JP2020032800A - 車両用保護装置 - Google Patents

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宏幸 浅沼
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真輝 梅澤
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Yasuaki Gunji
泰明 郡司
伊藤 修
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【課題】歩行者等の保護対象物が車両と衝突した際に、フードがバルクヘッドアッパに当接するのを防止することができる車両用保護装置を提供することを課題としている。【解決手段】車両用保護装置1は、左右方向に延びるバルクヘッドアッパ21と、上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイド22と、左右一対のバルクヘッドサイド22の下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロア23と、を枠状に配置して成るバルクヘッド2を備え、車両Cに衝突する保護対象物を保護する。バルクヘッドアッパ21と左右一対のバルクヘッドサイド22とは、左右一対のバルクヘッドサイド22に設けられたアクチュエータ6によって連結及び分離可能に取り付けられている。アクチュエータ6は、衝突検出センサ4で保護対象物が衝突したことを検出したときに、バルクヘッドアッパ21を左右一対のバルクヘッドサイド22から落下可能にする。【選択図】図1

Description

本発明は、車両が歩行者等の保護対象物に衝突したときの衝撃を緩和して保護対象物を保護する車両用保護装置に関する。
従来、車両と保護対象物との衝突時に、保護対象物(歩行者)の衝撃を軽減させる車両用保護装置としては、例えば、特許文献1〜3に記載された車両用ポップアップフード装置等が知られている。
特許文献1に記載の車両用ポップアップフード装置は、衝突時に、フード前進機構でフードを前進させると共に、ポップアップ機構でフードの後端側を上昇させることで、歩行者が受ける衝撃をフードで緩衝している。
特許文献2に記載の車両の前部車体構造は、ヒンジ機構のエプロンレイン上面への底付きを遅らすことで、ボンネットをより下方に変位可能にして、フード上に乗り上げられた歩行者(外部物体)への衝撃を緩和させている。
特許文献3に記載のフード下降装置は、車両が歩行者と前面衝突して、歩行者の肘または肩がフードに接触する際に、フードを適切に下降させて、歩行者の受ける衝撃をフードで緩衝している。
特開2012−86695号公報 特開2015−140126号公報 特開2009−90908号公報
特許文献1〜3に記載の車両用保護装置は、衝突時にフードの弾性変形によって、保護対象物(歩行者)の衝撃を吸収することができる。しかし、それらの車両用保護装置は、フードの先端部寄りの位置の下方に、バルクヘッドのバルクヘッドアッパが配置されているので、フードが変形してバルクヘッドアッパに当接するおそれがあった。
そこで、本発明は、歩行者等の保護対象物が車両と衝突した際に、フードがバルクヘッドアッパに当接するのを防止することができる車両用保護装置を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明に係る車両用保護装置は、左右方向に延びるバルクヘッドアッパと、上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイドと、前記左右一対のバルクヘッドサイドの下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロアと、を枠状に配置して成るバルクヘッドを備え、車両に衝突する保護対象物を保護する車両用保護装置であって、前記バルクヘッドアッパと前記左右一対のバルクヘッドサイドとは、前記左右一対のバルクヘッドサイドに設けられたアクチュエータによって連結及び分離可能に取り付けられ、前記アクチュエータは、衝突検出センサで前記保護対象物が衝突したことを検出したときに、前記バルクヘッドアッパを前記左右一対のバルクヘッドサイドから落下可能にすることを特徴とする。
また、本発明に係る車両用保護装置は、左右方向に延びるバルクヘッドアッパと、上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイドと、前記左右一対のバルクヘッドサイドの下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロアと、を枠状に配置して成るバルクヘッドを備え、車両に衝突する保護対象物を保護する車両用保護装置であって、前記バルクヘッドアッパと前記左右一対のバルクヘッドサイドとは、前記左右一対のバルクヘッドサイドに設けられたアクチュエータによって連結及び分離可能に取り付けられ、前記アクチュエータは、衝突検出センサで前記保護対象物が衝突したことを検出したときに、前記バルクヘッドアッパを前記左右一対のバルクヘッドサイドから下降させることを特徴とする。
本発明は、歩行者等の保護対象物が車両と衝突した際に、フードがバルクヘッドアッパに当接するのを防止することができる車両用保護装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両用保護装置の一例を示す要部概略斜視図であり、通常時の車両の状態を示す。 保護対象物が車両と衝突したときの状態を示す説明図である。 バルクヘッドとバルクヘッドに取り付けられたアクチュエータを示す概略斜視図であり、(a)は平常時のアクチュエータの状態を示す、(b)は衝突検出センサで保護対象物が衝突したことを検出したときのアクチュエータの状態を示す、(c)はフードに当接した保護対象物によってバルクヘッドアッパが押圧されて移動したときの状態を示す。 本発明の実施形態に係る車両用保護装置の一例を示すブロック図である。 車両用保護装置の作動を示すフローチャートである。
以下、図1〜図5を参照して本発明の実施形態に係る車両用保護装置1の一例を説明する。
なお、車両Cの進行方向を「前」、後退方向を「後」、鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、車幅方向を「左」、「右」として適宜説明する。
まず、車両用保護装置1を説明する前に、車両用保護装置1が適用される車両Cを説明する。
≪車両≫
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車両用保護装置1が適用される車両Cは、車体前側にフード11を備えたボンネットタイプの自動車であればよく、乗用車でも作業車でもよく、車種は特に限定されない。以下、車両Cは、その一例として、車体前部にモータルームを有する乗用車を例に挙げて説明する。
車両Cは、図1または図2に示すように、フード11と、フェンダー12と、バンパビーム13と、バンパフェイス14と、フードグリル15と、バックミラー16と、バルクヘッド2と、ラジエータ3と、車両用保護装置1等を備えている。
フード11は、車両Cに歩行者H等の保護対象物が衝突した際に、保護対象物を弾性的に受け止めて、衝撃を緩衝させることが可能なエンジンフードパネルである。フード11は、例えば、モータルームの上側に設置されたフードスキンと、このフードスキンのモータルーム内側に固着されたフードフレームと、を備えて構成されている。フードスキンは、衝突時に歩行者Hがフードスキン上に乗ったときに、ソフトに受け止めることができるように、所定以上の荷重で押されると湾曲変形する柔軟性と弾性とを備えた板材から形成されていることが好ましい。
図1に示すように、フェンダー12は、フード11の左右で、前輪の上方に設けられたフェンダーパネルである。
図2に示すように、バンパビーム13は、車体前部の骨格の一部を形成する車体フレームであり、車幅方向に延設されている。
バンパフェイス14は、バンパビーム13の前方に配置されてバンパビーム13の前方を覆う樹脂製の部材である。
フードグリル15は、外気を車両前端部から取り込んで、ラジエータ3に外気を導くための部材である。フードグリル15は、車幅方向に延設された複数の略板状の導風板を適宜な間隔を介して上下方向に並設してなる。フードグリル15の後側周囲には、バルクヘッド2が配置されている。バルクヘッド2は、後で詳述する。
バックミラー16は、車室内のフロントガラスの上部に配置されている。
≪車両用保護装置≫
図2に示すように、車両用保護装置1は、車両Cに衝突する保護対象物を保護する装置である。さらに詳述すると、車両用保護装置1は、歩行者H等の保護対象物が車両Cと衝突した際に、歩行者Hを受け止めたフード11がバルクヘッドアッパ21に当接するのを抑制する機能を備えた保護装置である。
車両用保護装置1は、図4に示すように、保護対象物を検出するカメラ5と、衝突を検知する衝突検出センサ4と、バルクヘッドアッパ21(図3(a)〜(b)参照)とバルクヘッドサイド22とを分離・当接させるアクチュエータ6と、アクチュエータ6を制御する制御装置7と、を備えている。
<保護対象物>
図2に示すように、車両Cに衝突したときに保護する保護対象物は、歩行者H、歩行者H以外の人間、自転車等の二輪車を運転する人間、動物等である。以下、保護対象物は、その一例として歩行者Hの場合を説明する。
<カメラ>
図1に示すように、カメラ5は、歩行者Hを検知するための画像データを取得する装置である。カメラ5は、衝突する衝突物が歩行者H等の人間であるか否かを判断するために、車両前方の画像データを取得する撮像手段である。カメラ5は、車両Cの前方を撮影する赤外線カメラ、CCDカメラ装置等からなる。カメラ5は、車両前方、及び、フロントガラスの前方の画像データを取得できるように、バックミラー16の近傍、または、バックミラー16の前面に取り付けられている。カメラ5は、制御装置7に電気的に接続されて、カメラ5で取得した画像データは、制御装置7に送られる。
なお、カメラ5は、バックミラー16以外に、フードグリル15や、ドアミラー等の複数個所に設けた複数台のものであってもよい。また、カメラ5は、カメラ5とレーダー装置とを備えた先進運転支援システム(ADAS)等に用いられるものであってもよい。なお、カメラ5は、赤外線カメラにすることにより、周囲が暗い夜間等であっても鮮明に車両Cの前方を映し出すこと可能である。
<衝突検出センサ>
図2に示す衝突検出センサ4は、車両Cに歩行者Hが衝突したことを検出するセンサである。衝突検出センサ4は、例えば、バンパビーム13の前面の中央部、左右端部等の複数箇所に取り付けられている。衝突検出センサ4は、例えば、歩行者Hがバンパフェイス14に衝突してバンパフェイス14を押圧したときに、バンパフェイス14に押圧されてON状態になることで、歩行者Hが車両Cに衝突したことを検出するものである。衝突検出センサ4は、制御装置7に電気的に接続されている(図4参照)。
なお、衝突検出センサ4は、歩行者H等の衝突物が車両Cに衝突したことを検出可能な検出器であれば、その他のセンサであってもよい。衝突検出センサ4は、例えば、車両前端にあるバンパフェイス14等に、予め設定した範囲の荷重を検出する荷重センサであってもよい。
<バルクヘッド>
バルクヘッド2は、図3(a)に示すように、正面視して四角形の枠状に配置された骨格部材からなる。バルクヘッド2は、フロントバルクヘッド、コアサポート、あるいは、ラジエーターサポートとも呼ばれる部材である。バルクヘッド2は、左右方向に延設されたバルクヘッドアッパ21と、上下方向に延設された左右一対のバルクヘッドサイド22と、左右一対のバルクヘッドサイド22の下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロア23と、を備えてなる。
図3(a)〜(b)に示すように、バルクヘッドアッパ21の左右端面には、アクチュエータ6のプランジャ62の先端部に設けられた脱落用のピンジョイント63が係合・離脱する連結部21aがそれぞれ設けられている。バルクヘッドアッパ21と左右一対のバルクヘッドサイド22とは、左右一対のバルクヘッドサイド22の上部にそれぞれ設けられたアクチュエータ6によって連結及び分離可能に取り付けられている。
左右のバルクヘッドサイド22の下端部は、バルクヘッドロア23の左右端部上に、垂直に載設した状態に溶接されている。
バルクヘッドロア23の左右端部は、フロントサイドフレーム(図示省略)の先端部側面等に溶接されて連結されている。
<アクチュエータ>
図3(a)〜(b)及び図4に示すように、アクチュエータ6は、カメラ5及び衝突検出センサ4の取得データに基づいて、制御装置7の判定部74で歩行者Hが車両Cに衝突したと判定したときに、バルクヘッドアッパ21を左右のバルクヘッドサイド22から落下可能な状態にする装置である。アクチュエータ6は、車両Cに歩行者Hが衝突したときに、バルクヘッドアッパ21とバルクヘッドサイド22との連結を解消して、バルクヘッドアッパ21を左右一対のバルクヘッドサイド22から分離可能にする。アクチュエータ6は、このようにすることで、車体前端上部(クラッシャブルゾーン)のフード11及びフードグリル15のクラッシュストロークを増加させて、衝撃吸収性を向上させる機能を果す。
アクチュエータ6は、駆動部本体61と、駆動部本体61が作動することで進退するプランジャ62と、プランジャ62の先端部に設けられたピンジョイント63と、を備えて構成されている。アクチュエータ6は、左右一対のバルクヘッドサイド22の上端部に設置されて、平常時に、左右一対のバルクヘッドサイド22の上端部と、バルクヘッドアッパ21の左右端部とをそれぞれ連結させる。アクチュエータ6は、歩行者Hが車両Cに衝突したときに、バルクヘッドアッパ21の左右端部との接続を瞬時に解消させて分離させるソレノイドからなる。
駆動部本体61は、電磁コイル等を内設されてプランジャ62を電磁力で進退させる電磁コイル(図示省略)を有するソレノイド本体からなる。
プランジャ62は、駆動部本体61の電磁力で作動する可動鉄芯である。
ピンジョイント63は、プランジャ62が駆動部本体61から突出した状態のときに、バルクヘッドアッパ21の連結部21aに連結され、プランジャ62が駆動部本体61側に後退した状態のときに、バルクヘッドアッパ21の連結部21aから分離した状態になるように構成されている。
<制御装置>
図4に示すように、制御装置7は、記憶部71と、処理部72と、歩行者特定部73と、判定部74と、を有し、例えば、CPU、ROM及びRAM等から構成されている。
例えば、記憶部71は、カメラ5で撮像した撮像データや、歩行者Hの判定に必要な情報等を予め記憶するものである。歩行者Hの判定に必要な情報としては、例えば、保護対象物である歩行者Hの輪郭形状を特徴とした歩行者テンプレートである。
処理部72は、カメラ5で取得した画像情報、及び、衝突検出センサ4で取得した衝突荷重情報、記憶部71に記憶されている基準データと、を比べて処理するものである。
歩行者特定部73は、カメラ5で撮像した画像に含まれるオブジェクトの中から、歩行者Hを特定する機能を有する。例えば、歩行者特定部73は、歩行者テンプレートを参照することで、歩行者テンプレートに似た輪郭形状のオブジェクトを歩行者Hであると特定する。
判定部74は、衝突検出センサ4から検出信号に基づいて車両Cと歩行者Hとが衝突したか否かを判定するものである。判定部74は、衝突検出センサ4で検出した荷重が所定値以内の場合に、歩行者Hが衝突したと判定して、アクチュエータ6を作動させる。
なお、判定部74は、例えば、衝突検出センサ4で検出した衝突荷重が所定以下の場合、軽衝突や、衝突物が人間以外の小動物等であると判定して、アクチュエータ6を作動させない。また、判定部74は、衝突検出センサ4で検出した衝突荷重が所定値以上の場合は、衝突物が人間以外の自転車やバイク等の二輪車や、自動車等であると判定して、アクチュエータ6を作動させない。
≪車両用保護装置の作用≫
次に、図1〜図5を参照して本発明の実施形態に係る車両用保護装置1の作用を説明する。
図1及び図3(a)に示すように、平常時、バルクヘッドアッパ21は、アクチュエータ6によって、左右のバルクヘッドサイド22に連結された状態にある。このため、バルクヘッド2は、バルクヘッドアッパ21と、左右のバルクヘッドサイド22と、バルクヘッドロア23とで、正面視して四角形に形成された状態が維持されている。
イグニッションスイッチ(図示省略)をONすることによって、衝突検出センサ4及びカメラ5が監視可能な状態に駆動される。これにより、車両用保護装置1は、車両Cに歩行者H(保護対象物)が衝突したことを監視できるようになり、車両用保護装置1がスタートする。
まず、図1に示すように、カメラ5により車両前方の画像情報の取り込みを行う(ステップS1)。
次に、処理部72(図4参照)の歩行者特定部73により、カメラ5の画像情報と、歩行者Hの身長や、体積や、重心位置、もしくは、形状等の記憶部71の歩行者テンプレートと、を比較して、画像が歩行者Hか否かの判断を行う(ステップS2)。カメラ5の保護対象物の画像情報が歩行者Hと判断した場合は、ステップS3に進む。カメラ5の画像情報が歩行者Hでないと判断したときには、ステップS1に戻り、再度ステップS1〜ステップS2の処理を行う。
次に、カメラ5の画像情報と、記憶部71のデータとを比較して制御装置7の判定部74により、歩行者Hであると判定した場合に、衝突検出センサ4によって歩行者Hが車両Cに衝突したか監視する(ステップS3)。
そして、歩行者Hが車両Cに前面衝突すると、車両Cの先端のバンパフェイス14が押されて、衝突検出センサ4に衝突荷重がかかる。衝突検出センサ4で検出した衝突荷重は、制御装置7に送信される。制御装置7の判定部74は、衝突検出センサ4にかかった衝突荷重の検出値が閾値以内であるか判定する(ステップS4)。衝突検出センサ4にかかった検出値が閾値以内でないと判断したときには(ステップS4のNo)、ステップS1に戻り、再度ステップS1〜ステップS4の処理を行う。
判定部74(図4参照)は、衝突検出センサ4で検出した検出値が閾値以内である場合(ステップS4のYes)、車両Cに歩行者Hが衝突したと判断し、アクチュエータ6に作動信号を発信して作動させる(ステップS5)。アクチュエータ6の駆動部本体61は、図3(b)に示すように、プランジャ62を吸引してピンジョイント63を瞬時に連結部21aから分離させる。このため、バルクヘッドアッパ21は、左右のバルクヘッドサイド22上に載置されただけの状態になる。
これにより、図3(c)に示すように、歩行者Hが車両Cの前上部のフード11、フードグリル15等に衝突すると、フード11、フードグリル15が歩行者Hに押されて変形して、バルクヘッドサイド22上のバルクヘッドアッパ21を後方側に押圧して落下させる。フード11及びフードグリル15は、フードスキンの柔軟性で、歩行者Hを弾性的に受け止めて弾性的に変形することによって衝撃を吸収する。フード11及びフードグリル15は、バルクヘッドアッパ21を後方側に落下したことによって、後方及び下方向のクラッシュストロークが増加されるため、衝撃吸収性を向上させることができる(エンド)。
このように、本発明は、左右方向に延びるバルクヘッドアッパ21と、上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイド22と、左右一対のバルクヘッドサイド22の下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロア23と、を枠状に配置して成るバルクヘッド2を備え、車両Cに衝突する保護対象物(歩行者H)を保護する車両用保護装置1であって、バルクヘッドアッパ21と左右一対のバルクヘッドサイド22とは、左右一対のバルクヘッドサイド22に設けられたアクチュエータ6によって連結及び分離可能に取り付けられ、アクチュエータ6は、衝突検出センサ4で保護対象物が衝突したことを検出したときに、バルクヘッドアッパ21を左右一対のバルクヘッドサイド22から落下可能にする。
これにより、車両用保護装置1は、衝突検出センサ4で歩行者H(保護対象物)が衝突したことを検出したときに、バルクヘッドアッパ21を左右一対のバルクヘッドサイド22から落下可能にする。このため、歩行者Hは、車両Cに前面衝突すると、車体前にあるフード11、バンパフェイス14等を後方に押圧して変形させて、バルクヘッドアッパ21を押圧してバルクヘッドサイド22上から落下させる。バルクヘッドアッパ21がバルクヘッドサイド22上から落下すると、バルクヘッドアッパ21が配置されていた位置が開放状態になるため、フード11、バンパフェイス14はさらに後方向及び下方向に変形可能になる。その結果、歩行者Hによってフード11、バンパフェイス14が後方及び下方向に変形するクラッシュストロークが増加されるので、衝撃吸収性を向上させることができる。このため、歩行者H等の保護対象物が車両Cと衝突した際に、フード11がバルクヘッドアッパに当接するのを防止することができる。
また、アクチュエータ6は、左右一対のバルクヘッドサイド22の上端部に設置されて、平常時に、左右一対のバルクヘッドサイド22の上端部と、バルクヘッドアッパ21の左右端部とをそれぞれ連結し、衝突検出センサ4で保護対象物が衝突したことを検出したときに、バルクヘッドアッパ21の左右端部との接続を解消させて分離させるソレノイドからなることが好ましい。
これにより、アクチュエータ6は、ソレノイドからなることよって、車両Cに保護対象物が衝突したときに、瞬時に作動させて、バルクヘッドアッパ21を左右一対のバルクヘッドサイド22から分離可能にする。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
また、本発明は、左右方向に延びるバルクヘッドアッパ21と、上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイド22と、左右一対のバルクヘッドサイド22の下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロア23と、を枠状に配置して成るバルクヘッド2を備え、車両Cに衝突する保護対象物(歩行者H)を保護する車両用保護装置1であって、バルクヘッドアッパ21と左右一対のバルクヘッドサイド22とは、左右一対のバルクヘッドサイド22に設けられたアクチュエータ6によって連結及び分離可能に取り付けられ、アクチュエータ6は、衝突検出センサ4で保護対象物が衝突したことを検出したときに、バルクヘッドアッパ21を左右一対のバルクヘッドサイド22から下降させてもよい。
このようにしても、車両用保護装置1は、保護対象物が車両Cに衝突したときに、バルクヘッドアッパ21を下降させて、フード11がバルクヘッドアッパ21に当接するのを防止することができる。また、バルクヘッドアッパ21は、下降したことで、車体前部にあるフード11やフードグリル15を後方及び下方に大きく変形可能にして、クラッシュストロークを増加させて、衝撃吸収性を向上させることができる。
[その他の変形例]
例えば、前記実施形態では、アクチュエータ6の一例としてソレノイドの場合を説明したが、これに限定されるものではない。アクチュエータ6は、ピンジョイント63をバルクヘッドアッパ21の左右端部の連結部21aから離脱可能なものであればよく、モータ等の電動式ものや、油圧等の流体圧式のものであってもよい。
また、前記実施形態では歩行者Hを保護対象物として説明したが、車両用保護装置1は、これに限定されず、動物や動物以外の異物(障害物)等のすべてを保護対象物として作動するようにしてもよいし、また、人間だけをカメラ5で判別して作動するようにしてもよい。また、車両用保護装置1は、自転車の乗員等の歩行者H以外の人間や、自転車やバイク等の二輪車をカメラ5で取得した画像から判別して作動するようにしてもよい。
また、アクチュエータ6は、その一例としてソレノイドを例に挙げて説明したが、バルクヘッドアッパ21をバルクヘッドサイド22から落下または下降可能なものであれば、その他の装置であってもよい。アクチュエータ6は、例えば、火薬、ガス等を使用した火薬式アクチュエータや、電動モータを使用した電動式アクチュエータや、油圧、空気圧を使用した流体圧式アクチュエータであってもよい。
1 車両用保護装置
2 バルクヘッド
4 衝突検出センサ
5 カメラ
6 アクチュエータ
21 バルクヘッドアッパ
22 バルクヘッドサイド
23 バルクヘッドロア
C 車両
H 歩行者(保護対象物)

Claims (3)

  1. 左右方向に延びるバルクヘッドアッパと、
    上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイドと、
    前記左右一対のバルクヘッドサイドの下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロアと、を枠状に配置して成るバルクヘッドを備え、車両に衝突する保護対象物を保護する車両用保護装置であって、
    前記バルクヘッドアッパと前記左右一対のバルクヘッドサイドとは、前記左右一対のバルクヘッドサイドに設けられたアクチュエータによって連結及び分離可能に取り付けられ、
    前記アクチュエータは、衝突検出センサで前記保護対象物が衝突したことを検出したときに、前記バルクヘッドアッパを前記左右一対のバルクヘッドサイドから落下可能にする
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  2. 左右方向に延びるバルクヘッドアッパと、
    上下方向に延びる左右一対のバルクヘッドサイドと、
    前記左右一対のバルクヘッドサイドの下端にそれぞれ連結されたバルクヘッドロアと、を枠状に配置して成るバルクヘッドを備え、車両に衝突する保護対象物を保護する車両用保護装置であって、
    前記バルクヘッドアッパと前記左右一対のバルクヘッドサイドとは、前記左右一対のバルクヘッドサイドに設けられたアクチュエータによって連結及び分離可能に取り付けられ、
    前記アクチュエータは、衝突検出センサで前記保護対象物が衝突したことを検出したときに、前記バルクヘッドアッパを前記左右一対のバルクヘッドサイドから下降させる
    ことを特徴とする車両用保護装置。
  3. 前記アクチュエータは、前記左右一対のバルクヘッドサイドの上端部に設置されて、平常時に、前記左右一対のバルクヘッドサイドの上端部と、前記バルクヘッドアッパの左右端部とをそれぞれ連結し、
    前記衝突検出センサで前記保護対象物が衝突したことを検出したときに、前記バルクヘッドアッパの左右端部との接続を解消させて分離させるソレノイドからなる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用保護装置。
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