JP2020020674A - 印刷物濃度測定装置、印刷装置、及び印刷物濃度測定方法 - Google Patents

印刷物濃度測定装置、印刷装置、及び印刷物濃度測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 外乱光の入射や、照明用光源の発光変動等による影響をより低減して、パッチの、高精度の濃度測定を実現し、その測定に要する時間も短縮する。【解決手段】 印刷物濃度測定装置は、パッチ(PQ1〜PQ4)に対して光を照射する照明用光源71と、光センサ73と、を備える濃度測定部70と、光センサの測定値に基づいてパッチの濃度を検出する濃度検出部13と、制御部10と、を有し、制御部10は、1つのパッチに対して、照明用光源を第1の電流で駆動して第1回目の駆動処理を行わせ、次に、照明用光源を前記第2の電流で駆動して第2回目の駆動処理を行わせ、濃度検出部13は、第2回目の駆動処理に対応する第2の測定値から、第1回目の駆動処理に対応する第1の測定値を差し引く差分算出部83を有し、その差分を、パッチの測定値とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷物濃度測定装置、印刷装置、及び印刷物濃度測定方法等に関する。
従来、印刷装置(プリンタ)の階調性能を評価する手法として、濃度階調チャートを印刷媒体(メディア)に印刷し、照明光を照射して光学的な読み取りを実行し、測定結果を解析する手法が知られている。
濃度階調チャートは、例えば、Y(黄),M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各々についての、階調が段階的に変化する帯状の図形からなり、各色の帯は、基本単位であるパッチ(一般に四角形であり、1つのパッチが1つの階調値を表す)の配列によって表現される。
各パッチに照明光を照射し、反射光(あるいは透過光)をフォトダイオード等の光センサで測定して、各パッチの濃度(色階調)を測定し、その測定結果を解析して、印刷装置(プリンタ)の階調特性(入力階調値(画像信号値)に対する出力階調値の特性)が検出される。
なお、検出された階調特性に基づいて、画像データに階調補正処理を施すことによって、印刷物を、意図した色(色味、色合い)で、正確に、印刷(プリント)することが可能となる。
濃度測定器(照明用光源と、光センサ(濃度センサ)とを備える)を、キャリッジ(印刷ヘッドの移動に用いられる部材)に設けた構成は、例えば、特許文献1に記載されている。キャリッジは、一般に、印刷媒体(メディア)から所定距離だけ離れて上方に位置するため、印刷媒体(メディア)と濃度測定器との間には隙間があり、この隙間から外光(外乱光)が入る。
測定用照明以外の光が、光センサ(濃度センサ)に入射すると、パッチの濃度の測定値に誤差が生じる。外乱光の測定値に対する影響は、製品を使用する環境によって異なる。例えば、室内における照明器具の明るさによって外乱光の強度は変動する。また、例えば、印刷装置(プリンタ)が窓側に置かれた場合は、窓を介して室内に入射される太陽光が外乱光となる場合がある。
濃度測定時おける外乱光の影響を低減する措置については、例えば、特許文献2(特に、[0048]〜[0050])に記載されている。特許文献2においては、濃度補正値(シェーディング補正値)を算出する際に、濃度調整用トナー像の測定値から、光源を消灯した状態での測定値(言い換えれば、外乱光のみが光センサに入射される場合の測定値)を差し引く処理が実行される。
具体的には、特許文献2の[0050]の式(1)において、D(n)−B(n)という処理が実行される。ここで、D(n)は、濃度調整用トナー像を測定したときの出力データ、B(n)は光源を消灯した状態での出力データである。
なお、光源としてLED(発光ダイオード)を用いる光学的読み取り装置(上記の濃度測定器も、広義の光学的読み取り装置の一種である)において、LEDを点灯/消灯する回路、及び、点灯/消灯の各状態におけるLEDの駆動電流等の詳細については、例えば、特許文献3に記載されている(特に、発明が解決しようとする課題の欄にて、LEDが消灯している状態での駆動電流に言及することから、この点に関連する文献として、特許文献3を記載しておくものである)。
特開2015−160312号公報 特開2017−151330号公報 特開2012−199694号公報
特許文献2では、照明用光源を消灯した状態で外乱光成分を測定し、その結果得られた測定値を、照明用光源を点灯した状態で測定したときの測定値から差し引く、という処理が実行される。上記特許文献2には、測定手順の詳細については、何ら記載されていないが、本発明者の検討によれば、以下の、2通りの測定手順(測定方法)が考えられる。
1つは、まず、照明用光源を消灯した状態で全パッチについての測定を行い、その後、照明用光源を点灯して、全パッチについて測定する方法である(以下、第1の測定方法と称する)。
他の1つは、1つのパッチに対して、照明用光源を消灯状態として測定し、次に、照明用光源を点灯状態として測定し(この結果、1つのパッチについて2つの測定結果が得られる)、その後、次のパッチへ移動し、再び、消灯及び点灯の各状態にて測定し、この処理を全パッチ分、繰り返し実行する方法である(以下、第2の測定方法と称する)。
第1の測定方法を採用する場合、照明用光源を消灯した状態での全パッチの測定と、照明用光源を点灯した状態での全パッチの測定と、が繰り返されるため、測定回数が、通常の2倍となってしまう。
ここで、各パッチの測定を行うためには、キャリッジの移動に伴って、光センサが、測定対象のパッチの上に移動し停止してから、測定が開始されるまでに、キャリッジの移動によって生じた光センサの振動(機械的振動)が収まるまで数秒の待ち時間(静止待ち時間)を要する。
例えば、静止待ち時間が1秒であり、測定自体に要する時間が1秒であるとすると、1パッチにつき2秒を要することになり、よって、パッチ数が例えば44パッチであるとすると、全パッチの測定(1回の測定)には、単純計算で、88秒かかることになる(移動時間は除く)。
上記の第1の測定方法では、全パッチについて2回の測定が必要となることから、測定に要する時間は、単純計算で、2倍の176秒かかることになってしまい、計測時間が、かなりの長時間となる。また、この測定期間中は、キャリッジが、ノズル(インク吐出ノズル)を乾燥から防ぐキャップから離れており、よって、測定期間が長くなれば、ノズル乾燥のリスクが生じる。
上記の第2の測定方法を用いれば、各パッチについて、照明用光源の消灯/点灯による測定を行うため、測定中においては、各パッチ上で光センサは静止しており、第2回目の測定については、静止待ち時間は考慮する必要がなく、この点、第1の測定方法よりも、測定時間は短縮される。
但し、本発明者の検討によって、この第2の測定方法を用いる場合でも、以下の課題(照明用光源の光量の安定時間に起因する問題)が存在することが明らかとされた。以下、照明用光源としてLED(発光ダイオード)を使用するものとして説明する。
上記のとおり、第2の測定方法では、各パッチについて、照明用光源としてのLEDの消灯/点灯による測定を行う。
ここで、特許文献3を参照すると、LEDは、例えば、特許文献3の図3に記載されるような、スイッチによって駆動電流をオン/オフする(言い換えれば、駆動電流を2値に切り替える)駆動回路によって駆動され、特許文献3の図10−3に示されるように、LEDが消灯(非点灯)のときには、駆動電流は零となる。
上記の第2の測定方法を実行する場合は、照明用光源としてのLEDを、消灯状態(駆動電流が零の状態)から、点灯状態に切り替える必要があるが、この場合は、電流値の変化が大きい(このことは、LEDの発光領域の温度を大きく変化させる必要があることを意味する)ことから、点灯時の光強度が安定するまでに、数秒〜数分を要することになる(詳細については後述する)。
ここで、LEDの点灯時において、出力が安定するのに時間がかかるのには、素子自体の発熱が関係しており、具体的には、例えば、LEDを、消灯状態から点灯状態にいきなり遷移させると、最初は冷えている状態で発光効率が良く光出力が高いが、素子の温度が上がると効率が落ちて同じ電流でも光量は低下する、という現象が生じ、素子の発光領域の温度変動に伴って、出力光の強度が変動してしまう。
発光が安定するのに要する時間(以下、発光安定時間と称する)以上の待ち時間を設けることで、測定精度は上がるが、測定終了までにかなりの長時間を要することになる。第2の測定方法においては、各パッチを測定する度に、発光安定時間に起因する待ち時間が生じることになり、第2の測定方法においても、測定時間が長くなるのは否めない。なお、測定時間の短縮を優先させれば、発光の揺れに起因する、無視できない測定誤差が生じることになる。
本発明は、本発明者による上記の考察に基づいてなされたものであり、本発明の1つの目的は、例えば、外乱光の入射や、照明用光源の発光変動等による影響をより低減して、パッチの、高精度の濃度測定を実現し、その測定に要する時間も短縮することである。
本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
本発明に従う態様において、印刷物濃度測定装置は、印刷媒体に印刷装置によって印刷された、濃度階調チャートに含まれるパッチに対して光を照射する照明用光源と、反射光、又は透過光の強度を検出する光センサと、を備える濃度測定部と、前記光センサから得られる測定値に基づいて、前記パッチの濃度を検出する濃度検出部と、前記濃度測定部の動作を少なくとも制御する制御部と、を有し、前記照明用光源は、第1、第2の駆動電流で駆動されることができ、前記第1の駆動電流は零よりも大きく、前記第2の駆動電流は前記第1の駆動電流よりも大きく、かつ、前記照明用光源は、前記第1、第2の駆動電流で駆動されるときは点灯状態となり、前記制御部は、前記濃度測定部を制御して、1つの前記パッチ毎に、前記照明用光源を前記第1の電流で駆動して第1回目の駆動処理を行わせ、次に、前記照明用光源を前記第2の電流で駆動して第2回目の駆動処理を行わせ、前記濃度検出部は、前記第2回目の駆動処理に対応して、前記光センサから得られる第2の測定値から、前記第1回目の駆動処理に対応して、前記光センサから得られる第1の測定値を差し引く差分算出部を有し、前記差分を、前記パッチの測定値とする。
本発明に従う態様では、1つのパッチに対して、第1の駆動電流(電流値は零よりも大きい)で照明用光源を駆動する第1回目の駆動処理を行い(このとき、照明用光源は点灯状態である)、濃度検出部(例えば、印刷装置のキャリッジに設けられている。但し、これに限定されるものではない)によって濃度測定が行われ、この結果として第1の測定値が取得され、次に、第2の駆動電流(電流値が、第1の駆動電流よりも大きい)で照明用光源を駆動する第2回目の駆動処理を行い(このとき、照明用光源は点灯状態である)、この結果として第2の測定値が取得され、第2の測定値から第1の測定値を差し引く演算を実行し、その差分を、パッチの測定値とする。
発明が解決しようとする課題の欄にて説明したとおり、第1の測定方法は、測定時間が2倍になることから採用せず、測定時間の短縮が可能な第2の測定方法(ここでは、1つのパッチに対して、照明用光源の駆動電流を変化させて、2回の測定を連続的に行う測定方法)を採用する。
ここで、第1、第2の各測定値には、外乱光成分(外乱光によるノイズ成分:第1のノイズ成分)と、光センサ(フォトダイオード等の受光素子等)の暗電流(光が照射されない時に流れる電流)に起因するノイズ成分(第2のノイズ成分)と、が等しく含まれており、よって、第2の測定値から第1の測定値を差し引いて差分を検出することで、上記の第1、第2の各ノイズを除去(キャンセル)することができる。
また、発明が解決しようとする課題の欄にて説明したとおり、駆動電流を切り替えて照明用光源を駆動するとき、駆動電流が零の状態から、照明用光源が点灯する駆動電流が流れる状態に、急に切り替えたとき、照明用光源の発光領域の温度変動によって、出力光の強度が変動してしまい、発光が安定するのに要する時間(発光安定時間)が長くなる。待ち時間を長くとれば、測定精度は上がるが、測定終了までにかなりの長時間を要することになり、一方、測定時間の短縮を優先させれば、発光の揺れに起因する、無視できない測定誤差が生じる、という矛盾が生じる。
この点、本発明に従う上記態様では、第1の駆動電流は零よりも大きく設定されている。言い換えれば、第1の駆動電流は第2の駆動電流と近い電流値であり、その照明用光源は、第1の駆動電流によって電流バイアスされることで、第2の駆動電流が流れる状態における温度に近い温度となっている。
よって、駆動電流が、第1の駆動電流から第2の駆動電流へと切り替えられたとき、照明用光源の発光はすばやく安定状態に収束し、よって、発光安定時間を短くすることが可能である。言い換えれば、短時間で、照明用光源の発光を安定化させて、高精度な測定を行うことが可能である。
したがって、本発明に従う上記態様によれば、外乱光の入射や、光センサの暗電流に起因するノイズ成分を効果的に除去することができ、さらに、照明用光源の発光変動による影響を極めて低減して、安定な発光による測定精度のさらなる向上を図ることができ、かつ、発光安定時間を短縮することによって、測定時間が長くなることを抑制することができる。従って、従来にない、極めて高精度なパッチ濃度の測定を、短時間で効率的に行うことが可能となる。
なお、先の特許文献2は、本発明の本質的な内容を何ら開示していない。例えば、本発明に従うより好ましい態様では、照明用光源の駆動電流を、第1の駆動電流から第2の駆動電流に切り替えることに起因して生じる照明用光源の発光変動が許容範囲内に収束した後、第2回目の測定(実測)を行った場合に、第1の測定値が得られてから、第2の測定値が得られるまでの期間が、所望の時間内となるように、第1、第2の駆動電流の値を設定し、より好ましくは、照明用光源の温度変化を小さくしつつ必要な測定の分解能を確保するために、第2の駆動電流値を、第1の駆動電流値の1.5倍以上、2倍以下の値に設定する。
この点、特許文献2は、単に、「外乱光成分を実測して、その成分を、濃度の測定値から差し引く」という技術思想を示しているだけであり、本発明に従う上記態様の、「照明用光源を、内部温度が近い温度になるように、電流値が近い、2つの駆動電流にて照明用光源を駆動し、得られた測定結果の差分をとって、外乱光成分、光センサの暗電流に起因するノイズ成分、駆動電流の切り替えに伴う発光変動によるノイズ成分のいずれについても、キャンセルあるいは抑制し、かつ、測定時間を短縮して上記の効果を得る」という、本発明の態様の技術思想は、特許文献2には、何ら開示されておらず、示唆もないことは明らかである。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)は、印刷装置の一例(インクジェットプリンタ)の外観を示す図、図1(B)は、濃度測定部が搭載されたキャリッジの構造例を示す斜視図である。 図2は、印刷物濃度測定装置を含む印刷装置の、内部構成の一例を示す図である。 図3(A)は、印刷物濃度測定装置の構成例、及びパッチ濃度の測定方法を説明するための図、図3(B)は、印刷装置によって印刷された、複数のパッチを含む濃度階調チャートの一例を示す図、図3(C)は、パッチ濃度の測定時における外乱光(外光)の影響を説明するための図である。 図4(A)は、異なる駆動電流値でLEDを駆動して、2つの測定値を取得する点について説明するための図、図4(B)は、2つの測定値の差分をとることによる効果を説明するための図である。 LEDを消灯状態(駆動電流値は零)の状態から、点灯状態へと遷移させたときの、経過時間に対する光センサの出力値(測定値)の変動の様子を示す図である。 印刷物濃度測定方法の手順例を示すフローチャートである。 図7(A)〜図7(C)は、印刷物濃度測定装置の変形例(あるいは応用例)を示す図である。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)は、印刷装置の一例(インクジェットプリンタ)の外観を示す図、図1(B)は、濃度測定部が搭載されたキャリッジの構造例を示す斜視図である。印刷装置1は、印刷媒体(例えば印刷用紙、PVC(ポリ塩化ビニル)等)2に、例えばインク滴を吐出して画像を印刷する。なお、印刷媒体(単に媒体、あるいはメディアと称する場合もある)の種類は問わない。具体的には、印刷装置1は、インクジェットプリンタとすることができる。但し、印刷装置の種類は限定されるものではなく、他の種類のものであってもよい。
図1(A)に示されるように、印刷装置1は、キャリッジ部20(キャリッジ21を備える)と、搬送部30と、印刷部40とを有する。
キャリッジ21にはヘッド(印刷ヘッド:図2の符号41)が搭載されており、キャリッジ21が、走査方向(主走査方向)に沿って形成されたガイドレール24に沿って往復移動させることで、ヘッド41を、走査方向(主走査方向)に往復移動させることが可能である。
以下の説明では、キャリッジ21の移動方向を「走査方向(あるいは主走査方向)」と称し、また、印刷時における印刷媒体(メディア)の移動方向(走査方向に直交する方向)を「搬送方向(あるいは副走査方向)」と称し、また、印刷媒体(メディア)の供給側を「始端側(上流側)」と称する場合があり、また、印刷媒体(メディア)の排紙側を「終端側(下流側)」と称する場合がある。また、走査方向(主走査方向)及び搬送方向(副走査方向)の各々に直交し、かつ印刷媒体(メディア)から離れる方向を「上方向」と称し、近づく方向を「下方向」と称する場合がある。
また、図1(B)に示されるように、キャリッジ21には、濃度測定部70が設けられている(但し、一例であり、この構成に限定されるものではない)。また、図1(B)の例では、濃度測定部70は、キャリッジ21の底板(印刷媒体2側の板部材)に設けられている(但し、これに限定されるものではない)。
濃度測定部70は、例えば、樹脂等からなる、光が不透過であるカバー77を有し、そのカバー77内に、照明光源(照明用LED:図2の符号11)と、フォトダイオード等の受光素子を有する光センサ(光強度検出部:図2の符号73)と、を備える。照明用光源(照明用LED)11は、印刷媒体(メディア)2に、印刷装置1によって印刷された、濃度階調チャートに含まれるパッチに対して光を照射する。光センサ(光強度検出部)73は、パッチからの反射光、又は透過光(ここでは、反射光とする)の強度を検出する(詳細については、後述する)。
次に、図2を参照する。図2は、印刷物濃度測定装置を含む印刷装置の、内部構成の一例を示す図である。
印刷装置1は、例えば、ホストコンピュータ9から送られてくる印刷データ(画像データ)を受信して取得する印刷データ取得部10と、画像処理部11(濃度階調チャートメモリ12、濃度検出部(濃度読取部)13、濃度特性取得部14、階調補正テーブル作成部15、色変換部16、階調補正処理部17、出力画像処理部18を有する)と、画像出力部19と、制御部10と、キャリッジ部20(キャリッジ用モータ22、キャリッジ21、位置検出部23を備える)と、搬送部30(搬送用モータ32、搬送用ローラ31、搬送検出部33を備える)と、印刷部40(ヘッド駆動部42、ヘッド41、インク検出部43を備える)と、濃度測定部70(光源駆動部72、照明用光源(照明用LED)71と、光センサ(光強度検出部)73を備える)と、を有する。
なお、キャリッジ用モータ22、搬送用モータ32、ヘッド駆動部42、及び光源駆動部72は、駆動部50の構成要素であり、また、位置検出部23、搬送検出部33、インク検出部43、及び光センサ(光強度検出部)73は、検出部60の構成要素である。
濃度測定部70と、画像処理部11内の濃度検出部13と、濃度測定部70の動作を少なくとも制御する制御部10と、によって、本発明にかかる印刷物濃度測定装置が構成される。
制御部(コントローラ)10は、印刷装置1の動作を制御するものとすることができ、ハードウエアとしてはCPU(MPU)に相当し、複数のCPU等からなるものであってもよい。制御部10は、駆動部50(キャリッジ用モータ22、搬送用モータ32、ヘッド駆動部42等)の動作を制御し、また、検出部60(位置検出部23、搬送検出部33、インク量検出部43)の検出結果に基づいて、駆動部50のフィードバック制御を実施することができる。
制御部10は、本発明にかかる印刷物濃度測定装置の動作を少なくとも制御する機能を有し、本明細書で「制御部」というときは、上記の機能を有する部分のみを指す場合もある。
濃度測定部70において、光源駆動部72は、照明用光源(照明用LED)71に駆動電流を流すことで、照明用光源(照明用LED)71を発光させる。光源駆動部72は、駆動電流(出力光強度)切替部(図3(A)の参照符号74)を有し、照明用光源(照明用LED)71の駆動電流(0より大きい駆動電流)として、少なくとも2値の駆動電流を切り替えて供給することができる。
言い換えれば、光源駆動部72は、例えば、駆動電流を「0」とすることができ、また、照明用光源(照明用LED)71に、少なくとも、電流値が異なる第1/第2の駆動電流(電流値>0)を供給することができる。駆動電流「0」を1値とすると、少なくとも3値の電流駆動が可能であることになる。第1、第2の駆動電流で駆動されるとき、照明用光源71は、いずれの場合も点灯(発光)状態となる(詳細については後述する)。
照明用光源(照明用LED)71は、印刷媒体2に印刷装置1によって印刷された、濃度階調チャートに含まれるパッチ(図3(B)参照)に対して光を照射する。
光センサ(光強度検出部)73は、パッチからの反射光、又は透過光(図2の例では反射光とする)の強度を検出する。
画像処理部11内の濃度検出部13は、光センサ(光強度検出部)73から得られる測定信号SDの測定値に基づいて、パッチの濃度(色階調)を検出する。詳細は後述するが、濃度検出部13は、第2回目の駆動処理に対応して、光センサ73から得られる第2の測定値から、第1回目の駆動処理に対応して、光センサ73から得られる第1の測定値を差し引く差分算出部(図3(A)の符号83)を有し、その差分を、パッチの測定値とする。
画像処理部11において、濃度特性取得部14は、得られたパッチの測定値に基づいて読み取られた画像の濃度特性(色階調特性)を取得し、階調補正テーブル作成部15が、階調補正(色階調補正、色補正)に必要な補正データを有するテーブル(階調補正テーブル)を作成する。階調補正処理部17は、色変換部16から供給される、色変換処理後の画像データ(印刷画像データ)に対して、階調補正テーブルを用いた階調補正(色階調補正、色補正)を実施する。補正された画像データ(印刷画像データ)は、画像出力部19から、印刷部40内のヘッド駆動部42に供給されて、印刷が実行される。これによって、高精度の色再現性を有する印刷装置1が実現される。
また、搬送部30が搬送する媒体2は、例えばロール紙であるが、単票用紙でもよく、紙以外の媒体であってもよい。搬送部30は、搬送ローラ31と、搬送用モータ32とを有する。搬送検出部33は、媒体の搬送量を検出する。
また、印刷部40は、媒体にインク滴を吐出するためのユニットであり、ヘッド(印刷ヘッド)41は、インクを吐出するための多数のノズルを備えたインクジェット式の印刷ヘッドである。ヘッド駆動部42は、ヘッドの各ノズルからのインク滴の吐出/非吐出を行わせる駆動部である。ヘッド駆動部42は、例えばヘッドがピエゾ式であればピエゾ素子を駆動する駆動部である。ヘッド41は、キャリッジ21に搭載されており、キャリッジ21とともに走査方向(主走査方向)に往復移動する。また、インク量検出部43は、ヘッド41内のインク貯留部(不図示)におけるインク貯留量を検出する。
次に、図3を参照する。図3(A)は、印刷物濃度測定装置の構成例、及びパッチ濃度の測定方法を説明するための図、図3(B)は、印刷装置によって印刷された、複数のパッチを含む濃度階調チャートの一例を示す図、図3(C)は、パッチ濃度の測定時における外乱光(外光)の影響を説明するための図である。
図3(A)〜(C)において、走査方向(主走査方向)に対応する方向をx方向とし、搬送方向(副走査方向)に対応する方向をy方向とし、x、yの各方向に直交し、かつ印刷媒体(メディア)2から離れる方向(上方向)に対応する方向をz方向としている。
図3(A)に示されるように、印刷媒体2には、印刷装置1によって、予め、濃度階調チャート(複数のパッチPQ1〜PQ4を含む:全体構成は、図3(B)に示されている)が印刷されている。
図3(A)の例では、パッチ(テストパッチ、濃度パッチ、あるいは色補正パッチとも称する)PQ1〜PQ4の各々は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)、K(キーパッチ:黒)の各色のパッチである。
濃度測定部70は、例えば、光が不透過の、樹脂製のカバー77を有し、カバー77内の上方の空所に、照明用光源(例えば照明用LED)71と、濃度測定部70と、が設けられている。上述のとおり、濃度測定部70は、キャリッジ21に固定されており、キャリッジの移動によって、少なくとも、走査方向(主走査方向:x方向)、及び搬送方向(副走査方向:y方向)に移動可能である。場合によっては、濃度測定部70は、z方向に沿う方向(高さ方向)に移動可能とされる場合もある(この例については、図7(C)において説明する)。
また、濃度測定部70の印刷媒体2側の端部(印刷媒体2に対向する底面、あるいは下面)と、印刷媒体2との間には、所定距離dの隙間が存在する。ここで、距離dは、例えば5mmである。
図3(A)の例では、光センサ(フォトダイオード等)73は、パッチPQ3の上に位置しており、また、照明用光源(照明用LED)71は、左斜め上から、パッチPQ3(の表面)に対して光(照明光、あるいは読取光)L1を照射し、光センサ(フォトダイオード等)73は、パッチPQ3の表面で反射した反射光R1を受光し、光電変換によって電気信号に変換する。
なお、照明用光源71は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のLEDからなり、C(シアン)インクのパッチPQ1に対しては、R(赤)の光を照射し、M(マゼンタ)インクのパッチPQ2に対しては、G(緑)の光を照射し、Y(黄)インクのパッチPQ3に対しては、B(青)の光を照射し、K(黒)インクのパッチPQ4に対しては、例えば、R(赤)の光を照射する。各色のインクに対して、その色と補色の関係にある光を照射することで、濃度階調を精度よく検出することができる。3色のLEDは、1つのパッケージ内に設けてもよく、個別に設けてもよい。
また、濃度検出部13は、光センサ73から得られる測定信号SDの測定値に基づいて、各パッチの濃度(濃度階調)を検出する。濃度Diは、下記(1)式による演算にて得られる。
Di=−Log10Ri・・・(1)
ここで、Riは、反射率であり、光センサの測定値をSiとし、基準反射板(不図示:例えば白色反射板)の反射光についての測定値をWとしたとき、Ri=Si/Wとなる。基準反射板は、測定の基準を提供するものであり、この測定値Wを反射率100%として濃度を算出する。白色反射板としては、例えば、白色のタイル等が用いられる。上記のパッチについての測定を開始する前に、基準反射板の測定値Wを予め測定し、その測定値は、例えば、差分算出部83が読み出し可能なメモリに、予め登録される。
また、図3(A)の左上に示される光源駆動部72に含まれる駆動電流(出力光強度)切替部74は、先に説明したとおり、駆動電流を「0」とすることができ、また、照明用光源(照明用LED)71に、少なくとも、電流値が異なる第1/第2の駆動電流(電流値>0)を供給することができる。駆動電流「0」を1値とすると、少なくとも3値の電流駆動が可能であることになる。
例えば、第1の駆動電流のときは、照明用光源(照明用LED)71は点灯(発光)状態となり、第2の駆動電流(第2の駆動電流よりも大きい駆動電流である)のときも、照明用光源(照明用LED)71は、点灯(発光)状態となる。
言い換えれば、照明用光源(照明用LED)71は、第1、第2の駆動電流で駆動されることができ、第1の駆動電流は零よりも大きく、第2の駆動電流は第1の駆動電流よりも大きく、かつ、照明用光源は、第1、第2の駆動電流で駆動されるときは、いずれの場合も点灯(発光)状態となる。
制御部10(図2参照)は、濃度測定部70を制御して、1つのパッチ毎に(ここでは、パッチPQ3に対して)、照明用光源(照明用LED)71を第1の電流で駆動して第1回目の駆動処理を行わせ、次に、照明用光源(照明用LED)71を第2の電流で駆動して第2回目の駆動処理を行わせる。
濃度検出部13は、光センサ(光強度検出部)73から得られる測定信号SDの測定値に基づいて、パッチの濃度(色階調)を検出する。図3(A)の右上に示されるように、濃度検出部13は、測定値蓄積部(レジスタ等のメモリ)81と、差分算出部83と、を有する。
測定値蓄積部81には、第1回目、第2回目の各駆動処理に対応して得られる第1、第2の測定値が、一時的に蓄積される。差分算出部83は、測定値蓄積部81から各測定値(のデータ)を読み出し、第2の測定値から、第1の測定値を差し引く演算を実行し、得られた差分を、パッチの濃度の測定値とする。
図3(B)を参照する。図3(B)に示されるように、濃度階調チャートTPは、例えば、Y(黄),M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各々についての、階調が段階的に変化する帯状の図形からなり、各色の帯は、基本単位であるパッチ(一般に四角形であり、1つのパッチが1つの階調値を表す)の配列によって表現される。図3(B)の例では、紙面の左側から右側にいくほどパッチの濃度が濃く(高く)なる。図3(B)の例では、濃度の濃さは0〜100まで、11段階に段階的に変化する(但し、1つのパッチ内において、濃度が連続的に変化する場合も排除するものではない)。
Y、M、C、Kの各色について、11段階に変化するパッチがx方向に直線状に配置されることから、濃度階調チャートTPは、4×11のマトリックスを構成し、従って、合計で44個のパッチ(PQ)が設けられる。
パッチ(PQ)の濃度測定に際しては、制御部10(図2参照)の制御によって、キャリッジ21がx方向、y方向に移動し、これに伴い、44個の各パッチの上に、光センサ73が位置するように、濃度測定部70(のカバー77)が移動され、各パッチの位置において、計2回の測定が実施される。
図3(C)を参照する。図3(C)の右側に示されるように、各パッチの濃度測定に際して、外乱光(室内の照明光、窓からの太陽光等)ds1が外部から入射し、その外乱光の反射光(あるいは直接光)ds2が、光センサ73にて受光されると、その受光成分はノイズ成分となり、測定精度が低下する。しかし、上記のとおり、第1、第2の各測定値を差し引く処理を行うことで、そのノイズ成分を除去(キャンセル)することが可能である。
以下、この点について説明する。図4を参照する。図4(A)は、異なる駆動電流値でLEDを駆動して、2つの測定値を取得する点について説明するための図、図4(B)は、2つの測定値の差分をとることによる効果を説明するための図である。
図4(A)の左側、右側に示されるように、照明用光源(照明用LED)71の駆動電流(LED電流)を、例えば、10mA、20mAに設定して、1つのパッチについて、2回の濃度測定(第1、第2の測定)を実施する。図示されるように、いずれの測定の際にも、外乱光ds1、その反射光(あるいは直接光)ds2は、等しく存在する。
なお、ここでは、駆動電流(LED電流)が10mAの場合(第1の測定の場合)、20mAの場合(第2の測定の場合)の双方において、照明用光源(照明用LED)71は発光するものとする。
第1の測定の場合において、照明用光源(照明用LED)71が消灯状態となる場合も許容されるが(この場合は、例えば、駆動電流値が10mA未満である)、いずれの場合においても、第1の駆動電流値は、ある程度、第2の駆動電流値に近いのが好ましく、言い換えれば、その駆動電流値が流れることによる照明用光源(照明用LED)71の発光領域の温度が、ある程度、近い値となり、これによって、駆動電流値を切り替えたときの、発光が安定化するまでの時間(光強度の揺れが収束するまでの時間:発光安定時間)を短くすることが可能である。
また、図示はされないが、光センサ(フォトダイオード等の受光素子等)73の暗電流(光が照射されない時に流れる電流)に起因するノイズ成分も存在し、そのノイズ成分も、第1、第2の測定値に等しく含まれている。
図4(B)を参照する。図4(B)において、「α、γ」は各々、第2、第1の各測定値に含まれる正規の濃度成分、「β」は、第2、第1の各測定値に等しく含まれる、外乱光成分(外乱光によるノイズ成分:第1のノイズ成分)と、光センサの暗電流に起因するノイズ成分(第2のノイズ成分)とを合わせたノイズ成分である。第2の測定値と第1の測定値の差分をとることで、ノイズ成分βは除去(キャンセル)され、正規の濃度成分(αーγ)のみが得られる。
但し、照明用光源(照明用LED)71の駆動電流(LED電流)を切り替えたときに、照明用光源としてのLED71の発光自体に変動が生じるが、このことによる、第2の測定値自体の測定誤差は、上記の差分をとる処理では除去することができない。よって、短い時間でLED71の発光を安定させ、その安定した光をパッチに照射して、第2回目の測定を行う必要がある。
以下、この点について、図5を用いて説明する。図5は、LEDを消灯状態(駆動電流値は零)の状態から、点灯状態へと遷移させたときの、経過時間に対する光センサの出力値(測定値)の変動の様子を示す図である。
図5の特性線E1は、G(緑)のLEDを、消灯状態(駆動電流値は零)から、点灯(発光)状態(駆動電流値は20mA)に切り替えた場合に、光センサの出力(測定値)が、時間の経過と共に、どのように収束していくかを示している。横軸が経過時間(s)を示し、縦軸が光センサの出力値(相対値)を示す。
駆動電流をオンしてから、20sほどの時点で、LED71の発光によって光センサ73の出力は一気に上昇(相対値10700を越えて上昇)し、その後、変動しながら低下していき、360〜420sの期間にて、光出力の大きな変動がなくなり、所定レベル(相対値10660程度)にほぼ収束する。
このことは、照明用光源としてのLED71の発光が安定化するまでに、最低でも400秒程度は要するということを示している。
ここで、図3(B)に示される濃度階調チャートTPは、44個のパッチを有しており、また、先に説明したように、各パッチの測定を行うためには、キャリッジ21の移動に伴って、光センサ73が、測定対象のパッチの上に移動し停止してから、測定が開始されるまでに、キャリッジ21の移動によって生じた光センサの振動(機械的振動)が収まるまで数秒の待ち時間(静止待ち時間)を要する。
ここで、静止待ち時間を1秒とし、測定自体に要する時間が1秒(所望時間)であるとすると、1パッチにつき2秒を要することになり、よって、パッチ数が44パッチの場合は、全パッチの測定(1回の測定)には、単純計算で、88秒かかることになる(但し、移動時間は除く)。この88秒が、全パッチの測定に要する好ましい時間ということができる。
但し、測定自体に要する時間が1秒である、といっても、上記のとおり、第2回目の測定の際に、LED71を、消灯状態(駆動電流値0)から点灯状態(電流駆動値が例えば20mA)に切り替えると、そのときの発光安定時間が400秒程度は必要であり、測定時間が不足する。発光安定時間を待たずに、すぐに測定を行う場合は、LED71の発光(出力光の強度)の揺れに起因して、測定自体に誤差が生じる。
そこで、本発明に従う上記実施形態では、第1回目の測定に際して、照明用光源としてのLED71を、駆動電流10mAにて駆動する。このとき、LED71は点灯(発光)状態となり、第2回目の測定にて、駆動電流を20mAに切り替えたときに、電流値の差が小さく、従って、LED71の温度の差が小さく、また、LED71は、第1回目、第2回目の測定時に共に点灯状態であることから状態の変化がなく、この点、消灯状態から点灯状態へと遷移する場合に比べて、LED71の発光安定時間をより短くすることができる。よって、図5に示した例(比較例)のような、LED71の発光強度の大きな揺れが生じず、速やかに(好ましくは、ほとんど時間をおかず)、所望の発光強度へと収束する。
なお、ほとんど時間をおかずに収束する場合は、発光安定時間が実質的に零であり、駆動電流値を切り替えて、すぐに第2回目の測定を開始することができる。よって、1秒以内に、所望の測定精度を維持しつつ、測定を完了させることができ、上記の所望時間(44パッチの1回の測定時間が88秒を達成することができる。
また、第1の駆動電流と第2の駆動電流との差が小さいほど、LED71の内部の温度変化が小さくなり、発光安定時間を短くする効果を得やすいが、しかし、その一方、電流の差が小さいとそれぞれの電流で測定した光センサの測定値の差が小さくなり、測定値の分解能が低下する。したがって、第1電流と第2電流の比率は、1.5倍〜2倍程度が好ましい。
以上の説明を言い換えると、照明用光源71の駆動電流を、第1の駆動電流から第2の駆動電流に切り替えることに起因して生じる照明用光源71の発光変動が許容範囲内に収束した後、第2回目の測定(実測)を行った場合に、第1の測定値が得られてから、第2の測定値が得られるまでの期間が、所望の時間内(例えば、1パッチの測定について1秒内)となるように、第1、第2の駆動電流の値を設定し、より好ましくは、照明用光源71の温度変化を小さくしつつ必要な測定の分解能を確保するために、第2の駆動電流値を、第1の駆動電流値の1.5倍以上、2倍以下の値(好ましい一例では、第1の駆動電流が10mAのとき、第2の駆動電流が20mA)に設定するのがよい。
なお、先行技術文献の欄に記載した特許文献2は、単に、「外乱光成分を実測して、その成分を、濃度の測定値から差し引く」という技術思想を示しているだけであり、本発明に従う上記実施形態の、「照明用光源を、内部温度が近い温度になるように、電流値が近い、2つの駆動電流にて照明用光源を駆動し、得られた測定結果の差分をとって、外乱光成分、光センサの暗電流に起因するノイズ成分、駆動電流の切り替えに伴う発光変動によるノイズ成分のいずれについても、キャンセルあるいは抑制し、かつ、発光安定時間をより短くすることによって、全パッチの測定に要する時間を短縮して上記の効果を得る」という、本発明に従う上記実施形態の技術思想は、特許文献2には、何ら開示されておらず、示唆もないことは明らかである。
次に、図6を参照する。図6は、印刷物濃度測定方法の手順例を示すフローチャートである。
まず、濃度階調チャートを印刷する(ステップS100)。次に、例えば、キャリッジの走査によって、濃度測定部を測定対象のパッチ上へと移動させる(ステップS101)。
ステップS102にて、濃度測定部が所定位置(光センサが測定対象のパッチ上にある位置)にあるかを検出し(ステップS102)、Nの場合は、ステップS101に戻り、Yの場合はステップ103に移行する。
ステップ103では、1つのパッチ毎に、照明用LEDを第1、第2の駆動電流で駆動させ、各発光に対する反射光の強度を光センサ(カラーセンサ)で測定し、2つの測定値を得る。なお、第1、第2の駆動電流値は、第1、第2の各駆動電流により駆動される照明用LEDの温度差に起因する、光センサ出力の安定に要する時間(発光安定時間)が、所定範囲内(所望時間内)となるように、予め決定されている(例えば、10mAと20mAに設定されている)。
ステップS104では、2つの測定値の差分を検出し、その差分を、そのパッチについての測定値とする。ステップS105では、全パッチについての測定が行われたか否かが検出される。
ステップS105にて、Nのときは、キャリッジを走査して、濃度測定部を次のパッチの位置へと移動させ(ステップS106)、Yのときは終了する。
図7の説明(図7において、提案書の変形例について記載しました)
次に、図7を参照する。図7(A)〜(C)は、印刷物濃度測定装置の変形例(あるいは応用例)を示す図である。
図7(A)の例では、光センサ73の受光面に垂直な法線が、測定対象のパッチPQ3と交わる場合に、照明用光源(照明用LED)71とパッチPQ3とを結ぶ線(この線は、照明光L1の方向を示すものである)と、上記の法線(この法線は、光センサ73へと向かう反射光R1の向きを示すものである)とがなす角度をθとする場合、θが45°に設定されている。
これによって、パッチPQ3における正反射光(照明用光源71からの照明光が、入射角と等しい出射角で反射して生じる反射光)が、光センサ73に入射することが、確実に防止される。また、光センサ73に対して、照明用光源71を45°傾けることによって、パッチPQ3上での照明光L1の強度を十分に強くすることができ、よって、光センサ73から、所定レベル以上の信号を、確実に得ることができる。但し、θは、上記の値に限定されるものではない。
図7(B)の例では、濃度測定部70は、照明用光源(照明用LED)71の照射光L1を、測定対象のパッチPQ3へと導く第1の導光路と、そのパッチPQ3からの反射光(又は透過光:ここでは反射光)R1を、光センサ73(の受光面)へと導く第2の導光路と、が形成されると共に、光が通過しない材料にて構成されるカバー部(あるいは、カバー)77を有し、カバー部77の、少なくとも第1、第2の各導光路を構成する表面が黒色である。
例えば、その表面部分に、黒色の塗料が塗布されることで、上記の構成を実現することができる。なお、カバー部77の全体を、黒色の材料(例えば黒色の樹脂材料)で構成してもよい。
黒色のカバー部77は光を吸収し、意図した光路以外の光が、光センサ73に到達しないようにすることができる。言い換えれば、簡単な構成にて、迷光対策を行える。よって、測定精度がより向上する。
図7(C)の例では、キャリッジ21を上下に移動させる(高さ方向に移動させる)機構を設けることで、第1回目、第2回目の駆動処理が行われるときに、濃度測定部70におけるカバー部77が、キャリッジ21の移動(下降)によって印刷媒体2に近づくことで、印刷媒体2側の端部(下端、下面もしくは底面)と、印刷媒体2とが接触した状態とされ得る。
図7(C)の例では、カバー部77の、左側部分77a及び右側部分77cの下方への突出長が、中央部分77bよりも長くなっており、これによって、カバー部77の下端(下面)が印刷媒体2に接触した状態であっても、照明用光源71の照射光L1を、測定対象のパッチPQ3へと導く第1の導光路と、そのパッチPQ3からの反射光R1を、光センサ73へと導く第2の導光路と、が確保される。
この構成によれば、外乱光ds1の影響を極めて低減することができる。このことは、測定精度の向上に有利である。但し、外乱光成分を、必ず零にできるとは限らないため、上記の、差分をとる処理を実行することは、図7(C)の場合においても有効である。
以上説明したように、本発明に従う実施形態によれば、外乱光の入射や、照明用光源の発光変動等による影響をより低減して、パッチの、高精度の濃度測定を実現し、その測定に要する時間も短縮することができる。
より具体的には、例えば、照明用光源を、内部温度が近い温度になるように、電流値が近い、2つの駆動電流にて照明用光源を駆動し、得られた測定結果の差分をとって、外乱光成分、光センサの暗電流に起因するノイズ成分、駆動電流の切り替えに伴う発光変動によるノイズ成分のいずれについても、キャンセルあるいは抑制し、かつ、発光安定時間をより短くすることによって、全パッチの測定に要する時間を短縮することができる。
本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、種々、変形が可能である。例えば、濃度測定部をキャリッジに設けける構成は、図1(A)の態様に限定されず、例えば、濃度測定部は、印刷ヘッドが収納される空間内に設けることもできる。
また、濃度測定部の構成としては、光透過性の印刷媒体に照明光を照射し、その透過光を光センサで受光する構成であってもよい。
また、「キャリッジ」は、濃度測定部を移動させる手段というように、広義に解釈され得るものである。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
1・・・印刷装置、2・・・印刷媒体(媒体、メディア)、10・・・制御部(コントローラ)、12・・・濃度階調チャートメモリ、13・・・濃度検出部、20・・・キャリッジ部、21・・・キャリッジ、24・・・ガイドレール、30・・・搬送部、40・・・印刷部、41・・・ヘッド(印刷ヘッド)、50・・・駆動部、60・・・検出部、70・・・濃度測定部、71・・・照明用光源(照明用LED)、72・・・光源駆動部、73・・・光センサ(光強度検出部)、74・・・駆動電流(出力光強度)切替部、77・・・カバー部(カバー)、81・・・測定値蓄積部、83・・・差分検出部、TP・・・濃度階調チャート、PQ1〜PQ4・・・Y、M、C、Kの各色のパッチ

Claims (11)

  1. 印刷媒体に印刷装置によって印刷された、濃度階調チャートに含まれるパッチに対して光を照射する照明用光源と、反射光、又は透過光の強度を検出する光センサと、を備える濃度測定部と、
    前記光センサから得られる測定値に基づいて、前記パッチの濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度測定部の動作を少なくとも制御する制御部と、
    を有し、
    前記照明用光源は、第1、第2の駆動電流で駆動されることができ、前記第1の駆動電流は零よりも大きく、前記第2の駆動電流は前記第1の駆動電流よりも大きく、かつ、前記照明用光源は、前記第1、第2の駆動電流で駆動されるときは点灯状態となり、
    前記制御部は、前記濃度測定部を制御して、1つの前記パッチ毎に、前記照明用光源を前記第1の電流で駆動して第1回目の駆動処理を行わせ、次に、前記照明用光源を前記第2の電流で駆動して第2回目の駆動処理を行わせ、
    前記濃度検出部は、前記第2回目の駆動処理に対応して、前記光センサから得られる第2の測定値から、前記第1回目の駆動処理に対応して、前記光センサから得られる第1の測定値を差し引く差分算出部を有し、前記差分を、前記パッチの測定値とする、印刷物濃度測定装置。
  2. 前記照明用光源の駆動電流を、前記第1の駆動電流から第2の駆動電流に切り替えることに起因して生じる前記照明用光源の発光変動が許容範囲内に収束した後、第2回目の測定を行った場合に、前記第1の測定値が得られてから、前記第2の測定値が得られるまでの期間が、所望の時間内となるように、前記第1、第2の駆動電流の値が設定される、請求項1に記載の印刷物濃度測定装置。
  3. 前記第2の駆動電流値は、前記第1の駆動電流値の1.5倍以上、2倍以下の値に設定される、請求項1又は2に記載の印刷物濃度測定装置。
  4. 前記濃度測定部は、
    前記照明用光源の照射光を、前記パッチへと導く第1の導光路と、前記パッチからの反射光又は透過光を、前記光センサへと導く第2の導光路と、が形成されると共に、光が通過しない材料にて構成されるカバー部を有し、
    前記カバー部の、少なくとも前記第1、第2の各導光路を構成する表面が黒色である、印刷物濃度測定装置。
  5. 前記濃度測定部は、前記印刷装置のキャリッジに設けられ、前記キャリッジの移動により、主走査方向、及び副走査方向に移動が可能であり、
    前記第1回目及び第2回目の駆動処理が行われるときに、前記濃度測定部における前記カバー部の、前記印刷媒体側の端部と、前記印刷媒体とは非接触である、又は、前記カバー部が、前記キャリッジの移動によって前記印刷媒体に近づくことで、前記印刷媒体側の端部と、前記印刷媒体とが接触した状態である、印刷物濃度測定装置。
  6. 前記光センサの受光面に垂直な法線が前記パッチと交わる場合に、前記照明用光源と前記パッチとを結ぶ線と、前記法線とがなす角度が45°である、請求項1乃至5の何れか1項に記載の印刷物濃度測定装置。
  7. 前記照明用光源は、個別に発光が可能である、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の発光ダイオード(LED)を有する、請求項1乃至6の何れか1項に記載の印刷物濃度測定装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の印刷物濃度測定装置と、
    画像信号値に対応する濃度階調を備えた印刷物を印刷可能な印刷機構と、
    を有する、印刷装置。
  9. 印刷媒体に印刷された、濃度階調チャートに含まれるパッチに対して、照明用光源から光を照射し、反射光、又は透過光の強度を光センサで検出し、その検出によって得られる測定値に基づいて、前記パッチの濃度を検出する印刷物濃度検出方法であって、
    1つのパッチに対して、前記照明用光源を、零よりも大きい第1の駆動電流で駆動して第1回目の駆動処理を行い、前記照明用光源を消灯状態、又は発光状態とし、前記光センサによる検出によって、第1の測定値を取得する第1のステップと、
    前記1つのパッチに対して、前記第1の駆動電流よりも大きい第2の駆動電流で駆動して第2回目の駆動処理を行い、前記照明用光源を発光状態とし、前光センサによる検出によって、第2の測定値を取得する第2のステップと、
    前記第2回目の駆動処理に対応して、前記光センサから得られる第2の測定値から、前記第1回目駆動処理に対応して、前記光センサから得られる第1の測定値を差し引く演算を行い、前記差分を、前記パッチの測定値とする、印刷物濃度測定方法。
  10. 前記照明用光源の駆動電流を、前記第1の駆動電流から第2の駆動電流に切り替えることに起因して生じる前記照明用光源の発光変動が許容範囲内に収束した後、第2回目の測定を行った場合に、前記第1の測定値が得られてから、前記第2の測定値が得られるまでの期間が、所望の時間内となるように、前記第1、第2の駆動電流の値が設定される、請求項9に記載の印刷物濃度測定方法。
  11. 前記第2の駆動電流値は、前記第1の駆動電流値の1.5倍以上、2倍以下の値に設定される、請求項9又は10に記載の印刷物濃度測定方法。
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