JP2020028418A - ゲームプログラムおよびゲームシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】興趣性に富んだ抽選を実行できるゲームプログラムを提供する。【解決手段】本発明のゲームプログラムは、制御部23(コンピュータ)を、ゲームに関する複数のゲーム媒体からなる抽選リストの中から1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段233と、前記ゲーム媒体抽選手段233による抽選が行われる前にユーザの操作により選択される特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除処理を実行するゲーム媒体削除手段235として機能させるとともに、制御部56(コンピュータ)を、ゲーム媒体削除手段235により削除処理される前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから選択するゲーム媒体選択手段564として機能させる。【選択図】図2

Description

本発明は、ゲーム媒体を選択的に削除する機能を備えたゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
ゲームには、ユーザがゲーム進行中にゲーム媒体(いわゆる「アイテム」)を取得し、それを消費して、ゲームを進行させるものがある。このゲーム媒体を取得する方法として、例えば、特許文献1には、ガチャと呼ばれる仕組みを用いた方法が開示されている。ガチャとは、複数のゲーム媒体について所定の抽選確率に基づき抽選が行われ、抽選によって選択された任意のゲーム媒体がユーザに付与される仕組みであるが、このガチャは抽選という射幸性を有する。
特開2018−051219号公報
通常、ガチャには、無料で抽選を行う(いわゆる「ガチャを引く」)ものと、課金等の何らかの代価の支払いにより有料でガチャを引くものとがある。有料のガチャには、ユーザは課金さえ行えば回数に制限なくガチャを引くことができる場合がある。
しかしながら、そのような有料のガチャでは、ユーザは所望のゲーム媒体を取得できるまで何度も課金を重ねる結果、課金が高額となり、ガチャの興趣性が失われる場合がある。
一方、無料のガチャのみとすると、ガチャを引く機会が制限されて、所望のゲーム媒体を取得できる確率が低下する結果、ユーザに不満を抱かせるおそれがある。
本発明の目的は、射幸性を煽ることなく、ユーザが安心してガチャを引くことができるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
第1の発明は、コンピュータを、
ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段と、
前記ゲーム媒体抽選手段による抽選が行われる前に、ユーザの操作に基づいて前記抽選リストの中から特定の前記ゲーム媒体である特定ゲーム媒体を選択するゲーム媒体選択手段と、
前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段と、
として機能させることを特徴とするゲームプログラムである。
また、第1の発明において、コンピュータを、
前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行する際の、前記ユーザが負担する代価を算定する代価算定手段として更に機能させ、
前記代価算定手段は、所定の情報をもとに前記代価を算定し、
前記所定の情報には、前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体の種類もしくは前記特定ゲーム媒体の数、または前記削除処理が実行された回数、の少なくとも1つが含まれる、とすることができる。
また、第1の発明において、
前記ゲーム媒体削除手段は、課金または前記ゲームに関する特定のパラメータの消費に応じて、前記削除処理を実行することができる。
また、第1の発明において、
前記ゲーム媒体削除手段による前記削除処理の前後において、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段、
として更に機能させ、
前記変更手段は、前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる前記ゲーム媒体の前記抽選確率を上昇させることができる。
第2の発明は、
上記第1の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と、上記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、を備えるゲームシステムである。
本発明によれば、ユーザの操作に基づいて、ガチャを引く前に前記抽選リストから、例えばユーザが取得を望まない特定ゲーム媒体を選択的に削除することができる。そのため、ユーザの所望するゲーム媒体を取得できる確率が上がるので、射幸性を煽ることなく、ユーザは安心してガチャを引くことができる。従って、ガチャの興趣性が向上する。
第1実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるサーバ装置およびゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。 図2の#3における抽選イベントの画面例である。 図2の#11における代価支払いの選択画面例である。 図2の#15におけるゲーム媒体削除手段による削除処理実行後の抽選イベントの画面例である。 図2の#16でゲーム媒体の削除を選択した場合の代価支払いの選択画面例である。 図2の#20でガチャを引いて取得したゲーム媒体が報知されたときの画面例である。 第2実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるサーバ装置およびゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。
[第1実施形態]
本発明の実施形態にかかるゲーム装置5およびサーバ装置2を備えたゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示す第1実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2とゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態で説明するゲームは、前記ゲームシステム1にて実行されるオンラインゲームである。前記ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、1または複数のプレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを敵キャラクタと対戦させたりする。
ここで、ゲーム媒体は、ゲームに関する要素を表した電子データである。前記ゲーム媒体には、プレイヤキャラクタ、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具等)、プレイヤキャラクタやアイテムの特性パラメータ(攻撃力、防御力等)を強化するための素材等が含まれる。
このようなゲームは、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等のゲーム装置5を用いて実行される。
<ゲームシステム1の概要>
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置2およびゲーム装置5にて構成される。本実施形態では、ゲームシステム1が、いわゆるネイティブアプリである場合を例示する。
サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、各ゲーム装置5(下記のアカウント情報毎)のゲームデータの管理を行う。
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。また、ゲーム装置5は、サーバ装置2からアップデート用のゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。
なお、ゲーム装置5は、ゲームを進行するにあたり、先ずはサーバ装置2にログインする。各ユーザには、異なるアカウント情報が割り当てられており、アカウント情報には、ユーザ毎の識別情報(ユーザID)およびパスワードが含まれる。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5から通信ネットワーク6を介してサーバ装置2に送信される。
サーバ装置2は、送信されたアカウント情報に基づき、アクセスのあったゲーム装置5に対してユーザ認証を行う。
ユーザ認証が完了したゲーム装置5は、サーバ装置2と通信が可能となり、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)がサーバ装置2から送られる。ゲーム装置5は、前記データを受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
なお、ゲーム進行状況に関するデータは、ゲーム装置5のログイン時およびゲーム進行の所定のタイミング(アイテム消費、ゲーム課題クリア等のデータ更新時)において、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信される。
このように、ゲームシステム1では、所定のタイミングでサーバ装置2とゲーム装置5とが通信ネットワーク6を介して相互に通信を行う。これにより、サーバ装置2とゲーム装置5とで同期を取りながらゲームが進行される。
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2のハードウェア構成、および、ゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
<サーバ装置2の構成>
サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLAN等の通信ネットワーク6を介してゲーム装置5と通信可能に接続される。ネットワークインターフェース21を介して、ゲーム装置5へのゲームデータやゲームプログラム等の送信、およびアカウント情報等のゲーム装置5からの受信が行われる。
記憶部22は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。具体的に、記憶部22には、ユーザを照合するためのアカウント情報、ユーザのログイン履歴、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラム以外の各種プログラム等が格納されている。ゲームデータには、アカウント情報毎のゲーム進行状況に関する情報の他、後述する代価算定手段234により算出された、特定ゲーム媒体を削除処理するための代価情報、また、後述するゲーム媒体抽選手段233が選択するゲーム媒体(抽選リストを含む)が含まれる。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ装置2自身の動作を制御する。
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235、および配信手段236として機能する。
情報処理手段231は、ゲームプログラムの配信に必要なデータを、ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が受信する前記データとしては、ダウンロード要求情報、ゲーム媒体削除要求情報、およびアカウント情報が挙げられる。情報処理手段231が送信する前記データとしては、例えばゲームプログラムをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報が挙げられる。前記ダウンロード要求情報としては、ゲームプログラムのダウンロード要求、前記ゲーム媒体のダウンロード要求が挙げられる。
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したアカウント情報を用いて、ユーザの認証処理を行う。
ゲーム媒体抽選手段233は、抽選イベントの発生により、複数の前記ゲーム媒体を任意に選択し、選択された前記ゲーム媒体を抽選リストとして記憶部22に格納する。ここで、抽選イベントとは、ゲーム進行中に定期的または不定期に現れるゲーム媒体の抽選イベント、すなわち「ガチャ」を指す。
また、ゲーム媒体抽選手段233は、前記ゲーム媒体のダウンロード要求を情報処理手段231が受信した場合、後述する記憶部22に格納された抽選リストの中から任意のゲーム媒体を抽選により選択する。さらに、ゲーム媒体抽選手段233は、前記抽選により選択されたゲーム媒体を、後述する配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する。
代価算定手段234は、前述した記憶部22に格納された抽選リストの中の各ゲーム媒体について、前記抽選リストから削除するのに必要な代価を所定の情報を基に算出する。ここで、所定の情報とは、例えば、ゲーム媒体の種類、ゲーム媒体の数、または後述するゲーム媒体削除手段235によりゲーム媒体の削除処理が実行された回数を指す。また、代価算定手段234は、課金額以外に、特定のパラメータ、例えば、ゲーム進行中に取得される特定のゲーム媒体またはポイントとしても換算される。ここでいう特定のゲーム媒体とは、抽選リストからゲーム媒体を削除するために消費される特定のゲーム媒体を指す。またポイントとは、ゲーム媒体を削除するために必要な数値を意味し、例えばゲーム内のノルマを達成したとき等に取得され累積されていく得点を指す。そして、代価算定手段234は、前記所定の情報を代価情報としてゲーム装置5へ送信する。
ゲーム媒体削除手段235は、前述した記憶部22の抽選リストから、後述するゲーム媒体選択手段564により選択されたゲーム媒体を削除する。つまり、ゲーム媒体削除手段235は、ユーザの操作により、課金または上記特定のパラメータを消費して選択されたゲーム媒体を削除する。
具体的には、ガチャを引く前の段階で、ユーザの操作によりタッチパッド63を介して特定ゲーム媒体および代価支払いが選択されると、後述する指示取得手段563は、前記特定ゲーム媒体の削除処理に対する代価の支払い要求と共に、その特定ゲーム媒体削除要求を生成し、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する。
そして、ゲーム媒体削除手段235は、情報処理手段231が受信した前記ゲーム媒体削除要求に従って記憶部22内の抽選リストから前記特定ゲーム媒体の削除処理を実行する。
また、ゲーム媒体削除手段235は、前述したゲーム媒体抽選手段233の実行により選択されたゲーム媒体についても、記憶部22の抽選リストから削除処理を実行する。
配信手段236は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を情報処理手段231が受信したあと、ゲームプログラムおよび受信したアカウント情報に対応するゲームデータを、ゲーム装置5に配信(送信)する。また、配信手段236は、ゲーム媒体抽選手段233が抽選して選択した任意のゲーム媒体を、ゲーム装置5に配信(送信)する。
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、サーバ装置2から受信したゲームプログラムおよびゲームデータに基づいてゲームが進行する。
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、プレイヤキャラクタおよびゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。特に、ディスプレイ61に表示されるゲーム画像には、サーバ装置2から受信した抽選(ガチャ)画像が含まれる。
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
操作部54は、タッチパッド63と接続され、操作入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。例えば、ユーザは、タッチパッド63をタッチすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
記憶部55は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、サーバ装置2からダウンロードしたゲームプログラムおよびゲームデータを記憶することができる。記憶部55には、他のゲーム装置5に送信するための、自装置5および他のゲーム装置5のアカウント情報等も記憶される。特に、記憶部55には、サーバ装置2から受信した前記ゲーム媒体も記憶される。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
<ゲーム装置5の制御部56の機能的構成>
制御部56は、前記ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム進行手段562、指示取得手段563、ゲーム媒体選択手段564、報知手段565として機能する。
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。通信手段561は、アカウント情報、ユーザの操作に基づく新たなゲームデータのダウンロード要求情報、およびゲーム媒体削除要求情報を、サーバ装置2に送信する。通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータや、サーバ装置2にて抽選選択されたゲーム媒体等を受信する。
なお、前記ゲーム媒体は、通信手段561が受信する毎に記憶部55内に逐次記憶される。これにより、記憶部55内には、ゲーム媒体が1以上格納される。
ゲーム進行手段562は、ゲームデータに含まれるゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを読み出し且つゲームプログラムを実行して、二次元または三次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が表示される。
例えば、ゲーム進行手段562は、ゲーム画像上にプレイヤキャラクタを配置させる。ゲーム進行手段562は、ゲームの進行状況の下、ユーザのタッチパッド63の操作の内容を表す操作信号に応じて、前記プレイヤキャラクタを動かす制御を行う。
指示取得手段563は、前記タッチパッド63を介してユーザが入力した各種指示を取得する。例えば、指示取得手段563は、ユーザの操作により、抽選リストから特定ゲーム媒体を削除する旨が入力された場合、当該入力に応じて、サーバ装置2に送信するためのゲーム媒体の削除要求を生成する。
ゲーム媒体選択手段564は、ユーザの操作により選択されたゲーム媒体を抽選リストの中から削除する削除要求と、前記代価算定手段234により算定された代価の支払い要求とを生成する旨を指示取得手段563に指示する。
報知手段565は、サーバ装置2から受信した情報をディスプレイ61やスピーカ62を介してユーザに報知させる。ここで受信した情報とは、例えば、ゲーム媒体の削除に必要な代価情報、ゲーム媒体削除後に記憶部22に格納された抽選リストの情報、または、ガチャを引いて得られたゲーム媒体などが挙げられる。
<ゲーム媒体の削除処理について>
主に、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234およびゲーム媒体削除手段235によって行われるゲーム媒体の削除処理および抽選処理について詳述する。
ゲーム進行中に現れるガチャには、現実世界のガチャと同じように、一定数のゲーム媒体が含まれる抽選リストから順次ガチャによりゲーム媒体を引いていき、最終的にその抽選リストの中のゲーム媒体をすべて取得することになる「ボックスガチャ」なるシステムがある。
ところが、既に述べたように、課金によりガチャを引く場合、所望のゲーム媒体を取得するまで課金を繰り返す結果、課金額が高額になる場合がある。また、課金により容易に希望のゲーム媒体を取得できるとすると、ガチャの興趣性が失われるおそれがある。
そこで、本実施形態のゲーム媒体削除手段235は、ガチャを引く前に、予め抽選リストからユーザが取得を望まないゲーム媒体の削除処理を行う。特に本実施形態では、前記ボックスガチャおけるゲーム媒体の削除処理および抽選処理について説明する。
図3は、ゲーム進行中に前記抽選イベントが発生したときに、ディスプレイ61に映し出される画像例である。ディスプレイ61には、ガチャによる抽選画像aが表示されている。抽選画像aは、個々の内容が特定されないように表示された複数のゲーム媒体であるアイテムa2,a2,…a2と、アイテムa2,a2,…a2が収容された筐体a1と、筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2の数量の情報a3と、ユーザの操作により選択される「ガチャをひく」ボタンa4および「アイテムを削除」ボタンa5とで構成される。
図4に示すように、ユーザの操作により、ゲーム画像中の「アイテムを削除」ボタンa5が選択されると、ディスプレイ61上には、現在筐体内に収容されている各ゲーム媒体の名称と、代価算定手段234により算出された、各ゲーム媒体を削除するための代価情報とが表示される。
前記代価情報は、課金a6以外に、特定のパラメータとしてゲーム媒体の削除の用途に特化したゲーム媒体a7およびその数、さらに各ゲーム媒体(図4では、アイテムA〜C)の削除に必要なポイントa8もゲーム画像上に表示される。ユーザは、これらの中から代価の支払い方法を選択できるようになっている。
ユーザの操作により、タッチパッド63からユーザが削除を希望するゲーム媒体が選択され、そのゲーム媒体の削除に対する代価を支払う旨が入力されると、サーバ装置2のゲーム媒体削除手段235は、選択されたゲーム媒体(特定ゲーム媒体に相当)を、抽選リストの中から削除処理する。そのあと、削除処理後の抽選リストはゲーム装置5へ送信される。
図5は、特定ゲーム媒体が抽選リストから削除処理されたあとのディスプレイ61に表示された抽選画像aを示す。抽選画像aは、抽選リストから削除された特定ゲーム媒体の数だけ、抽選リスト中のゲーム媒体が減少していることを、筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2および数量の情報a3により示している。
一方、図3の画面で、ユーザの操作によりタッチパッド63から「ガチャをひく」ボタンa4が選択されると、ゲーム媒体抽選手段233により記憶部22に格納された抽選リスト、即ち削除処理のなされていない抽選リストから任意のゲーム媒体が抽選される。抽選されたゲーム媒体は、配信手段236によりゲーム装置5へ送信されて記憶部55に格納される。報知手段565は、図7に示すように、送信されてきたゲーム媒体をディスプレイ61およびスピーカ62に報知させる。
<サーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて>
上述したサーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて、図2〜図7を用いて説明する。
ゲーム進行中に抽選イベントが発生すると、配信手段236はその情報をゲーム装置5へ送信する(#1)。また、ゲーム媒体抽選手段233は、任意に複数のゲーム媒体を選択し、選択されたゲーム媒体を抽選リストとして記憶部22に格納する(#2)。
前記抽選イベントの情報を受信したゲーム装置5は、その情報内容をディスプレイ61およびスピーカ62、またはそのいずれかにより報知する(#3)。
例えば、図3に示すように、上記情報を受信したゲーム装置5は、抽選画像aをディスプレイ61上に表示させる。ユーザは、抽選画像a上の「ガチャをひく」ボタンa4または「アイテムを削除」ボタンa5の選択を行うことができる(#4)。
ここで、ユーザの操作により「アイテムを削除」ボタンa5が選択された場合(#4のYES)、指示取得手段563は、ゲーム媒体を削除する旨の削除要求を生成し、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する(#5)。
次いで、サーバ装置2の代価算定手段234は、記憶部22に格納された抽選リストの各ゲーム媒体について、そのゲーム媒体の種類や数量、またはゲーム媒体削除手段235によりゲーム媒体の削除処理が実行された回数をもとにして、削除に必要な代価を算定する(#7)。
また、代価算定手段234は、算定した代価情報を、配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する(#8)。前記代価情報を受信したゲーム装置5は(#9)、ディスプレイ61上にその代価情報を表示させる。
例えば、図4に示すように、削除対象となるゲーム媒体(アイテム)が複数表示され(図4ではアイテムA〜C)、各ゲーム媒体(アイテム)に対し削除に必要な代価情報が表示される。図4では、課金額a6、ゲーム媒体(アイテム)a7、ポイントa8が表示されている。
ここで、ユーザが、タッチパッド63の操作により、削除を希望するゲーム媒体を選択し(#10)、さらに代価の支払いを選択して(#11)、ゲーム媒体を削除する旨(図4では「削除実行」ボタンa9)を入力すると、ゲーム媒体選択手段564は、指示取得手段563に代価の支払い要求とユーザにより選択されたゲーム媒体の削除要求とを生成する旨の指示を出力する。指示取得手段563は、それら要求を、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する(#12)。
上記要求を受信したあと、サーバ装置2のゲーム媒体削除手段235は、代価の支払いが適正に行われたことを確認(例えば、課金処理が適正に行われたことを確認)したのち、#10で選択されたゲーム媒体を特定ゲーム媒体として、記憶部22の抽選リストから削除する(#13)。
また、ゲーム媒体削除手段235は、前述したゲーム媒体削除処理後に記憶部22に格納された抽選リストの更新情報を、配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する(#14)。ここで、抽選リストの更新情報とは、前記削除処理後の記憶部22内のゲーム媒体の数が挙げられる。
上記更新情報を受信したゲーム装置5は引き続き、ディスプレイ61上に抽選のガチャ画像を表示させる(#15)。特定ゲーム媒体が削除された後であるので、例えば、図5に示すように筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2および数量の情報a3は、特定ゲーム媒体が削除される前よりも少なく表示される。
ここで、ユーザは、再び「ガチャをひく」ボタンa4、または「アイテムを削除」ボタンa5を選択することができる(#16)。ユーザがゲーム装置5のタッチパッド63を介して、「アイテムを削除」ボタンa5の入力を行ったとする(#16のYES)。すると、指示取得手段563はゲーム媒体の削除要求を、通信手段561を介して、サーバ装置2へする(#5)。その後、上記と同様に#6以降が繰り返されるが、代価算定手段234により再度抽選リスト内のゲーム媒体について削除処理に必要な代価等が算定され、図6に示すように1回目とは異なる代価がディスプレイ61上に表示される。図6は、図4において1回目に「アイテムA」を削除したあとの2回目の代価支払いの選択画面を示す。
一方、ユーザがゲーム装置5のタッチパッド63を介して「ガチャをひく」ボタンa4の入力を行ったとする(#16のNO)。すると、指示取得手段563は、ゲーム媒体のダウンロード要求を生成し、通信手段561はこれをサーバ装置2へ送信する(#17)。
同様に、ステップ#4において、ユーザの操作により「ゲーム媒体の削除しない」、すなわち「ガチャをひく」ボタンa4が選択された場合(ステップ#4のNO)、指示取得手段563は、ゲーム媒体のダウンロード要求を生成し、通信手段561はこれをサーバ装置2へ送信する(#17)。
この場合、サーバ装置2のゲーム媒体抽選手段233は、記憶部22に格納された抽選リストの中から、一定の抽選確率に基づいて任意のゲーム媒体を選択する(#18)。つまり、特定ゲーム媒体の削除処理が行われていれば、削除後の抽選リストの中から抽選が行われる。特定ゲーム媒体の削除処理が行われていなければ、削除処理が成されていない抽選リストの中から抽選が行われる。
ゲーム媒体抽選手段233により抽選が行われると、ゲーム媒体削除手段235は、抽選リストから前記抽選により選択されたゲーム媒体の削除処理を行う。
次いで、配信手段236は、選択されたゲーム媒体と更新された抽選情報をゲーム装置5へ送信し(#19)、そのゲーム媒体はゲーム装置5の記憶部55に格納される。報知手段565は、そのゲーム媒体を図7のようにディスプレイ61およびスピーカ62、またはそのいずれかに報知させる(#20)。
引き続き、ユーザがタッチパッド63を介して抽選の続行を希望する旨の入力を行った場合(#21のYES)、「ガチャをひく」ボタンa4および「アイテムを削除」ボタンa5の選択画面が再び表示される(#4)。その後、#4以降が繰り返される。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段233と、前記ゲーム媒体抽選手段233による抽選が行われる前にユーザの操作により選択される特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段235として機能させるとともに、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ゲーム媒体削除手段235により削除処理される前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから選択するゲーム媒体選択手段564と、として機能させるものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、ユーザの操作に基づいて、ガチャを引く前に前記抽選リストから、例えばユーザが所望しない特定ゲーム媒体を選択し、ゲーム媒体削除手段235がそれを削除する。これにより、前記抽選リストの中のゲーム媒体の母数が、削除前より減少する。従って、結果的にガチャによる所望のゲーム媒体を取得できる確率が上がり、ガチャの興趣性が向上する。
また、前記抽選リストからゲーム媒体の削除処理を行う場合は、代価算定手段234がゲーム媒体の削除に必要な代価を算出する。代価は、ゲーム媒体の種類やその数、またはゲーム媒体削除手段235により削除処分が実行された回数により決定されるため、ユーザはその代価を考慮して抽選リストから削除したいゲーム媒体を選択することができる。従って、ユーザは課金額を調整しながらガチャの興趣性を享受することができる。
また、ゲーム媒体削除手段235は、代価を課金以外の特定のパラメータ、具体的にはゲーム媒体の削除の用途に特化したゲーム媒体およびその数、またはゲームの進行時に取得されるポイント等を代償に、ゲーム媒体を削除することができる。そのため、ユーザは、課金以外の方法で抽選リストからゲーム媒体を削除できる。従って、ユーザの負担する過剰な課金額を抑えることができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、前記ガチャが「ボックスガチャ」ではなく、各ゲーム媒体に設定された一定の確率に従って抽選される通常のガチャである場合について説明する。
本実施形態にかかるサーバ装置2には、変更手段237が上記第1実施形態にかかるサーバ装置2の制御部23に付加される。この相違点以外、例えばゲーム装置5の構成等は、上記第1実施形態と同様である。
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235、配信手段236、および変更手段237として機能する(図8)。
変更手段237は、ゲーム媒体削除手段235による特定ゲーム媒体の削除処理後に、各ゲーム媒体に予め設定された抽選確率を上昇させるように変更する。つまり、変更手段237は、特定ゲーム媒体の削除後の抽選リスト内に残るゲーム媒体の抽選確率を上昇させる。
情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235および配信手段236は、上記第1実施形態と同様である。
<サーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて>
上述したサーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて、図9を用いて説明する。
サーバ装置2およびゲーム装置5は、上記第1実施形態の図2の#1〜#13、および#16〜#21の工程と同様の処理を行う。つまり図9の#1〜#13は図2の#1〜#13に対応し、図9の#17〜#22は図2の#16〜#21に対応する。以下では、図9の#14〜#16を中心に説明する。
ゲーム媒体削除手段235が特定ゲーム媒体を削除したあと(#13)、変更手段237は抽選リスト中の各ゲーム媒体の抽選確率を変更する(#14)。
たとえば、抽選リストに4種類のゲーム媒体A、B、CおよびDがある場合において、それぞれ抽選確率が、15%、25%、25%および35%であったとする(計100%)。そして、ユーザの操作によりゲーム媒体Dが特定ゲーム媒体として選択され、ゲーム媒体削除処理手段235がゲーム媒体Dを削除処理したとする。このとき、抽選確率が35%であるゲーム媒体Dが削除されたため、変更手段237は、抽選リスト内に残るゲーム媒体A、BおよびCの各抽選確率を、ゲーム媒体Dの削除前に比して23%、38.5%および38.5%(計100%)に上昇させる。
このように、変更手段237は、ゲーム媒体A、BおよびCの各抽選確率を、ゲーム媒体Dが削除されたあと、ゲーム媒体Dが削除された分だけ上昇するように変更する。つまり、いずれの特定ゲーム媒体が削除されたかによって、残りのゲーム媒体の各抽選確率の変更度合いは調整される。
配信手段236は、抽選確率が変更された抽選リストの情報をゲーム装置5へ送信する(#15)。
報知手段565は、#15により受信した抽選リストの情報をディスプレイ61に表示させる(#16)。
ここで、前記抽選リストの情報とは、特定ゲーム媒体が削除されることにより、抽選リスト内の各ゲーム媒体の取得確率が上がったことを示す内容をいう。たとえば、各ゲーム媒体の取得難易度を示すランクが複数段階に設定されていた場合、特定ゲーム媒体が削除されることにより、報知手段565は、各ゲーム媒体の前記ランクが変化したことをディスプレイ61に表示させる。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、前記ゲーム媒体削除手段235による前記削除処理の前後において、第1実施形態のサーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を更に、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段237として更に機能させるものである。そして、前記変更手段237は、前記ゲーム媒体削除手段235が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる前記ゲーム媒体の前記抽選確率を上昇させるものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲーム媒体削除手段235により抽選リストから特定ゲーム媒体が削除されたあと、変更手段237は抽選リスト内に残るゲーム媒体の抽選確率を積極的に上げるため、ボックスガチャ以外の通常のガチャにおいても第1実施形態と同様のガチャの興趣性を持たせることができる。
[他の実施形態]
上記第1および第2実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
ゲーム装置5の種類は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータに限定されない。例えば、ゲーム装置5は、プレイステーション(登録商標)、Nintendo DS(登録商標)等であってもよい。
前記ゲームは、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、パズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
ゲーム装置5の台数は複数台であってもよい。また、サーバ装置2は複数台設けられ、協働して同様の処理を行うようにしてもよい。
図2および図9の#10において、ユーザは取得を望まないゲーム媒体を選択すると説明した。しかし、ここで選択できるのはゲーム媒体の種類だけでなく、ゲーム媒体の数も選択することができる。
図2および図9の#10において、ユーザは取得を望まないゲーム媒体を選択すると説明した。しかし、ここで選択できるのは1種類のゲーム媒体に限らず、2種類以上のゲーム媒体を選択することができる。
前記第1および第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235による抽選リストの中からゲーム媒体の削除の代価は所定の情報により決定されると説明した。しかし、代価はゲーム媒体削除手段235による削除処理の実行回数に比例して、ゲーム媒体の削除に要する課金額その他前記パラメータの値が高くなってもよい。
前記第1および第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235による抽選リストの中からゲーム媒体の削除の代価は所定の情報により決定されると説明した。しかし、代価は所定の情報によらず一律とすることもできる。
前記第1および第2実施形態では、代価算定手段234により算定され表示される代価情報は、課金額および特定のパラメータとした。しかし、前記代価情報はこれらのうち1つから選択されるとしてもよく、また、前記特定のパラメータは、ゲーム進行中に取得された特定のゲーム媒体またはポイントに限定されるものでないとしてもよい。
前記第1および第2実施形態では、抽選リスト中のゲーム媒体について代価を算定すると説明した。しかし、代価算定の対象となるゲーム媒体は、抽選リストの全てのゲーム媒体ではなく一部のゲーム媒体としてもよい。
前記実施形態では、代価算定手段234は、課金額以外に、特定のパラメータとして、ゲーム進行中に取得される特定のゲーム媒体としても換算されると説明した。しかし、特定のゲーム媒体は1種類に限らず複数種類設定してもよい。
前記第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235により特定ゲーム媒体が削除処理されてからゲーム媒体の抽選が行われると説明した。しかし、特定ゲーム媒体が削除されない状態であっても前記抽選は行われるとしてもよく、前記抽選により特定ゲーム媒体が抽選された場合は、特定ゲーム媒体でないゲーム媒体が抽選されるまで抽選を繰り返すとしてもよい。
前記第2実施形態では、変更手段237は抽選リストから削除された特定ゲーム媒体により抽選確率を変更すると説明した。しかし、変更手段237は、特定ゲーム媒体が削除されたあとのゲーム媒体の抽選確率を上げるものであればよく、削除された特定ゲーム媒体如何によって抽選確率が決定されるものでなくてよい。
2 サーバ装置
233 ゲーム媒体抽選手段
234 代価算定手段
235 ゲーム媒体削除手段
237 変更手段
5 ゲーム装置
564 ゲーム媒体選択手段
本発明は、ゲーム媒体を選択的に削除する機能を備えたゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
ゲームには、ユーザがゲーム進行中にゲーム媒体(いわゆる「アイテム」)を取得し、それを消費して、ゲームを進行させるものがある。このゲーム媒体を取得する方法として、例えば、特許文献1には、ガチャと呼ばれる仕組みを用いた方法が開示されている。ガチャとは、複数のゲーム媒体について所定の抽選確率に基づき抽選が行われ、抽選によって選択された任意のゲーム媒体がユーザに付与される仕組みであるが、このガチャは抽選という射幸性を有する。
特開2018−051219号公報
通常、ガチャには、無料で抽選を行う(いわゆる「ガチャを引く」)ものと、課金等の何らかの代価の支払いにより有料でガチャを引くものとがある。有料のガチャには、ユーザは課金さえ行えば回数に制限なくガチャを引くことができる場合がある。
しかしながら、そのような有料のガチャでは、ユーザは所望のゲーム媒体を取得できるまで何度も課金を重ねる結果、課金が高額となり、ガチャの興趣性が失われる場合がある。
一方、無料のガチャのみとすると、ガチャを引く機会が制限されて、所望のゲーム媒体を取得できる確率が低下する結果、ユーザに不満を抱かせるおそれがある。
本発明の目的は、射幸性を煽ることなく、ユーザが安心してガチャを引くことができるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
第1の発明は、コンピュータを、
ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段と、
前記ゲーム媒体抽選手段による抽選が行われる前に、ユーザの操作に基づいて前記抽選リストの中から特定の前記ゲーム媒体である特定ゲーム媒体を選択するゲーム媒体選択手段と、
前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段と、
前記ゲーム媒体削除手段による前記削除処理の前後において、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段と、
前記変更手段による前記抽選確率の変更処理に応じた画面を、表示部に表示させる報知手段と、
として機能させ
各前記ゲーム媒体には、前記抽選確率に基づく取得難易度を示すランクが設定されており、
前記変更手段は、前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる各前記ゲーム媒体の前記抽選確率が上昇するように、前記ランクを変更し、
前記報知手段は、前記変更手段による前記抽選確率の変更処理に応じて前記ランクが変化したことを表す前記画面を、前記表示部に表示させ
ことを特徴とするゲームプログラムである。
また、第1の発明において、
前記変更手段は、前記抽選リストの中からどの前記特定ゲーム媒体が削除されたかに基づいて、削除後の前記抽選リストに含まれる残りの前記ゲーム媒体それぞれの前記抽選確率の上昇度合いを調整するとともに、その調整結果に応じて前記ランクを変更することができる。
また、第1の発明において、コンピュータを、
前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行する際の、前記ユーザが負担する代価を算定する代価算定手段として更に機能させ、
前記代価算定手段は、所定の情報をもとに前記代価を算定し、
前記所定の情報には、前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体の種類もしくは前記特定ゲーム媒体の数、または前記削除処理が実行された回数、の少なくとも1つが含まれる、とすることができる。
また、第1の発明において、
前記ゲーム媒体削除手段は、課金または前記ゲームに関する特定のパラメータの消費に応じて、前記削除処理を実行することができる。
第2の発明は、コンピュータを、
ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段と、
前記ゲーム媒体抽選手段による抽選が行われる前に、ユーザの操作に基づいて前記抽選リストの中から特定の前記ゲーム媒体である特定ゲーム媒体を選択するゲーム媒体選択手段と、
として機能させ、
前記ゲーム媒体抽選手段は、前記特定ゲーム媒体が抽選により選択された場合、前記特定ゲーム媒体でない前記ゲーム媒体が選択されるまで抽選を繰り返す
ことを特徴とするゲームプログラムである。
の発明は、
前記第1および前記第2の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と、上記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、を備えるゲームシステムである。
本発明によれば、ユーザの操作に基づいて、ガチャを引く前に前記抽選リストから、例えばユーザが取得を望まない特定ゲーム媒体を選択的に削除することができる。そのため、ユーザの所望するゲーム媒体を取得できる確率が上がるので、射幸性を煽ることなく、ユーザは安心してガチャを引くことができる。従って、ガチャの興趣性が向上する。
第1実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるサーバ装置およびゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。 図2の#3における抽選イベントの画面例である。 図2の#11における代価支払いの選択画面例である。 図2の#15におけるゲーム媒体削除手段による削除処理実行後の抽選イベントの画面例である。 図2の#16でゲーム媒体の削除を選択した場合の代価支払いの選択画面例である。 図2の#20でガチャを引いて取得したゲーム媒体が報知されたときの画面例である。 第2実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるサーバ装置およびゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。
[第1実施形態]
本発明の実施形態にかかるゲーム装置5およびサーバ装置2を備えたゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示す第1実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2とゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態で説明するゲームは、前記ゲームシステム1にて実行されるオンラインゲームである。前記ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、1または複数のプレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを敵キャラクタと対戦させたりする。
ここで、ゲーム媒体は、ゲームに関する要素を表した電子データである。前記ゲーム媒体には、プレイヤキャラクタ、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具等)、プレイヤキャラクタやアイテムの特性パラメータ(攻撃力、防御力等)を強化するための素材等が含まれる。
このようなゲームは、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等のゲーム装置5を用いて実行される。
<ゲームシステム1の概要>
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置2およびゲーム装置5にて構成される。本実施形態では、ゲームシステム1が、いわゆるネイティブアプリである場合を例示する。
サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、各ゲーム装置5(下記のアカウント情報毎)のゲームデータの管理を行う。
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。また、ゲーム装置5は、サーバ装置2からアップデート用のゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。
なお、ゲーム装置5は、ゲームを進行するにあたり、先ずはサーバ装置2にログインする。各ユーザには、異なるアカウント情報が割り当てられており、アカウント情報には、ユーザ毎の識別情報(ユーザID)およびパスワードが含まれる。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5から通信ネットワーク6を介してサーバ装置2に送信される。
サーバ装置2は、送信されたアカウント情報に基づき、アクセスのあったゲーム装置5に対してユーザ認証を行う。
ユーザ認証が完了したゲーム装置5は、サーバ装置2と通信が可能となり、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)がサーバ装置2から送られる。ゲーム装置5は、前記データを受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
なお、ゲーム進行状況に関するデータは、ゲーム装置5のログイン時およびゲーム進行の所定のタイミング(アイテム消費、ゲーム課題クリア等のデータ更新時)において、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信される。
このように、ゲームシステム1では、所定のタイミングでサーバ装置2とゲーム装置5とが通信ネットワーク6を介して相互に通信を行う。これにより、サーバ装置2とゲーム装置5とで同期を取りながらゲームが進行される。
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2のハードウェア構成、および、ゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
<サーバ装置2の構成>
サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLAN等の通信ネットワーク6を介してゲーム装置5と通信可能に接続される。ネットワークインターフェース21を介して、ゲーム装置5へのゲームデータやゲームプログラム等の送信、およびアカウント情報等のゲーム装置5からの受信が行われる。
記憶部22は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。具体的に、記憶部22には、ユーザを照合するためのアカウント情報、ユーザのログイン履歴、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラム以外の各種プログラム等が格納されている。ゲームデータには、アカウント情報毎のゲーム進行状況に関する情報の他、後述する代価算定手段234により算出された、特定ゲーム媒体を削除処理するための代価情報、また、後述するゲーム媒体抽選手段233が選択するゲーム媒体(抽選リストを含む)が含まれる。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ装置2自身の動作を制御する。
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235、および配信手段236として機能する。
情報処理手段231は、ゲームプログラムの配信に必要なデータを、ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が受信する前記データとしては、ダウンロード要求情報、ゲーム媒体削除要求情報、およびアカウント情報が挙げられる。情報処理手段231が送信する前記データとしては、例えばゲームプログラムをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報が挙げられる。前記ダウンロード要求情報としては、ゲームプログラムのダウンロード要求、前記ゲーム媒体のダウンロード要求が挙げられる。
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したアカウント情報を用いて、ユーザの認証処理を行う。
ゲーム媒体抽選手段233は、抽選イベントの発生により、複数の前記ゲーム媒体を任意に選択し、選択された前記ゲーム媒体を抽選リストとして記憶部22に格納する。ここで、抽選イベントとは、ゲーム進行中に定期的または不定期に現れるゲーム媒体の抽選イベント、すなわち「ガチャ」を指す。
また、ゲーム媒体抽選手段233は、前記ゲーム媒体のダウンロード要求を情報処理手段231が受信した場合、後述する記憶部22に格納された抽選リストの中から任意のゲーム媒体を抽選により選択する。さらに、ゲーム媒体抽選手段233は、前記抽選により選択されたゲーム媒体を、後述する配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する。
代価算定手段234は、前述した記憶部22に格納された抽選リストの中の各ゲーム媒体について、前記抽選リストから削除するのに必要な代価を所定の情報を基に算出する。ここで、所定の情報とは、例えば、ゲーム媒体の種類、ゲーム媒体の数、または後述するゲーム媒体削除手段235によりゲーム媒体の削除処理が実行された回数を指す。また、代価算定手段234は、課金額以外に、特定のパラメータ、例えば、ゲーム進行中に取得される特定のゲーム媒体またはポイントとしても換算される。ここでいう特定のゲーム媒体とは、抽選リストからゲーム媒体を削除するために消費される特定のゲーム媒体を指す。またポイントとは、ゲーム媒体を削除するために必要な数値を意味し、例えばゲーム内のノルマを達成したとき等に取得され累積されていく得点を指す。そして、代価算定手段234は、前記所定の情報を代価情報としてゲーム装置5へ送信する。
ゲーム媒体削除手段235は、前述した記憶部22の抽選リストから、後述するゲーム媒体選択手段564により選択されたゲーム媒体を削除する。つまり、ゲーム媒体削除手段235は、ユーザの操作により、課金または上記特定のパラメータを消費して選択されたゲーム媒体を削除する。
具体的には、ガチャを引く前の段階で、ユーザの操作によりタッチパッド63を介して特定ゲーム媒体および代価支払いが選択されると、後述する指示取得手段563は、前記特定ゲーム媒体の削除処理に対する代価の支払い要求と共に、その特定ゲーム媒体削除要求を生成し、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する。
そして、ゲーム媒体削除手段235は、情報処理手段231が受信した前記ゲーム媒体削除要求に従って記憶部22内の抽選リストから前記特定ゲーム媒体の削除処理を実行する。
また、ゲーム媒体削除手段235は、前述したゲーム媒体抽選手段233の実行により選択されたゲーム媒体についても、記憶部22の抽選リストから削除処理を実行する。
配信手段236は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を情報処理手段231が受信したあと、ゲームプログラムおよび受信したアカウント情報に対応するゲームデータを、ゲーム装置5に配信(送信)する。また、配信手段236は、ゲーム媒体抽選手段233が抽選して選択した任意のゲーム媒体を、ゲーム装置5に配信(送信)する。
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、サーバ装置2から受信したゲームプログラムおよびゲームデータに基づいてゲームが進行する。
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、プレイヤキャラクタおよびゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。特に、ディスプレイ61に表示されるゲーム画像には、サーバ装置2から受信した抽選(ガチャ)画像が含まれる。
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
操作部54は、タッチパッド63と接続され、操作入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。例えば、ユーザは、タッチパッド63をタッチすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
記憶部55は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、サーバ装置2からダウンロードしたゲームプログラムおよびゲームデータを記憶することができる。記憶部55には、他のゲーム装置5に送信するための、自装置5および他のゲーム装置5のアカウント情報等も記憶される。特に、記憶部55には、サーバ装置2から受信した前記ゲーム媒体も記憶される。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
<ゲーム装置5の制御部56の機能的構成>
制御部56は、前記ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム進行手段562、指示取得手段563、ゲーム媒体選択手段564、報知手段565として機能する。
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。通信手段561は、アカウント情報、ユーザの操作に基づく新たなゲームデータのダウンロード要求情報、およびゲーム媒体削除要求情報を、サーバ装置2に送信する。通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータや、サーバ装置2にて抽選選択されたゲーム媒体等を受信する。
なお、前記ゲーム媒体は、通信手段561が受信する毎に記憶部55内に逐次記憶される。これにより、記憶部55内には、ゲーム媒体が1以上格納される。
ゲーム進行手段562は、ゲームデータに含まれるゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを読み出し且つゲームプログラムを実行して、二次元または三次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が表示される。
例えば、ゲーム進行手段562は、ゲーム画像上にプレイヤキャラクタを配置させる。ゲーム進行手段562は、ゲームの進行状況の下、ユーザのタッチパッド63の操作の内容を表す操作信号に応じて、前記プレイヤキャラクタを動かす制御を行う。
指示取得手段563は、前記タッチパッド63を介してユーザが入力した各種指示を取得する。例えば、指示取得手段563は、ユーザの操作により、抽選リストから特定ゲーム媒体を削除する旨が入力された場合、当該入力に応じて、サーバ装置2に送信するためのゲーム媒体の削除要求を生成する。
ゲーム媒体選択手段564は、ユーザの操作により選択されたゲーム媒体を抽選リストの中から削除する削除要求と、前記代価算定手段234により算定された代価の支払い要求とを生成する旨を指示取得手段563に指示する。
報知手段565は、サーバ装置2から受信した情報をディスプレイ61やスピーカ62を介してユーザに報知させる。ここで受信した情報とは、例えば、ゲーム媒体の削除に必要な代価情報、ゲーム媒体削除後に記憶部22に格納された抽選リストの情報、または、ガチャを引いて得られたゲーム媒体などが挙げられる。
<ゲーム媒体の削除処理について>
主に、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234およびゲーム媒体削除手段235によって行われるゲーム媒体の削除処理および抽選処理について詳述する。
ゲーム進行中に現れるガチャには、現実世界のガチャと同じように、一定数のゲーム媒体が含まれる抽選リストから順次ガチャによりゲーム媒体を引いていき、最終的にその抽選リストの中のゲーム媒体をすべて取得することになる「ボックスガチャ」なるシステムがある。
ところが、既に述べたように、課金によりガチャを引く場合、所望のゲーム媒体を取得するまで課金を繰り返す結果、課金額が高額になる場合がある。また、課金により容易に希望のゲーム媒体を取得できるとすると、ガチャの興趣性が失われるおそれがある。
そこで、本実施形態のゲーム媒体削除手段235は、ガチャを引く前に、予め抽選リストからユーザが取得を望まないゲーム媒体の削除処理を行う。特に本実施形態では、前記ボックスガチャおけるゲーム媒体の削除処理および抽選処理について説明する。
図3は、ゲーム進行中に前記抽選イベントが発生したときに、ディスプレイ61に映し出される画像例である。ディスプレイ61には、ガチャによる抽選画像aが表示されている。抽選画像aは、個々の内容が特定されないように表示された複数のゲーム媒体であるアイテムa2,a2,…a2と、アイテムa2,a2,…a2が収容された筐体a1と、筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2の数量の情報a3と、ユーザの操作により選択される「ガチャをひく」ボタンa4および「アイテムを削除」ボタンa5とで構成される。
図4に示すように、ユーザの操作により、ゲーム画像中の「アイテムを削除」ボタンa5が選択されると、ディスプレイ61上には、現在筐体内に収容されている各ゲーム媒体の名称と、代価算定手段234により算出された、各ゲーム媒体を削除するための代価情報とが表示される。
前記代価情報は、課金a6以外に、特定のパラメータとしてゲーム媒体の削除の用途に特化したゲーム媒体a7およびその数、さらに各ゲーム媒体(図4では、アイテムA〜C)の削除に必要なポイントa8もゲーム画像上に表示される。ユーザは、これらの中から代価の支払い方法を選択できるようになっている。
ユーザの操作により、タッチパッド63からユーザが削除を希望するゲーム媒体が選択され、そのゲーム媒体の削除に対する代価を支払う旨が入力されると、サーバ装置2のゲーム媒体削除手段235は、選択されたゲーム媒体(特定ゲーム媒体に相当)を、抽選リストの中から削除処理する。そのあと、削除処理後の抽選リストはゲーム装置5へ送信される。
図5は、特定ゲーム媒体が抽選リストから削除処理されたあとのディスプレイ61に表示された抽選画像aを示す。抽選画像aは、抽選リストから削除された特定ゲーム媒体の数だけ、抽選リスト中のゲーム媒体が減少していることを、筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2および数量の情報a3により示している。
一方、図3の画面で、ユーザの操作によりタッチパッド63から「ガチャをひく」ボタンa4が選択されると、ゲーム媒体抽選手段233により記憶部22に格納された抽選リスト、即ち削除処理のなされていない抽選リストから任意のゲーム媒体が抽選される。抽選されたゲーム媒体は、配信手段236によりゲーム装置5へ送信されて記憶部55に格納される。報知手段565は、図7に示すように、送信されてきたゲーム媒体をディスプレイ61およびスピーカ62に報知させる。
<サーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて>
上述したサーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて、図2〜図7を用いて説明する。
ゲーム進行中に抽選イベントが発生すると、配信手段236はその情報をゲーム装置5へ送信する(#1)。また、ゲーム媒体抽選手段233は、任意に複数のゲーム媒体を選択し、選択されたゲーム媒体を抽選リストとして記憶部22に格納する(#2)。
前記抽選イベントの情報を受信したゲーム装置5は、その情報内容をディスプレイ61およびスピーカ62、またはそのいずれかにより報知する(#3)。
例えば、図3に示すように、上記情報を受信したゲーム装置5は、抽選画像aをディスプレイ61上に表示させる。ユーザは、抽選画像a上の「ガチャをひく」ボタンa4または「アイテムを削除」ボタンa5の選択を行うことができる(#4)。
ここで、ユーザの操作により「アイテムを削除」ボタンa5が選択された場合(#4のYES)、指示取得手段563は、ゲーム媒体を削除する旨の削除要求を生成し、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する(#5)。
次いで、サーバ装置2の代価算定手段234は、記憶部22に格納された抽選リストの各ゲーム媒体について、そのゲーム媒体の種類や数量、またはゲーム媒体削除手段235によりゲーム媒体の削除処理が実行された回数をもとにして、削除に必要な代価を算定する(#7)。
また、代価算定手段234は、算定した代価情報を、配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する(#8)。前記代価情報を受信したゲーム装置5は(#9)、ディスプレイ61上にその代価情報を表示させる。
例えば、図4に示すように、削除対象となるゲーム媒体(アイテム)が複数表示され(図4ではアイテムA〜C)、各ゲーム媒体(アイテム)に対し削除に必要な代価情報が表示される。図4では、課金額a6、ゲーム媒体(アイテム)a7、ポイントa8が表示されている。
ここで、ユーザが、タッチパッド63の操作により、削除を希望するゲーム媒体を選択し(#10)、さらに代価の支払いを選択して(#11)、ゲーム媒体を削除する旨(図4では「削除実行」ボタンa9)を入力すると、ゲーム媒体選択手段564は、指示取得手段563に代価の支払い要求とユーザにより選択されたゲーム媒体の削除要求とを生成する旨の指示を出力する。指示取得手段563は、それら要求を、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する(#12)。
上記要求を受信したあと、サーバ装置2のゲーム媒体削除手段235は、代価の支払いが適正に行われたことを確認(例えば、課金処理が適正に行われたことを確認)したのち、#10で選択されたゲーム媒体を特定ゲーム媒体として、記憶部22の抽選リストから削除する(#13)。
また、ゲーム媒体削除手段235は、前述したゲーム媒体削除処理後に記憶部22に格納された抽選リストの更新情報を、配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する(#14)。ここで、抽選リストの更新情報とは、前記削除処理後の記憶部22内のゲーム媒体の数が挙げられる。
上記更新情報を受信したゲーム装置5は引き続き、ディスプレイ61上に抽選のガチャ画像を表示させる(#15)。特定ゲーム媒体が削除された後であるので、例えば、図5に示すように筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2および数量の情報a3は、特定ゲーム媒体が削除される前よりも少なく表示される。
ここで、ユーザは、再び「ガチャをひく」ボタンa4、または「アイテムを削除」ボタンa5を選択することができる(#16)。ユーザがゲーム装置5のタッチパッド63を介して、「アイテムを削除」ボタンa5の入力を行ったとする(#16のYES)。すると、指示取得手段563はゲーム媒体の削除要求を、通信手段561を介して、サーバ装置2へする(#5)。その後、上記と同様に#6以降が繰り返されるが、代価算定手段234により再度抽選リスト内のゲーム媒体について削除処理に必要な代価等が算定され、図6に示すように1回目とは異なる代価がディスプレイ61上に表示される。図6は、図4において1回目に「アイテムA」を削除したあとの2回目の代価支払いの選択画面を示す。
一方、ユーザがゲーム装置5のタッチパッド63を介して「ガチャをひく」ボタンa4の入力を行ったとする(#16のNO)。すると、指示取得手段563は、ゲーム媒体のダウンロード要求を生成し、通信手段561はこれをサーバ装置2へ送信する(#17)。
同様に、ステップ#4において、ユーザの操作により「ゲーム媒体の削除しない」、すなわち「ガチャをひく」ボタンa4が選択された場合(ステップ#4のNO)、指示取得手段563は、ゲーム媒体のダウンロード要求を生成し、通信手段561はこれをサーバ装置2へ送信する(#17)。
この場合、サーバ装置2のゲーム媒体抽選手段233は、記憶部22に格納された抽選リストの中から、一定の抽選確率に基づいて任意のゲーム媒体を選択する(#18)。つまり、特定ゲーム媒体の削除処理が行われていれば、削除後の抽選リストの中から抽選が行われる。特定ゲーム媒体の削除処理が行われていなければ、削除処理が成されていない抽選リストの中から抽選が行われる。
ゲーム媒体抽選手段233により抽選が行われると、ゲーム媒体削除手段235は、抽選リストから前記抽選により選択されたゲーム媒体の削除処理を行う。
次いで、配信手段236は、選択されたゲーム媒体と更新された抽選情報をゲーム装置5へ送信し(#19)、そのゲーム媒体はゲーム装置5の記憶部55に格納される。報知手段565は、そのゲーム媒体を図7のようにディスプレイ61およびスピーカ62、またはそのいずれかに報知させる(#20)。
引き続き、ユーザがタッチパッド63を介して抽選の続行を希望する旨の入力を行った場合(#21のYES)、「ガチャをひく」ボタンa4および「アイテムを削除」ボタンa5の選択画面が再び表示される(#4)。その後、#4以降が繰り返される。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段233と、前記ゲーム媒体抽選手段233による抽選が行われる前にユーザの操作により選択される特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段235として機能させるとともに、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ゲーム媒体削除手段235により削除処理される前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから選択するゲーム媒体選択手段564と、として機能させるものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、ユーザの操作に基づいて、ガチャを引く前に前記抽選リストから、例えばユーザが所望しない特定ゲーム媒体を選択し、ゲーム媒体削除手段235がそれを削除する。これにより、前記抽選リストの中のゲーム媒体の母数が、削除前より減少する。従って、結果的にガチャによる所望のゲーム媒体を取得できる確率が上がり、ガチャの興趣性が向上する。
また、前記抽選リストからゲーム媒体の削除処理を行う場合は、代価算定手段234がゲーム媒体の削除に必要な代価を算出する。代価は、ゲーム媒体の種類やその数、またはゲーム媒体削除手段235により削除処分が実行された回数により決定されるため、ユーザはその代価を考慮して抽選リストから削除したいゲーム媒体を選択することができる。従って、ユーザは課金額を調整しながらガチャの興趣性を享受することができる。
また、ゲーム媒体削除手段235は、代価を課金以外の特定のパラメータ、具体的にはゲーム媒体の削除の用途に特化したゲーム媒体およびその数、またはゲームの進行時に取得されるポイント等を代償に、ゲーム媒体を削除することができる。そのため、ユーザは、課金以外の方法で抽選リストからゲーム媒体を削除できる。従って、ユーザの負担する過剰な課金額を抑えることができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、前記ガチャが「ボックスガチャ」ではなく、各ゲーム媒体に設定された一定の確率に従って抽選される通常のガチャである場合について説明する。
本実施形態にかかるサーバ装置2には、変更手段237が上記第1実施形態にかかるサーバ装置2の制御部23に付加される。この相違点以外、例えばゲーム装置5の構成等は、上記第1実施形態と同様である。
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235、配信手段236、および変更手段237として機能する(図8)。
変更手段237は、ゲーム媒体削除手段235による特定ゲーム媒体の削除処理後に、各ゲーム媒体に予め設定された抽選確率を上昇させるように変更する。つまり、変更手段237は、特定ゲーム媒体の削除後の抽選リスト内に残るゲーム媒体の抽選確率を上昇させる。
情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235および配信手段236は、上記第1実施形態と同様である。
<サーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて>
上述したサーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて、図9を用いて説明する。
サーバ装置2およびゲーム装置5は、上記第1実施形態の図2の#1〜#13、および#16〜#21の工程と同様の処理を行う。つまり図9の#1〜#13は図2の#1〜#13に対応し、図9の#17〜#22は図2の#16〜#21に対応する。以下では、図9の#14〜#16を中心に説明する。
ゲーム媒体削除手段235が特定ゲーム媒体を削除したあと(#13)、変更手段237は抽選リスト中の各ゲーム媒体の抽選確率を変更する(#14)。
たとえば、抽選リストに4種類のゲーム媒体A、B、CおよびDがある場合において、それぞれ抽選確率が、15%、25%、25%および35%であったとする(計100%)。そして、ユーザの操作によりゲーム媒体Dが特定ゲーム媒体として選択され、ゲーム媒体削除処理手段235がゲーム媒体Dを削除処理したとする。このとき、抽選確率が35%であるゲーム媒体Dが削除されたため、変更手段237は、抽選リスト内に残るゲーム媒体A、BおよびCの各抽選確率を、ゲーム媒体Dの削除前に比して23%、38.5%および38.5%(計100%)に上昇させる。
このように、変更手段237は、ゲーム媒体A、BおよびCの各抽選確率を、ゲーム媒体Dが削除されたあと、ゲーム媒体Dが削除された分だけ上昇するように変更する。つまり、いずれの特定ゲーム媒体が削除されたかによって、残りのゲーム媒体の各抽選確率の変更度合いは調整される。
配信手段236は、抽選確率が変更された抽選リストの情報をゲーム装置5へ送信する(#15)。
報知手段565は、#15により受信した抽選リストの情報をディスプレイ61に表示させる(#16)。
ここで、前記抽選リストの情報とは、特定ゲーム媒体が削除されることにより、抽選リスト内の各ゲーム媒体の取得確率が上がったことを示す内容をいう。たとえば、各ゲーム媒体の取得難易度を示すランクが複数段階に設定されていた場合、特定ゲーム媒体が削除されることにより、報知手段565は、各ゲーム媒体の前記ランクが変化したことをディスプレイ61に表示させる。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、前記ゲーム媒体削除手段235による前記削除処理の前後において、第1実施形態のサーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を更に、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段237として更に機能させるものである。そして、前記変更手段237は、前記ゲーム媒体削除手段235が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる前記ゲーム媒体の前記抽選確率を上昇させるものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲーム媒体削除手段235により抽選リストから特定ゲーム媒体が削除されたあと、変更手段237は抽選リスト内に残るゲーム媒体の抽選確率を積極的に上げるため、ボックスガチャ以外の通常のガチャにおいても第1実施形態と同様のガチャの興趣性を持たせることができる。
[他の実施形態]
上記第1および第2実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
ゲーム装置5の種類は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータに限定されない。例えば、ゲーム装置5は、プレイステーション(登録商標)、Nintendo DS(登録商標)等であってもよい。
前記ゲームは、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、パズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
ゲーム装置5の台数は複数台であってもよい。また、サーバ装置2は複数台設けられ、協働して同様の処理を行うようにしてもよい。
図2および図9の#10において、ユーザは取得を望まないゲーム媒体を選択すると説明した。しかし、ここで選択できるのはゲーム媒体の種類だけでなく、ゲーム媒体の数も選択することができる。
図2および図9の#10において、ユーザは取得を望まないゲーム媒体を選択すると説明した。しかし、ここで選択できるのは1種類のゲーム媒体に限らず、2種類以上のゲーム媒体を選択することができる。
前記第1および第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235による抽選リストの中からゲーム媒体の削除の代価は所定の情報により決定されると説明した。しかし、代価はゲーム媒体削除手段235による削除処理の実行回数に比例して、ゲーム媒体の削除に要する課金額その他前記パラメータの値が高くなってもよい。
前記第1および第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235による抽選リストの中からゲーム媒体の削除の代価は所定の情報により決定されると説明した。しかし、代価は所定の情報によらず一律とすることもできる。
前記第1および第2実施形態では、代価算定手段234により算定され表示される代価情報は、課金額および特定のパラメータとした。しかし、前記代価情報はこれらのうち1つから選択されるとしてもよく、また、前記特定のパラメータは、ゲーム進行中に取得された特定のゲーム媒体またはポイントに限定されるものでないとしてもよい。
前記第1および第2実施形態では、抽選リスト中のゲーム媒体について代価を算定すると説明した。しかし、代価算定の対象となるゲーム媒体は、抽選リストの全てのゲーム媒体ではなく一部のゲーム媒体としてもよい。
前記実施形態では、代価算定手段234は、課金額以外に、特定のパラメータとして、ゲーム進行中に取得される特定のゲーム媒体としても換算されると説明した。しかし、特定のゲーム媒体は1種類に限らず複数種類設定してもよい。
前記第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235により特定ゲーム媒体が削除処理されてからゲーム媒体の抽選が行われると説明した。しかし、特定ゲーム媒体が削除されない状態であっても前記抽選は行われるとしてもよく、前記抽選により特定ゲーム媒体が抽選された場合は、特定ゲーム媒体でないゲーム媒体が抽選されるまで抽選を繰り返すとしてもよい。
前記第2実施形態では、変更手段237は抽選リストから削除された特定ゲーム媒体により抽選確率を変更すると説明した。しかし、変更手段237は、特定ゲーム媒体が削除されたあとのゲーム媒体の抽選確率を上げるものであればよく、削除された特定ゲーム媒体如何によって抽選確率が決定されるものでなくてよい。
2 サーバ装置
233 ゲーム媒体抽選手段
234 代価算定手段
235 ゲーム媒体削除手段
237 変更手段
5 ゲーム装置
564 ゲーム媒体選択手段
本発明は、ゲーム媒体を選択的に削除する機能を備えたゲームプログラムおよびゲームシステムに関する。
ゲームには、ユーザがゲーム進行中にゲーム媒体(いわゆる「アイテム」)を取得し、それを消費して、ゲームを進行させるものがある。このゲーム媒体を取得する方法として、例えば、特許文献1には、ガチャと呼ばれる仕組みを用いた方法が開示されている。ガチャとは、複数のゲーム媒体について所定の抽選確率に基づき抽選が行われ、抽選によって選択された任意のゲーム媒体がユーザに付与される仕組みであるが、このガチャは抽選という射幸性を有する。
特開2018−051219号公報
通常、ガチャには、無料で抽選を行う(いわゆる「ガチャを引く」)ものと、課金等の何らかの代価の支払いにより有料でガチャを引くものとがある。有料のガチャには、ユーザは課金さえ行えば回数に制限なくガチャを引くことができる場合がある。
しかしながら、そのような有料のガチャでは、ユーザは所望のゲーム媒体を取得できるまで何度も課金を重ねる結果、課金が高額となり、ガチャの興趣性が失われる場合がある。
一方、無料のガチャのみとすると、ガチャを引く機会が制限されて、所望のゲーム媒体
を取得できる確率が低下する結果、ユーザに不満を抱かせるおそれがある。
本発明の目的は、射幸性を煽ることなく、ユーザが安心してガチャを引くことができるゲームプログラムおよびゲームシステムを提供することである。
第1の発明は、コンピュータを、
ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段と、
前記ゲーム媒体抽選手段による抽選が行われる前に、ユーザの操作に基づいて前記抽選リストの中から特定の前記ゲーム媒体である特定ゲーム媒体を選択するゲーム媒体選択手段と、
前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段と、
前記ゲーム媒体削除手段による前記削除処理の前後において、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段と、
前記変更手段による前記抽選確率の変更処理に応じた画面を、表示部に表示させる報知手段と、
として機能させ、
各前記ゲーム媒体には、前記抽選確率に基づく取得難易度を示すランクが設定されており、
前記変更手段は、前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる各前記ゲーム媒体の前記抽選確率上昇に応じて、前記ランクを変更し、
前記報知手段は、前記変更手段による前記抽選確率の変更処理に応じて前記ランクが変化したことを表す前記画面を、前記表示部に表示させる
ことを特徴とするゲームプログラムである。
また、第1の発明において、
前記変更手段は、前記抽選リストの中からどの前記特定ゲーム媒体が削除されたかに基づいて、削除後の前記抽選リストに含まれる残りの前記ゲーム媒体それぞれの前記抽選確率の上昇度合いを調整するとともに、その調整結果に応じて前記ランクを変更することができる。
また、第1の発明において、コンピュータを、
前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行する際の、前記ユーザが負担する代価を算定する代価算定手段として更に機能させ、
前記代価算定手段は、所定の情報をもとに前記代価を算定し、
前記所定の情報には、前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体の種類もしくは前記特定ゲーム媒体の数、または前記削除処理が実行された回数、の少なくとも1つが含まれる、とすることができる。
また、第1の発明において、
前記ゲーム媒体削除手段は、課金または前記ゲームに関する特定のパラメータの消費に応じて、前記削除処理を実行することができる。
の発明は、
前記第1の発明のゲームプログラムを記憶した記憶部と、上記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、を備えるゲームシステムである。
本発明によれば、ユーザの操作に基づいて、ガチャを引く前に前記抽選リストから、例えばユーザが取得を望まない特定ゲーム媒体を選択的に削除することができる。そのため、ユーザの所望するゲーム媒体を取得できる確率が上がるので、射幸性を煽ることなく、ユーザは安心してガチャを引くことができる。従って、ガチャの興趣性が向上する。
第1実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるサーバ装置およびゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。 図2の#3における抽選イベントの画面例である。 図2の#11における代価支払いの選択画面例である。 図2の#15におけるゲーム媒体削除手段による削除処理実行後の抽選イベントの画面例である。 図2の#16でゲーム媒体の削除を選択した場合の代価支払いの選択画面例である。 図2の#20でガチャを引いて取得したゲーム媒体が報知されたときの画面例である。 第2実施形態のゲームシステムにおけるサーバ装置およびゲーム装置それぞれのハードウェア構成および機能的構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるサーバ装置およびゲーム装置の動作の流れを表すフローチャートである。
[第1実施形態]
本発明の実施形態にかかるゲーム装置5およびサーバ装置2を備えたゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
<ゲームの説明>
図1に示す第1実施形態のゲームシステム1では、サーバ装置2とゲーム装置5とが、通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。
本実施形態で説明するゲームは、前記ゲームシステム1にて実行されるオンラインゲームである。前記ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、1または複数のプレイヤキャラクタを仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを敵キャラクタと対戦させたりする。
ここで、ゲーム媒体は、ゲームに関する要素を表した電子データである。前記ゲーム媒体には、プレイヤキャラクタ、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイ
テム(武器、防具等)、プレイヤキャラクタやアイテムの特性パラメータ(攻撃力、防御力等)を強化するための素材等が含まれる。
このようなゲームは、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等のゲーム装置5を用いて実行される。
<ゲームシステム1の概要>
図1に示すように、ゲームシステム1は、サーバ装置2およびゲーム装置5にて構成される。本実施形態では、ゲームシステム1が、いわゆるネイティブアプリである場合を例示する。
サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、各ゲーム装置5(下記のアカウント情報毎)のゲームデータの管理を行う。
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介してサーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。また、ゲーム装置5は、サーバ装置2からアップデート用のゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。
なお、ゲーム装置5は、ゲームを進行するにあたり、先ずはサーバ装置2にログインする。各ユーザには、異なるアカウント情報が割り当てられており、アカウント情報には、ユーザ毎の識別情報(ユーザID)およびパスワードが含まれる。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5から通信ネットワーク6を介してサーバ装置2に送信される。
サーバ装置2は、送信されたアカウント情報に基づき、アクセスのあったゲーム装置5に対してユーザ認証を行う。
ユーザ認証が完了したゲーム装置5は、サーバ装置2と通信が可能となり、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)がサーバ装置2から送られる。ゲーム装置5は、前記データを受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
なお、ゲーム進行状況に関するデータは、ゲーム装置5のログイン時およびゲーム進行の所定のタイミング(アイテム消費、ゲーム課題クリア等のデータ更新時)において、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信される。
このように、ゲームシステム1では、所定のタイミングでサーバ装置2とゲーム装置5とが通信ネットワーク6を介して相互に通信を行う。これにより、サーバ装置2とゲーム装置5とで同期を取りながらゲームが進行される。
<ハードウェア構成>
以下、サーバ装置2のハードウェア構成、および、ゲーム装置5のハードウェア構成について説明する。
<サーバ装置2の構成>
サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLAN等の通信ネットワーク6を介してゲーム装置5と通信可能に接続される。ネットワークインターフェース21を介して、ゲーム装置5へのゲームデータやゲームプログラム等の送信、およびアカウント情報等のゲーム装置5からの受信が行われる。
記憶部22は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。具体的に、記憶部22には、ユーザを照合するためのアカウント情報、ユーザのログイン履歴、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラム以外の各種プログラム等が格納されている。ゲームデータには、アカウント情報毎のゲーム進行状況に関する情報の他、後述する代価算定手段234により算出された、特定ゲーム媒体を削除処理するための代価情報、また、後述するゲーム媒体抽選手段233が選択するゲーム媒体(抽選リストを含む)が含まれる。
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ装置2自身の動作を制御する。
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235、および配信手段236として機能する。
情報処理手段231は、ゲームプログラムの配信に必要なデータを、ゲーム装置5との間で送受信する。情報処理手段231が受信する前記データとしては、ダウンロード要求情報、ゲーム媒体削除要求情報、およびアカウント情報が挙げられる。情報処理手段231が送信する前記データとしては、例えばゲームプログラムをゲーム装置5が受信したかを確認するための情報が挙げられる。前記ダウンロード要求情報としては、ゲームプログラムのダウンロード要求、前記ゲーム媒体のダウンロード要求が挙げられる。
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したアカウント情報を用いて、ユーザの認証処理を行う。
ゲーム媒体抽選手段233は、抽選イベントの発生により、複数の前記ゲーム媒体を任意に選択し、選択された前記ゲーム媒体を抽選リストとして記憶部22に格納する。ここで、抽選イベントとは、ゲーム進行中に定期的または不定期に現れるゲーム媒体の抽選イベント、すなわち「ガチャ」を指す。
また、ゲーム媒体抽選手段233は、前記ゲーム媒体のダウンロード要求を情報処理手段231が受信した場合、後述する記憶部22に格納された抽選リストの中から任意のゲーム媒体を抽選により選択する。さらに、ゲーム媒体抽選手段233は、前記抽選により選択されたゲーム媒体を、後述する配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する。
代価算定手段234は、前述した記憶部22に格納された抽選リストの中の各ゲーム媒体について、前記抽選リストから削除するのに必要な代価を所定の情報を基に算出する。ここで、所定の情報とは、例えば、ゲーム媒体の種類、ゲーム媒体の数、または後述するゲーム媒体削除手段235によりゲーム媒体の削除処理が実行された回数を指す。また、代価算定手段234は、課金額以外に、特定のパラメータ、例えば、ゲーム進行中に取得される特定のゲーム媒体またはポイントとしても換算される。ここでいう特定のゲーム媒体とは、抽選リストからゲーム媒体を削除するために消費される特定のゲーム媒体を指す。またポイントとは、ゲーム媒体を削除するために必要な数値を意味し、例えばゲーム内のノルマを達成したとき等に取得され累積されていく得点を指す。そして、代価算定手段
234は、前記所定の情報を代価情報としてゲーム装置5へ送信する。
ゲーム媒体削除手段235は、前述した記憶部22の抽選リストから、後述するゲーム媒体選択手段564により選択されたゲーム媒体を削除する。つまり、ゲーム媒体削除手段235は、ユーザの操作により、課金または上記特定のパラメータを消費して選択されたゲーム媒体を削除する。
具体的には、ガチャを引く前の段階で、ユーザの操作によりタッチパッド63を介して特定ゲーム媒体および代価支払いが選択されると、後述する指示取得手段563は、前記特定ゲーム媒体の削除処理に対する代価の支払い要求と共に、その特定ゲーム媒体削除要求を生成し、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する。
そして、ゲーム媒体削除手段235は、情報処理手段231が受信した前記ゲーム媒体削除要求に従って記憶部22内の抽選リストから前記特定ゲーム媒体の削除処理を実行する。
また、ゲーム媒体削除手段235は、前述したゲーム媒体抽選手段233の実行により選択されたゲーム媒体についても、記憶部22の抽選リストから削除処理を実行する。
配信手段236は、ゲームプログラムのダウンロード要求情報およびユーザのアカウント情報を情報処理手段231が受信したあと、ゲームプログラムおよび受信したアカウント情報に対応するゲームデータを、ゲーム装置5に配信(送信)する。また、配信手段236は、ゲーム媒体抽選手段233が抽選して選択した任意のゲーム媒体を、ゲーム装置5に配信(送信)する。
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。ゲーム装置5では、サーバ装置2から受信したゲームプログラムおよびゲームデータに基づいてゲームが進行する。
ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、プレイヤキャラクタおよびゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。特に、ディスプレイ61に表示されるゲーム画像には、サーバ装置2から受信した抽選(ガチャ)画像が含まれる。
オーディオ処理部53は、制御部56の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。オーディオ処理部53はスピーカ62と接続されており、再生および合成されたゲーム音声は、スピーカ62から出力される。
操作部54は、タッチパッド63と接続され、操作入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。例えば、ユーザは、タッチパッド63をタッチすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
記憶部55は、HDD、RAMおよびROM等で構成される。記憶部55は、サーバ装置2からダウンロードしたゲームプログラムおよびゲームデータを記憶することができる。記憶部55には、他のゲーム装置5に送信するための、自装置5および他のゲーム装置5のアカウント情報等も記憶される。特に、記憶部55には、サーバ装置2から受信した前記ゲーム媒体も記憶される。
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
<ゲーム装置5の制御部56の機能的構成>
制御部56は、前記ゲームプログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム進行手段562、指示取得手段563、ゲーム媒体選択手段564、報知手段565として機能する。
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。通信手段561は、アカウント情報、ユーザの操作に基づく新たなゲームデータのダウンロード要求情報、およびゲーム媒体削除要求情報を、サーバ装置2に送信する。通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータや、サーバ装置2にて抽選選択されたゲーム媒体等を受信する。
なお、前記ゲーム媒体は、通信手段561が受信する毎に記憶部55内に逐次記憶される。これにより、記憶部55内には、ゲーム媒体が1以上格納される。
ゲーム進行手段562は、ゲームデータに含まれるゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを読み出し且つゲームプログラムを実行して、二次元または三次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が表示される。
例えば、ゲーム進行手段562は、ゲーム画像上にプレイヤキャラクタを配置させる。ゲーム進行手段562は、ゲームの進行状況の下、ユーザのタッチパッド63の操作の内容を表す操作信号に応じて、前記プレイヤキャラクタを動かす制御を行う。
指示取得手段563は、前記タッチパッド63を介してユーザが入力した各種指示を取得する。例えば、指示取得手段563は、ユーザの操作により、抽選リストから特定ゲーム媒体を削除する旨が入力された場合、当該入力に応じて、サーバ装置2に送信するためのゲーム媒体の削除要求を生成する。
ゲーム媒体選択手段564は、ユーザの操作により選択されたゲーム媒体を抽選リストの中から削除する削除要求と、前記代価算定手段234により算定された代価の支払い要求とを生成する旨を指示取得手段563に指示する。
報知手段565は、サーバ装置2から受信した情報をディスプレイ61やスピーカ62を介してユーザに報知させる。ここで受信した情報とは、例えば、ゲーム媒体の削除に必要な代価情報、ゲーム媒体削除後に記憶部22に格納された抽選リストの情報、または、ガチャを引いて得られたゲーム媒体などが挙げられる。
<ゲーム媒体の削除処理について>
主に、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234およびゲーム媒体削除手段235によって行われるゲーム媒体の削除処理および抽選処理について詳述する。
ゲーム進行中に現れるガチャには、現実世界のガチャと同じように、一定数のゲーム媒体が含まれる抽選リストから順次ガチャによりゲーム媒体を引いていき、最終的にその抽選リストの中のゲーム媒体をすべて取得することになる「ボックスガチャ」なるシステムがある。
ところが、既に述べたように、課金によりガチャを引く場合、所望のゲーム媒体を取得するまで課金を繰り返す結果、課金額が高額になる場合がある。また、課金により容易に希望のゲーム媒体を取得できるとすると、ガチャの興趣性が失われるおそれがある。
そこで、本実施形態のゲーム媒体削除手段235は、ガチャを引く前に、予め抽選リストからユーザが取得を望まないゲーム媒体の削除処理を行う。特に本実施形態では、前記ボックスガチャおけるゲーム媒体の削除処理および抽選処理について説明する。
図3は、ゲーム進行中に前記抽選イベントが発生したときに、ディスプレイ61に映し出される画像例である。ディスプレイ61には、ガチャによる抽選画像aが表示されている。抽選画像aは、個々の内容が特定されないように表示された複数のゲーム媒体であるアイテムa2,a2,…a2と、アイテムa2,a2,…a2が収容された筐体a1と、筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2の数量の情報a3と、ユーザの操作により選択される「ガチャをひく」ボタンa4および「アイテムを削除」ボタンa5とで構成される。
図4に示すように、ユーザの操作により、ゲーム画像中の「アイテムを削除」ボタンa5が選択されると、ディスプレイ61上には、現在筐体内に収容されている各ゲーム媒体の名称と、代価算定手段234により算出された、各ゲーム媒体を削除するための代価情報とが表示される。
前記代価情報は、課金a6以外に、特定のパラメータとしてゲーム媒体の削除の用途に特化したゲーム媒体a7およびその数、さらに各ゲーム媒体(図4では、アイテムA〜C)の削除に必要なポイントa8もゲーム画像上に表示される。ユーザは、これらの中から代価の支払い方法を選択できるようになっている。
ユーザの操作により、タッチパッド63からユーザが削除を希望するゲーム媒体が選択され、そのゲーム媒体の削除に対する代価を支払う旨が入力されると、サーバ装置2のゲーム媒体削除手段235は、選択されたゲーム媒体(特定ゲーム媒体に相当)を、抽選リストの中から削除処理する。そのあと、削除処理後の抽選リストはゲーム装置5へ送信される。
図5は、特定ゲーム媒体が抽選リストから削除処理されたあとのディスプレイ61に表示された抽選画像aを示す。抽選画像aは、抽選リストから削除された特定ゲーム媒体の数だけ、抽選リスト中のゲーム媒体が減少していることを、筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2および数量の情報a3により示している。
一方、図3の画面で、ユーザの操作によりタッチパッド63から「ガチャをひく」ボタンa4が選択されると、ゲーム媒体抽選手段233により記憶部22に格納された抽選リスト、即ち削除処理のなされていない抽選リストから任意のゲーム媒体が抽選される。抽選されたゲーム媒体は、配信手段236によりゲーム装置5へ送信されて記憶部55に格納される。報知手段565は、図7に示すように、送信されてきたゲーム媒体をディスプ
レイ61およびスピーカ62に報知させる。
<サーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて>
上述したサーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて、図2〜図7を用いて説明する。
ゲーム進行中に抽選イベントが発生すると、配信手段236はその情報をゲーム装置5へ送信する(#1)。また、ゲーム媒体抽選手段233は、任意に複数のゲーム媒体を選択し、選択されたゲーム媒体を抽選リストとして記憶部22に格納する(#2)。
前記抽選イベントの情報を受信したゲーム装置5は、その情報内容をディスプレイ61およびスピーカ62、またはそのいずれかにより報知する(#3)。
例えば、図3に示すように、上記情報を受信したゲーム装置5は、抽選画像aをディスプレイ61上に表示させる。ユーザは、抽選画像a上の「ガチャをひく」ボタンa4または「アイテムを削除」ボタンa5の選択を行うことができる(#4)。
ここで、ユーザの操作により「アイテムを削除」ボタンa5が選択された場合(#4のYES)、指示取得手段563は、ゲーム媒体を削除する旨の削除要求を生成し、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する(#5)。
次いで、サーバ装置2の代価算定手段234は、記憶部22に格納された抽選リストの各ゲーム媒体について、そのゲーム媒体の種類や数量、またはゲーム媒体削除手段235によりゲーム媒体の削除処理が実行された回数をもとにして、削除に必要な代価を算定する(#7)。
また、代価算定手段234は、算定した代価情報を、配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する(#8)。前記代価情報を受信したゲーム装置5は(#9)、ディスプレイ61上にその代価情報を表示させる。
例えば、図4に示すように、削除対象となるゲーム媒体(アイテム)が複数表示され(図4ではアイテムA〜C)、各ゲーム媒体(アイテム)に対し削除に必要な代価情報が表示される。図4では、課金額a6、ゲーム媒体(アイテム)a7、ポイントa8が表示されている。
ここで、ユーザが、タッチパッド63の操作により、削除を希望するゲーム媒体を選択し(#10)、さらに代価の支払いを選択して(#11)、ゲーム媒体を削除する旨(図4では「削除実行」ボタンa9)を入力すると、ゲーム媒体選択手段564は、指示取得手段563に代価の支払い要求とユーザにより選択されたゲーム媒体の削除要求とを生成する旨の指示を出力する。指示取得手段563は、それら要求を、通信手段561を介してサーバ装置2へ送信する(#12)。
上記要求を受信したあと、サーバ装置2のゲーム媒体削除手段235は、代価の支払いが適正に行われたことを確認(例えば、課金処理が適正に行われたことを確認)したのち、#10で選択されたゲーム媒体を特定ゲーム媒体として、記憶部22の抽選リストから削除する(#13)。
また、ゲーム媒体削除手段235は、前述したゲーム媒体削除処理後に記憶部22に格納された抽選リストの更新情報を、配信手段236を介してゲーム装置5へ送信する(#14)。ここで、抽選リストの更新情報とは、前記削除処理後の記憶部22内のゲーム媒
体の数が挙げられる。
上記更新情報を受信したゲーム装置5は引き続き、ディスプレイ61上に抽選のガチャ画像を表示させる(#15)。特定ゲーム媒体が削除された後であるので、例えば、図5に示すように筐体a1内のアイテムa2,a2,…a2および数量の情報a3は、特定ゲーム媒体が削除される前よりも少なく表示される。
ここで、ユーザは、再び「ガチャをひく」ボタンa4、または「アイテムを削除」ボタンa5を選択することができる(#16)。ユーザがゲーム装置5のタッチパッド63を介して、「アイテムを削除」ボタンa5の入力を行ったとする(#16のYES)。すると、指示取得手段563はゲーム媒体の削除要求を、通信手段561を介して、サーバ装置2へする(#5)。その後、上記と同様に#6以降が繰り返されるが、代価算定手段234により再度抽選リスト内のゲーム媒体について削除処理に必要な代価等が算定され、図6に示すように1回目とは異なる代価がディスプレイ61上に表示される。図6は、図4において1回目に「アイテムA」を削除したあとの2回目の代価支払いの選択画面を示す。
一方、ユーザがゲーム装置5のタッチパッド63を介して「ガチャをひく」ボタンa4の入力を行ったとする(#16のNO)。すると、指示取得手段563は、ゲーム媒体のダウンロード要求を生成し、通信手段561はこれをサーバ装置2へ送信する(#17)。
同様に、ステップ#4において、ユーザの操作により「ゲーム媒体の削除しない」、すなわち「ガチャをひく」ボタンa4が選択された場合(ステップ#4のNO)、指示取得手段563は、ゲーム媒体のダウンロード要求を生成し、通信手段561はこれをサーバ装置2へ送信する(#17)。
この場合、サーバ装置2のゲーム媒体抽選手段233は、記憶部22に格納された抽選リストの中から、一定の抽選確率に基づいて任意のゲーム媒体を選択する(#18)。つまり、特定ゲーム媒体の削除処理が行われていれば、削除後の抽選リストの中から抽選が行われる。特定ゲーム媒体の削除処理が行われていなければ、削除処理が成されていない抽選リストの中から抽選が行われる。
ゲーム媒体抽選手段233により抽選が行われると、ゲーム媒体削除手段235は、抽選リストから前記抽選により選択されたゲーム媒体の削除処理を行う。
次いで、配信手段236は、選択されたゲーム媒体と更新された抽選情報をゲーム装置5へ送信し(#19)、そのゲーム媒体はゲーム装置5の記憶部55に格納される。報知手段565は、そのゲーム媒体を図7のようにディスプレイ61およびスピーカ62、またはそのいずれかに報知させる(#20)。
引き続き、ユーザがタッチパッド63を介して抽選の続行を希望する旨の入力を行った場合(#21のYES)、「ガチャをひく」ボタンa4および「アイテムを削除」ボタンa5の選択画面が再び表示される(#4)。その後、#4以降が繰り返される。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上のゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段233と、前記ゲーム媒体抽選手段233による抽選が行われる前にユーザの操作により選択される特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段235
として機能させるとともに、ゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ゲーム媒体削除手段235により削除処理される前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから選択するゲーム媒体選択手段564と、として機能させるものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、ユーザの操作に基づいて、ガチャを引く前に前記抽選リストから、例えばユーザが所望しない特定ゲーム媒体を選択し、ゲーム媒体削除手段235がそれを削除する。これにより、前記抽選リストの中のゲーム媒体の母数が、削除前より減少する。従って、結果的にガチャによる所望のゲーム媒体を取得できる確率が上がり、ガチャの興趣性が向上する。
また、前記抽選リストからゲーム媒体の削除処理を行う場合は、代価算定手段234がゲーム媒体の削除に必要な代価を算出する。代価は、ゲーム媒体の種類やその数、またはゲーム媒体削除手段235により削除処分が実行された回数により決定されるため、ユーザはその代価を考慮して抽選リストから削除したいゲーム媒体を選択することができる。従って、ユーザは課金額を調整しながらガチャの興趣性を享受することができる。
また、ゲーム媒体削除手段235は、代価を課金以外の特定のパラメータ、具体的にはゲーム媒体の削除の用途に特化したゲーム媒体およびその数、またはゲームの進行時に取得されるポイント等を代償に、ゲーム媒体を削除することができる。そのため、ユーザは、課金以外の方法で抽選リストからゲーム媒体を削除できる。従って、ユーザの負担する過剰な課金額を抑えることができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、前記ガチャが「ボックスガチャ」ではなく、各ゲーム媒体に設定された一定の確率に従って抽選される通常のガチャである場合について説明する。
本実施形態にかかるサーバ装置2には、変更手段237が上記第1実施形態にかかるサーバ装置2の制御部23に付加される。この相違点以外、例えばゲーム装置5の構成等は、上記第1実施形態と同様である。
<サーバ装置2の制御部23の機能的構成>
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235、配信手段236、および変更手段237として機能する(図8)。
変更手段237は、ゲーム媒体削除手段235による特定ゲーム媒体の削除処理後に、各ゲーム媒体に予め設定された抽選確率を上昇させるように変更する。つまり、変更手段237は、特定ゲーム媒体の削除後の抽選リスト内に残るゲーム媒体の抽選確率を上昇させる。
情報処理手段231、照合手段232、ゲーム媒体抽選手段233、代価算定手段234、ゲーム媒体削除手段235および配信手段236は、上記第1実施形態と同様である。
<サーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて>
上述したサーバ装置2およびゲーム装置5が行う処理の流れについて、図9を用いて説明する。
サーバ装置2およびゲーム装置5は、上記第1実施形態の図2の#1〜#13、および
#16〜#21の工程と同様の処理を行う。つまり図9の#1〜#13は図2の#1〜#13に対応し、図9の#17〜#22は図2の#16〜#21に対応する。以下では、図9の#14〜#16を中心に説明する。
ゲーム媒体削除手段235が特定ゲーム媒体を削除したあと(#13)、変更手段237は抽選リスト中の各ゲーム媒体の抽選確率を変更する(#14)。
たとえば、抽選リストに4種類のゲーム媒体A、B、CおよびDがある場合において、それぞれ抽選確率が、15%、25%、25%および35%であったとする(計100%)。そして、ユーザの操作によりゲーム媒体Dが特定ゲーム媒体として選択され、ゲーム媒体削除手段235がゲーム媒体Dを削除処理したとする。このとき、抽選確率が35%であるゲーム媒体Dが削除されたため、変更手段237は、抽選リスト内に残るゲーム媒体A、BおよびCの各抽選確率を、ゲーム媒体Dの削除前に比して23%、38.5%および38.5%(計100%)に上昇させる。
このように、変更手段237は、ゲーム媒体A、BおよびCの各抽選確率を、ゲーム媒体Dが削除されたあと、ゲーム媒体Dが削除された分だけ上昇するように変更する。つまり、いずれの特定ゲーム媒体が削除されたかによって、残りのゲーム媒体の各抽選確率の変更度合いは調整される。
配信手段236は、抽選確率が変更された抽選リストの情報をゲーム装置5へ送信する(#15)。
報知手段565は、#15により受信した抽選リストの情報をディスプレイ61に表示させる(#16)。
ここで、前記抽選リストの情報とは、特定ゲーム媒体が削除されることにより、抽選リスト内の各ゲーム媒体の取得確率が上がったことを示す内容をいう。たとえば、各ゲーム媒体の取得難易度を示すランクが複数段階に設定されていた場合、特定ゲーム媒体が削除されることにより、報知手段565は、各ゲーム媒体の前記ランクが変化したことをディスプレイ61に表示させる。
以上をまとめると、本実施形態のゲームプログラムは、前記ゲーム媒体削除手段235による前記削除処理の前後において、第1実施形態のサーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を更に、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段237として更に機能させるものである。そして、前記変更手段237は、前記ゲーム媒体削除手段235が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる前記ゲーム媒体の前記抽選確率を上昇させるものである。
<発明の効果>
本実施形態のゲームプログラムによれば、ゲーム媒体削除手段235により抽選リストから特定ゲーム媒体が削除されたあと、変更手段237は抽選リスト内に残るゲーム媒体の抽選確率を積極的に上げるため、ボックスガチャ以外の通常のガチャにおいても第1実施形態と同様のガチャの興趣性を持たせることができる。
[他の実施形態]
上記第1および第2実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
ゲーム装置5の種類は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータに限定されない。例えば、ゲーム装置5は、プレイステーション(登録商標)、Nintendo DS(登録商標)等であってもよい。
前記ゲームは、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、パズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
ゲーム装置5の台数は複数台であってもよい。また、サーバ装置2は複数台設けられ、協働して同様の処理を行うようにしてもよい。
図2および図9の#10において、ユーザは取得を望まないゲーム媒体を選択すると説明した。しかし、ここで選択できるのはゲーム媒体の種類だけでなく、ゲーム媒体の数も選択することができる。
図2および図9の#10において、ユーザは取得を望まないゲーム媒体を選択すると説明した。しかし、ここで選択できるのは1種類のゲーム媒体に限らず、2種類以上のゲーム媒体を選択することができる。
前記第1および第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235による抽選リストの中からゲーム媒体の削除の代価は所定の情報により決定されると説明した。しかし、代価はゲーム媒体削除手段235による削除処理の実行回数に比例して、ゲーム媒体の削除に要する課金額その他前記パラメータの値が高くなってもよい。
前記第1および第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235による抽選リストの中からゲーム媒体の削除の代価は所定の情報により決定されると説明した。しかし、代価は所定の情報によらず一律とすることもできる。
前記第1および第2実施形態では、代価算定手段234により算定され表示される代価情報は、課金額および特定のパラメータとした。しかし、前記代価情報はこれらのうち1つから選択されるとしてもよく、また、前記特定のパラメータは、ゲーム進行中に取得された特定のゲーム媒体またはポイントに限定されるものでないとしてもよい。
前記第1および第2実施形態では、抽選リスト中のゲーム媒体について代価を算定すると説明した。しかし、代価算定の対象となるゲーム媒体は、抽選リストの全てのゲーム媒体ではなく一部のゲーム媒体としてもよい。
前記実施形態では、代価算定手段234は、課金額以外に、特定のパラメータとして、ゲーム進行中に取得される特定のゲーム媒体としても換算されると説明した。しかし、特定のゲーム媒体は1種類に限らず複数種類設定してもよい。
前記第2実施形態では、ゲーム媒体削除手段235により特定ゲーム媒体が削除処理されてからゲーム媒体の抽選が行われると説明した。しかし、特定ゲーム媒体が削除されない状態であっても前記抽選は行われるとしてもよく、前記抽選により特定ゲーム媒体が抽選された場合は、特定ゲーム媒体でないゲーム媒体が抽選されるまで抽選を繰り返すとしてもよい。
前記第2実施形態では、変更手段237は抽選リストから削除された特定ゲーム媒体により抽選確率を変更すると説明した。しかし、変更手段237は、特定ゲーム媒体が削除されたあとのゲーム媒体の抽選確率を上げるものであればよく、削除された特定ゲーム媒
体如何によって抽選確率が決定されるものでなくてよい。
2 サーバ装置
233 ゲーム媒体抽選手段
234 代価算定手段
235 ゲーム媒体削除手段
237 変更手段
5 ゲーム装置
564 ゲーム媒体選択手段

Claims (5)

  1. コンピュータを、
    ユーザの操作に基づいて、ゲームに関する複数のゲーム媒体を含む抽選リストの中から任意の1以上の前記ゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選手段と、
    前記ゲーム媒体抽選手段による抽選が行われる前に、ユーザの操作に基づいて前記抽選リストの中から特定の前記ゲーム媒体である特定ゲーム媒体を選択するゲーム媒体選択手段と、
    前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体を前記抽選リストから削除する削除処理を実行するゲーム媒体削除手段と、
    として機能させることを特徴とするゲームプログラム。
  2. コンピュータを、
    前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行する際の、前記ユーザが負担する代価を算定する代価算定手段として更に機能させ、
    前記代価算定手段は、所定の情報をもとに前記代価を算定し、
    前記所定の情報には、前記ゲーム媒体選択手段により選択された前記特定ゲーム媒体の種類もしくは前記特定ゲーム媒体の数、または前記削除処理が実行された回数、の少なくとも1つが含まれる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のゲームプログラム。
  3. 前記ゲーム媒体削除手段は、課金または前記ゲームに関する特定のパラメータの消費に応じて、前記削除処理を実行する
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のゲームプログラム。
  4. コンピュータを、
    前記ゲーム媒体削除手段による前記削除処理の前後において、前記抽選リストにおける各前記ゲーム媒体の抽選確率を変更させる変更手段、
    として更に機能させ、
    前記変更手段は、前記ゲーム媒体削除手段が前記削除処理を実行した後の前記抽選リストに含まれる前記ゲーム媒体の前記抽選確率を上昇させる
    ことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のゲームプログラム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のゲームプログラムを記憶した記憶部と、
    前記ゲームプログラムを実行するコンピュータと、
    を備えるゲームシステム。
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