JP2020026582A - 防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品 - Google Patents

防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020026582A
JP2020026582A JP2018150335A JP2018150335A JP2020026582A JP 2020026582 A JP2020026582 A JP 2020026582A JP 2018150335 A JP2018150335 A JP 2018150335A JP 2018150335 A JP2018150335 A JP 2018150335A JP 2020026582 A JP2020026582 A JP 2020026582A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing thread
mite
antistatic
textile product
antitick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018150335A
Other languages
English (en)
Inventor
岡 邦彦
Kunihiko Oka
邦彦 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Techcet Co Ltd
Original Assignee
Techcet Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Techcet Co Ltd filed Critical Techcet Co Ltd
Priority to JP2018150335A priority Critical patent/JP2020026582A/ja
Publication of JP2020026582A publication Critical patent/JP2020026582A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

【課題】制電性だけでなく防ダニ性をも有する防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品を提供する。【解決手段】ミシン糸であって、導電性繊維が混用されており、かつ防ダニ加工が施されている。【選択図】なし

Description

本発明は、制電性だけでなく防ダニ性をも有する防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品に関する。
従来、ポリエステル繊維と導電性繊維などを用いた制電性ミシン糸が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−110042号公報
本発明者は縫い孔からダニが侵入することを見出し、本発明は発見に基づきされたものであり、その目的は、制電性だけでなく防ダニ性をも有する防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品を提供することにある。
本発明者は上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、ミシン糸を構成する繊維や加工などを巧みに工夫することにより、制電性だけでなく防ダニ性をも有する防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「ミシン糸であって、導電性繊維が混用されており、かつ防ダニ加工が施されてなることを特徴とする防ダニ制電性ミシン糸。」が提供される。
その際、前記導電性繊維がカーボンブラックを用いた導電性繊維であることが好ましい。また、ミシン糸が、ポリエステル繊維またはナイロン繊維を含むことが好ましい。また、洗濯10回後の防ダニ効果が洗濯前対比50%以上であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の防ダニ制電性ミシン糸を用いてなる繊維製品が提供される。その際、全ての防ダニ制電性ミシン糸が繋がるよう縫製していることが好ましい。
本発明によれば、制電性だけでなく防ダニ性をも有する防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明のミシン糸において、導電性繊維が混用されている。導電性繊維が混用されてない場合は、ミシン糸の制電性が低下し好ましくない。
かかる導電性繊維としては特に限定されないが、優れた制電性を得る上でカーボンブラックを用いた導電性繊維が好ましい。例えば、特開平4−153306号公報に記載されているような、カーボンブラックを含む樹脂が芯部または島部に配された複合繊維が好ましい。
ミシン糸を主として(好ましくは60重量%以上、特に好ましくは80〜98重量%)構成する繊維としては特に限定されず、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、アセテート繊維、さらには、綿、ウール、絹などの天然繊維やこれらを複合したものが使用可能であるが、特にポリエステル繊維またはナイロン繊維が好ましい。マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルされた、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリトリメチレンテレフタレートなど)やナイロンなども好ましい。また、特開2004−270097号公報や特開2004−211268号公報に記載されているような、特定のリン化合物およびチタン化合物を含む触媒を用いて得られたポリエステルであってもよい。さらに前記ポリエステルには、必要に応じて、微細孔形成剤(有機スルホン酸金属塩)、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤(三酸化二アンチモン)、蛍光増白剤、着色顔料、帯電防止剤(スルホン酸金属塩)、吸湿剤(ポリオキシアルキレングリコール)、抗菌剤、その他の無機粒子の1種以上が含まれていてもよい。ポリエステルやナイロンを1成分とする複合繊維でもよい。
前記繊維としては、長繊維(マルチフィラメント)でもよいし短繊維(紡績糸、「スパン糸」ともいう。)でもよい。また、非捲縮糸(非捲縮マルチフィラメント)でもよいし捲縮糸(仮撚捲縮加工糸など)でもよい。さらには、インターレース加工やタスラン(登録商標)加工が施された空気加工糸でもよい。
前記繊維の総繊度としては、30〜200dtexが好ましい。また、単糸数は15〜300本が好ましい。
また、前記繊維において、単繊維横断面形状は特に限定されず、丸、三角、扁平、中空など公知の断面形状でよい。
本発明のミシン糸には防ダニ加工が施されている。その際、用いる防ダニ剤としては公知のものでよい。例えば、特開2005−113332号公報に記載されているような、2−ヒドロキシプロパン酸アルキルまたはアルケニルを含有する防ダニ剤、特開2005−53827号公報に記載されているセバシン酸ジエチルおよびまたはセバシン酸ジイソプロピルを含有する防ダニ剤、特許第5883919号公報に記載されているような、銀、銅、酸化亜鉛、硫化亜鉛など含有する防ダニ剤、特開2002−339241号公報に記載されているようなピレスロイド系化合物を含有する防ダニ剤など、特に限定されない。防ダニ加工の加工方法は特に限定されず公知の方法でよい。
本発明のミシン糸の製造方法としては、例えば、前記のような導電性繊維とミシン糸を主として構成する繊維を用いて、下撚を施した複数本の糸条を下撚とは逆方向に合撚することが好ましい。次いで、前記のような防ダニ加工を施すとよい。
その際、防ダニ加工の前または後の工程において、常法の染色仕上げ加工、吸水加工、撥水加工、起毛加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
かくして得られたミシン糸は前記の構成を有するので、制電性だけでなく防ダニ性をも有する。
かかる防ダニ性としては、洗濯10回後の防ダニ効果が洗濯前対比50%以上(より好ましくは70%以上、特に好ましくは90%以上)であることが好ましい。なお、防ダニ性は、例えば、特開2005−113332号公報に記載のような公知の方法で測定可能である。
次に、本発明の繊維製品は、前記ミシン糸を用いてなる繊維製品である。かかる繊維製品には、帽子、手袋、衣服、寝具、インテリア製品などが含まれる。また、衣服には、スカート、パンツ、スポーツ衣料、ユニフォーム、病院衣、作業衣などが含まれる。また、寝具には、掛寝具、敷寝具、まくらなどが含まれる。また、インテリア製品にはクッション、座布団、カーテンなどが含まれる。
かかる繊維製品は前記ミシン糸を用いているので、縫い孔からダニが侵入することを防止することができ、また、制電性にも優れる。その際、全ての防ダニ制電性ミシン糸が繋がるよう縫製(キルト)している状態が特に制電性に優れ、好ましい。特に、防ダニ制電性ミシン糸が格子状に配されていることが好ましい。その際、マス数としては、10〜50マスの範囲であることが好ましい。また、1マスの大きさとしては(5〜100cm)×(5〜100cm)(より好ましくは(20〜50cm)×(20〜50cm))の範囲内であることが好ましい。
以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
(1)防ダニ性
洗濯前のミシン糸と、JIS L1930 C4N 平干し ネットにより洗濯を10回行った後ミシン糸について、公知の防ダニ性評価を行った。
[実施例1]
市販の導電性繊維(カーボンブラック含有)1本と、#60/1ポリエステル繊維100%からなるスパン糸2本を共に撚り合わせ熱セットを行った後染色加工を行い、次いで、公知の防ダニ剤を用いて防ダニ加工を施すことにより本発明のミシン糸を得た。かかるミシン糸は、制電性だけでなく防ダニ性にも優れていた。洗濯10回後の防ダニ効果が洗濯前対比90%以上であった。
次いで、かかるミシン糸を用いて全てのミシン糸が繋がるよう、格子状(マス数 4マス×5マス=20マス、1マスの大きさ30cm×36cm)に縫製(キルト)して掛け布団(巾150cm、長さ210cm)を縫製したところ、縫い孔からダニが侵入することを防止することができ、また、制電性にも優れるものであった。
[比較例1]
実施例1において、防ダニ加工を施さないこと以外は実施例1と同様にしてミシン糸を得た。かかるミシン糸は制電性に優れるものであるが防ダニ性には劣るものであった。
本発明によれば、制電性だけでなく防ダニ性をも有する防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (6)

  1. ミシン糸であって、導電性繊維が混用されており、かつ防ダニ加工が施されてなることを特徴とする防ダニ制電性ミシン糸。
  2. 前記導電性繊維がカーボンブラックを用いた導電性繊維である、請求項1に記載の防ダニ制電性ミシン糸。
  3. ポリエステル繊維またはナイロン繊維を含む、請求項1または請求項2に記載の防ダニ制電性ミシン糸。
  4. 洗濯10回後の防ダニ効果が洗濯前対比50%以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の防ダニ制電性ミシン糸。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の防ダニ制電性ミシン糸を用いてなる繊維製品。
  6. 全ての防ダニ制電性ミシン糸が繋がるよう縫製してなる、請求項5に記載の繊維製品。
JP2018150335A 2018-08-09 2018-08-09 防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品 Pending JP2020026582A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018150335A JP2020026582A (ja) 2018-08-09 2018-08-09 防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018150335A JP2020026582A (ja) 2018-08-09 2018-08-09 防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020026582A true JP2020026582A (ja) 2020-02-20

Family

ID=69622079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018150335A Pending JP2020026582A (ja) 2018-08-09 2018-08-09 防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020026582A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07255580A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Brother Ind Ltd 防ダニ布団
JP2000110042A (ja) * 1998-09-30 2000-04-18 Unitika Ltd 制電性ミシン糸

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07255580A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Brother Ind Ltd 防ダニ布団
JP2000110042A (ja) * 1998-09-30 2000-04-18 Unitika Ltd 制電性ミシン糸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155162B2 (ja) 編地およびスポーツ衣料
JP5797269B2 (ja) 耐火織物および衣類
KR102571047B1 (ko) 포백 및 섬유 제품
JP6279845B2 (ja) 遮熱性および放熱性に優れた織編物および繊維製品
Wilson Fibres, yarns and fabrics: fundamental principles for the textile designer
JPWO2020110890A1 (ja) 布帛および繊維製品
JP2006328567A (ja) ストレッチ回復性に優れた薄地丸編地および繊維製品
JP6689293B2 (ja) 編地および繊維製品
JP6933707B2 (ja) 布帛および繊維製品
JP2005179849A (ja) 保温性に優れた織物及びユニフォーム
JP5101977B2 (ja) 繊維製品
JP2018141252A (ja) 衣料
JP2020026582A (ja) 防ダニ制電性ミシン糸および繊維製品
JP2006225790A (ja) 機能性織編物および繊維製品
JP3144077U (ja) 抗菌性マスク
JP2018048412A (ja) モールヤーンおよび織編物
JP2015181896A (ja) こたつ用繊維製品
JP4478860B2 (ja) 快適白衣及び快適予防衣
CN107208327B (zh) 织物罩
JP7284257B2 (ja) 複合糸および布帛および繊維製品
CN213925261U (zh) 一种抗病毒三层布
JP7063674B2 (ja) 経編地および繊維製品
JP2012102427A (ja) 速乾性布帛および繊維製品
JP3805704B2 (ja) 高吸湿性ブラックフォーマル用布帛
WO2021215319A1 (ja) 撥水性布帛および繊維製品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180821

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221004