JP2020035152A - 支援システム、支援方法および支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ支援のためにユーザのニーズに適合した人員を配置することができる支援システム、支援方法および支援プログラムを提供する。【解決手段】支援システムは、抽出部と、特定部と、出力制御部と、を備える。抽出部は、所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出する。特定部は、抽出部が抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を区域ごとに特定する。出力制御部は、特定部が特定したユーザ属性に対応する情報を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、支援システム、支援方法および支援プログラムに関する。
学校等、多数の人が活動する場において人々の活動を支援する技術が提案されている。たとえば、教師端末装置と生徒端末装置とをサーバで接続し、生徒端末装置からのログオンを認証して各生徒の出欠を確認するシステムが提案されている(特許文献1)。また、学生が携帯端末から認証コードをメール送信し、メールを受信したサーバが出席を登録するシステムが提案されている(特許文献2)。また、生徒の学力に応じた問題集を作成する装置が提案されている(特許文献3)。
特開2004−118548号公報 特開2009−290525号公報 特開2012−093691号公報
ところで、多数の人々が集まる場所には、人々が困ったときに気軽に質問したり相談したりすることができる人員が配置されることが多い。たとえば、ホテルのインフォメーション・デスクや駅の案内カウンター等である。
大学等では学生を支援するためにティーチング・アシスタント(以下「TA」とも呼ぶ。)と呼ばれる人員を配置することがある。TAは、自習室、図書館、食堂等、学生が集まる場所に配置され、学生からの質問や支援の要請にこたえる。しかし、配置されるTAが必ずしも学生のニーズに適合した技能や知識を有しているとは限らない。
1つの側面では、ユーザ支援のためにユーザのニーズに適合した人員を配置することができる支援システム、支援方法および支援プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、支援システムは、抽出部と、特定部と、出力制御部と、を備える。抽出部は、所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出する。特定部は、抽出部が抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を前記区域ごとに特定する。出力制御部は、特定部が特定したユーザ属性に対応する情報を出力する。
本発明の1実施形態によれば、ユーザ支援のためにユーザのニーズに適合した人員を配置することができる。
図1は、第1の実施形態に係る支援システムの構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る支援システムに記憶されるアクセス情報の構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る支援システムに記憶されるユーザ情報の構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る支援システムに記憶される人員情報の構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る支援システムに記憶される区域情報の構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る支援システムに記憶される重み情報の構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る支援システムにおける支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る支援システムにおける抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、第1の実施形態に係る支援システムにおける特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、第1の実施形態に係る支援システムにおける第1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11は、第1の実施形態に係る支援システムにおける出力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、第1の実施形態に係る支援システムにおける表示画面の例を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る支援システムにおける通知画面の例を示す図である。 図14は、第1の実施形態に係る支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に、本願の開示する支援システム、支援方法および支援プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施形態に係る支援システム1]
図1は、第1の実施形態に係る支援システム1の構成の一例を示す図である。支援システム1は、サーバ10と、所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントAP1乃至APn(nは4以上の自然数)と、を備える。
サーバ10は、支援システム1の管理下にある所定の敷地内の施設等を利用するユーザの支援のため、ユーザのニーズに適合した人員を敷地内に配置するための処理を実行する情報処理装置である。サーバ10は、ネットワークNWを介してアクセスポイントAP1乃至APnと通信可能に接続される。
アクセスポイントAP1乃至APnは、ユーザ端末UTと無線通信接続することにより、ユーザ端末UTをネットワークNWにアクセスさせる。以下、特に区別する必要がないときは、アクセスポイントAP1乃至APnは総称的にアクセスポイントAPと呼ぶ。アクセスポイントAPは、ユーザ端末UTから送信されるアクセス要求に応じてユーザ端末UTを認証する。アクセスポイントAPは、認証に成功したユーザ端末UTをネットワークNWにアクセスさせる。アクセスポイントAPは、ユーザ端末UTの認証の際に、当該ユーザ端末UTを使用するユーザを一意に識別する情報を取得する。ユーザを一意に識別する情報とはたとえばユーザID(Identifier)や端末IDである。アクセスポイントAPにより取得されたユーザIDや端末IDは、当該ユーザの無線接続確立日時および無線接続切断日時とともに、サーバ10に送信されサーバ10内に格納される(アクセス情報、図2参照)。
アクセスポイントAP1乃至APnはそれぞれ、所定の区域内に存在するユーザ端末UTとのみ無線接続を確立することができる。たとえば、図1の例では、アクセスポイントAP1はエリア1内のユーザ端末UTとの間で無線接続を確立することができる。また、アクセスポイントAP2,AP3はそれぞれエリア2,3内のユーザ端末UTとの間で無線接続を確立することができる。また、アクセスポイントAPnはエリアn内のユーザ端末UTとの間で無線接続を確立することができる。ユーザ端末UTがエリア間を移動すると、無線接続するアクセスポイントAPも変化する。なお、図1の例では、4つのアクセスポイントAP1乃至APnを図示するが、アクセスポイントAPの数は特に限定されない。本実施形態を実現する敷地の大きさや敷地内の建物の構造に応じて任意の数のアクセスポイントAPを設置することができる。
ユーザ端末UTは、所定の敷地内の施設等を利用するユーザの情報処理端末である。ユーザ端末UTの種類は特に限定されない。ユーザ端末UTはWi−Fi(登録商標)等の無線接続または有線LANを利用して通信を実行できる情報処理端末であればよい。ユーザ端末UTはたとえば、スマートフォン等のユーザが携帯可能な端末またはパソコン教室等に設置される固定端末である。携帯可能なユーザ端末UTは、所定の敷地内に入ると自動的に最も近いアクセスポイントAPとの間で認証処理を実行しネットワークNWへの無線接続を開始する。同様に、固定端末もログインによりアクセスポイントAPを経由してネットワークNWに接続を行う。なお、ネットワークNWに無線接続するための処理は特に限定されない。接続確立時に、ユーザ端末UTのユーザを識別する情報がアクセスポイントAPによって取得される限り、任意の接続処理を採用することができる。
ネットワークNWは、サーバ10とアクセスポイントAP1乃至APnとの間の通信を実現する情報処理網である。ネットワークNWはまた、アクセスポイントAP1乃至APnを介したユーザ端末UTによる通信を実現する。ネットワークNWはたとえば、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワークまたはそれらの組み合わせであってよい。また、ネットワークNWは、有線ネットワーク、無線ネットワークまたはそれらの組み合わせであってよい。ネットワークNWはたとえば、所定の敷地内で使用されるLANを含む。
[サーバ10の構成の一例]
サーバ10は、記憶部110、制御部120、通信部130、入力部140、および出力部150を備える。
記憶部110は、サーバ10における処理に使用される情報および処理の結果生成される情報を記憶する。記憶部110はたとえば、半導体メモリ素子や記憶装置である。半導体メモリ素子としては、VRAM(Video Random Access Memory)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ(flash memory)などが挙げられる。また、記憶装置としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。記憶部110に記憶される情報については後述する。
制御部120は、サーバ10の動作および機能を制御する。制御部120としてたとえば、各種の集積回路や電子回路を採用できる。また、制御部120に含まれる機能部の一部を別の集積回路や電子回路とすることもできる。例えば、集積回路としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)が挙げられる。また、電子回路としては、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などが挙げられる。制御部120の機能および構成については後述する。
通信部130は、ネットワークNWを介した他の装置等との通信を実現する機能部である。通信部130はたとえば、ルータ、スイッチ、モデム、ポート等を含む。
入力部140は、サーバ10への外部からの情報の入力を実現する機能部である。入力部140はたとえば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクロフォンおよびそれらの周辺回路等を含む。
出力部150は、サーバ10から外部への情報の出力を実現する機能部である。出力部150はたとえば、スクリーン、モニタ、スピーカ、プリンタおよびそれらの周辺回路等を含む。
[記憶部110に記憶される情報の一例]
記憶部110は、アクセス記憶部111、ユーザ記憶部112、人員記憶部113、区域記憶部114、および重み記憶部115を有する。
(アクセス情報)
アクセス記憶部111は、アクセス情報を記憶する。アクセス情報は、アクセスポイントAP1乃至APnにおけるユーザ端末UTのアクセスの情報である。たとえば、アクセス情報は、アクセスポイントAP1乃至APnの各々にアクセスしたユーザ端末UTから取得されたユーザID、アクセスの開始日時すなわち通信の接続日時、アクセスの終了日時すなわち通信の切断日時を含む。また、アクセス情報は、アクセスポイントAP1乃至APnのいずれにおいてアクセスがあったかを示す情報を含む。アクセスポイントAP1乃至APnがそれぞれ所定の部屋や建物の階を通信可能範囲としている場合、アクセスポイントAPを識別する情報に対応付けて、部屋番号、建物名、階数等をアクセス情報に含めてもよい。
図2は、第1の実施形態に係る支援システム1に記憶されるアクセス情報の構成の一例を示す図である。図2に示すアクセス情報は、「AP ID」、「APエリア名」、「接続時刻」、「切断時刻」、「端末ID」を含む。「AP ID」は、アクセスポイントAPを一意に識別するための情報である。「APエリア名」は、アクセスポイントAPに対応するエリアの名称である。たとえば、「APエリア名」として教室の番号である「101教室」や食堂を特定する「第1食堂」等の情報が記憶される。「接続時刻」は、当該APエリア名に対応するアクセスポイントAPにユーザ端末UTが接続した時刻である。「切断時刻」は、当該APエリア名に対応するアクセスポイントAPにおいてユーザ端末UTが通信を切断した時刻である。また、「端末ID」は当該APエリア名に対応するアクセスポイントAPに接続したユーザ端末UTを一意に識別する情報である。図2の例では、端末IDに基づきユーザを特定するが、アクセスポイントAPは端末IDに代えてユーザを特定する他の情報を取得しアクセス情報として記憶するように構成してもよい。
図2の例では、「AP ID、AP101」に対応付けて、「APエリア名、101教室」、「接続時刻、20180707083456」、「切断時刻、20180707103745」、「ユーザID、890-JKJKGGH-231」が記憶される。これは、AP ID「AP101」で特定されるアクセスポイントAPに対応するエリアは、APエリア名「101教室」であることを示す。また、AP ID「AP101」で特定されるアクセスポイントAPには、2018年7月7日8時34分56秒に端末ID「890-JKJHGGH-231」で特定されるユーザ端末UTによる接続があったことを示す。また、当該ユーザ端末UTは、AP ID「AP101」で特定されるアクセスポイントAPを用いた通信を、2018年7月7日10時37分45秒に切断したことを示す。
なお、図2に示すようにアクセス情報は、各アクセスポイントAPに対応付けて過去のアクセス情報から現在のアクセス情報までがアクセス履歴として記憶される。
(ユーザ情報)
ユーザ記憶部112はユーザ情報を記憶する。ユーザ情報は、支援システム1の管理下の敷地内で活動するユーザの情報である。支援システム1が大学で利用される場合、ユーザは学生である。なお、ユーザとして教師や学内で働く人員を記憶してもよい。
図3は、第1の実施形態に係る支援システム1に記憶されるユーザ情報の構成の一例を示す図である。ユーザ情報は、各ユーザを一意に特定することができる識別子と、アクセスポイントAPの認証処理により取得できる情報と、ユーザ属性と、を含む。
ユーザを一意に特定できる識別子とはたとえば、ユーザID、学生番号、メールアドレス、端末IDなどである。アクセスポイントAPの認証処理により取得できる情報とは、たとえば、予め定められたユーザの認証用ID、端末IDなどである。ユーザ属性とは、たとえば、当該ユーザに提供する支援の種類を特定する情報である。ユーザ属性とは、たとえば、ユーザが学生であれば、学年、学部、履修科目、使用言語、課外活動、国籍などである。
図3の例では、ユーザ情報は、「学生番号」、「氏名」、「端末ID」、「メールアドレス」、「ユーザ属性、学年、学部、使用言語、履修科目、課外活動、留学生」、を含む。「学生番号」は、各ユーザに付与されユーザを一意に特定する番号である。「氏名」は、対応する学生番号により特定されるユーザの氏名である。「端末ID」は、対応する学生番号により特定されるユーザが使用しているユーザ端末UTを一意に特定する情報である。「メールアドレス」は対応する学生番号により特定されるユーザが連絡先として登録しているメールアドレスである。「学年」は、対応する学生番号により特定されるユーザの学年であり、ユーザ属性の一つである。「学部」は、対応する学生番号により特定されるユーザが所属する学部であり、ユーザ属性の一つである。「使用言語」は、対応する学生番号により特定されるユーザの使用言語であり、ユーザ属性の一つである。「履修科目」は、対応する学生番号により特定されるユーザの履修科目であり、ユーザ属性の一つである。「課外活動」は、対応する学生番号により特定されるユーザが参加している課外活動であり、ユーザ属性の一つである。「留学生」は、対応する学生番号により特定されるユーザが留学生であるか否か、どの国からの留学生か、を示し、ユーザ属性の一つである。
たとえば、図3の例では、「学生番号、2018001」に対応付けて、「氏名、浅田哲也」、「端末ID、994-FAAANQZ-001」、「メールアドレス、t.asada@ezwev.ne.jp」「ユーザ属性、学年、1」、「ユーザ属性、学部、経済」、が記憶される。また、「ユーザ属性、使用言語、日本語」、「「ユーザ属性、履修科目、E01,E02,E03,T01」が記憶される。また、「ユーザ属性、課外活動、C01,S24」、「ユーザ属性、留学生、NA」が記憶される。これは、学生番号「2018001」で特定されるユーザ(学生)の氏名は「浅田哲也」であり、経済学部の1年生であることを示す。また、ユーザ「浅田哲也」が使用しているユーザ端末UTは、端末ID「994-FAAANQZ-001」で特定されることを示す。また、ユーザ「浅田哲也」が使用しているメールアドレスは、「t.asada@ezwev.ne.jp」であることを示す。また、ユーザ「浅田哲也」が使用できる言語は日本語であることを示す。また、ユーザ「浅田哲也」は、E01,E02,E03,T01で特定される科目を履修中であることを示す。また、ユーザ「浅田哲也」は課外活動として、「C01」「S24」で特定される活動に参加中であることを示す。また、ユーザ「浅田哲也」は留学生ではないことを示す。
(人員情報)
人員記憶部113は人員情報を記憶する。人員とは、支援システム1の管理下の敷地内にユーザ支援のために配置される人員である。人員はたとえば、支援システム1の管理下の大学の敷地内に学生支援のために配置されるTAである。人員はこのほかたとえば、病院や施設等に配置される相談員等である。
人員情報は、人員を一意に特定することができる情報と、当該人員に対応付けられるユーザ属性と、当該人員の通知先と、を含む。人員を一意に特定することができる情報とは、たとえば当該人員の人員IDである。人員に対応付けられるユーザ属性とは、当該人員が支援することができるユーザのユーザ属性である。たとえば、人員が中国語に堪能であれば中国語を使用言語とするユーザを支援することができる。このため当該人員に対応づけて、ユーザ属性「中国語」や「中国」が記憶される。またたとえば、人員がPC(パーソナルコンピュータ)操作が得意であれば、PC操作が苦手なユーザを支援することができる。このため、当該人員に対応付けてユーザ属性「PC操作」や、PC操作を必要とする科目名が記憶される。人員の通知先は当該人員の連絡先である。通知先はたとえば、当該人員が携帯するユーザ端末UTで受信可能なメールアドレスである。
図4は、第1の実施形態に係る支援システム1に記憶される人員情報の構成の一例を示す図である。図3Cの例では、人員情報は、「人員ID」、「氏名」、「学生番号」、「ユーザ属性」、「備考」、「通知先」を含む。人員情報はまた、「勤務実績」、「勤務予定」を含む。「人員ID」は人員を一意に特定することができる情報である。「氏名」は人員の氏名である。「学生番号」は、人員が学生すなわちユーザ記憶部112にユーザ情報が記憶されるユーザである場合に記憶される情報であり、当該人員の学生番号である。「ユーザ属性」は、当該人員に対応付けられるユーザ属性である。「備考」は、当該人員に関する任意の情報である。「通知先」は、当該人員の連絡先である。図3Cの例では、「人員ID、P00001」に対応付けて、「氏名、佐藤麗子」、「学生番号、NA」、「ユーザ属性、1年生、一般事項」、「備考、NA」、「通知先、reiko.sato@sienXX.jp」が記憶される。また、「勤務実績、2018年4月30日、101教室、3,5時限」、「勤務予定、NA」が記憶される。これは、人員ID「P00001」で一意に特定される人員の氏名は「佐藤麗子」であることを示す。また、「佐藤麗子」は学生ではないことを示す。また、「佐藤麗子」が対応可能なユーザのユーザ属性は「1年生」や「一般事項」であることを示す。また、「佐藤麗子」については特別な情報は記憶されていないことを示す。また、「佐藤麗子」に通知を送信する場合のメールアドレスは、「reiko.sato@sienXX.jp」であることを示す。また、「佐藤麗子」はこれまでに人員として勤務した実績が「2018年4月30日、101教室、3,5時限」にあることを示す。また、「佐藤麗子」はこれからの人員としての勤務の予定はないことを示す。
(区域情報)
区域記憶部114は、区域情報を記憶する。区域情報とは、人員を配置する際の単位となる区域に関する情報である。人員は、区域ごとに所定の人数が配置される。たとえば、1区域につき一人の人員が配置される。なお、本実施形態では、アクセスポイントAP各々が通信可能なエリアと、人員を配置する際の単位となる区域と、は同一とする。ただし、人員を配置する際の単位となる区域は、AP一つが通信可能なエリアを複数含んでもよく、また、逆であってもよい。
図5は、第1の実施形態にかかる支援システム1に記憶される区域情報の構成の一例を示す図である。区域情報は、当該区域を一意に特定する情報と、当該区域に対応するアクセスポイントAPを特定する情報と、当該区域の利用スケジュールと、を含む。図5の例では、区域情報は、「区域ID」、「APエリア名」、「利用スケジュール(区域属性)、曜日、1、2、3、4、5」、「種別」を含む。「区域ID」は区域を一意に特定する情報である。「APエリア名」は、当該区域に対応するアクセスポイントAPを特定する情報である(図2参照)。「利用スケジュール(区域属性)」は、当該区域がどのように利用される予定であるかを示す情報である。また、「利用スケジュール(区域属性)」は、当該区域の特徴すなわち属性を示す情報である。たとえば、当該区域が教室であれば、教室で行われる授業の内容が曜日および時限に対応づけて記憶される。「種別」は、当該区域に適用される処理が第2の処理、第3の処理のうちいずれであるかを示す。「種別、T2」は第2の処理を示す。「種別、T3」は第3の処理を示す。第2の処理、第3の処理については後述する。
図5の例では、「区域ID、S0001」に対応付けて「APエリア名、101教室」、「利用スケジュール(区域属性)、月1、タイピング(基礎)」が記憶される。さらに、区域ID「S0001」に対応付けて、「利用スケジュール(区域属性)、月2、利用可」、「種別、T3」が記憶される。これは、区域ID「S0001」で特定される区域は、「APエリア名」101教室のエリアであることを示す。また、101教室は、月曜日の1時限目は「タイピング(基礎)」の授業が行われることを示す。また、101教室は、月曜日の2時限目には授業がなく、ユーザは自由に利用可能であることを示す。また、101教室には第3の処理(後述)が適用されることを示す。
(重み情報)
重み記憶部115は重み情報を記憶する。重み情報は、時期に応じて優先されるユーザ属性の情報である。ユーザの相談内容は通年を通して同じではないと考えられる。たとえば、大学であれば4月の入学から5月頃までは、新入生が専攻や履修科目の変更や対人関係の問題などで相談することが多くなると予想される。また、就職活動が行われる時期には4年生からの就職相談が多くなると予想される。そこで、第1の実施形態の支援システム1は、時期ごとに所定のユーザ属性を優先的に考慮して人員配置を行う第1の処理を実行する。支援システム1は、第1の処理において、重み記憶部115に記憶される情報を用いてユーザ属性に重みづけする。
図6は、第1の実施形態に係る支援システム1に記憶される重み情報の構成の一例を示す図である。図6の例では、重み情報は、「処理ID」、「優先属性」、「時期」、「重み値」、「関連属性」を含む。「処理ID」は、各処理を一意に特定する情報である。「優先属性」は、対応する処理IDの処理において優先的に考慮するユーザ属性である。「時期」は、対応する処理IDの処理を適用する時期である。「重み値」は、対応する処理IDの処理において優先属性の重みづけに用いる数値である。「関連属性」は、「優先属性」を優先的に考慮する場合に、優先的に配置する人員に対応するユーザ属性である(図4参照)。
図6の例では、「処理ID、T31」に対応付けて、「優先属性、1年生」、「時期、4−5月」、「重み値、2」、「関連属性、履修相談、生活相談、一般事項」が記憶される。これは、重み値を用いた処理の種類を特定する処理IDとして、「T31」が記憶されることを示す。また、処理ID「T31」の処理は、ユーザ属性「1年生」のユーザに対応できる人員を4−5月にかけて優先的に配置する処理であることを示す。また、ユーザ属性「1年生」のユーザを優先するため、ユーザ属性「1年生」に重み値「2」を付与することを示す。また、処理ID「T31」の処理により優先属性「1年生」のユーザに対応する人員を配置する場合、ユーザ属性「履修相談、生活相談、一般事項」が対応づけられている人員を配置することを示す(図4参照)。
なお、記憶部110に記憶される各情報は常にサーバ10に記憶しなくてもよい。たとえば、サーバ10とは別体の記憶装置等から、サーバ10における処理時に取得するものとしてもよい。
[制御部120の各機能]
図1に戻り、制御部120について説明する。制御部120は、抽出部121、特定部122および出力制御部123を有する。
抽出部121は、抽出処理を実行する。たとえば、抽出部121は、所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントAPにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出する。抽出部121は所定のトリガに応じて抽出処理を実行する。所定のトリガとは、たとえば、指示入力の受信、または、予め設定されたタイミングの到来である。
特定部122は、抽出部121が抽出したユーザ属性のうち、最も数が多いユーザ属性を区域ごとに特定する。また、特定部122は、区域の特徴(区域属性)や時期に応じてユーザ属性の特定手法を調整する。このため、特定部122は、第1の処理、第2の処理、第3の処理を実行する。
第1の処理は、特定の時期に適用される。第1の処理が適用される時期は重み情報(図6)において特定される。特定部122は重み情報によって特定される時期に該当する期間は、抽出部121が抽出したユーザ属性のうち、優先属性に該当するユーザ属性に重みづけをした上で最も数が多いユーザ属性を特定する。
第2の処理は、多様なユーザが利用する区域に適用される。第2の処理が適用される区域はたとえば、カフェテリア、図書館、ラウンジ等である。特定部122は、第2の処理が適用される区域については、抽出部121が抽出したユーザ属性すべてを対象として最も数が多いユーザ属性を特定する。
第3の処理は、利用するユーザが限定される区域に適用される。第3の処理が適用される区域はたとえば、前後に特定の授業が実行される教室等である。特定部122は、第3の処理が適用される区域については、抽出部121が抽出したユーザ属性のうち、区域属性(図5参照)と一致するユーザ属性を対象として最も数が多いユーザ属性を特定する。
なお、本実施形態では、全ての区域について第1の処理を実行し、区域ごとに第2の処理または第3の処理を実行するものとする。ただし、第1の処理を適用するか否かも、区域ごとに設定することができるようにしてもよい(図5「種別」参照)。
出力制御部123は、特定部122が特定したユーザ属性に対応する情報を出力する。たとえば、出力制御部123は、特定部122が特定したユーザ属性に対応するユーザ属性に対応付けて記憶される人員に通知を送信する。
[支援システム1における処理の大まかな流れの一例]
図7は、第1の実施形態に係る支援システム1における支援処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、抽出部121が抽出処理を実行する(ステップS71)。抽出処理において、抽出部121は、所定時点で各区域にアクセス中のユーザのユーザ属性を抽出する。次に、特定部122が特定処理を実行する(ステップS72)。特定処理において、特定部122は、抽出部121が抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を区域ごとに特定する。そして、出力制御部123が出力処理を実行する(ステップS73)。出力処理において、出力制御部123は、特定部122が特定したユーザ属性に対応する情報を出力する。たとえば、出力制御部123は、特定部122が特定したユーザ属性に対応する人員の情報を表示する。また、出力制御部123は、特定部122が特定したユーザ属性に対応する人員に通知を送信する。これで、支援処理は終了する。以下、図面を参照し、各部における処理の詳細について説明する。
[抽出処理の流れの一例]
図8は、第1の実施形態に係る支援システム1における抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、抽出部121は所定のトリガの発生で処理を開始する(ステップS81)。所定のトリガとは、たとえば、サーバ10への指示入力または予め設定されたタイミングの到来である。抽出処理は、サーバ10への指示入力、15分、30分等予め設定された時間の経過、または、所定の日時の到来等で開始する。
抽出部121は所定のトリガが発生すると、アクセス記憶部111に記憶されるアクセス情報を取得する(ステップS82)。抽出部121は、指示入力または設定によって指定される区域および日時に対応するアクセス情報を抽出する(ステップS83)。抽出部121は、アクセス情報を参照して、指定された区域において所定の時点でアクセスポイントAPにアクセス中のユーザを特定する(ステップS84)。そして、抽出部121は、ユーザ記憶部112を参照し、特定したユーザのユーザ属性を抽出する(ステップS85)。抽出部121は抽出したユーザ属性を区域および日時と対応付けて特定部122に送信する(ステップS86)。そして、抽出部121はステップ91に戻り、所定のトリガの発生まで待機する。これが抽出処理の流れの一例である。
なお、図8の例では、抽出処理は、指示入力または設定によって指定される区域および日時に対応するアクセス情報を抽出するものとした。これに限らず、抽出部121は常に、その時点で各区域の区域属性を参照し、「利用可」の区域についてのみ抽出処理を実行するものとしてもよい。また、指示入力または設定によって、特定の区域のみを支援処理の対象とすることもできる。
[特定処理の流れの一例]
図9は、第1の実施形態に係る支援システム1における特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、特定部122は、抽出部121が抽出したユーザ属性と対応する区域および日時とを受信する(ステップS91)。次に、特定部122は、第1の処理を実行する(ステップS92)。第1の処理の詳細については後述する。そして、特定部122は、区域記憶部114を参照して、当該区域が第2の処理および第3の処理のいずれの適用区域かを判定する(ステップS93)。第2の処理の適用区域であると判定した場合(ステップS93、第2の処理)、特定部122は、抽出部121が抽出したユーザ属性のうち、最も数が多いユーザ属性を特定する(ステップS94)。他方、第3の処理の適用区域であると判定した場合(ステップS93、第3の処理)、特定部122は、区域記憶部114を参照して、当該区域の区域属性を抽出する(ステップS95)。特定部122は、抽出部121から受信した日時に基づいて、当該時間帯の前後の時間帯に当該区域で実行されている授業の内容(区域属性)を抽出する(ステップS95)。そして、特定部122は、抽出部121から受信したユーザ属性のうち、前後の時間帯の授業の内容(区域属性)と一致し、かつ、最も数が多いユーザ属性を特定する(ステップS96)。
たとえば、抽出部121が送信した日時が「4月20日、月曜、2時限」であり、区域が「101教室」であれば、特定部122は、「タイピング(基礎)」と「ワードの使い方(基礎)」とを区域属性として抽出する(図5参照)。そして、特定部122は、抽出部121が抽出したユーザ属性のうち、「タイピング(基礎)」と「ワードの使い方(基礎)」の数を算出する。そして、特定部122は、「タイピング(基礎)」と「ワードの使い方(基礎)」のうち、数が多い方を最も数が多いユーザ属性として特定する。
そして、特定部122は、特定したユーザ属性を出力制御部123に送信する(ステップS97)。これで特定処理が終了する。
[第1の処理(重みづけ処理)の流れの一例]
図10は、第1の実施形態に係る支援システム1における第1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1の処理(図9、ステップS92)は、重み記憶部115に記憶される重み情報を用いて特定部122が実行する。
まず、特定部122は抽出部121から受信した情報から現在の時期を特定する(ステップS101)。そして、特定部122は、特定した現在の時期に対応づけて重み記憶部115に記憶されている処理が存在するか否かを判定する(ステップS102)。記憶されている処理がないと判定した場合(ステップS102、No)、特定部122は、重みづけ処理を終了する。他方、記憶されている処理があると判定した場合(ステップS102、Yes)、特定部122は、重み記憶部115を参照し、当該処理に対応する優先属性を取得する(ステップS103)。特定部122は、取得した優先属性が、抽出部121から受信したユーザ属性に含まれるか否かを判定する(ステップS104)。抽出部121から受信したユーザ属性に含まれないと判定した場合(ステップS104、No)、特定部122は重みづけ処理を終了する。他方、抽出部121から受信したユーザ属性に含まれると判定した場合(ステップS104、Yes)、特定部122は、優先属性に該当するユーザ属性であって抽出部121から受信したユーザ属性の数に重み情報に含まれる重み値を乗算して重みづけする(ステップS105)。これで重みづけ処理は終了する。
[特定処理におけるユーザ属性の数え方]
なお、特定部122におけるユーザ属性の数え方としては、一人のユーザが複数属性を有する場合それぞれを1と数えるものとする。たとえば、10人のユーザがアクセス中の場合、各ユーザが3つのユーザ属性を持つ場合、ユーザ属性の総数は30となる。そのうち、5人のユーザが1年生であり、3人が2年生、2人が3年生であるとする。そして、7人のユーザが同じ授業「タイピング(基礎)」を履修しているが、他には共通の履修科目はないとする。また、現在の時期は8月であるとする。すると、図5の重み情報によれば適用される重みづけ処理はない。このため、最も多いユーザ属性は、「タイピング(基礎)」となる。
他方、上の例において、現在の時期が4月であるとする。すると、処理ID「T31」の重みづけ処理が適用される。すると、「優先属性、1年生」の数に「重み値、2」が乗算される。すると、1年生は5人存在するため、5×2=10となり、ユーザ属性「タイピング(基礎)」の数「7」を上回る。このため、特定部122は、最も多いユーザ属性として、「1年生」を特定することになる。
[出力制御処理の流れの一例]
図11は、第1の実施形態に係る支援システム1における出力制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、出力制御部123は、特定部122からユーザ属性と対応する区域および日時を受信する(ステップS1201)。そして、出力制御部123は、その時点で配置可能な人員を人員記憶部113から検索する(ステップS1202)。そして、出力制御部123は、検索の結果見つかった配置可能な人員に通知を送信する(ステップS1203)。たとえば、出力制御部123は、当該人員のメールアドレスに通知を送信する。これで出力制御処理が終了する。
[表示例]
上記のとおり、第1の実施形態に係る支援システム1では、配置可能な人員に対して通知を送信することで、特定されたユーザ属性に対応する情報を出力する。しかし、これに限らず、支援システム1は、特定されたユーザ属性をモニタ画面等に表示するよう構成してもよい。たとえば、出力制御部123は、特定部122が特定したユーザ属性に対応するユーザ属性に対応付けて記憶される人員の情報を出力する。
また、たとえば、出力制御部123は、各区域にアクセス中のユーザをモニタ画面等に図像的に表示してもよい。たとえば、出力制御部123は、アクセスポイントAPごとに、当該APにアクセス中のユーザのアイコンを、当該ユーザのユーザ属性に応じた色または形で表示する。たとえば、出力制御部123は、アクセスポイントAPにアクセス中のユーザの情報を概ねリアルタイムでモニタ画面に表示してもよい。また、出力制御部123は、指示入力に応じて、過去の所定時点においてアクセスポイントAPにアクセス中のユーザの情報をモニタ画面に表示してもよい。
図12は、第1の実施形態に係る支援システム1における表示画面の例を示す図である。図12に示すように、支援システム1は、アクセスポイントAPにおけるアクセス状況に応じて、各アクセスポイントAPにアクセス中のユーザを画像的に表示する。たとえば、図12に示すように、支援システム1は、各アクセスポイントAP(APエリア)に対応づけて、アクセス中のユーザのアイコンをユーザ属性に対応する色で表示する。図12の例では、授業のために使用中の教室についてはユーザのアイコンが表示されないようになっている。図12の例では、102教室、104教室は授業中ではないため、自習しているユーザのアイコンが表示される。ユーザのアイコンはたとえば1年生は赤、2年生は青、3年生は緑、4年生黄色等、異なる色や形で容易に識別できるように表示される。また、区域各々に配置する人員の情報、すなわち、特定部122が特定したユーザ属性が強調表示されるようにしてもよい。また、ユーザだけでなく、配置される人員のアイコンもユーザとは識別可能な態様で表示するようにしてもよい。
[通知例]
図13は、第1の実施形態に係る支援システム1における通知画面の例を示す図である。支援システム1は、特定部122が特定したユーザ属性に対応する人員の情報を通知する。たとえば、出力制御部123は、当該人員のメールアドレスに通知を送信する。人員がユーザ端末UT上で操作を実行すると、ユーザ端末UT上に「伊藤浩柏さん、次の時限は102教室に待機をお願いします。」等のメッセージが表示される。通知を受信したユーザは指定された日時に指定された場所に待機してユーザ支援を実行する。
[変形例:配置の調整]
ところで、上記のように各アクセスポイントAPに所定の時点でアクセス中のユーザの情報を取得して配置する人員を決定した場合、配置の決定後にユーザの分布が変化することが考えられる。そこで、ユーザの分布が変化した場合に、人員を配置し直すことが考えられる。また、曜日ごと、月ごとなど、過去のアクセス情報に基づいて予め人員を配置しておき、その後、実際の状況に応じてリアルタイムで配置を調整することも考えられる。
たとえば、支援システム1は、図7の処理を過去のアクセス履歴に基づいて実行し1年、1カ月等所定期間に対応する人員の配置計画を立て、各人員に通知することができる。そして、支援システム1は、毎日リアルタイムでユーザの分布を取得して各区域に適した人員を決定する。そして、支援システム1は、リアルタイムで人員に通知を送って状況に応じて配置を変更する。このように構成することで、支援システム1は、状況に応じて人員を配置し直し、ユーザのニーズにこたえることができる。
また、支援システム1においてサーバ10はさらに、敷地内に固定配置される情報処理端末のネットワークNWへのアクセス状況を取得するように構成してもよい。そして、サーバ10は、ユーザ端末UTによるアクセスポイントAPへのアクセス情報に加えて、情報処理端末のネットワークNWへのアクセス状況に基づき、人員を配置してもよい。サーバ10は、情報処理端末のネットワークNWへのアクセス情報を、ユーザ端末UTのアクセスポイントAPへのアクセス情報と同様に取得することができる。
[第1の実施形態の効果]
上記のように、第1の実施形態に係る支援システムは、抽出部と、特定部と、出力制御部と、を備える。抽出部は、所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出する。特定部は、抽出部が抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を区域ごとに特定する。出力制御部は、特定部が特定したユーザ属性に対応する情報を出力する。このため、支援システムは区域ごとに存在するユーザにおいて最も目立つユーザ属性を抽出して、当該ユーザ属性に対応する人員を配置することができる。このため、支援システム1は、ユーザ支援のためにユーザのニーズに適合した人員を配置することができる。
また、第1の実施形態に係る支援システムにおいて、特定部は、区域ごとに、抽出部が抽出したユーザ属性のうち、区域の属性に対応するユーザ属性であって、最も多いユーザ属性を特定する。このため、支援システムは、各区域の特性を考慮してユーザ属性を抽出することができる。このため、支援システムは、各区域で行われる活動に適した人員を配置することができる。
また、第1の実施形態に係る支援システムにおいて、特定部は、区域ごとに、抽出部が抽出したユーザ属性各々の数に、時期に応じた重み値で重みづけした結果、最も多いユーザ属性を特定する。このため、支援システムは、時期に応じて優先して支援すべきユーザを選択して、ユーザ属性を特定することができる。このため、支援システムは時期に応じてユーザのニーズに適合した人員を配置することができる。
また、第1の実施形態に係る支援システムにおいて、抽出部は、所定期間ごとに新しいアクセス履歴を参照してユーザ属性を抽出し、出力制御部は、特定部が区域ごとに特定したユーザ属性に変化があった場合、当該変化後のユーザ属性に対応する情報を出力する。このため、支援システムは、ユーザの分布に変化があった場合でも、迅速に変化を検知して人員を配置し直すことができる。
また、第1の実施形態に係る支援システムにおいて、出力制御部は、複数のアクセスポイントにおいてアクセス中の各ユーザおよび当該ユーザのユーザ属性を、複数のアクセスポイント各々に対応付けて表示する。このため、支援システムによれば、利用者は容易にユーザの分布を確認して人員を配置することができる。
また、第1の実施形態に係る支援システムにおいて、出力制御部はさらに、特定部が特定したユーザ属性に対応する人員のユーザ端末に通知を送信する。このため、支援システムは簡易に人員の配置を実現することができる。
また、第1の実施形態に係る支援システムにおいて、抽出部は、ユーザの学年、学部、履修科目、使用言語のうち少なくとも一つのユーザ属性を抽出する。このため、支援システムは、学年、学部、履修科目、使用言語等を考慮して、人員を配置することができる。
[第2の実施形態]
これまで開示の支援システム、支援方法および支援プログラムに関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[クラウドコンピューティングによる実装]
開示の支援プログラムは、クラウドシステムを構成するサーバに実装し、クラウドシステムを介して、異なるデータベース間で情報を連携させるために使用することができる。たとえば、クラウドシステムを利用して、全国に点在する事業所や支社においてネットワークに接続されて業務に使用される情報処理端末の情報を、一元的に管理することができる。
[分散および統合]
図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記に説明した実施形態は、大学や学生を対象とした支援システムとしてのみならず、病院やリハビリ施設、その他多数のユーザが集まる設備において適用することができる。
[支援プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをサーバ等のコンピュータからタブレット端末やノート型コンピュータ等のコンピュータに配布し、サーバとコンピュータとが処理を協働して実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図14は、第1の実施形態に係る支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図14に示すように、コンピュータ1000は、操作部1100と、ディスプレイ1200と、通信部1300とを有する。さらに、このコンピュータ1000は、CPU(Central Processing Unit)1400と、ROM(Read Only Memory)1500と、RAM(Random Access Memory)1600と、HDD(Hard Disk Drive)1700とを有する。これら1100〜1700の各部はバス1800を介して接続される。
HDD1700には、図14に示すように、上記の第1の実施形態で示した各部と同様の機能を発揮するモジュールを実装することができる支援プログラム1700aが予め記憶される。この支援プログラム1700aについては、図1に示した各々の各構成要素と同様、適宜統合または分離してもよい。すなわち、HDD1700に記憶される各データは、常に全てのデータがHDD1700に記憶される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD1700に記憶されればよい。
そして、CPU1400が、支援プログラム1700aの各モジュールをHDD1700から読み出してRAM1600に展開する。これによって、図14に示すように、支援プログラム1700aは、支援プロセス1600aとして機能する。この支援プロセス1600aは、HDD1700から読み出した各種データを適宜RAM1600上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、支援プロセス1600aは、図1に示した各処理部にて実行される処理を含む。また、CPU1400上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU1400上で動作する必要はなく、必要な処理部のみが仮想的に実現されればよい。
なお、上記の支援プログラム1700aについては、必ずしも最初からHDD1700やROM1500に記憶させておく必要はない。たとえば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。または、DVD(Digital Versatile Disc)ディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ1000がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ1000に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておいてもよい。そして、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
1 支援システム
10 サーバ(支援装置)
110 記憶部
111 アクセス記憶部
112 ユーザ記憶部
113 人員記憶部
114 区域記憶部
115 重み記憶部
120 制御部
121 抽出部
122 特定部
123 出力制御部
130 通信部
140 入力部
150 出力部
AP1〜APn アクセスポイント
UT ユーザ端末
NW ネットワーク

Claims (9)

  1. 所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を前記区域ごとに特定する特定部と、
    前記特定部が特定したユーザ属性に対応する情報を出力する出力制御部と、
    を備える支援システム。
  2. 前記特定部は、前記区域ごとに、前記抽出部が抽出したユーザ属性のうち、前記区域の属性に対応するユーザ属性であって、最も多いユーザ属性を特定する、請求項1に記載の支援システム。
  3. 前記特定部は、前記区域ごとに、前記抽出部が抽出したユーザ属性各々の数に、時期に応じた重み値で重みづけした結果、最も多いユーザ属性を特定する、請求項1または2に記載の支援システム。
  4. 前記抽出部は、所定期間ごとに新しいアクセス履歴を参照してユーザ属性を抽出し、
    前記出力制御部は、前記特定部が前記区域ごとに特定したユーザ属性に変化があった場合、当該変化後のユーザ属性に対応する情報を出力する、請求項1から3のいずれか1項に記載の支援システム。
  5. 前記出力制御部は、前記複数のアクセスポイントにおいてアクセス中の各ユーザおよび当該ユーザのユーザ属性を、前記複数のアクセスポイント各々に対応付けて表示する、請求項1から4のいずれか1項に記載の支援システム。
  6. 前記出力制御部はさらに、前記特定部が特定したユーザ属性に対応する人員のユーザ端末に通知を送信する、請求項1から5のいずれか1項に記載の支援システム。
  7. 前記抽出部は、ユーザの学年、学部、履修科目、使用言語のうち少なくとも一つのユーザ属性を抽出する、請求項1から6のいずれか1項に記載の支援システム。
  8. コンピュータに、
    所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出させ、
    抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を前記区域ごとに特定させ、
    特定したユーザ属性に対応する情報を出力させる、
    ことを含む各処理を実行させる支援方法。
  9. 所定の敷地内に設置される複数のアクセスポイントにおけるユーザのアクセス履歴を参照し、所定の時点でアクセス中のユーザのユーザ属性を区域ごとに抽出させ、
    抽出したユーザ属性のうち、最も多いユーザ属性を前記区域ごとに特定させ、
    特定したユーザ属性に対応する情報を出力させる、
    各手順を含む処理をコンピュータに実行させる支援プログラム。
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