JP2020036473A - 直流電源装置及びそれを備えた機器 - Google Patents

直流電源装置及びそれを備えた機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020036473A
JP2020036473A JP2018161896A JP2018161896A JP2020036473A JP 2020036473 A JP2020036473 A JP 2020036473A JP 2018161896 A JP2018161896 A JP 2018161896A JP 2018161896 A JP2018161896 A JP 2018161896A JP 2020036473 A JP2020036473 A JP 2020036473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
output
resistor
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018161896A
Other languages
English (en)
Inventor
雄三 松尾
Yuzo Matsuo
雄三 松尾
宮本 真
Makoto Miyamoto
真 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Maxell Holdings Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maxell Holdings Ltd filed Critical Maxell Holdings Ltd
Priority to JP2018161896A priority Critical patent/JP2020036473A/ja
Publication of JP2020036473A publication Critical patent/JP2020036473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】機器に直流電源から出力される直流電圧の低下を監視する回路等を設けることなく、前記機器が前記直流電圧の低下を検出可能な直流電源装置を提供する。【解決手段】直流電源装置10は、直流電源11と、直流電源11から出力される直流電圧Vinを直流の出力電圧Voutに変換するDC/DCコンバータ12と、直流電源11から出力される直流電圧Vinを検出する電圧検出部14と、電圧検出部14で検出された直流電圧Vinが閾値電圧よりも低い場合に、DC/DCコンバータ12で得られる出力電圧Voutを所定の電圧範囲内で低下させる電圧調整部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源から出力される直流電圧を直流の出力電圧に変換して出力する直流電源装置及びそれを備えた機器に関する。
電池などの直流電源の出力電圧をDC/DCコンバータによって直流電圧に変換する直流電源装置が知られている。このような直流電源装置を用いることにより、電力供給を受ける機器が必要とする直流電圧に合わせて直流電源を選択することなく、一般的な電池等を直流電源として用いて前記機器を動作させることが可能になる。
上述のような直流電源装置から電力が供給される機器として、例えば特許文献1に開示される無線通信装置及び特許文献2に開示されるワイヤレス送信機などが知られている。前記機器では、前記直流電源として例えば電池を用いた場合、前記電池の残容量が少なくなると、十分な性能が得られなくなる。そのため、前記機器において、前記電池の残容量の検出を行う必要がある。
しかしながら、上述のようにDC/DCコンバータを有する直流電源装置では、DC/DCコンバータが出力電圧を一定にするように駆動する。そのため、前記DC/DCコンバータの出力電圧に基づいて前記電池の容量低下を精度良く検出することは難しい。これに対し、上述の特許文献1,2に開示される構成では、機器が、電池の残容量を検出可能な構成を有する。
前記特許文献1に開示される無線通信装置は、自動販売機、料金検出装置などにおける販売量、使用量及び料金などのデータを無線通信により収集する無線テレメータである。この無線通信装置は、電池を電源として内蔵しており、該電池の電圧を所定の電圧に変換するDC/DCコンバータを備えている。前記無線通信装置は、前記電池の交換時期を判断するために、所定単位時間内におけるDC/DCコンバータのスイッチング回数を測定し、該スイッチング回数が基準値を所定回数以上、超えた場合に、電池の供給能力がなくなったと判断する判断手段を備えている。
前記特許文献2に開示されるワイヤレス送信機は、電源部に市販の蓄電手段としての電池を用いるとともに、該電池から出力される電圧をDC/DCコンバータによって所定の電圧に変換することにより、必要な電圧を得ている。前記ワイヤレス送信機は、電池の残存電圧を監視し、その残存電圧が所定の閾値電圧よりも低下した場合に、電池の交換を促す電池交換警告表示を表示部で行う。
特開2008−58322号公報 特開2007−159194号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されるように、DC/DCコンバータのスイッチング回数に基づいて電池の供給能力を判定したり、前記特許文献2に開示されるように、電池の残存電圧を監視したりするためには、機器に専用の回路等を設ける必要がある。
したがって、機器が直流電源から出力される直流電圧の低下を監視する回路等を有していない場合には、前記機器が前記直流電圧の低下を検出することができない。そのため、機器に、直流電源から出力される直流電圧の低下を監視する専用の回路等を設けることなく、前記機器が前記直流電圧の低下を検出可能な構成が望まれている。
本発明の目的は、機器に直流電源から出力される直流電圧の低下を監視する回路等を設けることなく、前記機器が前記直流電圧の低下を検出可能な直流電源装置を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る直流電源装置は、直流電源と、前記直流電源から出力される直流電圧を直流の出力電圧に変換するDC/DCコンバータと、前記直流電源から出力される直流電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出された前記直流電圧が閾値電圧よりも低い場合に、前記DC/DCコンバータで得られる前記出力電圧を所定の電圧範囲内で低下させる電圧調整部と、を備える(第1の構成)。
上述の構成では、直流電源から出力される直流電圧をDC/DCコンバータによって直流の出力電圧に変換する直流電源装置において、前記直流電圧が閾値電圧よりも低い場合に、電圧調整部によって前記出力電圧を低下させる。これにより、前記出力電圧が供給される機器によって、前記出力電圧の低下を検知することが可能になる。よって、前記機器に前記直流電圧を監視するための回路等を設けることなく、前記機器によって、前記直流電圧の低下を検出することが可能になる。
しかも、前記所定の電圧範囲を前記機器の動作電圧範囲とすると、前記電圧調整部によって前記出力電圧を所定の電圧範囲内で低下させることにより、前記電圧調整部による前記出力電圧の低下が、前記機器の動作に影響を与えることを防止できる。よって、前記機器により、前記直流電圧の低下を検出することができる。
前記第1の構成において、前記電圧調整部は、前記電圧検出部で検出された前記直流電圧が前記閾値電圧よりも低い場合に、前記直流電圧に応じて、前記出力電圧を前記所定の電圧範囲内で段階的に低下させる(第2の構成)。
これにより、直流電源から出力される直流電圧に応じて、所定の電圧範囲内で段階的に変化する出力電圧を機器に供給することができる。よって、前記機器は、段階的に変化する出力電圧によって、前記直流電源から出力される前記直流電圧の変化を検出することができる。
前記第1または第2の構成において、前記所定の電圧範囲は、直流電源装置から電力が供給される機器の動作電圧範囲である(第3の構成)。
これにより、DC/DCコンバータによって直流電圧から変換される出力電圧を、直流電源装置から電力が供給される機器の動作電圧範囲内で、低下させることができる。よって、動作中の前記機器によって、前記直流電圧の低下を検出することが可能になる。
前記第1から第3の構成のうちいずれか一つの構成において、前記DC/DCコンバータは、前記出力電圧から得られる帰還電圧を用いて、前記直流電圧を前記出力電圧に変換する。前記電圧調整部は、前記電圧検出部の検出結果に応じて、前記帰還電圧を変動させることにより、前記出力電圧を前記所定の電圧範囲内で変化させる(第4の構成)。
これにより、DC/DCコンバータによる直流電圧から出力電圧への変換を、電圧調整部によって制御することができる。したがって、前記電圧調整部によって前記出力電圧を変化させることができる。よって、前記出力電圧の低下に基づいて、機器による前記直流電圧の変化の検出が可能になる。
前記第4の構成において、前記直流電源装置は、前記出力電圧から前記帰還電圧を得る抵抗分圧回路をさらに備える。前記電圧調整部は、前記抵抗分圧回路の抵抗値を切り換え可能な可変抵抗部を有し、前記可変抵抗部によって前記抵抗分圧回路の抵抗値を切り換えることにより、前記帰還電圧を変動させる(第5の構成)。
これにより、電圧調整部によって、DC/DCコンバータに入力される帰還電圧を容易に変動させることができる。よって、DC/DCコンバータによって直流電圧から変換される出力電圧を、前記電圧調整部によって、所定の電圧範囲内で容易に低下させることができる。
前記第1から第5の構成のうちいずれか一つの構成において、前記直流電源は、電池である(第6の構成)。これにより、一般的な電池を用いて機器に電力を供給することが可能になるとともに、電池の残容量が低下した場合に、機器によって容易に検出することができる。したがって、機器の構成を変更することなく且つ機器の動作電圧に対応した特殊な電池を用いることなく、一般的な電池を備えた直流電源装置を機器に組み込むことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る機器は、上述の第1から第6の構成のうちいずれか一つの構成を有する直流電源装置と、前記直流電源装置から出力される出力電圧によって動作する動作部と、前記出力電圧の低下を検出する電圧低下検出部と、を備える(第7の構成)。
これにより、上述の各構成を有する直流電源装置を用いて、機器を動作させることができる。しかも、直流電源から出力される直流電圧が低下した場合、前記機器によって、前記直流電源装置から出力される出力電圧に基づいて、前記直流電圧の低下を検出することができる。
本発明の一実施形態に係る直流電源装置によれば、電圧検出部で検出された直流電源の直流電圧が閾値電圧よりも低い場合に、DC/DCコンバータで得られる出力電圧を所定の電圧範囲内で低下させる電圧調整部を備える。これにより、前記直流電圧が前記閾値電圧よりも低くなると、直流電源装置から機器に出力される出力電圧を低下させることができる。よって、機器に直流電源から出力される直流電圧を監視する回路を設けることなく、前記直流電圧が低下したことを、機器によって検出することが可能になる。
図1は、実施形態1に係る直流電源装置を備えた機器の構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る直流電源装置における直流電圧の低下検出の動作と、機器における電圧低下検出の動作とを示すフローである。 図3は、実施形態2に係る直流電源装置を備えた機器の図1相当図である。 図4は、実施形態2に係る直流電源装置の動作と、それを備えた機器の動作とを示す図2相当図である。 図5は、その他の実施形態に係る直流電源装置を備えた機器の図1相当図である。 図6は、その他の実施形態に係る直流電源装置を備えた機器の図1相当図である。 図7は、その他の実施形態に係る直流電源装置を備えた機器の図1相当図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施形態1]
(機器)
図1は、本発明の実施形態1に係る直流電源装置10を備えた機器1の概略構成を示すブロック図である。この機器1は、直流電源装置10から供給される電力によって動作する。なお、機器1は、例えば、小型の通信機器、表示装置などのように、比較的少ない電力で駆動可能な機器である。なお、機器1は、直流電源装置10で動作可能な構成を有していれば、対象機器及び用途を限定されない。
機器1は、直流電源装置10と、直流電源装置10から供給される電力によって動作する動作部2と、直流電源装置10から出力される出力電圧Voutの低下を検出する電圧低下検出部3と、電圧低下検出部3で出力電圧Voutの低下を検出した際に報知する報知部4とを備えている。
動作部2は、直流電源装置10から供給される電力によって、機器1が要求される動作を行う。動作部2は、直流電源装置10から出力される出力電圧Voutが機器1の動作電圧範囲よりも小さい場合には、動作しない。前記動作電圧範囲は、機器1が動作可能な入力電圧(直流電源装置10の出力電圧Vout)の範囲である。
電圧低下検出部3は、直流電源装置10から動作部2に出力される出力電圧Voutが、所定電圧以下の場合に、電圧低下検出信号を出力する。前記所定電圧は、動作部2の前記動作電圧範囲内で設定される。電圧低下検出部3は、直流電源装置10から出力される出力電圧Voutが、前記動作電圧範囲よりも小さい場合には、動作しない。
報知部4は、電圧低下検出部3から前記電圧低下検出信号が出力された場合に、直流電源装置10の後述する直流電源11から出力される直流電圧Vinが低下したことを報知する。例えば直流電源11が電池の場合、報知部4は、前記電圧低下検出信号に基づいて、電池の交換時期または充電時期などを報知する。報知部4は、報知可能な構成を有していれば、光、音、振動等のいずれによって報知する構成であってもよい。
(直流電源装置)
直流電源装置10は、機器1に対して直流の出力電圧Voutを出力する。すなわち、直流電源装置10は、機器1に対して動作部2等が動作するための直流電力を供給する。直流電源装置10は、直流電源11と、DC/DCコンバータ12と、抵抗分圧回路13と、電圧検出部14と、電圧調整部15と、とを有する。
直流電源11は、DC/DCコンバータ12に対して直流電圧Vinを出力する。すなわち、直流電源11は、例えば、一次電池、二次電池、キャパシタ、太陽電池などの直流電圧を出力可能な電源である。直流電源11は、貯留したエネルギーを直流電圧として出力可能な構成であれば、どのような構成を有していてもよい。
DC/DCコンバータ12は、直流電源11から出力される直流電圧Vinを、所定の電位を有する出力電圧Voutに変換する。すなわち、DC/DCコンバータ12は、直流電源11から出力される直流電圧Vinを昇圧または降圧することにより、出力電圧Voutに変換して出力する。
DC/DCコンバータ12は、出力電圧Voutから後述の抵抗分圧回路13を介して得られる帰還電圧VfbをDC/DCコンバータに帰還させることで、直流電圧Vinから出力電圧Voutへの電圧変換を行う。具体的には、DC/DCコンバータ12は、抵抗分圧回路13を介して得られる帰還電圧Vfbが一定値になるように、直流電圧Vinから出力電圧Voutへの電圧変換を行う。これにより、DC/DCコンバータ12に対して入力される直流電圧Vinが変動した場合でも、DC/DCコンバータ12は、出力電圧Voutを一定に保つように、前記電圧変換を行う。
上述のように、直流電源装置10がDC/DCコンバータ12を備えていることにより、直流電源として、機器1の動作電圧に対応する電源を用いる必要がない。すなわち、機器1の動作電圧が一般的な電池から出力される直流電圧と異なる場合、前記電池から出力される直流電圧を、DC/DCコンバータ12によって、前記動作電圧に対応する出力電圧に変換することができる。これにより、直流電源として、機器1の動作電圧に対応した特殊な電池ではなく、一般的な電池を用いることができるため、コスト低減を図れる。
なお、DC/DCコンバータ12の構成は、従来のDC/DCコンバータと同様であるため、DC/DCコンバータ12の詳しい説明を省略する。
抵抗分圧回路13は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutから、DC/DCコンバータに帰還させる帰還電圧Vfbを生成する回路である。具体的には、抵抗分圧回路13は、DC/DCコンバータ12の出力端子と接地との間に、電気的に直列に接続された複数の抵抗13a,13bを有し、該複数の抵抗13a,13bの中点の電位を、帰還電圧VfbとしてDC/DCコンバータ12の電圧入力端子に入力する。すなわち、抵抗分圧回路13は、前記出力電圧に比例した電圧を得るための分圧回路である。
電圧検出部14は、直流電源11から出力される直流電圧Vinを検出する。電圧検出部14は、直流電圧Vinが閾値電圧よりも低い場合に、検出信号を出力する。特に図示しないが、電圧検出部14は、例えば、直流電圧Vinが前記閾値電圧よりも低いかどうかを比較するための比較器を有し、直流電圧Vinが前記閾値電圧よりも低い場合に、電圧調整部15に対して、前記検出信号を出力する。
電圧調整部15は、電圧検出部14から前記検出信号が出力された場合に、抵抗分圧回路13の抵抗値を変更する。これにより、電圧調整部15は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutから得られる帰還電圧Vfbを変動させる。具体的には、電圧調整部15は、抵抗分圧回路13において電気的に直列に接続された抵抗13a,13bのうち一方の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された並列回路16を含む。
並列回路16は、電気的に直列に接続されたスイッチ16a及び抵抗16bを有する。
スイッチ16aは、電圧検出部14から出力される検出信号によって、オフ状態になる。スイッチ16aは、例えばFETなどのスイッチング素子である。なお、スイッチ16aは、電圧検出部14から出力された検出信号によって、スイッチ動作が可能であれば、どのような構成を有していてもよい。
抵抗16bは、スイッチ16aを介して、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続されている。すなわち、抵抗16bは、スイッチ16aがオン状態の際には、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続され、スイッチ16aがオフ状態の際には、抵抗分圧回路13から電気的に切り離される。よって、抵抗16bは、電圧検出部14から検出信号が出力された場合に、スイッチ16aがオフ状態となるため、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に切り離される。並列回路16は、抵抗分圧回路13の抵抗値を切り換え可能な可変抵抗部を構成する。
上述のように抵抗13bに対して電気的に並列に接続された抵抗16bが切り離された場合、抵抗13bのみの抵抗値は、抵抗16bが抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された場合の抵抗値に比べて大きい。これにより、分圧回路である抵抗分圧回路13では、抵抗13a及び抵抗13bの中点の電位が上昇するため、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。したがって、DC/DCコンバータ12は、帰還電圧Vfbを元の電圧に低下させるように、出力電圧Voutを低下させる電圧変換を行う。
電圧調整部15としての並列回路16を上述のように動作させることにより、電圧検出部14から検出信号が出力された場合、すなわち直流電源11から出力される直流電圧Vinが閾値電圧よりも低い場合に、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutを低下させることができる。
なお、並列回路16の抵抗16bの抵抗値は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutが機器1の動作電圧範囲(所定の電圧範囲)内で低下するように設定される。
(直流電圧低下検出動作)
次に、上述の構成を有する直流電源装置10を備えた機器1が、直流電源11から出力される直流電圧Vinの低下を検出した際の動作を、図2に示すフローを用いて説明する。図2は、直流電源装置10における直流電圧Vinの低下検出の動作と、機器1における電圧低下検出の動作とを示すフローである。
図2に示すように、まず、直流電源装置10の電圧検出部14が、直流電源11から出力される直流電圧Vinを検出する(ステップSA1)。電圧検出部14は、直流電圧Vinが閾値電圧よりも低い場合(ステップSA2においてYESの場合)、電圧調整部15のスイッチ16aに対して検出信号を出力する(ステップSA3)。
一方、電圧検出部14は、直流電圧Vinが閾値電圧以上の場合(ステップSA2においてNOの場合)、前記検出信号を出力することなく、直流電源11から出力される直流電圧Vinの検出を継続する。
電圧検出部14から電圧調整部15のスイッチ16aに対して前記検出信号が出力されると、スイッチ16aはオフ状態になる(ステップSA4)。そうすると、電圧調整部15の抵抗16bは、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列接続から切り離される。これにより、抵抗分圧回路13における抵抗13aと抵抗13bとの中点の電位が上昇するため、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。よって、DC/DCコンバータ12は、帰還電圧Vfbを元の電圧に戻すように、出力電圧Voutを低下させる電圧変換を行う(ステップSA5)。なお、出力電圧Voutの低下は、機器1の動作電圧範囲内である。
機器1の電圧低下検出部3は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutの低下を検出すると、電圧低下検出信号を生成して報知部4に対して出力する(ステップSA6)。報知部4は、電圧低下検出部3から前記電圧低下検出信号が入力されると、直流電源11の直流電圧Vinの低下を報知する(ステップSA7)。
既述のように、DC/DCコンバータ12は、直流電源11から出力される直流電圧Vinが変化した場合でも、出力電圧Voutを一定にするように電圧変換を行う。そのため、例えば直流電源11が電池の場合、該電池の残容量が大きく低下して直流電圧Vinが大きく低下するまで、DC/DCコンバータ12は、出力電圧Voutをできるだけ一定にするように電圧変換を行う。したがって、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutが大きく低下した際には、出力電圧Voutが機器1の動作に必要な動作電圧よりも低下して、機器1の電圧低下検出部3で、出力電圧Voutの低下を検出できない可能性がある。
これに対し、本実施形態の直流電源装置10は、直流電源11から出力される直流電圧Vinを検出する電圧検出部14と、電圧検出部14で検出された直流電圧Vinが閾値電圧よりも低い場合に、DC/DCコンバータ12で得られる出力電圧Voutを所定の電圧範囲内で低下させる電圧調整部15とを備えている。前記所定の電圧範囲は、機器1が動作可能な動作電圧範囲である。
これにより、直流電源11から出力される直流電圧Vinが閾値電圧よりも低い場合に、DC/DCコンバータ12から出力される出力電圧Voutを低下させて、機器1に検出させることが可能になる。よって、機器1では、直流電源11の電圧低下に応じて報知することができる。
以上のように、本実施形態の直流電源装置10の構成により、機器1の動作電圧に対応しない一般的で且つ安価な直流電源11を用いてコスト低減を図りつつ、機器1に直流電源11の直流電圧Vinを監視する回路を設けることなく、機器1が直流電圧Vinの低下を検出することができる。すなわち、直流電源装置10を上述の構成にすることで、機器1の構成を変更することなく、既存の直流電源に代えて、安価な直流電源を備えた直流電源装置10を機器1に組み込むことが可能になる。
[実施形態2]
図3に、本発明の実施形態2に係る直流電源装置110を備えた機器101の概略構成を示す。この実施形態では、直流電圧Vinを複数の閾値電圧と比較し、その比較結果に応じて、出力電圧Voutを所定の電圧範囲内で段階的に変化させる点で、実施形態1の構成と相違する。以下では、実施形態1の構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1の構成と異なる部分についてのみ説明する。
図3に示すように、直流電源装置110は、直流電源11と、DC/DCコンバータ12と、抵抗分圧回路13と、第1電圧検出部114aと、第2電圧検出部114bと、第1電圧調整部115aと、第2電圧調整部115bとを有する。
第1電圧検出部114aは、直流電圧Vinが第1閾値電圧よりも低い場合に第1検出信号を出力する。特に図示しないが、第1電圧検出部114aは、例えば、直流電圧Vinが前記第1閾値電圧よりも低いかどうかを比較するための比較器を有し、直流電圧Vinが前記第1閾値電圧よりも低い場合に、第1電圧調整部115aに対して、前記第1検出信号を出力する。
第2電圧検出部114bは、直流電圧Vinが第2閾値電圧よりも低い場合に第2検出信号を出力する。特に図示しないが、第2電圧検出部114bは、例えば、直流電圧Vinが前記第2閾値電圧よりも低いかどうかを比較するための比較器を有し、直流電圧Vinが前記第2閾値電圧よりも低い場合に、第2電圧調整部115bに対して、前記第2検出信号を出力する。
本実施形態では、前記第2閾値電圧は、前記第1閾値電圧よりも低い。
第1電圧調整部115aは、第1電圧検出部114aから前記第1検出信号が出力された場合に、抵抗分圧回路13の抵抗値を変更する。これにより、第1電圧調整部115aは、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutから得られる帰還電圧Vfbを変動させる。具体的には、第1電圧調整部115aは、抵抗分圧回路13において電気的に直列に接続された抵抗13a,13bのうち一方の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された第1並列回路116を含む。
第2電圧調整部115bは、電圧検出部114bから前記第2検出信号が出力された場合に、抵抗分圧回路13の抵抗値を変更する。これにより、第2電圧調整部115bは、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutから得られる帰還電圧Vfbを変動させる。具体的には、第2電圧調整部115bは、抵抗分圧回路13において電気的に直列に接続された抵抗13a,13bのうち一方の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された第2並列回路117を含む。
第1電圧調整部115aの第1並列回路116と、第2電圧調整部115bの第2並列回路117とは電気的に並列に接続されている。
第1並列回路116は、電気的に直列に接続された第1スイッチ116a及び第1抵抗116bを有する。
第1スイッチ116aは、第1電圧検出部114aから出力される第1検出信号によって、オフ状態になる。第1スイッチ116aは、例えばFETなどのスイッチング素子である。なお、第1スイッチ116aは、第1電圧検出部114aから出力された検出信号によって、スイッチ動作が可能であれば、どのような構成を有していてもよい。
第1抵抗116bは、第1スイッチ116aを介して、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続されている。すなわち、第1抵抗116bは、第1スイッチ116aがオン状態の際には、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続され、第1スイッチ116aがオフ状態の際には、抵抗分圧回路13から電気的に切り離される。よって、第1抵抗116bは、第1電圧検出部114aから第1検出信号が出力された場合に、第1スイッチ116aがオフ状態となるため、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に切り離される。
第2並列回路117は、電気的に直列に接続された第2スイッチ117a及び第2抵抗117bを有する。
第2スイッチ117aは、第2電圧検出部114bから出力される第2検出信号によって、オフ状態になる。第2スイッチ117aは、例えばFETなどのスイッチング素子である。なお、第2スイッチ117aは、第2電圧検出部114bから出力された検出信号によって、スイッチ動作が可能であれば、どのような構成を有していてもよい。第2電圧検出部114bが検出する前記第2閾値電圧は、第1電圧検出部が検出する前記第1閾値電圧よりも低いので、第2電圧検出部114bが前記第2閾値電圧を検出する際には、第1スイッチ116aは常にオフ状態となっている。
第2抵抗117bは、第2スイッチ117aを介して、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続されている。すなわち、第2抵抗117bは、第2スイッチ117aがオン状態の際には、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続され、第2スイッチ117aがオフ状態の際には、抵抗分圧回路13から電気的に切り離される。
第1並列回路116及び第2並列回路117は、抵抗分圧回路13の抵抗値を切り換え可能な可変抵抗部を構成する。上述のように抵抗13bに対して電気的に並列に接続された第1抵抗116bが切り離された場合、並列に接続された抵抗13b及び第2抵抗117bの合成抵抗値は、第1抵抗116bが抵抗分圧回路13の抵抗13bと第2抵抗117bとに対して電気的に並列に接続された場合に比べて大きい。これにより、分圧回路である抵抗分圧回路13では、抵抗13a及び抵抗13bの中点の電位が上昇するため、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。したがって、DC/DCコンバータ12は、帰還電圧Vfbを元の電圧に低下させるように、出力電圧Voutを低下させる電圧変換を行う。
第2抵抗117bは、第2電圧検出部114bから第2検出信号が出力された場合に、第2スイッチ117aがオフ状態となるため、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に切り離される。
上述のように抵抗13bに対して電気的に並列に接続された第2抵抗117bが切り離された場合、抵抗13bのみの抵抗値は、第2抵抗117bが抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された場合に比べて大きい。これにより、分圧回路である抵抗分圧回路13では、抵抗13a及び抵抗13bの中点の電位が上昇する。よって、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbは、上昇する。DC/DCコンバータ12は、帰還電圧Vfbを元の電圧に低下させるように、出力電圧Voutを低下させる電圧変換を行う。
上述のように、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbは、抵抗分圧回路13の抵抗13bのみの場合、抵抗13bと第2抵抗117bとが電気的に並列に接続された場合、抵抗13bと第1抵抗116bと第2抵抗117bとが電気的に並列に接続された場合の順に、大きい。よって、第1並列回路116の第1スイッチ116a及び第2並列回路117の第2スイッチ117aをそれぞれ駆動させることにより、帰還電圧Vfbを段階的に変えることができる。
なお、第1抵抗116b及び第2抵抗117bの抵抗値は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutが機器101の動作電圧範囲(所定の電圧範囲)内で低下するように設定される。
本実施形態の電圧低下検出部103は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutの低下を2段階で検出する。すなわち、電圧低下検出部103は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutが、第1基準値を下回った場合には、第1電圧低下検出信号を生成し、前記第1基準値よりも低い第2基準値を下回った場合には、第2電圧低下検出信号を生成する。これにより、電圧低下検出部103は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutに応じて、電圧低下検出信号を生成することができる。
また、本実施形態の報知部104は、電圧低下検出部103から出力される第1電圧検出信号に応じた報知を行うとともに、電圧低下検出部103から出力される第2電圧検出信号に応じた報知を行う。これにより、報知部104は、DC/DCコンバータ12の出力電圧Voutに応じて、報知を行うことができる。
以上の構成により、直流電源11から出力される直流電圧Vinが第1閾値電圧よりも低い場合には、第1電圧検出部114aから第1検出信号を出力することにより、第1並列回路116の第1スイッチ116aをオフ状態にする。これにより、帰還電圧Vfbを、抵抗分圧回路13の抵抗13bと第1抵抗116bと第2抵抗117bとが電気的に並列に接続された場合に比べて、大きくすることができる。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧を低下させることができる。
直流電源11から出力される直流電圧Vinが第2閾値電圧よりも低い場合には、第2電圧検出部114bから第2検出信号を出力することにより、第2並列回路117の第2スイッチ117aをオフ状態にする。これにより、帰還電圧Vfbを、抵抗分圧回路13の抵抗13bと第2抵抗117bとが電気的に並列に接続された場合に比べて、大きくすることができる。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧をさらに低下させることができる。
したがって、本実施形態の構成により、直流電源11から出力される直流電圧Vinに応じて、DC/DCコンバータ12の出力電圧を段階的に低下させることができる。これにより、直流電源11から出力される直流電圧Vinの変化を精度良く検出することができる。
(直流電圧低下検出動作)
次に、上述の構成を有する直流電源装置110を備えた機器101が、直流電源11から出力される直流電圧Vinの低下を検出した際の動作を、図4に示すフローを用いて説明する。図4は、直流電源装置110における直流電圧Vinの低下検出の動作と、機器101における電圧低下検出の動作とを示すフローである。
図4に示すように、まず、直流電源装置110の第1電圧検出部114aが、直流電源11から出力される直流電圧Vinを検出する(ステップSB1)。第1電圧検出部114aは、直流電圧Vinが第1閾値電圧よりも低い場合(ステップSB2においてYESの場合)、第1電圧調整部115aの第1スイッチ116aに対して第1検出信号を出力する(ステップSB3)。
一方、第1電圧検出部114aは、直流電圧Vinが第1閾値電圧以上の場合(ステップSB2においてNOの場合)、前記第1検出信号を出力することなく、直流電源11から出力される直流電圧Vinの検出を継続する。
第1電圧検出部114aから第1電圧調整部115aの第1スイッチ116aに対して前記第1検出信号が出力されると、第1スイッチ116aはオフ状態になる(ステップSB4)。そうすると、第1電圧調整部115aの第1抵抗116bは、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列接続から切り離される。これにより、抵抗分圧回路13における抵抗13aと抵抗13bとの中点の電位が上昇するため、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。よって、DC/DCコンバータ12は、帰還電圧Vfbを元の電圧に戻すように、出力電圧Voutを低下させる電圧変換を行う(ステップSB5)。なお、出力電圧Voutの低下は、機器101の動作電圧範囲内である。
第2電圧検出部114bは、直流電圧Vinが第2閾値電圧よりも低い場合(ステップSB6においてYESの場合)、第2電圧調整部115bの第2スイッチ117aに対して第2検出信号を出力する(ステップSB7)。
一方、直流電圧Vinが第2閾値電圧以上の場合(ステップSB6においてNOの場合)、前記第2検出信号を出力しない。このとき、機器101の電圧低下検出部103は、第1検出信号に基づくDC/DCコンバータ12の出力電圧Voutの低下を検出して、第1電圧低下検出信号を生成して報知部104に対して出力する(ステップSB10)。報知部104は、電圧低下検出部103から前記第1電圧低下検出信号が入力されると、直流電源11の直流電圧Vinの低下を報知する(ステップSB11)。
第2電圧検出部114bから第2電圧調整部115bの第2スイッチ117aに対して前記第2検出信号が出力されると、第2スイッチ117aはオフ状態になる(ステップSB8)。そうすると、第2電圧調整部115bの第2抵抗117bは、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列接続から切り離される。これにより、抵抗分圧回路13における抵抗13aと抵抗13bとの中点の電位がより上昇するため、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbがより上昇する。よって、DC/DCコンバータ12は、帰還電圧Vfbを元の電圧に戻すように、出力電圧Voutを低下させる電圧変換を行う(ステップSB9)。なお、出力電圧Voutの低下は、機器101の動作電圧範囲内である。
その後、機器101の電圧低下検出部103は、第2検出信号に基づくDC/DCコンバータ12の出力電圧Voutの低下を検出して、第2電圧低下検出信号を生成して報知部104に対して出力する(ステップSB10)。報知部104は、電圧低下検出部103から前記第2電圧低下検出信号が入力されると、直流電源11の直流電圧Vinの低下を報知する(ステップSB11)。
これにより、直流電源11から出力される直流電圧Vinに応じて、DC/DCコンバータ12の出力電圧を段階的に低下させ、それを機器101によって検出することにより、報知することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態1では、電圧調整部15は、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された並列回路16を含む。前記実施形態2では、第1電圧調整部115aは、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された第1並列回路116を含み、第2電圧調整部115bは、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続された第2並列回路117を含む。
しかしながら、抵抗分圧回路の抵抗が可変抵抗であり、該可変抵抗が電圧調整部として機能していてもよい。すなわち、電圧調整部の構成は、抵抗分圧回路の抵抗値を変更してDC/DCコンバータに帰還させる帰還電圧を変動させることが可能であれば、どのような構成であってもよい。
前記実施形態1では、電圧調整部15は、直流電圧Vinが閾値電圧よりも小さい場合に、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbを変動させる。前記実施形態2では、第1電圧調整部115aは、直流電圧Vinが第1閾値電圧よりも小さい場合に、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbを変動させ、第2電圧調整部115bは、直流電圧Vinが第2閾値電圧よりも小さい場合に、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbを変動させる。
しかしながら、電圧調整部は、直流電圧が閾値電圧よりも小さい場合に、DC/DCコンバータの出力電圧を低下させることができる構成であれば、どのような構成を有していてもよい。
前記実施形態1では、電圧調整部15の並列回路16は、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続されている。また、前記実施形態2では、第1電圧調整部115aの第1並列回路116及び第2電圧調整部115bの第2並列回路117は、抵抗分圧回路13の抵抗13bに対して電気的に並列に接続されている。
しかしながら、電圧調整部の並列回路は、抵抗分圧回路の他の抵抗に対して電気的に並列に接続されてもよい。
すなわち、図5に示すように、第1電圧調整部215aの第1並列回路216及び第2電圧調整部215bの第2並列回路217は、抵抗分圧回路13の抵抗13aに対して電気的に並列に接続されてもよい。
第1電圧調整部215aの第1並列回路216において、第1スイッチ216aは、第1電圧検出部114aから第1検出信号が出力されるまでオフ状態である。第1スイッチ216aは、前記第1検出信号によって、オン状態になる。第1スイッチ216aがオン状態の際における抵抗13a及び第1抵抗216bの合成抵抗値は、第1スイッチ216aがオフ状態の際における抵抗13aのみの抵抗値に比べて、小さい。これにより、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧は、低下する。
第2電圧調整部215bの第2並列回路217において、第2スイッチ217aは、第2電圧検出部114bから第2検出信号が出力されるまでオフ状態である。第2スイッチ217aは、前記第2検出信号によって、オン状態になる。第2スイッチ217aがオン状態の際における抵抗13a、第1抵抗216b及び第2抵抗217bの合成抵抗値は、第2スイッチ217aがオフ状態の際における抵抗13a及び第1抵抗216bの合成抵抗値に比べて、小さい。これにより、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbがより上昇する。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧は、より低下する。
このように、図5に示す構成においても、直流電源11から出力される直流電圧Vinに応じて、DC/DCコンバータ12の出力電圧を段階的に低下させることができる。これにより、直流電源11から出力される直流電圧Vinの変化を精度良く検出することができる。
なお、図5において、符号201は機器を、符号210は直流電源装置を、それぞれ示し、図3の構成と同様の構成には同一の符号を付している。
また、電圧調整部の抵抗は、抵抗分圧回路の抵抗に対して電気的に直列に接続されてもよい。すなわち、図6に示すように、第1電圧調整部315aの第1抵抗316b及び第2電圧調整部315bの第2抵抗317bが、抵抗分圧回路13の抵抗13a,13bに対して電気的に直列に接続されてもよい。
第1電圧調整部315aは、電気的に並列に接続された第1スイッチ316a及び第1抵抗316bを有する。第1抵抗316bは、抵抗分圧回路13の抵抗13a,13bに対して電気的に直列に接続されている。第1抵抗316bは、DC/DCコンバータ12の電圧入力端子と接地との間に、抵抗13a,13bに対して電気的に直列に接続されている。第1スイッチ316aは、第1電圧検出部114aから第1検出信号が出力されるまでオン状態である。第1スイッチ316aは、前記第1検出信号によって、オフ状態になる。第1スイッチ316aがオフ状態の際における抵抗13b及び第1抵抗316bの合成抵抗値は、第1スイッチ316aがオン状態の際における抵抗13bのみの抵抗値に比べて、大きい。これにより、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧は、低下する。
第2電圧調整部315bは、電気的に並列に接続された第2スイッチ317a及び第2抵抗317bを有する。第2抵抗317bは、抵抗分圧回路13の抵抗13a,13bに対して電気的に直列に接続されている。第2抵抗317bは、DC/DCコンバータ12の電圧入力端子と接地との間に、抵抗13a,13bに対して電気的に直列に接続されている。第2スイッチ317aは、第2電圧検出部114bから第2検出信号が出力されるまでオン状態である。第2スイッチ317aは、前記第2検出信号によって、オフ状態になる。第2スイッチ317aがオフ状態の際における抵抗13b、第1抵抗316b及び第2抵抗317bの合成抵抗値は、第2スイッチ317aがオン状態の際における抵抗13b及び第1抵抗316bの合成抵抗値に比べて、大きい。これにより、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbがより上昇する。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧は、より低下する。
このように、図6に示す構成においても、直流電源11から出力される直流電圧Vinに応じて、DC/DCコンバータ12の出力電圧を段階的に低下させることができる。これにより、直流電源11から出力される直流電圧Vinの変化を精度良く検出することができる。
なお、図6において、符号301は機器を、符号310は直流電源装置を、それぞれ示し、図3の構成と同様の構成には同一の符号を付している。
図7に示すように、第1電圧調整部415aの第1抵抗416b及び第2電圧調整部415bの第2抵抗417bは、DC/DCコンバータ12の出力端子と電圧入力端子との間で、抵抗分圧回路13の抵抗13a,13bに対して電気的に直列に接続されてもよい。
第1電圧調整部415aの第1スイッチ416aは、第1電圧検出部114aから第1検出信号が出力されるまでオフ状態である。第1スイッチ416aは、前記第1検出信号によって、オン状態になる。第1スイッチ416aがオン状態の際における抵抗13a及び第2抵抗417bの合成抵抗値は、第1スイッチ416aがオフ状態の際における抵抗13a及び第1抵抗416b及び第2抵抗417bの合成抵抗値に比べて、小さい。これにより、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbが上昇する。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧は、低下する。
第2電圧調整部415bの第2スイッチ417aは、第2電圧検出部114bから第2検出信号が出力されるまでオフ状態である。第2スイッチ417aは、前記第2検出信号によって、オン状態になる。第2スイッチ417aがオン状態の際における抵抗13aのみの抵抗値は、第2スイッチ417aがオフ状態の際における抵抗13a及び第2抵抗417bの合成抵抗値に比べて、小さい。これにより、DC/DCコンバータ12に入力される帰還電圧Vfbがより上昇する。よって、DC/DCコンバータ12の出力電圧は、より低下する。
このように、図7に示す構成においても、直流電源11から出力される直流電圧Vinに応じて、DC/DCコンバータ12の出力電圧を段階的に低下させることができる。これにより、直流電源11から出力される直流電圧Vinの変化を精度良く検出することができる。
なお、図7において、符号401は機器を、符号410は直流電源装置を、それぞれ示し、図3の構成と同様の構成には同一の符号を付している。
前記各実施形態では、DC/DCコンバータ12は、抵抗分圧回路13によって出力電圧Voutから得られる帰還電圧Vfbが一定になるように、電圧変換を行う。しかしながら、DC/DCコンバータの構成は、直流電圧を直流の出力電圧に変換可能な構成であれば、前記実施形態の構成に限定されない。DC/DCコンバータの構成が前記実施形態の構成と異なる場合でも、電圧調整部の構成を、電圧検出部から出力された検出信号に基づいて、DC/DCコンバータの出力電圧を調整可能な構成にすればよい。
前記各実施形態では、機器1,101,201,301,401は、電圧低下検出部3,103と、報知部4,104とを有する。しかしながら、機器は、直流電源から出力される直流電圧の低下を検出可能な構成を有していれば、前記実施形態以外の構成を有していてもよい。
本発明の直流電源装置は、直流電源とDC/DCコンバータとを備えた直流電源装置に利用可能である。
1、101、201、301、401 機器
2 動作部
3、103 電圧低下検出部
4、104 報知部
10、110、210、310、410 直流電源装置
11 直流電源
12 DC/DCコンバータ
13 抵抗分圧回路
13a 抵抗
13b 抵抗
14 電圧検出部
15 電圧調整部
16 並列回路
16a スイッチ
16b 抵抗
114a 第1電圧検出部
114b 第2電圧検出部
115a、215a、315a、415a 第1電圧調整部
115b、215b、315b、415b 第2電圧調整部
116、216 第1並列回路
116a、216a、316a、416a 第1スイッチ
116b、216b、316b、416b 第1抵抗
117、217 第2並列回路
117a、217a、317a、417a 第2スイッチ
117b、217b、317b、417b 第2抵抗

Claims (7)

  1. 直流電源と、
    前記直流電源から出力される直流電圧を直流の出力電圧に変換するDC/DCコンバータと、
    前記直流電源から出力される直流電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部で検出された前記直流電圧が閾値電圧よりも低い場合に、前記DC/DCコンバータで得られる前記出力電圧を所定の電圧範囲内で低下させる電圧調整部と、
    を備える、直流電源装置。
  2. 請求項1に記載の直流電源装置において、
    前記電圧調整部は、前記電圧検出部で検出された前記直流電圧が前記閾値電圧よりも低い場合に、前記直流電圧に応じて、前記出力電圧を前記所定の電圧範囲内で段階的に低下させる、直流電源装置。
  3. 請求項1または2に記載の直流電源装置において、
    前記所定の電圧範囲は、直流電源装置から電力が供給される機器の動作電圧範囲である、直流電源装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の直流電源装置において、
    前記DC/DCコンバータは、前記出力電圧から得られる帰還電圧を用いて、前記直流電圧を前記出力電圧に変換し、
    前記電圧調整部は、前記電圧検出部の検出結果に応じて、前記帰還電圧を変動させることにより、前記出力電圧を前記所定の電圧範囲内で変化させる、直流電源装置。
  5. 請求項4に記載の直流電源装置において、
    前記出力電圧から前記帰還電圧を得る抵抗分圧回路をさらに備え、
    前記電圧調整部は、
    前記抵抗分圧回路の抵抗値を切り換え可能な可変抵抗部を有し、
    前記可変抵抗部によって前記抵抗分圧回路の抵抗値を切り換えることにより、前記帰還電圧を変動させる、直流電源装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の直流電源装置において、
    前記直流電源は、電池である、直流電源装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の直流電源装置と、
    前記直流電源装置から出力される出力電圧によって動作する動作部と、
    前記出力電圧の低下を検出する電圧低下検出部と、
    を備える、機器。
JP2018161896A 2018-08-30 2018-08-30 直流電源装置及びそれを備えた機器 Pending JP2020036473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018161896A JP2020036473A (ja) 2018-08-30 2018-08-30 直流電源装置及びそれを備えた機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018161896A JP2020036473A (ja) 2018-08-30 2018-08-30 直流電源装置及びそれを備えた機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020036473A true JP2020036473A (ja) 2020-03-05

Family

ID=69668945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018161896A Pending JP2020036473A (ja) 2018-08-30 2018-08-30 直流電源装置及びそれを備えた機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020036473A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7541793B2 (en) Parallel power supply with active droop current sharing circuit having current limiting function
KR101828225B1 (ko) 전원 시스템
JP6026371B2 (ja) 電池監視装置
JP5680769B2 (ja) 蓄電池システム及びその制御方法
EP1705787A1 (en) Current balancing circuit
EP1988624A3 (en) Pulse adding scheme for smooth phase dropping at light load conditions for multiphase voltage regulators
JP5786368B2 (ja) 入力電圧検出回路を備えたデジタル制御スイッチング電源装置
JP2009131066A (ja) 電源回路、および電子機器
JP2008527961A (ja) 電源並列化の補償されたドループ方法(c−ドループ方法)
US8854848B1 (en) Power supplying device having programmable current-balancing control
JP5778377B2 (ja) 寿命検出装置および寿命検出方法
KR101734806B1 (ko) 전압 공급 장치
JP2016073014A (ja) 給電装置
JP2020036473A (ja) 直流電源装置及びそれを備えた機器
US7009367B1 (en) Step-up/down switching regulator control circuit and step-up/down switching regulator
JP6326965B2 (ja) 電源装置
US9871456B2 (en) Voltage conversion device and method of operation
KR101610869B1 (ko) 전원 공급 장치, 그 구동 방법 및 이를 포함하는 방범 시스템
JP2009106097A (ja) 電源装置
JP6593927B2 (ja) スイッチング電源装置
US20120081093A1 (en) Switching regulator
JP2013150390A (ja) 並列運転電源装置
KR20140006574A (ko) 전압 공급 장치
JP2013102647A (ja) Dc−dcコンバータ
US20150364950A1 (en) Auxiliary excitation device of a generator and method for controlling power excitation of the same