JP2013177952A - ハイブリッドシステム用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータが収容されるモータ室に水や異物が混入することを抑えたハイブリッドシステム用動力伝達装置を提供する。
【解決手段】動力伝達装置10は、エンジン11の出力が伝達される回転軸15を出力軸とする油冷式のモータ18と、回転軸15から動力が伝達されるトランスミッション21と、モータ18が収容されるモータ室26とトランスミッション21が収容されるトランスミッション室67とを仕切るリアリテーナ66を有するハウジング23とを備える。トランスミッション21が収容されるトランスミッションハウジング65の底部には、トランスミッション室67を大気開放する水抜き穴75が形成されており、リアリテーナ66には、モータ室26とトランスミッション室67とを連通させる連通孔76が形成されているとともに、連通孔76を流通するエアを濾過するエアブリーザ78が取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムに適用されるハイブリッドシステム用動力伝達装置に関する。
近年では、トラック等の大型自動車において、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムを搭載した車両としてハイブリッド自動車が増えつつある。こうした大型のハイブリッド自動車の動力伝達装置では、例えば、モータがエンジンとトランスミッションとの間に配設されており、エンジンのクランク軸にクラッチを介して連結された回転軸がモータの出力軸となっている。そして、モータが駆動されることにより、発進時、加速時、登坂時等にエンジンの出力を補ったり、モータの出力のみで走行したりする。
一方、大型のハイブリッド自動車では、一般的な乗用車に比べて大型のモータが必要とされるため、駆動時におけるモータの発熱量も大きくなる。そのため、モータの冷却方式には、空冷式よりも冷却効率が高く、冷却媒体として絶縁性を有するオイルを用いた油冷式が採用される。
こうした油冷式のモータでは、冷却用オイルの温度上昇にともなって、モータが収容されたモータ室におけるエアの温度が上昇することでモータ室の圧力が変化する。そのため、モータのハウジングには、例えば特許文献1のように、モータ室の圧力変化を抑制するとともにモータ室への水や異物の混入を抑制するエアブリーザが取り付けられている。
特開2011−126320号公報
一方、特許文献1のモータ室は、エアブリーザを介してハウジングの外部に連通している。ハウジングの外部は、雨の日や風の強い日などには特に、水や異物を多く含んだ雰囲気となる。そのため、モータ室に流入するエアがエアブリーザによって濾過されるとはいえ、エアブリーザが上述した雰囲気に置かれる以上、モータ室内に水や異物が混入しやすい状況にあった。なお、こうした問題は、ハイブリッド自動車等の車両に限らず、ハイブリッドシステムを備えた建機や船舶において共通する問題である。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、モータが収容されるモータ室に水や異物が混入することを抑えたハイブリッドシステム用動力伝達装置を提供することにある。
本発明の態様の一つは、エンジンの出力が伝達される回転軸を出力軸とする油冷式のモータと、前記モータに対する前記エンジンの反対側にて前記回転軸から動力が伝達されるトランスミッションと、前記モータが収容されるモータ室と前記トランスミッションが収容されるトランスミッション室とを仕切る壁部を有するハウジングと、を備えるハイブリッドシステム用動力伝達装置であって、前記ハウジングの底部に前記トランスミッション室を大気開放する大気開放孔が形成されており、前記壁部には、前記モータ室と前記トランスミッション室とを連通させる連通孔が形成されているとともに、前記連通孔を流通するエアを濾過するエアブリーザが取り付けられている。
本発明の態様の一つによれば、ハウジングの底部にトランスミッション室を大気開放する大気開放孔が形成されていることから、トランスミッション室内の水は、大気開放孔を通じてハウジングの外部へと排出されるとともに、トランスミッション室内の異物も水とともにハウジングの外部へと排出される。そのため、トランスミッション室は、ハウジングの外部に比べて水や異物が少ない空間である。そして、こうしたトランスミッション室とモータ室とが連通孔を通じて連通しているとともに、連通孔を流通するエアがエアブリーザによって濾過される。すなわち、モータ室に流入するエアが、上述したトランスミッション室のエアであり、且つエアブリーザによって濾過されるエアであることから、モータ室への水や異物の混入を抑えることができる。
この発明の態様の一つは、前記エアブリーザが前記壁部における前記トランスミッション室側に取り付けられる。
モータ室内においては、モータを冷却するオイルがモータの回転によって周囲に飛散するため、壁部におけるモータ室側にエアブリーザが取り付けられている場合、その飛散するオイルがエアブリーザに侵入してしまうことでエアブリーザの濾材が目詰まりしやすくなる。この点、上述した発明の態様の一つによれば、壁部におけるトランスミッション室側にエアブリーザが取り付けられていることから、モータ室内を飛散するオイルがエアブリーザに侵入することを抑えることができる。その結果、エアブリーザの濾材が目詰まりすることを抑えることができる。
この発明の態様の一つは、前記ハウジングには、前記モータ室の底部に前記モータを冷却するオイルが貯留されるオイルパンが形成されており、前記連通孔は、前記壁部における前記モータ室の頂部側に形成されている。
モータの回転によってモータ室内に飛散するオイルのうち、壁部に飛散したオイルは、壁部を伝ってオイルパンに向けて流れる。この発明の態様の一つによれば、壁部におけるモータ室の頂部側に連通孔が形成されていることから、壁部におけるモータ室の底部側に連通孔が形成されている場合に比べて、オイルパンに向かって壁部を伝うオイルのうち、連通孔の開口へ向かって流れるオイルを少なくすることができる。その結果、連通孔、ひいてはエアブリーザにオイルが侵入することを抑えることができる。
この発明の態様の一つにおいて、前記ハウジングは、前記モータ室における前記連通孔の開口を覆うようなカバー部材を有する。
この発明の態様の一つによれば、モータ室における連通孔の開口がカバー部材によって覆われていることから、モータ室内を連通孔に向かって飛散するオイルから連通孔を保護することができる。その結果、連通孔、ひいてはエアブリーザにオイルが侵入することをさらに抑えることができる。
この発明の態様の一つにおいて、前記カバー部材は、前記モータ室における前記連通孔の開口を取り囲むように前記壁部に対して立設される側部と、前記側部の先端部によって形成される開口を塞ぐ蓋部と、を有し、前記側部には、前記モータ室の底部に向けて開口する開口部が形成されている。
この発明の態様の一つによれば、カバー部材の側部にモータ室の底部に向けて開口する開口部が形成されていることから、モータ室とトランスミッション室との間におけるエアの流通が問題なく行なわれ、また、オイルパンに向かって壁部を伝うオイルが、カバー部材の側部によって連通孔を迂回するように流れる。すなわち、モータ室内を連通孔に向かって飛散するオイルに対しては、カバー部材の蓋部によって連通孔が保護され、オイルパンに向かって壁部を伝うオイルに対しては、カバー部材の側部によって連通孔が保護される。その結果、連通孔、ひいてはエアブリーザに対してオイルが侵入することを高い確率の下で抑えることができる。
本発明にかかるハイブリッドシステム用動力伝達装置を具体化した一実施形態の断面構造であって、モータ付近の断面構造を示す断面部。 エアブリーザの断面構造を示す断面図。 回転軸の軸方向からの平面視におけるカバー部材の平面構造を示す平面図であって、蓋部の一部を省略して示した図。
以下、本発明におけるハイブリッドシステム用動力伝達装置を具体化した一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態のハイブリッドシステム用動力伝達装置10(以下、単に動力伝達装置10という。)において、エンジン11のクランク軸12が連結されたフライホイール13には、回転軸15の一端部がクラッチ17によって係脱可能に連結されている。回転軸15は、油冷式のモータ18の出力軸であって、回転軸15の他端部には、トランスミッション21の入力軸20が連結されている。そして、動力伝達装置10は、エンジン11及びモータ18の少なくとも一方が回転軸15に与える回転トルクをトランスミッション21を介して図示されない駆動輪へと伝達する。
上記クラッチ17、モータ18、及びトランスミッション21を収容するハウジング23のうち、モータハウジング24には、クラッチ17とモータ18とが収容されている。モータハウジング24は、クラッチ17が収容されるクラッチ室25とモータ18が収容されるモータ室26とが回転軸15の軸方向に並設された略円筒状をなし、これらクラッチ室25とモータ室26とが、回転軸15の内挿される仕切壁29によって仕切られている。
クラッチ室25に収容されるクラッチ17は、例えば、摩擦式クラッチであって、該クラッチ17を構成するクラッチ本体31には、フライホイール13とクラッチカバー32とがなす空間にクラッチディスクやプレッシャープレート等が収容されている。
クラッチ17は、通常時はクランク軸12と回転軸15とを接続状態に維持しており、運転者によるクラッチの遮断操作がなされると、レリーズフォーク35がスライダ36を接続位置から遮断位置へ移動させ、接続状態にあったクランク軸12と回転軸15とを遮断状態へと変移させる。また、運転者によるクラッチペダルの遮断操作が解除されると、レリーズフォーク35がスライダ36を遮断位置から接続位置へ離間するように移動させ、遮断状態にあったクランク軸12と回転軸15とを再び接続状態へと変移させる。
他方、モータ室26に収容されるモータ18は、エンジン11のクランク軸12にクラッチ17を介して接続される回転軸15を出力軸としている。モータ18を構成するロータ41は、図示されない永久磁石が埋設されており、回転軸15の回転とともに回転するように回転軸15に連結されている。また、モータ18を構成するステータ42は、図示されないコイルが巻回されており、ロータ41の外周部を取り囲むようにモータハウジング24に固定されている。
そして、モータ18は、電動機として機能するときには、図示されないバッテリに蓄電された電力がインバータによって三相交流に変換され、その三相交流がステータ42に供給されることにより、ロータ41を介して回転軸15に回転トルクを与える。また、モータ18は、発電機として機能するときには、回転軸15の回転にともなうロータ41の回転によってステータ42に発生する三相交流をインバータで直流電流に変換してバッテリに供給する。
仕切壁29は、フライホイール13からトランスミッション21に向けて窪む凹部43を有した多段円板状をなし、凹部43の内周面にてベアリング45を介して回転軸15を軸支している。仕切壁29のフライホイール13側には、凹部43の開口を覆うフロントリテーナ47が固定される。フロントリテーナ47は、仕切壁29に連結されて一部が切り欠かれた環状の鍔部47aと、鍔部47aの中心部からフライホイール13側へ延びる筒部47bとを有し、筒部47bの内部には、回転軸15が遊挿されている。
上述したモータ18の冷却に用いられるオイルは、モータハウジング24の底部であって、モータ室26の一部であるオイルパン49に貯留されている。オイルパン49のオイルは、凹部43内に配設されるオイルポンプ50によって圧送され、オイルフィルタやオイルクーラが配設された外部配管51を通じて、モータハウジング24の頂部に形成された供給槽53の供給口54からモータ18へ向けて滴下される。そして、モータ室26に供給されたオイルは、再びオイルパン49に戻るまでの過程において、モータ18を構成するロータ41及びステータ42を冷却するとともにベアリング45,71への給油を行なう。
オイルポンプ50は、図示されない締結部材によって、凹部43の底部に固定されている。オイルポンプ50は、該オイルポンプ50に内挿される回転軸15にスプライン結合される駆動ギヤと、該駆動ギヤに従動する従動ギヤとを有するギヤポンプである。上記駆動ギヤと従動ギヤは、多段円筒形状をなすポンプ本体55に収容されている。
そして、エンジン11やモータ18によって回転軸15が回転すると、オイルポンプ50は、駆動ギヤが駆動されて、吸入通路56、連絡通路57、吸入口58を通じてオイルパン49のオイルを吸入する。そして、その吸入したオイルを吐出口60、オイルパイプ61、内部通路62、外部配管51を通じて、モータハウジング24の頂部に形成された供給槽53へと圧送する。
モータハウジング24におけるトランスミッション21側の端部には、トランスミッション21が収容されるトランスミッションハウジング65と該モータハウジング24との間に介在する筒状のリアリテーナ66がガスケットを介して連結される。リアリテーナ66は、モータハウジング24の仕切壁29と対向するように設けられており、トランスミッション21が配置されるトランスミッション室67とモータ室26とを仕切る壁部を構成する。リアリテーナ66は、トランスミッション21からフライホイール13に向けて窪む凹部70を有した多段円板状をなし、凹部70の内周面にてベアリング71を介して回転軸15を軸支している。リアリテーナ66には、凹部70の開口を閉塞して壁部を構成するオイルシールリテーナ73がガスケットを介して固定されている。オイルシールリテーナ73は、回転軸15の端部を囲う円環状をなし、オイルシールリテーナ73の内周面に配設された環状のオイルシール74を介して、回転軸15を回転自在に軸支している。また、トランスミッションハウジング65の底部には、トランスミッション室67内の水をハウジング23の外部へ排出させるとともにトランスミッション室67を大気開放する大気開放孔としての水抜き穴75が形成されている。
また、リアリテーナ66において、回転軸15よりもハウジング23の頂部側の部位には、モータ室26とトランスミッション室67とを連通させる連通孔76が貫通形成されている。この連通孔76は、エアブリーザ78が螺着されるように、リアリテーナ66に対する雌ねじ加工によって形成されている。
エアブリーザ78は、図2に示されるように、上記連通孔76に螺着される雄ねじ部79と、Cu系焼結合金製の濾材80が配設された本体部81とが互いに直交する方向に延びるように一体的に形成されている。エアブリーザ78の内部には、雄ねじ部79の端面79aと本体部81の端面81aとに開口する内部通路82が屈曲形成されており、上述した濾材80は、本体部81の先端部に形成された内部通路82の拡径部82aに収容されている。そして、エアブリーザ78は、連通孔76に対してトランスミッション室67側から螺着されており、本体部81の端面81aがトランスミッションハウジング65の側方を向くように、すなわち図1における紙面の奥側を向くように配置されている。
また、リアリテーナ66におけるモータ室26側には、連通孔76の開口を覆うカバー部材85が固定されている。図3に示されるように、カバー部材85を構成する側部86は、連通孔76の周囲を取り囲むようにリアリテーナ66に対して立設されており、該側部86には、モータ室26の底部側に向けて開口する開口部86aが形成されている。また、カバー部材85を構成する蓋部87は、側部86の先端部によって形成される開口を塞ぐように該側部86に一体的に形成されている。すなわち、モータ室26とトランスミッション室67との間におけるエアの流通は、カバー部材85の開口部86aを通じて行なわれる。
次に、上述した構成のハイブリッドシステム用動力伝達装置10の作用について説明する。トランスミッション室67内の水は、トランスミッションハウジング65の底部に形成された水抜き穴75を通じてトランスミッション室67から排出される。また、トランスミッション室67内の異物も上記水とともにトランスミッション室67から排出される。そのため、トランスミッション室67は、ハウジング23の外部に比べて水や異物が少ない空間である。そして、モータ室26に流入するエアは、上述したトランスミッション室67のエアであり、且つエアブリーザ78によって濾過されたエアとなる。
エアブリーザ78は、リアリテーナ66におけるトランスミッション室67側に取り付けられていることから、モータ18の回転によってモータ室26内を飛散するオイルが、エアブリーザ78の濾材80に直接付着することがない。
また、モータ室26内を飛散するオイルのうち、連通孔76に向かって飛散するオイルは、カバー部材85の蓋部87あるいは側部86に当たったのち、リアリテーナ66を伝ってオイルパン49に向けて流れることになる。また、リアリテーナ66を伝ってオイルパン49へと向かうオイルのうち、連通孔76へと向かってリアリテーナ66を伝うオイルは、カバー部材85の側部86によって連通孔76を迂回するように流れることになる。
そして、リアリテーナ66におけるモータ室26の頂部側に連通孔76が形成されていることから、リアリテーナ66におけるモータ室26の底部側に連通孔76が形成されている場合に比べて、リアリテーナ66を伝ってオイルパン49へ流れるオイルのうち、連通孔76へ向かって流れるオイルを少なくすることも可能である。
以上説明したように、本実施の形態に係るハイブリッドシステム用動力伝達装置10によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)モータ室26に流入するエアが、トランスミッション室67内のエアであり、且つエアブリーザ78によって濾過されるエアであることから、モータ室26への水や異物の混入を抑えることができる。
(2)リアリテーナ66におけるトランスミッション室67側にエアブリーザ78が取り付けられていることから、モータ室26内を飛散するオイルがエアブリーザ78の濾材80に直接付着することを防止することができる。その結果、濾材80の目詰まりを抑えることができる。
(3)リアリテーナ66におけるモータ室26の頂部側に連通孔76が形成されていることから、リアリテーナ66を伝ってオイルパン49へ流れるオイルのうち、連通孔76に向かって流れるオイルを少なくすることができる。その結果、連通孔76、ひいてはエアブリーザ78の内部通路82にオイルが侵入することを抑えることができる。
(4)モータ室26における連通孔76の開口がカバー部材85によって覆われていることから、モータ室26内を飛散するオイル及びリアリテーナ66を伝うオイルが連通孔76、ひいてはエアブリーザ78の内部通路82に侵入することを高い確率の下で抑えることができる。
(5)エアブリーザ78は、本体部81の端面81aがトランスミッションハウジング65の側方を向くように配置されている。これにより、本体部81の端面81aがトランスミッションハウジング65の頂部を向くように配置されている場合に比べて、トランスミッション室67内を浮遊する異物が濾材80に付着することを抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・カバー部材85の開口部86aは、モータ室26の底部側に向けて開口する構成に限られるものではなく、側部86あるいは蓋部87の任意の場所に形成することが可能である。しかし、モータ室26内を飛散するオイルが連通孔76に侵入するのを抑えるうえでは、蓋部87よりも側部86に形成されることが好ましい。また、モータ室26内を飛散するオイルは、回転軸15及びロータ41の回転方向に沿って飛散しやすいため、開口部86aが側部86に形成されるとしても、連通孔76へのオイルの侵入が抑えられるように、その回転方向に応じた方向に向けて開口していることが好ましい。
・また、カバー部材は、モータ室26における連通孔76の開口を覆うように形成されていればよく、例えば、カバー部材85において、側部86の一部によって蓋部87が片持ち状に支持される構成であってもよい。
・また、カバー部材85が割愛された構成であってもよい。
・連通孔76は、オイルパン49に貯留されたオイルに浸漬されない位置に形成されていればよく、リアリテーナ66におけるモータ室26の底部側に形成されていてもよい。
・エアブリーザ78は、リアリテーナ66におけるモータ室26側に取り付けられていてもよい。ただし、本体部81の端面81aは、モータ室26内を飛散するオイルがエアブリーザ78に侵入しにくくなるように回転軸15の回転方向に応じて配置されることが好ましい。
・連通孔76は、モータ室26とトランスミッション室67とを仕切る壁部に形成されていればよく、リアリテーナ66ではなくオイルシールリテーナ73に形成されていてもよい。この場合、エアブリーザ78は、オイルシールリテーナ73に取り付けられる。
・エアブリーザ78の取付方法は、連通孔76に対して雄ねじ部79が螺着される構成に限らず、例えば、エアブリーザ78に形成されたフランジ部がボルト等によってリアリテーナ66に締結される構成であってもよい。
・上記実施形態のエアブリーザは、Cu系焼結金属製の濾材80を有するエアブリーザ78とした。これに限らず、エアブリーザは、連通孔76を流通するエアを濾過するものであればよく、Cu系焼結金属製の濾材80を有するエアブリーザ78に限られるものではない。
・上記実施形態のモータユニットは、ハイブリッド自動車に限らず、エンジン及びモータを駆動動力源とするハイブリッドシステムを備える建機や船舶に適用することも可能である。
10…ハイブリッドシステム用動力伝達装置、11…エンジン、12…クランク軸、13…フライホイール、15…回転軸、17…クラッチ、18…モータ、20…入力軸、21…トランスミッション、23…ハウジング、24…モータハウジング、25…クラッチ室、26…モータ室、29…仕切壁、31…クラッチ本体、32…クラッチカバー、35…レリーズフォーク、36…スライダ、41…ロータ、42…ステータ、43…凹部、45…ベアリング、47…フロントリテーナ、47a…鍔部、47b…筒部、49…オイルパン、50…オイルポンプ、51…外部配管、53…供給槽、54…供給口、55…ポンプ本体、56…吸入通路、57…連絡通路、58…吸入口、60…吐出口、61…オイルパイプ、62…内部通路、65…トランスミッションハウジング、66…リアリテーナ、67…トランスミッション室、70…凹部、71…ベアリング、73…オイルシールリテーナ、74…オイルシール、75…水抜き穴、76…連通孔、78…エアブリーザ、79…雄ねじ部、79a…端面、80…濾材、81…本体部、81a…端面、82…内部通路、82a…拡径部、85…カバー部材、86…側部、86a…開口部、87…蓋部。

Claims (5)

  1. エンジンの出力が伝達される回転軸を出力軸とする油冷式のモータと、
    前記回転軸から動力が伝達されるトランスミッションと、
    前記モータが収容されるモータ室と前記トランスミッションが収容されるトランスミッション室とを仕切る壁部を有するハウジングと
    を備えたハイブリッドシステム用動力伝達装置であって、
    前記ハウジングの底部に前記トランスミッション室を大気開放する大気開放孔が形成されており、
    前記壁部には、前記モータ室と前記トランスミッション室とを連通させる連通孔が形成されているとともに、前記連通孔を流通するエアを濾過するエアブリーザが取り付けられている
    ことを特徴とするハイブリッドシステム用動力伝達装置。
  2. 前記エアブリーザが前記壁部における前記トランスミッション室側に取り付けられる
    請求項1に記載のハイブリッドシステム用動力伝達装置。
  3. 前記ハウジングには、前記モータ室の底部に前記モータを冷却するオイルが貯留されるオイルパンが形成されており、
    前記連通孔は、前記壁部における前記モータ室の頂部側に形成されている
    請求項2に記載のハイブリッドシステム用動力伝達装置。
  4. 前記ハウジングは、前記モータ室における前記連通孔の開口を覆うようなカバー部材を有する
    請求項3に記載のハイブリッドシステム用動力伝達装置。
  5. 前記カバー部材は、
    前記モータ室における前記連通孔の開口を取り囲むように前記壁部に対して立設される側部と、
    前記側部の先端部によって形成される開口を塞ぐ蓋部と、を有し、
    前記側部には、
    前記モータ室の底部に向けて開口する開口部が形成されている
    請求項4に記載のハイブリッドシステム用動力伝達装置。
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