JP2020036489A - 電源回路、高電圧から低電圧を得る方法及びこの電源回路を使用した整流回路 - Google Patents

電源回路、高電圧から低電圧を得る方法及びこの電源回路を使用した整流回路 Download PDF

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【課題】略0Vからピーク値まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の高い入力電圧から十分に低い直流電圧を効率良く得るための電源回路及び方法を提供する。【解決手段】線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧の入力端子Kと、前記入力端子Kを、抵抗R3を介して接続され、基準電圧を発生する基準電圧回路と、前記抵抗R3の両端をドレインとゲート間に接続され、前記入力電圧のピーク値を制限するリミッタ用のFET1と、このFET1のソースに、ソースが直列に接続され、ゲートに入力電圧の分圧抵抗が接続され、ドレインが出力端子Vsoutに接続された前記スイッチング素子としてのFET2と、このFET2の出力電圧の平滑化回路とを具備し、前記FET2を、前記基準電圧と前記分圧された入力電圧を比較し、この分圧された入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路として機能させる。【選択図】図6

Description

本発明は、正弦波の交流電圧を全波又は半波整流したような略0Vから高いピーク値まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧から十分に低い直流電圧を効率良く得るための電源回路、高電圧から低電圧を得る方法及びこの電源回路を使用した整流回路に関するものである。
一般に、制御回路用電源を得る回路として、図1に示すようなNPN型トランジスタTrとベース抵抗Rと基準電圧としてのツェナーダイオードZDからなり、入力端子Vin、出力端子Vout、グランド端子GNDの直列制御型レギュレータ回路が用いられている。
このような直列制御型レギュレータ回路は、入力電圧と出力電圧の差電圧と、供給電流との積が電力損失となるので、高い交流電圧から低い直流電圧を得る場合には、大きな損失が発生する。
前記直列制御型レギュレータ回路に代えて図2に示すような高効率とされているスイッチングレギュレータ回路を用いる方法もある(非特許文献1)。
この図2において、入力端子Vinの交流電圧は、ダイオードD1とコンデンサC1で整流平滑化されスイッチング素子SW1に加えられてオン・オフし、このスイッチング素子SW1の出力側には、ショットキー・バリア・ダイオード又はファスト・リカバリ・ダイオードからなる転流ダイオードD2とリアクタL1と平滑コンデンサC2を経て出力端子Voutに出力する。出力電圧Voutと基準電圧Vrefは、比較回路10で比較され、差電圧に応じてPWM変調回路11で変調され、前記スイッチング素子SW1のオン、オフを制御して所定の直流電圧を得る。
この図2の回路は、非特許文献1のP50の図1-36に紹介されている。
この図1-36の(a)は、前記スイッチング素子SW1がパワートランジスタTrの例を示し、図1-36の(b)は、前記スイッチング素子SW1がパワートランジスタTrに代えて飽和損失の少ないパワーMOSFETを使用した例を示している。図1-36の(c)は、前記ショットキー・バリア・ダイオード又はファスト・リカバリ・ダイオードからなる転流ダイオードDに代えてさらにロスの少ないパワーMOSFETを使用した例が記載されている。
発行所 CQ出版株式会社 2014年6月25日初版発行 「改訂オンボード電源の設計と活用」P50 第1章3端子レギュレータの基本動作 図1−36進化するステップダウン・スイッチング・レギュレータの回路の(a)と(b)と(c)。
図2に示す回路に対応する非特許文献1のP50の図1-36には、発生損失を低減する方法が種々記載されている。しかし、入力電圧が高く、出力電圧が低い場合、出力電圧に比較して、回路構成が複雑で、インダクタが必要になり、小型化が困難になり、さらに、コンデンサC1とスイッチング素子SW1と転流ダイオードD2に高い入力電圧が印加されるために、それに耐える高耐圧部品が必要になるという問題があった。
本発明は、略0Vからピーク値まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の高い入力電圧から十分に低い直流電圧を効率良く得るための電源回路及び高電圧から低電圧を得る方法を提供することを目的とする。
本発明の電源回路は、
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧のピーク値より低い電圧を基準電圧として発生する基準電圧回路と、
この基準電圧回路で発生した基準電圧と前記入力電圧を比較し、前記入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路と、
この比較回路の出力でゲートを開き、前記低電圧の入力電圧を出力するスイッチング素子と、
このスイッチング素子から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
を具備してなることを特徴とする。
前記整流素子とスイッチング素子としてのFETの間に、このFETの前記入力電圧のピーク値を制限するためのFETからなるリミッタ回路を挿入したことを特徴とする。
比較回路は、基準電圧としてリミッタ回路の出力電圧からレベルシフトした電圧を用い、入力電圧を分圧回路で分圧した電圧と比較し、前記分圧した電圧が前記レベルシフトした電圧より低い時に出力するようにしたことを特徴とする。
比較回路は、入力電圧の代わりに電圧リミッタ回路であるFETの出力電圧を利用し、この電圧と基準電圧を比較し、前記FETの出力電圧が前記基準電圧より低い時に出力するようにしたことを特徴とする。
比較回路における基準電圧を出力電圧からフィードバックして制御し、出力電圧精度を高めるようにしたことを特徴とする。
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧は、正弦波の交流電圧を半波整流したもの、正弦波の交流電圧を全波整流したもの、3角波、鋸歯状波又は半円形波からなることを特徴とする。
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力するに入力端子Kと、
前記入力端子Kを、抵抗R3を介して接続され、基準電圧を発生するツェナーダイオードZD1からなる基準電圧回路と、
前記抵抗R3の両端をドレインとゲート間に接続され、前記入力電圧のピーク値を制限するリミッタ回路としてのFET1と、
このFET1のソースに、ソースが直列に接続され、ゲートに入力電圧の分圧抵抗が接続され、ドレインが出力端子Vsoutに接続された前記スイッチング素子としてのFET2と、
このFET2から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
を具備し、
前記FET2を、前記基準電圧と前記分圧された入力電圧を比較し、この分圧された入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路として機能させたことを特徴とする。
高電圧から低電圧を得る方法は、
入力端子Kに、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力する工程と、
前記入力端子Kの入力電圧を、抵抗R3を介してツェナーダイオードZD1を主とする基準電圧回路に供給して、基準電圧を発生する工程と、
前記抵抗R3の両端の電圧をFET1のドレインとゲート間に供給し、前記入力電圧のピーク値を制限する工程と、
このFET1のソースに、FET2のソースを直列に接続して前記基準電圧を供給し、前記FET2のゲートに印加した入力電圧の分圧した電圧と比較して、前記基準電圧より前記入力電圧の分圧した電圧が低い時前記FET2をオンする工程と、
このFET2から出力した出力電圧を平滑化して出力する工程とからなることを特徴とする。
整流回路は、GND端子から入力端子へ順方向となるように挿入されたFETを主体とする逆流阻止回路に、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の電源回路を組み合わせてこの電源回路から直接電力を供給することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧のピーク値より低い電圧を基準電圧として発生する基準電圧回路と、
この基準電圧回路で発生した基準電圧と前記入力電圧を比較し、前記入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路と、
この比較回路の出力でゲートを開き、前記低電圧の入力電圧を出力するFETからなるスイッチング素子と、
このスイッチング素子から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
を具備してなるので、回路構成が簡単で、インダクタが不必要になり、小型化が可能である。
請求項2記載の発明によれば、
前記整流素子とスイッチング素子としてのFETの間に、このFETの前記入力電圧のピーク値を制限するためのFETからなるリミッタ回路を挿入したので、スイッチング素子SW1に高い入力電圧が印加されることがなく、低圧用の安価な部品を用いることができる。
請求項3記載の発明によれば、
比較回路は、基準電圧としてリミッタ回路の出力電圧からレベルシフトした電圧を用い、入力電圧を分圧回路で分圧した電圧と比較し、前記分圧した電圧が前記レベルシフトした電圧より低い時に出力するようにしたので、回路の簡素化が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、
比較回路は、入力電圧の代わりに電圧リミッタ回路であるFETの出力電圧を利用し、この電圧と基準電圧を比較し、前記FETの出力電圧が前記基準電圧より低い時に出力するようにしたので、比較回路の耐電圧の低いものを使用することができる。
請求項5記載の発明によれば、
比較回路における基準電圧を出力電圧からフィードバックして制御し、出力電圧精度を高めるようにしたので、比較回路に有力する基準電圧を変化させ、出力電圧の精度を高めることができる。
請求項6記載の発明によれば、
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧は、正弦波の交流電圧を半波整流したもの、正弦波の交流電圧を全波整流したもの、3角波、鋸歯状波又は半円形波からなるので、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧であれば、いずれの波形の入力電圧であっても十分に低い直流電圧を得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力するに入力端子Kと、
前記入力端子Kを、抵抗R3を介して接続され、基準電圧を発生するツェナーダイオードZD1からなる基準電圧回路と、
前記抵抗R3の両端をドレインとゲート間に接続され、前記入力電圧のピーク値を制限するリミッタ回路としてのFET1と、
このFET1のソースに、ソースが直列に接続され、ゲートに入力電圧の分圧抵抗が接続され、ドレインが出力端子Vsoutに接続された前記スイッチング素子としてのFET2と、
このFET2から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
を具備し、
前記FET2を、前記基準電圧と前記分圧された入力電圧を比較し、この分圧された入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路として機能させたので、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧の内、低損失で電力を取り出せる短期間のみ電流を取り出すことができ、かつ、その動作のためのFET1、FET2のゲートドライブのための電力を必要最低限とすることで、高い入力電圧においても高効率な電源回路を実現することができる。
請求項8記載の発明によれば、
入力端子Kに、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力する工程と、
前記入力端子Kの入力電圧を、抵抗R3を介してツェナーダイオードZD1を主とする基準電圧回路に供給して、基準電圧を発生する工程と、
前記抵抗R3の両端の電圧をFET1のドレインとゲート間に供給し、前記入力電圧のピーク値を制限する工程と、
このFET1のソースに、FET2のソースを直列に接続して前記基準電圧を供給し、前記FET2のゲートに印加した入力電圧の分圧した電圧と比較して、前記基準電圧より前記入力電圧の分圧した電圧が低い時前記FET2をオンする工程と、
このFET2から出力した出力電圧を平滑化して出力する工程とからなることを特徴とする高電圧から低電圧を得る方法としたので、高い交流電圧から低い直流電源を得る方法として、小型のスイッチング電源を使用することなく簡単な回路で効率よく低電圧を得ることができる。
請求項9記載の発明によれば、
整流回路は、GND端子から入力端子へ順方向となるように挿入されたFETを主体とする逆流阻止回路に、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の電源回路を組み合わせてこの電源回路から直接電力を供給するようにしたので、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧であれば、出力電圧が高い場合であっても効率よく補助電源を供給することができ、外部電源を利用することなく使用できる。
従来の直列制御型レギュレータ回路図である。 従来のスイッチングレギュレータ回路図である。 本発明による電源回路の原理図で、(a)は、高入力電圧の正弦半波電圧から低損失で定電圧出力を取り出す回路図、(b)は、前記(a)の回路にFET1からなる電圧リミッタ回路13を付加した回路図、(c)は、前記(b)の回路において回路の簡易化を可能にした回路図、(d)は、前記(b)の回路において比較回路の耐電圧の低いものを使用できるようにした回路図である。 本発明による前記図3(a)の回路の具体的実施回路図である。 本発明による前記図3(b)の回路の具体的実施回路図である。 本発明による前記図3(c)の回路の具体的実施回路図である。 本発明による前記図6の保護ダイオードの異なる例を示す回路図である。 本発明による電源回路の動作波形図で、(a)は、前記図6に示した回路図の波形図、(b)は、(a)の時間軸を拡大した波形図、(c)は、後述する図10に示す回路図の時間軸を拡大した波形図である。 図6に示した本発明による電源回路の他の例を示す回路図である。 本発明による前記図3(d)の回路の具体的実施回路図である。 本発明による前記図10の変形例1を示す具体的実施回路図である。 本発明による前記図10の変形例2を示す具体的実施回路図である。 本発明による前記図10の変形例3を示す具体的実施回路図である。 図6に示した本発明による電源回路において、交流電圧から半波整流で低電圧直流電源を得る応用例1の回路図である。 図6に示した本発明による電源回路において、交流電圧から全波整流で低電圧直流電源を得る応用例2の回路図である。 (a)は、従来の同期整流回路例を示す回路図、(b)は、従来の理想ダイオードモジュールによる整流回路例を示す回路図、(c)本発明の電源回路を用いた理想ダイオードモジュールによる整流回路例を示す回路図である。 図6に示した本発明による電源回路に逆流阻止回路U1を結合した回路図である。 図17において、逆流阻止回路U1に本出願人による特許第5562690号の図1と同様の逆流阻止回路U1を応用した回路図である。 図18における逆流阻止回路U1を改善した回路を応用した回路図である。 図10に示した本発明による電源回路に図19の逆流阻止回路U1を更に改善した回路を応用した回路図である。
本発明は、
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧のピーク値より低い電圧を基準電圧として発生する基準電圧回路と、
この基準電圧回路で発生した基準電圧と前記入力電圧を比較し、前記入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路と、
この比較回路の出力でゲートを開き、前記低電圧の入力電圧を出力するFETからなるスイッチング素子と、
このスイッチング素子から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
を具備してなることを特徴とする電源回路とすることで、正弦波や正弦半波上に変化する入力電圧の内、出力電圧との差が少ない電圧の期間に出力へ伝理由を取り出すことで、低損失で電力を取り出せる短期間のみ電流を取り出すことができ、高い入力電圧においても高効率な電源回路を実現することができる。
前記整流素子とスイッチング素子としてのFETの間に、このFETの前記入力電圧のピーク値を制限するためのFETからなるリミッタ回路を挿入し、スイッチング素子FETに低耐圧のPch-MOSFETを使用したものである。
比較回路は、基準電圧としてリミッタ回路の出力電圧からレベルシフトした電圧を用い、入力電圧を分圧回路で分圧した電圧と比較し、前記分圧した電圧が前記レベルシフトした電圧より低い時に出力する。
比較回路は、入力電圧の代わりに電圧リミッタ回路であるFETの出力電圧を利用し、この電圧と基準電圧を比較し、前記FETの出力電圧が前記基準電圧より低い時に出力する。
比較回路における基準電圧を出力電圧からフィードバックして制御し、出力電圧精度を高めるようにする。
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧は、正弦波の交流電圧を半波整流したもの、正弦波の交流電圧を全波整流したもの、3角波、鋸歯状波又は半円形波からなるであってもよい。
略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力するに入力端子Kと、
前記入力端子Kを、抵抗R3を介して接続され、基準電圧を発生するツェナーダイオードZD1からなる基準電圧回路と、
前記抵抗R3の両端をドレインとゲート間に接続され、前記入力電圧のピーク値を制限するリミッタ回路としてのFET1と、
このFET1のソースに、ソースが直列に接続され、ゲートに入力電圧の分圧抵抗が接続され、ドレインがコンデンサC2と出力端子Vsoutに接続された前記スイッチング素子としてのFET2と、
このFET2から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
を具備し、
前記FET2を、前記基準電圧と前記分圧された入力電圧を比較し、この分圧された入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路として機能させる。
入力端子Kに、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力する工程と、
前記入力端子Kの入力電圧を、抵抗R3を介してツェナーダイオードZD1を主とする基準電圧回路に供給して、基準電圧を発生する工程と、
前記抵抗R3の両端の電圧をFET1のドレインとゲート間に供給し、前記入力電圧のピーク値を制限する工程と、
このFET1のソースに、FET2のソースを直列に接続して前記基準電圧を供給し、前記FET2のゲートに印加した入力電圧の分圧した電圧と比較して、前記基準電圧より前記入力電圧の分圧した電圧が低い時前記FET2をオンする工程と、
このFET2から出力した出力電圧を平滑化して出力する工程とからなること方法とすることで、高電圧から低電圧を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図3(a)(b)(c)(d)は、それぞれ本発明の異なる原理図で、入力端子Kには、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す、例えば、正弦波の半波整流した信号が入力するものとする。
図3(a)において、前記入力端子KからダイオードD1を介してスイッチング素子SW1に接続し、このスイッチング素子SW1の出力側にコンデンサC2を介して出力端子Vsoutに接続する。前記入力端子Kと基準電圧回路12が比較回路10に接続される。
このような回路において、前記比較回路10は、Vin<Vrefのときに出力し、この比較回路10の信号で前記スイッチング素子SW1をオンする。
このとき、前記スイッチング素子SW1がほとんど損失なくオンするために、Vrefをできるだけ低く設定し、このVrefよりVinがさらに低いときに前記スイッチング素子SW1をオンさせる。
前記スイッチング素子SW1がオンした時の出力電圧は、コンデンサC2に電荷が蓄えられ、前記スイッチング素子SW1がオフした時、コンデンサC2に電荷が蓄えられた電荷が出力端子Vsoutから出力される。この動作を繰り返して出力端子Vsoutに直流電圧が出力する。
図3(a)の具体的な回路図を後述する図4で説明する。
図3(b)は、図3(a)におけるスイッチング素子SW1の前に、電圧を制限しスイッチング素子SW1に高い入力電圧が直接印加しないように、リミッタ回路13としてFET1を挿入したものである。また、比較回路10には、入力電圧Vinを分圧器15で分圧した電圧Vsと基準電圧回路12の基準電圧Vrefとを入力し、Vs<Vrefのとき出力し、入力電圧より十分に低く、損失が発生しない範囲の入力電圧のときのみスイッチング素子SW1をオンして出力コンデンサC2に電力を供給する。このようにすると、低損失で低電圧の出力電圧を得ることができる。また、低損失、高速スイッチングを行うための部品の選択肢が広がる。
図3(b)の具体的な回路図を後述する図5で説明する。
図3(c)は、図3(b)においては基準電圧が時間とともに変化しない固定したものであるのに対し、比較回路10のVrefとして基準電圧をリミッタ回路13の出力電圧からレベルシフトした電圧を用い、入力電圧Vinを分圧回路15で分圧した電圧Vsと比較し、Vs<Vrefのときスイッチング素子SW1をオンすることで図3(b)と同様の機能を実現したもので、回路構成の簡易化が可能となる。
図3(c)の具体的な回路図を後述する図6で説明する。図6の変形例が図7及び図9である。
図3(d)は、図3(b)において、入力電圧の代わりに電圧リミッタ回路13であるFET1の出力を利用したものであり、比較回路10の入力電圧検出部に直接入力電圧Vinが印加しないように、入力電圧がリミッタ電圧よりも低い場合、入力電圧に相当する電圧(ぼぼ等しい電圧)になることからリミッタの出力電圧Vin‘を基準電圧Vrefと比較してVin’<Vrefのときスイッチ素子SW1を制御するようにしたものである。このような構成により、比較回路10は、耐電圧の低いものが使用できる。
図3(d)の具体的な回路図を後述する図10で説明する。この図10の変形例が図11、図12及び図13である。
このように構成された本発明の電源回路をMOSFETによる整流回路の制御用電源として使用することで、後述する図14及び図17(c)に示すような正弦波交流の整流時に印加される逆電圧から低損失で効率的に制御回路用の電源を取り出すことができ、低損失の整流回路と組み合わせることで、正弦波交流の整流時にダイオードに代替可能となる2端子整流回路が実現する。
図4以下の具体的回路図を説明する。
図4は、前記図3(a)の具体的実施回路図で,リミッタ回路13を有しない例である。
この図4において、スイッチング素子SW1をハイサイド側に置くことからゲート駆動の都合でP型のFET2が使用される。入力端子Kから逆流阻止のダイオードD1を介してスイッチング素子SW1としての前記FET2のソースに接続し、このFET2のドレインを、ダイオードD4を介してコンデンサC2と出力端子Vsoutに接続する。前記入力端子Kが抵抗R3と比較回路10としてのトランジスタTR3を介してP型のFET1のソースに接続されるとともに、前記トランジスタTR3に入力端子Kの正弦半波の電圧Vkaを抵抗R1とR2で分割した電圧Vsが印加される。
前記FET1は、ツェナーダイオードZD1とコンデンサC1と抵抗R3からなる基準電圧回路12の基準電圧Vrefを固定している。
この回路では、正弦半波の電圧Vkaが基準電圧Vrefより低い間だけトランジスタTR3がオンしてトランジスタTR1とTR2を介して前記スイッチング素子FET2がオンする。
このような構成において、入力電圧が正弦波の半波の場合、入力電圧は、周期的に変化するため、入力電圧を監視し、入力電圧が基準電圧Vrefより低いときのみスイッチング素子SW1としてのFET2をオンにして出力コンデンサC2に電力を供給する。このようにすると、低損失で低電圧の出力電圧を得ることができる。正弦波の全波の場合も同様である。
前記比較回路10は、ヒステリシスは必須ではないがヒステリシスを設けることによってチャタリングを防止する効果があり、ヒステリシスの設定によって入力電圧の立ち下がり時よりも立ち上がり時を優先的に、電流を供給することが出来、立ち上がり時は入力電圧が低い状態からSW1がオンするため、ターンオン時のノイズも少なく、損失も少なくすることが出来る。
図4においては、図3(a)の前記スイッチング素子SW1に相当するFET2には、高い入力電圧に相当する耐圧が必要なPch-MOSFETが必要になるが、高耐圧のPch-MOSFETは、Nch-MOSFETに比べてオン抵抗値が高いという欠点がある。
そのため図5は、前記図3(b)の具体的実施回路図で、電圧を制限しFET2に高い入力電圧が直接印加しないように、リミッタ回路13としてFET1を挿入し、FET2に低耐圧のPch-MOSFETを使用したものである。
この図5において、入力端子Kの入力電圧VkaをダイオードD1と抵抗R3を通し、ツェナーダイオードZD1とコンデンサC1と抵抗R4、R5からなる基準電圧回路12で基準電圧Vrefを作る。この基準電圧Vrefと抵抗R1、R2からなる分圧器15の電圧Vsとを比較回路10に送り、Vs<Vrefのとき出力してFET2をオンする。
図6は、前記図5の回路をシンプルにするために、図3(c)の回路構成のように、基準電圧を電圧リミッタ回路13の出力から得るもので、FET2が比較回路10とスイッチング素子SW1としての機能を実現している。
この図6において、まず、入力端子Kの入力電圧VkaをダイオードD1と抵抗R3を通し、ツェナーダイオードZD1とコンデンサC1からなる基準電圧回路12で基準電圧Vzを作る。この基準電圧Vzを電圧リミッタ13としてのFET1のゲートに印加する。この基準電圧Vzから前記FET1のゲートスレショルド電圧Vgth1を差し引いた電圧Vz−Vgth1=Vs2がリミット電圧となる。
FET2のソース端子には、入力電圧Vka>Vs2のときは、リミット電圧Vs2が印加され、入力電圧Vka<Vs2のときは、入力電圧Vkaが印加される。
しかし、P型のFET2がFET1に直列に挿入されているので、FET2がオンのとき以外は、FET1を通った電流が出力に供給されることはない。
前記FET2のドレインにダイオードD4を介してコンデンサC2と出力端子Vsoutを接続する。入力端子Kの入力電圧Vkaを抵抗R1とR2の分圧器15で分圧した電圧Vsをゲートドライブ用トランジスタTR1とTR2を介して前記FET2のゲートに印加する。
前記FET2は、そのソース端子電圧からFET2のゲートスレショルド電圧Vgth2を差し引いた電圧と、前記抵抗R1とR2の分圧器15で分圧した電圧Vsを比較して、Vsが低いときにのみFET2をオンし、ダイオードD4を出力に電流が供給される。
このようにして、入力電圧が設定された電圧よりも低い場合に限り、D1、FET1、FET2、D4を通して出力に電流を供給する。
コンデンサC2は、電流を供給されたときに電荷を蓄え、電流が供給されていないときに電荷を放出して定常的に出力に電流を供給する。
ダイオードD2とD3は、前記FET2のゲート電圧の保護用である。
図6の構成による作用を図8(a)(b)の波形図に基づき詳細に説明する。
入力端子Kの入力電圧VkaがD1とR3を経てFET1に印加され、図8(b)のT1時に、FET1のVgth1に達すると、FET1がオンし、FET2のソースに入力電圧Vkaが印加される。同時に、FET2のゲートにR1とR2で分圧されたVkaより低い電圧Vsがされているので、図8(b)(3)に示すように、FET2もオンする。
入力電圧VkaがFET1のリミット電圧Vs2に達すると、この一定の電圧Vs2がFET2のソース電圧として印加され続ける。FET2のオンによりコンデンサC2に充電するとともに、出力端子に、図8(b)(4)のように供給電流が流れ、かつ、図8(b)(1)のように、出力電圧Vsoutがやや上昇する。
T2時に、FET2のゲートに印加されているR1とR2で分圧された電圧Vsが前記リミット電圧(FET2のソース電圧)Vs2からFET2のVgth2を差し引いた電圧に達すると、このFET2がオフし、図8(b)(4)のように供給電流もオフする。
このように、入力電圧Vkaがリミット電圧Vs2より高い場合は、リミット電圧となり、リミット電圧より低い場合は、入力電圧がD1、FET1のオンのときの電圧降下分を差し引いた電圧がFET2のソース端子に出力される。
T2からT3までは、C2の電荷が出力端子Vsoutに出力する。
T3時に、Vsが下降し、Vs<Vs2−Vgth2になると、図8(b)(3)に示すように、FET2が再びオンし、図8(b)(4)のように供給電流が流れ、かつ、図8(b)(1)のように、出力電圧Vsoutがやや上昇する。
T4時に、入力電圧VkaがFET1のリミット電圧Vs2以下になり、この入力電圧VkaがFET2のソース電圧として印加される。
入力電圧VkaがVgth1以下に下降すると、このFET1がオフし、FET2も図8(b)(3)に示すようにオフする。供給電流は図8(b)(4)のようにT6時以前に供給を停止する。
なお、入力電圧Vkaが出力電圧Vsoutより低い場合もFET1とFET2は、ともにオンとなっているが、出力電圧Vsoutの方が入力電圧Vkaより高いので、供給電流は供給されない。
図6に示した回路は、シンプルな回路構成としたため、図8(b)の波形に示すように、FET1がリミッタ回路13として動作し、飽和していない期間に若干の電圧がFET1に印加されている状態で、FET2がオンすることがあり、多少の効率低下となるが、部品点数が少ないという利点がある。
以下、同様の作用を繰り返す。
図7は、図6におけるダイオードD2とD3に代えて点線に示すようにダイオードD5とD6を挿入した例を示し、D5とD6のいずれか1つを挿入することで、D2、D3と同様、前記FET2のゲート電圧を保護することができる。
具体的には、前記D2とD3を挿入した場合、R1とR2の中点電圧VsがFET2のゲート電圧範囲を超えて高くなる場合の保護を行っており、D2は、FET2のゲート正電圧がかからないようにしており、その結果、FET1とFET2のソース電圧を持ち上げ、FET1のゲート・ソース間電圧が許容範囲を超えないようにD3を挿入している。このとき、R1から供給された電流は、D2とD3を経由してZD1で消費されることになる。
これに対して、D5、D6を挿入した場合、R1とR2の中点電圧VsがFET2のゲート電圧範囲を超えて高くなる前に出力電圧より高くなるため、D5を介して出力へ電流を流す。R1から供給された過剰な電流が出力に供給されることで、電力を有効利用できる。また、D6は、D2とD3を介してZD1に供給していたものを直接ZD1に供給するものである。
図9は、前記図6の回路において、ZD1により設定される基準電圧回路とシャントレギュレータIC1を並列に接続し、出力電圧をフィードバックして比較回路の基準電圧を可変することで出力電圧精度を高めた回路例である。
ここで、ZD1は必須ではないが、IC1により、基準電圧が高くなりすぎないようにリミッタとしての役割を果たしている。また、R6は電流制限用で、C3は異常発振防止用として挿入しているもので必須の部品ではない。
図10は、図3(d)に示した回路構成の実施回路図で、直接入力電圧Vinの検出を行わず、リミッタ回路13としてのFET1の出力Vin‘を入力電圧として使用することで、Vin‘検出のため、高耐圧部品が必要でなく、集積回路化が容易にできる回路である。比較回路10にコンパレータIC1を使用している。
図11は、図10と同様に、図3(d)に示した回路構成の実施回路図であるが、比較回路10にコンパレータを使用しないで、Pch-MOSFET3としたもので、FET3が主たる構成部分となり、基準電圧と入力電圧の比較作用をする。
入力電圧が、正弦波や正弦半波の場合、入力電圧が周期的に変化するため、FET3で入力電圧を監視し、所定の電圧よりも低いときのみSW1としてのFET2をオンとしてC2に電力を供給するようにすると、低損失で低電力の出力電圧を得ることができる。
図12は、図10と同様に、図3(d)に示した回路構成の実施回路図であるが、SW1としてのFET2にNch−MOSFETを使用し、比較回路10としてのFET3にPch−MOSFETを使用することで、さらにシンプルな回路構成としたものである。
但し、FET2のゲート駆動電力は、R3から供給されるため、ゲート電力が必要な高周波での動作には適していないが、商用周波数などの低周波での動作では、シンプルな回路構成で高効率の電源回路を実現できる。
図13は、図10の回路において、出力電圧からのフィードバックにより比較回路10としてのシャントレギュレータIC1に入力する基準電圧を変化させ、出力電圧精度を高めた実施回路例である。
図14は、前記図6に示した本発明による電源回路を電気機器等の電源として応用した例で、AC入力端子間に印加した交流電圧をダイオードD5で半波整流し、前記図6に示した本発明による電源回路で、低電圧直流電圧を得るものである。
図15は、図14と略同様に、前記図6に示した本発明による電源回路を電気機器等の電源として応用した例で、AC入力端子間に印加した交流電圧をダイオードD5、D6、D7、D8で全波整流し、前記図6に示した本発明による電源回路で、低電圧直流電圧を得るものである。なお、図8(a)に示す特性図は、半波整流に基づくものであるのに対し、図15では、全波整流のため、FET2のゲートがオンする回数は、図8の2倍となる。
前記図6等に示した本発明の電源回路を2端子ダイオードモジュールによる整流回路を実現した回路例を説明する。
図16(a)は、従来の同期整流回路の例であり、MOS−FET1を用いた同期整流回路は同期信号にあわせてMOS−FET4を駆動する必要があり、トランスT1のタップ電圧をそのまま使用する場合と制御回路を用いる場合がある。コンデンサインプット型の同期整流の場合には、制御回路14が必要となる。また、制御回路14とMOS−FET4駆動の為の補助電源が必要であり、一般的には同期整流後の出力電圧から供給する。出力電圧が高すぎる場合は、別途補助電源を用意する必要がある。
図16(b)は、従来の理想ダイオードモジュールによる逆流阻止制御回路U1の例である。この場合も逆流阻止制御回路U1に補助電源を供給する必要があるが、出力電圧が、補助電源として供給可能な場合はそこから補助電源を供給し、出力電圧が高すぎる場合は、別途補助電源を用意する必要があった。
図16(c)は、前記本発明の電源回路と逆流阻止制御回路U1を組み合わせることで、2端子理想ダイオードモジュールとしての整流回路を実現した回路例である。交流電圧が、矩形波でなく、0Vからピーク電圧まで線形に電圧が変化するものであれば、出力電圧が高い場合においても本発明の電源回路では、効率よく補助電源を供給できるので、外部電源を用意する必要なく使用できる。
ここで、前記理想ダイオードモジュールとは、通常の半導体ダイオードには0.3Vから1V程度の順方向電圧降下が存在するのに対し、MOS−FET等の半導体素子に置き換え、ダイオードの動作と同様の動作をするように付加回路で制御するものをいうものとする。
従来は、図16(b)に示すように、順方向電圧降下を改善したモジュールである付加回路を動作させる為の電源を外部から供給していたが、図16(c)に示すように、本発明の電源回路と組み合わせることにより、従来の半導体ダイオードと同様に二端子のダイオードが実現でき、且つ、順方向電圧降下を小さく出るため、整流時の損失を低減できるというメリットを有する。
図17は、図16(c)の電源回路部分として図6の回路を応用したもので、この電源回路を逆流阻止回路U1に接続して整流回路を構成し、前記逆流阻止回路U1に電源回路から効率よく補助電源を供給している。この場合A端子からK端子へは順方向となり、電流が流れるので、この時の端子間電圧は略0Vとなる。逆方向は電流が遮断されるので、印加電圧がそのまま印加される。従って、図8(a)に示すような端子間電圧となる。
図18は、図17における逆流阻止回路U1として、本出願人による特許第5562690号の図1と同様の回路を応用して整流回路を構成している回路図である。この回路において、逆流阻止用FET4と、逆電圧印加時において高電圧対応とするためのスイッチ素子保護用FET5とを主体として構成し、この逆流阻止回路U1における補助電源は、電源回路コンデンサC2から供給される。
図19は、図18における逆流阻止回路U1を改善した回路を応用して整流回路を構成している回路図であり、改善点は以下の通りである。
図18の逆流阻止回路U1では、FET4が直接入力端子Kに結合されているために高耐電圧品を用い、またFET5も高耐電圧品を用いて電圧検出部の電圧リミッタとして動作させている。
これに対し、図19の逆流阻止回路U1では、FET6でFET4に対しても電圧リミッタとして動作させることで、高耐電圧のFETは、FET6の1個のみでよくなった。さらに、順方向と逆方向の判別の為のトランジスタTR3とTR4の動作において、TR4がオン状態からオフ状態に変化するとき、トランジスタの蓄積時間により応答が遅れることを改善するため、D5、R5を追加している。さらに、FET4の駆動電流を増やすためにTR5、D6を追加し、応答速度の向上を図っている。
図20は、図10に示した本発明による電源回路を用い、図19の逆流阻止回路U1を更に改善した回路を応用して整流回路を構成している回路図である。この回路では、FET1は、電源回路側のリミッタとして作用するとともに、逆流阻止回路U1側の高電圧対応とするためのスイッチ素子保護用としても作用するように共通化して、部品の削減を可能としている。
前記実施例では、入力端子Kには、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す例えば、正弦波の半波整流又は全波整流した信号が入力することとした。
しかし、これに限られるものではなく、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す信号であれば、3角波、鋸歯状波、半円形波などであって、電源出力可能な低電圧が周期的に存在すれば動作可能である。
また、線形的に変化しない非線形であっても、電源出力可能な低電圧が周期的に存在する特定のパルス波であれば、同様に動作可能である。
10…比較回路、11…PWM変調回路、12…基準電圧回路、13…リミッタ回路、14…制御回路。

Claims (9)

  1. 略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧のピーク値より低い電圧を基準電圧として発生する基準電圧回路と、
    この基準電圧回路で発生した基準電圧と前記入力電圧を比較し、前記入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路と、
    この比較回路の出力でゲートを開き、前記低電圧の入力電圧を出力するFETからなるスイッチング素子と、
    このスイッチング素子から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
    を具備してなることを特徴とする電源回路。
  2. 前記整流素子とスイッチング素子としてのFETの間に、このFETの前記入力電圧のピーク値を制限するためのFETからなるリミッタ回路を挿入したことを特徴とする請求項1記載の電源回路。
  3. 比較回路は、基準電圧としてリミッタ回路の出力電圧からレベルシフトした電圧を用い、入力電圧を分圧回路で分圧した電圧と比較し、前記分圧した電圧が前記レベルシフトした電圧より低い時に出力するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電源回路。
  4. 比較回路は、入力電圧の代わりに電圧リミッタ回路であるFETの出力電圧を利用し、この電圧と基準電圧を比較し、前記FETの出力電圧が前記基準電圧より低い時に出力するようにしたことを特徴とする請求項2記載の電源回路。
  5. 比較回路における基準電圧を出力電圧からフィードバックして制御し、出力電圧精度を高めるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の電源回路。
  6. 略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧は、正弦波の交流電圧を半波整流したもの、正弦波の交流電圧を全波整流したもの、3角波、鋸歯状波又は半円形波からなることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の電源回路。
  7. 略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力するに入力端子Kと、
    前記入力端子Kを、抵抗R3を介して接続され、基準電圧を発生するツェナーダイオードZD1からなる基準電圧回路と、
    前記抵抗R3の両端をドレインとゲート間に接続され、前記入力電圧のピーク値を制限するリミッタ回路としてのFET1と、
    このFET1のソースに、ソースが直列に接続され、ゲートに入力電圧の分圧抵抗が接続され、ドレインが出力端子Vsoutに接続された前記スイッチング素子としてのFET2と、
    このFET2から出力した出力電圧を平滑化する平滑化回路と
    を具備し、
    前記FET2を、前記基準電圧と前記分圧された入力電圧を比較し、この分圧された入力電圧が基準電圧より低い時に出力する比較回路として機能させたことを特徴とする電源回路。
  8. 入力端子Kに、略0Vからピーク電圧まで線形的に電圧変化を繰り返す直流の入力電圧を入力する工程と、
    前記入力端子Kの入力電圧を、抵抗R3を介してツェナーダイオードZD1を主とする基準電圧回路に供給して、基準電圧を発生する工程と、
    前記抵抗R3の両端の電圧をFET1のドレインとゲート間に供給し、前記入力電圧のピーク値を制限する工程と、
    このFET1のソースに、FET2のソースを直列に接続して前記基準電圧を供給し、前記FET2のゲートに印加した入力電圧の分圧した電圧と比較して、前記基準電圧より前記入力電圧の分圧した電圧が低い時前記FET2をオンする工程と、
    このFET2から出力した出力電圧を平滑化して出力する工程とからなることを特徴とする高電圧から低電圧を得る方法。
  9. GND端子から入力端子へ順方向となるように挿入されたFETを主体とする逆流阻止回路に、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の電源回路を組み合わせてこの電源回路から直接電力を供給するようにしたことを特徴とする整流回路。
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