JP2020040398A - 易開封性フィルムおよびそれを用いた積層体 - Google Patents

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【課題】食品包装容器等の蓋材用フィルムとして好適に使用し得る易開封性フィルムと、それを用いた蓋材として好適な積層体を提供する。【解決手段】被着体とヒートシール可能であり、ポリオレフィン系樹脂組成物からなるシール層と、該シール層とは反対側に位置する支持体層とを有する積層構成を有し、シール層が、粘着付与剤と、非イオン性界面活性剤、または非イオン性界面活性剤と有機スルホン酸塩の混合物を含む界面活性剤を0.5〜10重量%、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂を5〜40重量%含有することを特徴とする易開封性フィルム、およびそれを用いた積層体。【選択図】なし

Description

本発明は、積層構成からなる易開封性フィルムに関し、とくに、被着体に容易に所望のヒートシールを行うことができ、被着体に対し適切なピール強度を発現しつつ優れた防曇性を発現でき、しかも少ない工程で安価に製造可能な、食品包装容器等の蓋材用フィルムとして好適に使用し得る易開封性フィルムと、それを用いた積層体に関する。
ライフスタイルの多様化やユニバーサルデザイン化を背景に、食品包装材料にはこれまでの衛生的に食品を保持するという単純な特性に加え、様々な機能が要求されるようになってきている。これらのうち、誰でも(老人、子供、障害者等)容易に容器の開封ができる方式への要求がある。例えば野菜や果物の青果物や惣菜などが、予めカットされたものがトレー状の容器に入れられ、蓋材でシールされた形で供給されるようになってきている。これらの食品包装容器等の蓋材用フィルムとして好適に使用し得る易開封性フィルムには、優れたヒートシール性およびシール強度と易開封性に加えて、容器内を良好に視認でき、水滴の発生を抑えることで食品の劣化を防ぐことができる防曇性が要求されることが多い。
優れたヒートシール性およびシール強度〈特に低温下でのシール強度〉と易開封性に言及した従来技術として、特許文献1、2が知られているが、これら特許文献1、2には防曇性に関しては詳細に言及されていない。防曇性を付与するには、一般的には防曇材をコーティングするタイプのものが多いが、この方法では、基本的に製膜工程とコーティング工程の2工程が必要となり、さらにシール面にコロナ放電処理等を要求される場合が多いので、製造費用が高くなる。このような製造工程、製造費用に関する問題に対しては、防曇材を練り込んで易開封性フィルムを製造する技術が特許文献3に記載されているが、特許文献3には、易開封性や低温下でのシール強度に関しては詳細に言及されていない。
特開2014−25047号公報 特開2018−20523号公報 特開2015−193712号公報
本発明の課題は、食品包装容器等の蓋材用フィルムとして好適に使用し得る易開封性フィルムに要求される特性を実質的に全て満たすことが可能な、特に、容器等に対して低温下でも適切なシール強度を発現しつつ容易に開封可能な易開封性に加え、蓋材としてのフィルムが曇らず容器内を良好に視認でき、水滴の発生を抑えることで食品の劣化を防ぐことができる性能を維持可能な易開封性フィルムを提供することにある。併せて、本発明は、このような易開封性フィルムを蓋材として使用する場合で、強度等に関してさらなる補強特性が要求される場合に、該易開封性フィルムに異種の素材層を積層した積層体を提供することも課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る易開封性フィルムは、特に、次の構成を採用する。すなわち、
(1)被着体とヒートシール可能であり、ポリオレフィン系樹脂組成物からなるシール層と、該シール層とは反対側に位置する支持体層とを有する積層構成を有し、前記シール層が、粘着付与剤と、非イオン性界面活性剤、または非イオン性界面活性剤と有機スルホン酸塩の混合物を含む界面活性剤を0.5〜10重量%、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂を5〜40重量%含有することを特徴とする易開封性フィルム。
(2)前記ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン系樹脂である、(1)に記載の易開封性フィルム。
(3)前記ポリオレフィン系樹脂が、酢酸ビニル含有量が20〜40重量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体である、(1)に記載の易開封性フィルム。
(4)前記シール層の算術平均表面粗さが0.2μm以上である、(1)〜(3)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
(5)前記シール層の0℃、1Hzにおけるせん断貯蔵弾性率が10〜40MPaである、(1)〜(4)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
(6)前記シール層に隣接する層が界面活性剤を含有し、該隣接する層中の前記界面活性剤の濃度が0.05〜1重量%の範囲にある、(1)〜(5)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
(7)前記シール層が、脂環族系樹脂とロジンエステル系樹脂との混合物からなる粘着付与剤を1〜15重量%含有する、(1)〜(6)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
(8)前記非イオン性界面活性剤が3または4価の脂肪族多価アルコールと炭素数12〜18の脂肪族モノカルボン酸との部分エステル化合物からなり、有機スルホン酸塩が炭素数12〜18のアルキルスルホン酸アルカリ金属塩からなり、非イオン性界面活性剤/有機スルホン酸塩の混合重量比が70/30〜100/0の範囲にある、(1)〜(7)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
(9)前記シール層の表面比抵抗が1×1010〜1×1013Ω/□である、(1)〜(8)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
(10)前記シール層とA−PETシートをヒートシールした場合のシール強度が雰囲気温度23℃下で10〜25N/15mmで、4℃下および0℃下で5〜20N/15mmの範囲にある、(1)〜(9)のいずれかに記載の易開封性フィルム。
また、本発明に係る積層体は、次の構成を採用する。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の易開封性フィルムの支持体層上に、該易開封性フィルムとは異種の素材からなる層が積層されている積層体。
本発明に係る易開封性フィルムは、青果物等の水分の多い食材がA−PET等のトレーに充填され、その蓋材のシーラントとして使用された場合、低温から室温におけるシール保持性と開封性に優れ、さらに内部の視認性に優れ、水滴との接触による食材の劣化を抑えることができる。
また、本発明に係る積層体は、上記のような本発明に係る易開封性フィルムのみで蓋材を構成すると、強度等の要求特性に不足が生じるおそれがある場合にあっても、異種の素材層を積層した積層体構成とすることで、本発明に係る易開封性フィルムによる上記のような優れた性能を維持しつつ、蓋材としての他の要求特性を確実に満たすことができる。
以下に、本発明について、実施の形態とともに、詳細に説明する。
本発明の易開封性フィルムは、ポリオレフィン系樹脂組成物からなる。ポリオレフィン系樹脂組成物とは、エチレン、プロピレン、1−ブテン等のオレフィンモノマーからの単独重合物やこれらの共重合物、さらにはエチレンとカルボン酸ビニル、エチレンとα、β−不飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重合体を主体とした樹脂組成物である。
本発明の易開封性フィルムは、被着体とヒートシール可能なシール層と、該シール層とは反対側に位置する支持体層とを有する積層構成を有する。被着体とは、A−PET(非晶性ポリエチレンテレフタレート)からなるトレー等の成型品に代表されるものである。シール層と支持体層の2層構成が基本であるが、支持体層を2層以上の複層構成として、全体として3層以上の積層構成とすることもできる。
本発明の易開封性フィルムにおいて、支持体層はポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレンのランダム共重合体、ブロック共重合体などのポリオレフィンを使用することができ、シール層との積層性、支持体としての強度などの要求特性から材料および厚さの選択を行う。支持体層には、とくに、高密度ポリエチレン(HDPE)を好ましく用いることができる。また、後述するように、支持体層のシール層と反対側の面には、易開封性フィルムとは異種の素材からなる層が積層され、積層体構成の蓋材に加工されることが多いことから、とくに二軸延伸ポリエステルフィルム等の耐熱フィルムとの積層により蓋材に加工されることが多いことから、支持体層と耐熱フィルム間の密着性やラミネート強度が課題となる。
本発明の易開封性フィルムにおいて、シール層には、粘着付与剤と、界面活性剤と特定のポリオレフィン系樹脂を一定量含有することを特徴とする。シール層を構成する主たる樹脂は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと省略することがある。)、エチレン・プロピオン酸ビニル共重合体、エチレン・ブタン酸ビニル共重合体等のエチレンとカルボン酸ビニルとの共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン・ブチルアクリレート共重合体(EBA)、エチレン・メチルメタクリレート共重合体(EMMA)等のエチレンとα、β−不飽和カルボン酸アルキルエステルとの共重合体や、これらに無水マレイン酸を共重合したものなどを挙げることができるが、シール強度や開封性の点からEVAを好ましく選択することができる。製膜性の観点から、シール層を構成する主たる樹脂の190℃におけるメルトフローレート(以下、MFRと省略することがある。)は10〜20g/10分のものが好ましい。
本発明において、粘着付与剤は、シール性を確保するためにシール層に添加される。粘着付与剤としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンおよびこれらを原料にした水添ロジン、不均化ロジン、2量化ロジン、マレイン化ロジン、フマル化ロジン、ロジンエステル等のロジン系樹脂や、α−ピネン、β−ピネン、リモネンなどの重合体であるポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂およびこれらの水添樹脂、石油系炭化水素樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環族系等)、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂(アルキルフェノール、ロジン変性フェノール樹脂等)、キシレン・ホルムアミド樹脂などが挙げられ、これらは単独あるいは2種以上を併せて用いることができる。本発明において粘着付与剤は、脂環族系炭化水素樹脂とロジンエステル系樹脂との混合物からなるものを使用することで安定したシール性を得ることができる。シール層には粘着付与剤を1〜15重量%含有することが好ましく、3〜12重量%の含有量がさらに好ましい。粘着付与剤が多すぎると、ロール状に巻き取った後にブロッキングが発生したり、フィルム自体も滑り性が悪くなったりして取り扱い性が悪くなることがある。脂環族系炭化水素樹脂とロジンエステル系樹脂の重量割合は30:70〜70:30が好ましい。
本発明において、シール層への界面活性剤の含有は、防曇性を発現させるため重要である。本発明にける界面活性剤は、非イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤と有機スルホン酸塩の混合物からなる。界面活性剤の含有量は0.5〜10重量%の範囲である。0.5重量%未満であると防曇性が発現せず、10重量%を超えると、前述したように、支持体層のシール層と反対側の面に界面活性剤が転写し、耐熱フィルム等との密着性が悪化する。好ましくは、1〜8重量%であり、さらに好ましくは3〜6重量%である。なお、本発明のシール層は、界面活性剤として、非イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤と有機スルホン酸塩の混合物を0.5〜10質量%の範囲で含むが、必要に応じてこれら以外の界面活性剤を適宜使用することもできる。
本発明に用いる界面活性剤は、非イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤と有機スルホン酸塩の混合物であり、非イオン性界面活性剤/有機スルホン酸塩の混合重量比は70/30〜100/0の範囲にあることが好ましく、70/30〜90/10の範囲にあることがより好ましい。
上記非イオン性界面活性剤としては、3または4価の脂肪族多価アルコールと炭素数12〜18の脂肪族モノカルボン酸との部分エステル化合物とすることが好ましい。3または4価の脂肪族多価アルコールとしては、グリセリンなどの3価の脂肪族アルコール、ペンタエリエリスリトール、ジグリセリン、ソルビタンなどの4価の脂肪族アルコールなどを挙げることができる。
また、炭素数12〜18の脂肪族モノカルボン酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸などの飽和脂肪酸モノカルボン酸や、パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸などの不飽和脂肪族モノカルボン酸を挙げることができる。
上記グリセリン脂肪酸エステルとしては、具体的には、グリセリンモノラウレート、グリセリンジラウレート、グリセリンモノミリステート、グリセリンジミリステート、グリセリンモノパルミテート、グリセリンジパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリンモノオレート、グリセリンジオレートなどが挙げられる。
上記ジグリセリン脂肪酸エステルとしては、具体的には、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンジラウレート、ジグリセリンモノミリステート、ジグリセリンジミリステート、ジグリセリンモノパルミテート、ジグリセリンジパルミテート、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンジステアレート、ジグリセリンモノオレート、ジグリセリンジオレート等が挙げられる。
上記ソルビタン脂肪酸エステルとしては、具体的には、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンジラウレート、ソルビタントリラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンジパルミテート、ソルビタントリパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンジステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンジオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノミリステート、ソルビタンジミリステート、ソルビタントリミリステートなどが挙げられる。
有機スルホン酸塩としては、アルキルスルホン酸アルカリ金属塩、アルキルアリールスルホン酸アルカリ金属塩、1,2−ビス(アルキルオキシカルボニル)−1−エタンスルホン酸アルカリ金属塩などがあるが、中でも炭素数12〜18のアルキルスルホン酸アルカリ金属塩が食品衛生上好ましい。これらには、ドデシルスルホン酸リチウム、トリデシルスルホン酸リチウム、テトラデシルスルホン酸リチウム、ペンタデシルスルホン酸リチウム、ヘキサデシルスルホン酸リチウム、ヘプタデシルスルホン酸リチウム、オクタデシルスルホン酸リチウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、トリデシルスルホン酸ナトリウム、テトラデシルスルホン酸ナトリウム、ペンタデシルスルホン酸ナトリウム、ヘキサデシルスルホン酸ナトリウム、ヘプタデシルスルホン酸ナトリウム、オクタデシルスルホン酸ナトリウム、ドデシルスルホン酸カリウム、トリデシルスルホン酸カリウム、テトラデシルスルホン酸カリウム、ペンタデシルスルホン酸カリウム、ヘキサデシルスルホン酸カリウム、ヘプタデシルスルホン酸カリウム、オクタデシルスルホン酸カリウム等が挙げられる。
本発明の易開封性フィルムにおいて、シール層には、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂を5〜40重量%含有することが重要である。すなわち、シール層を構成する樹脂は、上記範囲のビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂とビカット軟化点が50℃以上のポリオレフィン系樹脂から構成される。ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂が5重量%未満では、低温シール強度が不十分となり、40重量%を超えると、常温でのシール強度が高くなりすぎ、開封性に問題が生じる。シール層を構成するビカット軟化点が50℃以上のポリオレフィン樹脂としては、エチレン・酢酸ビニル共重合体とすることが、シール特性の点から好ましい。
本発明の易開封性フィルムにおいて、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン系樹脂であることが好ましい。ポリエチレン系樹脂として、超低密度の直鎖状低密度ポリエチレンが、ビカット軟化点が50℃未満のものとして得やすく好ましい。
また、本発明の易開封性フィルムにおいて、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂として、酢酸ビニル含有量が20〜40重量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体であることが好ましい。酢酸ビニル含有量を20〜40重量%とすることで、ビカット軟化点を50℃未満としやすく好ましい。なお本発明においては、本エチレン・酢酸ビニル共重合体と上記ポリエチレン系樹脂との併用を制限するものではない。
本発明の易開封性フィルムは、シール層の算術平均表面粗さが0.2μm以上であることが好ましい。シール層の算術平均表面粗さを0.2μm以上とすることで、本発明の易開封性フィルムを製造後、ロール状に巻き取った際に、シール層とその反対側の面(支持体層の反シール層側表面)のブロッキングを抑制し、易開封性フィルムを巻き出す際に容易に巻き出すことができ、好ましい。また、後述するように、支持体層のシール層と反対側の面には、易開封性フィルムとは異種の素材からなる層を積層し、積層体とすることができるが、該積層体をロール状に巻き取った際のシール層と異種素材層とのブロッキングを抑制し、使用時に容易に巻き出すことができるため好ましい。
前記算術平均表面粗さを0.2μm以上とする方法としては、例えば、本発明の易開封性フィルムのシール層に無機粒子や有機粒子などを添加する方法や、シール層や支持体層のマトリクスとなる樹脂と非相溶な樹脂を用い、海島構造を形成する方法等を挙げることができるが、本発明においては、シール層に有機粒子を用いる方法が好ましい。有機粒子としては、アクリル系樹脂粒子、スチレン系樹脂粒子、ポリオレフィン系樹脂粒子、ポリエステル系樹脂粒子、ポリウレタン系樹脂粒子、ポリカーボネート系樹脂粒子、ポリアミド系樹脂粒子、シリコーン系樹脂粒子、フッ素系樹脂粒子、あるいは上記樹脂の合成に用いられる2種以上のモノマーの共重合樹脂粒子等が挙げられ、これらは単独で用いても併用してもよい。
シール層中の粒子の平均粒子径は、1μm以上が好ましく、3μm以上がより好ましい。平均粒子径が1μm未満であると、目標とする算術平均表面粗さが得られない場合がある。一方、平均粒子径の上限は20μm以下が好ましく、より好ましくは15μm以下である。平均粒子径が20μmを超える場合、生産性が悪化したり、シール層から粒子の脱落等が生じる場合がある。
本発明の易開封性フィルムはシール層の0℃、1Hzにおけるせん断貯蔵弾性率が10〜40MPaであることが好ましい。シール層のせん断貯蔵弾性率を10〜40MPaの範囲とすることで、シール強度を好ましく制御でき、さらに低温で移送された際にもシール強度を保つことができ、シールが剥がれることがなく内容物を保護することができる。前記せん断貯蔵弾性率はシール層に使用する樹脂を適宜選択して調整することができ、例えば本発明においては上記したビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の含有量を増やしたり、公知の可塑剤等を添加することでせん断貯蔵弾性率を低く制御することができる。前記せん断貯蔵弾性率の上限は30MPa以下がより好ましく、また、前記せん断貯蔵弾性率の下限は20MPa以上がより好ましい。
本発明の易開封性フィルムはシール層の表面比抵抗が1×1010〜1×1013Ω/□であることが好ましい。シール層の表面比抵抗を1×1010〜1×1013Ω/□とすることで、本発明の易開封性フィルムや該易開封性フィルムとは異種の素材からなる層が積層されている積層体を使用する際に静電気が生じにくく、ハンドリング性の悪化を抑制したり、工程での異物の付着を抑制することができる。シール層の表面比抵抗を制御する方法としては、上記した界面活性剤の添加量を適宜調整する方法や、上記の界面活性剤以外の公知の添加剤を適宜添加する方法等が挙げられる。前記した公知の添加剤としては、例えば、カチオン系界面活性剤や両性界面活性剤等が挙げられる。
本発明においては前述の様に、シール層と支持体層の2層構成が基本であるが、支持体層を2層以上の複層構成として、全体として3層以上の積層構成とすることもできる。いずれの場合もシール層に隣接する層が界面活性剤を含有し、該隣接する層中の前記界面活性剤の濃度が0.05〜1重量%の範囲とすることが好ましい。2層構成の場合は、支持体層に0.05〜1重量%の界面活性剤を添加し、支持体層を2層以上の複層構成とする場合は、シール層に隣接する層に0.05〜1重量%の界面活性剤を添加することが好ましい。シール層に隣接する層に0.05〜1重量%の界面活性剤を添加することで、シール層表面に界面活性剤が移行しやすく、防曇性を発現しやすくなるため好ましい。界面活性剤を1重量%を超えて添加しても効果が頭打ちになり、シール層と支持体層の2層構成では、耐熱フィルムとの密着強度が悪化することがある。
本発明においては、シール層とA−PETシートをヒートシールした場合のシール強度が雰囲気温度23℃下で10〜25N/15mmであることが好ましく、4℃下および0℃下で5〜20N/15mmの範囲にあることが好ましい。上記の範囲とすることで、適度な剥離強度とすることができ、低温で移送された際にもシール強度を保つことができ、シールが剥がれることなく内容物を保護することができる。
A−PETとは非晶質ポリエチレンテレフタレートのことであり、PETはジオールとしてエチレングリコール、ジカルボン酸としてテレフタル酸からなるポリエステル樹脂であるが、結晶性が高いために成形性、透明性に乏しく、これらを改善するためにジオール成分の一部を、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタジオール等で置き換えたもの、ジカルボン酸成分の一部を、イソフタル酸、アジピン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等で置き換えたものがPETボトル、繊維、シュリンクフィルム、缶用ラミネートフィルム、A−PETシート用等に開発されている。これらの中で、A−PETシート用としてジオール成分として1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸を用いるものが代表的なものである。
本発明の積層体は、上述したような本発明に係る易開封性フィルムの支持体層上に(すなわち、支持体層の反シール層側表面上に)、該易開封性フィルムとは異種の素材からなる層が積層されている積層体である。異種の素材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)やナイロンのフィルム、アルミ箔等が挙げられる。
本発明に係る易開封性フィルムのみで蓋材を構成すると、強度や耐熱性等の要求特性に不足が生じるおそれがある場合にあっても、上記のような異種の素材層を積層した積層体構成とすることで、本発明に係る易開封性フィルムによる前述のような優れた性能を維持しつつ、蓋材としての他の要求特性を確実に満たすことができる。
とくに二軸延伸ポリエステルフィルム等の耐熱フィルムとの積層により蓋材に加工されることが多いが、この場合、本発明に係る易開封性フィルムの支持体層と異種の素材層(例えば、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの層)との間に、優れた密着性やラミネート強度を確保しておくことが好ましい。それによって、異種の素材層が易開封性フィルムの支持体層から剥がれたりすることが防止され、蓋材としての要求特性が満たされる。
本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明における物性、特性の測定方法並びに効果の評価方法は、次の通りである。
(1)樹脂の密度
JIS K7112−1980に規定された密度勾配管法に従い密度を測定した。
(2)フィルム厚さ
ダイヤルゲージ式厚さ計(JIS B−7509:1974、測定子5mmφ平型)を用いて、フィルムの長手方向及び幅方向に10cm間隔で10点測定して、その平均値とした。
(3)各層の厚さ
フィルムの断面をミクロトームにて切り出し、その断面についてデジタルマイクロスコープVHX−100形(株式会社キーエンス製)を用いて1000倍に拡大観察して撮影した断面写真を用いて、各層の厚さ方向の距離を計測し、拡大倍率から逆算して各層の厚さを求めた。尚、各層の厚さを求めるに当たっては、互いに異なる測定視野から任意に選んだ計5箇所の断面写真計5枚を使用し、それらの平均値として算出した。
(4)メルトフローレート(MFR)
JIS K−7210−1:2014に準拠して、190℃で測定した。
(5)融点(Tm)
株式会社島津製作所製の示差走査熱量測定装置DSC(DSC−60A)を使用し、窒素雰囲気下で5mgの試料を10℃/分の速度で200℃まで昇温して5分間保持した後に、10℃/分の冷却速度で10℃まで冷却し、再度10℃/分の速度で昇温していった際に、再度の昇温において、樹脂の融解に伴う吸熱ピークのピーク温度を融点(Tm)とした。
(6)フィルム状態
易開封性フィルムとしての積層フィルムを製膜した後、フィルム状態を目視および指でフィルム表面を擦り、白粉が確認されたものを×、フィルム表面に白粉が発生せず綺麗な状態のものを○とした。また、樹脂の混練ムラによるスジについても有無を、×○で判定した。
(7)ビカット軟化点
JIS K−7206:2016に準拠して測定した。
(8)算術平均表面粗さ
シール層表面の算術平均表面粗さは、(株)小坂研究所製の高精度微細形状測定器(SURFCORDER ET4000A)を用い、JIS B0601−1994に準拠し、幅方向に2mm、長手方向に0.2mmの範囲について、走査方向を幅方向とし、長手方向に10μm間隔で21回の測定を実施し3次元解析を行い、評価した。なお、触針先端半径2.0μmのダイヤモンド針を使用、測定力100μN、カットオフ0.8mmで測定した。算術平均表面粗さが0.2μm以上のものを〇、0.2μm未満のものを△とした。
(9)せん断貯蔵弾性率
実施例および比較例に示す易開封性フィルムから、シール層のみを削り取り、これを厚さ1mmに溶融成型したものをサンプルとした。測定はTAインスツルメント社製レオメーターAR2000exを用いて、温度0℃、周波数1Hz、ひずみ0.01%で動的せん断変形させ、せん断貯蔵弾性率を測定した。
(10)表面比抵抗
易開封性フィルムを温度23℃、相対湿度65%で24時間静置して調湿した後、同条件下でデジタル超高抵抗/微小電流計(アドバンテスト社製R8340A)を用い、印加電圧100Vにて表面比抵抗を測定した。表面比抵抗が1×1010〜1×1013Ω/□の範囲であったものを〇、前記範囲を外れたものを△とした。
(11)評価用A−PETシート
押出機にてポリエチレンテレフタレート樹脂を温度160〜200℃で溶融し、ダイよりフィルム状に押し出し、25〜50℃の冷却ロールでキャスト冷却固化し、厚さ300μmの評価用ポリエチレンテレフタレートのシートを作成し、本発明における評価用のA−PETシートとした。
(12)シール用複合フィルムの作成方法
易開封性フィルムの支持体層側に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、P60(東レ(株)製“ルミラー”(登録商標))をポリウレタン接着剤で塗布量2g/mにてドライラミネートし、40℃、72時間エージングしたサンプルをシール用複合フィルム(本発明に係る積層体構成のシール用複合フィルム)とした。
(13)シール強度
(12)で作成したシール用複合フィルムを100mm×15mmに切り出し、シール層と(11)で作成した厚さ300μmの評価用A−PETシートに重ね、テスター産業株式会社製の平板ヒートシールテスター(TP−701B)を使用し、シール温度140〜180℃、シール圧力0.2MPa、シール時間1秒の条件でヒートシールしたサンプルを、雰囲気温度23℃、4℃、0℃中で2分間放置後に、株式会社オリエンテック製のテンシロン(RTC−1210A)を使用して300mm/分の引張速度で、剥離角度を保持せずに剥離した時のヒートシール強度を測定した。その時、1試料についてn数10の測定値の平均値をとり、雰囲気温度23℃で10〜25N/15mm、雰囲気温度0〜4℃で5〜20N/15mmであるものを〇とし、該範囲を外れたものを×とした。
(14)曇り度合
(12)で作成したシール用複合フィルムを100mm×100mmにサンプルを切り出し、シール層を水50cc注入したポリプロピレン製容器(70φ×55H、東罐興業株式会社製)に重ねて、エーシンパック工業株式会社製のハンドシーラーを使用し、ヒートシール温度180℃、シール圧力0.3MPa、シール時間1秒の条件でヒートシールしたサンプルを作成した。そのサンプルを3〜4℃の冷蔵庫内で24時間放置した後、目視で曇り度合を評価し次の判定を行った。〇:曇らない。△:少し曇る。×:曇る。
(15)ハンドリング性
ロール状に積層された易開封性フィルムを巻き出す際に静電気の発生が少なく、作業性に問題なかったものを〇、静電気が発生し、塵埃の付着が生じたものを△とした。
(16)ラミネート強度
(12)で作成したシール用複合フィルムの易開封性フィルムの支持層と2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(P60)間のラミネート強度を測定した。その時、1試料についてn数10の測定値の平均値をとり、5N/15mm以上もしくは易開封性フィルムが破断したものを〇とし、3〜5N/15mmの範囲を△、該範囲を外れたものを×とした。
(17)ブロッキングせん断力
(12)で作成したシール用複合フィルムを2枚準備し、シール層と2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(P60)面を30mm×40mmの範囲を重ね合わせて、その範囲に200gの荷重をかけ、40℃のオーブン内で1日保管した後、23℃、湿度65%の雰囲気下に30分以上放置した後、オリエンテック社製テンシロンを使用して300mm/分の引張速度でせん断剥離力を測定した。せん断剥離力の最大値が8N/12cm以下のものを〇、8N/12cmを超えるものを△とした。
本実施例で使用した原料は次の通りである。
(1)高密度ポリエチレン(HD−1)
MFR=7.5g/10分、密度=0.961g/cm、Tm=132℃。
(2)粘着剤マスターバッチ(MB−1)
酢酸ビニル含有量が6重量%、MFR=16g/10分、ビカット軟化点75℃のエチレン・酢酸ビニル共重合体に粘着付与剤(脂環族系炭化水素樹脂(荒川化学(株)製、“アルコン”P90)とロジンエステル系樹脂(荒川化学(株)製、AA−L)を等量配合したもの)を11重量%を溶融混錬し得たマスターバッチ。
(3)粘着剤マスターバッチ(MB−2)
上記MB−1を85重量%と界面活性剤(ジグリセリン脂肪酸エステル(理研ビタミン(株)製、“ポエム”DS−100A)とアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(日油(株)製、“ニューレックス”R)を混合重量比75/25で配合したもの)15重量%を溶融混錬し得たマスターバッチ(粘着付与剤は9重量%)。
(4)界面活性剤マスターバッチ(MB−3)
MFR=2.1g/10分、密度=0.92g/cmの直鎖状低密度ポリエチレンに界面活性剤15重量%を溶融混錬したマスターバッチ。
(5)エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)
MFR=30g/10分、密度=0.954g/cm、Tm=64℃、ビカット軟化点=40℃以下、酢酸ビニル含有量=32重量%。
(6)エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−2)
MFR=18g/10分、密度=0.949g/cm、Tm=69℃、ビカット軟化点=40℃、酢酸ビニル含有量=28重量%。
(7)直鎖状低密度ポリエチレン(LL−1)
MFR=30g/10分、密度=0.88g/cm、Tm=66℃、ビカット軟化点=40℃以下。
(8)エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−3)
MFR=2.5g/10分、密度0.925g/cm、Tm=99℃、ビカット軟化点=80℃、酢酸ビニル含有量=6重量%。
(9)低密度ポリエチレン(LD−1)
MFR=2.0g/10分、密度=0.90g/cm、Tm=115℃、ビカット軟化点=67℃。
(10)アクリル粒子マスターバッチ(MB−4)
MFR=2.1g/10分、密度=0.92g/cmの直鎖状低密度ポリエチレンに平均粒子径9μmの市販のアクリル粒子10重量%を溶融混練したマスターバッチ。
(11)ポリエチレン粒子マスターバッチ(MB−5)
MFR=2.1g/10分、密度=0.92g/cmの直鎖状低密度ポリエチレンに平均粒子径10μmの市販のポリエチレン粒子10重量%を溶融混練したマスターバッチ。
実施例1
支持層の樹脂として、高密度ポリエチレン(HD−1)97重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)3重量%を混合した樹脂組成物を用い、シール層の樹脂として粘着剤マスターバッチ(MB−1)70重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)25重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用い、これらを押出機2台に各々投入し、各々200℃の押出温度で2層共押出積層のT型口金より押出、40℃のキャスティングロールで急冷し2層積層の易開封性フィルムを製膜した。得られた易開封性フィルムの総厚さは30μm、支持層/シール層の積層比が4/1であった。積層性は良好で、キャスト時のエッジ安定性はよく、滑り性も良好で安定して巻き取ることができた。得られた易開封性フィルムを用いて、実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例2
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)70重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例3
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)70重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−2)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例4
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−2)60重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−2)40重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。また、雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が十分強く、良好であった。
実施例5
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−2)65重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EAV−1)35重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。また、雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が十分強く、良好であった。
実施例6
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)55重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)10重量%と直鎖状低密度ポリエチレン(LL−1)35重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。また、雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が十分強く、良好であった。
実施例7
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)70重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%と直鎖状低密度ポリエチレン(LL−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例8
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)60重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%とエチレン・ビニル共重合体(EVA−1)5重量%と直鎖状低密度ポリエチレン(LL−1)10重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例9
支持層の樹脂として高密度ポリエチレン(HD−1)99.5重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)0.5重量%を混合した樹脂組成物を用い、シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)70重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)25重量%とエチレン・ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例10
支持層の樹脂として高密度ポリエチレン(HD−1)94重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)6重量%を混合した樹脂組成物を用い、シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)70重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%とエチレン・ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例11
支持層の樹脂として高密度ポリエチレン(HD−1)85重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)15重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例10と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であり、さらにラミネート強度が少し弱く△であったが、その他は本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例12
支持層の樹脂として高密度ポリエチレン(HD−1)99.8重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)0.2重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例10と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であり、さらに曇り度合は少し曇り△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例13
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)65重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)25重量%とアクリル粒子マスターバッチ(MB−4)5重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が少し弱く△であったが、そのほかは本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例14
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)65重量%と界面活性剤マスターバッチ(MB−3)25重量%とポリエチレン粒子マスターバッチ(MB−5)5重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が少し弱く△であったが、本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例15
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)55重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%とエチレン・ビニル共重合体(EVA−1)5重量%と直鎖状低密度ポリエチレン(LL−1)10重量%とアクリル粒子マスターバッチ(MB−4)を5重量%混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、本発明のフィルムとして要求特性を全て満足していた。
実施例16
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−2)55重量%とアクリル粒子マスターバッチ(MB−4)5重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−2)40重量%を混合した樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、本発明のフィルムとして要求特性を全て満足しており、さらに雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が十分強く、良好であった。
比較例1
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)100重量%を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、表面比抵抗が大きいためハンドリング性が△であり、また算術平均表面粗さが小さいためブロッキングせん断力が△であった。また、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂と界面活性剤の添加がなく、雰囲気温度0〜4℃のシール強度と曇り度合が該範囲を外れた。
比較例2
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)75重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であった。また、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の添加がなく、雰囲気温度0〜4℃のシール強度が該範囲を外れた。
比較例3
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)93重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)2重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、表面比抵抗が大きいためハンドリング性が△であり、また算術平均表面粗さが小さいためブロッキングせん断力が△であった。また、界面活性剤の添加量が少なく、曇り度合が該範囲を外れた。
比較例4
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)15重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)80重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)5重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であり、また雰囲気温度0〜4℃でのシール強度が少し弱く△であった。さらに、界面活性剤の添加量が多すぎ、フィルムに白粉が析出し見栄えが悪いものとなり、またラミネート強度が該範囲を外れた。
比較例5
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)65重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−3)10重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であった。また、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の添加がなく、雰囲気温度0〜4℃のシール強度が該範囲を外れた。また、EVA−3のMFRが小さく、MB−1、2との混練性が悪いためフィルムスジが発生し見栄えが悪くなった。
比較例6
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−1)65重量%と粘着剤マスターバッチ(MB−2)25重量%と低密度ポリエチレン(LD−1)10重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であった。また、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の添加がなく、雰囲気温度0〜4℃のシール強度が該範囲を外れた。また、LD−1のMFRが小さく、MB−1、2との混練性が悪いためフィルムスジが発生し見栄えが悪くなった。
比較例7
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−2)10重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)90重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であった。また、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の添加量が多かったが、粘着付与剤の添加量が少なく雰囲気温度23℃のシール強度が低く開封性が悪くなった。
比較例8
シール層の樹脂として、界面活性剤マスターバッチ(MB−3)25重量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)75重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、算術平均表面粗さが小さいため、ブロッキングせん断力が△であった。また、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の添加量が多かったが、粘着付与剤の添加がなく、雰囲気温度23℃のシール強度が低いものとなった。
比較例9
シール層の樹脂として、粘着剤マスターバッチ(MB−2)10重量%とアクリル粒子マスターバッチ(MB−4)5質量%とエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA−1)85重量%を混合した樹脂組成物を用い、それ以外は実施例1と同様に2層積層の易開封性フィルムを得た。実施例に記載の評価を行った結果、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂の添加量が多く、また粘着付与剤の添加量が少なく雰囲気温度23℃のシール強度が低く開封性が悪くなった。
上記実施例1〜16、比較例1〜9の結果をまとめて表1〜表3に示す。
Figure 2020040398
Figure 2020040398
Figure 2020040398
本発明は、食品包装容器等の蓋材用フィルムとして好適に使用し得る易開封性フィルムと、それを用いた蓋材として好適な積層体を提供できる。

Claims (11)

  1. 被着体とヒートシール可能であり、ポリオレフィン系樹脂組成物からなるシール層と、該シール層とは反対側に位置する支持体層とを有する積層構成を有し、前記シール層が、粘着付与剤と、非イオン性界面活性剤、または非イオン性界面活性剤と有機スルホン酸塩の混合物を含む界面活性剤を0.5〜10重量%、ビカット軟化点が50℃未満のポリオレフィン系樹脂を5〜40重量%含有することを特徴とする易開封性フィルム。
  2. 前記ポリオレフィン系樹脂がポリエチレン系樹脂である、請求項1に記載の易開封性フィルム。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂が、酢酸ビニル含有量が20〜40重量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体である、請求項1に記載の易開封性フィルム。
  4. 前記シール層の算術平均表面粗さが0.2μm以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  5. 前記シール層の0℃、1Hzにおけるせん断貯蔵弾性率が10〜40MPaである、請求項1〜4のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  6. 前記シール層に隣接する層が界面活性剤を含有し、該隣接する層中の前記界面活性剤の濃度が0.05〜1重量%の範囲にある、請求項1〜5のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  7. 前記シール層が、脂環族系樹脂とロジンエステル系樹脂との混合物からなる粘着付与剤を1〜15重量%含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  8. 前記非イオン性界面活性剤が3または4価の脂肪族多価アルコールと炭素数12〜18の脂肪族モノカルボン酸との部分エステル化合物からなり、有機スルホン酸塩が炭素数12〜18のアルキルスルホン酸アルカリ金属塩からなり、非イオン性界面活性剤/有機スルホン酸塩の混合重量比が70/30〜100/0の範囲にある、請求項1〜7のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  9. 前記シール層の表面比抵抗が1×1010〜1×1013Ω/□である、請求項1〜8のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  10. 前記シール層とA−PETシートをヒートシールした場合のシール強度が雰囲気温度23℃下で10〜25N/15mmで、4℃下および0℃下で5〜20N/15mmの範囲にある、請求項1〜9のいずれかに記載の易開封性フィルム。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の易開封性フィルムの支持体層上に、該易開封性フィルムとは異種の素材からなる層が積層されている積層体。
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