JP2020022308A - 電源装置及び電源装置の制御方法 - Google Patents

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将義 廣田
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将義 廣田
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Abstract

【課題】電圧変動特性を向上することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供する。【解決手段】電源装置は、LLC方式のDC/DCコンバータと、電圧変換回路とを備え、電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタが直列に接続された第1の直列回路と、第2のスイッチング素子及び第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタが直列に接続された第2の直列回路と、キャパシタと第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子と、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子とキャパシタとの接続点に接続してある。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置及び電源装置の制御方法に関する。
直流電圧を変換するDC/DCコンバータが産業用機器及び車載装置に用いられている。DC/DCコンバータには、様々な構成が考えられるが、高効率化、小型化、低ノイズ化などの要求を反映して、LLC回路方式のDC/DCコンバータが用いられている。
LLC回路方式のDC/DCコンバータは、4つのスイッチング素子、インダクタ及びコンデンサから構成される共振回路、変圧器、及び2つのダイオードで構成される整流回路などを備え、共振回路の共振現象を利用して、スイッチング素子の電圧が0になるときに当該スイッチング素子をターンオンすることにより、低損失な回路を実現している(特許文献1参照)。
特開2017−70194号公報
しかし、特許文献1のようなLLC回路方式のDC/DCコンバータでは、その動作特性上、スイッチング周波数が高くなると電圧ゲインを得ることができず、入力電圧の変動に対する適切な電圧制御を行うことができない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電圧変動特性を向上することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタが直列に接続された第1の直列回路と、第2のスイッチング素子及び前記第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタが直列に接続された第2の直列回路と、前記キャパシタと前記第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記第1の直列回路の一端及び前記第2の直列回路の一端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、前記第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子と前記キャパシタとの接続点に接続してある。
本発明の実施の形態に係る電源装置の制御方法は、電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタの第1の直列回路と、第2のスイッチング素子及び前記第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタの第2の直列回路と、前記キャパシタと前記第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子とを備え、前記第1の直列回路の一端及び前記第2の直列回路の一端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、前記第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子と前記キャパシタとの接続点に接続してあり、前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定し、前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。
本発明によれば、電圧変動特性を向上することができる。
本実施の形態の電源装置の回路構成の一例を示す説明図である。 DC/DCコンバータの動作周波数と出力ゲインとの関係の一例を示す説明図である。 DC/DCコンバータの励磁インダクタンスを小さくした場合のFETの電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。 DC/DCコンバータの励磁インダクタンスを大きくした場合のFETの電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。 電圧変換回路の各部の波形の一例を示す模式図である。 期間D1での電圧変換回路の動作状態を示す説明図である。 期間D2での電圧変換回路の動作状態を示す説明図である。 電圧変換回路の電圧変換特性の一例を示す模式図である。
[本願発明の実施形態の説明]
本実施の形態に係る電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタが直列に接続された第1の直列回路と、第2のスイッチング素子及び前記第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタが直列に接続された第2の直列回路と、前記キャパシタと前記第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記第1の直列回路の一端及び前記第2の直列回路の一端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、前記第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子と前記キャパシタとの接続点に接続してある。
本実施の形態に係る電源装置の制御方法は、電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタの第1の直列回路と、第2のスイッチング素子及び前記第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタの第2の直列回路と、前記キャパシタと前記第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子とを備え、前記第1の直列回路の一端及び前記第2の直列回路の一端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、前記第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子と前記キャパシタとの接続点に接続してあり、前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定し、前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。
電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスの直列回路を有するLLC方式のDC/DCコンバータと、共振回路を有し、DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備える。例えば、電源装置が昇降圧タイプである場合、高電圧側に電圧変換回路が接続され、高圧変換回路に接続されたDC/DCコンバータが低電圧側に接続される。
電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタが直列に接続された第1の直列回路と、第2のスイッチング素子及び第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタが直列に接続された第2の直列回路と、キャパシタと第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子と、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備える。第1の直列回路の一端及び第2の直列回路の一端をDC/DCコンバータの一端と接続してあり、第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子とキャパシタとの接続点に接続してある。
第2のスイッチング素子がオフの状態で、第1のスイッチング素子をオンにすると、キャパシタ及び第1のインダクタとの共振により正弦波状の共振電流が流れ、DC/DCコンバータ側に電流を供給する。第2のインダクタには、第1のインダクタと逆方向の電圧がかかり、第2のインダクタからもDC/DCコンバータ側に電流を供給する。キャパシタ及び第1のインダクタによる共振電流が0又は0付近の値になったときに第1のスイッチング素子をオフにする。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現して損失を低減することができる。
次に、第1のスイッチング素子がオフの状態で、第2のスイッチング素子をオンにすると、キャパシタに蓄積した電荷に基づく電圧がキャパシタと第2のインダクタに印加され、キャパシタ及び第2のインダクタとの共振により正弦波状の共振電流が流れ、DC/DCコンバータ側に電流を供給する。第1のインダクタには、第2のインダクタと逆方向の電圧がかかり、第1のインダクタからもDC/DCコンバータ側に電流を供給する。キャパシタ及び第2のインダクタによる共振電流が0又は0付近の値になったときに第2のスイッチング素子をオフにする。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現して損失を低減することができる。
上述の構成により、入力側の電圧が変動しても、電圧変換回路が所定の電圧をDC/DCコンバータ側に出力することができ、電圧変動特性を向上することができる。また、電圧変換回路は、ZCSを実現することができるので、スイッチング損失を低減することができ、効率を向上することができる。
本実施の形態に係る電源装置は、前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する電圧変換設定部を備える。
電圧変換設定部は、DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する。LLC方式のDC/DCコンバータは、その動作特性上、スイッチング周波数が高くなると電圧ゲインを得ることができない。そこで、電圧ゲイン、すなわちDC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する。所定範囲は、例えば、0.8〜1程度とすることができる。
これにより、スイッチング周波数を高くしても電圧比は所定範囲内に固定することができる。電圧変動による電圧制御(すなわち、電圧ゲインの制御)は、電圧変換回路で行うことができる。これにより、DC/DCコンバータのスイッチング周波数を高くすることができるので、電源装置の小型化を図ることができる。
本実施の形態に係る電源装置において、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。
制御部は、第1のスイッチング素子のオン時間を調整して電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。例えば、第1のスイッチング素子のオン時間を長くすると、電圧変換回路が変換する電圧比を大きくすることができ、第1のスイッチング素子のオン時間を短くすると、電圧変換回路が変換する電圧比を小さくすることができる。
これにより、DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に固定しても、電圧変換回路によって変換電圧を制御することができるので、電源装置全体としての電圧変動特性を向上することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の電源装置の回路構成の一例を示す説明図である。本実施の形態の電源装置は、入力側の端子A及びB、出力側の端子C及びDを備え、入力側の端子A及びBには、直流電源(不図示)が接続され、出力側の端子C及びDには負荷が接続される。図1に示す電源装置は、降圧タイプであり、端子ABが高電圧側であり、端子CDが低電圧側である。
電源装置は、端子AB側に接続される電圧変換回路10、及び端子CD側に接続されるとともに電圧変換回路10に接続されるLLC方式のDC/DCコンバータ50を備える。
DC/DCコンバータ50は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、以下、「FET」と称する)51とFET52とが直列に接続された直列回路、FET51とFET52との接続点に一端が接続され、キャパシタ53とインダクタ54で構成されるLC共振回路、キャパシタ53及びインダクタ54に直列に接続された一次巻線61を有するトランス60、トランス60の二次巻線32a、32bに接続され、ダイオード55、56を有する整流回路を備える。DC/DCコンバータ50の電圧変換回路10に接続される端子間にはキャパシタ71を接続してある。端子CD間にはキャパシタ72を接続してある。FET51、52は、それぞれボディダイオードを有する。DC/DCコンバータ50は、キャパシタ53が有する共振用キャパシタンス、インダクタ54が有する共振用インダクタンス及び一次巻線61が有する励磁インダクタンスの直列回路で構成されるLLC方式のDC/DCコンバータである。
電圧変換回路10は、第1のスイッチング素子としてのFET11、キャパシタ21及び第1のインダクタ31が直列に接続された第1の直列回路、第2のスイッチング素子としてのFET12及び第1のインダクタ31と磁気結合した第2のインダクタ32が直列に接続された第2の直列回路、キャパシタ21と第1のインダクタ31との接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子としてのダイオード13、FET12と第2のインダクタ32との接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子としてのダイオード14を備える。
より具体的には、端子AにFET11のドレインを接続してあり、FET11のソースには、FET12のドレイン及びキャパシタ21の一端を接続してある。FET12のソースには、第2のインダクタ32の一端を接続してあり、キャパシタ21の他端には、第1のインダクタ31の一端を接続してある。第1のインダクタ31及び第2のインダクタ32の他端はDC/DCコンバータ50の一端に接続してある。
キャパシタ21と第1のインダクタ31との接続点には、ダイオード13のカソードを接続してあり、FET12のソースと第2のインダクタ32との接続点には、ダイオード14のカソードを接続してある。ダイオード13、14のアノードは端子Bに接続してある。端子AB間には、キャパシタ41、及び抵抗42と抵抗43との直列回路を接続してある。端子AB間の電圧は抵抗42、43で分圧され、制御部90は、分圧した電圧を検出することができる。制御部90は、FET11及びFET12を交互にオン/オフさせる。また、制御部90は、FET51及びFET52を交互にオン/オフさせる。
次に、本実施の形態の電源装置の動作について説明する。まず、DC/DCコンバータ50の動作について説明する。
FET52がオフの状態でFET51がオンになると、電圧変換回路10から供給される直流電圧が、キャパシタ53、インダクタ54を介してトランス60に印加される。キャパシタ53とインダクタ54は、LC共振回路を構成し、トランス60の一次巻線61は励磁インダクタンスを有するので、トランス60の一次巻線61には、正弦波状に増減する共振電流が流れる。共振電流は、トランス60によって二次側に変換され、変換された変換電流が負荷電流として、二次巻線62a、ダイオード55を通じて端子CDに流れる。FET51に流れる共振電流(正確には、トランス60の励磁電流も含まれる)が小さくなった時点(例えば、0の近傍となった時点)で、FET51をターンオフする。
次に、FET51がオフの状態でFET52がオンになると、キャパシタ53とインダクタ54で構成される共振回路により共振電流がFET52に流れる。この共振電流がトランス60で変換され、変換された変換電流はトランス60の二次巻線62b、ダイオード56を通じて負荷電流として出力される。FET52に流れる共振電流が小さくなった時点(例えば、0の近傍となった時点)で、FET52をターンオフする。
図2はDC/DCコンバータ50の動作周波数と出力ゲインとの関係の一例を示す説明図である。図2において、縦軸は出力ゲイン(電圧ゲインとも称する)を示し、横軸は動作周波数を示す。動作周波数は、FET51及びFET52が交互にオン/オフするときのスイッチング周波数である。出力ゲインGは、G=(n1/n2)・(Vout/Vin)で表すことができる。ここで、Vinは電圧変換回路10から供給される電圧であり、Voutは端子CD間の電圧である。n1はトランス60の一次巻線61の巻き数であり、n2はトランス60の二次巻線(62a又は62b)の巻き数である。図において、Lmは一次巻線61が有する励磁インダクタンスであり、H1<H2<H3<H4の関係を有する。
図2から分かるように、動作周波数が低周波数(図中、破線を境界としている)では、励磁インダクタンスLmを小さくすることにより、出力ゲインGを1より大きくすることができる。しかし、動作周波数が低周波数でも、励磁インダクタンスLmが大きいと、出力ゲインGを1以上にすることができない。また、動作周波数が高周波数では、励磁インダクタンスLmを小さくしても出力ゲインGを1より大きくすることができない。
図3はDC/DCコンバータ50の励磁インダクタンスを小さくした場合のFET51の電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。図3に示すように、励磁インダクタンスを小さくすると、FET51のオン期間において、励磁電流が増加し、FET51をターンオフするときに、FET51の電流を小さくすることができない。このため、ターンオフ損失が増大し、スイッチング損失が大きくなる。すなわち、DC/DCコンバータ50の出力ゲインGを1より大きくして電圧変動特性を向上させるために励磁インダクタンスを小さくすると、スイッチング損失が増大することになる。
図4はDC/DCコンバータ50の励磁インダクタンスを大きくした場合のFET51の電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。図4に示すように、励磁インダクタンスを大きくすると、FET51のオン期間において、励磁電流があまり増加しないので、FET51をターンオフするときに、FET51の電流を小さくすることができる。すなわち、スイッチング損失を低減するために励磁インダクタンスを大きくすると、DC/DCコンバータ50の出力ゲインGを1より大きくすることができず、所要の電圧変動特性が得られない。
そこで、本実施の形態では、DC/DCコンバータ50の出力ゲインGを所定の範囲内に設定し、固定電圧比で電圧変換するように動作させる。具体的には、制御部90は、電圧変換設定部としての機能を有し、DC/DCコンバータ50が変換する電圧比を所定範囲内に設定する。前述のように、LLC方式のDC/DCコンバータ50は、その動作特性上、スイッチング周波数が高くなると電圧ゲインを得ることができない。そこで、電圧ゲイン、すなわちDC/DCコンバータ50が変換する電圧比を所定範囲内に設定する。所定範囲は、例えば、0.8〜1程度とすることができる。
これにより、DC/DCコンバータ50のスイッチング周波数を高くしても電圧比は所定範囲内に固定することができる。また、FET51、52のスイッチング損失が許容範囲内になるように励磁インダクタンスを設定することができる。
電圧変動による電圧制御(すなわち、電圧ゲインの制御)は、後述のように電圧変換回路10で行うことができる。これにより、DC/DCコンバータ50のスイッチング周波数を高くすることができるので、電源装置の小型化を図ることができる。
次に、電圧変換回路10の動作について説明する。
図5は電圧変換回路10の各部の波形の一例を示す模式図であり、図6は期間D1での電圧変換回路10の動作状態を示す説明図であり、図7は期間D2での電圧変換回路10の動作状態を示す説明図である。図5では、上段から、電圧変換回路10の入力電圧Vin及び出力電圧Vout、FET11及びFET12のゲート信号、FET11の電流及び電圧、FET12の電圧及び電流、ダイオード13の電圧及び電流、ダイオード14の電圧及び電流、並びにキャパシタ21の電圧の波形を示す。図5に示すように、期間D1では、FET11がオン状態であり、FET12はオフ状態である。また、期間D2では、FET11がオフ状態であり、FET12はオン状態である。なお、FET11及びFET12の両方がオフ状態となるデッドタイムは設けられているが、図中では便宜上省略している。
図5及び図6に示すように、FET12がオフの状態で、FET11をオンにすると、キャパシタ21及び第1のインダクタ31との共振により正弦波状の共振電流が流れ、端子A′B′側(DC/DCコンバータ50側)に電流を供給する。第2のインダクタ32には、第1のインダクタ31と逆方向の電圧がかかり、第2のインダクタ32からも、ダイオード14を経由してDC/DCコンバータ50側に電流を供給する。キャパシタ21及び第1のインダクタ31による共振電流が0又は0付近の値になったときにFET11をオフにする。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現して損失を低減することができる。
次に、図5及び図7に示すように、FET11がオフの状態で、FET12をオンにすると、キャパシタ21に蓄積した電荷に基づく電圧がキャパシタ21と第2のインダクタ32に印加され、キャパシタ21及び第2のインダクタ32との共振により正弦波状の共振電流が流れ、DC/DCコンバータ50側に電流を供給する。第1のインダクタ31には、第2のインダクタ32と逆方向の電圧がかかり、第1のインダクタ31からも、ダイオード13を経由してDC/DCコンバータ50側に電流を供給する。キャパシタ21及び第2のインダクタ32による共振電流が0又は0付近の値になったときにFET12をオフにする。これにより、ZCS(ゼロカレントスイッチング)を実現して損失を低減することができる。
上述の構成により、電源装置の入力側(端子AB間)の電圧が変動しても、電圧変換回路10が所定の電圧をDC/DCコンバータ50側に出力することができ、電圧変動特性を向上することができる。また、電圧変換回路10は、ZCSを実現することができるので、スイッチング損失を低減することができ、効率を向上することができる。
図8は電圧変換回路10の電圧変換特性の一例を示す模式図である。図8において、縦軸は電圧を示し、横軸はFET11のオン時間を示す。制御部90は、FET11のオン時間を調整して電圧変換回路10が変換する電圧比の大小を調整することができる。
図8に示すように、FET11のオン時間を長くすると、電圧変換回路10が変換する電圧比を大きくすることができる。すなわち、電圧変換回路10の入力電圧Vinが低下した場合、FET11のオン時間を長くすると、電圧ゲインを大きくすることができるので、出力電圧Voutが変動しないように制御することができる。
また、FET11のオン時間を短くすると、電圧変換回路10が変換する電圧比を小さくすることができる。すなわち、電圧変換回路10の入力電圧Vinが上昇した場合、FET11のオン時間を短くすると、電圧ゲインを小さくすることができるので、出力電圧Voutが変動しないように制御することができる。図8において、T0はFET11のオン時間の下限値であり、Tsw/2は、FET11のオン時間の上限値とすることができる。Tswは、電圧変換回路10のスイッチング周波数である。FET11のオン時間を下限値から上限値の間で調整することにより、入力電圧の電圧変動ΔVinに対して、出力電圧Voutを一定にすることができる。
これにより、DC/DCコンバータ50が変換する電圧比を所定範囲内に固定しても、電圧変換回路10によって変換電圧を制御することができるので、電源装置全体としての電圧変動特性を向上することができる。
上述のように、従来のLLC方式のDC/DCコンバータでは、動作周波数を高くした場合、所要の出力ゲインを得ることができなかったので、高周波化には限界があった。しかし、本実施の形態では、LLC方式のDC/DCコンバータの前段に、共振回路を有する電圧変換回路を接続した構成とすることにより、動作周波数を高くしても所要の電圧変動特性を得ることができる。また、動作周波数を高くすることができるので、電源装置を小型化することが可能となる。また、DC/DCコンバータ50を固定電圧比で変換するようにしたので、励磁インダクタンスを小さくする必要がなく、ZCSを実現することができ、FETのスイッチング損失を低減することができる。
上述では、電源装置を降圧タイプとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ダイオード13、14、55、56をFETにすることにより、電源装置を昇降圧タイプとすることができる。この場合、端子AB側が高電圧側であり、端子CD側が低電圧側である。また、DC/DCコンバータ50は、ハーフブリッジでもよく、フルブリッジでもよい。
スイッチング素子はMOSFETに限定されるものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのデバイスであってもよい。本実施の形態のように、スイッチング素子が、MOSFETの場合には、ドレイン・ソース間には等価的に内蔵されたボディダイオードが存在する。また、スイッチング素子として、バイポーラトランジスタを用いる場合には、トランジスタのコレクタ・エミッタ間にダイオードを逆並列に接続すればよい。
以上に開示された実施の形態及び実施例は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態及び実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての修正や変形を含むものと意図される。
11、12、51、52 FET
13、14、55、56 ダイオード
21、41、53、72 キャパシタ
31、32、54 インダクタ
42、43 抵抗
60 トランス
61 一次巻線
62a、62b 二次巻線
90 制御部

Claims (4)

  1. 共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路と
    を備え、
    前記電圧変換回路は、
    第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタが直列に接続された第1の直列回路と、
    第2のスイッチング素子及び前記第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタが直列に接続された第2の直列回路と、
    前記キャパシタと前記第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部と
    を備え、
    前記第1の直列回路の一端及び前記第2の直列回路の一端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、
    前記第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子と前記キャパシタとの接続点に接続してある電源装置。
  2. 前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する電圧変換設定部を備える請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する請求項1又は請求項2に記載の電源装置。
  4. 電源装置の制御方法であって、
    前記電源装置は、
    共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路と
    を備え、
    前記電圧変換回路は、
    第1のスイッチング素子、キャパシタ及び第1のインダクタの第1の直列回路と、
    第2のスイッチング素子及び前記第1のインダクタと磁気結合した第2のインダクタの第2の直列回路と、
    前記キャパシタと前記第1のインダクタとの接続点に一端が接続された第3のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子と第2のインダクタとの接続点に一端が接続された第4のスイッチング素子と
    を備え、
    前記第1の直列回路の一端及び前記第2の直列回路の一端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、
    前記第2の直列回路の他端を第1のスイッチング素子と前記キャパシタとの接続点に接続してあり、
    前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定し、
    前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する電源装置の制御方法。
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