JP2020034088A - 燃料ガス充填装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ガスの漏洩に起因する筐体内部の圧力上昇により開口を開放させる蓋が設けられた場合のメンテナンス性を向上させることが可能な燃料ガス充填装置を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る燃料ガス充填装置は、充填対象に向けて燃料ガスが供給される供給経路と、前記供給経路を収容する空間を囲む収容部と、前記収容部の上面に設けられる開口と、前記開口を開閉する蓋部と、を含む筐体と、を備える燃料ガス充填装置であって、前記蓋部が前記開口を閉塞するように前記蓋部を前記筐体の非可動部に固定すると共に、前記収容部の内部の気体の圧力が所定基準を超えた場合、前記開口を開放するように前記蓋部の前記非可動部に対する固定状態を解除する固定部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は燃料ガス充填装置に関する。
圧縮機及び蓄圧器等を介して高圧化された水素ガス等の燃料ガスを充填対象(例えば、燃料電池車に搭載される水素ガスタンク等)に充填する燃料ガス充填装置(ディスペンサ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−47234号公報
ところで、燃料ガス充填装置の筐体内の燃料ガスの供給経路から燃料ガスの漏洩が発生した場合、燃料ガスが引火し、筐体内の気体圧力が急上昇する可能性がある。そのため、筐体の上面に開口を設けると共に、開口を開閉させる蓋を設け、筐体内の気体圧力が急上昇した際に、気体圧力の作用で蓋が開放されることで、高圧の気体を開口から筐体外に逃がすことが考えられる。これにより、燃料ガスの漏洩に起因する筐体内の気体圧力の急上昇により、筐体が破損し周囲に飛散することを防止することができる。
しかしながら、開閉可能な蓋で開口が閉塞される構成の場合、筐体内の気体圧力の上昇とは関係なく、例えば、強風等により蓋の開閉動作が繰り返し行われてしてしまう可能性があるため、以下のような問題が生じうる。例えば、蓋の開閉動作の繰り返しによって、蓋と開口の枠部分との間の衝突が繰り返され、蓋或いは開口の枠部分を構成する部材が損傷したり、開放された開口から雨が筐体内に侵入し内部機器の故障が生じたりする可能性がある。その結果、作業員による損傷した蓋や筐体の本体部等の取り替え作業が増加したり、作業員による筐体の内部機器の点検作業が増加したりする等、燃料ガス充填装置のメンテナンス性が悪化する可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、燃料ガスの漏洩に起因する筐体内部の圧力上昇により開口を開放させる蓋が設けられた場合のメンテナンス性を向上させることが可能な燃料ガス充填装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、
充填対象に向けて燃料ガスが供給される供給経路と、
前記供給経路を収容する空間を囲む収容部と、前記収容部の上面に設けられる開口と、前記開口を開閉する蓋部と、を含む筐体と、を備える燃料ガス充填装置であって、
前記蓋部が前記開口を閉塞するように前記蓋部を前記筐体の非可動部に固定すると共に、前記収容部の内部の気体の圧力が所定基準を超えた場合、前記開口を開放するように前記蓋部の前記非可動部に対する固定状態を解除する固定部と、を備える、
燃料ガス充填装置が提供される。
上述の実施形態によれば、燃料ガスの漏洩に起因する筐体内部の圧力上昇により開口を開放させる蓋が設けられた場合のメンテナンス性を向上させることが可能な燃料ガス充填装置を提供することができる。
ディスペンサユニット(燃料ガス充填装置)を含む燃料ガス充填システムの構成の一例を概略的に示す図である。 ディスペンサユニットの外観図である。 ディスペンサユニットの筐体の構造の第1例を示す上面視断面図である。 ディスペンサユニットの筐体の構造の第1例を示す右側面視断面図である。 筐体の構造の第1例に対応する、筐体の内部圧力が急上昇した場合のディスペンサユニットの外観図である。 ディスペンサユニットの筐体の構造の第2例を示す上面視断面図である。 ディスペンサユニットの筐体の構造の第2例を示す左側面視断面図である。 ベース及び軸部材の一例を示す外観図である。 筐体内部の圧力が急上昇した場合の筐体の構造状態を示す左側面視断面図である。 ディスペンサユニットの筐体の構造の第3例を示す上面視断面図である。 ディスペンサユニットの筐体の構造の第3例を示す右側面視断面図である。 筐体の構造の第3例に対応する、筐体の内部圧力が急上昇した場合のディスペンサユニットの外観図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[燃料ガス充填システムの構成]
まず、図1を参照して、本実施形態に係るディスペンサユニット20(燃料ガス充填装置の一例)を含む燃料ガス充填システム10の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料ガス充填システム10の構成の一例を概略的に示す図である。
燃料ガス充填システム10は、ディスペンサユニット20と、蓄ガス器40と、コンプレッサ50を含む。燃料ガス充填システム10は、所定の燃料ガス(例えば、水素ガスや天然ガス等の圧縮された燃料ガス)を充填対象(例えば、燃料電池を動力源とする車両70に搭載される被充填タンク72)に充填する。
ディスペンサユニット20は、コンプレッサ50及び蓄ガス器40を介して供給される燃料ガスを車両70の被充填タンク72に充填する。ディスペンサユニット20は、後述するノズル80、ホース82、充填開始スイッチ94、充填停止スイッチ等の作業者が直接利用する部分以外の構成要素(以下、単に「ディスペンサユニット20の構成要素」)を収容する筐体21を含む。筐体21の詳細については、後述する(図2〜図12参照)。
ディスペンサユニット20は、蓄ガス器40に連通されるガス供給系統60と、冷却器30と、被充填タンク72の接続口に接続されるノズル80と、ディスペンサユニット20の筐体から延設され、先端にノズル80が接続されるホース82を含む。
ガス供給系統60(供給経路の一例)は、ガス供給配管61と、ガス供給配管61に配置される各種機器を含む。
ガス供給配管61は、その一端が蓄ガス器40に連通され、その他端がホース82の基端に接続される。
ガス供給配管61には、上流側(蓄ガス器40側)から順に、入口側(上流側)の開閉弁62と、流量計63と、調節弁64と、圧力センサPTと、出口側(下流側)の開閉弁66等が配置される。
また、ガス供給配管61のうちの開閉弁66の上流側の部分及び下流側の部分のそれぞれから分岐される分岐配管67,68は、冷却器30に接続され、分岐配管67,68には、それぞれ、切替弁69a,69bが設けられている。
開閉弁62,66及び切替弁69a,69bは、それぞれ、例えば、電磁弁であり、後述する制御部90からの制御信号に応じて、開弁状態或いは閉弁状態に切り替わる。
開閉弁62,66は、それぞれ、ガス供給配管61の最上流及び最下流において、ガス供給配管61の連通/非連通を切り替える。
切替弁69a,69bは、それぞれ、分岐配管67,68の連通/非連通を切り替える。
流量計63は、例えば、コリオリ式質量流量計であり、ガス供給配管61を流れる燃料ガスの流量を計測する。流量計63により計測された流量に対応する流量信号は、制御部90に取り込まれる。
調節弁64は、制御部90からの制御信号に応じて、弁開度が調整され、ガス供給配管61を流れるガスの圧力や流量を調節する。
圧力センサPTは、ガス供給配管61を流れる燃料ガスの圧力を検出する。圧力センサPTにより検出された圧力に対応する圧力検出信号は、制御部90に取り込まれる。
冷却器30は、例えば、チラーユニット等を含み、エチレングリコール等を含んだ冷却液を循環させ、分岐配管67,68を流れる燃料ガスと冷却液との間で熱交換を行わせることにより、燃料ガスを冷却する。
尚、本実施形態では、冷却器30は、ディスペンサユニット20の筐体21内に内蔵されているが、ディスペンサユニット20の筐体の外部、つまり、ディスペンサユニット20と別体に設けられてもよい。また、燃料ガスを冷却せずに車両70の被充填タンク72に充填する場合、冷却器30は、省略されてもよい。
また、ディスペンサユニット20は、温度センサTTと、充填開始スイッチ94と、充填停止スイッチ96を含む。
温度センサTTは、外気温度を検出する。温度センサTTにより検出された温度に対応する温度検出信号は、制御部90に取り込まれる。
充填開始スイッチ94及び充填停止スイッチ96は、それぞれ、例えば、ディスペンサユニット20の筐体の側面に設けられ、作業者による燃料ガスの被充填タンク72への充填動作の開始操作、及び、停止操作を受け付ける。充填開始スイッチ94及び充填停止スイッチ96の操作状態に対応する信号は、制御部90に取り込まれる。
また、ディスペンサユニット20は、制御部90と、表示部92と、メモリ98を含む。
制御部90は、ディスペンサユニット20による被充填タンク72への燃料ガスの充填動作を制御する。制御部90の機能は、任意のハードウェア、ソフトウェア、或いは、これらの組み合わせにより任意に実現されてよい。例えば、制御部90は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、通信用の各種インターフェースを含むマイクロコンピュータを中心に構成されうる。制御部90は、例えば、メモリ98に格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより各種機能を実現させる。
例えば、制御部90は、ノズル80が車両70の被充填タンク72に接続された後に、充填開始スイッチ94がオン操作された場合、開閉弁62,66を開弁させると共に、調節弁64を徐々に開弁させることにより、被充填タンク72へのガス充填制御を開始する。
その後、制御部90は、被充填タンク72の圧力が予め設定された目標圧力に達した場合、或いは、充填停止スイッチ96がオンに操作された場合、開閉弁62,66及び調節弁64等の全ての弁を閉止させ、被充填タンク72への燃料ガスの充填を停止する。
また、例えば、制御部90は、ノズル80を介して被充填タンク72へ燃料ガスを充填する際、圧力センサPTにより検出された圧力検出値が所定値以下の場合に、冷却器30を作動させて冷却された燃料ガスを被充填タンク72に供給するように、冷却器30を駆動制御する。
表示部92は、制御部90による制御下で、各種情報を表示する。例えば、表示部92は、燃料ガスの被充填タンク72への充填時における充填開始からの総供給量を表示させる。
メモリ98には、制御部90による各種機能を実現するための各種プログラムが格納される。例えば、メモリ98には、被充填タンク72の初期圧力に基づき、被充填タンク72の残量を演算するプログラムが格納される。また、例えば、メモリ98には、被充填タンク72への充填圧力または充填流量が一定の割合(上昇率)で上昇するように調節弁64の弁開度を制御するプログラムが格納される。また、例えば、メモリ98には、被充填タンク72の初期圧力、充填される燃料ガスの圧力変化、或いは、目標圧力と充填圧力との差に基づき、冷却器30を作動モード及び停止モードの間で切り替えるプログラムが格納される。また、メモリ98には、予め規定される制御用の各種パラメータ(例えば、充填完了時における被充填タンク72の目標圧力等)が格納される。
蓄ガス器40は、コンプレッサ50により圧縮された燃料ガスを蓄える蓄圧器である。蓄ガス器40は、例えば、被充填タンク72の容積よりも充分に大きい容積を有している。
コンプレッサ50は、燃料ガスを圧縮して蓄ガス器40に供給する。コンプレッサ50は、例えば、蓄ガス器40内の燃両ガスの圧力が、予め規定される、充填完了時における被充填タンク72の圧力の目標値(目標圧力)よりも高くなるように、運転される。
[筐体の概要]
次に、図2を参照して、筐体21の概要について説明する。
図2は、ディスペンサユニット20の外観図である。
ディスペンサユニット20の筐体21は、柱部材211と、正面板212と、背面板213(図4、図10参照)と、側面板214と、天板215と、天蓋216を含む。
柱部材211は、例えば、鋼鉄製やアルミ製であり、矩形(略正方形)の断面を有し、平面視で矩形状を有する筐体21の前後左右の四隅において、上下方向に延設される。
正面板212、背面板213、左右の二枚の側面板214、及び、天板215は、例えば、主に、鋼板製やアルミ板製であり、図中で露出されない底部と共に、ディスペンサユニット20の構成要素を収容する内部空間を区画する。つまり、正面板212、背面板213、左右の側面板214、及び、天板215は、底部と共に、ディスペンサユニット20の構成要素の上下前後左右を取り囲む収容部を構成する。以下、正面板212、背面板213、左右の側面板214、天板215、及び、底部を包括的に「収容部」と称する場合がある。
また、正面板212は、その上部領域に窓部212aを含む。窓部212aは、例えば、透明な樹脂製であり、その裏側に配置される表示部92の表示領域を筐体21の前方から視認可能に構成される。
また、柱部材211及び側面板214は、天板215よりも上方の所定の高さ位置まで延設される、つまり、筐体21の収容部から上方の所定の高さ位置まで延設され、それぞれの上端には、天板215を上方から覆うように天蓋216が取り付けられる。
[筐体の構造]
次に、図3〜図10を参照して、筐体21の構造について説明する。
<筐体の構造の第1例>
図3は、ディスペンサユニット20の筐体21の構造の第1例を示す上面視断面図(図2の矢視Aの断面図)である。図4は、ディスペンサユニット20の筐体21の構造の第1例を示す右側面視断面図(図3のB−B断面図)である。具体的には、図4(a)は、通常時(筐体21の内部で燃料ガスの漏洩がない場合)のディスペンサユニット20の筐体21の構造状態を示し、図4(b)は、筐体21の内部で漏洩した燃料ガスが引火し、内部圧力が急上昇した場合の筐体21の構造状態を示す。図5は、筐体21の構造の第1例に対応する、筐体21の内部圧力が急上昇した場合のディスペンサユニット20の外観図である。以下、本例(図3〜図5)では、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その後方に公道(例えば、自動車道や歩道等)が存在する態様で設置されている前提で説明を行う。
図3、図4に示すように、天板215(蓋部の一例)は、その後端部において、後側の二本の柱部材211に軸支されると共に、その前端部において、正面板212の上端部に固定(締結)される。
具体的には、天板215には、その後端部において、左右方向に延在する軸部材215aが取り付けられる。軸部材215aは、後側の二本の柱部材211の左右方向内側の側面の孔に挿通され、柱部材211の内側から止め輪215bで固定される。
また、正面板212の上端部の左右方向の中央付近には、後方に向けて延設される取付プレート212bが正面板212と一体として設けられ、天板215は、その前端部において、取付プレート212b(非可動部の一例)に締結ボルト215cで締結される。
締結ボルト215c(固定部の一例)は、例えば、樹脂製であり、比較的小さい外力でそのねじ山が破断する。具体的には、締結ボルト215cは、取付プレート212bに螺合されている状態で、筐体21の内部の圧力が所定基準を超えた場合、天板215を上方に押し上げる力に耐えきれず、ねじ山が破断し、取付プレート212bに取り付けられた状態が解除される。当該所定基準は、例えば、筐体21の収容部の内部で漏洩した燃料ガスが引火した場合に想定される収容部内の気体圧力の下限レベルよりも低く設定されてよい。これにより、図4(b)、図5に示すように、天板215は、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火し、収容部内の圧力が急上昇した場合に、取付プレート212bに締結された状態から開放(蓋開)され、軸部材215aを中心として上方に回転する。そのため、筐体21の収容部内の高圧の気体は、筐体21の収容部の上方の開口217から外部に放出される。よって、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21(収容部)内の気体圧力の急上昇により、筐体21が破損し周囲に飛散することを防止することができる。
また、天板215は、開口217の後端部付近で軸支されるため、開放(蓋開)される際に、軸部材215aを中心として後方側に回転する。そのため、筐体21の収容部内の高圧気体は、天板215の内面(下面)により流れが案内されながら、筐体21の前方に流出する。よって、本例では、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その後方に公道が存在する態様で設置されているため、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火した場合に、収容部内の高圧の気体を公道側に放出させないようにすることができる。
また、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その前方に公道が存在する態様で設置されてもよい。この場合、天板215は、開口217の前端部付近で軸支され、開放(蓋開)される際に、開口217の前端部付近の回転軸を中心として前方側に回転するように設置されるとよい。より具体的には、前後両方の四本の柱部材211の左右方向内側の側面に軸部材215aを挿通可能な孔を予め設けると共に、正面板212だけでなく背面板213にも取付プレート212bと同様の取付プレート(例えば、図10、図11参照)を設けるとよい。これにより、作業者は、ディスペンサユニット20(筐体21)の設置態様に合わせて、天板215が開放(蓋開)される際に、筐体21の収容部内の高圧気体が公道側に放出させないように、天板215を選択的に取り付けることができる。
また、図4(b)に示すように、筐体21の左後方の柱部材211の左右方向の内側の側面には、左右方向内側に向けて突出するストッパ部材218(移動量規制部の一例)が設けられる。ストッパ部材218は、開放(蓋開)される場合の天板215の回転軌跡上に配置される。これにより、天板215は、筐体21の収容部内の気体圧力の作用で、上方に回転し始めた後、ストッパ部材218に衝突し、その移動量が規制される(図4(b)の一点鎖線)。そのため、天板215は、筐体21の収容部内の圧力が低下すると、ストッパ部材218に対応する位置から元の位置(開口217の上方位置)に戻る。よって、作業者は、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21の収容部内の圧力上昇により開口217が開放された場合に、分離してしまった天板215を探したり、見つかった天板215を開口217に戻したり等の手間が省ける。つまり、作業者は、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21の収容部内の圧力上昇により開口217が開放された場合の事後的な作業を効率化することができる。
尚、ストッパ部材218は、筐体21の左後方の柱部材211に代えて、或いは、加えて、筐体21の右後方の柱部材211の同様の位置に設けられてもよい。また、上述の如く、ディスペンサユニット20(筐体21)が、その前方に公道が存在する態様で設置される場合、ストッパ部材218は、筐体21の左前方及び右前方の少なくとも一方の柱部材211の同様の位置に設けられてよい。また、天板215が開放(蓋開)される際に、天板215が天蓋216に衝突するように、天蓋216の上下方向の位置が適宜設定されることにより、天蓋216(移動量規制部の一例)がストッパ部材218の機能を果たしてもよい。この場合、ストッパ部材218は、省略されてよい。また、天板215の回転軌跡上に配置される部材(ストッパ部材218或いは天蓋216)の代わりに、天板215と収容部(例えば、正面板212)とを所定の長さの紐状や鎖状等の部材(移動量規制部の一例)で連結してもよい。この場合、紐状や鎖状等の部材の長さを適宜設定することにより、本例の場合と同様に、天板215の回転量が規制されるため、同様の作用・効果を奏する。
<筐体の構造の第2例>
図6は、ディスペンサユニット20の筐体21の構造の第2例を示す上面視断面図(図2の矢視Aの断面図)である。図7は、ディスペンサユニット20の筐体21の構造の第2例を示す左側面視断面図(図6のB−B断面図)であり、具体的には、通常時(筐体21の内部で燃料ガスの漏洩がない場合)における筐体21の構造状態を示す左側面視断面図である。図8は、ベース215Ab及び軸部材215Acの一例を示す外観図である。図9は、筐体21の内部で漏洩した燃料ガスが引火し、内部圧力が急上昇した場合の筐体21の構造状態を示す右側面断面図(図6のB−B断面図)である。以下、本例(図6〜図9)では、上述の第1例と異なる部分を中心に説明を行い、上述の第1例と重複する内容(例えば、ストッパ部材218)については、図示及び説明を省略する。
尚、本例(筐体21の構造の第2例)に対応する、筐体21の内部圧力が急上昇した場合のディスペンサユニット20の外観図は、図5と同様であるため、図示が省略されている。
図6に示すように、右側の前後の柱部材211及び側面板214は、前後方向に長い矩形断面の一つの柱部材として統合されている。当該構造は、上述の第1例及び後述の第3例に適用されてもよい。
また、図6、図7に示すように、左右の後側の柱部材211の内側から筐体21の収容部側に貫通する態様で、左右一対の軸ピン215abが設けられる。そして、天板215は、後端部の左右の側面に設けられる図示しない孔に軸ピン215abが挿通されることにより、後側の左右の柱部材211に回転可能に軸支される。当該構造は、上述の第1例に適用されてもよい。
また、右前の柱部材211(非可動部の一例)の内側(即ち、収容部側)の側面と天板215の右前の隅部との間には、後側の左右の柱部材211に回転可能に軸支される天板215を固定する固定部215Aが設けられる。また、固定部215Aは、左前の柱部材211の内側の側面と天板215の左前の隅部との間に設けられてもよい。固定部215Aは、例えば、鋳鉄や鋼等の金属材料を用いており、ブラケット215Aaと、ベース215Abと、軸部材215Acと、シェアピン215Adと、ロングアイボルト215Aeと、ブラケット215Afと、アイボルト215Agと、スイベル式スナップフック215Ahを含む。
ブラケット215Aa(第1のブラケットの一例)は、例えば、矩形状の鋼板がL字型に折り曲げ加工されることにより形成され、一の平板部が右前の柱部材211の内側(即ち、収容部側)の側面に任意の接合方法(例えば、溶接やリベット接合等)で取り付けられ、他の平板部の上面にベース215Abが取り付けられる。
ベース215Abは、図8に示すように、略円柱形状を有すると共に、軸方向の一端面に、軸部材215Acの外径と略同径の(実際上は、若干大きい外径を有する)円柱形状の凹部215Ab1を有する。また、ベース215Abは、側面から軸方向に凹部215Ab1に向けて貫通する、シェアピン215Adと略同径の(実際上は、若干大きい外径を有する)貫通孔215Ab2を有する。ベース215Abは、図7に示すように、凹部215Ab1が設けられる軸方向の一端側を上側に向けて、任意の接合方法(例えば、溶接等)で、ブラケット215Aaに固定される。
軸部材215Ac(軸部の一例)は、図8に示すように、ベース215Abの凹部215Ab1に挿入可能な略円柱形状を有する。また、軸部材215Acは、軸方向の一端面にロングアイボルト215Aeが螺合可能なネジ孔215Ac1を有する。また、軸部材215Acは、軸方向の他端面から所定量だけ軸方向に離れた側面に、全周に亘って一定深さの溝部215Ac2を有する。軸部材215Acは、図7に示すように、溝部215Ac2が設けられる他端面側がベース215Abの凹部215Ab1に挿入される。
シェアピン215Adは、非常に細い長い略円柱形状を有し、ベース215Abの凹部215Ab1に軸部材215Acが挿入された状態で、ベース215Abの貫通孔215Ab2に挿通される。これにより、ベース215Abの溝部215Ac2にシェアピン215Adの先端部が係合し、軸部材215Acは、ベース215Abに固定(連結)される。
ロングアイボルト215Ae(調整部の一例)は、軸部材215Acのネジ孔215Ac1に螺合される。
ブラケット215Afは、例えば、矩形状の鋼板がL字型に折り曲げ加工されることにより形成され、一の平板部が天板215の右前端の内側面部分に取り付けられ、他の平板部には、アイボルト215Agが螺合される。
アイボルト215Agは、リング部分が下に向くように、ブラケット215Afに螺合される。
スイベル式スナップフック215Ahは、ロングアイボルト215Aeのリング部と、アイボルト215Agのリング部の双方に係合する。
尚、ベース215Ab、軸部材215Ac、及びロングアイボルト215Aeが、ブラケット215Afに取り付けられ、アイボルト215Agがブラケット215Aaに取り付けられる構成であってもよい。この場合、ブラケット215Afには、アイボルト215Agの代わりに、ベース215Abが固定され、当該ベース215Abに軸部材215Acがシェアピン215Adで固定され、当該軸部材215Acにロングアイボルト215Aeが螺合され、ブラケット215Aaには、ベース215Abの代わりに、アイボルト215Agが螺合される。
図7に示すように、ロングアイボルト215Aeは、軸方向に比較的長い雄ねじ部を有する。これにより、生産工程やメンテナンス工程における作業者等は、ロングアイボルト215Aeを軸部材215Acのネジ孔215Ac1に締め込む量によって、固定部215Aのブラケット215Aaからブラケット215Afまでの上下方向の長さ(高さ)、つまり、天板215の高さ位置を調整することができる。
また、ベース215Abと軸部材215Acとの間の連結状態を実現するシェアピン215Adは、上述の第1例の締結ボルト215cの場合と同様、比較的小さい外力で破断する。具体的には、図9に示すように、シェアピン215Adは、筐体21の内部の圧力が所定基準を超えた場合、天板215を上方に押し上げる力に耐えきれずに破断する。当該所定基準は、上述の第1例の場合と同様、例えば、筐体21の収容部の内部で漏洩した燃料ガスが引火した場合に想定される収容部内の気体圧力の下限レベルよりも低く設定されてよい。これにより、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火し、収容部内の圧力が急上昇した場合、固定部215Aにおいて、ブラケット215Aaを介して柱部材211に固定されるベース215Abと、軸部材215Acとの間の連結状態が解除される。そして、図5、図9に示すように、天板215は、固定部215Aにより柱部材211に固定された状態から開放(蓋開)され、軸ピン215abを中心として上方に回転する。そのため、筐体21の収容部内の高圧の気体は、筐体21の収容部の上方の開口217から外部に放出される。よって、上述の第1例の場合と同様、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21(収容部)内の気体圧力の急上昇により、筐体21が破損し周囲に飛散することを防止することができる。
また、天板215は、上述の第1例の場合と同様、開口217の後端部付近で軸支されるため、開放(蓋開)される際に、軸ピン215abを中心として後方側に回転する。そのため、筐体21の収容部内の高圧気体は、天板215の内面(下面)により流れが案内されながら、筐体21の前方に流出する。よって、本例では、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その後方に公道が存在する態様で設置されているため、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火した場合に、収容部内の高圧の気体を公道側に放出させないようにすることができる。
また、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その前方に公道が存在する態様で設置されてもよい。この場合、天板215は、開口217の前端部付近で軸支され、開放(蓋開)される際に、開口217の前端部付近の回転軸を中心として前方側に回転するように設置されるとよい。より具体的には、前後両方の四本の柱部材211の左右方向内側の側面に軸ピン215abを設置可能な孔が予め設けられると共に、ブラケット215Aa,215Afが、右前(或いは左前)の柱部材211及び天板215の右前(或いは左前)の隅部だけでなく、右後(或いは左後)の柱部材211及び天板215の右後(或いは左後)の隅部にも設けられるとよい。これにより、作業者は、上述の第1例の場合と同様、ディスペンサユニット20(筐体21)の設置態様に合わせて、天板215が開放(蓋開)される際に、筐体21の収容部内の高圧気体が公道側に放出させないように、天板215を選択的に取り付けることができる。
<筐体の構造の第3例>
図10は、ディスペンサユニット20の筐体21の構造の他の例を示す上面視断面図(図2の矢視Aの断面図)である。図11は、ディスペンサユニット20の筐体21の構造の他の例を示す右側面視断面図(図10のB−B断面図)である。具体的には、図11(a)は、通常時(筐体21の内部で燃料ガスの漏洩がない場合)のディスペンサユニット20の筐体21の構造状態を示し、図11(b)は、筐体21の内部で漏洩した燃料ガスが引火し、内部圧力が急上昇した場合の筐体21の構造状態を示す。図12は、筐体21の構造の第3例に対応する、筐体21の内部圧力が急上昇した場合のディスペンサユニット20の外観図である。以下、本例(図10〜図12)では、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その後方に公道が存在する態様で設置されている前提で説明を行う。
図10、図11に示すように、天板215は、その前端部及び後端部において、正面板212及び背面板213の上端部に固定(締結)される。
具体的には、正面板212の上端の左右方向の中央付近には、後方に延設される取付プレート212bが正面板212と一体として設けられ、背面板213の上端の左右方向の中央付近には、前方に延設される取付プレート213aが背面板213と一体として設けられる。そして、天板215は、その前端部及び後端部において、取付プレート212b及び取付プレート213aに締結ボルト215cで締結される。
また、四本の柱部材211の左右方向の内側の側面には、筐体21の収容部の上端位置から天蓋216の下端位置に亘り上下方向に延設される切り欠き部211aが設けられる。また、天板215の左右方向の端部には、四本の柱部材211の切り欠き部211aに対応する前後位置から左右方向の外側に向けて延出する係合部215dが設けられ、係合部215dは、対応する切り欠き部211aに係合している。
締結ボルト215c(固定部の一例)は、上述の第1例の場合と同様、取付プレート212b,213a(非可動部の一例)に螺合されている状態で、筐体21の内部の圧力が所定基準を超えた場合、天板215を上方に押し上げる力に耐えきれず、ねじ山が破断し、取付プレート212b,213aに取り付けられた状態が解除される。これにより、天板215は、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火し、収容部内の圧力が急上昇した場合に、取付プレート212b,213aに締結された状態から開放(蓋開)される。このとき、天板215は、その係合部215dが柱部材211の切り欠き部211aに係合しているため、図11(b)、図12に示すように、切り欠き部211aの延設方向に沿って上方に直線移動する。そのため、筐体21の収容部の内部の高圧の気体は、筐体21の収容部の上方の開口217から外部に放出される。よって、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21(収容部)内の気体圧力の急上昇により、筐体21が破損し周囲に飛散することを防止することができる。
また、図11(b)、図12に示すように、天板215の上方には、天蓋216(移動量規制部の一例)が配置されている、つまり、天板215の上方への移動軌跡上に配置されている。これにより、天板215は、筐体21の収容部内の気体圧力の作用で、上方に直線移動し始めた後、天蓋216の下面に衝突し、その移動量が規制される(図11(b)の一点鎖線)。そのため、天板215は、筐体21の収容部内の圧力が低下すると、天蓋216の下端位置から元の位置(開口217の上方位置)に戻る。よって、作業者は、燃料ガスの漏洩に起因する筐体内部の圧力上昇により開口217が開放された場合に、分離してしまった天板215を探したり、見つかった天板215を開口217に戻したり等の手間が省ける。つまり、作業者は、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21の収容部内の圧力上昇により開口217が開放された場合の事後的な作業を効率化することができる。
尚、上述の第1例の場合と同様、天蓋216とは別に、天板215の移動軌跡上に配置され、天板215の移動量を規制するストッパ部材を設けてもよい。また、上述の第1例の場合と同様、天板215の移動軌跡上に配置される部材の代わりに、天板215と収容部とを所定の長さの紐状や鎖状等の部材で連結してもよい。
また、図11(a),(b)、図12に示すように、天板215の後端部には、蓋閉時(図11(a)の状態)において、筐体21の収容部と干渉しないように、下方に延設される遮蔽板219が一体として設けられる。遮蔽板219は、例えば、鋼板製や樹脂製であり、天板215の後端にリベットや溶接等により取り付けられてもよいし、天板215と同じ鋼板等からプレス成型や折り曲げ成型等により一体として形成されてもよい。遮蔽板219の上下方向の長さは、天蓋216(の下面)と開口217との間の上下方向の長さ(高さ)よりも長くなるように設定される。これにより、遮蔽板219は、天板215が開放(蓋開)され、天蓋216の下面位置までの直線移動する際に、筐体21の収容部内の高圧の気体を筐体21の後方に放出させないように遮蔽することができる。よって、本例では、ディスペンサユニット20(筐体21)は、その後方に公道が存在する態様で設置されているため、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火した場合に、収容部内の高圧の気体を公道側に放出させないようにすることができる。
また、ディスペンサユニット20(筐体21)は、上述の第1例の場合と同様、その前方に公道が存在する態様で設置されてもよい。この場合、例えば、天板215の前後を入れ替えて、天板215の前端部に下方に延設される遮蔽板219が設けられるように、天板215を正面板212及び背面板213に取り付ける(締結する)とよい。これにより、作業者は、ディスペンサユニット20(筐体21)の設置態様に合わせて、天板215が開放(蓋開)される際に、筐体21の収容部内の高圧の気体を公道側に放出させないように、天板215を選択的に取り付けることができる。
尚、遮蔽板219は、天板215とは別体で設けられてもよい。例えば、遮蔽板219は、ディスペンサユニット20の設置態様に合わせて、天蓋216と収容部との間の上下方向の空間を後端部或いは前端部から覆うように、柱部材211、天蓋216、及び収容部等に固定されてもよい。
[まとめ]
本実施形態では、ディスペンサユニット20において、固定部(締結ボルト215c、固定部215A)は、通常時、蓋部(天板215)が開口217を閉塞(蓋閉)するように蓋部を筐体21の非可動部(取付プレート212b,213a、前側の柱部材211)に固定する。そして、固定部は、収容部の内部の気体の圧力が所定基準を超えた場合、開口217を開放するように、蓋部の非可動部に対する固定状態を解除する。
これにより、収容部の内部の気体の圧力が急上昇した場合に蓋部を移動させて開口217を開放できるようにしつつ、通常時、蓋部は筐体21の非可動部に固定されているので、例えば、強風等によって、蓋部が開口217を開放させる方向に移動してしまうような事態を回避することができる。よって、収容部内の気体の圧力上昇とは関係なく、開口217が開放されることに起因する作業員によるメンテナンス作業の増加が抑制され、ディスペンサユニット20のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態では、固定部(固定部215A)は、非可動部に取り付けられる第1のブラケット部(ブラケット215Aa)と、蓋部に取り付けられる第2のブラケット部(ブラケット215Af)と、第1のブラケット及び第2のブラケットとの間を接続させるように設けられる軸部(軸部材215Ac)と、軸部と第1のブラケット又は第2のブラケットとの間を接続させると共に、収容部の内部の気体の圧力が所定基準を超えた場合、破断するシェアピン215Adと、を含む。
これにより、収容部の内部の気体の圧力が所定基準を超えた場合に蓋部が開口を開放させるように、蓋部を筐体21の非可動部に対して固定させる構成を具体的に実現できる。
また、本実施形態では、固定部は、第1のブラケット及び第2のブラケットのうちのシェアピンにより軸部が接続される一方とは異なる他方と、軸部との間に設けられ、蓋部の高さ方向の位置を調整する調整部(ロングアイボルト215Ae)を含む。
これにより、収容部の内部の気体圧力が急上昇した場合に蓋部が蓋開されるように、蓋部を筐体21の第2の非可動部に対して固定させる機能に加えて、蓋部の高さ方向の位置の調整させる機能を固定部に対して持たせることができる。
本実施形態では、ディスペンサユニット20は、開口217が開放される場合における蓋部(天板215)の移動方向を規制する移動方向規制部(軸部材215a、切り欠き部211a)と、開口217が開放される場合における移動方向規制部により規制される移動方向への蓋部の移動量を規制する移動量規制部(ストッパ部材218、天蓋216)を備える。
これにより、作業者は、燃料ガスの漏洩に起因する筐体内部の圧力上昇により収容部の上面の開口が開放された場合に、分離してしまった蓋部を探したり、見つかった蓋部を開口に戻したり等の手間が省ける。つまり、作業者は、燃料ガスの漏洩に起因する筐体21の内部の圧力上昇により開口が開放された場合の事後的な作業を効率化することができる。
また、本実施形態では、移動量規制部(ストッパ部材218、天蓋216)は、蓋開される場合の移動方向規制部(軸部材215a、軸ピン215ab、切り欠き部211a)により規制される蓋部の移動軌跡上に配置される障害物であってもよい。
これにより、ディスペンサユニット20は、蓋開される場合の蓋部の移動量を具体的に規制することができる。
また、本実施形態では、筐体21は、収容部から上方に延設される構造部材(柱部材211、側面板214)と、蓋部の上方を覆うように当該構造部材の上端に設けられる天蓋216を有する。そして、天蓋216は、蓋開される場合の移動方向規制部により規制される蓋部の移動軌跡上に配置される障害物として機能してもよい。
これにより、意匠要素としての天蓋216を蓋開時における蓋部の移動量を規制するための障害物として機能させることができる。そのため、移動量規制部が追加される必要がなくなり、ディスペンサユニット20のコスト上昇が抑制されうる。
また、本実施形態では、移動方向規制部(軸部材215a、軸ピン215ab)は、蓋開される場合に蓋部(天板215)を開口217に対して上方に回転させ、移動量規制部(ストッパ部材218、天蓋216)は、開口217が開放される場合における蓋部の回転量を規制してもよい。
これにより、ディスペンサユニット20は、具体的に、蓋部の移動方向を、軸部材215aを中心とする回転方向に規制し、当該回転方向における蓋部の回転量を規制することができる。
また、本実施形態では、移動方向規制部(軸部材215a、軸ピン215ab)は、蓋開される場合に蓋部(天板215)を開口217から見た公道の存在する方向に向けて回転させてもよい。
これにより、筐体21の収容部内の高圧気体は、蓋部の内面(下面)により流れが案内されながら、公道の存在する方向とは反対側に流出する。よって、ディスペンサユニット20は、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火した場合に、収容部内の高圧の気体を公道側に放出させないようにすることができる。
また、本実施形態では、移動方向規制部(切り欠き部211a)は、蓋開される場合に蓋部(天板215)を上方に直線移動させ、移動量規制部(天蓋216)は、蓋開される場合における蓋部の上方への直線移動量を規制してもよい。
これにより、ディスペンサユニット20は、具体的に、蓋部の移動方向を開口217から見た上方向に規制し、当該上方向における蓋部の直線移動量を規制することができる。
また、本実施形態では、遮蔽板219は、蓋部(天板215)が開口217を開放させる場合に、蓋部と開口217との間から公道の存在する方向への気体の移動を遮蔽してもよい。
これにより、ディスペンサユニット20は、筐体21の収容部内で漏洩した燃料ガスが引火した場合に、収容部内の高圧の気体を公道側に放出させないようにすることができる。
また、本実施形態では、遮蔽板219は、蓋部(天板215)の蓋閉時に筐体21の収容部と干渉しないように、蓋部の公道の存在する方向の一端から下方に延設される遮蔽部材であってもよい。
これにより、具体的に、筐体21の収容部内の高圧の気体を公道側に放出させない構造が実現される。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、天板215の全体が、高圧気体を筐体21の収容部の外部に放出させるための開口217を閉塞(蓋閉)する蓋部の機能を果たすが、当該態様には限定されない。例えば、正面板212及び背面板213等に固定される天板215の一部が切り欠かれた開口217を設け、当該開口217に新たな蓋部を設けてもよい。この場合、新たな蓋部は、上述の実施形態と同様、移動方向及び移動量が規制されることにより、同様の作用・効果を奏する。
また、上述した実施形態では、蓋部は、固定部(締結ボルト215c、固定部215A)を介して、筐体21の非可動部としての取付プレート212b,213a、前側の柱部材211等に固定されるが、当然の如く、筐体21の他の非可動部に固定されてもよい。例えば、蓋部は、筐体21の主たる構成要素自体、具体的には、正面板212、背面板213、側面板214等に直接固定されてもよい。
10 燃料ガス充填システム
20 ディスペンサユニット(燃料ガス充填装置)
21 筐体
30 冷却器
40 蓄ガス器
50 コンプレッサ
60 ガス供給系統
61 ガス供給配管(供給経路)
61a,61b 配管
62、66 開閉弁
63 流量計
64 調節弁
67,68 分岐配管
69a,69b 切替弁
70 車両
72 被充填タンク(充填対象)
80 ノズル
82 ホース
90 制御部
92 表示部
94 充填開始スイッチ
96 充填停止スイッチ
98 メモリ
211 柱部材(非可動部)
211a 切り欠き部
212 正面板
212a 窓部
212b 取付プレート(非可動部)
213 背面板
213a 取付プレート(非可動部)
214 側面板
215 天板(蓋部)
215A 固定部
215Aa ブラケット(第1のブラケット)
215Ab ベース
215Ac 軸部材(軸部)
215Ad シェアピン
215Ae ロングアイボルト(調整部)
215Af ブラケット(第2のブラケット)
215Ag アイボルト
215Ah スイベル式スナップフック
215a 軸部材
215b 止め輪
215c 締結ボルト(固定部)
215d 係合部
216 天蓋(移動量規制部)
217 開口
218 ストッパ部材(移動量規制部)
219 遮蔽板
PT 圧力センサ
TT 温度センサ

Claims (4)

  1. 充填対象に向けて燃料ガスが供給される供給経路と、
    前記供給経路を収容する空間を囲む収容部と、前記収容部の上面に設けられる開口と、前記開口を開閉する蓋部と、を含む筐体と、を備える燃料ガス充填装置であって、
    前記蓋部が前記開口を閉塞するように前記蓋部を前記筐体の非可動部に固定すると共に、前記収容部の内部の気体の圧力が所定基準を超えた場合、前記開口を開放するように前記蓋部の前記非可動部に対する固定状態を解除する固定部と、を備える、
    燃料ガス充填装置。
  2. 前記固定部は、
    前記非可動部に取り付けられる第1のブラケット部と、
    前記蓋部に取り付けられる第2のブラケット部と、
    前記第1のブラケット部と第2のブラケット部との間を接続させるように設けられる軸部と、
    前記軸部と前記第1のブラケット部又は前記第2のブラケット部との間を接続させると共に、前記収容部の内部の気体の圧力が前記所定基準を超えた場合、破断するシェアピンと、を含む、
    請求項1に記載の燃料ガス充填装置。
  3. 前記固定部は、
    前記第1のブラケット部及び前記第2のブラケット部のうちの前記シェアピンにより前記軸部が接続される一方とは異なる他方と、前記軸部との間に設けられ、前記蓋部の高さ方向の位置を調整する調整部を含む、
    請求項2に記載の燃料ガス充填装置。
  4. 前記開口が開放される場合における前記蓋部の移動方向を規制する移動方向規制部と、
    前記開口が開放される場合における前記移動方向規制部により規制される前記移動方向への前記蓋部の移動量を規制する移動量規制部と、を備える、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の燃料ガス充填装置。
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