JP2020022309A - 電源装置及び電源装置の制御方法 - Google Patents

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将義 廣田
Masayoshi Hirota
将義 廣田
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Abstract

【課題】電圧変動特性を向上することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供する。【解決手段】電源装置は、LLC方式のDC/DCコンバータと、電圧変換回路とを備え、電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、第1のインダクタと第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、第2のインダクタの他端をDC/DCコンバータの一端と接続してある。【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置及び電源装置の制御方法に関する。
直流電圧を変換するDC/DCコンバータが産業用機器及び車載装置に用いられている。DC/DCコンバータには、様々な構成が考えられるが、高効率化、小型化、低ノイズ化などの要求を反映して、LLC回路方式のDC/DCコンバータが用いられている。
LLC回路方式のDC/DCコンバータは、4つのスイッチング素子、インダクタ及びコンデンサから構成される共振回路、変圧器、及び2つのダイオードで構成される整流回路などを備え、共振回路の共振現象を利用して、スイッチング素子の電圧が0になるときに当該スイッチング素子をターンオンすることにより、低損失な回路を実現している(特許文献1参照)。
特開2017−70194号公報
しかし、特許文献1のようなLLC回路方式のDC/DCコンバータでは、その動作特性上、スイッチング周波数が高くなると電圧ゲインを得ることができず、入力電圧の変動に対する適切な電圧制御を行うことができない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、電圧変動特性を向上することができる電源装置及び電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記第2のインダクタの他端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してある。
本発明の実施の形態に係る電源装置の制御方法は、電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記第2のインダクタの他端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定し、前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。
本発明によれば、電圧変動特性を向上することができる。
本実施の形態の電源装置の回路構成の一例を示す説明図である。 DC/DCコンバータの動作周波数と出力ゲインとの関係の一例を示す説明図である。 DC/DCコンバータの励磁インダクタンスを小さくした場合のFETの電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。 DC/DCコンバータの励磁インダクタンスを大きくした場合のFETの電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。 電圧変換回路の各部の波形の一例を示す模式図である。 期間D1の状態D1での電圧変換回路の動作状態を示す説明図である。 期間D2の状態D2での電圧変換回路の動作状態を示す説明図である。 期間D3の状態D3での電圧変換回路の動作状態を示す説明図である。 期間D4の状態D4での電圧変換回路の動作状態を示す説明図である。 電圧変換回路の電圧変換特性の一例を示す模式図である。
[本願発明の実施形態の説明]
本実施の形態に係る電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記第2のインダクタの他端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してある。
本実施の形態に係る電源装置の制御方法は、電源装置の制御方法であって、前記電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備え、前記電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、前記第2のインダクタの他端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定し、前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。
電源装置は、共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスの直列回路を有するLLC方式のDC/DCコンバータと、共振回路を有し、DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路とを備える。例えば、電源装置が昇降圧タイプである場合、高電圧側に電圧変換回路が接続され、高圧変換回路に接続されたDC/DCコンバータが低電圧側に接続される。
電圧変換回路は、第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、第1のインダクタと第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部とを備え、第2のインダクタの他端をDC/DCコンバータの一端と接続してある。
以下では、期間D1からD4の4つの期間に分けて説明する。期間D1では、第1のスイッチング素子をオンし、第2のスイッチング素子をオフする。第1のスイッチング素子を通じて、第1のインダクタとキャパシタとの共振電流が流れる。また、入力側の電圧と出力側の電圧との差に応じて、第2のインダクタを通じて負荷側(DC/DCコンバータ側)に電流が流れる。
期間D2では、第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子はオンのままである。期間D2では、第1のインダクタとキャパシタの共振電流の向きが逆転し、第1のスイッチング素子に流れる電流が減少する。負荷側への電流は継続したままである。
期間D2において、第1のスイッチング素子に流れる電流が0又は0に近い小さい値になったときに、第1のスイッチング素子をオフにすることで期間D3に移行する。期間D3では、キャパシタの残留電荷が負荷側に放出され、キャパシタの電圧が下がる。
期間D4では、第1のスイッチング素子がオフのままであり、第2のスイッチング素子をオンする。キャパシタの電圧が0Vに近づくと、第2のスイッチング素子のダイオードが逆バイアスから順バイアスとなり、当該ダイオードに電流が流れる。第2のスイッチング素子のドレイン・ソース間の電圧が0V又は0V程度の小さい電圧になったときに、第2のスイッチング素子をオンするので、第2のスイッチング素子のスイッチング損失を低減することができる。また、期間D4の後は期間D1に移行する。
上述の構成により、入力側の電圧が変動しても、電圧変換回路が所定の電圧をDC/DCコンバータ側に出力することができ、電圧変動特性を向上することができる。また、電圧変換回路は、ZCS(ゼロカレントスイッチング)、ZVS(ゼロボルテージスイッチング)を実現することができるので、スイッチング損失を低減することができ、効率を向上することができる。
本実施の形態に係る電源装置は、前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する電圧変換設定部を備える。
電圧変換設定部は、DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する。LLC方式のDC/DCコンバータは、その動作特性上、スイッチング周波数が高くなると電圧ゲインを得ることができない。そこで、電圧ゲイン、すなわちDC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する。所定範囲は、例えば、0.8〜1程度とすることができる。
これにより、スイッチング周波数を高くしても電圧比は所定範囲内に固定することができる。電圧変動による電圧制御(すなわち、電圧ゲインの制御)は、電圧変換回路で行うことができる。これにより、DC/DCコンバータのスイッチング周波数を高くすることができるので、電源装置の小型化を図ることができる。
本実施の形態に係る電源装置において、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。
制御部は、第1のスイッチング素子のオン時間を調整して電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する。例えば、第1のスイッチング素子のオン時間を長くすると、電圧変換回路が変換する電圧比を大きくすることができ、第1のスイッチング素子のオン時間を短くすると、電圧変換回路が変換する電圧比を小さくすることができる。
これにより、DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に固定しても、電圧変換回路によって変換電圧を制御することができるので、電源装置全体としての電圧変動特性を向上することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の電源装置の回路構成の一例を示す説明図である。本実施の形態の電源装置は、入力側の端子A及びB、出力側の端子C及びDを備え、入力側の端子A及びBには、直流電源(不図示)が接続され、出力側の端子C及びDには負荷が接続される。図1に示す電源装置は、降圧タイプであり、端子ABが高電圧側であり、端子CDが低電圧側である。
電源装置は、端子AB側に接続される電圧変換回路10、及び端子CD側に接続されるとともに電圧変換回路10に接続されるLLC方式のDC/DCコンバータ50を備える。
DC/DCコンバータ50は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、以下、「FET」と称する)51とFET52とが直列に接続された直列回路、FET51とFET52との接続点に一端が接続され、キャパシタ53とインダクタ54で構成されるLC共振回路、キャパシタ53及びインダクタ54に直列に接続された一次巻線61を有するトランス60、トランス60の二次巻線32a、32bに接続され、ダイオード55、56を有する整流回路を備える。DC/DCコンバータ50の電圧変換回路10に接続される端子間にはキャパシタ71を接続してある。端子CD間にはキャパシタ72を接続してある。FET51、52は、それぞれボディダイオードを有する。DC/DCコンバータ50は、キャパシタ53が有する共振用キャパシタンス、インダクタ54が有する共振用インダクタンス及び一次巻線61が有する励磁インダクタンスの直列回路で構成されるLLC方式のDC/DCコンバータである。
電圧変換回路10は、第1のスイッチング素子としてのFET11、第1のインダクタ31及び第2のインダクタ32が直列に接続された直列回路と、第1のインダクタ31と第2のインダクタ32の一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子としてのFET12と、FET12と並列に接続されたキャパシタ21と、FET11及びFET12を交互にオン/オフさせる制御部90とを備え、第2のインダクタ32の他端をDC/DCコンバータ50の一端と接続してある。
より具体的には、端子AにFET11のドレインを接続してあり、FET11のソースには、第1のインダクタ31の一端を接続してある。第1のインダクタ31の他端には、第2のインダクタ32の一端を接続してあり、第2のインダクタ32の他端は、DC/DCコンバータ50の一端と接続してある。第1のインダクタ31と第2のインダクタ32との接続点には、FET12のソースを接続してあり、FET12のドレインは端子Bに接続してある。FET12のソース・ドレイン間には、キャパシタ21を接続してある。
端子AB間には、キャパシタ41、及び抵抗42と抵抗43との直列回路を接続してある。端子AB間の電圧は抵抗42、43で分圧され、制御部90は、分圧した電圧を検出することができる。電圧変換回路10の出力端には、キャパシタ44を接続してある。制御部90は、FET11及びFET12を交互にオン/オフさせる。また、制御部90は、FET51及びFET52を交互にオン/オフさせる。
次に、本実施の形態の電源装置の動作について説明する。まず、DC/DCコンバータ50の動作について説明する。
FET52がオフの状態でFET51がオンになると、電圧変換回路10から供給される直流電圧が、キャパシタ53、インダクタ54を介してトランス60に印加される。キャパシタ53とインダクタ54は、LC共振回路を構成し、トランス60の一次巻線61は励磁インダクタンスを有するので、トランス60の一次巻線61には、正弦波状に増減する共振電流が流れる。共振電流は、トランス60によって二次側に変換され、変換された変換電流が負荷電流として、二次巻線62a、ダイオード55を通じて端子CDに流れる。FET51に流れる共振電流(正確には、トランス60の励磁電流も含まれる)が小さくなった時点(例えば、0の近傍となった時点)で、FET51をターンオフする。
次に、FET51がオフの状態でFET52がオンになると、キャパシタ53とインダクタ54で構成される共振回路により共振電流がFET52に流れる。この共振電流がトランス60で変換され、変換された変換電流はトランス60の二次巻線62b、ダイオード56を通じて負荷電流として出力される。FET52に流れる共振電流が小さくなった時点(例えば、0の近傍となった時点)で、FET52をターンオフする。
図2はDC/DCコンバータ50の動作周波数と出力ゲインとの関係の一例を示す説明図である。図2において、縦軸は出力ゲイン(電圧ゲインとも称する)を示し、横軸は動作周波数を示す。動作周波数は、FET51及びFET52が交互にオン/オフするときのスイッチング周波数である。出力ゲインGは、G=(n1/n2)・(Vout/Vin)で表すことができる。ここで、Vinは電圧変換回路10から供給される電圧であり、Voutは端子CD間の電圧である。n1はトランス60の一次巻線61の巻き数であり、n2はトランス60の二次巻線(62a又は62b)の巻き数である。図において、Lmは一次巻線61が有する励磁インダクタンスであり、H1<H2<H3<H4の関係を有する。
図2から分かるように、動作周波数が低周波数(図中、破線を境界としている)では、励磁インダクタンスLmを小さくすることにより、出力ゲインGを1より大きくすることができる。しかし、動作周波数が低周波数でも、励磁インダクタンスLmが大きいと、出力ゲインGを1以上にすることができない。また、動作周波数が高周波数では、励磁インダクタンスLmを小さくしても出力ゲインGを1より大きくすることができない。
図3はDC/DCコンバータ50の励磁インダクタンスを小さくした場合のFET51の電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。図3に示すように、励磁インダクタンスを小さくすると、FET51のオン期間において、励磁電流が増加し、FET51をターンオフするときに、FET51の電流を小さくすることができない。このため、ターンオフ損失が増大し、スイッチング損失が大きくなる。すなわち、DC/DCコンバータ50の出力ゲインGを1より大きくして電圧変動特性を向上させるために励磁インダクタンスを小さくすると、スイッチング損失が増大することになる。
図4はDC/DCコンバータ50の励磁インダクタンスを大きくした場合のFET51の電圧及び電流波形の一例を示す模式図である。図4に示すように、励磁インダクタンスを大きくすると、FET51のオン期間において、励磁電流があまり増加しないので、FET51をターンオフするときに、FET51の電流を小さくすることができる。すなわち、スイッチング損失を低減するために励磁インダクタンスを大きくすると、DC/DCコンバータ50の出力ゲインGを1より大きくすることができず、所要の電圧変動特性が得られない。
そこで、本実施の形態では、DC/DCコンバータ50の出力ゲインGを所定の範囲内に設定し、固定電圧比で電圧変換するように動作させる。具体的には、制御部90は、電圧変換設定部としての機能を有し、DC/DCコンバータ50が変換する電圧比を所定範囲内に設定する。前述のように、LLC方式のDC/DCコンバータ50は、その動作特性上、スイッチング周波数が高くなると電圧ゲインを得ることができない。そこで、電圧ゲイン、すなわちDC/DCコンバータ50が変換する電圧比を所定範囲内に設定する。所定範囲は、例えば、0.8〜1程度とすることができる。
これにより、DC/DCコンバータ50のスイッチング周波数を高くしても電圧比は所定範囲内に固定することができる。また、FET51、52のスイッチング損失が許容範囲内になるように励磁インダクタンスを設定することができる。
電圧変動による電圧制御(すなわち、電圧ゲインの制御)は、後述のように電圧変換回路10で行うことができる。これにより、DC/DCコンバータ50のスイッチング周波数を高くすることができるので、電源装置の小型化を図ることができる。
次に、電圧変換回路10の動作について説明する。
図5は電圧変換回路10の各部の波形の一例を示す模式図であり、図6は期間D1の状態D1での電圧変換回路10の動作状態を示す説明図であり、図7は期間D2の状態D2での電圧変換回路10の動作状態を示す説明図であり、図8は期間D3の状態D3での電圧変換回路10の動作状態を示す説明図であり、図9は期間D4の状態D4での電圧変換回路10の動作状態を示す説明図である。図5では、上段から、第2のインダクタ32の電圧及び電流、FET11のゲート信号、電圧及び電流、キャパシタ21の電圧及び電流、FET12のゲート信号、電圧及び電流、並びに第1のインダクタ31の電圧及び電流の波形を示す。なお、FET11及びFET12の両方がオフ状態となるデッドタイムは設けられているが、図中では便宜上省略している。
図5及び図6に示すように、期間D1では、FET11をオンし、FET12をオフする。FET11を通じて、第1のインダクタ31とキャパシタ21との共振電流が流れる。また、入力側(端子AB間)の電圧と出力側(端子A′B′間)の電圧との差に応じて、第2のインダクタ32を通じて負荷側(DC/DCコンバータ側)に電流が流れる。
図5及び図7に示すように、期間D2では、FET11はオンのままであり、FET12はオフのままである。期間D2では、第1のインダクタ31とキャパシタ21の共振電流の向きが逆転し、FET11に流れる電流が減少する。負荷側への電流は継続したままである。期間D2において、FET11に流れる電流が0又は0に近い小さい値になったときに、FET11をオフにする。これにより、後述の期間D3に移行する。
図5及び図8に示すように、期間D3では、FET11及びFET12はオフ状態である。期間D3では、キャパシタ21の残留電荷が負荷側に放出され、キャパシタ21の電圧が下がる。
図5及び図9に示すように、期間D4では、FET11がオフのままであり、FET12をオンする。キャパシタ21の電圧が0Vに近づくと、FET12のダイオードが逆バイアスから順バイアスとなり、当該ダイオードに電流が流れる。FET12のドレイン・ソース間の電圧が0V又は0V程度の小さい電圧になったときに、FET12をオンするので、FET12のスイッチング損失を低減することができる。また、期間D4の後は期間D1に移行する。
上述の構成により、入力側の電圧が変動しても、電圧変換回路10が所定の電圧をDC/DCコンバータ50側に出力することができ、電圧変動特性を向上することができる。また、電圧変換回路10は、ZCS(ゼロカレントスイッチング)、ZVS(ゼロボルテージスイッチング)を実現することができるので、スイッチング損失を低減することができ、効率を向上することができる。
図10は電圧変換回路10の電圧変換特性の一例を示す模式図である。図10において、縦軸は電圧を示し、横軸はFET11のオン時間を示す。制御部90は、FET11のオン時間を調整して電圧変換回路10が変換する電圧比の大小を調整することができる。
図10に示すように、FET11のオン時間を長くすると、電圧変換回路10が変換する電圧比を大きくすることができる。すなわち、電圧変換回路10の入力電圧Vinが低下した場合、FET11のオン時間を長くすると、電圧ゲインを大きくすることができるので、出力電圧Voutが変動しないように制御することができる。
また、FET11のオン時間を短くすると、電圧変換回路10が変換する電圧比を小さくすることができる。すなわち、電圧変換回路10の入力電圧Vinが上昇した場合、FET11のオン時間を短くすると、電圧ゲインを小さくすることができるので、出力電圧Voutが変動しないように制御することができる。図10において、TminはFET11のオン時間の下限値であり、Tmaxは、FET11のオン時間の上限値とすることができる。FET11のオン時間を下限値から上限値の間で調整することにより、入力電圧の電圧変動ΔVinに対して、出力電圧Voutを一定にすることができる。
これにより、DC/DCコンバータ50が変換する電圧比を所定範囲内に固定しても、電圧変換回路10によって変換電圧を制御することができるので、電源装置全体としての電圧変動特性を向上することができる。
上述のように、従来のLLC方式のDC/DCコンバータでは、動作周波数を高くした場合、所要の出力ゲインを得ることができなかったので、高周波化には限界があった。しかし、本実施の形態では、LLC方式のDC/DCコンバータの前段に、共振回路を有する電圧変換回路を接続した構成とすることにより、動作周波数を高くしても所要の電圧変動特性を得ることができる。また、動作周波数を高くすることができるので、電源装置を小型化することが可能となる。また、DC/DCコンバータ50を固定電圧比で変換するようにしたので、励磁インダクタンスを小さくする必要がなく、ZCSを実現することができ、FETのスイッチング損失を低減することができる。
上述では、電源装置を降圧タイプとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ダイオード55、56をFETにすることにより、電源装置を昇降圧タイプとすることができる。この場合、端子AB側が高電圧側であり、端子CD側が低電圧側である。また、DC/DCコンバータ50は、ハーフブリッジでもよく、フルブリッジでもよい。
スイッチング素子はMOSFETに限定されるものではなく、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのデバイスであってもよい。本実施の形態のように、スイッチング素子が、MOSFETの場合には、ドレイン・ソース間には等価的に内蔵されたボディダイオードが存在する。また、スイッチング素子として、バイポーラトランジスタを用いる場合には、トランジスタのコレクタ・エミッタ間にダイオードを逆並列に接続すればよい。
以上に開示された実施の形態及び実施例は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態及び実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての修正や変形を含むものと意図される。
11、12、51、52 FET
21、41、44、71、72 キャパシタ
31、32、54 インダクタ
42、43 抵抗
55、56 ダイオード
60 トランス
61 一次巻線
62a、62b 二次巻線
90 制御部

Claims (4)

  1. 共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路と
    を備え、
    前記電圧変換回路は、
    第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、
    前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、
    前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部と
    を備え、
    前記第2のインダクタの他端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してある電源装置。
  2. 前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定する電圧変換設定部を備える請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する請求項1又は請求項2に記載の電源装置。
  4. 電源装置の制御方法であって、
    前記電源装置は、
    共振用キャパシタンス、共振用インダクタンス及び励磁インダクタンスを有するLLC方式のDC/DCコンバータと、
    前記DC/DCコンバータと接続される電圧変換回路と
    を備え、
    前記電圧変換回路は、
    第1のスイッチング素子、第1のインダクタ及び第2のインダクタが直列に接続された直列回路と、
    前記第1のインダクタと前記第2のインダクタの一端との接続点に一端が接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子と並列に接続されたキャパシタと、
    前記第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる制御部と
    を備え、
    前記第2のインダクタの他端を前記DC/DCコンバータの一端と接続してあり、
    前記DC/DCコンバータが変換する電圧比を所定範囲内に設定し、
    前記第1のスイッチング素子のオン時間を調整して前記電圧変換回路が変換する電圧比の大小を調整する電源装置の制御方法。
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