JP2020020463A - 車両用トランスアクスルのブリーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用トランスアクスル内と外部との間で充分な排気と吸気とが可能であり、且つ車両用トランスアクスルの内部に水が浸入することを抑制することができる、ブリーザ装置を提供する。【解決手段】トランスアクスル14に接続される一端部32と一端部32に連なる他端部34とを有する管状のブリーザ本体30と、ブリーザ本体30の他端部34に設けられ、非水没状態ではブリーザ本体30の他端部34を大気に開放するが、水没状態ではブリーザ本体30の他端部34を閉じる開閉弁36とを含む。開閉弁36は、1よりも小さい比重を有する弁子70と、ブリーザ本体30の他端部34側の開口に形成された第1着座部72と、第1着座部72に対向し且つ第1着座部72の下方に位置する第2着座部74を有し、弁子70を第1着座部72と第2着座部74との間で移動可能に収容する弁子保持器80を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ブリーザ装置に関し、特に車両用トランスアクスルのブリーザ装置に関するものである。
車両用トランスアクスルの内部と外部との圧力差を解消し、且つ車両用トランスアクスルの内部に大気から水が浸入することを抑制する車両用トランスアクスルのブリーザ装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載のブリーザ装置である。特許文献1に記載のブリーザ装置には、車両用トランスアクスルの内部と大気とを連通する連通路を開放あるいは閉塞する弁子を有する開閉弁が備えられている。車両用トランスアクスルの内部の圧力が上昇すると、圧力差に基づいて弁子が連通路を開放する位置に移動させられて、トランスアクスルの内部の気体が外部に排出される。これにより、特許文献1に記載のブリーザ装置では、排気によって車両用トランスアクスル内の圧力を減少させることにより、トランスアクスル内の圧力の増加に基づくトランスアクスル構成部品の破損を抑制することができる。また、特許文献1に記載のブリーザ装置は、トランスアクスルの外部側すなわち大気側に突出する部分の軸心方向の長さを長くする構造にすることによって、たとえば大気側に突出するブリーザ装置の表面に付着した水滴などがトランスアクスルの内部に侵入することを抑制している。
特開2007−107694号公報
ところで、上記特許文献1に記載のブリーザ装置は、トランスアクスルケースに螺合される本体であるブリーザプラグと、ブリーザプラグ内の通路を開閉可能なブリーザ弁子と、ブリーザ弁子を閉弁方向に付勢するスプリングとを備えている。上記特許文献1に記載のブリーザ装置は、トランスアクスルケース内の過剰気体をスプリングの付勢力に抗してブリーザ弁子を開くことで外部に放出してトランスアクスルケース内の圧力の上昇を抑制し、スプリングの付勢力によってブリーザ弁子を閉じることでトランスアクスルケース内へ外部からの水分の侵入を抑制している。しかしながら、ブリーザ弁子はスプリングの付勢力によって閉じられているため、トランスアクスルケース内の気体を充分に外部へ放出することができず、また、トランスアクスルケース内の圧力が低下した場合に外部の気体を充分に吸入することができず、トランスアクスルケース内の絶縁性能が低下する可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両用トランスアクスルの内部と外部との間で、充分な排気と吸気とが可能であり、且つ車両用トランスアクスルの内部に水が浸入することを抑制することができる、車両用トランスアクスルのブリーザ装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、駆動用電動機を収容する車両用トランスアクスルのブリーザ装置であって、前記トランスアクスルに接続される一端部と前記一端部に連なる他端部とを有する管状ブリーザの本体と、前記ブリーザ本体の他端部に設けられ、非水没状態では前記ブリーザ本体の他端部を大気に開放するが、水没状態では前記ブリーザ本体の他端部を閉じる開閉弁と、を含み、前記開閉弁は、1よりも小さい比重を有する弁子と、前記ブリーザ本体の他端部側の開口に形成された第1着座部と、前記第1着座部に対向し且つ前記第1着座部の下方に位置する第2着座部を有し、前記弁子を前記第1着座部と前記第2着座部との間で移動可能に収容する弁子保持部とを、有することにある。
本発明の車両用トランスアクスルのブリーザ装置によれば、前記車両用トランスアクスルに接続される一端部と前記一端部に連なる他端部とを有する環状のブリーザ本体と、前記ブリーザ本体の他端部に設けられ、非水没状態では前記ブリーザ本体の他端部を大気に開放するが、水没状態では前記ブリーザ本体の他端部を閉じる開閉弁と、を含んでいる。前記開閉弁は、1よりも小さい比重を有する弁子と、前記ブリーザ本体の他端部側の開口に形成された第1着座部と、を有している。また、前記開閉弁は、前記第1着座部に対向し且つ前記第1着座部の下方に位置する第2着座部を有し、前記弁子を前記第1着座部と前記第2着座部との間で移動可能に収容する弁子保持部を有している。これにより、1よりも小さい比重の前記弁子は、水没状態では、前記第1着座部に着座して前記ブリーザ本体の他端部を閉じるので、前記車両用トランスアクスルの内部に水が浸入することを抑制することができる。また、非水没状態では、前記弁子は、前記第1着座部よりも下方に位置する前記第2着座部に着座して前記ブリーザ本体の他端部を大気に開放するので、前記車両用トランスアクスルの充分な排気および吸気が可能になる。
本発明が適用された車両用トランスアクスルのブリーザ装置の断面図であって、非水没状態を示す。 本発明が適用された車両用トランスアクスルのブリーザ装置の断面図であって、水没状態を示す。 図2のブリーザ装置の一部を拡大して示す断面図である。
本発明の一実施形態では、前記ブリーザ本体の一端部は、前記車両用トランスアクスルに下向きに接続され、前記ブリーザ本体の一端部および他端部は、円弧形状の中間部を介して逆U字状に接続されている。これにより、たとえば車両の床下のような車両下方側であっても前記ブリーザ本体の一端部と前記車両用トランスアクスルとが接続可能であるので、車両下方側の浸水可能性のある場所でも前記車両用トランスアクスルの内部に水が浸入することを抑制することができる。
本発明は、走行用の駆動力源としてエンジンの他に駆動用電動機を有するハイブリッド型自動車、或いは駆動力源として電動モータのみを備えている電動車など、種々の車両に適用され得る。
以下、本発明の一実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1および図2は、本発明が適用された車両10に設けられている動力伝達装置12の一部であって、車両用トランスアクスル14(以下、トランスアクスル14という)に取り付けられるブリーザ装置16の断面図である。図1は、非水没状態におけるブリーザ装置16の状態を示す図であり、たとえば平坦路などの通常路の走行における通常時のブリーザ装置16の状態を示す。図2は、水没状態におけるブリーザ装置16の状態を示す図であり、たとえば水路走行時や車両浸水時におけるブリーザ装置16の状態を示す。ブリーザ装置16は、たとえばトランスアクスル14の内部とトランスアクスル14の外部すなわち大気とを仕切るトランスアクスルケース18(以下、ケース18という)の側壁に取り付けられる。ケース18は、車両10の床下において非回転部材に支持され、内部が気密になっている。図1および図2において紙面上下方向は、車両10が平坦路などの水平な路面に停止しているときの鉛直方向に対応している。
トランスアクスル14は、図示しないが、ケース18内にたとえば駆動用電動機、オイルポンプ、減速機および差動歯車装置等を備えている。駆動用電動機は、動力源として機能する電動機であって、車両走行の駆動用電動機に相当する。本実施例の車両10は、たとえばリヤ側の床下にトランスアクスル14を搭載する電動車である。
トランスアクスル14のケース18には、トランスアクスル14の内部とトランスアクスル14の外部とを連通する第1連通穴20が形成されている。第1連通穴20は、動力伝達装置12が車両10に組み付けられた状態、すなわちトランスアクスル14が車両10に組み付けられた状態である車載状態で鉛直に形成されている。
トランスアクスル14のブリーザ装置16は、図1および図2に示すように、トランスアクスル14に接続される一端部32と一端部32に連なる他端部34とを有する管状のブリーザ本体30と、ブリーザ本体30の他端部34に設けられる開閉弁36と、を有している。ブリーザ本体30は、一端部32と他端部34との間に中間部38を備えている。たとえば、トランスアクスル14のケース18の高さは、ブリーザ本体30の高さと略同等である。
ブリーザ本体30は、一端部32がトランスアクスル14に下向きに接続されて、中間部38を介して他端部34が後述する開閉弁36に下向きに接続されている。ブリーザ本体30の一端部32は、略円筒状に形成されている。車載状態において鉛直下方側に位置する一端部32の下方側には、第1連通穴20に挿着される挿通部32aが形成されている。また、一端部32には、挿通部32aの上方側にフランジ32cが形成されており、一端部32を第1連通穴20に挿着させる際に、トランスアクスル14とフランジ32cとが当接することによって、たとえば一端部32の位置決めが為される。一端部32には、フランジ32cの上方側に中間部38が嵌め入れられる嵌合穴40を有する嵌合部32bが形成されている。嵌合穴40に中間部38が嵌め入れられることにより、一端部32と中間部38とが嵌合する。これにより、ブリーザ本体30は、一端部32を介してトランスアクスル14に脱落不能に接続される。
一端部32には、軸心C1方向に貫通する第2連通穴42が形成されている。ブリーザ本体30がトランスアクスル14に接続された場合、すなわち一端部32の挿通部32aが第1連通穴20に挿着された場合には、第2連通穴42と第1連通穴20とが連通する。第1連通穴20、第2連通穴42および嵌合穴40は、それぞれ略同心に形成されている。
ブリーザ本体30は、長手の管状部材であって、第3連通穴46を有する円弧状の中間部38を備えている。中間部38は、一端部32と他端部34との間に逆U字状に設けられている。たとえば、トランスアクスル14のケース18の高さは、ブリーザ本体30の高さと略同等である。一端部32が第1連通穴20に挿着された場合には、第2連通穴42を介して第1連通穴20と第3連通穴46とが連通する。
ブリーザ本体30の他端部34は、一端部32と略同じ形状であって、略円筒状に形成されている。車載状態において鉛直下方側に位置する他端部34の下方側には、開閉弁36に挿着される挿通部34aが形成されている。また、他端部34には、挿通部34aの上方側にフランジ34cが形成されている。さらに、他端部34には、フランジ32cの上方側に中間部38が嵌め入れられる嵌合穴50を有する嵌合部34bが形成されている。嵌合穴50に中間部38が嵌め入れられることにより、他端部34と中間部38とが嵌合する。他端部34には、軸心C2方向に貫通する第4連通穴52が形成されている。
開閉弁36は、ブリーザ本体30の他端部34に接続されており、ブリーザ本体30を介して大気とトランスアクスル14の内部とを連通させている。開閉弁36は、略円筒状に形成されている。図3は、図2の一点鎖線で囲むA部を拡大して示す拡大図であり、具体的には、開閉弁36を拡大して示している。
開閉弁36は、軸心C2方向に貫通する第5連通穴56が形成されている。第5連通穴56の鉛直上方側の一端に他端部34の挿通部34aが挿着されて、第4連通穴52と第5連通穴56とが連通する。これにより、第5連通穴56は、第1連通穴20、第2連通穴42、第3連通穴46および第4連通穴52を介してトランスアクスル14の内部と連通する。第5連通穴56には、挿通部34aが挿着される一端とは反対側の鉛直下方側の他端にはトランスアクスル14の外部すなわち大気に向かって開口する開口部58が形成されている。第5連通穴56、第4連通穴52および嵌合穴50は、それぞれ略同心に形成されている。
開閉弁36は、締結ボルト60によってたとえばトランスアクスル14の壁部あるいはケース18の壁部などに固定されたブラケット62によって位置が決定されている。具体的には、ブラケット62は、開閉弁36とブリーザ本体30の他端部34とが接続された場合に、開閉弁36の他端部34側の端面64とフランジ34cとの間に挟まれるように組み付けられていることにより、ブラケット62の形状に基づいて、開閉弁36および他端部34の位置が決定されている。本実施例では、トランスアクスル14が車両10に組み付けられた車載状態で、開閉弁36は鉛直に配設され、他端部34は、開閉弁36に鉛直下向きに接続されている。そのため、第5連通穴56は、車載状態で鉛直に形成されている。ブリーザ本体30は、他端部34、開閉弁36およびブラケット62を介してたとえばトランスアクスル14に脱落不能に接続される。
開閉弁36は、第5連通穴56を軸心C2方向すなわち鉛直上下方向に移動可能な弁子70を有している。弁子70は、球状に形成され、1よりも小さい比重となっている。弁子70は、第5連通穴56の開口幅すなわち開口直径D1よりも小さい直径D3から成る。弁子70は、ブリーザ本体30の他端部34側の第5連通穴56の開口に形成された第1着座部72と、第1着座部72の下方側に形成された第2着座部74との間を移動可能に形成されている。第1着座部72は、第5連通穴56の開口直径D1を減少させるように形成された段状の凸部であって、第5連通穴56の開口直径D1よりも小さい開口幅すなわち開口直径D2から成る開口を形成している。第1着座部72の開口直径D2は、弁子70の直径D3よりも小さくなるように形成されている。第1着座部72は、軸心方向において他端部34から離れるほどその開口面積が大きくなるように形成されている。すなわち、第1着座部72は、図2および図3に示すように、水没状態において弁子70が着座することによって第5連通穴56が閉塞されるような形状、たとえば弁子70の外形形状に沿うようなテーパ状あるいは円弧状に形成されている。
第2着座部74は、第1着座部72に対向し且つ第1着座部72の鉛直下方側に位置するように形成されている。第2着座部74は、たとえば開閉弁36の鉛直下方側の弁子保持部の底部に形成されている。本実施例では、第2着座部74は、開閉弁36の鉛直下方側に位置し、開閉弁36とは別体且つ開閉弁36に一体的に設けられた弁子保持器80の底部に形成されている。
弁子保持器80は、図1から図3に示すように、円筒状に形成されており、長手方向の一方の端部である底部に爪部80aを有している。弁子保持器80は、開閉弁36がブリーザ本体30を介してトランスアクスル14に組み付けられた状態において、第5連結穴56の鉛直下方側に位置するように開閉弁36に設けられ、さらに爪部80aが第1着座部72から離れた側の位置すなわち鉛直下方側の位置になるように設けられている。
円筒状の弁子保持器80は、弁子70の直径D3よりも僅かに大きい内径D4を有して形成されているとともに、爪部80aが軸心C2方向の下方に向かって内径D4を減少させるようにテーパ状に形成されている。爪部80aは、図1に示すように、非水没状態において弁子70を保持するとともに着座させる第2着座部74となる。
図1から図3に示すように、弁子保持器80は、爪部80aが形成されている端部とは反対側の端部が第1着座部72の下面と接触するように開閉弁36に設けられている。そのため、弁子保持器80は、弁子70を第1着座部72と第2着座部74との間で移動可能に収容するように設けられている。さらに、弁子保持器80は、開閉弁36に形成された第5連通穴56の内壁面との間に所定の隙間Sを有して設けられている。弁子保持器80の側壁80bには、通気穴80cが貫通させられている。通気穴80cは、たとえば複数個形成されている。すなわち、非水没状態において、トランスアクスル14の内部の圧力が上昇した場合には、図1の二点鎖線で示す矢印B方向に、トランスアクスル14の内部の気体が通気穴80cを経て弁子保持器80と第5連通穴56の内壁面との間の隙間Sを通って大気に排気される。また、非水没状態において、トランスアクスル14の内部の圧力が減少した場合には、図1の二点鎖線で示す矢印C方向に、弁子保持器80と第5連通穴56の内壁面との隙間Sから通気穴80cを経てトランスアクスル14の内部に大気から気体が吸気される。すなわち、トランスアクスル14のケース18内は、非水没状態では、常時外部と連通させられることで大気圧とされる。
本実施例のトランスアクスル14のブリーザ装置16では、トランスアクスル14が車両10に汲み付けられた車載状態では、開閉弁36は鉛直に配設されているため、第5連通穴56も鉛直に形成されている。そのため、非水没状態では、図1に示すように、弁子70は移動可能範囲における鉛直下方の第2着座部74に着座して、ブリーザ本体30の他端部34を大気に開放して気体の出入りを容易にしている。車両10が、非水没状態から水路走行や浸水などによって水没状態になると、開閉弁36には、図2の二点鎖線で示す矢印D方向に、外部から開口部58を経て水が浸入する。この場合には、図2および図3に示すように、比重が1よりも小さい弁子70が、水とともに上昇して、第1着座部72に着座する。したがって、水没状態では、弁子70が第1着座部72に着座することにより、第5連通穴56を閉塞して、ブリーザ本体30の他端部34を閉じてトランスアクスル14の内部とトランスアクスルの外部すなわち大気との通路を塞いでいる。
このような本実施例のトランスアクスル14のブリーザ装置16によれば、トランスアクスル14に接続される一端部32と一端部32に連なる他端部34とを有する管状のブリーザ本体30と、ブリーザ本体30の他端部34に設けられ、非水没状態ではブリーザ本体30の他端部34を大気に開放するが、水没状態ではブリーザ本体30の他端部34を閉じる開閉弁36と、を含んでいる。開閉弁36は、1よりも小さい比重を有する弁子70と、ブリーザ本体30の他端部34側の開口に形成された第1着座部72と、を有している。また、開閉弁36は、第1着座部72に対向し且つ第1着座部72の下方に位置する第2着座部74を有し、弁子70を第1着座部72と第2着座部74との間で移動可能に収容する弁子保持器80を有している。これにより、1よりも小さい比重の弁子70は、水没状態では、第1着座部72に着座してブリーザ本体30の他端部34を閉じるので、トランスアクスル14の内部に水が浸入することを抑制することができる。また、非水没状態では、弁子70は、第1着座部72よりも下方に位置する第2着座部74に着座してブリーザ本体30の他端部34を大気に開放するので、トランスアクスル14の排気および吸気が可能になる。
また、本実施例のトランスアクスル14のブリーザ装置16によれば、ブリーザ本体30の一端部32は、トランスアクスル14に下向きに接続され、ブリーザ本体30の一端部32および他端部34は、円弧形状の中間部38を介して逆U字状に接続されている。これにより、たとえば車両10の床下のような車両下方側であってもブリーザ本体30の一端部32とトランスアクスル14とが接続可能であるので、車両下方側の浸水可能性のある場所でもトランスアクスル14の内部に水が浸入することを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
たとえば、前述の実施例においては、一端部32がトランスアクスル14に下向きに接続されていたが、必ずしもこれに限らず、たとえば一端部32がトランスアクスル14に横向きに接続されていてもよいし、斜め向きに接続されていてもよい。また、前述の実施例においては、他端部34が開閉弁36に下向きに接続されていたが、必ずしもこれに限らず、たとえば他端部34が開閉弁36に横向きに接続されていてもよいし、斜め向きに接続されていてもよい。
また、前述の実施例においては、弁子70は、球状に形成されていたが、必ずしもこれに限らず、たとえば円柱状に形成されていてもよい。すなわち、弁子70は、非水没状態において第2着座部74に着座し、水没状態において第1着座部72に着座するものであって、第1着座部72に着座することによって第5連通穴56を閉塞すなわちブリーザ本体30の他端部34を閉じるものであればよい。
また、前述の実施例においては、弁子保持部は、円筒状に形成されて、開閉弁36とは別体且つ開閉弁36に一体的に設けられた弁子保持器80であったが、弁子保持器80は、円筒状でなくてもよいし、開閉弁36とは一体的に設けられていなくてもよいし、開閉弁36とは別体ではなく開閉弁36に形成されているものであってもよい。すなわち、弁子保持部は、弁子70を第1着座部72と第2着座部74との間で移動可能に収容し、非水没状態において弁子70を保持し着座させる第2着座部74を有するものであって、弁子70が第2着座部74に着座した状態ではトランスアクスル14のケース18内が常時外部と連通させられるものであればよい。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
14:車両用トランスアクスル
16:ブリーザ装置
30:ブリーザ本体
32:一端部
34:他端部
36:開閉弁
70:弁子
72:第1着座部
74:第2着座部
80:弁子保持器(弁子保持部)

Claims (1)

  1. 駆動用電動機を収容する車両用トランスアクスルのブリーザ装置であって、
    前記トランスアクスルに接続される一端部と、前記一端部に連なる他端部とを有する管状のブリーザ本体と、
    前記ブリーザ本体の他端部に設けられ、非水没状態では前記ブリーザ本体の他端部を大気に開放するが、水没状態では前記ブリーザ本体の他端部を閉じる開閉弁と、を含み、
    前記開閉弁は、1よりも小さい比重を有する弁子と、前記ブリーザ本体の他端部側の開口に形成された第1着座部と、前記第1着座部に対向し且つ前記第1着座部の下方に位置する第2着座部を有し、前記弁子を前記第1着座部と前記第2着座部との間で移動可能に収容する弁子保持部とを、有する
    ことを特徴とする車両用トランスアクスルのブリーザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111693218A (zh) * 2020-07-15 2020-09-22 江铃汽车股份有限公司 一种检测驱动桥通气结构渗漏的装置

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