JP2020022372A - 焼菓子用品質改良剤及び焼菓子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
可溶性でんぷんの水溶液(1w/v%)を基質溶液として、酵素を添加し、40℃で10分間反応させた後に、可溶性でんぷんの分解により生成した還元末端を、常法に従いSomogy-Nelson法により測定する。1U(ユニット)の活性は、40℃で10分間に1mgのグルコースに相当する還元力を生成するに要する酵素量とする。
アズリン色素架橋小麦アラビノキシランを基質として酵素と反応させ、加水分解により解離された染色断片の吸光度を測定し、キシロース生成量に換算する。1U(ユニット)の活性は、アラビノキシラン基質から40℃の条件下でキシロースを1分間当たり1μmol解離するに要する酵素量とする。
大豆レシチンを基質として、酵素を添加し、37℃で10分間反応させる。生成された遊離脂肪酸を、非エステル結合型遊離脂肪酸測定キットNEFA Cテストワコー(富士フィルム和光純薬株式会社製)により定量する。1U(ユニット)の活性は、37℃にて1分間で1μmolの遊離脂肪酸を生成するのに要する酵素量とする。
シュガーバッター法とは製菓の原料である油脂と糖類をすり合わせた中に、溶き解した卵や水分を加えて乳化させ、それと小麦粉・ベーキングパウダー・それ以外の粉末材料を合わせて生地を調製する方法である。
フラワーバッター法とは製菓の原料である油脂と小麦粉・ベーキングパウダー・それ以外の粉末材料を合わせたものをすり合わせた中に、溶き解した卵や水分と糖類を合わせたものを混合し生地を調製する方法である。
オールイン法とは製菓の原料である油脂と糖類、小麦粉・ベーキングパウダー・それ以外の粉末材料、溶き解した卵や水分を起泡剤や乳化剤を加え一度に撹拌して泡立てて生地を調製する方法である。
全卵と糖類を充分に泡立てた後に小麦粉・ベーキングパウダー・それ以外の粉末材料を合わせ場合によっては少量の油脂を最後に加えて生地を調製する方法である。
卵の卵白と卵黄を分けて、卵白と原料の一部である糖類を合わせ泡立ててメレンゲを作成し、卵黄と残りの糖類を撹拌したものを合わせた後に小麦粉・ベーキングパウダー・それ以外の粉末材料を軽く合わせ、場合によっては少量の油脂を最後に加えて生地を調製する方法である。
G4アミラーゼ:「POWERFresh 3050 GF」(ダニスコジャパン株式会社製)力価 3500 U/g
マルトース生成アミラーゼ:「β-アミラーゼ #1500S」(ナガセケムテックス株式会社製)力価 11000 U/g
キシラナーゼ:「Pentopan 500 BG」(ノボザイムズ ジャパン株式会社製)力価 1500U/g
ホスホリパーゼ:「PLA2ナガセ10P/R」(ナガセケムテックス株式会社製)力価 100000 U/g
G4アミラーゼとマルトース生成アミラーゼに関し、それぞれの酵素活性に与えるショ糖の影響について比較した。
G4アミラーゼの活性の至適温度について調べた。
G4アミラーゼがパウンドケーキの焼き上がり時の体積及び焼き上がりから所定期間経過後のパウンドケーキの食感に与える影響について調べた。また、G4アミラーゼに加えて更にホスホリパーゼ及び/又はキシラナーゼを組み合わせて添加したときの、それら体積や食感の与える影響についても調べた。
試験例3で用いた3種の酵素について、表5に示すとおり、パウンドケーキの生地中に配合するG4アミラーゼの量は一定とし、キシラナーゼ及び/又はホスホリパーゼの添加量を変化させ、あとは試験例3と同様にして、パウンドケーキの焼き上がり時の体積及び焼き上がりから所定期間経過後のパウンドケーキの食感に与える影響について調べた。
試験例3、4で用いた3種の酵素について、表7に示すとおり、それら3種の酵素を含有する酵素製剤を調製し、この酵素製剤を用いて試験例3と同様の配合(表3)、調製法にてパウンドケーキを調製した。また、対照として、酵素製剤を添加しないでパウンドケーキを調製した。
試験例5で用いたG4アミラーゼ、キシラナーゼ、及びホスホリパーゼの3種の酵素を含有する酵素製剤を用いて、試験例3と同様の配合(表3)、調製法にてパウンドケーキを調製した。ただし、酵素製剤の配合量を、菓子生地の粉体原料100質量部に対する添加量として0質量部(G4アミラーゼとしては0U)、0.5質量部(G4アミラーゼとしては50U)、1質量部(G4アミラーゼとしては100U)、1.5質量部(G4アミラーゼとしては150U)、3質量部(G4アミラーゼとしては300U)と変えて、それぞれ酵素製剤の配合量の異なるパウンドケーキを調製した。また、比較として、上記酵素製剤に代えてG4アミラーゼを配合し、その配合量を、菓子生地の粉体原料100質量部に対する添加量として0U、7U、35U、70U、87.5U、210U、280Uと変えて、それぞれG4アミラーゼの配合量の異なるパウンドケーキを調製した。
Claims (11)
- 澱粉質原料100質量部に対して糖類50〜200質量部含有する焼菓子に適用される品質改良剤であって、エキソマルトテトラオヒドロラーゼと、キシラナーゼと、ホスホリパーゼとを含有することを特徴とする焼菓子用品質改良剤。
- 前記エキソマルトテトラオヒドロラーゼの活性の至適温度が45℃以上である、請求項1記載の焼菓子用品質改良剤。
- 前記エキソマルトテトラオヒドロラーゼの活性の至適温度が55℃以上である、請求項1記載の焼菓子用品質改良剤。
- 前記焼菓子が、卵又はその加工物を原料として含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼菓子用品質改良剤。
- 前記焼菓子が、スポンジケーキ、マフィン、パウンドケーキ、バームクーヘン、シフォンケーキ、カステラ、どら焼き、焼まんじゅう、もみじまんじゅう、ホットケーキ、スコーン、マドレーヌ、ワッフル、バターケーキ、クッキー、サブレから選ばれた1種である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の焼菓子用品質改良剤。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の焼菓子用品質改良剤を、澱粉質原料100質量部に対して糖類50〜200質量部含有する焼菓子生地に含有させて、焼菓子を製造することを特徴とする焼菓子の製造方法。
- エキソマルトテトラオヒドロラーゼと、キシラナーゼと、ホスホリパーゼとを、澱粉質原料100質量部に対して糖類50〜200質量部含有する焼菓子生地に含有させて、焼菓子を製造することを特徴とする焼菓子の製造方法。
- 前記エキソマルトテトラオヒドロラーゼの活性の至適温度が45℃以上である、請求項7記載の焼菓子の製造方法。
- 前記エキソマルトテトラオヒドロラーゼの活性の至適温度が55℃以上である、請求項7記載の焼菓子の製造方法。
- 前記焼菓子が、卵又はその加工物を原料として含有する、請求項7〜9のいずれか1項に記載の焼菓子の製造方法。
- 前記焼菓子が、スポンジケーキ、マフィン、パウンドケーキ、バームクーヘン、シフォンケーキ、カステラ、どら焼き、焼まんじゅう、もみじまんじゅう、ホットケーキ、スコーン、マドレーヌ、ワッフル、バターケーキ、クッキー、サブレから選ばれた1種である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の焼菓子の製造方法。
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