JP2020023463A - 三層型化粧料 - Google Patents
三層型化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020023463A JP2020023463A JP2018149751A JP2018149751A JP2020023463A JP 2020023463 A JP2020023463 A JP 2020023463A JP 2018149751 A JP2018149751 A JP 2018149751A JP 2018149751 A JP2018149751 A JP 2018149751A JP 2020023463 A JP2020023463 A JP 2020023463A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- component
- acid
- layer
- cosmetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】本発明の目的は、単純な構成で安定した界面を有する三層型化粧料を提供することである。【解決手段】前記課題は、本発明の(A)極性油分又は非極性油分と、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとの、IOB値0.28以下の混合油分、(B)水、及び(C)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、を含む三層型化粧料によって解決することができる。【選択図】なし
Description
本発明は、三層型化粧料に関する。本発明によれば、安定な三層構造を有する三層型化粧料を得ることができる。
多層型化粧料は、静置時に二層以上の複数層に分離している化粧料を、使用時に振とうすることによって混合し、用いるものである。静置時の複数層への分離という外観上の特徴から、外観上の美しさを有する化粧料として広く使用されている。一方で、静置時に層分離しているため、その各層に含まれる化粧料成分(例えば、有効成分)を安定に保存できるという特徴を有する。
例えば、三層型化粧料としては、ジメチルポリシロキサン10〜50重量%、液状オイル20〜50重量%、アルコール水溶液20〜50重量%含有することを特徴とする三層型化粧料組成物(特許文献1)が提案されているが、この三層型化粧料組成物は、アルコールの肌や目への刺激があった。
例えば、三層型化粧料としては、ジメチルポリシロキサン10〜50重量%、液状オイル20〜50重量%、アルコール水溶液20〜50重量%含有することを特徴とする三層型化粧料組成物(特許文献1)が提案されているが、この三層型化粧料組成物は、アルコールの肌や目への刺激があった。
また、特許文献2には、液状油性成分からなる上層、特定の非イオン界面活性剤からなる中間層、及びハイドロトロープ剤液(例えば、多価アルコール)からなる下層からなる液状三層状組成物が開示されている。更に、特許文献3には、油分と、水と、多価アルコールと、ノニオン系活性剤と、水溶性塩とが配合された三層型化粧料が開示されている。
しかしながら、これらの三層型化粧料もアルコールを必須成分とするものであり、肌や目への刺激があった。
従って、本発明の目的は、単純な構成で安定した界面を有する三層型化粧料を提供することである。
しかしながら、これらの三層型化粧料もアルコールを必須成分とするものであり、肌や目への刺激があった。
従って、本発明の目的は、単純な構成で安定した界面を有する三層型化粧料を提供することである。
本発明者は、安定した界面を有する三層型化粧料について、鋭意研究した結果、驚くべきことに、(A)極性油分又は非極性油分と、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとの、IOB値0.28以下の混合油分、(B)水、及び(C)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを用いることにより、三層型化粧料を得ることができることを見出した。更に、無機塩、有機塩、アミノ酸、有機酸、炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、又はナイアシンアミド等を添加することにより、安定した界面を有する三層型化粧料を得ることができることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1](A)極性油分又は非極性油分と、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとの、IOB値0.28以下の混合油分、(B)水、及び(C)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、を含む三層型化粧料、
[2](D)電解質又は有機酸を更に含む、[1]に記載の三層型化粧料、及び
[3](E)炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、又はナイアシンアミドを更に含む、[1]又は[2]に記載の三層型化粧料、
に関する。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1](A)極性油分又は非極性油分と、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとの、IOB値0.28以下の混合油分、(B)水、及び(C)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、を含む三層型化粧料、
[2](D)電解質又は有機酸を更に含む、[1]に記載の三層型化粧料、及び
[3](E)炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、又はナイアシンアミドを更に含む、[1]又は[2]に記載の三層型化粧料、
に関する。
本発明の三層型化粧料によれば、安定した界面を有する三層型化粧料を提供することができる。また、本発明の三層型化粧料によれば、水及び油分の配合量を広い範囲で調整することが可能であるため、三層構造の比率を自由に制御することができる。更に水の量の調節及び油分の選択により、幅広い使用感の化粧料を製造することが可能である。更に、本発明の三層型化粧料は、特定の界面活性剤を必須成分としないため、多様な界面活性剤を用いることができる。従って、化粧料の種類に応じて、最適な油分、糖、糖アルコール及び非イオン性界面活性剤を選択することができる。すなわち、本発明の三層型化粧料は、様々な化粧料(例えば、メーク落とし、化粧水、美容液、マーサージオイル、入浴剤、又はドライシャンプー)に適用することができるものである。
本発明の三層型化粧料は、(A)極性油分又は非極性油分と、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとの、IOB値0.28以下の混合油分、(以下、成分Aと称することがある)、(B)水(以下、成分Bと称することがある)、(C)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(以下、成分Cと称することがある)を含むものである。更に、本発明の三層型化粧料は、好ましくは(D)電解質又は有機酸(以下、成分Dと称することがある)を含む.更に、本発明の三層型化粧料は、より好ましくは炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、ナイアシンアミド、又はそれらの2種以上の組み合わせ(以下、成分Eと称することがある)を含む。
《油分(成分A)》
本発明の三層型化粧料に用いる油分は、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルと、非極性油分又は極性油分との混合油分であり、0.28以下のIOB値を有する。トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルと混合する油分は、混合油分のIOB値が0.28以下となる限りにおいて、特に限定されるものではなく、非極性油でもよく、極性油でもよい。混合油分のIOB値は、極性油及び非極性油の混合比率から計算によって求めることができる。
本発明の三層型化粧料に用いるトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルと混合する油分は、混合油のIOB値が0.28以下である限りにおいて、特に限定されるものではないが、例えば非極性油としてしては炭化水素油、又はシリコーン油を挙げることができ、極性油としては、シリコーン油、エステル油、エーテル油、脂肪族アルコール、高級脂肪酸、動植物油、又は精油を挙げることができる。本発明においては、これらの油分を1種又は2種以上混合して用いることができる。
本発明に用いる油分(混合油分を含む)のIOB値は、好ましくは0.28以下であり、より好ましくは0.27以下であり、より好ましくは0.26以下であり、より好ましくは0.25以下であり、より好ましくは0.24以下であり、より好ましくは0.23以下である。
本発明の三層型化粧料に用いる油分は、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルと、非極性油分又は極性油分との混合油分であり、0.28以下のIOB値を有する。トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルと混合する油分は、混合油分のIOB値が0.28以下となる限りにおいて、特に限定されるものではなく、非極性油でもよく、極性油でもよい。混合油分のIOB値は、極性油及び非極性油の混合比率から計算によって求めることができる。
本発明の三層型化粧料に用いるトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルと混合する油分は、混合油のIOB値が0.28以下である限りにおいて、特に限定されるものではないが、例えば非極性油としてしては炭化水素油、又はシリコーン油を挙げることができ、極性油としては、シリコーン油、エステル油、エーテル油、脂肪族アルコール、高級脂肪酸、動植物油、又は精油を挙げることができる。本発明においては、これらの油分を1種又は2種以上混合して用いることができる。
本発明に用いる油分(混合油分を含む)のIOB値は、好ましくは0.28以下であり、より好ましくは0.27以下であり、より好ましくは0.26以下であり、より好ましくは0.25以下であり、より好ましくは0.24以下であり、より好ましくは0.23以下である。
前記炭化水素油としては、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、パラフィン、ポリブテン、流動イソパラフィン、スクワレン、プリスタン、ワセリン、又はマイクロクリスタリンワックスを挙げることができる。
前記非極性油のシリコーン油としては、メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン、ジメチルポリシロキサン、シリコーンゴム、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、又はデカメチルポリシロキサンを挙げることができる。
前記極性油のシリコーン油としては、メチルフェニルポリシロキサン(フェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン)を挙げることができる。
前記エステル油としては、例えばミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸エチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、カプリル酸セチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、オレイン酸オレイル、リシノール酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸2−オクチルドデシル、リシノール酸2−オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(1)、ネオペンタン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ジメチルオクタン酸2−ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸2−オクチルドデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸2−オクチルドデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリ2−エチルヘキシル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリ2−オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、又は12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル、酢酸ポリオキシエチレン(3)モノオキシプロピレンセチルエーテル、又は酢酸ポリオキシエチレン(3)モノオキシプロピレンイソセチルエーテル等を挙げることができる。
前記エーテル油としては、アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ノニルフェニルエーテルを挙げることができる。
前記脂肪族アルコールとしては、直鎖状の飽和アルコール(例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、又はベヘニルアルコール)、分岐状の飽和アルコール(例えば、イソステアリルアルコール、又はオクチルドデカノール)、又は不飽和アルコール(例えば、オレイルアルコール)などの炭素数が12〜22のアルコール(いわゆる高級アルコール)を挙げることができる。
前記高級脂肪酸としては、直鎖状の飽和脂肪酸(例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸)、分岐状の飽和脂肪酸(例えば、イソステアリン酸)、不飽和脂肪酸(例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、ウンデシレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸)、トール酸、ラノリン酸などを挙げることができる。
前記動植物油としては、例えばアボガド油、トウモロコシ油、月見草油、パーシック油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、シナモン油、アーモンド油、大豆油、大豆胚芽油、菜種油、高オレイン酸菜種油、コーン油、ゴマ油、シソ油、亜麻仁油、落花生油、紅花油、高オレイン酸紅花油、ひまわり油、ミッドオレイックひまわり油、高オレイン酸ひまわり油、綿実油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、クルミ油、椿油、茶実油、エゴマ油、ボラージ油、オリーブ油、米糠油、小麦胚芽油、パーム油、パーム核油、ヤシ油、カカオ脂、卵黄油、ミンク油、牛脂、豚脂、ラード、鶏脂、乳脂、魚油、アザラシ油、及び藻類油、並びにそれらの分別油、硬化油、及びエステル交換油を挙げることができる。
前記精油としては、ベルガモット油、クラリセージ油、イランイラン油、ネロリ油、サンダルウッド油、フランキンセンス油、ショウガ油、ペパーミント油、ラベンダー油、ジャスミンアブソリュート、ゼラニウム油(ブルボン)、スペアミント油、チョウジ油、パチョリ油、ローズマリー油、ローズウッド油、ビャクダン油、ティーツリー油、バニラ油、レモングラス油、シダーウッド油、バルサム油、タンジェリン油、ヒノキ油、ヒバ油、ギンコ油、ユーカリ油、レモン油、オレンジ油、又はスイートオレンジ油を挙げることができる。
本発明の三層型化粧料に含まれる混合油分は、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルを含み、IOB値0.28以下である限りにおいて、限定されるものではない。本発明の三層型化粧料は、特にシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含むことによって、使用する混合油分が特定の油種に限定せずに、三層構造の化粧料を作製することが可能である。例えば、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル以外の2種以上の油分を混合することにより、様々な油分を用いても、三層型化粧料を得ることができる。
三層型化粧料における油分の含有量は、三層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば5〜90重量%含むことができ、好ましくは10〜85重量%であり、より好ましくは15〜80重量%であり、更に好ましくは20〜70重量%であり、最も好ましくは30〜60重量%である。油分は、三層のうちの上層を形成する主要な成分であり、他の2層との比率を勘案して、前記の任意の範囲で適宜使用することができる。本発明の三層型化粧料は、油分の量を調製することにより、様々な化粧料として用いることができる。
《水(成分B)》
本発明の三層型化粧料は、水(例えば、イオン交換水)を含む。三層型化粧料における水の含有量は、三層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば3〜90%含むことができ、好ましくは5〜80重量%であり、より好ましくは10〜75重量%であり、更に好ましくは20〜70重量%であり、最も好ましくは30〜60重量%である。水は、三層のうちの1層を形成する主要な成分であり、他の2層との比率を勘案して、前記の任意の範囲で適宜使用することができる。
本発明の三層型化粧料は、特にシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含むことによって、水の量を広範囲で調節することができる。更に、本発明の三層型化粧料は、電解質を含ませることによって、多量の水を含有することができ、使用時の感触を向上させることができる。
本発明の三層型化粧料は、水(例えば、イオン交換水)を含む。三層型化粧料における水の含有量は、三層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば3〜90%含むことができ、好ましくは5〜80重量%であり、より好ましくは10〜75重量%であり、更に好ましくは20〜70重量%であり、最も好ましくは30〜60重量%である。水は、三層のうちの1層を形成する主要な成分であり、他の2層との比率を勘案して、前記の任意の範囲で適宜使用することができる。
本発明の三層型化粧料は、特にシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含むことによって、水の量を広範囲で調節することができる。更に、本発明の三層型化粧料は、電解質を含ませることによって、多量の水を含有することができ、使用時の感触を向上させることができる。
《シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール(成分C)》
本発明に用いるシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールは、下記式(1)
で表される化合物である。シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールはエトキシジグリコールとシクロヘキサンジカルボン酸のジエステルであり、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールとも称される。シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含むことによって、特に安定した界面を有する三層型化粧料を得ることができる。
本発明に用いるシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールは、下記式(1)
三層型化粧料における成分(C)の含有量は、三層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば0.75〜80重量%含むことができ、好ましくは2.5〜70重量%であり、より好ましくは3.5%〜70重量%であり、更に好ましくは4〜70重量%であり、最も好ましくは5〜60重量%である。シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールは、三層のうちの1つの層を形成する主要な成分であり、他の2層との比率を勘案して、前記の任意の範囲で適宜使用することができる。
《電解質又は有機酸(成分D)》
本発明の三層型化粧料は、電解質又は有機酸を含むことができる。電解質としては、無機塩、有機塩、アミノ酸、又はそれらの誘導体をあげることができるが、電解質を含むことによって三層型化粧料の界面を安定化することができる。また、電解質を含むことによって、本発明の三層型化粧料に多量の水を含有させることができ、水の量を調節することにより、使用時の感触を改良することが可能である。
電解質としては、具体的には、クエン酸ナトリウム、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl、乳酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム(EDTA−2Na)、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、又はピロリドンカルボン酸ナトリウムなどの有機塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、又はリン酸水素三ナトリウムなどの無機塩、又はセリン、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、バリン、アルギニン、イソロイシン、ロイシン、グルタミン酸、プロリン、又はトラネキサム酸などのアミノ酸を挙げることができる。アミノ酸は、グルタミン酸ナトリウム、又はアスパラギン酸ナトリウムなどのアミノ酸塩の形態で含まれてもよい。
有機酸としては、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、又は乳酸を挙げることができる。
電解質の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば0.1〜12.5重量%であり、より好ましくは0.15〜11重量%であり、最も好ましくは0.2〜10重量%である。
本発明の三層型化粧料は、電解質又は有機酸を含むことができる。電解質としては、無機塩、有機塩、アミノ酸、又はそれらの誘導体をあげることができるが、電解質を含むことによって三層型化粧料の界面を安定化することができる。また、電解質を含むことによって、本発明の三層型化粧料に多量の水を含有させることができ、水の量を調節することにより、使用時の感触を改良することが可能である。
電解質としては、具体的には、クエン酸ナトリウム、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl、乳酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム(EDTA−2Na)、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、又はピロリドンカルボン酸ナトリウムなどの有機塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、又はリン酸水素三ナトリウムなどの無機塩、又はセリン、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、バリン、アルギニン、イソロイシン、ロイシン、グルタミン酸、プロリン、又はトラネキサム酸などのアミノ酸を挙げることができる。アミノ酸は、グルタミン酸ナトリウム、又はアスパラギン酸ナトリウムなどのアミノ酸塩の形態で含まれてもよい。
有機酸としては、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、又は乳酸を挙げることができる。
電解質の含有量は、特に限定されるものではないが、例えば0.1〜12.5重量%であり、より好ましくは0.15〜11重量%であり、最も好ましくは0.2〜10重量%である。
《成分E》
本発明の三層型化粧料は、更に炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、又はナイアシンアミドを含むことができる。
本発明の三層型化粧料は、更に炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、又はナイアシンアミドを含むことができる。
(炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール)
炭素数5〜8の1,2−アルカンジオールとしては、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、又は1,2−オクタンジオールを挙げることができる。
炭素数5〜8の1,2−アルカンジオールとしては、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、又は1,2−オクタンジオールを挙げることができる。
(ベタイン)
ベタインはトリメチルグリシンを意味するが、トリメチルグリシンに構造の似ているアミノ酸のアミノ基の水素原子が3個のメチル基に置換した化合物を含む。
ベタインはトリメチルグリシンを意味するが、トリメチルグリシンに構造の似ているアミノ酸のアミノ基の水素原子が3個のメチル基に置換した化合物を含む。
(アスコルビン酸2−グルコシド)
アスコルビン酸2−グルコシドは、アスコルビン酸(ビタミンC)の2位の水酸基にグルコースが1分子結合した化合物である。
アスコルビン酸2−グルコシドは、アスコルビン酸(ビタミンC)の2位の水酸基にグルコースが1分子結合した化合物である。
(ナイアシンアミド)
ナイアシンアミドはニコチン酸アミドとも呼ばれ、ビタミンB3のアミドである。
ナイアシンアミドはニコチン酸アミドとも呼ばれ、ビタミンB3のアミドである。
成分Eの含有量は、三層構造が得られる限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば0.1〜12.5重量%であり、より好ましくは0.15〜11重量%であり、最も好ましくは0.2〜10重量%である。
《その他の成分》
本発明の三層型化粧料は、三層構造を有する限りにおいて、一般的に化粧料に用いるその他の成分を含むことができる。その他の成分としては、糖(例えば、エリトロース、エリトルロース、トレオース、デオキシリボース、リキソース、アラビノース、リボース、リブロース、キシルロース、グルコース、タロース、プシコース、ガラクトース、マンノース、タガトース、フコース、フクロース、ラムノース、セドヘブツロース、スクロース、マルトース、ツラノース、セロビオース、ラクトース、トレハロース、ラフィノース、メレジトース、マルトトリオース、アカルボース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、デキストリン)、糖誘導体(例えば、グルコシルトレハロース、アスコルビン酸グルコシド、POEメチルグルコシド、POPメチルグルコシド、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン)、糖アルコール(例えば、エリトリトール、ペンタエリトリトール、イノシトール、アラビニトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、ダルシトール)、糖アルコール誘導体(例えばソルビトールリン酸エステル、キシリトールリン酸エステル、POEマルチト−ル)、保湿剤(例えば、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白液、濃グリセリン、1,3ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、セラミド類、加水分解ケラチン)、着色剤(例えば、顔料、又は色素)、粘度調整剤(例えば、メチルセルロース、カルボマー)、植物エキス類、防腐剤(例えば、フェノキシエタノール、パラベン)、ポリフェノール誘導体(例えば、グルコシルヘスペリジン、グルコシルルチン)、薬剤(例えば、レチノール、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、ビタミンEアセテート)、香料、紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、オクトクリレン)、抗酸化剤(例えば、トコフェロール、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン)、キレート剤、pH調整剤、アニオン性界面活性剤、又は非イオン性界面活性剤を含むことができる。
本発明の三層型化粧料は、三層構造を有する限りにおいて、一般的に化粧料に用いるその他の成分を含むことができる。その他の成分としては、糖(例えば、エリトロース、エリトルロース、トレオース、デオキシリボース、リキソース、アラビノース、リボース、リブロース、キシルロース、グルコース、タロース、プシコース、ガラクトース、マンノース、タガトース、フコース、フクロース、ラムノース、セドヘブツロース、スクロース、マルトース、ツラノース、セロビオース、ラクトース、トレハロース、ラフィノース、メレジトース、マルトトリオース、アカルボース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、デキストリン)、糖誘導体(例えば、グルコシルトレハロース、アスコルビン酸グルコシド、POEメチルグルコシド、POPメチルグルコシド、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン)、糖アルコール(例えば、エリトリトール、ペンタエリトリトール、イノシトール、アラビニトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、ダルシトール)、糖アルコール誘導体(例えばソルビトールリン酸エステル、キシリトールリン酸エステル、POEマルチト−ル)、保湿剤(例えば、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解コムギたん白液、濃グリセリン、1,3ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸、セラミド類、加水分解ケラチン)、着色剤(例えば、顔料、又は色素)、粘度調整剤(例えば、メチルセルロース、カルボマー)、植物エキス類、防腐剤(例えば、フェノキシエタノール、パラベン)、ポリフェノール誘導体(例えば、グルコシルヘスペリジン、グルコシルルチン)、薬剤(例えば、レチノール、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、ビタミンEアセテート)、香料、紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、オクトクリレン)、抗酸化剤(例えば、トコフェロール、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン)、キレート剤、pH調整剤、アニオン性界面活性剤、又は非イオン性界面活性剤を含むことができる。
本発明の三層型化粧料は、具体的にはクレンジング(メーク落とし)、シャンプー、化粧水、美容液、マーサージオイル、入浴剤、又はドライシャンプーとして用いることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
《実施例1〜3》
本実施例では成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、非極性油である2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン(スクワラン)との混合油、成分(B)の水、及び成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、を表1に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表1に示す。
表1に示すように、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)のIOB値が0.072〜0.27の化粧料基材は、三層を形成した。
本実施例では成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、非極性油である2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン(スクワラン)との混合油、成分(B)の水、及び成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、を表1に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表1に示す。
《実施例4〜9》
本実施例では成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、非極性油である2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン(スクワラン)との混合油、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、及び成分(D)のグルタミン酸ナトリウムを表2に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
本実施例では成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、非極性油である2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン(スクワラン)との混合油、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、及び成分(D)のグルタミン酸ナトリウムを表2に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
《比較例1》
本比較例では、成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、非極性油であるスクワラン(2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン)との混合油のIOB値が0.29となるようにそれぞれの油分を混合したことを除いては、実施例4の操作を繰り返して、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
本比較例では、成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、非極性油であるスクワラン(2,6,10,15,19,23-ヘキサメチルテトラコサン)との混合油のIOB値が0.29となるようにそれぞれの油分を混合したことを除いては、実施例4の操作を繰り返して、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
《実施例10〜11》
本実施例では成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、極性油であるミリスチン酸イソセチル(ICM−R)との混合油、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、及び成分(D)のグルタミン酸ナトリウムを表2に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
本実施例では成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、極性油であるミリスチン酸イソセチル(ICM−R)との混合油、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、及び成分(D)のグルタミン酸ナトリウムを表2に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
《比較例2》
本比較例では、成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、極性油であるミリスチン酸イソセチル(ICM−R)との混合油のIOB値が0.29となるようにそれぞれの油分を混合したことを除いては、実施例10の操作を繰り返して、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
本比較例では、成分Aのトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)と、極性油であるミリスチン酸イソセチル(ICM−R)との混合油のIOB値が0.29となるようにそれぞれの油分を混合したことを除いては、実施例10の操作を繰り返して、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表2に示す。
《実施例12〜19》
本実施例では、化粧料基材の三層形成における電解質、有機酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドの効果を検討した。
実施例12では、成分Aの非極性油のジメチコン6cs(KF−96A−6cs)及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)の混合油(IOB=0.1)、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールに、更に無機塩であるグルタミン酸ナトリウムを表3の組成で添加し、混合して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表3に示す。
実施例13〜18においては、グルタミン酸ナトリウムに代えて、それぞれ塩化ナトリウム(NaCl)、塩化マグネシウム(MgCl2)、グリシン、リンゴ酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドを表3の添加量で用いたことを除いては、実施例12の操作を繰り返して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表3に示す。
本実施例では、化粧料基材の三層形成における電解質、有機酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドの効果を検討した。
実施例12では、成分Aの非極性油のジメチコン6cs(KF−96A−6cs)及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)の混合油(IOB=0.1)、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールに、更に無機塩であるグルタミン酸ナトリウムを表3の組成で添加し、混合して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表3に示す。
実施例13〜18においては、グルタミン酸ナトリウムに代えて、それぞれ塩化ナトリウム(NaCl)、塩化マグネシウム(MgCl2)、グリシン、リンゴ酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドを表3の添加量で用いたことを除いては、実施例12の操作を繰り返して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表3に示す。
《実施例20〜27》
本実施例では、化粧料基材の三層形成における電解質、有機酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドの効果を検討した。
実施例20では、成分Aの非極性油のジメチコン6cs(KF−96A−6cs)及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)の混合油(IOB=0.2)、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールに、更に無機塩であるグルタミン酸ナトリウムを表4の組成で添加し、混合して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表4に示す。
実施例21〜26においては、グルタミン酸ナトリウムに代えて、それぞれ塩化ナトリウム(NaCl)、塩化マグネシウム(MgCl2)、グリシン、リンゴ酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドを表4の添加量で用いたことを除いては、実施例19の操作を繰り返して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表4に示す。
本実施例では、化粧料基材の三層形成における電解質、有機酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドの効果を検討した。
実施例20では、成分Aの非極性油のジメチコン6cs(KF−96A−6cs)及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)の混合油(IOB=0.2)、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールに、更に無機塩であるグルタミン酸ナトリウムを表4の組成で添加し、混合して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表4に示す。
実施例21〜26においては、グルタミン酸ナトリウムに代えて、それぞれ塩化ナトリウム(NaCl)、塩化マグネシウム(MgCl2)、グリシン、リンゴ酸、アスコルビン酸2−グルコシド、及びナイアシンアミドを表4の添加量で用いたことを除いては、実施例19の操作を繰り返して化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表4に示す。
《実施例28〜32》
実施例28〜32では、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの含有量の検討を行った。
成分Aの非極性油である水添ポリ(C6−12オレフィン)(シンセランS−4)及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)の混合油(IOB=0.05)、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールに、グルタミン酸ナトリウムを表5に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表5に示す。
実施例28〜32では、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの含有量の検討を行った。
成分Aの非極性油である水添ポリ(C6−12オレフィン)(シンセランS−4)及びトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(トリファットS−308)の混合油(IOB=0.05)、成分(B)の水、成分(C)のシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールに、グルタミン酸ナトリウムを表5に示した組成で混合し、化粧料基材を作製した。1日経過後の三層形成の結果を表5に示す。
本発明の三層型化粧料は、美容液、クレンジング(メーク落とし)、ピーリング剤、又はシャンプーなどの三層型化粧料として用いることができる。
Claims (3)
- (A)極性油分又は非極性油分と、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとの、IOB値0.28以下の混合油分、
(B)水、及び
(C)シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、
を含む三層型化粧料。 - (D)電解質又は有機酸を更に含む、請求項1に記載の三層型化粧料。
- (E)炭素数5〜8の1,2−アルカンジオール、ベタイン、アスコルビン酸2−グルコシド、又はナイアシンアミドを更に含む、請求項1又は2に記載の三層型化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018149751A JP2020023463A (ja) | 2018-08-08 | 2018-08-08 | 三層型化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018149751A JP2020023463A (ja) | 2018-08-08 | 2018-08-08 | 三層型化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020023463A true JP2020023463A (ja) | 2020-02-13 |
Family
ID=69618210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018149751A Pending JP2020023463A (ja) | 2018-08-08 | 2018-08-08 | 三層型化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020023463A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116725892A (zh) * | 2023-05-29 | 2023-09-12 | 广州玥颜化妆品有限公司 | 一种可调节皮肤菌群平衡、控油和保湿的组合物及其应用 |
CN116725892B (zh) * | 2023-05-29 | 2024-04-26 | 广州玥颜化妆品有限公司 | 一种可调节皮肤菌群平衡、控油和保湿的组合物及其应用 |
-
2018
- 2018-08-08 JP JP2018149751A patent/JP2020023463A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116725892A (zh) * | 2023-05-29 | 2023-09-12 | 广州玥颜化妆品有限公司 | 一种可调节皮肤菌群平衡、控油和保湿的组合物及其应用 |
CN116725892B (zh) * | 2023-05-29 | 2024-04-26 | 广州玥颜化妆品有限公司 | 一种可调节皮肤菌群平衡、控油和保湿的组合物及其应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5777162B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
FR3012959A1 (fr) | Composition cosmetique comprenant de l'acide spiculisporique et au moins un tensioactif | |
JP4624831B2 (ja) | イノシトール誘導体を含有する皮膚外用剤及び化粧料 | |
JP4812232B2 (ja) | 乳化組成物 | |
JP6118546B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP6009262B2 (ja) | 乳化型クレンジング化粧料 | |
JP5695388B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP5690208B2 (ja) | 皮膚外用剤およびその製造方法 | |
JP2003176211A (ja) | 油性増粘ゲル状組成物、該組成物を用いた乳化組成物及びその調製法 | |
JP5755517B2 (ja) | 油性ゲル状クレンジング用組成物 | |
KR100814196B1 (ko) | 이노시톨 유도체를 함유하는 피부 외용제 및 화장료 | |
JP7063265B2 (ja) | クリーム状組成物 | |
JP6259718B2 (ja) | 三層型化粧料 | |
JP2005187465A (ja) | アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩を含む乳化された皮膚外用剤、その製造方法、ならびに該エステル塩の安定化方法 | |
JP6116258B2 (ja) | 皮膚外用剤およびその製造方法 | |
JP6954895B2 (ja) | 過脂肪剤およびパーソナルケア組成物 | |
JP4672328B2 (ja) | アスコルビン酸誘導体塩を含む皮膚外用剤、該皮膚外用剤の安定化方法および安定化剤 | |
JP5995453B2 (ja) | 化粧料及びその製造方法 | |
WO2019138739A1 (ja) | ゲル状組成物およびその製造方法 | |
JP2020023463A (ja) | 三層型化粧料 | |
JP6474227B2 (ja) | 植物エキスを含有するトイレタリー製品用組成物 | |
JP2020023462A (ja) | 三層型化粧料 | |
JP6081097B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
KR100944593B1 (ko) | 유화 피부 외용제 및 상기 피부 외용제의 안정화 방법 | |
JP2012250965A (ja) | 組成物 |