JP2020033740A - 排水弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変形ないし破損が生じにくい排水弁装置を提供すること。【解決手段】本発明は、便器本体を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、前記洗浄水タンクに設けられた排水口を開閉するための弁体と、前記排水口に対して水密に取り付けられ、前記弁体が前記排水口を閉鎖する際に着座する弁座を提供する排水口取付部と、を備え、前記排水口取付部は、前記排水口に挿入される筒部と、前記筒部の上方側に隣接して前記筒部の側面から外側に突出する突当部と、前記突当部の上方側において前記突当部より更に外側に突出する鍔部と、を有しており、前記突当部の下面は、前記洗浄水タンクの底面に当接するようになっており、前記突当部の外側には、前記洗浄水タンクの前記底面と前記排水口取付部の前記鍔部との間を水密にシールするシール部材が設けられていることを特徴とする排水弁装置である。【選択図】図4

Description

本発明は、排水弁装置に係り、特に、排水口に対して水密に取り付けられて弁体が着座する弁座を提供する排水口取付部を備えるタイプの排水弁装置に関する。
従来から、便器本体を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、洗浄水タンクに設けられた排水口を開閉するための弁体と、排水口に対して水密に取り付けられて弁体が排水口を閉鎖する際に着座する弁座を提供する排水口取付部と、を備えるタイプの排水弁装置が知られている。
特許文献1が開示する排水弁装置に対応する構成を、図5に示す。図5は、従来の(特許文献1の)排水弁装置の断面図である。
図5に示す排水弁装置においては、排水口取付部114が、弁体138が着座するための弁座126を提供しており、排水口106bに挿入される筒部124と、筒部124の上方側において外側に突出する鍔部130と、鍔部130の外側縁において下方側に垂下する突当部131と、を有している。
突当部131の下面は、洗浄水タンクの底面106aに当接するようになっている。また、洗浄水タンクの底面106aと鍔部130との間を水密にシールするシール部材132が設けられている。
このような排水弁装置においては、シール部材132によって、洗浄水タンクの底面106aと排水口取付部114とが確実に水密に取り付けられる。また、突当部131を有する構成であるため、シール部材132の締付量(締付代)にバラツキが生じることを抑制することができる。
続いて、特許文献2が開示する排水弁装置に対応する構成を、図6に示す。図6は、別の従来の(特許文献2の)排水弁装置の断面図である。
図6に示す排水弁装置においても、排水口取付部214が、弁体238が着座するための弁座226を提供しており、排水口206bに挿入される筒部224と、筒部224の上方側において外側に突出する鍔部230と、を有している。
図6に示す排水弁装置では、鍔部230の外側縁において下方側に垂下する突当部は設けられていない。一方で、筒部224に雄ネジ部224mが設けられていて、雌ネジ部228fを有する締付部材228を洗浄水タンクの下方側から締め付けることによって、洗浄水タンクの底面206aと鍔部230との間のシール部材232の締付量(締付代)を確保するようになっている。
例えば締付部材228の締付トルクを管理することで、シール部材232の締付量(締付代)にバラツキが生じることを抑制することができる。しかしながら、突当部を設ける構成の場合には不要である締付トルクの管理は、ユーザにとっては面倒な場合もあり得る。
特開2016−180245号公報 特開2013−204268号公報
ところで、図5に示す構成について、鍔部130及び/または突当部131の変形ないし破損が生じることが報告されていた。本件発明者は、その原因究明について鋭意検討を重ね、洗浄水タンクが一般的には陶器製であることが要因の1つであることを突き止めた。
現状の洗浄水タンクにおいては、排水口106bの開口縁の近傍では陶器の変形量は小さく抑制されている。しかしながら、本件発明者は、開口縁から離れるにつれて陶器の「うねり」が認められる場合があり、洗浄水タンクの底面106aが平坦でない場合があることを突き止めた。洗浄水タンクの底面106aが平坦でないために、これと当接する突当部131、ひいては当該突当部131を支持する鍔部130において、設計許容値を上回る応力集中が生じて、それらの変形ないし破損が生じてしまうのである。
更に、本件発明者は、筒部124における負荷が「てこの原理」によって筒部124から離れた突当部131において増大されて影響を及ぼすことも、要因の1つであることを突き止めた。
本発明は、以上の知見に基づいてなされたものである。本発明の目的は、排水口に対して水密に取り付けられて弁体が着座する弁座を提供する排水口取付部を備えるタイプの排水弁装置であって、変形ないし破損が生じにくい排水弁装置を提供することである。
本発明は、便器本体を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、前記洗浄水タンクに設けられた排水口を開閉するための弁体と、前記排水口に対して水密に取り付けられ、前記弁体が前記排水口を閉鎖する際に着座する弁座を提供する排水口取付部と、を備え、前記排水口取付部は、前記排水口に挿入される筒部と、前記筒部の上方側に隣接して前記筒部の側面から外側に突出する突当部と、前記突当部の上方側において前記突当部より更に外側に突出する鍔部と、を有しており、前記突当部の下面は、前記洗浄水タンクの底面に当接するようになっており、前記突当部の外側には、前記洗浄水タンクの前記底面と前記排水口取付部の前記鍔部との間を水密にシールするシール部材が設けられていることを特徴とする排水弁装置である。
本発明によれば、排水口の開口縁により近い位置で、突当部の下面が洗浄水タンクの底面に当接するため、洗浄水タンクが陶器製であって「うねり」を有する場合であっても、突当部において設計許容値を上回る応力集中が生じることが抑制される。これにより、突当部の変形ないし破損が生じることが抑制される。
また、本発明によれば、筒部と突当部とが隣接しているため、筒部における負荷が「てこの原理」によって増大されて突当部に影響を及ぼすことがない。これによっても、突当部の変形ないし破損が生じることが抑制される。
また、本発明によれば、筒部の根元にあたる部位が突当部によって肉厚となっているため、筒部が根元において折れる(あるいは割れる)という破損の可能性をも顕著に抑制することができる。
更に、本発明によれば、突当部を採用しているため、締付トルクの管理等を必要とすることなく、好適なシール部材の締付量(締付代)を常に確保することができる。
例えば、前記筒部には、雄ネジ部が形成されていてもよい。この場合、雌ネジ部を有する締付部材(ナットのような部材)を洗浄水タンクの下方側から締め付けることによって、排水口取付部を洗浄水タンクに固定することが容易である。もっとも、本発明の構成では、突当部を採用しているため、当該締付部材の締付力はシール部材の締付量(締付代)に実質的な影響を及ぼさない。
この場合、例えば、前記雄ネジ部は、4ピッチ以上の長さを有していてもよい。このように長い雄ネジ部を有する筒部であっても、筒部の根元にあたる部位が突当部によって肉厚となっているため、筒部が根元において折れる(あるいは割れる)という破損の可能性を小さく維持できる。
本発明の効果を奏する上で、突当部の高さは、5〜10mmであることが好ましく、及び/または、排水口が円筒形である場合には、突当部の高さは、排水口の内径の1/20〜1/10の範囲の寸法であることが好ましい。
また、本発明の効果を奏する上で、筒部に対する外側への突当部の突出長さは、5〜10mmであることが好ましく、及び/または、排水口が円筒形である場合には、筒部に対する外側への突当部の突出長さは、排水口の内径の1/20〜1/10の範囲の寸法であることが好ましい。
本発明によれば、排水口の開口縁により近い位置で、突当部の下面が洗浄水タンクの底面に当接するため、洗浄水タンクが陶器製であって「うねり」を有する場合であっても、突当部において設計許容値を上回る応力集中が生じることが抑制される。これにより、突当部の変形ないし破損が生じることが抑制される。また、本発明によれば、筒部と突当部とが隣接しており、筒部における負荷が「てこの原理」によって増大されて突当部に影響を及ぼすことがないことによっても、突当部の変形ないし破損が生じることが抑制される。また、本発明によれば、筒部の根元にあたる部位が突当部によって肉厚となっているため、筒部が根元において折れる(あるいは割れる)という破損の可能性をも顕著に抑制することができる。更に、本発明によれば、突当部を採用しているため、締付トルクの管理等を必要とすることなく、好適なシール部材の締付量(締付代)を常に確保することができる。
本発明の一実施形態による排水弁装置が適用される洗浄水タンク装置を備えた水洗大便器を示す概略図である。 図1のII−II線に沿った断面斜視図である。 本発明の一実施形態による排水弁装置の平面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である(但し、筒体の図示が省略されている)。 従来の(特許文献1対応の)排水弁装置の断面図である。 別の従来の(特許文献2対応の)排水弁装置の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による排水弁装置8について説明する。図1は、本発明の一実施形態による排水弁装置8が適用される洗浄水タンク装置4を備えた水洗大便器1を示す概略図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。
図1に示すように、本実施形態による排水弁装置8が適用される洗浄水タンク装置4を備えた水洗大便器1は、汚物を受ける便器本体2と、当該便器本体2の後方側の上面に配置された直方体状の洗浄水タンク装置4と、を備えている。
洗浄水タンク装置4には、操作体として、大洗浄ボタン4aと小洗浄ボタン4bとが取り付けられている。大洗浄ボタン4aと小洗浄ボタン4bとは、それぞれ、洗浄水タンク装置4の上面(洗浄水タンク6の上面)において外部に露出しており、外部からの操作力(通常は手動の押下力)を受けて所定のストロークに亘って下方に平行移動するようになっている。
図2に示すように、洗浄水タンク装置4は、洗浄水タンク6と、当該洗浄水タンク6の底面6aに形成された排水口6bに取り付けられる本発明の一実施形態による排水弁装置8と、洗浄水タンク6の底面6aに載置されて洗浄水タンク6内に洗浄水を供給する給水装置10と、を備えている。
また、排水弁装置8は、オーバーフロー管12を有しており、洗浄水タンク6内の洗浄水がオーバーフロー管12の上端位置に相当する規定水位を超えた場合、排水弁装置8の下流側(後述する弁体38の下流側)へ流出させるようになっている。
更に図3及び図4をも参照して、本発明の一実施形態による排水弁装置8の構造について説明する。図3は、本発明の一実施形態による排水弁装置8の平面図であり、図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。
図2乃至図4に示すように、本実施形態の排水弁装置8は、洗浄水タンク6に設けられた排水口6bを開閉するための円盤状の弁体38と、洗浄水タンク6の内部に取り付けられ、弁体38が排水口6bを開閉できるように弁体38に固定された主軸部材34を可動に支持する筐体部18と、を備えている。
本実施形態の排水弁装置8の筐体部18は、洗浄水タンク6の底面6aを貫く円筒状の排水口6bに水密に取り付けられる排水口取付部14と、当該排水口取付部14の更に上方に延びる略円筒状の弁体支持部16と、を有している。弁体支持部16には、主軸部材34の上下移動を案内する摺動筒部16sが設けられている。
より詳細には、排水口取付部14は、略円筒状の排水口取付部本体22と、排水口取付部本体22の内側且つ下方に向かって縮径する縮径部24aと、縮径部24aから更に下方に向かって洗浄水タンク6の排水口6bを貫くように延びる排水路24bと、縮径部24aの上縁に沿って略円環状に形成され上方に向けて突出している弁座26と、を有している。縮径部24aと排水路24bとが、排水路形成部24を形成している。
本実施形態の排水口取付部14では、排水路24bに相当する部位が、排水口6bに挿入される筒部24cと、当該筒部24cの上方側に隣接して当該筒部24cの側面から外側に突出する突当部24dと、からなっている。そして、突当部24dの下面は、洗浄水タンク6の底面6aに当接するようになっている。
更に、突当部24dの上方側に隣接して、突当部24dより更に外側に突出する鍔部30が設けられている。鍔部30は、縮径部24aの下方の外周に位置している。そして、洗浄水タンク6の底面6aと鍔部30の下面との間に、円環状のパッキン32が挟持されている。円環状のパッキン32は、突当部24dの外側に位置して、洗浄水タンク6の底面6aと排水口取付部14の鍔部30との間を水密にシールするシール部材として機能するようになっている。
筒部24cには、雄ネジ部24mが形成されている。本実施形態の雄ネジ部24mは、4ピッチの長さを有している。雌ネジ部28f(本実施形態では2ピッチの長さを有する)を有する締付部材28(ナットのような部材)が、洗浄水タンクの下方側から筒部24cの雄ネジ部24mに対して締め付けられることによって、排水口取付部14と洗浄水タンク6とは容易に固定される。もっとも、突当部24dを採用しているために、当該締付部材28の締付力は円環状のパッキン32の締付量(締付代)には実質的な影響を及ぼさない。
排水口取付部本体22の弁座26よりも上方の領域には、周方向に複数の連通口36が形成されている。各連通口36の開口断面は、図4に示す側面視において、矩形状に形成されている。
排水口取付部本体22の外周面には、略カップ状の筒体20(図2及び図3参照)が取り付けられている。各連通口36は、筒体20の内側で排水口取付部本体22の外側の領域と排水口取付部本体22の内側の領域とを連通させている。これにより、洗浄水タンク6内の洗浄水の水位が筒体20の上縁よりも上方に位置する時、筒体20内に流入した洗浄水が、各連通口36から排水口取付部本体22内に流入するようになっている。
また、縮径部24aには、オーバーフロー管12の下方部分と排水口取付部14の内部(弁体38の下流側)とを連通させるオーバーフロー管接続部(不図示)が設けられている。
円盤状の弁体38は、排水口取付部14の弁座26に対する上下移動(当接状態と離間状態との間の移動)によって、排水口6bを開閉できるようになっている。弁体38の上下移動は、弁体を支持する主軸部材34の上下移動が弁体支持部16の摺動筒部16sによって案内されることに伴って、案内されるようになっている。
前述した大洗浄ボタン4a及び小洗浄ボタン4bは、弁体38の引き上げ動作を起動させる操作体であって、本実施形態の排水弁装置8の構成要素である。本実施形態の排水弁装置8は、弁体38を引き上げるべく操作体4a、4bの移動に連動して位置姿勢を変えるリンク機構40を備えている。
本実施形態のリンク機構40は、操作体4aの移動のストロークの前半行程に連動して弁体38(主軸部材34)を閉鎖位置から中間引き上げ位置まで引き上げる第1リフト部材41と、操作体4aの移動のストロークの後半行程に連動して弁体38(主軸部材34)を中間引き上げ位置から更に上方へ引き上げる第2リフト部材42と、を有している。
また、本実施形態のリンク機構40は、洗浄水タンク6の内部に設けられた回動軸43回りに回動する回動アーム44を更に有している。回動アーム44の回動軸43に対する一方側(図4の左側)には、操作体4aと接触する接触部45が設けられ、回動アーム44の回動軸43に対する他方側(図4の右側)には、第1リフト部材41及び第2リフト部材42の上端部がそれぞれ揺動可能に支持(軸支)されている。
本実施形態では、回動アーム44が第1リフト部材41の上端部を揺動可能に支持する位置P1は、回動アーム44が第2リフト部材42の上端部を揺動可能に支持する位置P2よりも、回動軸43に近くなっている。
また、本実施形態では、回動軸43の軸線に垂直な断面において、回動アーム44が第1リフト部材41を支持する位置P1と回動軸43とを結んだ直線が、回動アーム44が第1リフト部材41を支持する位置P1と回動アーム44が第2リフト部材42を支持する位置P2とを結んだ直線に対して、鈍角を形成するようになっている。
これにより、回動アーム44が第1リフト部材41を支持する位置P1が、回動アーム44の回動によって回動軸43よりも上方に至った時、回動アーム44が第2リフト部材42を支持する位置P2は、未だ回動軸43よりも下方にある。
また、本実施形態では、第1リフト部材41の下端部が、主軸部材34を介して弁体38を引き上げる(弁体34に引き上げ力を提供する)ようになっている。具体的には、第1リフト部材41の下端部には、図4の紙面に対して垂直な手前方向及び奥方向に(回動軸43の軸線に平行に)円筒面状の当接面を上面側に有する第1係合部41eが延びており(第1リフト部材41の全体は略逆T字状の形態である)、主軸部材34には、当該第1係合部41eと干渉するように、同様に図4の紙面に対して垂直な手前方向及び奥方向に(回動軸43の軸線に平行に)延びる第1干渉部51が設けられている。第1干渉部51の下面側には、図4の紙面に対して垂直な手前方向及び奥方向に(回動軸43の軸線に平行に)延びる凹円筒面状の当接面51aが設けられており、当該当接面51aの曲率半径は、円筒面状の第1係合部41eの当接面の曲率半径よりも大きくなっている。以上のような構成により、第1リフト部材41の第1係合部41eは、第1干渉部51を介して主軸部材34(ひいては弁体38)を引き上げるようになっている。
図4から明らかなように、第1リフト部材41の下端部は、平面視で弁体38の中心位置にある。すなわち、第1リフト部材41が弁体38を引き上げるべく主軸部材34を介して当該弁体38に作用する(引き上げ力を提供する)位置は、平面視で当該弁体38の中心にある。
一方、本実施形態では、第2リフト部材42の下端部も、主軸部材34を介して弁体38を引き上げる(弁体34に引き上げ力を提供する)ようになっている。具体的には、第2リフト部材42の下端部にも、図4の紙面に対して垂直な手前方向及び奥方向に(回動軸43の軸線に平行に)円筒面状の当接面を上面側に有する第2係合部42eが延びており(第2リフト部材42の全体も略逆T字状の形態であるが、第1リフト部材41よりも短い)、主軸部材34には、当該第2係合部42eと干渉するように、同様に図4の紙面に対して垂直な手前方向及び奥方向に(回動軸43の軸線に平行に)延びる第2干渉部52が設けられている。第2干渉部52の下面側には、図4の紙面に対して垂直な手前方向及び奥方向に(回動軸43の軸線に平行に)延びる凹円筒面状の当接面52aが設けられており、当該当接面52aの曲率半径は、円筒面状の第2係合部42eの当接面の曲率半径よりも大きくなっている。以上のような構成により、第2リフト部材42の第2係合部42eは、第2干渉部52を介して主軸部材34(ひいては弁体38)を引き上げるようになっている。
図4から明らかなように、第2リフト部材42の下端部は、平面視で弁体38の中心位置から外れた位置にある。すなわち、第2リフト部材42が弁体38を引き上げるべく主軸部材34を介して当該弁体38に作用する(引き上げ力を提供する)位置は、平面視で当該弁体38の中心から外れた位置にある。
次に、本実施形態による排水弁装置8の作用について説明する。
まず、使用者が大洗浄ボタン4a(操作体)を押下すると、当該大洗浄ボタン4aが下方に洗浄水タンク6内に移動する。この移動に伴って、リンク機構40が作動し、主軸部材34を介して弁体38が引き上げられる。
具体的には、大洗浄ボタン4aの移動に伴って、回動アーム44の接触部45が下方に移動される。これにより、回動アーム44が回動軸43回りに回動する。
大洗浄ボタン4aの移動のストロークの序盤においては、大洗浄ボタン4aと接触部45との接触位置が回動軸43に比較的近い。従って、てこの原理により、押下力を比較的大きな回動力として利用することができる。また、操作体4aの移動のストロークの前半行程においては、第1リフト部材41の下端部が、平面視で弁体38の中心において、主軸部材34を介して弁体38を引き上げる。これらの特徴によって、閉鎖位置から弁体38を引き上げる際には水圧に打ち勝つ引き上げ力を要するところ、弁体38の滑らかな引き上げ動作を実現することができる。
弁体38が引き上げられ、弁座26から離間することで、排水路形成部24の縮径部24a及び排水路24bが排水口取付部本体22内と連通され、排水口6bが開放されることとる。これにより、洗浄水タンク6内の洗浄水が、筒体20内に流入し、更に連通口36を介して排水口取付部本体22内に流入し、排水路形成部24の縮径部24a及び排水路24bを経て便器本体2へと排出されていく。
大洗浄ボタン4aと接触部45との接触位置は、当該大洗浄ボタン4aの移動のストロークの中盤(前半行程の一部)においては回動軸43から比較的遠くなり、押下力を比較的大きなストロークとして利用することができる。これにより、滑らかな反力の推移を得ることができ、操作が快適である。
回動軸43の軸線に垂直な断面において、回動軸34の軸線と回動アーム44が第1リフト部材41を支持する位置P1とを結ぶ直線が、水平面に対して30°辺りを超えると、その後の回動アーム44の回動によって位置P1(第1リフト部材)は効果的に上昇しないため、第1リフト部材41によって上昇ストロークを効果的に稼ぐことができない。一方、回動アーム44が第2リフト部材42を支持する位置P2は、未だ回動軸43の下方にある。そこで、回動アーム44の回動に伴う位置P2の上昇を利用するべく、第2リフト部材42を利用した弁体の引き上げが開始される(操作体4aの移動のストロークの後半行程)。
位置P1も位置P2も、回動アーム44の回動に伴って更に上昇するが、上昇の程度は位置P2の方が大きいため(厳密には、第1リフト部材41及び第2リフト部材42の各々の傾斜具合も影響するが、本実施形態の例を含めて通常は無視できる程度である)、第2リフト部材42による引き上げ速度の方が、第1リフト部材41による引き上げ速度に勝って、第1リフト部材41によるそれまでの引き上げ動作が第2リフト部材42による引き上げ動作に円滑に引き継がれる。
これにより、所望のストロークを確保することができる。この後半行程では、第2リフト部材42の下端部が、平面視で弁体38の中心から外れた位置において、主軸部材34を介して弁体38を引き上げるが、閉鎖位置から弁体38を引き上げる際とは異なり、引き上げ力に抵抗する力(水圧等)が小さいため、弁体38の滑らかな引き上げ動作を継続することができる。
また、大洗浄ボタン4aと接触部45との接触位置は、当該大洗浄ボタン4aの移動のストロークの終盤(後半行程)においては、回動軸43に再び比較的近くなり、押下力を再び比較的大きな回動力として利用することができる。これにより、滑らかな反力の推移を得ることができ、操作が快適である。
なお、大洗浄ボタン4aの代わりに小洗浄ボタン4bが押下される場合には、例えば前述の前半行程に相当するストロークのみが利用され得る。
以上のような本実施形態の排水弁装置8によれば、排水口6bの開口縁により近い位置で、突当部24dの下面が洗浄水タンク6の底面6aに当接するため、洗浄水タンク6が陶器製であって「うねり」を有する場合であっても、突当部24dにおいて設計許容値を上回る応力集中が生じることが抑制される。これにより、突当部24dの変形ないし破損が生じることが抑制される。
また、本実施形態の排水弁装置8によれば、筒部24cと突当部24dとが隣接しているため、筒部24cにおける負荷が「てこの原理」によって増大されて突当部24dに影響を及ぼすことがない。これによっても、突当部の変形ないし破損が生じることが抑制される。
また、本実施形態の排水弁装置8によれば、筒部24cの根元にあたる部位が突当部24dによって肉厚となっているため、筒部24cが根元において折れる(あるいは割れる)という破損の可能性をも顕著に抑制することができる。
また、本実施形態の排水弁装置8によれば、突当部24dを採用しているため、締付トルクの管理等を必要とすることなく、好適な円環状のパッキン32の締付量(締付代)を常に確保することができる。
また、本実施形態の排水弁装置8によれば、筒部24cに雄ネジ部24mが形成されており、雌ネジ部28fを有する締付部材28を洗浄水タンク6の下方側から締め付けることによって、排水口取付部14を洗浄水タンク6に固定することが容易である。(もっとも、突当部24dを採用しているため、当該締付部材28の締付力は円環状のパッキン32の締付量(締付代)に実質的な影響を及ぼさない。)
なお、雄ネジ部24mは、4ピッチ以上の長さを有していてもよい。このように長い雄ネジ部24mを有する筒部24cであっても、筒部24cの根元にあたる部位が突当部24dによって肉厚となっているため、筒部24cが根元において折れる(あるいは割れる)という破損の可能性を小さく維持できる。
なお、好適な寸法例に関して一例を挙げれば、排水口6bがφ80.2の円筒形である場合には、突当部24dの外側縁はφ94(筒部24cに対する径方向外側への突当部24dの突出長さ(半径差)は(94−80.2)/2=6.9mm)、円環状のパッキン32の外側縁はφ107.4、突当部24dの高さは7mm、である。
本発明の効果を奏する上で、突当部24dの高さは、5〜10mmであることが好ましく、及び/または、排水口6bが円筒形である場合には、突当部24dの高さは、排水口6bの内径の1/20〜1/10の範囲の寸法であることが好ましい。
また、本発明の効果を奏する上で、筒部24cに対する外側への突当部24dの突出長さは、5〜10mmであることが好ましく、及び/または、排水口6bが円筒形である場合には、筒部24cに対する径方向外側への突当部24dの突出長さ(半径差)は、排水口6bの内径の1/20〜1/10の範囲の寸法であることが好ましい。
1 水洗大便器
2 便器本体
4 洗浄水タンク装置
4a 大洗浄ボタン(操作体)
4b 小洗浄ボタン(操作体)
6 洗浄水タンク
6a 底面
6b 排水口
8 排水弁装置
10 給水装置
12 オーバーフロー管
14 排水口取付部
16 弁体支持部
20 筒体
22 排水口取付部本体
24 排水路形成部
24a 縮径部
24b 排水路
24c 筒部
24m 雄ネジ部
24d 突当部
26 弁座
28 締付部材
28f 雌ネジ部
30 鍔部
32 パッキン
34 主軸部材
36 連通口
38 弁体
40 リンク機構
41 第1リフト部材
41e 第1係合部
42 第2リフト部材
42e 第2係合部
43 回動軸
44 回動アーム
45 接触部
51 第1干渉部
51a 当接面
52 第2干渉部
52a 当接面
P1 回動アームにおける第1リフト部材の上端の支持位置
P2 回動アームにおける第2リフト部材の上端の支持位置
114 排水口取付部
124 筒部
126 弁座
130 鍔部
131 突当部
132 シール部材
138 弁体
106a 底面
106b 排水口
214 排水口取付部
224 筒部
224m 雄ネジ部
226 弁座
228 締付部材
228f 雌ネジ部
230 鍔部
232 シール部材
238 弁体
206a 底面
206b 排水口

Claims (7)

  1. 便器本体を洗浄する洗浄水を貯える洗浄水タンクの排水弁装置であって、
    前記洗浄水タンクに設けられた排水口を開閉するための弁体と、
    前記排水口に対して水密に取り付けられ、前記弁体が前記排水口を閉鎖する際に着座する弁座を提供する排水口取付部と、
    を備え、
    前記排水口取付部は、
    前記排水口に挿入される筒部と、
    前記筒部の上方側に隣接して前記筒部の側面から外側に突出する突当部と、
    前記突当部の上方側において前記突当部より更に外側に突出する鍔部と、
    を有しており、
    前記突当部の下面は、前記洗浄水タンクの底面に当接するようになっており、
    前記突当部の外側には、前記洗浄水タンクの前記底面と前記排水口取付部の前記鍔部との間を水密にシールするシール部材が設けられている
    ことを特徴とする排水弁装置。
  2. 前記筒部には、雄ネジ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の排水弁装置。
  3. 前記雄ネジ部は、4ピッチ以上の長さを有している
    ことを特徴とする請求項2に記載の排水弁装置。
  4. 前記突当部の高さは、5〜10mmである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の排水弁装置。
  5. 前記排水口は、円筒形であり、
    前記突当部の高さは、前記排水口の内径の1/20〜1/10の範囲の寸法である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の排水弁装置。
  6. 前記筒部に対する外側への前記突当部の突出長さは、5〜10mmである
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の排水弁装置。
  7. 前記排水口は、円筒形であり、
    前記筒部に対する外側への前記突当部の突出長さは、前記排水口の内径の1/20〜1/10の範囲の寸法である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の排水弁装置。
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