範囲内の値でなくとも、適切な面圧を容易に確保することができ、リヤハウジング10とフロントハウジング20との寸法管理を容易とすることが可能となる。
図7に例示される構成では、筒状部11(第1端面部11p)の平坦領域11qに対して、第2端面部22pは突出量L3をもって突出している。突出量L1よりも突出量L3は大きい。図7に示すような場合には、シム部材40を図2に示す位置よりも径方向の内側に配置することで、押圧部43の位置がフロント側(図6紙面内の左側)に変更される。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となり、上記の場合と同様にハウジング1の寸法管理を容易とすることが可能となる。
図6,図7に示すように、シム部材40が筒状部11の第1端面部11pに締結された状態において(すなわち圧縮機100の完成品としての状態において)、シム部材40のうちの貫通孔40hを形成している内表面40jは、締結具50の軸部51に接触しているとよい。シム部材40が位置ずれすることを抑制可能となる。
以上説明したように、実施の形態1の圧縮機100によれば、シム部材40に設けられた傾斜面44を活用することで押圧部43の軸方向における位置を柔軟に変更可能であるため、ハウジング1を構成するリヤハウジング10(第1ハウジング部材)とフロントハウジング20(第2ハウジング部材)とを締結具50を用いて互いに締結する場合に、上記の比較例(図4,図5に示す圧縮機200)の構成に比べて、これらの間に適切な面圧を発生させやすくすることが可能であり、ハウジング1の寸法管理を容易とすることが可能となっている。
[実施の形態1の変形例]
図8は、実施の形態1の変形例における圧縮機101の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。
図8は、実施の形態1の変形例における圧縮機101の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。
図8に示すように、圧縮機101においては、シム部材40の押圧部43に、第2端面部22pの側に向かって突出する凸部45が形成されている。凸部45は、リヤハウジング10の筒状部11のうちの開口部13を形成している内周面11sよりも、回転軸2に近い側に配置されている。
当該構成によれば、筒状部11(第1端面部11p)の平坦領域11qに対して、第2端面部22pが凹んでいる(すなわち第2端面部22pが平坦領域11qよりもリヤ側に位置している)ような場合であっても、シム部材40の押圧部43(凸部45)とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となり、上記の場合と同様にハウジング1の寸法管理を容易とすることが可能となる。
[実施の形態2]
図9は、実施の形態2における圧縮機102の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態2は、傾斜面44と傾斜領域11rとの傾斜の方向が、実施の形態1の場合と逆向きであるという点で実施の形態1と相違している。
図9は、実施の形態2における圧縮機102の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態2は、傾斜面44と傾斜領域11rとの傾斜の方向が、実施の形態1の場合と逆向きであるという点で実施の形態1と相違している。
傾斜面44は、シム部材40(対向面42)のうちの第1端面部11pに接触する箇所に形成されており、軸方向DRに対して傾斜する方向に延びている。実施の形態2では、傾斜面44は、回転軸2の位置から遠ざかるにつれて底部12(図1)の側とは反対側(すなわちフロント側)に向かって延びるように傾斜している。同様に、傾斜領域11rは、回転軸2(図1等参照)の位置から遠ざかるにつれて底部12(図1)の側とは反対側(すなわちフロント側)に向かって延びるように傾斜している。傾斜面44の面方向は、傾斜領域11rの面方向と略平行である。
このような形状を有するシム部材40を用いる場合であっても、シム部材40を径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置がフロント側(図9紙面内の左側)に変更され、シム部材40を径方向の内側に配置することで、押圧部43の位置がリヤ側(図9紙面内の右側)に変更される。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となる。つまり、リヤハウジング10の寸法とフロントハウジング20の寸法とが許容範囲内の値でなくとも、適切な面圧を容易に確保することができ、リヤハウジング10とフロントハウジング20との寸法管理を容易とすることが可能となる。実施の形態2の構成と、上述の実施の形態1の変形例の構成(図8に示す凸部45)とを組み合わせて実施してもよい。実施の形態1の変形例の構成(図8に示す凸部45)は、以下の実施の形態3〜6と組み合わせて実施してもよい。
[実施の形態3]
図10は、実施の形態3における圧縮機103の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態3は、傾斜領域11r(実施の形態1)の代わりに、段差領域11wが筒状部11の第1端面部11pに設けられているという点で実施の形態1と相違している。本明細書に開示された圧縮機において、筒状部11の第1端面部11pに傾斜領域11rが設けられていることは必須ではない。
図10は、実施の形態3における圧縮機103の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態3は、傾斜領域11r(実施の形態1)の代わりに、段差領域11wが筒状部11の第1端面部11pに設けられているという点で実施の形態1と相違している。本明細書に開示された圧縮機において、筒状部11の第1端面部11pに傾斜領域11rが設けられていることは必須ではない。
図10に示す段差領域11wの場合であっても、シム部材40を径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置をリヤ側(図10紙面内の右側)に変更でき、シム部材40を径方向の内側に配置することで、押圧部43の位置をフロント側(図10紙面内の左側)に変更でき、図2に示す傾斜領域11rと略同様な作用および効果を得ることが可能である。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となり、上記の場合と同様にハウジング1の寸法管理を容易とすることが可能となる。これらの動作を実現可能なものであれば、図10に示す傾斜領域11rの代わりに湾曲面の表面形状を有する部位が第1端面部11pに設けられていてもよいし、これらとは別の表面形状を有する部位が第1端面部11pに設けられていてもよい。
[実施の形態4]
図11は、実施の形態4における圧縮機104の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態4は、傾斜領域11r(実施の形態2)の代わりに、段差領域11wが筒状部11の第1端面部11pに設けられているという点で実施の形態2と相違している。
図11は、実施の形態4における圧縮機104の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態4は、傾斜領域11r(実施の形態2)の代わりに、段差領域11wが筒状部11の第1端面部11pに設けられているという点で実施の形態2と相違している。
図11に示す段差領域11wの場合であっても、シム部材40を径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置をフロント側(図11紙面内の左側)に変更でき、シム部材40を径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置をリヤ側(図11紙面内の右側)に変更でき、図9に示す傾斜領域11rと略同様な作用および効果を得ることが可能である。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となる。つまり、リヤハウジング10の寸法とフロントハウジング20の寸法とが許容範囲内の値でなくとも、適切な面圧を容易に確保することができ、リヤハウジング10とフロントハウジング20との寸法管理を容易とすることが可能となる。これらの動作を実現可能なものであれば、図11に示す傾斜領域11rの代わりに湾曲面の表面形状を有する部位が第1端面部11pに設けられていてもよいし、これらとは別の表面形状を有する部位が第1端面部11pに設けられていてもよい。
[実施の形態5]
図12は、実施の形態5における圧縮機105の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態1では、第1端面部11pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。これに対して実施の形態5では、第2端面部22pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。
図12は、実施の形態5における圧縮機105の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態1では、第1端面部11pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。これに対して実施の形態5では、第2端面部22pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。
シム部材40の対向面42に、平坦面46と、傾斜面から構成された押圧部43とが形成されている。平坦面46は、回転軸2(図1)の軸方向DRに対して直交する面方向に延びる平坦な形状を有している。第1端面部11pも、回転軸2(図1)の軸方向DRに対して直交する面方向に延びる平坦な形状を有している。
押圧部43は、第2端面部22pに接触する箇所であり、回転軸2(図1)の位置から遠ざかるにつれてフロント側(底部12(図1)から遠ざかる側)に向かって延びるように傾斜している。第2端面部22pも、回転軸2(図1)の位置から遠ざかるにつれてフロント側(底部12(図1)から遠ざかる側)に向かって延びるように傾斜している。押圧部43(傾斜面)の面方向は、第2端面部22pの面方向と略平行である。
図12に示すような構成であっても、シム部材40を径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置をリヤ側(図12紙面内の右側)に変更でき、シム部材40を径方向の内側に配置することで、押圧部43の位置をフロント側(図12紙面内の左側)に変更でき、上述の各実施の形態の場合と略同様な作用および効果を得ることが可能である。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となり、上記の場合と同様にハウジング1の寸法管理を容易とすることが可能となる。
[実施の形態6]
図13は、実施の形態6における圧縮機106の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態5と同様に、実施の形態6でも、第2端面部22pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。実施の形態6は、押圧部43(傾斜面)と第2端面部22pとの傾斜の方向が、実施の形態5の場合と逆向きであるという点で実施の形態5と相違している。
図13は、実施の形態6における圧縮機106の第1端面部11p、第2端面部22p、締結孔11h、シム部材40、および締結具50などの周辺部位を拡大して示す断面図である。実施の形態5と同様に、実施の形態6でも、第2端面部22pが「第1端面部11pおよび第2端面部22pのうちの一方の端面部」に相当する。実施の形態6は、押圧部43(傾斜面)と第2端面部22pとの傾斜の方向が、実施の形態5の場合と逆向きであるという点で実施の形態5と相違している。
押圧部43は、第2端面部22pに接触する箇所であり、回転軸2(図1)の位置から遠ざかるにつれてリヤ側(底部12(図1)に近づく側)に向かって延びるように傾斜している。第2端面部22pも、回転軸2(図1)の位置から遠ざかるにつれてリヤ側(底部12(図1)に近づく側)に向かって延びるように傾斜している。押圧部43(傾斜面)の面方向は、第2端面部22pの面方向と略平行である。
図13に示すような構成であっても、シム部材40を径方向の外側に配置することで、押圧部43の位置をフロント側(図13紙面内の左側)に変更でき、シム部材40を径方向の内側に配置することで、押圧部43の位置をリヤ側(図13紙面内の右側)に変更でき、上述の各実施の形態の場合と略同様な作用および効果を得ることが可能である。径方向における適切な位置にシム部材40を配置した状態でシム部材40を第1端面部11pに締結することによって、シム部材40の押圧部43とフロントハウジング20の第2端面部22pとの間に適切な面圧を確保できるとともに、シム部材40の傾斜面44とリヤハウジング10の第1端面部11pとの間にも適切な面圧を確保することが可能となり、上記の場合と同様にハウジング1の寸法管理を容易とすることが可能となる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態においては、フロントハウジング20(図1)がシリンダブロック21、閉塞部22、および円筒部23を一体的に備えているが、この構成は必須ではない。たとえば、閉塞部22をフロントサイドプレートとしてシリンダブロック21と別体に形成し、軸方向において間隔を空けて配置されたフロントサイドプレートとサイドプレート24(リヤサイドプレート)との間にシリンダブロック21を配置する構成としてもよい。
上述の各実施の形態においては、フロントハウジング20(図1)がシリンダブロック21、閉塞部22、および円筒部23を一体的に備えているが、この構成は必須ではない。たとえば、閉塞部22をフロントサイドプレートとしてシリンダブロック21と別体に形成し、軸方向において間隔を空けて配置されたフロントサイドプレートとサイドプレート24(リヤサイドプレート)との間にシリンダブロック21を配置する構成としてもよい。
上述の各実施の形態で開示した圧縮機は、ベーン型であるが、上述の各実施の形態で開示した技術的思想は、スクロール式、斜板式、およびルーツ式など、他の形式の圧縮機にも適用可能である。
以上、実施の形態および変形例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ハウジング、2 回転軸、3 圧縮機構、3a ロータ、3b ベーン、10 リヤハウジング、11 筒状部、11h 締結孔、11p 第1端面部、11q 平坦領域(逃がし部)、11r 傾斜領域、11s 内周面、11t 外周面、11w 段差領域、12 底部、13 開口部、14 吸入ポート、15 吐出ポート、16,17,18 取付脚、20 フロントハウジング、21 シリンダブロック、21a,21b 凹部、22 閉塞部、22c シール部材、22h,24h 軸孔、22p 第2端面部、23 円筒部、24 サイドプレート、24d 油供給通路、25 吸入室、26 吐出室、27 吐出領域、28 油分離器、29 連通路、40,40Z シム部材、40h 貫通孔、40j 内表面、41 座面、42 対向面、43 押圧部、44 傾斜面、45 凸部、46 平坦面、50 締結具、51 軸部、52 頭部、100,101,102,103,104,105,106,200 圧縮機、AR 矢印、DR 軸方向、L1,L2,L3 突出量、Q,S 隙間。
Claims (6)
- ハウジングと、前記ハウジングにより回転可能に支持された回転軸と、前記ハウジングの内部に設けられ、前記回転軸からの動力を受けることで作動して冷媒の吸入、圧縮および吐出を行なう圧縮機構と、を備えた圧縮機であって、
前記ハウジングは、
前記回転軸の軸方向に沿って延在する筒状部と、前記軸方向において前記筒状部の一方側に設けられた底部とを有し、前記軸方向において前記筒状部の他方側に開口部が形成された第1ハウジング部材と、
閉塞部を有し、前記閉塞部が前記筒状部の内側に配置されることで前記開口部を閉塞する第2ハウジング部材と、を含み、
前記筒状部と前記閉塞部との間には、前記筒状部と前記閉塞部との間をシールするシール部材が設けられており、
前記筒状部は、前記軸方向において前記シール部材よりも前記他方側の位置に第1端面部を有するとともに、前記第1端面部に前記軸方向に延びる締結孔が形成されており、
前記閉塞部は、前記軸方向において前記シール部材よりも前記他方側の位置に第2端面部を有しており、
前記圧縮機はさらに、
前記第1端面部と前記第2端面部とに跨るように配置され、前記第1端面部に対向する部分に貫通孔が形成され、前記第2端面部に対向する部分に押圧部を有するシム部材と、
前記貫通孔に挿通されて前記締結孔に螺合することで、前記シム部材を前記第1端面部に締結するとともに、前記シム部材の前記押圧部を介して前記第2端面部を前記筒状部の前記底部の側に付勢する締結具と、を備え、
前記シム部材のうち、前記第1端面部および前記第2端面部のうちの一方の端面部に接触する箇所には、前記軸方向に対して傾斜する方向に延びる傾斜面が形成されており、
前記締結具を前記貫通孔に挿通した状態で、前記シム部材の前記貫通孔を形成している内表面と前記締結具の軸部との間には隙間が形成されており、
前記隙間により、前記傾斜面の前記一方の端面部に対する相対位置を調整可能としている、
圧縮機。 - 前記傾斜面は、前記シム部材のうちの前記第1端面部に接触する箇所に形成され、前記回転軸の位置から遠ざかるにつれて前記底部の側に向かって延びるように傾斜している、
請求項1に記載の圧縮機。 - 前記第1端面部には、前記回転軸の位置から遠ざかるにつれて前記底部の側に向かって延びるように傾斜する傾斜領域が形成されている、
請求項2に記載の圧縮機。 - 前記第1端面部には、前記第1端面部と前記シム部材との接触を回避するための逃がし部が形成されている、
請求項3に記載の圧縮機。 - 前記シム部材の前記押圧部には、前記第2端面部の側に向かって突出する凸部が形成されており、
前記凸部は、前記筒状部のうちの前記開口部を形成している内周面よりも前記回転軸に近い側に配置されている、
請求項2から4のいずれか1項に記載の圧縮機。 - 前記シム部材の前記貫通孔を形成している前記内表面は、前記締結具の前記軸部に接触している、
請求項2から5のいずれか1項に記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
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JP2018170905A JP2020041514A (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018170905A JP2020041514A (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | 圧縮機 |
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JP2020041514A true JP2020041514A (ja) | 2020-03-19 |
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Family Applications (1)
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JP2018170905A Pending JP2020041514A (ja) | 2018-09-12 | 2018-09-12 | 圧縮機 |
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Country | Link |
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-
2018
- 2018-09-12 JP JP2018170905A patent/JP2020041514A/ja active Pending
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