JP2009275780A - ブリーザ - Google Patents
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Abstract
【課題】水や砂、泥水、塵埃などの異物の侵入を確実に防ぐブリーザ、を提供する。
【解決手段】ブリーザ10は、ブリーザ本体21と、筒形状を有する円筒金具31と、フィルタ部材41とを備える。ブリーザ本体21は、鉛直上方向に開口する開口部28を有する。円筒金具31は、開口部28を通じて気体を流通させる。円筒金具31には、筒形状の径方向に貫通する複数の流通孔35が形成される。円筒金具31は、ブリーザ本体21に固定される。フィルタ部材41は、開口部28が開口するフィルタ内空間30を区画形成するようにブリーザ本体21を取り囲み、円筒金具31の外側に嵌合される。フィルタ部材41は、固体および液体の通過を制限するとともに気体の通過を許容する。
【選択図】図1
【解決手段】ブリーザ10は、ブリーザ本体21と、筒形状を有する円筒金具31と、フィルタ部材41とを備える。ブリーザ本体21は、鉛直上方向に開口する開口部28を有する。円筒金具31は、開口部28を通じて気体を流通させる。円筒金具31には、筒形状の径方向に貫通する複数の流通孔35が形成される。円筒金具31は、ブリーザ本体21に固定される。フィルタ部材41は、開口部28が開口するフィルタ内空間30を区画形成するようにブリーザ本体21を取り囲み、円筒金具31の外側に嵌合される。フィルタ部材41は、固体および液体の通過を制限するとともに気体の通過を許容する。
【選択図】図1
Description
この発明は、一般的には、ブリーザに関し、より特定的には、異物の侵入防止機構を備えた大気開放型のブリーザに関する。
従来のブリーザに関して、たとえば、実開昭54−135725号公報には、歯車箱内に生じた油の飛沫をその外部に流出させず、かつ歯車箱内の音を外部に直接放出させないことを目的とした歯車箱のブリーザ装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたブリーザ装置においては、ブリーザ管が歯車箱に連結されている。ブリーザ管は、その上下両端にそれぞれ多孔板を有し、両方の多孔板の間に、金網、ペーパフィルタ、銅ウールなどのフィルタが封入されている。
また、実開昭57−94769号公報には、簡単な構造で、雨水を浸入させず空気と水蒸気のみを通過させることを目的としたブリーザの防水装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示されたブリーザの防水装置においては、ブリーザ孔が、防水性および通気性を兼ね備えた合成樹脂素材により被覆されている。また、実開昭63−175372号公報には、筐体内に泥水や塵埃等が侵入することを防止するエアブリーザ装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示されたエアブリーザ装置においては、筐体内の空気と外部の空気とを連通するための連通孔に、多孔性部材が挿入されている。
また、特開平8−178026号公報には、変速機内の圧力を調整し、油漏れを防ぐことを目的とした、変速機のガス抜きを行なう方法および装置が開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示されたブリーザは、フィルタを収容するハウジング内に垂直管を有する。フィルタは、垂直管の開口を塞ぎ、ハウジング内の空間を充填するように設けられている。
また、特開平10−220564号公報には、オイルケースからのオイル漏れ出し防止の効果が高く、かつメンテナンス性に優れたブレザ構造が開示されている(特許文献5)。特許文献5に開示されたブレザ構造においては、オイルケースの上部に、スチールウールなどのオイル拡散用部材が内装された気液分離室が設けられている。また、特開2007−64425号公報には、構造を簡易化するとともに、油等の異物を通過させずに空気だけを通過させて、ケースの内部圧力を調整することを目的としたブリーザプラグが開示されている(特許文献6)。特許文献6に開示されたブリーザプラグには、多孔質フィルタで構成される内圧調整フィルタが設けられている。
実開昭54−135725号公報
実開昭57−94769号公報
実開昭63−175372号公報
特開平8−178026号公報
特開平10−220564号公報
特開2007−64425号公報
上述の特許文献に開示されるように、トランスミッションケースやモータケース、エンジンケースなどのケース体には、温度変化や気圧変化に伴って膨張、収縮する空気を流通させるためのブリーザが設けられる。このブリーザには、ケース体内部と外部とが常時、連通する大気開放型のものと、ケース体内部の圧力が増大した場合にバルブが開き、ケース体内部と外部とが連通するバルブ設定型のものとがある。
しかしながら、大気開放型のブリーザの場合、水や砂、泥水、塵埃といった異物が空気と一緒にケース体内部に吸い込まれるおそれがある。一方、バルブ設定型のブリーザの場合、外部からケース体内部への空気流れが許容されないという特性に起因して、ケース体内部が負圧となり、ケース体に設けられたシールが負圧により変形するおそれがある。この変形により、シールの破損や異常磨耗等が発生し、シール機能が低下する懸念が生じる。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、水や砂、泥水、塵埃などの異物の侵入を確実に防ぐブリーザを提供することである。
この発明に従ったブリーザは、管部材と、筒形状を有する筒状部材と、フィルタ部材とを備える。管部材は、鉛直上方向に開口する開口部を有する。管部材は、開口部を通じて気体を流通させる。筒状部材には、筒形状の径方向に貫通する複数の流通孔が形成される。筒状部材は、管部材に固定される。フィルタ部材は、開口部が開口する空間を区画形成するように管部材を取り囲み、筒状部材の内側または外側に嵌合される。フィルタ部材は、固体および液体の通過を制限するとともに気体の通過を許容する。
なお、「鉛直上方向に開口する開口部」とは、開口部の開口面が鉛直上方向に面していればよく、開口部の開口面が水平面に対して斜めに延在する場合を含む。
このように構成されたブリーザによれば、フィルタ部材を設けることによって、管部材における気体の流通を可能としつつ、固体もしくは液体からなる水や砂、泥水、塵埃といった異物が、開口部が開口する空間に侵入することを抑制できる。また仮に、ブリーザが液体に浸り、開口部が開口する空間に液体が侵入することがあっても、開口部は鉛直上方向に開口するため、開口部から液体が侵入することを防止できる。このため、外部からの異物の侵入を確実に防ぐブリーザを実現することができる。
また好ましくは、フィルタ部材は、多孔質体または繊維集合体である。このように構成されたブリーザによれば、多数の微細な孔が形成された多孔質体もしくは多数の繊維が重ね合わされた繊維集合体によって、気体の通過を許容しつつ、固体および液体の通過を制限するフィルタ部材を形成することができる。
また好ましくは、筒状部材は、筒形状の軸方向における一方端を閉塞し、開口部の上方に配置される閉塞端部を有する。このように構成されたブリーザによれば、開口部の上方からの異物の侵入路を閉塞端部によって遮ることができる。
また好ましくは、複数の連通孔は、筒形状の周方向に互いに間隔を隔てて形成される。このように構成されたブリーザによれば、気体の流通を円滑にし、ブリーザの息抜きとしての機能を十分に発揮させることができる。
また好ましくは、フィルタ部材には、開口部が開口する空間とフィルタ部材の外側の空間との間を連通させる連通孔が形成される。このように構成されたブリーザによれば、開口部が開口する空間に液体が侵入することがあっても、その液体を連通孔を通じて排出することができる。
以上説明したように、この発明に従えば、水や砂、泥水、塵埃などの異物の侵入を確実に防ぐブリーザを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるブリーザを示す断面図である。図1を参照して、ブリーザ10は、車両に搭載されたケース体12に取り付けられている。
図1は、この発明の実施の形態1におけるブリーザを示す断面図である。図1を参照して、ブリーザ10は、車両に搭載されたケース体12に取り付けられている。
ケース体12は、トランスミッションケースである。ケース体12は、これに限られず、たとえばディファレンシャルケースであってもよいし、エンジンケースであってもよい。ケース体12は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池(バッテリ)から電力供給されるモータとを動力源とするハイブリッド車両に搭載され、モータと変速機構部とを収容するトランスアクスルケースであってもよい。
ブリーザ10の構造について詳細に説明すると、ブリーザ10は、ブリーザ本体21、円筒金具31およびフィルタ部材41を有し、これらの部品が組み合わさって構成されている。
ブリーザ本体21は、空気流通孔23が形成された管形状を有する。ブリーザ本体21は、相対的に小さい直径を有する小径部25と、相対的に大きい直径を有する大径部26とを含んで構成されている。空気流通孔23は、小径部25および大径部26を貫く貫通孔により形成されている。ブリーザ本体21は、空気流通孔23の貫通端に開口部28を有する。開口部28は、小径部25の端部に配置されている。
ブリーザ本体21は、ケース体12に形成されたねじ部15に螺合されている。ブリーザ本体21がケース体12に取り付けられた状態で、空気流通孔23と、ケース体12内部の内部空間13とが連通する。ブリーザ本体21がケース体12に取り付けられた状態で、開口部28が鉛直上方向に開口する。開口部28は、ケース体12に対して立設されたブリーザ本体21の上端に配置されている。
図2は、図1中のブリーザに設けられた円筒金具を示す斜視図である。図1および図2を参照して、円筒金具31は、筒状の筒部33を有する。筒部33には、その半径方向に貫通する複数の流通孔35が形成されている。複数の流通孔35は、筒部33の周方向に互いに間隔を隔てて配置されている。複数の流通孔35は、筒部33の軸方向に互いに間隔を隔てて配置されている。複数の流通孔35は、筒部33の周方向および軸方向にそれぞれ整列して配置されている。各流通孔35は、円形の開口面を有する。
なお、複数の流通孔35の配置や各流通孔35の開口面の形状は、図中に示す形態に限られず、適宜変更される。
円筒金具31は、筒部33の一方端33pを塞ぐ閉塞端部34をさらに有する。円筒金具31は、筒部33の他方端33qが大径部26に圧入されることによってブリーザ本体21に固定されている。円筒金具31がブリーザ本体21に固定された状態で、閉塞端部34は、開口部28の上方に距離を隔てて位置決めされている。
図1を参照して、フィルタ部材41は、多数の微細孔が形成された多孔質体としてのスポンジから形成されている。フィルタ部材41を形成するスポンジは、通気性を有する連続気泡構造を採り、気体の通過を許容しつつ、液体および固体の通過を制限する特性を有する。より好ましくは、フィルタ部材41を形成するスポンジは、大気圧力下では表面に付着した水が侵入しない特性を有する。フィルタ部材41は、耐油性に優れた材料から形成されている。このような材料としては、シリコンゴム(Siスポンジ)、ハイパロン、フッ素系ゴムなどが挙げられる。
なお、フィルタ部材41は、多孔質体に限られず、繊維集合体から形成されてもよい。繊維集合体としては、たとえばガラス繊維を綿状にしたグラスウールが挙げられる。
フィルタ部材41は、筒部43と、筒部43の一方端に配置される閉塞端部44とを有する。フィルタ部材41は、円筒金具31の外側に嵌合されている。フィルタ部材41は、筒部43と筒部33とが重なり、閉塞端部44と閉塞端部34とが重なるように、円筒金具31に嵌合されている。筒部43の他方端が、円筒金具31を介して大径部26に圧入されている。このような構成により、フィルタ部材41は、円筒金具31によって支持された状態でブリーザ本体21に固定されている。
フィルタ部材41がブリーザ本体21に固定された状態で、フィルタ部材41とブリーザ本体21との間には、開口部28が開口するフィルタ内空間30が形成されている。開口部28は、フィルタ内空間30の上部付近で開口する。フィルタ内空間30は、小径部25の外周上および開口部28の上方に渡って形成されている。本実施の形態では、円筒金具31の内側にフィルタ内空間30が形成されている。複数の流通孔35によって、フィルタ内空間30とフィルタ部材41とが連通している。
フィルタ部材41には、連通孔としてのドレン孔46が形成されている。ドレン孔46は、フィルタ内空間30と、フィルタ部材41の外側の外部空間14との間を連通させる。ドレン孔46は、流通孔35に重なる位置で開口するように形成されている。ドレン孔46は、フィルタ内空間30の底部付近に開口するように形成されている。
続いて、図1中のブリーザ10によって奏される作用について説明する。
内部空間13に配置された空気が温度上昇もしくは気圧の低下に伴って膨張すると、膨張した空気は、空気流通孔23、フィルタ内空間30、流通孔35およびフィルタ部材41を順に通って外部空間14に排出される。また、内部空間13に配置された空気が温度下降もしくは気圧の増加に伴って収縮すると、外部空間14に配置された空気が、フィルタ部材41、流通孔35、フィルタ内空間30および空気流通孔23を順に通って内部空間13に流入する。この際、フィルタ部材41は通気性を有するスポンジから形成されるため、空気流れがフィルタ部材41によって妨げられるということがない。
内部空間13に配置された空気が温度上昇もしくは気圧の低下に伴って膨張すると、膨張した空気は、空気流通孔23、フィルタ内空間30、流通孔35およびフィルタ部材41を順に通って外部空間14に排出される。また、内部空間13に配置された空気が温度下降もしくは気圧の増加に伴って収縮すると、外部空間14に配置された空気が、フィルタ部材41、流通孔35、フィルタ内空間30および空気流通孔23を順に通って内部空間13に流入する。この際、フィルタ部材41は通気性を有するスポンジから形成されるため、空気流れがフィルタ部材41によって妨げられるということがない。
また、フィルタ部材41は、開口部28が開口するフィルタ内空間30を形成するように設けられている。このため、フィルタ部材41が開口部28を塞ぐように配置される場合と比較して、空気と接するフィルタ部材41の面積を複数の流通孔35の配置を通じて自在に設定することが可能となる。これにより、フィルタ部材41を通過する空気量を増大させ、ブリーザ10の息抜きとしての機能を十分に発揮させることができる。
また、ケース体12を搭載する車両の走行環境によっては、水や砂、泥水、塵埃などの異物がブリーザ10を通じて内部空間13に侵入する懸念が生じる。これに対して、本実施の形態では、開口部28を取り囲むようにフィルタ部材41を配置する構成により、これら異物の侵入を抑制することができる。表面張力によってフィルタ部材41の外周面に水が付着する場合が想定されるが、このような場合であっても、フィルタ部材41に外部空間14の空気に接する部分が存在すれば、その部分を通じて空気を出入りさせることができる。
また、ブリーザ10が長時間、水に浸されるなどして、フィルタ部材41が多量の水を含み、その水がフィルタ内空間30に侵入する場合が想定される。このような場合であっても、開口部28は鉛直上方向に開口するため、フィルタ内空間30に溜まった水が直ちに開口部28に侵入するということがない。また、開口部28の上方には円筒金具31の閉塞端部34が配置されているため、フィルタ部材41に含まれる水が滴り落ちて開口部28に侵入するということもない。フィルタ内空間30に溜まった水は、ドレン孔46を通じて外部空間14に排出される。
図3は、図1中のブリーザの変形例を示す断面図である。図4は、図3中のブリーザに設けられた円筒金具を示す斜視図である。
図3および図4を参照して、円筒金具31は、筒部33の一方端33pが他方端33qよりも高い位置に配置されるように設けられる。本変形例では、筒部33の一方端33pから近い位置に、相対的に数少ない流通孔35が形成され、筒部33の一方端33pから遠い位置に、相対的に数多くの流通孔35が形成される。複数の流通孔35は、筒部33の一方端33pから離れるに従って孔数を徐々に増加させるように形成されている。
フィルタ部材41の外周面に水膜51が形成された場合、水膜51が、重力によってフィルタ部材41の下部に集中することが想定される。本変形例では、水膜51が集中する位置で流通孔35の数を多くすることにより、より確実に流通孔35を水膜51が形成されていない部分に重ね、フィルタ部材41に空気の出入りする経路を確保することができる。一方、筒部33の一方端33pに近い位置で流通孔35の数を少なくすることにより、流通孔35を通じてフィルタ内空間30に侵入した水が開口部28に至る可能性を低減できる。
この発明の実施の形態1におけるブリーザ10は、管部材としてのブリーザ本体21と、筒形状を有する筒状部材としての円筒金具31と、フィルタ部材41とを備える。ブリーザ本体21は、鉛直上方向に開口する開口部28を有する。円筒金具31は、開口部28を通じて気体を流通させる。円筒金具31には、筒形状の径方向に貫通する複数の流通孔35が形成される。円筒金具31は、ブリーザ本体21に固定される。フィルタ部材41は、開口部28が開口する空間としてのフィルタ内空間30を区画形成するようにブリーザ本体21を取り囲み、円筒金具31の外側に嵌合される。フィルタ部材41は、固体および液体の通過を制限するとともに気体の通過を許容する。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるブリーザ10によれば、ブリーザ10の息抜きとしての機能を確保しつつ、ケース体12の内部空間13に水や砂、泥水、塵埃などの異物が侵入することを防ぐことができる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2におけるブリーザを示す断面図である。本実施の形態におけるブリーザは、実施の形態1におけるブリーザ10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図5は、この発明の実施の形態2におけるブリーザを示す断面図である。本実施の形態におけるブリーザは、実施の形態1におけるブリーザ10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図5を参照して、本実施の形態におけるブリーザは、図1中の円筒金具31に替えて、円筒金具61を有する。円筒金具61は、複数の流通孔65が形成された筒部63と、筒部63の一方端63pを閉塞する閉塞端部64とを有する。円筒金具61は、筒部63の他方端63qが大径部26に螺合されることによってブリーザ本体21に固定されている。フィルタ部材41は、円筒金具61の内側に嵌合されている。
このような構成によれば、フィルタ部材41が円筒金具61によって取り囲まれるため、外部衝撃からフィルタ部材41を適切に保護することができる。一方、円筒金具31の外側にフィルタ部材41が嵌合される図1中の構成によれば、フィルタ部材41が外部空間14に露出して配置されるため、フィルタ部材41を通過する空気の経路をより確実に確保することができる。
図6は、図5中のブリーザの変形例を示す断面図である。図6を参照して、本変形例におけるブリーザは、フィルタ部材41の内側に配置される円筒金具31と、フィルタ部材41の外側に配置される円筒金具61とを有する。このような構成により、内部空間13への異物の侵入をより確実に防ぐことができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるブリーザによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ブリーザ、21 ブリーザ本体、28 開口部、30 フィルタ内空間、31 円筒金具、34 閉塞端部、35 流通孔、41 フィルタ部材、46 ドレン孔。
Claims (5)
- 鉛直上方向に開口する開口部を有し、前記開口部を通じて気体を流通させる管部材と、
筒形状を有し、その径方向に貫通する複数の流通孔が形成され、前記管部材に固定される筒状部材と、
前記開口部が開口する空間を区画形成するように前記管部材を取り囲み、前記筒状部材の内側または外側に嵌合され、固体および液体の通過を制限するとともに気体の通過を許容するフィルタ部材とを備える、ブリーザ。 - 前記フィルタ部材は、多孔質体または繊維集合体である、請求項1に記載のブリーザ。
- 前記筒状部材は、筒形状の軸方向における一方端を閉塞し、前記開口部の上方に配置される閉塞端部を有する、請求項1または2に記載のブリーザ。
- 前記複数の流通孔は、筒形状の周方向に互いに間隔を隔てて形成される、請求項1から3のいずれか1項に記載のブリーザ。
- 前記フィルタ部材には、前記開口部が開口する空間と前記フィルタ部材の外側の空間との間を連通させる連通孔が形成される、請求項1から4のいずれか1項に記載のブリーザ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110802 |