JP2020034417A - 絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置及び絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法 - Google Patents

絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置及び絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法 Download PDF

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直人 松本
祐次 桜田
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祐次 桜田
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Abstract

【課題】 絶縁被覆アルミ電線と前記絶縁被覆との隙間に生じた腐食を定量的に診断する絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置を提供する。【解決手段】 本発明の自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置(1)は、直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルにより電柱間に架設された絶縁被覆アルミ電線(15)を表面から長手方向に走査し、それら一対のプローブコイルの差動信号に現れる欠陥波形に基づき前記絶縁被覆アルミ電線(15)の隙間腐食を定量的に診断することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、アルミ撚線(アルミ導体からなる素線を撚り合わせたもの)を絶縁被覆で被覆してなる配電線(絶縁被覆アルミ電線)の劣化診断に関し、特に、その絶縁被覆アルミ電線と前記絶縁被覆との間に生じた腐食を定量的に診断する絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置及び絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法に関する。
地面から立設する電柱間に架設された絶縁被覆電線が経年劣化することは既に知られているが、この劣化を見過ごして使用を続行すると思わぬトラブルが発生し、大きな被害が生ずる恐れがある。そこで電線の劣化度を非破壊で診断する絶縁被覆電線劣化診断装置(以下、単に診断装置という)が開発された(特許文献2〜4を参照)。例えば特許文献2には、架空配電用絶縁電線や架空送電線などの導体の損傷部を検出する装置が開示され、特許文献3には架空配電用絶縁電線や難着雪型絶縁電線の導体の損傷部を検出する装置が開示され、特許文献4には誤信号の発生をなくして継ぎ目を検出できるようにした渦流探傷コイルが開示されている。また、特許文献5には、難着雪用ヒレがあってもその影響を受けることなく電線の劣化度を診断検出する絶縁被覆電線劣化診断方法が開示されている。
特開昭63−198862号公報 特開2004−361103号公報 特開2003−121421号公報 特開平07−311180号公報 特許第4328694号明細書
しかしながらアルミ撚線を絶縁体で被覆してなる配電線(絶縁被覆アルミ電線)には、銅撚線を絶縁体で被覆してなる配電線(絶縁被覆銅電線)に生じる傷とは異なるタイプの傷が生ずることが明らかになった。この傷は、アルミ撚線の絶縁被覆側に生じた腐食による緩やかな孔であって「孔食」、「減肉」などと言うこともできる(以下「隙間腐食」と称す。)。絶縁被覆アルミ電線を安全に使用するためには、このような隙間腐食を正しく評価することが望まれるが、その評価方法は現時点で確立されていない。因みに絶縁被覆電線と同様に長尺な部材である多管式熱交換器の伝熱細管の腐食・減肉を渦流探傷法により検出する手法は既に公知となっているが(特許文献1等を参照)、当該手法をそのまま絶縁被覆アルミ電線に適用してもアルミ電線の隙間腐食については必ずしも正しく評価できないことが判明した。
そこで、本発明は、以上の問題点を解決すべく発明されたものであり、絶縁被覆アルミ電線の隙間腐食を定量的に評価することのできる絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置及び絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置の発明は、直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルにより電柱間に架設された絶縁被覆アルミ電線を表面から長手方向に走査し、それら一対のプローブコイルの差動信号に現れる欠陥波形に基づき前記絶縁被覆アルミ電線の隙間腐食を定量的に診断することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、前記欠陥波形の振幅に応じて前記隙間腐食の程度を示す情報を出力する出力部を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、前記欠陥波形の周期に応じて前記隙間腐食の程度を示す情報を出力する出力部を備えることを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、前記出力部は、前記振幅及び前記周期の組み合わせの属するレベルを前記情報として出力することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、前記出力部は、前記絶縁被覆アルミ電線の全体における前記情報に基づき前記絶縁被覆アルミ電線の全体での減肉の程度を示す情報を出力することを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、前記一対のプローブコイルの配置ピッチをアルミ撚線の撚りピッチの整数倍に設定することにより前記差動信号に重畳されるノイズを軽減したことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、前記一対のプローブコイルを前記絶縁被覆アルミ電線の外周に沿って複数対配置したことを特徴とする。
上記課題を解決するために請求項8に記載の絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法の発明は、直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルにより電柱間に架設された絶縁被覆アルミ電線を表面から長手方向に走査し、それら一対のプローブコイルの差動信号に現れる欠陥波形に基づき前記絶縁被覆アルミ電線の隙間腐食を定量的に診断することを特徴とする。
本発明に係る自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置又は絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法では、走査方向に向かって直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルで絶縁被覆アルミ電線を表面から長手方向に走査する。当該走査位置において絶縁被覆アルミ電線に隙間腐食が生じていると、一対のプローブコイルの差動信号には欠陥波形が現れ、当該欠陥波形の周期及び振幅の組み合わせは、当該隙間腐食の程度に応じたものとなる。なぜなら欠陥波形の振幅には、隙間腐食の深さが反映され、欠陥波形の周期には隙間腐食の開口の走査方向の長さが反映されるからである。このため、本発明に係る自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置又は絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法によれば、絶縁被覆アルミ電線における隙間腐食の有無を検出したり、絶縁被覆アルミ電線における隙間腐食の発生箇所を検出したりするのみならず、絶縁被覆アルミ電線に発生している隙間腐食の程度を定量的に診断できるという効果がある。
実施形態に係る絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置及び電線の架設状態を示す模式図である。 実施形態に係る絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置の主要構成部を示す模式図である。 ホルダーの構成を説明する説明図である。 装置本体の回路構成を示すブロック図である。 地上解折表示機の回路構成を示すブロック図である。 検出波形と隙間腐食との関係を説明する図(隙間腐食が大きい場合)である。 検出波形と隙間腐食との関係を説明する図(隙間腐食が小さい場合)である。 隙間腐食のレベル判定を説明する図である。 使用者へ提示される画面の例である。 一対のプローブコイルの配置ピッチとアルミ撚線のひねり周期との関係を説明する図である。 リフトオフ対策のその他の例を説明する図である。
以下、本発明の絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法及び劣化診断装置の実施形態に基づいて図面を参照して詳述する。
[絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置の概略構成]
先ず、絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置の概略構成について説明する。
図1は実施形態に係る絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置及び電線の架設状態を示す模式図、図2は絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置の主要構成部を示す模式図である。
図示されるとおり絶縁被覆アルミ電線(以下、単に電線という)15は、地面19から立設する間隔Lの電柱20,20間に架設されている。この電線15は、その芯部に位置するアルミ撚線17と、アルミ撚線17の周囲を被覆する絶縁被覆18とで構成され、アルミ撚線17の絶縁被覆18側には、長時間や長期間の使用により腐食(隙間腐食)が生ずる。絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1は、電柱20,20間に架設された電線15に取り付けられた自走可能な装置本体6と、地面19に配置される地上解折表示機21とを備える。装置本体6は、電線15の長手方向に沿った方向S1にかけて自走しながら電線15の表面を走査することにより、電線15の隙間腐食を示す信号を非破壊でサンプリングし、そのサンプリングした信号を無線通信等によって地上解析表示機21へ送信する。地上解析表示機21は、装置本体6から受信した信号を解析することにより電線15の診断結果を示す情報を生成し、当該情報を適当な態様で使用者へ出力する。以下、装置本体6による電線15の走査の方向S1を必要に応じて装置本体6の正面であると仮定して説明する。
装置本体6は、方向S1にかけて長い操作棒9を軸支しており、当該方向S1にかけて適当な間隔を介して枢支される一対のガイドローラ7,8と、一対のガイドローラ7,8の間に前方から順に配置される概略コ字型のホルダーB−2、A−2、B−1、A−1とを備える。コの字型のホルダーA−1、A−2は、その開口部を左側に向けた姿勢で右側から電線1を挟み込むようにして配置され、コの字型のホルダーB−1、B−2は、その開口部を右側に向けた姿勢で左側から電線1を挟み込むようにして配置される。
[ホルダーの構成]
次に、ホルダーA−1、A−2、B−1、B−2の構成について説明する。図3はホルダーA−1、A−2、B−1、B−2の構成を説明する説明図である。図3(A)は、方向S1に対して垂直な面でホルダーA−1、A−2を切断してできる概略断面図、図3(B)は、ホルダーA−1、A−2の概略斜視図、図3(C)は、方向S1に対して垂直な面でホルダーB−1、B−2を切断してできる概略断面図、図3(D)は、ホルダーB−1、B−2の概略断面図である。
図示されるとおりホルダーA−1には、電線15の外周に沿うようにして2つのセンサSU1、SU3が配置され、ホルダーA−2には、電線15の外周に沿うようにして2つのセンサSU2、SU4が配置され、ホルダーB−1には、電線15の外周に沿うようにして2つのセンサSU6、SU8が配置され、ホルダーB−2には、電線15の外周に沿うようにして2つのセンサSU5、SU7が配置されている。
ここで電線15の周囲におけるセンサSU1の角度位置を0°と仮定すると、電線15の周囲におけるセンサSU2の角度位置は45°であり、電線15の周囲におけるセンサSU3の角度位置は90°であり、電線15の周囲におけるセンサSU4の角度位置は135°であり、電線15の周囲におけるセンサSU5の角度位置は180°であり、電線15の周囲におけるセンサSU6の角度位置は225°であり、電線15の周囲におけるセンサSU7の角度位置は270°であり、電線15の周囲におけるセンサSU8の角度位置は315°である。つまり、これら8つのセンサSU1〜SU8は、電線15の周囲を取り囲むようにして45°ずつずれた角度位置に配置されており、これによって電線15の周囲の互いに異なるラインを個別に走査することができるようになっている。以下、センサSU1が走査するラインを「第1ライン」、センサSU2が走査するラインを「第2ライン」、センサSU2が走査するラインを「第3ライン」、センサSU4が走査するラインを「第4ライン」、センサSU5が走査するラインを「第5ライン」、センサSU6が走査するラインを「第6ライン」、センサSU7が走査するラインを「第7ライン」、センサSU8が走査するラインを「第8ライン」と称す。
[リフトオフ対策]
次に、リフトオフ対策について説明する。
4つのホルダーA−1、A−2、B−1、B−2の各々の開口部は、電線15の外周に設けられたヒレ15Aの影響を軽減できるような構造をしている。例えば、ホルダーA−1、A−2、B−1、B−2の各々の開口部には、電線15のヒレ15Aを挟み込む凹部(溝部)が形成されており、これら溝部の形成位置は、4つのホルダーA−1、A−2、B−1、B−2の間で所定角度(45°)ずつ意図的にずらされている。この構造によれば、4つのホルダーA−1、A−2、B−1、B−2の何れかの凹部が必ずヒレ15Aを挟み込むことができるので、電線15のヒレ15Aに沿って装置本体6を自走させることができる。因みに図3(A)の左側は、ホルダーA−1の凹部にヒレ15Aが挟み込まれた場合を示し、図3(A)の右側は、ホルダーA−2の凹部にヒレ15Aが挟み込まれた場合を示し、図3(B)の左側は、ホルダーB−1の凹部にヒレ15Aが挟み込まれた場合を示し、図3(B)の右側は、ホルダーB−2の凹部にヒレ15Aが挟み込まれた場合を示している。このように、センサSU1〜SU8を複数のホルダーA−1、A−2、B−1、B−2へ分散して搭載すれば、ヒレ15Aに起因したリフトオフが発生しても電線15の長手方向にかけての信号のサンプリング漏れ(データの欠損)を防ぐことができるという利点がある(但し、ここではヒレ15Aがいずれかのプローブコイルの正面に位置した状態で走査が継続されるという特殊な状態については考慮していない。)。
[センサの構成]
次に、センサSU1〜SU8について説明する。本実施形態の絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1は、一対のプローブコイルPCからなるセンサSUを電線15の外周に沿って複数対(8対)配置している。以下、センサSU1〜SU8の各々の構成を説明する。
先ず、図10に示されるとおり、センサSU1には、コイル中心軸が電線15の中心軸に直交するような姿勢で電線15の外周に接する一対のプローブコイルPCが走査方向S1にかけて(第1ライン上に)所定の配置ピッチで並べて配置されている。一対のプローブコイルPCの各々は自己誘導方式のプローブコイルであり、センサSU1からは、これら一対のプローブコイルPCの差動信号が出力される。
同様に、センサSU2〜SU8の各々にも、コイル中心軸が電線15の中心軸に直交するような姿勢で電線15の外周に接する一対のプローブコイルPCが走査方向S1にかけて(第2ライン〜第8ライン上に)所定の配置ピッチで並べて配置されている。一対のプローブコイルPCの各々は自己誘導方式のプローブコイルであり、センサSU2〜SU8の各々からは、各センサに搭載された一対のプローブコイルPCの差動信号が出力される。
[装置本体の回路構成]
以下、装置本体6の回路構成について説明する。図4は装置本体の回路構成を示すブロック図である。図示されるとおり装置本体6には、発振回路33、信号処理部12、無線部13、駆動回路14などの回路が配置されている。
発振回路33は、任意の周波数を生成し、パワーアンプ35によって電力を増幅させ、8つのセンサSU1〜SU8に供給する。発振回路33には、発振器34やパワーアンプ35等が備えられており、発振回路33から8つのセンサSU1〜SU8のプローブコイルPCに印加される電圧の波形は、正弦波状である。
信号処理部12は、8つのセンサSU〜SU8の出力信号を処理する回路である。信号処理部12には、8つのセンサSU〜SU8の出力信号(差動信号)を個別に処理する8つの増幅器361〜368と、8つの増幅器361〜368の出力信号を個別に処理する8つの同期検波回路371〜378とが備えられる。8つのセンサSU〜SU8の各々の出力信号(差動信号)の波形は、各センサに搭載された一対のプローブコイルPC間のインピーダンスの差(振幅や位相の差)を示す。そして8つの同期検波回路371〜378の各々の出力信号の波形(検出波形)は、当該インピーダンスの差を直流成分に変換したものに相当する。
無線部13は、地上解折表示機21の無線部211との間で無線通信を行う無線通信回路である。無線部13は、走査中に信号処理部12が生成する8通りの信号を所定のフォーマットで地上解折表示機21の無線部211へ送信する。ここで、信号が送信されるタイミングは、走査中であってもよいし走査完了後であってもよい。また、無線部13は、地上解折表示機21の無線部211へ送信される8通りの信号の各々に対して、サンプリングタイミングを示す情報(サンプリングされたときの走査位置を示す情報)を付与する。
駆動回路14は、装置本体6が適当な速度及び適当な姿勢で安定して自走するために必要な制御信号を生成して装置本体6の駆動機構(ガイドローラ7,8等)へ与える制御回路である。駆動回路14には、モータやエンコーダ(距離をカウントする装置)が備えられており、走査時において装置本体6の移動や走査距離などを測定できる構成となっている。また、駆動回路14に対しては不図示の電源(バッテリーなど)から電力が供給される。
[地上解折表示機の回路構成]
以下、地上解折表示機21の回路構成について説明する。図5は地上解折表示機の回路構成を示すブロック図である。
地上解折表示機21は、図示されるとおり無線部211と、解析部212と、出力部213とを備える。地上解折表示機21としては、例えば汎用又は専用のコンピュータを用いることが可能である。コンピュータには、いわゆるノートPC、いわゆるデスクトップPC、タブレット、スマートフォンなどが含まれる。
無線部211は、装置本体6の無線部13との間で無線通信を行う無線通信回路である。無線部211は、装置本体6の信号処理部12が生成した8通りの信号を装置本体6の無線部13から受信し、地上解折表示機21の不図示のメモリへ格納(収集)する。無線部211が装置本体6の無線部13から8通りの信号を受信するタイミングは、前述したとおり走査中であってもよいし走査完了後であってもよい。
解析部212は、メモリに蓄積された信号の波形を解析することにより、電線15に生じた隙間腐食を定量的に示す情報を生成するプロセッサである。なお、解析部212の動作プログラムは、地上解折表示機21内のメモリに格納されている。また、解析部212の処理の詳細については後述する。
出力部213は、解析部212が生成した情報をヒトが知覚可能な物理量(例えば音、振動、光、画像の組み合わせ)に変換して出力する。この出力部213としては、音出力装置(スピーカー)、画像出力装置(モニタ)、光出力装置(パイロットランプ)などを用いることができる。なお、ここでいう「音」には振動も含まれるものとする。
[診断方法の概要]
次に、絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1を用いた絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法の概要を説明する。
上述したとおり本実施形態の絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1は、自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置であって、8つのセンサSU1〜SU8により、電柱間に架設された架線(活線)状態の電線15を、表面から長手方向(方向S1)に走査する。
このとき、電線15の表面の第1ラインはセンサSU1(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査され、電線15の表面の第2ラインはセンサSU2(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)よって走査され、電線15の表面の第3ラインはセンサSU3(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査され、電線15の表面の第4ラインはセンサSU4(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査され、電線15の表面の第5ラインはセンサSU5(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査され、電線15の表面の第6ラインはセンサSU6(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査され、電線15の表面の第7ラインはセンサSU7(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査され、電線15の表面の第8ラインはセンサSU8(直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルPC)によって走査される。
そして、絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1の解析部212は、センサSU1〜SU8(8対のプローブコイルPC)の差動信号に現れる欠陥波形に基づき電線15の第1ライン〜第8ラインにおける隙間腐食を定量的に診断する。
[解析部の処理]
次に、解析部212の処理について説明する。ここでは、センサSU1を用いた第1ラインに関する処理に着目して説明するが、センサSU2〜SU8を用いた第2〜第8ラインに関する処理も同様である。
図6は検出波形と隙間腐食との関係を説明する図(隙間腐食が相対的に大きい場合)、図7は検出波形と隙間腐食との関係を説明する図(隙間腐食が相対的に小さい場合)である。図6(B)、図7(B)に示すとおり電線15の第1ラインに隙間腐食100が発生している場合、当該隙間腐食100に対向する範囲をセンサSU1が走査したときの検出波形には、図6(A)、図7(A)に示すようにピーク及びバレーを含む特徴的な波形(以下、欠陥波形という)10が現れる。そして図6、図7を比較すると明らかなとおり隙間腐食100が大きいほど欠陥波形10の周期T及び振幅Inは大きくなる。なぜなら欠陥波形10の周期Tには隙間腐食100の開口の走査方向における長さWが反映され、欠陥波形10の振幅Inには隙間腐食100の深さDが反映されるからである。
そこで絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1の解析部212は、センサSU1の検出波形に対してパターン認識処理、或いはセンサSU1の検出波形の振幅に対する閾値判定処理などを施すことにより、当該検出波形に現れた欠陥波形10を検出する。例えば閾値判定処理を採用する場合、当該閾値は、信号のS/Nを考慮して適切に設定される。そして、解析部212は、欠陥波形10の発生位置(走査位置)P1と、当該欠陥波形10の走査方向の周期T1と、当該欠陥波形10の振幅In1とを算出し、これらの位置P1、周期T1、振幅In1のデータを、第1ラインに係る隙間腐食100のデータとしてメモリに格納する。また、解析部212は、第1ラインから複数の欠陥波形10を検出した場合には、それら複数の欠陥波形10の各々のデータをメモリに格納する。
そして、解析部212は、第1ラインで検出された欠陥波形10の周期T1及び振幅In1の組み合わせが予め決められた複数のレベル(低、中、高)の何れに属するのかを判定し、判定したレベルを当該欠陥波形10に対応した隙間腐食100のデータとしてメモリへ格納する。ここで「高レベル」は、図8(a)に示すとおりアルミ撚線17を構成するアルミ素線の多くが腐食して欠損した状態であり、「中レベル」は、図6(b)に示すとおりアルミ撚線17を構成するアルミ素線の半分程度が腐食し欠損した状態であり、「低レベル」は、図6(c)に示すとおりアルミ撚線17を構成するアルミ素線の表面のみが腐食し欠損した状態である。そこで解析部212は、例えば当該欠陥波形10の周期T1及び振幅In1の総合値が予め決められた第1閾値より高い範囲に属するときには当該隙間腐食100は高レベルと判定し、当該欠陥波形10の周期T1及び振幅In1の総合値が第1閾値より低い第2閾値から第1閾値の範囲内に属するときには当該隙間腐食100は中レベルと判定し、当該欠陥波形10の周期T1及び振幅In1の総合値が第2閾値より低い範囲内に属するときには当該隙間腐食100は低レベルと判定する。ここで、欠陥波形10の周期T1及び振幅In1の総合値の計算式は、振幅In1が大きいほど総合値が大きくなり、かつ、周期T1が大きいほど総合値が大きくなるような計算式である。
さらに、解析部212は、第1ライン〜第8ラインで検出された全ての欠陥波形10(つまり全ての隙間腐食100)について上記の処理を行う。その結果、電線15の全体における隙間腐食100の発生位置及びレベルがメモリへ格納される。
さらに、解析部212は、電線15全体から検出された隙間腐食100のレベルの総合値を算出し、算出した総合値を電線15全体の減肉量としてメモリへ格納する。ここで、レベルの総合値の計算式は、電線15全体から検出された隙間腐食100の数が多いほど総合値が大きくなり、かつ、検出された隙間腐食100のレベルが高いほど総合値が大きくなるような計算式である。
また、解析部212は、電線15全体の減肉量が予め決められた第3閾値より高い範囲に属するときには電線15全体の減肉レベルを高レベルと判定し、電線15全体の減肉量が第3閾値より低い第4閾値から第3閾値の範囲内に属するときには電線15全体の減肉レベルを中レベルと判定し、電線15全体の減肉量が第4閾値より低い範囲内に属するときには電線15全体の減肉レベルを低レベルと判定し、判定した減肉レベルをメモリに格納する。
[出力部の処理]
次に、出力部213の処理について説明する。出力部213は、欠陥波形10の振幅及び周期の組み合わせに応じて解析部212が生成した、隙間腐食100の程度を示す情報を、出力する。例えば、出力部213は、解析部212がメモリに格納した、隙間腐食100の発生位置及び個々の隙間腐食100のレベルに応じて、例えば図9に示されるような画面を表示する。この画面の横方向は走査位置に対応している。また、この画面において彩色された帯状エリアは、走査方向における隙間腐食100の発生位置を示しており、各帯状エリアの色は、当該走査位置における当該隙間腐食100のレベルを表している(但し、図9では帯状エリアの色の相違をハッチングの密度の相違で表現している。)。個々の走査位置における隙間腐食100のレベルは、例えば、当該走査位置で検出された全ての隙間腐食100(最大で8ライン分)のレベル最大値(中、高、低のいずれか)である。よって、この画面によると、使用者は電線15に発生している隙間腐食100のレベルの走査方向における分布(隙間腐食100の深さ及び広がり)を把握することが可能である。
また、出力部213は、電線15の全体における情報に基づき解析部212が生成した、電線15の全体での減肉の程度を示す情報を、出力してもよい。例えば、出力部213は、解析部212がメモリに格納した電線15全体の減肉量又は減肉レベルの少なくとも一方を画面へ表示してもよい。
[プローブコイルの配置ピッチについて]
次に、同一センサ内における一対のプローブコイルの配置ピッチについて説明する。図10は、一対のプローブコイルPCの配置ピッチとアルミ撚線の撚りピッチとの関係を説明する図である。本実施形態の絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1では、図10に示されるとおりセンサSU1に配置された一対のプローブコイルPC、PCの配置ピッチ(コイル中心の間隔)P2を、電線15の芯部におけるアルミ撚線17の撚りピッチ(撚り周期)T0の整数倍(図10では1倍)に設定することにより、差動信号に重畳されるノイズを軽減する。同様に、センサSU2〜SU8における一対のプローブコイルPC、PCの配置ピッチについても、アルミ撚線17のひねり周期T0の整数倍(図10では1倍)に設定される。このようにして差動信号のノイズ軽減を図れば、個々の隙間腐食100の検出、隙間腐食100のレベル判定、電線15全体の減肉量の算出、電線15全体の減肉レベルの算出を、それぞれ撚りの影響を受けずに高精度に行うことが可能である。
[実施形態の効果について]
以上説明したとおり、本実施形態に係る絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1では、走査方向S1に向かって直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイル(センサSU)で電線15を表面から長手方向(方向S1)に走査する。当該走査位置において電線15に隙間腐食100が生じていると、一対のプローブコイルの差動信号(同期検波回路の出力する検出波形)には欠陥波形10が現れ、当該欠陥波形10の周期T及び振幅Inの組み合わせは、当該隙間腐食100の程度に応じたものとなる。なぜなら欠陥波形10の振幅Inには、隙間腐食100の深さDが反映され、欠陥波形10の周期Tには隙間腐食100の開口の走査方向S1の長さWが反映されるからである。このため、本実施形態に係る絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置1によれば、電線15における隙間腐食100の有無を検出したり、電線15における隙間腐食100の発生箇所を検出したりするのみならず、電線15に発生している隙間腐食100の程度(体積)を定量的に診断できるという効果がある。
[その他]
なお、上述した実施形態では、1回の走査によって地上解折表示機21が隙間腐食100の検出及びレベル判定を自動的に行ったが、エラーが発生する可能性を想定して、隙間腐食100かどうか判断が難しい箇所(検出波形の振幅が小さくノイズレベルに近い箇所)については、走査を複数回実行するとともに、使用者自らが判断できるように検出波形(生データ)を出力部213が画面へ表示することとしてもよい。
また、上述した実施形態では、走査中に装置本体6の信号処理部12又は地上解折表示機21の解析部212が検出波形の解析をリアルタイムで行い、検出された隙間腐食100の有無及びレベルの少なくとも一方に応じた音、光、又はこれらの組み合わせなどを地上解折表示機21がリアルタイムで出力してもよい。
また、上述した実施形態では、対角に位置するセンサSU1、US5の差動信号の差をとり、対角に位置するセンサSU2、US6の差動信号の差をとり、対角に位置するセンサSU3、US7の差動信号の差をとり、対角に位置するセンサSU4、US8の差動信号の差をとることで、信号のS/N向上を図ってもよい。
[その他のリフトオフ対策]
上述した実施形態においては、リフトオフ対策として図11(A)のように電線15の外周全体を挟み込むような構造のホルダーCを採用することも考えられる。図11(A)は、ホルダーCの概略斜視図、図11(B)はホルダーCの概略側面図、図11(C)はホルダーCが採用された装置本体6の模式図である。図11(A)、(B)のごとくホルダーCで電線15の外周全体を挟み込むと、電線15とセンサとの距離が常に一定に保たれるのでリフトオフ対策が可能である。但し、架線状況においてヒレ15Aは図11(B)に示すとおり長手方向にかけて少しずつ回転(念回)した状態となっているため、このホルダーCを有線構造とすると、走査中に配線が電線15に絡むこととなる。そこで、ホルダーC内のセンサと装置本体6の回路との間の電気的な接続は、図11(C)に示すようにロータリー式接点を用いることが望ましい。ロータリー式接点を用いれば、走査中にホルダーCが電線15の周囲を回転した場合であっても電線15の長手方向にかけての信号のサンプリング漏れ(データの欠損)を防ぐことができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能であることはいうまでもない。例えば、本実施形態では架空配電線に適用した例を示したが、中心導体と複数の導体からなる外部コア部を有し、両者間に水密剤を充填した構成の他の電線にも適用可能である。
1 絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置
A−1 ホルダー
A−2 ホルダー
B−1 ホルダー
B−2 ホルダー
C ホルダー
6 装置本体
7 ガイドローラ
8 ガイドローラ
9 操作棒
12 信号処理部
13 無線部
14 駆動回路
15 電線
17 アルミ撚線
18 絶縁被覆
19 地面
20 電柱
21 地上解折表示機
33 発振回路
34 発振器
35 パワーアンプ
361 増幅器
362 増幅器
363 増幅器
364 増幅器
365 増幅器
366 増幅器
367 増幅器
368 増幅器
371 同期検波回路
372 同期検波回路
373 同期検波回路
374 同期検波回路
375 同期検波回路
376 同期検波回路
377 同期検波回路
378 同期検波回路
100 隙間腐食

Claims (8)

  1. 直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルにより電柱間に架設された絶縁被覆アルミ電線を表面から長手方向に走査し、それら一対のプローブコイルの差動信号に現れる欠陥波形に基づき前記絶縁被覆アルミ電線の隙間腐食を定量的に診断することを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  2. 請求項1に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、
    前記欠陥波形の振幅に応じて前記隙間腐食の程度を示す情報を出力する出力部を備えることを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  3. 請求項1又は2に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、
    前記欠陥波形の周期に応じて前記隙間腐食の程度を示す情報を出力する出力部を備えることを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  4. 請求項2又は3に記載の自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、
    前記出力部は、前記振幅及び前記周期の組み合わせの属するレベルを前記情報として出力する
    ことを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  5. 請求項3又は4に記載の自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、
    前記出力部は、前記絶縁被覆アルミ電線の全体における前記情報に基づき前記絶縁被覆アルミ電線の全体での減肉の程度を示す情報を出力する
    ことを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、
    前記一対のプローブコイルの配置ピッチをアルミ撚線の撚りピッチの整数倍に設定することにより前記差動信号に重畳されるノイズを軽減したことを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置において、
    前記一対のプローブコイルを前記絶縁被覆アルミ電線の外周に沿って複数対配置したことを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断装置。
  8. 直列に配置された一対の自己誘導方式のプローブコイルにより電柱間に架設された絶縁被覆アルミ電線を表面から長手方向に走査し、それら一対のプローブコイルの差動信号に現れる欠陥波形に基づき前記絶縁被覆アルミ電線の隙間腐食を定量的に診断することを特徴とする自己比較方式の渦電流探傷法による絶縁被覆アルミ電線劣化診断方法。

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