JP2020022328A - ロータおよびモータ - Google Patents

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    • H02K1/278Surface mounted magnets; Inset magnets

Abstract

【課題】磁束特性の低下を抑えつつトルクを向上させることができる、ロータおよびモータを提供する。【解決手段】コンシクエント型モータ10のロータ13であって、シャフト20に固定されたロータコア30と、ロータコアの表面に配置され、周方向に間隔をあけて設けられた複数のマグネット50と、マグネットをロータコアの表面に保持するカバー部材19と、を備える。ロータコアは、複数の突極部と、各突極部の周方向両側にそれぞれ位置するとともに径方向内側に向かって窪む複数の凹部と、を有し、カバー部材は、磁性材料からなり、突極部同士の間においてそれぞれのマグネットを径方向内側に向かってロータコアに押し付ける。【選択図】図1

Description

本発明は、ロータおよびモータに関する。
一般に、コンシクエント型のロータは、実極部(マグネットによって構成される磁極)と擬似極部(鉄心によって構成される磁極)との間を繋ぐブリッジ部を有する。特許文献1には、ブリッジ部を有するコンシクエント型のロータが開示されている。しかしながら、ブリッジ部がある場合には、ブリッジ部がない場合と比較して漏れ磁束が多くなり、トルクに寄与する磁束が減少してしまう。
例えば、ブリッジ部を有する電磁鋼板とブリッジ部を有さない電磁鋼板とから構成されるロータコアの場合、磁束の漏れ経路は減少するが、ブリッジ部からの漏れ磁束の発生は避けられない。また、ブリッジ部の厚さを減らそうとしても、ブリッジ部の最小厚さは、板厚に支配的であるため、一定以上の厚さの低減は難しい。
一方、IPM構造において、ブリッジ部がない場合には、ロータコアにおける磁石の保持する構造が必要となる。特許文献2には、非磁性金属材料よりなるカバー部材または樹脂カバーによりマグネットを保持する構造が開示されている。
特開2012−29405号公報 特開2010−252554号公報
しかしながら、特許文献2の場合、マグネットが非磁性部材のカバーより保持される構造のため、エアギャップが広くなり、トルクの低下が生じる虞がある。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて、磁束特性の低下を抑えつつトルクを向上させることができる、ロータおよびモータを提供することを目的の一つとする。
本発明のロータの一つの態様は、コンシクエント型モータのロータであって、上下方向に沿って延びる中心軸を中心として回転するシャフトと、前記シャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアの表面に配置され、前記中心軸周りの周方向に間隔をあけて設けられた複数のマグネットと、前記マグネットを前記ロータコアの前記表面に保持するカバー部材と、を備え、前記ロータコアは、周方向で隣り合う前記マグネット同士の間において前記中心軸を中心とした径方向外側に突出して設けられた複数の突極部と、各突極部の周方向両側にそれぞれ位置するとともに径方向内側に向かって窪む複数の凹部と、を有し、前記カバー部材は、磁性材料からなり、前記ロータコアの周方向で隣り合う前記突極部同士の間においてそれぞれの前記マグネットを径方向内側に向かって前記ロータコアに押し付ける。
本発明のモータの一つの態様は、上記のロータと、前記ロータと径方向に隙間を介して対向するモータと、を備える。
本発明の一つの態様によれば、ブリッジ部がない構造において磁束漏れを防いでトルクを向上させることのできる、ロータおよびモータを提供することができる。
図1は、一実施形態のモータの断面模式図であって、図2のA−A線に沿う断面図である。 図2は、一実施形態のモータの軸方向に交差する断面図である。 図3は、一実施形態のロータを軸方向一方側から見た図である。 図4は、一実施形態のカバー部材(かしめる前の状態)の斜視図である。 図5は、ロータコアの構造の違いによるモータの性能を比較するグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るロータおよびモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。X軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって図1の左右方向とする。Y軸方向は、X軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向、すなわち、中心軸Jの軸周りを単に「周方向」と呼ぶ。
図1は、本実施形態のモータ10の断面模式図であって、図2のA−A線に沿う断面図である。図2は、本実施形態のモータ10の軸方向に交差する断面図である。図3は、本実施形態のロータ13を軸方向一方側(+Z)から見た図である。
図1に示すように、モータ10は、コンシクエント型モータである。モータ10は、ハウジング11と、ステータ12と、上下方向に延びる中心軸Jに沿って配置されるシャフト20を備えるロータ13と、ベアリングホルダ14と、ベアリング15,16と、を備える。シャフト20は、ベアリング15,16に回転可能に支持される。シャフト20は、中心軸Jに沿った方向に延びる円柱状である。ハウジング11は、筒状の部材である。ハウジング11は、ロータ13、ステータ12、ベアリングホルダ14、およびベアリング15,16を内部に収容する。ベアリングホルダ14は、板状の部材であり、ハウジング11に直接または間接的に固定される。ベアリング15,16は、例えば、ボールベアリングである。ベアリング15は、ベアリングホルダ14に保持される。ベアリング15は、ハウジング11の軸方向下側の部位に保持される。
図2に示すように、ステータ12は、ロータ13の径方向外側においてロータ13と径方向に隙間を介して対向する。ステータ12は、周方向に間隔をあけて設けられた複数のティース17と、各ティース17に巻き回されたコイル18と、を備える。ティース17は、ロータ13と径方向で対向する。コイル18は、ロータ13に印可する磁界を発生する。
本実施形態において、例えば、ティース17およびコイル18がそれぞれ12個ずつ設けられている。すなわち、本実施形態のモータ10は、スロット数が12である。
図2、図3に示すように、ロータ13は、シャフト20(図2参照)と、ロータコア30と、複数のマグネット50と、複数の鉄心部37と、カバー部材19を備える。
ロータコア30は、軸方向に延びる柱状である。図示は省略するが、ロータコア30は、例えば、複数の板部材が軸方向に積層されて構成される。板部材は、例えば、電磁鋼板などである。図3に示すように、ロータコア30は、固定孔部31と、固定部32と、複数のマグネット収容部35と、複数の突極部38と、複数の凹部39とを備える。
固定部32は、図3に示すように中心軸Jと同軸の円筒形状をなし、ロータコア30の軸方向一方側の端面30aから軸方向外側に突出している(図1参照)。
固定孔部31は、ロータコア30の略中央に位置し、固定部32を軸方向に貫通する。固定孔部31の軸方向から見た形状は、中心軸Jを中心とする略円形状である。固定孔部31には、シャフト20が通される。固定孔部31の内周面31aは、シャフト20の外周面20aに固定される。これにより、ロータコア30は、シャフト20に固定される。
なお、シャフト20は、樹脂や金属材料などを介して、固定孔部31に間接的に固定されてもよい。
マグネット収容部35は、マグネット50を収容する。マグネット収容部35は、ロータコア30の外周面に、周方向に間隔をあけて複数設けられる。複数のマグネット収容部35は、周方向に等間隔に配置される。また、複数のマグネット収容部35は、中心軸Jから径方向に等距離の位置に設けられ、いわゆる同心状に配置される。ロータコア30に設けられるマグネット収容部35の数は、例えば5つである。
マグネット収容部35は、軸方向に延びる。マグネット収容部35は、ロータコア30の外周面から径方向内側に凹む凹部からなり、内側支持面35aと、側部支持面35c,35cと、を備える。内側支持面35aは、径方向と直交するとともに軸方向に沿う平坦な面であって、マグネット収容部35の底部を構成する。側部支持面35c,35cは、内側支持面35aの周方向両側に設けられ、マグネット収容部35の周方向両側の側部を構成する。
突極部38は、周方向において互いに隣り合うマグネット収容部35同士の間に位置する。突極部38は、径方向外側に突出している。突極部38の径方向外側の外周面38aは、所定の曲率半径R1(不図示)の円弧状である。突極部38は、ロータコア30の軸方向の一端部から、ロータコア30の軸方向の他端部まで一様な断面で連続して延びる。
凹部39は、突極部38、マグネット収容部35の周方向両側にそれぞれ位置しており、周方向において突極部38とマグネット収容部35との間に設けられる。凹部39は、径方向内側に向かって窪んだ部分である。凹部39は、図1に示すステータ12とロータ13との間に構成されるエアギャップ16と連通する。
ロータコア30は、固定孔部31の径方向外側、かつマグネット収容部35の径方向内側に複数の孔40を備える。複数の孔40は、周方向に等間隔に並ぶ。ロータコア30には、例えば、10個の孔40が設けられる。各孔40は、軸方向に延び、ロータコア30を軸方向に貫通する。複数の孔40は、ロータコア30の軽量化に寄与するとともに、磁束のガイドとしても機能する。
マグネット50は、軸方向から見たときの断面が周方向を長手方向とする略長方形であり、軸方向に延びる略四角柱である。複数のマグネット50は、周方向に間隔をあけて設けられた各マグネット収容部35にそれぞれ収容される。これにより、マグネット50は、周方向に隣り合う突極部38どうしの間に配置される。
マグネット50の径方向内側の内表面50aは、マグネット収容部35の内側支持面(ロータコア30の表面)35aに接触する。マグネット50の周方向両側の端面50c,50cの一部は、マグネット収容部35の側部支持面35c、35cに接触する。マグネット50は、マグネット収容部35に収容されることで、周方向および径方向に位置決めされる。また、マグネット50の端面50cは、側部支持面35cの径方向外側に位置する外周側端面50dを有する。外周側端面50dは、マグネット収容部35から凹部39に露出する。
鉄心部37は、ロータコア30と同じ材料からなるが、ロータコア30と単一の部材ではなく、別の部材である。鉄心部37は、マグネット収容部35内に収容されたマグネット50の径方向外側に複数配置される。鉄心部37の内側端面37aは、径方向と直交する平坦な面であり、マグネット50の外面(表面)50bに接触している。
なお、ロータコア30が電磁鋼板から構成される場合、鉄心部37とロータコア30とは、同一の電磁鋼板からプレス加工等によって形成されるのが望ましい。これにより、ロータコア30と鉄心部37との間を磁束が滑らかに流れることができる。
鉄心部37の径方向外側の外面37bは、軸方向から見たときに所定の曲率半径R2(不図示)の円弧状である。外面37bの曲率半径R2は、上述した突極部38の外周面38aの曲率半径R1よりも小さい(R2<R1)。鉄心部37は、軸方向の一端側から他端側まで一様な断面形状で連続して延びている。
図2に示すように、鉄心部37の径方向における寸法(厚さ)T1は、マグネット50の径方向における寸法(厚さ)T2よりも小さい。これにより、マグネット50をステータ12に近づけることができる。
本実施形態のロータ13は、実極部分となる鉄心部37およびマグネット50と、疑似極部分となる突極部38と、が中心軸Jを中心とした周方向に交互に存在する。鉄心部37と突極部38との磁極は、互いに異なる。以下の説明において、鉄心部37およびマグネット50を「実極部」、突極部38を「疑似極部」と呼ぶことがある。
ロータ13において、実極部分となる鉄心部37およびマグネット50の中心軸Jを挟んで180度異なる位置には、擬似極部分となる突極部38が位置するのが望ましい。すなわち、「実極部」同士、および、「擬似極部」同士は、中心軸Jを挟んで径方向に対向しないのが望ましい。「実極部」同士、および、「擬似極部」同士が中心軸Jを挟んで径方向に対向する位置(180度異なる位置)にある場合には、互いに対向する「実極部」同士、または、「擬似極部」同士が互いに磁気的に引き合い、振動してしまう虞がある。しかしながら、本実施形態では、「実極部」同士、および、「擬似極部」同士が中心軸Jを挟んで径方向に対向しない。そのため、同じ種類の極部同士の磁気的作用によって発生する振動を抑制することができる。
図4は、カバー部材19の構造を示す斜視図であって、ロータコア30およびシャフト20に取り付ける前の状態を示す。
カバー部材19は、シャフト20に対して直接的または間接的に固定され、少なくとも一部分がロータコア30の径方向外側に配置される。図1、図3に示すように、本実施形態のカバー部材19は、ロータコア30を介してシャフト20に固定されている。
なお、本明細書において、「直接的に固定される」とは、2つの部材が他の部材を介することなく互いに固定されることを意味する。また、「間接的に固定される」とは、2つの部材が、他の部材を介して、互いに固定されることを意味する。
カバー部材19は、磁性材料からなる。カバー部材19は、例えば、電磁鋼板や鋼などの金属材料である。しかしながら、カバー部材19の材料としては、磁性を有する材料であれば特に問わない。
カバー部材19は、ロータコア30の周方向で隣り合う突極部38同士の間において、各鉄心部37および各マグネット50を径方向内側に向かってロータコア30に押し付ける構造とされており、マグネット50および鉄心部37をロータコア30の外周面上に保持する機能を有する。
カバー部材19は、複数の保持片部22と、複数の保持片部22を連結する本体部21と、を有している。
本体部21は、図1、図3に示すように、ロータコア30の軸方向一方側の端面30aの少なくとも一部を覆う。本体部21は、中央に、中心軸Jを中心とする円形状の固定孔23を有する。固定孔23には、ロータコア30の固定部32およびシャフト20(図2参照)が通される。図3、図4に示すように、固定孔23の内周面23aは、ロータコア30の固定部32の外周面32aに固定される。このようにして、カバー部材19は、ロータコア30を介してシャフト20に固定される。
図4に示すように、本体部21は、固定孔23を構成する環状部24と、環状部24の外周部から径方向外側に延びる複数の張り出し部25とにより構成されている。複数の張り出し部25は、環状部24の周方向に等しい間隔をあけて存在する。複数の張り出し部25の配置間隔は、ロータコア30の周方向に間隔をあけて配置された複数の鉄心部37の配置間隔に等しい。
本実施形態において張り出し部25は、図3に示すように、軸方向から見て鉄心部37およびマグネット50の軸方向一方側の各端面37e、50eの略全てを覆う大きさを有するが、これに限らない。
張り出し部25は、軸方向から見て、周方向両側の側部25c、25cが径方向に沿っており、径方向外側へ行くにしたがって扇状に広がる形状をなす。張り出し部25の形状はこれに限らず、例えば、マグネット50および鉄心部37を保持できれば、他の形状であってもよい。例えば、磁束の漏れ経路を少なくするために、張り出し部25にその厚さ方向を貫通する孔を設けてもよい。
複数の保持片部22は、図3、図4に示すように、上述した各張り出し部25の径方向外側の端部から軸方向に延びている。保持片部22は、軸方向の一端側から多端側まで一様な断面形状で連続して延びている。
保持片部22は、鉄心部37の外面37bを覆う大きさを有している。本実施形態では、例えば、保持片部22の周方向の幅W2は、上述した鉄心部37の周方向の幅W1とほぼ同じ幅であるが、必ずしもこれに限ったことではない。
各保持片部22は、周方向に配置された複数の鉄心部37にそれぞれ対向している。図3に示すように、各保持片部22の内周面22aは、鉄心部37の外面37bの略全体と面接触していることが好ましい。
図4に示すように、各保持片部22の先端部22c(本体部21とは軸方向で反対側の端部)は、軸方向における所定の位置(図4に示す一点鎖線の位置)において径方向内側へそれぞれ屈曲され、図1に示すようにロータコア30の端面30bにかしめてある。
これら保持片部22により、各鉄心部37および各マグネット50が径方向内側に向かって押し付けられ、複数の鉄心部37および複数のマグネット50がロータコア30の外周面上に保持される。
これにより、複数の鉄心部37および複数のマグネット50の軸方向への位置ずれが防止され、これらをロータコア30に対して強固に固定できる。さらに、ロータコア30の積層鋼板を保持する効果も得られる。また、積層鋼板どうしのかしめをカバー部材19によって行うようにしてもよい。
本実施形態では、中心軸Jから突極部38の径方向外側の外周面(表面)38aまでの最大寸法r1は、中心軸Jから鉄心部37の径方向外側の外周面(表面)37bまでの最大寸法r2よりも大きい。
本明細書において、「最大寸法」とは、各部材の外周面のうち、径方向において中心軸Jから最も遠い点までの距離である。
また、上記最大寸法r1は、中心軸Jからカバー部材19の保持片部22の径方向外側の外周面(表面)22bまでの最大寸法r3に等しい。つまり、径方向において、カバー部材19の保持片部22の外周面22bの最外端は、突極部38の外周面38aの最外端と同じ位置に存在する。このため、図2に示すように、径方向において、ティース17と突極部38とのエアギャップS2は、ティース17と鉄心部37とのエアギャップS1と同じである(S2=S1)。
また、図1、図3に示すように、カバー部材19の保持片部22の径方向の寸法、つまり保持片部22の厚さtは、最大寸法r3と最大寸法r2との差分に等しい。
本実施形態のロータ13には、鉄心部37と突極部38とを繋ぐブリッジ部が存在しない。また、鉄心部37およびマグネット50を保持するカバー部材19も、鉄心部37およびマグネット50を径方向内側へ向かって押し付ける保持片部22が、周方向に間隔をおいて配置されている。
そのため、ロータコア30を流れる磁束が鉄心部37とティース17との間以外に漏れるのを抑制することができる。つまり、鉄心部37と突極部38、および保持片部22どうしが周方向にそれぞれ分離しているため、ロータコア30の鉄心部37とステータ12との間で生じる磁束が、突極部38側へ漏れるのを防ぐことができる。その結果、ブリッジ部がある場合と比較して、モータ10が生み出すトルクを向上させることができる。
図5は、ロータコアの構造の違い(ブリッジ部の有無)によるモータの性能を比較するグラフである。図5において、ブリッジ部有りの場合のトルク値を破線Bで示し、ブリッジ部無しの場合のトルク値を実線Sで示す。図5に示すように、ロータコアにブリッジ部がある構造の場合は4.5Nm以上のトルク値は得られない。これに対して、ブリッジ部がないロータコア30を備える構造の場合、5.2Nm以上のトルク値が得られた。つまり、ブリッジ部がある場合と比較して、ブリッジ部のない構成では、トルク値が約16.9%も向上した。このように、ブリッジ部をなくすことでブリッジ部に起因する磁束漏れが低減してトルクが向上する。
このように、本実施形態ではブリッジ部をなくして磁束漏れを抑制し、トルク向上を図るとともに、ブリッジ部をなくしたことによって生じるマグネット50および鉄心部37の保持構造を、カバー部材19によって解消した。
本実施形態によれば、カバー部材19が磁性材料からなり、鉄心部37の外面37bと面接触する。このため、カバー部材19の保持片部22は、鉄心部37の一部として機能し、鉄心部37と保持片部22との境界部の全体を、マグネット50から生じた磁束が通過する。結果的に保持片部22の外周面22bから径方向外側に向かって磁束を安定的に発生させることができる。また、保持片部22は、鉄心部37の一部として機能するため、実質的に鉄心部とティース17との径方向の距離(エアギャップ)を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、径方向において、カバー部材19の保持片部22とマグネット50との間に鉄心部37が介在する。ただし、上述したように、保持片部22は、鉄心部として機能するため、保持片部22の径方向の厚さ寸法を鉄心部として十分な大きさとすることで、鉄心部37を省略してもよい。すなわち、カバー部材19がマグネット50と直接接触し、マグネット50を直接押圧してもよい。より詳細には、カバー部材19の保持片部22がマグネット50と直接接触し、マグネット50を径方向内側へ直接押圧してもよい。しかしながら、径方向の厚さ寸法が十分に大きい保持片部22を有するカバー部材19は、高コストである。すなわち、本実施形態のロータ13は、径方向において保持片部22とマグネット50との間に介在する鉄心部37を有することで、製造コストを低減できる。
本実施形態では、カバー部材19の保持片部22によって、鉄心部37およびマグネット50を径方向内側に押し付けることで、これらをロータコア30上に強固に保持している。これにより、鉄心部37、マグネット50、およびロータコア30の間の接着剤が不要になるとともに、ロータ13が高速回転した際に、マグネット50および鉄心部37が遠心力によってロータコア30から外れることが防止される。
また、本実施形態では、ロータコア30の軸方向一方側の端面が、カバー部材19の周方向で隣り合う張り出し部25どうしの間から露出しているとともに、軸方向他端側の端面が、周方向で隣り合う保持片部22の先端部22c同士の間から露出している。このため、ロータ13の軸方向両側における漏れ磁束も抑えられる。
また、本実施形態では、ロータコア30の突極部38の外周面38aと、カバー部材19の保持片部22の外周面22bとが、径方向で同じ位置に存在する。突極部38と保持片部22との間で段差が生じないため、ロータ13とステータ12との間の径方向のギャップを一定にし、ロータ13とステータ12との間における径方向の電磁力(ラジカル力)を、カバー部材19の保持片部22(鉄心部37)の部分と、ロータコア30の突極部38の部分とで、均一に近づけることができる。その結果、トルクリップルやコギングトルクを小さくすることができ、モータ10において発生する振動・騒音を低減することが可能となる。
また、本実施形態では、マグネット50の少なくとも一部がロータコア30の凹部39内に露出しているため、鉄心部37とステータ12との間の磁束の流れを滑らかにし、トルクを向上させることができる。
以上に、本発明の実施形態および変形例を説明したが、実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
例えば、上述した実施形態およびその変形例のロータを備えるモータの用途は、特に限定されない。上述した実施形態およびその変形例のロータを備えるモータは、例えば、電動ポンプ、および電動パワーステアリング等に搭載される。
10…モータ、10…モータ(コンシクエント型モータ)、12…ステータ、13…ロータ、19…カバー部材、20…シャフト、21…本体部、22…保持片部、22b…保持片部の外周面(表面)、30…ロータコア、30a…端面、37…鉄心部、37b…鉄心部の外周面(表面)、38…突極部、38a…突極部の外周面(表面)、39…凹部、50…マグネット、50b…マグネットの外面(表面)、J…中心軸、r1…中心軸から突極部の径方向外側の表面までの最大寸法、r2…中心軸から鉄心部の径方向外側の表面までの最大寸法、r3…中心軸から保持片部の径方向外側の表面までの最大寸法、t…保持片部の厚さ

Claims (11)

  1. コンシクエント型モータのロータであって、
    上下方向に沿って延びる中心軸を中心として回転するシャフトと、
    前記シャフトに固定されたロータコアと、
    前記ロータコアの表面に配置され、前記中心軸周りの周方向に間隔をあけて設けられた複数のマグネットと、
    前記マグネットを前記ロータコアの前記表面に保持するカバー部材と、を備え、
    前記ロータコアは、周方向で隣り合う前記マグネット同士の間において前記中心軸を中心とした径方向外側に突出して設けられた複数の突極部と、各突極部の周方向両側にそれぞれ位置するとともに径方向内側に向かって窪む複数の凹部と、を有し、
    前記カバー部材は、磁性材料からなり、前記ロータコアの周方向で隣り合う前記突極部同士の間においてそれぞれの前記マグネットを径方向内側に向かって前記ロータコアに押し付ける、ロータ。
  2. 前記カバー部材は、前記中心軸の周りに間隔をおいて設けられるとともに各マグネットを径方向内側に向かってそれぞれ押し付ける複数の保持片部と、前記ロータコアの軸方向一方側の端面の少なくとも一部を覆うとともに前記複数の保持片部を連結する本体部と、を有している、請求項1記載のロータ。
  3. 前記本体部は、前記シャフトが通される固定孔を有する環状部と、前記環状部の外周部から径方向外側に延びる複数の張り出し部と、を有し、
    前記保持片部は、前記張り出し部の径方向外側の端部から軸方向に延びている、請求項2に記載のロータ。
  4. 前記マグネットの径方向外側の表面に鉄心部が設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のロータ。
  5. 前記保持片部は、前記鉄心部を介して、前記マグネットを径方向内側に向かって前記ロータコアに押し付ける、請求項1から4のいずれか一項に記載のロータ。
  6. 前記保持片部は、前記マグネットと直接接触し、前記マグネットを径方向内側に向かって前記ロータコアに押し付ける、請求項1から4のいずれか一項に記載のロータ。
  7. 前記中心軸から前記突極部の径方向外側の表面までの最大寸法r1は、前記中心軸から前記鉄心部の径方向外側の表面までの最大寸法r2よりも大きく、前記中心軸から前記保持片部の径方向外側の表面までの最大寸法r3に等しい、請求項4から6のいずれか一項に記載のロータ。
  8. 前記保持片部の径方向における寸法は、前記最大寸法r2と前記最大寸法r3の差分に等しい、請求項7に記載のロータ。
  9. 前記マグネットの少なくとも一部は、前記凹部に露出する、請求項1から8のいずれか1項に記載のロータ。
  10. 前記マグネットと前記突極部とが前記中心軸を挟んだ径方向で対向している、請求項1から9のいずれか一項に記載のロータ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のロータと、
    前記ロータと径方向に隙間を介して対向するステータと、を有する、モータ。
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