JP2020031766A - 薄葉紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質な圧搾成形接合が可能なエンボス模様を形成されている薄葉紙を提供すること。【解決手段】側辺1sを有する薄葉紙1であって、側辺に対する平行方向に延長されて当該薄葉紙よりも狭い幅Wのライン状のエッジエンボスEが形成されており、そのエッジエンボスは、間断なく連続する、または断続的に連続する複数のエンボス形状eが圧搾成形されて形成され、当該エンボス形状の連続方向は、側辺に対して傾斜角度Sd25度で傾斜している。【選択図】図2

Description

本発明は、エンボス加工を施されている薄葉紙に関する。
薄葉紙(トイレットペーパ、ティシュペーパ、ハンドタオル、キッチンペーパ等)は、エンボス加工が多用されて各種模様等が付与されることが行われており、複数枚を重ねた状態で使用する薄葉紙も普及している。
この種の衛生薄葉紙は、製造工程の途中に、例えば、ロール状に巻かれている衛生薄葉紙ロールを2枚重ねの2プライ(所謂、ダブルタイプ)の状態にしつつ、一対のロール間に挟み込んでエンボス形状を圧搾成形する工程を実行することによって、剥離することを抑制することが多用されている(特許文献1を参照)。なお、そのエンボス加工の後に、ティシュペーパなどの薄葉紙は、切り分けられて積み重ねられた束状のパッケージにされ、トイレットペーパなどの薄葉紙は、巻き戻されてロール状のパッケージにされて、商品として提供される。
また、衛生薄葉紙では、薄葉紙自体の柔軟性を有効利用するために、そのエンボス加工を側辺(軸方向端部)側のみにしてエッジエンボスを形成することが行われている。
特開2009−240722号公報
しかしながら、このような薄葉紙にあっては、一対のロール間に挟み込まれて圧搾成形されることにより、そのロールの外周面のエンボス形状が転写されてエンボス模様が形成される。
このため、薄葉紙の各エンボス形状は、通常、ロールの外周面の回転に一致する方向に連続する形態のエンボス模様を構成しており、例えば、薄葉紙の側辺に平行なライン状のエッジエンボスをエンボス模様として形成する場合、一般的に、そのライン上に同一形状のエンボス形状が直線的に連続する形態で圧搾成形される。
この場合、圧搾されて接合されている薄葉紙は、エッジエンボスの延長方向にエンボス形状が連続しているために、1枚ずつに剥がすのに必要な負荷が一定しており、その負荷が変化する場合よりも、連続して剥がれ易い傾向にある。このため、例えば、2枚重ねして圧搾成形されている2プライの薄葉紙が意図しないタイミングで接合状態を解消して、1枚ずつに離れてしまい、使い辛くなってしまう場合がある。
なお、例えば、2枚の薄葉紙を圧搾成形接合して2プライにする工程では、圧縮成形するエンボス形状の一辺がロールの軸方向にずれることなく、相手側のロールの外周面に加圧接触することにより、そのロールの外周面における磨耗等の損傷に軸方向の差が生じてしまい、一部の劣化により耐用期間が短くなってしまう。
そこで、本発明は、高品質な圧搾成形接合が可能なエンボス模様を形成されている薄葉紙を提供することを目的とする。
上記課題を解決する薄葉紙の発明の一態様は、側辺を有する薄葉紙であって、前記側辺に対する平行方向に延長されて当該薄葉紙よりも狭い幅のライン状のエンボス模様が形成されており、前記エンボス模様は、間断なく連続する、または断続的に連続する複数のエンボス形状が圧搾成形されて形成され、前記エンボス形状の連続方向は、前記側辺に対して傾斜していることを特徴とするものである。
このように本発明の一態様によれば、側辺と平行なライン状のエンボス模様が、その側辺に対して傾斜する方向にエンボス形状が連続するように圧搾成形されて形成されるので、圧搾接合した薄葉紙を剥がれ難くして、その薄葉紙が平面方向にずれたり、バラバラになってしまうことを抑制することができる。
したがって、信頼性高く圧搾成形接合を維持するエンボス模様を実現して、高品質な薄葉紙を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る薄葉紙を示す図であり、その収納箱に取り出し可能に収納されている状態を示す斜視図である。 図2は、その薄葉紙の全体構成を示す平面図である。 図3は、その薄葉紙の圧搾成形接合されている状態を示す縦断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る薄葉紙を示す図であり、その全体構成を示す斜視図である。 図5は、ロール状の薄葉紙毎に切断する前の幅広の原紙の形態を図示する平面図である。 図6は、図5の原紙にエンボス加工を施すエンボス加工装置の概略構成を示すレイアウト図である。 図7は、そのエンボス加工装置のエンボスロールにおけるエンボス加工部を示す平面図である。 図8は、そのエンボス加工部の凸部(エンボス形状)を図示する図7におけるVIII−VIII縦断面図である。 図9は、そのエンボス加工部における従来の形態での課題を図示する説明概念図である。 図10は、その他の態様を示すエンボス加工装置の概略構成を示すレイアウト図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図9は本発明の第1実施形態に係る薄葉紙を示す図である。
<ティッシュペーパの薄葉紙>
図1および図2に示すように、薄葉紙1は、矩形形状に切り分けられた形態に作製されている単葉紙1A、1B(図3を参照)を2枚重ねした、所謂、2プライの衛生用のティッシュペーパである。この薄葉紙1は、2枚重ねされて圧搾接合された2プライの形態のまま2つ折りにされて重ねた束状態で、直方体の収納箱50内に取出口55から取り出し可能に収納されている。
ここで、本実施形態では、単葉紙1A、1Bを2枚重ねするティッシュペーパの薄葉紙1を一例として説明するが、これに限るものではなく、単葉紙1枚のシングルタイプ(1プライ)でもよく、また、単葉紙3枚以上の複数枚を重ねるタイプでもよい。薄葉紙1のティッシュペーパとしては、拭き取り用の乾燥タイプや保湿用などの濡れタイプでもよい。この薄葉紙1では、ボックスタイプの収納箱50に収納するパッケージの場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、例えば、保湿用の濡れタイプの場合には一枚ずつ取り出し可能に液密に収納可能なビニール袋に収納するパッケージでもよい。
また、薄葉紙1は、ティッシュペーパに限らず、例えば、矩形形状に切り分けられているカットタイプで、圧搾成形されるエンボス形状が全面に分散されているエンボス模様として形成されている、所謂、キッチンペーパ、キッチンタオル、ハンドタオルなどもでよい。
収納箱50は、2枚重ねの薄葉紙1を2つ折りした長方形に相似する形状に上面51が形成されて、短尺な側面52および長尺な側面53がその薄葉紙1を重ねた束の厚さ程度になる直方体のボックス形状に作製されている。収納箱50は、その短尺な側面52の上片52aと下片52bとを固着前に開口させた状態で薄葉紙1の束を差し込んだ後にその上片52aと下片52bとを接着することによって、その開口状態を閉止してパッケージ化するようになっている。
この収納箱50は、上面51、側面52、53および底面(不図示)が厚紙で作製されて、そのうちの一面である上面51の中央付近に、長手方向に延長されている長穴の取出口55が形成されている。取出口55は、収納箱50内に収納する最上面の薄葉紙1を摘むことができるように、指先を差し込み可能な程度の面積で開口している。
ここで、薄葉紙1は、最上位の2つ折りの間に、後続の半面を挟み込んでその半面の片側をさらに後続の2つ折りの間に挟み込む形態を連続させることにより積み重ねられて収納箱50内に収納されている。この収納形態では、最上面の薄葉紙1が摘まれて取出口55から引き出される際に、その2つ折りの間に挟み込まれている後続の薄葉紙1が摩擦力で引き摺られて、その取出口55から半面が露出することになる。これにより、薄葉紙1は、次の引き出し時に容易に摘むことができる形態で待機して使い勝手に優れている。
そして、薄葉紙1は、図2に示すように、所謂、正方形や長方形の矩形に形成されて、一方向の対辺に位置する両側辺1sの近傍に、複数のエンボス形状eが圧搾成形されることにより幅狭Wのエンボス模様、所謂、エッジエンボスEの一対となる2ラインが形成されている。この薄葉紙1は、後述するトイレットペーパの薄葉紙10のようなロール状から単葉紙状にカットされてティッシュペーパの形態にされている。
具体的には、薄葉紙1は、ロール状に巻かれる際に2枚重ねにされつつロール巻き方向と平行な両側辺側をエンボス加工(圧搾成形)されて2ラインのエッジエンボスEが形成されている。この薄葉紙1は、図3に示すように、後述のエンボス加工装置100のエンボス加工部102の凸部103が受けロール106に押し付けられることによって、一面側から凹形状に窪むエンボス形状e毎に圧搾接合されて2枚重ねの2プライの形態に加工される。この後に、薄葉紙1は、そのまま(ロール状に巻き戻されてもよい)所望の長さ間隔L(サイズ)でカットされて単葉紙1A、1Bが2枚重ねの2プライのティッシュペーパの形態にされた後に、2つ折りにされつつ交互に挟み込まれて重ねられた束にされて収納箱50内に収納されている。
これにより、薄葉紙1は、収納箱50の取出口55から引き出す際に、エッジエンボスEのエンボス形状e毎に圧搾接合されている2プライの形態のまま、単葉紙1A、1B毎に剥離されて平面方向にずれたり、バラバラになってしまうことを抑制されつつ、引き出して使用することができる。
なお、薄葉紙1に形成するエッジエンボスとしては、両側辺1sの近傍で幅狭Wの2ラインを形成される形態に限るものではなく、例えば、側辺1sに限らず、一方または双方共に中央側によってもよく、また、1ラインでも3ライン以上でもよく、さらに、長さ方向に断続する形態でも、両側辺1sの近傍で交互に断続的に連続する形態に形成してもよい。
この薄葉紙1のエッジエンボスEは、矩形の対辺の両側辺1sに近接して平行となる近傍位置に形成されており、その両側辺1s間の紙幅Pwよりも狭い所定のパターン幅Wで直線状に延長されている2ラインに形成されている。このエッジエンボスEは、後述のトイレットペーパの薄葉紙10と同様の製造工程によって、個々のエンボス形状eが圧搾成形により形成されている。
エッジエンボスEは、後述のトイレットペーパの薄葉紙10にエッジエンボスEを圧搾成形するエンボス加工装置100と同様の構造・機能を有するエンボス加工装置によってロール状から引き出される単葉紙1A、1Bに圧搾成形されて2プライの薄葉紙1に接合させる。この後に、薄葉紙1は、1枚ずつの大きさ(サイズ)に切断されることでカットシート状に作製(形成)される。なお、以下の説明では、薄葉紙1のエッジエンボスEもエンボス加工装置100により圧搾成形して形成するものとして説明する。
このエッジエンボスEは、薄葉紙1に複数のエンボス形状eが複数本の直列状に並列されている模様になるように圧搾成形されて配列されている。エンボス形状eは、エッジエンボスEのライン状のパターン幅W内において、矩形(正方形)に窪む凹部eが薄葉紙1の側辺1sの平行方向D1に対して傾斜する方向に間断なく均等間隔に連続するように形成されている。ここで、エッジエンボスEの側辺1s(平行方向D1)に対する凹部eの直列(並び)方向D2の傾斜角度Sdは、例えば、25度(15度〜35度程度でも良く、20度〜30度が好ましく、22度〜28度がさらに好ましい)になるように設定されている。
これにより、薄葉紙1は、図3に示すように、単葉紙1A、1Bが2枚重ねされた2プライのティッシュペーパとして、側辺1sの近傍にエッジエンボスEが圧搾成形されてエンボス形状(凹部)e毎に圧搾接合されている。
特に、エッジエンボスEは、エンボス形状(凹部)eが薄葉紙1の側辺1sに対して傾斜する直列方向に連続するように圧搾成形されているので、その側辺1sと平行なエンボス模様のために一定の負荷で連続して剥がれてしまうことがなく、その側辺1sと平行方向の剥がれる負荷が変動することになって、容易に剥がれてしまうことを抑制することができる。このため、2枚重ねして圧搾成形されている2プライの薄葉紙1が意図しないタイミングで単葉紙1A、1Bの接合状態を解消して1枚ずつに離れてしまうことを少なくすることができ、使い易い状態を維持することができる。
このことから、薄葉紙1は、2つ折りされて交互に半面を挟み込んで束の状態に積み重ねられて収納箱50内に収納されている形態で提供されるが、その収納箱50の取出口55から引き出される際に、そのエッジエンボスEのエンボス形状e毎の圧搾接合によって単葉紙1A、1B毎に引き剥されてしまうことを信頼性高く抑制することができる。このとき、薄葉紙1は、両側辺1sの近傍の接触する可能性の低い限られた範囲にエッジエンボスEが形成されているので、肌触り等が損なわれてしまうことなく、快適に使用することができる。
ここで、エッジエンボスEは、ティッシュペーパ(後述するトイレットペーパでも同様)の薄葉紙1の両側辺1sの近傍に、例えば、2mm〜10mm、好ましくは、3mm〜8mm程度の幅W内にエンボス形状(凹部)eを圧搾成形して形成するのが好適である。このエッジエンボスEを構成するエンボス形状(凹部)eは、例えば、単位面積当たりで、30個〜150個/m2、好ましくは、30個〜150個/m2程度の密度で形成し、その幅W方向には、10mm当たりに3個〜10個、好ましくは、3個〜7個程度を形成するのが好適である。さらに、そのエンボス形状(凹部)eの深さとしては、0.1mm〜2.0mm、好ましくは、0.1mm〜0.5mm、より好ましくは、0.2mm〜0.495mm程度に形成するのが好適である。
次に、図4〜図8は本発明の第2実施形態に係る薄葉紙およびその薄葉紙用のエンボス加工装置を示す図である。ここで、本実施形態は上述実施形態と同様にエッジエンボスが形成されることから、同様の構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する。
<トイレットペーパの薄葉紙>
図4に示すように、薄葉紙10は、例えば、単葉紙10A、10Bを2枚重ねする所謂、2プライの形態で、帯状の連続紙のままロール状に巻かれた状態の衛生用のトイレットペーパとして作製されている。薄葉紙10は、ロールの軸方向端部の両側辺10sの近傍で、そのロール幅Rwよりも狭い所定幅Wで延長されている一対のエッジエンボスEが形成されている。この薄葉紙10は、そのエッジエンボスEによって2枚重ねの状態を維持(剥離を抑制)するように単葉紙10A、10Bが圧搾接合されている。
ここで、本実施形態では、単葉紙10A、10Bを2プライに2枚重ねしてロール状に巻いている薄葉紙10の衛生用のトイレットペーパを一例にして説明するが、これに限るものではない。例えば、薄葉紙としては、3枚以上の複数枚を重ねてもよく、トイレットペーパ以外のキッチンペーパなどとしてもよい。また、薄葉紙のエッジエンボスとしては、両側辺10sの近傍で延在する幅狭Wの形態に限るものではなく、例えば、幅狭Wのエンボスが断続して左右で交互に連続するパターンに形成してもよい。
この薄葉紙10は、図5に示すように、図6に示すエンボス加工装置100を用いて、個々のロールに切り分ける前の複数個分の幅を有する単紙31A、31Bを2枚重ねした原紙30の形態において、複数組の一対のエッジエンボスEが形成される。そのエンボス加工装置100は、重ねた状態の単紙31A、31Bに複数本のエッジエンボスEを連続形成する圧搾接合を施して2枚重ねを維持する原紙30を作製する。
<エンボス加工装置>
エンボス加工装置100は、図6に示すように、上流側から送られてきて重ねられた単紙31A、31Bを、回転する一対のエンボスロール101および受けロール106の間に挟み込むことによって、複数本のエッジエンボスEを圧搾成形しつつ圧搾接合した原紙30として下流側へと送り出す。
また、エンボス加工装置100は、エンボス加工を施すロール対101、106の上流側に、2組の送りロール対111A、111B、112A、112Bが配置されている。これら送りロール対111A、111B、112A、112Bは、不図示の原反ロールから単紙31A、31Bをそれぞれ引き出して、一対のエンボスロール101および受けロール106の間にガイドロール115、116を経由するように送り出して供給する。なお、送りロール111A、112Aが駆動回転して、送りロール111B、112Bが圧接しつつ従動回転することにより、挟み込む単紙31A、31Bをそれぞれ下流へと送り出す。また、ガイドロール115、116は、送りロール対111A、111B、112A、112Bから送り出される単紙31A、31Bの一面側に圧接して従動回転することにより、その単紙31A、31Bを安定した経路でエンボス加工を施すロール対101、106の間へ供給する。
このエンボス加工装置100は、原紙30のエッジエンボスEの形成位置(図5を参照)に対応するエンボスロール101の外周面に、その周方向に延在するエンボス加工部102が設置されている。また、このエンボス加工装置100は、そのエンボスロール101の外周面のエンボス加工部102が圧接する受けロール106の外周面に、ゴム製のラバー被覆層107が交換可能に設置されている。このため、このエンボスロール101および受けロール106は、エンボス加工部102の後述する凸部103がラバー被覆層107に押し込まれるようにして、これらの間に挟み込まれる原紙30(単紙31A、31B)を圧搾成形することにより、エッジエンボスEを形成するようになっている。
エンボスロール101のエンボス加工部102は、図7に示すように、原紙30(薄葉紙10)にエッジエンボスEを圧搾成形する個々のエンボス形状として凸形状の凸部103が配列されている。エンボス加工部102の凸部103は、格子状の平坦部104の間に位置する四角錐台形状に形成されており、この凸部103は、図8に示すように、平坦部104を間に挟む離間位置に配列されて、四角錐台形状の斜面103sに囲まれて頂面103tが中央に位置している。このエンボスロール101のエンボス加工部102は、回転軸101dに直交するロール外周面の周方向、言い換えると、原紙30の送り方向D1(図5を参照)に対して凸部103の並び(直列)方向D2が傾斜角度Sd25度(15度〜35度程度でも良く、20度〜30度が好ましく、22度〜28度がさらに好ましい)で交差するように形成されている。すなわち、エンボスロール101のエンボス加工部102は、凸部103が均等間隔に間断なく連続しており、この凸部103の連続方向は、そのエンボスロール101の回転軸101dに直交する周方向に対して並び方向D2の傾斜角度Sdが25度で傾斜している。
これにより、薄葉紙10(原紙30)に形成されるエッジエンボスEは、エンボスロール101の周方向に延在するエンボス加工部102の圧搾成形により、原紙30の送り方向D1に幅狭の所定幅Wで延在するエンボス模様に形成される。このエンボス模様は、そのエンボスロール101のエンボス加工部102の凸部103が周方向に対して傾斜する方向に連続していることによって、その原紙30の送り方向D1に対して傾斜する方向に凹形状の凹部eが均等間隔(断続的)に並ぶ連続模様に形成される。
このとき、エンボスロール101の周方向に対して傾斜する方向に連続する凸部103が、受けロール106のラバー被覆層107に原紙30と共に押し込まれて、エッジエンボスEの凹部eが圧搾成形されるが、これらロール対101、106の相対回転に連れて、その凸部103(エンボス形状)による圧搾成形位置が回転軸方向にずれる。このため、エッジエンボスEの圧搾成形では、図9に示す従来の圧搾成形のように、原紙30の送り方向D1と凸部103の並び方向D2が平行になって同一の円周ライン上に圧搾成形位置が集中することはなく、エンボスロール101の凸部103が圧接する受けロール106のラバー被覆層107の圧搾変形箇所が軸方向にずれる(同一箇所で連続してしまうことが抑制される)。
したがって、この薄葉紙10においても、上述の薄葉紙1と同様に、エッジエンボスEのエンボス形状e毎に圧搾接合されることによって2プライの形態のまま、単葉紙10A、10Bに剥離して平面方向にずれたり、バラバラになってしまうことを抑制しつつ、引き出して使用することができる。
特に、エッジエンボスEは、エンボス形状(凹部)eが薄葉紙10の側辺10sに対して傾斜する直列方向に連続するように圧搾成形されているので、その側辺10sと平行なエンボス模様のために一定の負荷で連続して剥がれてしまうことがなく、その側辺10sと平行方向の剥がれる負荷が変動することになって、容易に剥がれてしまうことを抑制することができる。このため、2枚重ねして圧搾成形されている2プライの薄葉紙10が意図しないタイミングで単葉紙10A、10Bの接合状態を解消して1枚ずつに離れてしまうことを少なくすることができ、使い易い状態を維持することができる。
また、薄葉紙10は、両側辺10sの近傍の接触する可能性の低い限られた範囲にエッジエンボスEが形成されているので、肌触り等が損なわれてしまうことなく、快適に使用することができる。
このように、上述の第1、第2実施形態の薄葉紙1、10においては、単葉紙1A、1Bや単葉紙10A、10Bの圧搾成形接合されている状態を高品質に維持することができる。
これに加えて、薄葉紙1、10は、軸方向端部の側辺1s、10sに対して傾斜角度Sd25度で傾斜して均等間隔で連続する凹部eのエンボス模様(連続模様)が圧搾成形されている。これにより、そのエンボス模様を圧搾成形するエンボス加工装置100は、エンボスロール101の凸部103を、受けロール106のラバー被覆層107に押し込む圧搾成形位置を軸方向にずらしつつエンボス加工を行うことができる。したがって、エンボス加工装置100は、軸方向に同一の円周ライン上でラバー被覆層107の変形が繰り返されることを回避することができ、磨耗に起因する劣化等を分散して使用限界(耐用期間)を延長することができる。
この結果、エンボス加工を施す受けロール106の耐用期間を延長可能なエッジエンボスEの薄葉紙1、10(原紙30)を実現して、そのエンボス加工を実行するエンボス加工装置100を提供することができる。
また、薄葉紙のエッジエンボスを圧搾成形するエンボス形状としては、格子状の平坦部104の間の離間位置に四角錐台形状の凸部103が連続するように配列されている形態に限るものではない。例えば、突出する凸形状が直線的に、あるいは湾曲するなどして連続する形態でも良い。また、エンボス加工部102の凹凸を逆にして、格子状に突出する凸部と、その格子状の凸部内で凹形状に窪む個々の凹部とが配列されているエンボス形状としてもよい。
さらに、受けロールの外周面にラバー被覆層107を備える場合を一例として説明するがこれに限るものではない。例えば、表面のゴム被覆を省いてスチール表面に、原紙30を間に挟んでエンボスロール101の凸部103が突き当たるようにして、薄葉紙1、10にエンボス模様を圧搾成形するようにしてもよい。この場合にも、上述実施形態と同様に、そのエンボス加工による磨耗等に起因する劣化を軽減して耐用期間を延長することができる。
また、上述の実施形態では、同一径のロール対101、106を採用するエンボス加工装置100を利用する場合を一例として説明するが、これに限るものではない。例えば、図10に示すように、エンボスロール101と受けロール106とを異なる外径にすることによっても、相対回転に連れて圧搾加工箇所を軸方向にずらしつつ、周方向にもずらすことができ、圧接箇所が周毎に同期してしまうことを回避することができる。この場合には、上述実施形態よりも長い耐用期間の延長を期待することができる。
エンボス加工部102の凸部103の高さは、0.1mm〜2.0mmとすることができるが、0.1mm〜0.5mmが好ましく、0.2mm〜0.5mmがさらに好ましく、0.2mm〜0.495mmが特に好ましい。前記範囲とすることで、受けロール106の磨耗を低減することができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1、10……薄葉紙
1A、1B、10A、10B……単葉紙
1s、10s……側辺
30……原紙
31A、31B……単紙
50……収納箱
55……取出口
100……エンボス加工装置
101……エンボスロール
101d……回転軸
102……エンボス加工部
103……凸部
106……受けロール
107……ラバー被覆層
E……エッジエンボス
e……エンボス形状(凹部)
Sd……傾斜角度
W……所定幅

Claims (8)

  1. 側辺を有する薄葉紙であって、
    前記側辺に対する平行方向に延長されて当該薄葉紙よりも狭い幅のライン状のエンボス模様が形成されており、
    前記エンボス模様は、間断なく連続する、または断続的に連続する複数のエンボス形状が圧搾成形されて形成され、
    前記エンボス形状の連続方向は、前記側辺に対して傾斜していることを特徴とする薄葉紙。
  2. 前記エンボス形状の連続方向は、前記側辺に対して15度〜35度で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の薄葉紙。
  3. 前記エンボス模様は、前記側辺の近傍に少なくとも1本のエッジエンボスとして形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄葉紙。
  4. 前記エッジエンボスは、前記側辺間の幅方向に2mmから10mmの幅に形成されている請求項3に記載の薄葉紙。
  5. 前記エッジエンボスは、前記側辺間の幅方向に3個から10個のエンボス形状を圧搾成形されて形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の薄葉紙。
  6. 前記エンボス模様は、単位面積当たりで、30個から150個/m2のエンボス形状を圧搾成形されて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の薄葉紙。
  7. 前記エンボス模様は、前記エンボス形状を0.1mmから2.0mmの深さの凹形状に圧搾成形されて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の薄葉紙。
  8. 前記エンボス模様は、前記エンボス形状が矩形形状に形成されて、当該エンボス形状の少なくとも1辺が直線的に連続するように並列されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の薄葉紙。
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