JP2020031624A - 畜舎およびその臭気低減システム - Google Patents

畜舎およびその臭気低減システム Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストおよび設置コストの低減が可能な畜舎およびその臭気低減システムを提供する。【解決手段】家畜の糞尿が落下可能な床3と、床下に形成され、落下した糞尿を受け入れる臭気低減用の水を貯溜するFRP製の水貯溜部4と、を備える畜舎2と、水貯溜部4から排出される糞尿混合水を曝気する曝気槽21と、曝気槽21で曝気処理した曝気処理汚泥を沈殿分離させる沈澱槽31と、沈澱槽31の上澄水を水貯溜部4に環流させる環流路41と、を備える臭気低減システム1とした。【選択図】図1

Description

本発明は、畜舎およびその臭気低減システムに関する。
一般に、豚舎はすのこ状の床を備えており、豚の糞尿をそのまま床下に落下させるようになっている。従来の豚舎の構造として、すのこ床の床下ピットに機械式スクレーパを設置し、主に尿は尿溝または尿溝パイプで排出し、糞はスクレーパで掻き出して糞尿を分離処理するようにしたものがある。しかし、この構造では以下のような問題がある。
(1)冬場など、スクレーパピットから糞を排出する箇所から冷気が侵入する。カーテンやダンパーシャッター等で塞ぐ方法があるが、稼働回数の多さ、施設構造的に完全な空気な遮断は難しく、豚舎への風の侵入により温度管理が難しい、冬場にかぎらず、ピット下部からの流入風は臭気やアンモニアを含んでおり、子豚の病気の原因にもなる。
(2)床下の糞尿溜構造がコンクリート造であるため、掻き出しの際に糞尿がコンクリート表面の微細な凹凸に残りやすく、臭気が残ったり、雑菌が繁殖するという問題がある。コンクリートは糞尿により腐食しやすいため、腐食によって表面の凹凸が粗くなった場合には、この凹凸に入り込んだ糞尿を掻き出すことがますます困難となる。コンクリート表面にこびり付いた汚れは、高圧洗浄機等によって清掃するが。高い圧でないと取れない為、高圧水によってコンクリートが磨耗する。
これに対し、特許文献1には、床下にメタン発酵槽を配置し、糞尿をこのメタン発酵槽に供給する技術が記載されている。また、特許文献2には、床下に活性汚泥浄化槽を配置し、糞尿をこの活性汚泥浄化槽に落下させる技術が記載されている。
特開昭62−22524号公報 特開2002−84908号公報
しかしながら、床下にメタン発酵槽や活性汚泥浄化槽を配置することは製造コストおよび設置コストが嵩み、豚舎自体が大型化するという問題がある。
本発明は、製造コストおよび設置コストの低減が可能な畜舎およびその臭気低減システムを提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、家畜の糞尿が落下可能な床と、床下に形成され、落下した糞尿を受け入れる臭気低減用の水を貯溜するFRP製の水貯溜部と、を備えることを特徴とする畜舎とした。
本発明によれば、床下には、単に水を貯溜する水貯溜部を配置するだけで済むため、設置コストの低減を図れる。FRP製の水貯溜部を設置することで、屋外気と遮断することができる。したがって、従来の機械式スクレーパを設置する方式のようにピットから吹き込む床下からの風が発生せず、温度管理がしやすく子豚の成長も良好となる。
オーバーフロー管等を使用して床下臭気も排気することで、豚舎床上は豚にとって快適となる。清掃時はオーバーフロー管を抜き、全汚水を流す、または洗浄する。FRP製の水貯溜部は汚れが落ちやすいため、低圧の洗浄水でも汚れが落ち、洗浄による摩耗劣化等のおそれがない。また、洗浄後の残存雑菌も少ない。そして、消毒して乾燥させた後、新たに水貯溜部に水を張り再度使用する。
また、本発明は、前記水貯溜部は、一方向から見た側断面視で上部に開口部を有した略半円形状を呈して、建築躯体に凹設された溝に設置され、少なくとも前記溝に設置される前の状態において、前記開口部の一対の側板部は、上方に向かうにしたがい間隔が広くなるように略逆ハの字状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、水貯溜部を経済的に製作でき、建築躯体の溝の施工誤差によらず、水貯溜部を容易に設置できる。
また、本発明は、前記床の下方に、前記溝と前記側板部との隙間を覆う隙間覆い部材を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、溝と側板部との隙間から糞尿が溝内に浸入することを確実に阻止できる。
また、本発明は、前記水貯溜部は、一方向から見た側断面視で、互いに対向する一対の鉛直状の側板部と、V字形状に形成された底板部と、を有して上部が開口した形状を呈していることを特徴とする。
本発明によれば、水貯溜部の構造を簡略化できる。
また、本発明は、前記水貯溜部は、前記一方向に分割して構成され、分割部分は、外側に膨設された段差縁部同士が重なり合って締結されたうえで、内側にシール材料が充填されていることを特徴とする。
本発明によれば、水貯溜部の長さ寸法が大きい場合に、簡単な構造で分割構成することができる。
また、前記床と前記水貯溜部における水面との距離は、50cm以上に設定されていることが望ましい。
また、本発明は、家畜の糞尿が落下可能な床と、床下に形成され、落下した糞尿を受け入れる臭気低減用の水を貯溜するFRP製の水貯溜部と、を備える畜舎と、前記水貯溜部から排出される糞尿混合水を曝気する曝気槽と、前記曝気槽で曝気処理した曝気処理汚泥を沈殿分離させる沈澱槽と、前記沈澱槽の上澄水を前記水貯溜部に環流させる環流路と、を備えることを特徴とする畜舎の臭気低減システムとした。
本発明によれば、水貯溜部の水によって糞尿が稀釈されるため、畜舎内の臭気が低減される。また、糞尿混合水を曝気槽で曝気処理したうえで、沈澱槽の上澄水を水貯溜部に環流することで、アンモニア臭のほとんどない水として再利用できる。したがって、新たな水道水等を使用することがほとんどなくなり、経済性に優れたシステムとなる。
また、本発明は、前記水貯溜部と前記曝気槽との間に介設され、前記水貯溜部から排出された糞尿混合水の臭気を散水により脱臭して大気に排気し、散水処理水を前記曝気槽に流す脱臭装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、水貯溜部から排出された糞尿混合水の臭気を散水により脱臭して大気に排気し、散水処理水を曝気槽に流す脱臭装置を備えることにより、糞尿混合水に含まれる臭気をより効率的に脱臭できる。
また、本発明は、前記沈澱槽の上澄水を前記脱臭装置の散水用の水として供給することを特徴とする。
本発明によれば、沈澱槽の上澄水を脱臭装置用として再利用できる。
本発明によれば、製造コストおよび設置コストの低減が可能な畜舎およびその臭気低減システムとなる。
本発明に係る畜舎の臭気低減システムの構成図である。 水貯溜部を下方から見上げた外観斜視図である。 水貯溜部の分割部周りの断面図である。 水貯溜部の断面図である。 非常換気装置の正面図である。 排出路周りの外観斜視図である。 水貯溜部の変形例の断面図である。 水貯溜部の変形例を下方から見上げた外観斜視図である。 水貯溜部の変形例の単体の断面図である。 水貯溜部の変形例の分割部周りの断面図である。 脱臭装置の構成図である。 畜舎の外観斜視図である。 第2実施形態に係る畜舎の臭気低減システムの構成図である。 上澄水貯溜室の平面図である。 第3実施形態に係る畜舎の臭気低減システムの構成図である。 密閉ポンプ槽の内部に設けた排出路の排水トラップの説明図である。 第4実施形態に係る畜舎の臭気低減システムの構成図である。 第5実施形態に係る畜舎の臭気低減システムの構成図である。
図1において、本発明に係る畜舎の臭気低減システム1は、畜舎2と、曝気槽21と、沈澱槽31と、環流路41とを備えている。畜舎2は、例えば豚舎である。畜舎2の建物形態としては、鉄筋や木造、プレハブ等の固定建築物である固定畜舎であってもよいし、任意の地面に移動させて設置可能な非固定畜舎であってもよい。
「固定畜舎2A」
固定畜舎2Aは、家畜の糞尿が落下可能な床3と、床下に形成され、落下した糞尿を受け入れる臭気低減用の水を貯溜するFRP製の水貯溜部4と、を備えている。床3は、スノコや打抜き金網等であり、そのスリットや網目を通して糞尿が床下に落下するようになっている。
図4に示すように、水貯溜部4は、一方向から見た側断面視で、互いに対向する一対の鉛直状の側板部5と、V字形状に形成された底板部6と、を有して上部が開口した形状を呈している。落下してきた糞尿は水貯溜部4内に溜まった水に稀釈されることで、臭気の低減された糞尿混合水として水貯溜部4内に溜まることとなる。底板部6の端部には、糞尿混合水を排出するための排出ピット7(図2)が下方に膨設されている。水貯溜部4内には、糞尿混合水を越流させるためのオーバーフロー管8が設けられている。
水貯溜部4の一方向寸法が長い場合、図2に示すように、水貯溜部4を当該一方向に分割して構成すればよい。その分割部分は、図3に示すように、外側に膨設された段差縁部9同士が重なり合ってリベット止め等により締結されたうえで、内側にシール材料10が充填される。シール材料10としては、FRPを利用できる。以上のような形状とすれば、トラックやトレーラーでの搬送における道路法規上の高さ制限を考慮しつつ、製造工程や設置工程の簡略化を図ることができる。
「固定畜舎の変形例」
図7〜図10を参照して、固定畜舎の変形例を説明する。固定畜舎2Cも、家畜の糞尿が落下可能な床3と、床下に形成されたFRP製の水貯溜部4と、を備えている。固定畜舎2Cの水貯溜部4は、一方向から見た側断面視で上部に開口部を有した略半円形状を呈した槽筺体40を備えている。このような形状の槽筺体40は、例えば、フィラメントワインディング法により成形した略円筒状(楕円状)のFRP筺体を半割りにすることで容易に製作することができる。図7に示すように、槽筺体40は、例えば、建築躯体に凹設された溝46に設置される。溝46は、例えば豚舎家屋の床面Fに断面矩形状に凹設され、コンクリートで養生されている。
図9から判るように、槽筺体40は、断面円弧状に形成された底板部40Aと、底板部40Bの両端に形成される直線状の一対の側板部40Bと、を備えている。底板部40Aと側板部40Bとは、前記したようにフィラメントワインディング法等により一体に成形されている。図8に示すように、槽筺体40の底部には、糞尿混合水を排出するための排出ピット42が下方に膨設されている。槽筺体40内には、糞尿混合水を越流させるためのオーバーフロー管(図示せず)が設けられ、糞尿混合水は排出ピット42を通して所定の外部に排出される。また、槽筺体40の底部には、溝46の底面に接面する支持台座43が設けられている。
図9に示すように、少なくとも溝46に設置される前の状態において、一対の側板部40Bは、上方に向かうにしたがい間隔が広くなるように略逆ハの字状に形成されている。このように、一対の側板部40Bを略逆ハの字状に形成することで、溝46の幅寸法に施工誤差があったとしても、図7に示すように、槽筺体40を設置した際に、溝46の溝壁により側板部40Bを矢印のように内側に弾性変形させて設置できる。これにより、溝46の施工誤差によらず、側板部40Bを溝46の側壁に密着させて槽筺体40を溝46内に収まりよく設置できる。したがって、溝46の側壁と側板部40Bとの隙間から糞尿が溝46内に浸入することを阻止できる。
また、床3の下方に、溝46の溝壁と前記側板部40Bとの隙間を覆う隙間覆い部材44を設ければ、溝46の側壁と側板部40Bとの隙間から糞尿が溝46内に浸入することを確実に阻止できる。隙間覆い部材44の材質は、金属材料、樹脂材料、布材料等、適宜なものを選択できる。
槽筺体40の一方向寸法が長い場合には分割構成とし、図10に示すように、外側に膨設された45同士を突き合わせて接着材や接合材等を用いて連結し、内側にシール材料10を充填する。また、固定畜舎2Cとしては、図12に示すように、1つの豚舎家屋内に複数の水貯溜部4を並設させてもよい。固定畜舎2Aも同様である。
以上のように、本発明によれば、床3の下方に、単に水を貯溜する水貯溜部4を配置するだけで済むため、設置コストの低減を図れる。FRP製の水貯溜部4を設置することで、屋外気と遮断することができる。したがって、従来の機械式スクレーパを設置する方式のようにピットから吹き込む床下からの風が発生せず、温度管理がしやすく子豚の成長も良好となる。また、FRP製の水貯溜部4は汚れが落ちやすいため、低圧の洗浄水でも汚れが落ち、洗浄による摩耗劣化等のおそれがない。また、洗浄後の残存雑菌も少ない。
「非固定畜舎2B」
図1において、非固定畜舎2Bは、横置きに設置されるFRP製の筒状の筺体11を備えている。この種の筺体11を備えた構造のものとしては、既に本出願人が特開2008−79599号公報で出願している。非固定畜舎2Bも、家畜の糞尿が落下可能な床3を備えており、床下を水貯溜部4として水を貯溜させることができる。筺体11の一方の側面には、糞尿混合水を排出するための排出ピット12が膨設されている。図6に示すように、排出ピット12内には、糞尿混合水を越流させるためのオーバーフロー管13が設けられている。
上記した固定畜舎2A,2Cや非固定畜舎2Bでは、床3と水貯溜部4における水面との距離H(図7参照)を、50cm以上に設定することが好ましい。距離Hを50cm未満とすると、水面からの冷気で家畜が冷えやすくなり、また臭気が床3上まで届きやすくなって家畜に影響が出やすい。
「曝気槽21、沈澱槽31」
本実施形態の曝気槽21と沈澱槽31は共に地上に設置される。図1において、固定畜舎2Aの排出ピット7や非固定畜舎2Bの排出ピット12から排出される糞尿混合水は、排出路14を介して曝気槽21に送られる。図1では、曝気槽21を第1曝気槽21Aと第2曝気槽21Bとに分けた形態を示している。排出路14からの糞尿混合水は先ず第1曝気槽21Aに送られる。第1曝気槽21Aは曝気専用の槽である。糞尿混合水は、エア噴射器22から噴射するエアにより攪拌されて曝気処理され、好気性分解によりアンモニア臭が低減される。
第1曝気槽21Aで曝気処理された処理汚泥は、第2曝気槽21Bに送られて再度曝気処理される。これにより、アンモニア臭が一層低減される。第2曝気槽21Bで曝気処理された処理汚泥は沈澱槽31に送られ、沈澱槽31で沈澱した汚泥は汚泥貯溜槽32に送られる。汚泥貯溜槽32から排出された汚泥は、例えば脱水機33で脱水処理されて堆肥等に利用される。一方、沈澱槽31での上澄水は、環流路41を介して固定畜舎2Aや非固定畜舎2Bの水貯溜部4に供給される。
なお、本実施形態では、第2曝気槽21Bと沈澱槽31と汚泥貯溜槽32とを、一つの筺体内で仕切り板により画成した構造としているが、それぞれ別体の筺体を備える構造としてもよい。また、曝気槽21は1つのみであってもよい。
以上の構成を備えた臭気低減システム1によれば、水貯溜部4の水によって糞尿が稀釈されるため、畜舎2内の臭気が低減される。また、糞尿混合水を曝気槽21で曝気処理したうえで、沈澱槽31の上澄水を水貯溜部4に環流することで、アンモニア臭のほとんどない水として再利用できる。したがって、新たな水道水等を使用することがほとんどなくなり、経済性に優れたシステムとなる。
「脱臭装置70」
図11を参照して、脱臭装置70を説明する。脱臭装置70は、水貯溜部4と曝気槽21(図1参照)との間に介設されている。脱臭装置70は、水貯溜部4から排出された糞尿混合水の臭気を散水により脱臭して大気に排気し、散水処理水を曝気槽21に流す装置である。
固定畜舎2Cや非固定畜舎2Bの水貯溜部4の糞尿混合水は、オーバーフロー管13から排出路14に流れる。排出路14を構成する管は、例えば地中に埋設されている。排出路14の途中には、上方に延設し地上に延びる臭気管83の一端が接続されている。固定畜舎2C或いは非固定畜舎2Bの床3の下方には、排気管71の一端が臨んでいる。排気管71の他端は、臭気管83の途中に接続している。臭気管83の他端は、地上に設置された脱臭装置70に接続されている。
脱臭装置70は、筺体84の内部が鉛直状の仕切り板85によって2つの空間に画成されている。2つの空間は仕切り板85の下方で連通している。一方の空間の上下方向中程にはろ材74が充填されており、このろ材74よりも上方の空間に前記臭気管83の他端が臨むとともに、散水ノズル73が配置されている。散水ノズル73は、前記環流路41或いは別途の清水源に接続した給水管72に取り付けられている。散水ノズル73は下方のろ材74に向けて散水するように下向きに配置されている。なお、散水ノズル73のノズル形状や配置形状、個数等は特に限定されるものではない。
ろ材74の下方には、ろ材74を洗浄するためのろ材洗浄散気管75が配置されている。ろ材洗浄散気管75は、上方に向けてエア噴射孔が複数開口しており、このエア噴射孔からろ材74に向けてエアが噴射し、ろ材を洗浄する。ろ材洗浄散気管75は、図示しないエアコンプレッサ等に接続されている。
他方の空間側の最上部には、換気扇もしくは軸流ファン等の排気装置80が取り付けられている。また、他方の空間側において、下方には開閉バルブ76を備えた放流管77の一端が臨み、上方には開閉バルブ78を備えたオーバーフロー配管79の一端が臨んでいる。開閉バルブ76は通常時に開状態、ろ材74の洗浄時に閉状態とする。オーバーフロー配管79の他端は放流管77に接続している。放流管77の他端は密閉ポンプ槽81に接続している。排出路14の末端も密閉ポンプ槽81に接続している。密閉ポンプ槽81と曝気槽21(図1参照)とは、排出管82で接続されている。
以上により、排出路14を流れる糞尿混合水から発生した臭気は、臭気管83を通って脱臭装置70の筺体84の内部に流れる。床3の下方の臭気も、排気管71、臭気管83を通って脱臭装置70の筺体84の内部に流れる。筺体84内で、臭気は、散水ノズル73で散水された状態の雰囲気を通過するとともに、ろ材74を通過することで効率良く脱臭され、排気装置80により大気に排気される。ろ材74から滴下する散水処理水は、放流管77を介して密閉ポンプ槽81に排出され、排出管82を介して曝気槽21(図1参照)に流れる。
以上のように、水貯溜部4と曝気槽21との間に介設され、水貯溜部4から排出された糞尿混合水の臭気を散水により脱臭して大気に排気し、散水処理水を曝気槽21に流す脱臭装置70を備える構成とすれば、糞尿混合水に含まれる臭気をより効率的に脱臭できる。また、環流路41を介して沈澱槽31の上澄水を脱臭装置70の散水用の水として供給すれば、沈澱槽31の上澄水を脱臭装置用として再利用でき、経済的となる。
「非常換気装置51」
次に非常換気装置について説明する。近年の豚舎は、換気部を除き、臭気が外部に漏れないようにほぼ密閉構造となっている。換気はほぼ常時行っており、例えば換気扇などにより外気を舎内に取り込み、所定の排気部から排気している。しかし、停電により換気扇が止まると、内部が密閉されているために豚が酸欠で死んでしまう。そのため、豚舎では、通常の換気装置とは別に、停電など非常時の換気機能を担う非常換気装置が設けられている。以下、非常換気装置を非固定畜舎2Bに取り付けた形態について説明する。
図5において、非常換気装置51は、非固定畜舎2Bの一方の側面2Cの外側に取り付けられたハウジング52を備えている。ハウジング52内には、ロッド53Aが下方に延びるようにして電磁ソレノイド53が設けられている。電磁ソレノイド53は、通電時にはロッドが53Aが縮退し、非通電時にロッド53Aが伸長する。ロッド53Aの下端には、連結部材54およびコイルばね55を介してワイヤ56の上端が連結されている。ワイヤ56はハウジング52の底部からさらに下方に向けて延びており、下端には錘57が取り付けられている。ワイヤ56の下部周りには、鉛直状に延びる係止棒部58が取り付けられている。
非固定畜舎2Bの側面2Cには、矩形状の非常換気窓が形成されており、通常時はこの非常換気窓を閉じるように非常換気扉59が取り付けられている。非常換気扉59は、ばね付勢付きのヒンジ60で回動開閉するように側面2Cに取り付けられており、通常時は非常換気扉59の被係止孔具61に前記係止棒部58が下方から差し込まれている。
図5は、通常時の状態を示しており、通電していることにより電磁ソレノイド53のロッド53Aが縮退して、係止棒部58が非常換気扉59の被係止孔具61に下方から差し込まれた状態にある。そして、停電等により電磁ソレノイド53が非通電になると、ロッド53Aが下方に伸長して、錘57によってテンションのかかったワイヤ56が下がり、係止棒部58が被係止孔具61から抜ける。これにより、ヒンジ60のばね付勢力によって非常換気扉59が開き、非常換気窓が開放される。
以上の非常換気装置51によれば、電磁ソレノイド53を利用することで簡単な構成でかつ確実に非常換気を行うことができる。なお、非常換気装置51は固定畜舎2Aに取り付けることもできる。
「T型管継手17」
複数の非固定畜舎2Bを並設した場合、各排出ピット12から排出される糞尿混合水をひとつながりの排水管に集合させることが好ましい。一方、豚舎が設置される場所としては、平坦地に限られず、凹凸のある野原等であることも多い。この場合、隣り合う豚舎間で高さ方向にずれがあると、排水管の連結作業に手間がかかるという問題がある。
この問題に対し、図6に示すように、排出路14はT型管継手17を備えている。オーバーフロー管13の下端は、排出ピット12の側面から外部に水平状に突出した突出部15を備えている。突出部15にはエルボ管16を介してT型管継手17が連結されている。T型管継手の3つの接続口の内で、直線状に通じ合う2つの接続口を17A,17Bとし、これらと直交する残りの接続口を17Cとすると、エルボ管16には接続口17Cが連結されている。これにより、接続口17A,17Bは、接続口17Cを中心として略水平方向の軸周りに回転調整可能な状態となり、隣り合う非固定畜舎2Bの間で高さ方向にずれがあったとしても、T型管継手17同士を配管18で容易に連結させることができる。
「第2実施形態」
図13を参照して第2実施形態を説明する。第2実施形態は、非固定畜舎2Bの臭気低減システムに関する。非固定畜舎2Bの底部に溜まった糞尿混合水は、オーバーフロー管13から排出路14に流れる。排出路14の下流端は、図11と同様に密閉ポンプ槽81に接続されている。密閉ポンプ槽81は、排出管82を介して第1曝気槽21Aに接続している。
図11では、排出路14の途中に臭気管83の一端を接続し、臭気管83の他端を脱臭装置70に接続していた。この構成では、脱臭装置70の排気装置80が作動すると、臭気管83と排出路14の内部が吸気されてオーバーフロー管13の開口部に負圧が生じる。図6に示すように、オーバーフロー管13は排出ピット12内に配置されており、この排出ピット12の上部にはメンテナンス用の開閉式の蓋部材が設けられている。そのため、オーバーフロー管13の開口部に負圧が生じると、外気が排出ピット12の本体部と蓋部材との隙間から非固定畜舎2B内に吸い込まれてしまう。子豚は特に寒気に弱いため、冬場の冷気が非固定畜舎2B内に流入することは問題である。
この問題に対し、第2実施形態では、図13に示すように、臭気管83の一端を、排出ピット12から離れた位置での床3(図1)と水面との間における非固定畜舎2Bの側面に接続している。臭気管83の他端は、脱臭装置70Aに接続している。臭気管83の途中にはバルブ83Aが設けられている。
脱臭装置70Aは、図11に示した脱臭装置70と基本構成は同じであり、筺体84の内部が鉛直状の仕切り板85によって2つの空間に画成されている。2つの空間は仕切り板85の下方で連通している。一方の空間の上下方向中程にはろ材74が充填されており、このろ材74よりも上方の空間に臭気管83の他端が臨むとともに、散水ノズル73が配置されている。散水ノズル73は下方のろ材74に向けて散水するように下向きに配置されている。散水ノズル73のノズル形状や配置形状、個数等は特に限定されるものではない。なお、図11では、散水ノズル73を環流路41の給水管72に取り付けたが、図13のように、筺体84の底部に溜まった水をポンプで循環させる配管86に取り付けてもよい。
ろ材74の下方には、ろ材74を洗浄するためのろ材洗浄散気管75が配置されている。ろ材洗浄散気管75は、上方に向けてエア噴射孔が複数開口しており、このエア噴射孔からろ材74に向けてエアが噴射し、ろ材を洗浄する。ろ材洗浄散気管75は、ブロワー87に接続されている。
他方の空間側の最上部は、排気管88を介して曝気槽21に接続されている。排気管88には、脱臭装置70A寄りから順に、ミストセパレータ89、ルーツブロワー90が設けられている。また、脱臭装置70Aの他方の空間側には、補給水管91と逆洗浄配管92が接続されている。筺体84の底部にはドレン管93が接続されている。
曝気槽21の構成は、図1に示したものと同じであり、第1曝気槽21Aと第2曝気槽21Bとに分かれている。第1曝気槽21Aは、単数でもよいし、図13のように複数の槽を連通させたものでもよいし、図1のように1つの筺体内で仕切り板によって画成された複数の槽室を有するものでもよい。第2曝気槽21Bは、1つの筺体内に仕切り板によって画成された沈澱槽31および汚泥貯溜槽32と共に配置されている。
ルーツブロワー90の作動により脱臭装置70Aから排気管88に吸気された臭気は、ミストセパレータ89によりミスト(微水滴)が除去されたうえで、曝気槽21に曝気用エアとして供給される。糞尿混合水は、この曝気用エアにより攪拌されて曝気処理され、好気性分解によりアンモニア臭が低減される。なお、供給する曝気槽21は、第1曝気槽21A、第2曝気槽21Bの両方でもよいし、例えば、バルブの選択によりどちらか一方に供給するようにしてもよく、特に限定されるものではない。
第2曝気槽21Bで曝気処理された処理汚泥は沈澱槽31に送られ、沈澱槽31で沈澱した汚泥は汚泥貯溜槽32に送られる。汚泥貯溜槽32から排出された汚泥は、例えば脱水機33で脱水処理されて堆肥等に利用される。一方、沈澱槽31での上澄水は、上澄水貯溜室94に貯溜される。図14に示すように、上澄水貯溜室94は、仕切り板95によって、沈殿槽31に連通する第1貯溜室94Aと、第1貯溜室94Aにバルブ96を介して連通する第2貯溜室94Bと、第1貯溜室94Aにバルブ97を介して連通する第3貯溜室94Cと、に画成されている。第1貯溜室94A内の水は、バルブ96,97の開閉操作により、第2貯溜室94B、第3貯溜室94Cに選択的に流入する。
第2貯溜室94Bに流入した上澄水は、ポンプ98により環流路41を介して非固定畜舎2Bの水貯溜部4に供給される。第3貯溜室94Cに流入した上澄水は、排水管99を介して例えば液肥として利用されたり、既設浄化槽に送られる。これにより、上澄水を状況に合わせて有効利用できる。
なお、ブロワー87は、送気管100を介して脱臭装置70Aのろ材洗浄散気管75にエアを供給するとともに、送気管101を介して第1貯溜室94Aに曝気用エアを供給するようになっている。これにより、上澄水を一層浄化できる。
以上のように、畜舎2から排出された臭気を曝気槽21に曝気用のエアとして供給する構成とすれば、臭気を曝気用のエアとして有効に利用できるとともに、臭気の低減効率を高めることができる。また、脱臭装置70Aを備えることで、臭気の低減効率を一層高めることができる。
また、本実施形態では、畜舎2が、横置きに設置されるFRP製の筒状の筺体11と、筺体11の側面に膨設され、メンテナンス用の開閉蓋を有する排出ピット12と、排出ピット12内に設けられ、糞尿混合水を越流させるオーバーフロー管13と、を備えた非固定畜舎2Bであり、非固定畜舎2Bから臭気を排出させる臭気管83を、排出ピット12から離れた位置で、床3と水面との間における筺体11の側面に接続した。これにより、例えば、本実施形態のようにルーツブロワー90の作動により脱臭装置70Aを通して臭気管83に負圧が発生しても、臭気管83は排出ピット12から離れた位置に取り付けられているので、その負圧の影響により、外気が排出ピット12の本体部と蓋部材との隙間から非固定畜舎2B内に吸い込まれるという問題は生じない。したがって、冬場の冷気が非固定畜舎2B内に流入して子豚に影響を与えることがない。
「第3実施形態」
図15を参照して第3実施形態を説明する。第3実施形態の臭気低減システムは、それぞれ複数の非固定畜舎2B、固定畜舎2Cを備えている。各固定畜舎2Cのオーバーフロー管13から排出された糞尿混合水は、排出路14に集合されて密閉ポンプ槽81に送られる。密閉ポンプ槽81は、排出管82を介して第1曝気槽21Aに接続している。非固定畜舎2Bの各床3の下方には臭気管102が接続し、固定畜舎2Cの各床3の下方には臭気管103が接続している。各臭気管102,103の下流端は排出路14に接続している。これにより、後述するように密閉ポンプ槽81の内部が吸気されると、排出路14内に負圧が生じ、各畜舎の床下の臭気が各臭気管102,103に吸気されて排出路14に流れる。固定畜舎2C内においてはオーバーフロー管13の開口部にも負圧が生じるが、非固定畜舎2Bの場合と異なり、負圧の影響で外気が流入するという問題は生じない。なお、各臭気管102,103には必要に応じてバルブ104が設けられる。
一方、非固定畜舎2Bの各オーバーフロー管13は、排出路14とは別に設けられた排出路105を介して密閉ポンプ槽81に接続している。図16に拡大して示すように、排出路105の排出口105A周りは、密閉ポンプ槽81の内部に配置されて、一部の糞尿混合水が溜まるように排水トラップ106が形成されている。図では、排水トラップをU字形状のトラップとした場合を示している。排水トラップ106を設けることで、排出口105A周りに常に一部の糞尿混合水が溜まった状態となるので、密閉ポンプ槽81の内部が吸気されても排出路105に負圧が生じることはない。したがって、オーバーフロー管13の開口部に負圧が生じて、外気が排出ピット12の本体部と蓋部材との隙間から非固定畜舎2B内に吸い込まれるという問題は生じない。
密閉ポンプ槽81の内部は、排気管107を介して曝気槽21に接続されている。排気管107には、密閉ポンプ槽81寄りから順に、ミストセパレータ89、ルーツブロワー90が設けられている。ルーツブロワー90の作動により密閉ポンプ槽81から排気管107に吸気された臭気は、ミストセパレータ89によりミスト(微水滴)が除去されたうえで、曝気槽21に曝気用エアとして供給される。
曝気槽21や沈澱槽31の構成は第2実施形態と同じであるのでその説明は省略する。なお、脱水機33で処理した処理水を管路108により密閉ポンプ槽81に戻してもよい。また、環流路41の水を管路109により密閉ポンプ槽81に戻してもよい。
「第4実施形態」
図17を参照して第4実施形態を説明する。第4実施形態は、第3実施形態に対し、曝気槽21の内部から臭気を排気して土壌脱臭処理する構成を備えている。これ以外の構成は、第3実施形態と同じであるので、同符号を付して重複説明は省略する。
第1曝気槽21Aには、排気管110の一端が接続している。排気管110の他端はミストセパレータ111に接続し、ミストセパレータ111はルーツブロワー112に接続している。ルーツブロワー112には、土壌に埋設される埋設管113が接続されている。以上により、ルーツブロワー112の作動により第1曝気槽21Aから排気管110に吸気された臭気は、ミストセパレータ111によりミスト(微水滴)が除去されたうえで、埋設管113から土壌に排気され、土壌脱臭される。これにより、臭気の低減効率を一層高めることができる。
「第5実施形態」
図18を参照して第5実施形態を説明する。第5実施形態は、第4実施形態に対し、密閉ポンプ槽81とミストセパレータ89との間に脱臭装置70Aを設けている。これ以外の構成は、第4実施形態と同じであるので、同符号を付して重複説明は省略する。
脱臭装置70Aの構成は、図13に示したものと同じである。本実施形態によれば、ルーツブロワー90の作動により密閉ポンプ槽81から排気管107に吸気された臭気は、脱臭装置70Aにより脱臭されたうえで、ミストセパレータ89によりミスト(微水滴)が除去されて曝気槽21に曝気用エアとして供給される。これにより、臭気の低減効率を一層高めることができる。
1 畜舎の臭気低減システム
2 畜舎
3 床
4 水貯溜部
5 側板部
6 底板部
21 曝気槽
31 沈澱槽
41 環流路
70,70A 脱臭装置

Claims (14)

  1. 家畜の糞尿が落下可能な床と、床下に形成され、落下した糞尿を受け入れる臭気低減用の水を貯溜するFRP製の水貯溜部と、を備えることを特徴とする畜舎。
  2. 前記水貯溜部は、一方向から見た側断面視で上部に開口部を有した略半円形状を呈して、建築躯体に凹設された溝に設置され、
    少なくとも前記溝に設置される前の状態において、前記開口部の一対の側板部は、上方に向かうにしたがい間隔が広くなるように略逆ハの字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の畜舎。
  3. 前記床の下方に、
    前記溝と前記側板部との隙間を覆う隙間覆い部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の畜舎。
  4. 前記水貯溜部は、一方向から見た側断面視で、互いに対向する一対の鉛直状の側板部と、V字形状に形成された底板部と、を有して上部が開口した形状を呈していることを特徴とする請求項1に記載の畜舎。
  5. 前記水貯溜部は、前記一方向に分割して構成され、
    分割部分は、外側に膨設された段差縁部同士が重なり合って締結されたうえで、内側にシール材料が充填されていることを特徴とする請求項4に記載の畜舎。
  6. 前記床と前記水貯溜部における水面との距離が、50cm以上に設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の畜舎。
  7. 家畜の糞尿が落下可能な床と、床下に形成され、落下した糞尿を受け入れる臭気低減用の水を貯溜するFRP製の水貯溜部と、を備える畜舎と、
    前記水貯溜部から排出される糞尿混合水を曝気する曝気槽と、
    前記曝気槽で曝気処理した曝気処理汚泥を沈殿分離させる沈澱槽と、
    前記沈澱槽の上澄水を前記水貯溜部に環流させる環流路と、
    を備えることを特徴とする畜舎の臭気低減システム。
  8. 前記水貯溜部と前記曝気槽との間に介設され、前記水貯溜部から排出された糞尿混合水の臭気を散水により脱臭して大気に排気し、散水処理水を前記曝気槽に流す脱臭装置を備えることを特徴とする請求項7に記載の畜舎の臭気低減システム。
  9. 前記沈澱槽の上澄水を前記脱臭装置の散水用の水として供給することを特徴とする請求項8に記載の畜舎の臭気低減システム。
  10. 前記畜舎から排出された臭気を、前記曝気槽に曝気用のエアとして供給することを特徴とする請求項7に記載の畜舎の臭気低減システム。
  11. 前記畜舎から排出された臭気を、散水により脱臭して前記曝気槽に曝気用のエアとして供給する脱臭装置を備えることを特徴とする請求項10に記載の畜舎の臭気低減システム。
  12. 前記畜舎は、横置きに設置されるFRP製の筒状の筺体と、前記筺体の側面に膨設され、メンテナンス用の開閉蓋を有する排出ピットと、前記排出ピット内に設けられ、糞尿混合水を越流させるオーバーフロー管と、を備えた非固定畜舎であり、
    前記畜舎から臭気を排出させる臭気管は、前記排出ピットから離れた位置で、前記床と水面との間における前記筺体の側面に接続していることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の畜舎の臭気低減システム。
  13. 前記畜舎は、横置きに設置されるFRP製の筒状の筺体と、前記筺体の側面に膨設され、メンテナンス用の開閉蓋を有する排出ピットと、前記排出ピット内に設けられ、糞尿混合水を越流させるオーバーフロー管と、を備えた非固定畜舎であり、
    前記オーバーフロー管から越流した糞尿混合水を排出する排出路と、
    前記排出路と接続し、内部の臭気が吸気される密閉ポンプ槽と、
    を備え、
    前記排出路の排出口周りは、前記密閉ポンプ槽の内部に配置されて、一部の糞尿混合水が溜まるように排水トラップが形成されていることを特徴とする請求項7に記載の畜舎の臭気低減システム。
  14. 前記曝気槽の臭気を土壌脱臭処理することを特徴とする請求項7に記載の畜舎の臭気低減システム。
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