JP2020034231A - 調理用具の温度検出装置 - Google Patents

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JP2020034231A JP2018161742A JP2018161742A JP2020034231A JP 2020034231 A JP2020034231 A JP 2020034231A JP 2018161742 A JP2018161742 A JP 2018161742A JP 2018161742 A JP2018161742 A JP 2018161742A JP 2020034231 A JP2020034231 A JP 2020034231A
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Abstract

【課題】当接体が最も上方に位置するときに調理用具から吹きこぼれが生じた場合にも、煮汁が、固定側支持部材における移動側支持筒の下端との摺動箇所に付着して、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが煮汁で固着してしまうことを抑制することが可能で、信頼性の高い調理用具の温度検出装置を提供する。【解決手段】当接体51が最も下方に位置するときに移動側支持筒53の下端53eが固定側支持部材56と当接する箇所を最下方当接箇所Xとした場合に、移動側支持筒53とともに当接体51が最も上方に位置するときに、被覆保護筒63が最下方当接箇所Xを、所定空間Yを介して被覆するように構成する。被覆保護筒63が、移動側支持筒53の下端53eより上方の所定箇所(圧入箇所)Pにおいて、移動側支持筒53に対して水密的に圧入されている構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、温度検出装置に関し、詳しくは、ガスコンロやガステーブルなどの加熱調理器に載置された鍋などの調理用具(炊事具)の温度を検出するための温度検出装置に関する。
近年、ガスコンロやガステーブルなどの加熱調理器として、鍋などの調理用具(炊事具)の底面に接してその温度を検知する温度検出装置を備えているものが広く用いられている。
そして、このような調理用具の温度検出装置として、特許文献1には、上端に調理容器に当接する当接体が配設された移動側支持筒の下端と、固定側支持部材とが当接した状態で、移動側支持筒が上下動するように構成された調理用具の温度検出装置が記載されている。
なお、特許文献1の調理用具の温度検出装置においては、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが当接しており、移動側支持筒が上下動する場合には、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが摺動するように構成されているものと考えられる。
この特許文献1の調理用具の温度検出装置においては、上述のように、移動側支持筒が上下動する場合に、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが摺動するように構成されているので、移動側支持筒の下端と固定側支持部材との間に隙間がほとんどなく、移動側支持筒が上下動する際に移動側支持筒が傾いてしまうことを抑制できて有意義である。
また、移動側支持筒の上端から下端近傍までを、同心状に所定空間を介して被覆する被覆保護筒を備えているので、鍋などの調理用具からの煮こぼれがあった場合にも、移動側支持筒の内部に煮汁が浸入したり滞留したりすることを抑制、防止することが可能になり、この点でも有意義である。
特開2012−233601号公報
しかしながら、特許文献1の調理用具の温度検出装置では、被覆保護筒の上下方向の寸法が、移動側支持筒の位置にかかわらず、移動側支持筒の上端から、固定側支持部材との摺動箇所(当接箇所)となる下端近傍までの領域の全体を被覆するためには不足しているように見受けられ、移動側支持筒と被覆保護筒の上端に配設されている当接体が最も下方に位置するときに移動側支持筒の下端が固定側支持部材と当接する箇所(以下、「最下方当接箇所」と呼ぶ)が、当接体が最も上方に位置するときにおいては、被覆保護筒によって被覆されない場合が考えられる。
したがって、当接体が最も上方に位置するときに、鍋などの調理用具から吹きこぼれが生じた場合に、吹きこぼれた煮汁が、固定側支持部材における移動側支持筒の下端との摺動箇所(当接箇所)に付着するおそれがあり、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが煮汁で固着してしまう場合が考えられる。
本発明は、上記課題を解決するものであり、当接体が最も上方に位置するときに鍋などの調理用具から吹きこぼれが生じた場合にも、吹きこぼれた煮汁が、固定側支持部材における移動側支持筒の下端との摺動箇所(当接箇所)に付着して、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが煮汁で固着してしまうことを抑制、防止することが可能で、信頼性の高い調理用具の温度検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の調理用具の温度検出装置は、
(a)加熱調理器の任意の固定部に固定されて縦方向に伸びる固定側支持部材と、
(b)前記固定側支持部材の外側に嵌挿され、上下動可能に支持された移動側支持筒と、
(c)前記移動側支持筒の上端に配設され、調理用具の上下動に追随して、前記移動側支持筒とともに上下動することにより、調理用具の底面に常時当接するように構成された当接体と、
(d)前記当接体の下面側に、前記当接体と熱的に結合するような態様で配設されたサーミスタと、
(e)前記移動側支持筒の上端から下端下方の所定位置までを、同心状に所定空間を介して被覆し、かつ、前記移動側支持筒の上下動に伴って上下動するように構成された被覆保護筒と、を具備し、
前記移動側支持筒の下端と前記固定側支持部材とが当接し、前記移動側支持筒が上下動する際には、前記移動側支持筒の下端と前記固定側支持部材とが摺動するように構成された、調理用具の温度検出装置であって、
前記固定側支持部材において、前記当接体が最も下方に位置するときに前記移動側支持筒の下端が前記固定側支持部材と当接する箇所を最下方当接箇所とした場合に、
前記当接体が、前記移動側支持筒とともに最も上方に位置するときに、前記被覆保護筒が前記最下方当接箇所を、所定空間を介して被覆するように構成されていること
を特徴としている。
本発明の調理用具の温度検出装置においては、前記被覆保護筒が、前記移動側支持筒の下端より上方の所定箇所において、前記移動側支持筒に対して水密的に圧入されていることが好ましい。
本発明の調理用具の温度検出装置は、上述のように構成されており、当接体が、移動側支持筒とともに最も下方に位置するときに移動側支持筒の下端が固定側支持部材と当接する箇所を最下方当接箇所とした場合に、当接体が最も上方に位置するとき(すなわち、当接体および当接体とともに上下動する移動側支持筒が最上方に位置し、かつ、移動側支持筒の上下動に伴って上下動する被覆保護筒も最上方に位置するとき)にも、被覆保護筒が最下方当接箇所を、所定空間を介して被覆するように構成されているので、煮汁が、固定側支持部材における移動側支持筒の下端との摺動箇所に付着することを抑制、防止することが可能になる。
その結果、摺動箇所において移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが煮汁で固着してしまうことを抑制、防止することが可能で、信頼性の高い調理用具の温度検出装置を実現することができる。
また、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが当接して、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが摺動するように構成されているので、移動側支持筒が上下動するときに、移動側支持筒が傾いてしまうことを抑制することが可能になり、調理用具の温度検出の信頼性を向上させることができる。
また、上述の被覆保護筒が、移動側支持筒の下端より上方の所定箇所において、移動側支持筒に対して水密的に圧入されている構成とした場合、移動側支持筒と被覆保護筒との間に煮汁が侵入しても、被覆保護筒が、移動側支持筒に対して水密的に圧入されている所定箇所、すなわち、移動側支持筒の下端より上方の所定箇所において、煮汁が当該所定箇所よりも下方に流下することが阻止されるため、移動側支持筒と被覆保護筒との間に侵入した煮汁が移動側支持筒の下端と固定側支持部材との摺動部に付着し、移動側支持筒の下端と固定側支持部材とが煮汁で固着してしまうことを一層確実に抑制することが可能になり、より信頼性の高い調理用具の温度検出装置を実現することができる。
本発明の実施形態にかかる調理用具の温度検出装置を示す正面断面図である。 本発明の実施形態にかかる調理用具の温度検出装置を備えたガスコンロ(加熱調理器)の要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところを詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる調理用具の温度検出装置を示す正面断面図、図2は、本発明の実施形態にかかる調理用具の温度検出装置を備えたガスコンロの要部を示す断面図である。
この実施形態の調理用具の温度検出装置は、図2に示すように、ガスコンロのバーナ部に配設されて、調理用具(鍋など)2の温度を検出するために用いられる温度検出装置である。
なお、ガスコンロおよびそのバーナ部の構成は既に周知であることから、詳細な構造は、図示を省略して、その要部構成を図2に示している。
ガスコンロには、1台のバーナ部または横方向に並ぶ2台のバーナ部、あるいはそれ以上のバーナ部を備えたものなどがあるが(図示省略)、ここでは温度検出装置1を備えた1つのバーナ部について、その構造を、図1および図2を参照しつつ説明する。
図2に示すように、バーナ部においては、混合管33の先端に環状のバーナベース41が連結されている。また、バーナベース41の上部には環状のバーナキャップ5が着脱自在に載置されている。そして、バーナベース41およびバーナキャップ5の略中心には、上下に貫通するように挿入孔4が設けられている。
バーナキャップ5の周縁には溝が形成され、バーナキャップ5がバーナベース41に載置されると、バーナベース41とバーナキャップ5との間に外方に向けて炎を形成する複数の炎口(図示せず)が周方向に沿って間隔を隔てて形成されるように構成されている。
また、前記バーナキャップ5は、コンロのトッププレート11に形成されたバーナ用開口部内の略中心に位置するように設けられ、このバーナ用開口部の周縁のトッププレート11には、調理用具2を載置するための五徳12が設けられている。
そして、このコンロ部に配設された調理用具の温度検出装置1は、図1および図2に示すように、
(a)加熱調理器の任意の固定部に固定されて縦方向に伸びる固定側支持部材(シャフト)56と、
(b)固定側支持部材(シャフト)56の外側に嵌挿され、上下動可能に保持された移動側支持筒(ホルダー)53と、
(c)移動側支持筒(ホルダー)53の上端53tに配設され、調理用具2の上下動に追随して上下動することにより、五徳12(図2)に載置された調理用具2の底面位置が上下方向に変動した場合にも、調理用具2の底面に常時当接するように構成された当接体(集熱板)51と、
(d)当接体51の下面側に、当接体51と熱的に結合するような態様で配設され、当接体51と一体となって移動側支持筒53の上下動に追随して上下動するように配設された、調理用具2の温度を検出するためのサーミスタ(温度検出素子)57と、
(e)移動側支持筒53の上端53tから下端53eの下方の所定位置までを、同心状に所定空間Yを介して被覆する被覆保護筒63を備えている。
なお、被覆保護筒63により所定空間Yを介して被覆される領域である、「移動側支持筒53の上端53tから下端53eの下方の所定位置まで」とは、少なくとも、「移動側支持筒53の上端53t近傍から、移動側支持筒53が最下方に移動したときの下端50eよりも下方に至るまでの領域」となる。
また、上記当接体51は、銅等の熱伝導率の高い材料から形成されており、その外径が被覆保護筒63の外径より大きく、平面視したときに、当接体51の周縁部が被覆保護筒63の外周よりも外側に突出するように構成されている。
詳しくは、移動側支持筒(ホルダ)53の上端53tには、外側に突出する鍔部53xが形成されており、かつ、当接体(集熱板)51の周縁部は、移動側支持筒53の鍔部53xの上面と当接するとともに、鍔部53xの外周部を超えて、その下面側にまで回り込むように折り返されている。
すなわち、移動側支持筒53の鍔部53xの近傍の構造が、鍔部53xと、鍔部53xの上面側の当接体51と、鍔部53xの下面側にまで回り込むように折り返された当接体51が重なった三層構造となるように構成されている。
そして、被覆保護筒63の上端面が、当接体51の下面(詳しくは、鍔部53xの下面側にまで回り込むように折り返された当接体51の下面)と、周方向にわたって当接している。また、この実施形態の調理用具の温度検出装置においては、移動側支持筒53もその鍔部53xが、当接体51に当接している。
ただし、被覆保護筒63の上端部は当接体51に、周方向にわたって当接しているが、固着されてはおらず、被覆保護筒63と当接体51とは、あくまでも接触した状態に保たれている。
また、サーミスタ(温度検出素子)57は、移動側支持筒53内に収納され、当接体51の下面にサーミスタ固定板62を介して取り付けられており、当接体51に熱的に結合した状態とされている。なお、サーミスタ57は、サーミスタ固定板62の中心付近に垂下形成された筒部64内に納められており、サーミスタ57と筒部64の間には充填剤58が充填されている。
サーミスタ57から下方には、移動側支持筒53より下方に伸びるリード線が接続されており、該リード線は絶縁チューブ59,60に収納され、保護されている。
なお、移動側支持筒53は、固定側支持部材(シャフト)56の外側に嵌挿され、固定側支持部材(シャフト)56に対して上下動可能に取り付けられており、固定側支持部材56はコンロ部の任意の固定部に固定状態に取り付けられている。
また、固定側支持部材56の上端には、座金55が嵌め込まれ、カシメによって固定されている。なお、座金55は、その外周面が移動側支持筒53の内周面に上下方向に移動可能に摺接するように構成されている。
移動側支持筒53内における当接体51の下面と座金55の上面との間にはスプリング54が配設されており、移動側支持筒53はスプリング54の付勢力により固定側支持部材56に対して上方向に向けて付勢されている。
また、移動側支持筒53の下端53e側は、その下端53eから長さLの領域が、座金55の外径よりも内径の小さい小径部53aとされており、移動側支持筒53内に挿入された固定側支持部材56に固定された座金55の、移動側支持筒53内における下方向への移動が規制されるように構成されている。すなわち、スプリング54の付勢力により移動側支持筒53が固定側支持部材56に対して上方向に向けて付勢されたときに、移動側支持筒53において座金55の外径より大きい内径を有する大径部53bと、上記の小径部53aとの境界が規制部Sを構成し、この規制部Sによって座金55の下方向への移動が防止されるとともに、固定側支持部材56が、移動側支持筒53の下端53e側から抜脱してしまうことが防止されるように構成されている。
また、移動側支持筒53の下端53eは内方に向けて径が小さくなるように絞り加工されており、絞り加工された移動側支持筒53の下端53eが、固定側支持部材56の外周面に対し、上下方向に移動可能に摺接するように構成されている。
このようにして、移動側支持筒53と固定側支持部材56とは、相対的に上下方向に移動可能に構成されている一方で、座金55の外周面と移動側支持筒53の内周面との摺接、および、移動側支持筒53の下端53eの内周面と固定側支持部材56の外周面との摺接により移動側支持筒53と固定側支持部材56との軸のずれが生じないように構成されている。
また、被覆保護筒63は、上下方向の下側部分が上側部分よりも径の小さい小径部63aとされており、この小径部63aの内径は、移動側支持筒53の大径部53bと略同寸法とされている。そして、この被覆保護筒63の小径部63aの上側部分が移動側支持筒53の大径部53bの下端側部分に接合、固定されることにより、被覆保護筒63が移動側支持筒53に固定されている。
すなわち、被覆保護筒63の小径部63aの上側部分が、移動側支持筒53の大径部53bの下端側部分に下側から水密的に圧入される態様(移動側支持筒53の大径部53bの下端側部分が、被覆保護筒63の小径部63aの上側部分に水密的に圧入される態様)で、被覆保護筒63の小径部63aの上側部分と、移動側支持筒53の大径部53bの下端側部分とが互いに圧接することにより、被覆保護筒63が移動側支持筒53に保持(固定)されるように構成されている。なお、この点については、本発明の特徴的構成として詳しく後述する。
また、被覆保護筒63の下端側(小径部63aの下端側)は、移動側支持筒53の下端53eよりも下方にまで延びて延長部を形成しており、被覆保護筒63の小径部63aの延長部が、同心状に所定空間Yを介して固定側支持部材56を被覆している。
この実施形態の調理用具の温度検出装置は、上述のように構成されており、被覆保護筒63の上端の外径が鍔部53xの外径より小さく、当接体51の周縁部が、被覆保護筒63の外周よりも外側に突出するように構成されているので、調理用具2から煮こぼれがあった場合にも、当接体51と被覆保護筒63との間に煮汁が浸入したり、当接体51と被覆保護筒63との間やその近傍に滞留したりすることが抑制、防止されるため、保守が簡単になる。
また、被覆保護筒63の上端部は、当接体51(詳しくは、当接体51の、移動側支持筒53の鍔部53xを回り込んで折り返された部分)に固着されてはおらず、被覆保護筒63と当接体51とは、あくまでも接触した状態に保たれていることから、被覆保護筒63から当接体51への熱伝導が抑制され、当接体51が接触する調理用具(鍋底など)2の温度を正確に検出することができる。
さらに、被覆保護筒63の上端部が当接体51により覆われることになるので、被覆保護筒63の先端にバリがあるような場合にも、使用者が清掃する際に誤って被覆保護筒63のバリのある上端部に触れて怪我をしたりするするおそれがなくなり、安全性が向上する。
また、当接体51の周縁部が、移動側支持筒53の鍔部53xの上面と当接するとともに、鍔部53xの外周部を超えて、その下面側にまで回り込むように折り返された構造とされており、移動側支持筒53の鍔部53x近傍の構造が、鍔部53xと、鍔部53xの上面側の当接体51と、鍔部53xの下面側にまで回り込むように折り返された当接体51からなる三層構造となり、剛性や機械的強度の大きい構造部とされているため、調理用具2の底面と当接体51とが接触した状態で、調理用具2の位置をずらした場合にも、被覆保護筒63の振動による高周波の金属音の発生をより効果的に抑制することが可能になり、使用感を向上させることができる。
また、被覆保護筒63の下端側(小径部63aの下端側)が、移動側支持筒53の下端53eよりも下方にまで延びて延長部を形成しており、この延長部が同心状に所定空間を介して固定側支持部材56を被覆しているので、固定側支持部材56への熱影響が抑制され、調理用具2の温度をさらに正確に検出することが可能になる。
<特徴的構成>
次に、一部上記説明と重複する部分もあるが、本発明の実施形態にかかる調理用具の温度検出装置1の特徴的構成について詳しく説明する。
本発明の実施形態にかかる調理用具の温度検出装置1においては、移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56とが摺動箇所(当接箇所)Zにおいて当接し、移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56とが摺動するように構成されている。
このように、移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56とが当接して、移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56とが摺動するように構成されているので、移動側支持筒53が上下動するときに、移動側支持筒53が傾いてしまうことが抑制される。
また、当接体51が最も下方に位置するときに移動側支持筒53の下端53eが固定側支持部材56と当接する箇所を最下方当接箇所X(図1参照)とした場合に、図1に示すように、当接体51が最も上方に位置するとき(すなわち、当接体51、当接体51とともに上下動する移動側支持筒53が最上方に位置し、かつ、移動側支持筒53の上下動に伴って上下動する被覆保護筒63が最上方に位置するとき)に、被覆保護筒63が、最下方当接箇所Xを、所定空間Yを介して被覆するように構成されている。
なお、図1において、移動側支持筒53を示す実線は、当接体51、当接体51とともに上下動する移動側支持筒53が最上方に位置し、かつ、移動側支持筒53の上下動に伴って上下動する被覆保護筒63も最上方に位置する状態における移動側支持筒53を示している。
一方、移動側支持筒53を示す一点鎖線は、当接体51が最も下方に位置する状態における移動側支持筒53の下端53eの位置を示している。なお、このときの移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56の当接箇所が最下方当接箇所Xとなる。
本実施形態にかかる調理用具の温度検出装置1は、このように構成されており、当接体51が最も上方に位置するときにも、最下方当接箇所Xが、被覆保護筒63により、所定空間Yを介して被覆されるように構成されているので、当接体51が最も上方に位置するときに(このとき、被覆保護筒63も、移動側支持筒53とともに最も上方に位置することになる)、鍋などの調理用具2(図2)から吹きこぼれが生じた場合にも、吹きこぼれた煮汁が、固定側支持部材56における移動側支持筒53が最も下方に位置するときの下端53eとの摺動箇所(当接箇所)Z、すなわち、最下方当接箇所Xに付着してしまうことが抑制され、移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56とが煮汁で固着してしまうことを抑制することができる。
その結果、移動側支持筒53、当接体51などの動作に対する信頼性の高い調理用具の温度検出装置1を提供することが可能になる。
また、本実施形態の調理用具の温度検出装置1においては、被覆保護筒63が、移動側支持筒53の下端53eより上方の所定箇所(圧入箇所)Pにおいて移動側支持筒53に対して水密的に圧入されている(図1参照)。
本実施形態の調理用具の温度検出装置1は、このように構成されているので、例えば、当接体51の周縁部と被覆保護筒63の上端の隙間から、移動側支持筒53と被覆保護筒63との間に煮汁が侵入しても、上述の所定箇所(圧入箇所)Pにおいて、被覆保護筒63が移動側支持筒53に対して水密的に圧入されているため、煮汁が所定箇所(圧入箇所P)よりも下方に流下することが阻止される。
その結果、移動側支持筒53と被覆保護筒63との間に侵入した煮汁が移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56との摺動箇所Zに付着し、移動側支持筒53の下端53eと固定側支持部材56とが煮汁で固着してしまうことを一層確実に抑制、防止することが可能になり、より信頼性の高い調理用具の温度検出装置を実現することができる。
なお、上記実施形態では、被覆保護筒63が、移動側支持筒53の大径部53bにおいて、移動側支持筒53に固定されているが、被覆保護筒63の下端部を絞って、移動側支持筒の小径部53aの外周側に圧入し、固定するように構成することも可能である。
その場合、構造はいくらか複雑になるものの、当接体51からより離れた位置で、被覆保護筒63と移動側支持筒53とが固定されることになるため、被覆保護筒63と移動側支持筒53との固定部からの熱伝導による集熱板の温度上昇が抑制され、より精度よく、調理用具2(図2)の温度を検出することが可能になる。
本発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、固定側支持部材、移動側支持筒、当接体、サーミスタ、被覆保護筒などの各部材の具体的な構成、本発明の調理用具の温度検出装置が適用される加熱調理器の構成などに関し、本発明の範囲内において各種の変形を加えることが可能である。
1 調理用具の温度検出装置
2 調理用具(鍋など)
4 挿入孔
5 バーナキャップ
11 トッププレート
12 五徳
33 混合管
41 バーナベース
51 当接体(集熱板)
53 移動側支持筒(ホルダー)
53a 移動側支持筒の小径部
53b 移動側支持筒の大径部
53e 移動側支持筒の下端
53t 移動側支持筒の上端
53x 移動側支持筒の鍔部
54 スプリング
55 座金
56 固定側支持部材(シャフト)
57 サーミスタ(温度検出素子)
58 充填剤
59,60 絶縁チューブ
62 サーミスタ固定板
63 被覆保護筒
63a 被覆保護筒の小径部
64 筒部
L 移動側支持筒の小径部の長さ
P 所定箇所(圧入箇所)
S 規制部
X 最下方当接箇所
Y 所定空間
Z 移動側支持筒の下端と固定側支持部材の摺動箇所

Claims (2)

  1. (a)加熱調理器の任意の固定部に固定されて縦方向に伸びる固定側支持部材と、
    (b)前記固定側支持部材の外側に嵌挿され、上下動可能に支持された移動側支持筒と、
    (c)前記移動側支持筒の上端に配設され、調理用具の上下動に追随して、前記移動側支持筒とともに上下動することにより、調理用具の底面に常時当接するように構成された当接体と、
    (d)前記当接体の下面側に、前記当接体と熱的に結合するような態様で配設されたサーミスタと、
    (e)前記移動側支持筒の上端から下端下方の所定位置までを、同心状に所定空間を介して被覆し、かつ、前記移動側支持筒の上下動に伴って上下動するように構成された被覆保護筒と、を具備し、
    前記移動側支持筒の下端と前記固定側支持部材とが当接し、前記移動側支持筒が上下動する際には、前記移動側支持筒の下端と前記固定側支持部材とが摺動するように構成された、調理用具の温度検出装置であって、
    前記固定側支持部材において、前記当接体が最も下方に位置するときに前記移動側支持筒の下端が前記固定側支持部材と当接する箇所を最下方当接箇所とした場合に、
    前記当接体が、前記移動側支持筒とともに最も上方に位置するときに、前記被覆保護筒が前記最下方当接箇所を、所定空間を介して被覆するように構成されていること
    を特徴とする調理用具の温度検出装置。
  2. 前記被覆保護筒が、前記移動側支持筒の下端より上方の所定箇所において、前記移動側支持筒に対して水密的に圧入されていること
    を特徴とする請求項1記載の調理用具の温度検出装置。
JP2018161742A 2018-08-30 2018-08-30 調理用具の温度検出装置 Pending JP2020034231A (ja)

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