JP2020027863A - 基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法 - Google Patents

基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020027863A
JP2020027863A JP2018151670A JP2018151670A JP2020027863A JP 2020027863 A JP2020027863 A JP 2020027863A JP 2018151670 A JP2018151670 A JP 2018151670A JP 2018151670 A JP2018151670 A JP 2018151670A JP 2020027863 A JP2020027863 A JP 2020027863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
heat sink
heat
frame
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018151670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7147352B2 (ja
Inventor
望 猪貝
Nozomi Igai
望 猪貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2018151670A priority Critical patent/JP7147352B2/ja
Publication of JP2020027863A publication Critical patent/JP2020027863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7147352B2 publication Critical patent/JP7147352B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】基板表面のパターン利用効率が低減せず信頼性が維持される基板放熱構造を提供する。【解決手段】基板放熱構造(HK)は、フレーム(1)と、発熱部(22)〜(24)を有し、縁部近傍部位のみにおいてフレーム(1)に取り付けられた基板(2)と、基板(2)の発熱部(22)〜(24)に接触したヒートシンク(3)と、ヒートシンク(3)をフレーム(1)に支持させると共に基板(2)の発熱部(22)〜(24)に弾性的に押し付ける弾性支持体(G7)と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法に係り、特に基板の発熱部に生じた熱をヒートシンクを用いて放熱する技術に関する。
基板に実装された発熱部品(ICパッケージ、CPUなど)で発生した熱を、ヒートシンクを用いて放熱する技術が知られている。特許文献1には、基板に実装されたCPUに放熱板を弾性的に押し付けて密着させることによって熱を確実に奪うことができる、とされた基板放熱構造が記載されている。
特許文献1に記載された基板放熱構造は、基板が、放熱板を発熱部品の周囲の複数箇所において固定ねじにより支持するものである。そして、固定ねじに外装されたコイルばねの弾性反発力によって放熱板を発熱部品に押し付けるようになっている。
特開2011−081437号公報
特許文献1に記載された基板放熱構造は、基板が、放熱板を、放熱部品の周囲において支持するものであるため、基板表面のパターン利用効率が低減する。また、複数の固定ねじの締め付けを均一に行わないとコイルばねの弾性反発力にばらつきが生じて基板に変形が残り、その変形に伴う残留応力によって信頼性の維持が難しくなる虞がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、基板表面のパターン利用効率が低減せず信頼性が維持される基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成、手順を有する。
1) フレームと、
発熱部を有し縁部近傍部位のみにおいて前記フレームに取り付けられた基板と、
前記発熱部に接触したヒートシンクと、
前記ヒートシンクを前記フレームに支持させると共に前記発熱部に弾性的に押し付ける弾性支持体と、
を備えた基板放熱構造である。
2) 1)に記載の基板放熱構造と、
前記基板放熱構造を内部に収容する筐体と、
を備えた電子機器である。
3) ヒートシンクと、発熱部を有する基板と、を、前記ヒートシンクに対し前記基板を第1の側に離隔し平行となる第1の姿勢で取り付け可能なフレームに取り付ける、基板の取付方法であって、
前記ヒートシンクを、前記フレームに対し、前記第1の側に向け弾性的に付勢させて取り付けるヒートシンク取付ステップと、
前記基板を、前記第1の姿勢から一縁部を支点として回動させた第2の姿勢として前記一縁部をガイドによって支持させる装着第1ステップと、
前記ガイドによって支持させた前記基板を、前記第2の姿勢から回動して、前記ヒートシンクが前記発熱部に接触し、かつ弾性的に付勢する前記第1の姿勢とする装着第2ステップと、
前記第2の姿勢の前記基板の縁部近傍を前記フレームに取り付ける基板取付ステップと、
を含むことを特徴とする基板の取付方法である。
本発明によれば、基板表面のパターン利用効率が低減せず信頼性が維持される、という効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態に係る基板放熱構造の実施例である基板放熱構造HKを備えた基板組立体G1を示す斜視図である。 図2は、基板組立体G1が有するフレーム1の斜視図である。 図3は、基板組立体G1が有する基板2の前面図である。 図4は、基板2の右側面図である。 図5は、基板組立体G1が有するヒートシンク3の一部を断面とした上面図である。 図6は、基板組立体G1が有するガイド4の部分右側面図である。 図7は、基板組立体G1が有する弾性支持体G7の組立図である。 図8は、基板組立体G1における基板2及びヒートシンク3の取付状態を説明するための部分上面図であり図1の矢視Y1図である。 図9は、基板組立体G1の組立工程を説明するための第1の図である。 図10は、基板組立体G1の組立工程を説明するための第2の図である。 図11は、基板放熱構造HKを有する基板組立体G1を備えた電子機器の側面図である。
本発明の実施の形態に係る基板放熱構造を、実施例である基板放熱構造HKを備えた基板組立体G1により説明する。
(実施例)
図1は、基板組立体G1の斜視図である。説明の便宜のため、上下左右前後の各方向を、図1に示された矢印の方向で規定する。これらの方向は、基板組立体G1の使用姿勢及び組立姿勢などを限定するものではない。
基板組立体G1は、フレーム1と、フレーム1に対しねじで取り付けられた基板2,ヒートシンク3,及びガイド4を有する。また、図1に示される例では、基板組立体G1は、基板2に対し、ガイド4に案内されてコネクタ21Aを介して装着される差し込み基板5も有している。
フレーム1は、図2にも示されるように、上方に開放した略コ字状に形成されている。フレーム1の材料は、例えば表面処理鋼板である。
フレーム1は、底板1aと、底板1aの左右両端から上方に立ち上がる左側板1b及び右側板1cと、を有する。
底板1aには、雌ねじ部1a1が4箇所に形成されている。ガイド4は、各雌ねじ部1a1にねじN3を締め付けることで固定される(図1参照)。
左側板1bは、後縁の上部及び下部において、それぞれ右方に向け折れ曲がった基板支持部11a,11bを有する。同様に、右側板1cは、後縁の上部及び下部において、それぞれ左方に向け折れ曲がった基板支持部11c,11dを有する。
基板支持部11a〜11dは、後面が同一平面の基板取付面Sf2となるように形成されており、それぞれ前方凸のバーリングによって形成された雌ねじ部11a1〜11d1を有する。
下部の基板支持部11b,11dは、雌ねじ部11b1,11d1の上方に、ハーフパンチで形成されて後方に突出するダボ部11b2,11d2を有する。
左側板1bは、後縁の上下方向中央部において、右方に向け折れ曲がったヒートシンク支持部11eを有する。同様に、右側板1cは、後縁の上下方向中央部において、左方に向け折れ曲がったヒートシンク支持部11fを有する。
ヒートシンク支持部11e,11fは、後方凸のバーリングによって形成された雌ねじ部11e1,11f1を有する。雌ねじ部11e1,11f1は、それぞれ上下に離隔した一対として形成されている。
ヒートシンク支持部11e,11fは、前面が同一平面のヒートシンク取付面Sf3となるように形成されている。
基板支持部11a〜11dの後面(基板取付面Sf2)に対しヒートシンク支持部11e,11fの前面(ヒートシンク取付面Sf3)は、前方向に距離d2だけずれた位置にある(図8も参照)。
上述の繰り返しとなるが、基板支持部11a〜11dの後面を、それぞれ共通の基板取付面Sf2と称し、ヒートシンク支持部11e,11fの前面を、それぞれ共通にヒートシンク取付面Sf3と称する。
すなわち、基板取付面Sf2とヒートシンク取付面Sf3とは、前後方向の距離が距離d2の平行な面になっている。
この例において、基板取付面Sf2及びヒートシンク取付面Sf3は、図1に示された状態で鉛直面になっているものとする。
基板2は、図3及び図4に示されるように、矩形の外形形状を呈し、その四隅に、フレーム1への取り付けのためのねじN1を通す貫通孔2bを有する。
基板2は、下部の貫通孔2bの直上に、ダボ部11b2,11d2を係合させるためのダボ孔2c1,2c2を有する。
図3及び図4に示されるように、基板2は、上下方向中央部に左右に離隔して発熱部22,23を、また、左右中央やや下部に発熱部24を有する。
発熱部22〜24は動作時に発熱する実装部品であって、それぞれ、基板2の前面2eに実装されたICパッケージ22a,23a,24aと、ICパッケージ22a,23a,24aそれぞれの前面(天面)に貼り付けられた伝熱シート22b,23b,24bと、を有する。
この例において、ICパッケージ22aとICパッケージ23aとの厚さは同じで、ICパッケージ24aの厚さはそれらより薄い。そこで、ICパッケージ24aに貼付した伝熱シート24bの厚さを、ICパッケージ22a及びICパッケージ23aに貼付した伝熱シート22b及び伝熱シート23bの厚さよりも厚くしている。
具体的には、伝熱シート22b,23bそれぞれの前面22b1,23b1の基板2からの距離と、伝熱シート24bの前面24b1の基板2からの距離と、が同じ距離d3となるように、伝熱シート22b〜24bそれぞれの厚さを決めている。
基板2の左右中央位置の下部には、前後方向を装着方向とするコネクタ21Aが実装されている。コネクタ21Aには、差し込み基板5に実装されたレセプタクル21Bが装着される。
基板2の下縁には、上方向に向けて切り込まれた切り込み部2aが、左右方向に離隔して一対形成されている。
ヒートシンク3は、図5にも示されるように、所定の断面形状のアルミニウムの押し出し材を所定長さに切断したものである。押し出し方向に対し直交する方向の外形形状が図5に示されている。
詳しくは、ヒートシンク3は、平板状の基部31と、基部31から前方に立設した複数のフィン32と、基部31の左右端部から左右方向外側に張り出した一対の支持鍔部33と、を有している。
支持鍔部33それぞれは、上下方向に離隔して一対の貫通孔33aを有する。
基部31の後面は、基板2の発熱部22〜24に接触する接触面31aであって、平坦な平面として形成されている。
接触面31aは、支持鍔部33の後面33bに対し、後方側に距離d1だけ隔てた平行な面として存在している。
この距離d1は、フレーム1における基板取付面Sf2とヒートシンク取付面Sf3の前後方向の距離d2から基板2における距離d3を減じた距離よりも大きく設定する。すなわち、
距離d2<距離d1+距離d3・・・(式1)
である。
ガイド4は、図1に示されるように、基部4kと、一対のサイドガイド壁4b,4bと、一対のガイドリブ4d,4dと、を有する。
基部4kは、矩形平板状に形成され、左右の縁部それぞれから外側に突出した二対の鍔部4aを有する。各鍔部4aには、ねじN3を通す貫通孔が形成されている。
一対のサイドガイド壁4b,4bは、基部4kの左右縁部において、前後方向に延び上方に立ち上がる壁部として形成されている。
一対のサイドガイド壁4b,4bは、その間に後述する差し込み基板5を左右方向及び上下方向にガイドし、差し込み基板5が有するレセプタクル21Bのコネクタ21Aへの装着をスムースに誘導する。
一対のガイドリブ4d,4dは、基部4kの後縁部において、基板2の一対の切り込み部2a,2aに対応する位置に形成されている。
各ガイドリブ4dは、図6に示されるように、前後に延び上方に突出するリブ状部位として形成されている。
ガイドリブ4dは、前部に、後方に向かうに従って上方に傾斜した傾斜誘導部4d1と、傾斜誘導部4d1の上端に連結した突き当て部4d2と、を有する。
傾斜誘導部4d1及び突き当て部4d2は、差し込み基板5を基板2に装着する際に差し込み基板5を誘導する誘導部分である。すなわち、ガイド4に沿うように前方側から後方に向け挿入された差し込み基板5は、傾斜誘導部4d1を経て突き当て部4d2に誘導され、下方及び後方に関して位置規制される。
ガイドリブ4dは、後部に、下方に向け概ね矩形に切り込まれた支持切り込み部4eを有する。
支持切り込み部4eの後方側の内面の上部側には、上方に向かうに従って後方側に傾斜する傾斜部4e1が形成されている。
支持切り込み部4eには、基板2の切り込み部2aが、上方側から下方に向け係合する。詳しくは、支持切り込み部4eと切り込み部2aとの係合は、直交姿勢の凹部同士の係合となる。係合の最終位置で、基板2はガイドリブ4dに対し左右及び前後方向に位置決めされ、下方への移動が規制されるようになっている。
図1に示されるように、ヒートシンク3は、フレーム1のヒートシンク支持部11e,11fに対し弾性支持体G7によって取り付けられる。図7は、その弾性支持体G7の組立図であり、ヒートシンク支持部11fに用いられた場合が示されている。弾性支持体G7の構成は、もちろんヒートシンク支持部11eに用いられた場合も同じである。
弾性支持体G7は、ねじN7,カラー71,及びコイルばね72を有する。
ねじN7のねじ部はカラー71内に通され、カラー71の外側にコイルばね72が取り付けられる。
ヒートシンク3の支持鍔部33における貫通孔33aに対し、カラー71は、挿通可能とされコイルばね72は挿通不能とされている。
弾性支持体G7を用い、カラー71及びカラー71に通したねじN7をヒートシンク3の支持鍔部33の貫通孔33aに通す。そして、ねじN7をヒートシンク支持部11fの雌ねじ部11f1に締め付けることで、ヒートシンク3を、ヒートシンク支持部11fに対し前方へ弾性移動可能に取り付けることができる。
ねじN7の締め付けによりコイルばね72は圧縮され、その弾性反発力により、ヒートシンク3は、自然状態でヒートシンク支持部11fに付勢される(押し付けられる)。
次に、上述の各部材を用い、基板組立体G1を組み立てる手順について説明する。ここでは、人手を用いて組み立てる場合を示すがロボットを用いて組み立ててもよい。
まず、図2に示されるフレーム1の底板1aに、ガイド4をねじN3で取り付けておく。
次いで、フレーム1のヒートシンク支持部11e,11fにおけるヒートシンク取付面Sf3に対し、弾性支持体G7を用いて前面側からヒートシンク3を取り付ける。具体的には、雌ねじ部11e1,11f1に対し、それぞれに弾性支持体G7を適用し、ねじN7を締め付けてヒートシンク3を取り付ける。上述のように、取り付けられたヒートシンク3は、自然状態でヒートシンク取付面Sf3に押し付けられている。また、ヒートシンク3は、コイルばね72の弾性反発力に抗する前方へ向かう力を付与することで、前方に移動させることができる。
次に、フレーム1の後上方側から、基板2をガイド4のガイドリブ4dにおける支持切り込み部4eに係合装着する。
具体的には、まず、基板2の左右方向位置を、切り込み部2aが支持切り込み部4eに対応するように合わせる。
次いで、図9に示されるように、基板2を、下方側がやや前方となる傾斜姿勢とし、上方側から切り込み部2aを支持切り込み部4eに係合させる(矢印DR1参照)。
支持切り込み部4eには、傾斜部4e1が形成されているので、係合の初期において基板2の傾斜姿勢での係合が可能であり、係合がスムースとなる。
次いで、図10(a)に示されるように、基板2を下方に押しながら(矢印DR2)、その上部をコイルばね72の反発力に抗する力Faで前方に押して(矢印DR3)、基板2を鉛直姿勢にする。
この姿勢転換動作で、図10(a)におけるA部の拡大図である図10(b)に示されるように、ダボ孔2c1,2c2にダボ部11b2,11d2がそれぞれ係合し、フレーム1に対する基板2の上下左右方向の位置が、高精度に決められる。
また、基板2は、切り込み部2aが支持切り込み部4eに係合した状態で力Faを付与しつつ鉛直姿勢にすると、フレーム1の基板支持部11a〜11dの基板取付面Sf2に接触する。また、上記(式1)から、発熱部22〜24の伝熱シート22b〜24b及びコイルばね72は、それぞれ弾性に応じて圧縮される。
従って、図8に示されるように、ヒートシンク3は、コイルばね72の弾性反発力に抗して前方に移動し、コイルばね72の反発力に抗して前方に移動してヒートシンク取付面Sf3から距離d5だけ離隔する。
これにより、伝熱シート22b〜24bとヒートシンク3の接触面31aとの接触における密着度が向上する。
なお、図8では、便宜的に、伝熱シートの厚さが異なる発熱部22と発熱部24とを並べて記載してある。
作業者は、基板2を鉛直姿勢に維持するよう後方側から力Faを継続して付与する。
基板2が鉛直姿勢となっている状態で、後方側から、ねじN1を、貫通孔2bを通してフレーム1の基板支持部11a〜11dにおける雌ねじ部11a1〜11d1に締め付ける。
ねじN1を締め付ける前には、コイルばね72の弾性反発力は、ヒートシンク3の前方移動と伝熱シート22b〜24bの圧縮によって吸収され、基板2の前面2eとフレーム1における基板取付面Sf2とは良好に一致する。
従って、ねじN1の締め付けにより生じる基板2の前後方向の変形はほとんどなく、それに伴う残留応力も無視できる程度に抑制される。
また、4箇所のねじN1の締め付けの内、下部のダボ部11b2,11d2を有する基板支持部11b,11cに対するねじN1の締め付けを先に行ってもよい。これにより、ダボ部11b2,11d2とダボ孔2c1,2c2との係合による基板2の左右及び上下方向の位置決めがより確実となり、基板2は、左右及び上下方向の変形もほとんどなく、それに伴う基板2の残留応力もさらに低減する。
以上のようにしてフレーム1にヒートシンク3及び基板2を取り付けたら、差し込み基板5を、左右端をガイド4のサイドガイド壁4b,4bに沿わせて差し込み、レセプタクル21Bを基板2のコネクタ21Aに装着する。
図1に示される例では、基板2が係合している一対のガイドリブ4dを、コネクタ21Aの左右両側に近接設置している。これにより、レセプタクル21Bをコネクタ21Aに装着するときの装着抵抗による基板2の変形は良好に抑制され、基板2の高い信頼性が維持される。
以上の手順により、基板放熱構造HKを有する基板組立体G1が組み立てられる。
上述の基板放熱構造HKにおいて、基板2をフレーム1にねじで取り付ける位置は、発熱部22〜24の近傍ではなく基板2の縁部近傍のみとされている。詳しくは、基板2が矩形の場合は4隅のみとされている。そのため、基板2のパターン利用効率が低減することはなく、基板2はパターン化効率が良好である。
基板放熱構造HKは、基板2の発熱部22〜24に対し放熱手段としてのヒートシンク3を接触させ、かつ弾性的に押し付ける構成を有する。それでありながら、ヒートシンク3と基板2とは、平行に維持され、残留応力が無視できる程度に抑制されてフレーム1に対し取り付けられている。
従って、基板2においてパターン剥離等の残留応力に起因する不具合が生じる可能性は低く、基板2は高度の信頼性を有すると共に、その信頼性が長期にわたり維持される。
基板放熱構造HKは、基板2のガイド4への係合動作において、初期の斜め装着及びその後の鉛直姿勢までの回動を許容しつつ係合する支持切り込み部4eを有する。
作業者は、基板2を、所定の取付姿勢(本例で鉛直姿勢)に対して上部を後方に回動した傾斜姿勢とし、一縁部である下縁部を支持切り込み部4eに係合させた後、支持切り込み部4eを支点として回動して所定の取付姿勢に姿勢転換し、ねじ止めできる。基板2の傾斜姿勢において、発熱部22〜24とヒートシンク3とは離隔している。
これにより、基板2は、コイルばね72から受ける弾性反発力を基板2の四隅に平均的に分散した状態で、フレーム1に取り付けられる。
これにより、フレーム1に取り付けられた基板2に残留する応力は無視できる極小となる。
基板放熱構造HKを有する基板組立体G1は、例えば図11に示される電子機器51に備えられる。図11の電子機器51は、筐体511及びレンズ部512を有する撮像装置であって、筐体511の内部に基板組立体G1を収容している。
この場合、基板組立体G1における基板2のICパッケージ22a〜24aは、例えば画像処理を行うことで発熱する。
以上詳述した実施例は、上述の構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形してもよい。
基板放熱構造HKを有する基板組立体G1は、構成に差し込み基板5を含んでいなくてもよい。その場合、ガイド4は、ガイドリブ4dを有していればよく、サイドガイド壁4bは有していなくてもよい。
発熱部22〜24は、ICパッケージを含むものに限定されるものではなく、他の実装部品を含むもの或いは基板自体であってもよい。
基板組立体G1の電子機器51への取付姿勢は限定されない。図1に示される後方が、実際には鉛直下方である場合など、重力の付与方向を考慮する必要がある場合には、伝熱シート22b〜24bのヒートシンク3への押圧力を維持するために、図1に示される前方側が鉛直下方にならない姿勢にするとよい。
電子機器51は、撮像装置に限定されるものではなく、自動車などの移動体に搭載する移動体搭載機器、無線装置、音響装置、画像表示装置などであってもよい。
1 フレーム
1a 底板、 1a1 雌ねじ部、 1b 左側板、 1c 右側板
11a,11b,11c,11d 基板支持部
11a1,11b1,11c1,11d1 雌ねじ部
11b2,11d2 ダボ部、 11e,11f ヒートシンク支持部
11e1,11f1 雌ねじ部
2 基板
2a 切り込み部、 2b 貫通孔、 2c1,2c2 ダボ孔
2e 前面
21A コネクタ、 21B レセプタクル
22〜24 発熱部(実装部品)、 22a〜24a ICパッケージ
22b〜24b 伝熱シート、 22b1,23b1 前面
3 ヒートシンク
31 基部、 31a 接触面、 32 フィン、 33 支持鍔部
33a 貫通孔、 33b 後面
4 ガイド
4a 鍔部、 4b サイドガイド壁、 4d ガイドリブ
4d1 傾斜誘導部、 4d2 突き当て部、 4e 支持切り込み部
4e1 傾斜部、 4k 基部
5 差し込み基板
51 電子機器(撮像装置)、 511 筐体、 512 レンズ部
71 カラー、 72 コイルばね
d1,d2,d3,d5 距離
Fa 力
HK 基板放熱構造
G1 基板組立体、 G7 弾性支持体
N1,N3,N7 ねじ
Sf2 基板取付面、 Sf3 ヒートシンク取付面

Claims (6)

  1. フレームと、
    発熱部を有し縁部近傍部位のみにおいて前記フレームに取り付けられた基板と、
    前記発熱部に接触したヒートシンクと、
    前記ヒートシンクを前記フレームに支持させると共に前記発熱部に弾性的に押し付ける弾性支持体と、
    を備えた基板放熱構造。
  2. 前記基板の一縁部に係合する支持切り込み部を有するガイドを備え、
    前記フレームに取り付けられた前記基板の姿勢を第1の姿勢としたときに、
    前記ガイドは、前記基板の、前記第1の姿勢に対し傾斜した第2の姿勢から前記第1の姿勢への前記支持切り込み部を支点とした回動を許容することを特徴とする請求項1記載の基板放熱構造。
  3. 前記基板が前記第2の姿勢であるときに、前記発熱部と前記ヒートシンクとは離隔していることを特徴とする請求項2記載の基板放熱構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の基板放熱構造と、
    前記基板放熱構造を内部に収容する筐体と、
    を備えた電子機器。
  5. ヒートシンクと、発熱部を有する基板と、を、前記ヒートシンクに対し前記基板を第1の側に離隔し平行となる第1の姿勢で取り付け可能なフレームに取り付ける、基板の取付方法であって、
    前記ヒートシンクを、前記フレームに対し、前記第1の側に向け弾性的に付勢させて取り付けるヒートシンク取付ステップと、
    前記基板を、前記第1の姿勢から一縁部を支点として回動させた第2の姿勢として前記一縁部をガイドによって支持させる装着第1ステップと、
    前記ガイドによって支持させた前記基板を、前記第2の姿勢から回動して、前記ヒートシンクが前記発熱部に接触し、かつ弾性的に付勢する前記第1の姿勢とする装着第2ステップと、
    前記第2の姿勢の前記基板の縁部近傍を前記フレームに取り付ける基板取付ステップと、
    を含むことを特徴とする基板の取付方法。
  6. 前記基板が前記第2の姿勢にあるときに、前記発熱部と前記ヒートシンクとを離隔させておくことを特徴とする請求項5記載の基板の取付方法。
JP2018151670A 2018-08-10 2018-08-10 基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法 Active JP7147352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018151670A JP7147352B2 (ja) 2018-08-10 2018-08-10 基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018151670A JP7147352B2 (ja) 2018-08-10 2018-08-10 基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020027863A true JP2020027863A (ja) 2020-02-20
JP7147352B2 JP7147352B2 (ja) 2022-10-05

Family

ID=69620349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018151670A Active JP7147352B2 (ja) 2018-08-10 2018-08-10 基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7147352B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235481A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Nec Corp ヒートシンクの保持装置、ヒートシンク付き半導体装置及び半導体装置の実装方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004235481A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Nec Corp ヒートシンクの保持装置、ヒートシンク付き半導体装置及び半導体装置の実装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7147352B2 (ja) 2022-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10595429B2 (en) Electronic device
JP2005331948A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2016149519A (ja) 保持機構、及び保持機構を有する電子装置
TW201316886A (zh) 存儲器固定裝置
US20060202912A1 (en) Plasma display apparatus
JP7147352B2 (ja) 基板放熱構造,電子機器,及び基板取付方法
TWI476461B (zh) 具導光板定位結構之背光模組
US6805626B2 (en) Computer enclosure incorporating fixing structures for fans
JP5954305B2 (ja) 固定金具
JP2010250203A (ja) 薄型表示装置
JP2008071830A (ja) ファン支持具及び映像表示装置
JP2009116189A (ja) 表示装置
JP4968386B2 (ja) 装着部品および電子機器
JP4645623B2 (ja) 表示装置
JP2012119425A (ja) ファンユニットおよび電子機器
WO2022196065A1 (ja) 電子機器の構造及び電子機器の組立て方法
JP2007073612A (ja) 冷却ファンユニット取付構造
JPWO2014038085A1 (ja) 電子機器の仮固定構造
JP2007194291A (ja) 基板への放熱板の取り付け構造
JP2014175350A (ja) ファンモータ保持構造
WO2022113280A1 (ja) 板ばね部材、実装モジュール及び実装関連装置
US7929296B2 (en) Fastening device and heat-dissipating module having the same
JP2008263058A (ja) 電子機器の取付装置
JP2000114755A (ja) プリント基板の固定装置
JP2008171708A (ja) コネクタ固定具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7147352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150