JP2020020220A5 - - Google Patents

Description

例２
厚み８０μｍの透明ポリ塩化ビニルフィルムを厚み１３５μｍの透明ポリ塩化ビニルフィルム（単位面積質量１６５ｇ／ｍ^２）に変更し、エンボス加工を木目柄「バイブ」（エンボス最大深さ６３μｍ、エンボス面積（凹部）７５％）に変更した以外は例１と同様にして例２の建築部材を得た。得られた建築部材の装飾フィルムからプレマスクを剥離して、例１と同様にＩＳＯ ５６６０−１によるコーンカロリーメータ発熱性試験により装飾フィルムの難燃性を評価した結果、２００ｋＷ／ｍ^２を超える発熱速度を示した時間は０秒、総発熱量は７．０ＭＪ／ｍ^２であり、不燃性と判定された。
本発明の実施態様の一部を以下の態様１〜１３に記載する。
［態様１］
装飾フィルムと、前記装飾フィルムに積層されており前記装飾フィルムの適用後に除去されるプレマスクとを含む建築部材であって、
前記装飾フィルムは、エンボス加工された第１面及び前記第１面の反対側の第２面を有する透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの前記第２面の上に配置された印刷層と、前記印刷層の上又は上方に配置された着色接着層とを含み、
前記プレマスクは、第１面及び前記第１面の反対側の第２面を有する支持フィルムと、前記支持フィルムの前記第１面の上に配置された、凹凸表面を有する感圧接着層とを含み、
前記装飾フィルムの前記透明樹脂フィルムの前記第１面と前記プレマスクの前記感圧接着層の前記凹凸表面とが対向している、建築部材。
［態様２］
前記透明樹脂フィルムの厚みが３０μｍ以上１６０μｍ以下である、態様１に記載の建築部材。
［態様３］
前記装飾フィルムの厚みが５０μｍ以上２１０μｍ以下である、態様１又は２のいずれかに記載の建築部材。
［態様４］
前記透明樹脂フィルムの前記第１面のエンボス加工深さが、前記透明樹脂フィルムの厚みよりも小さくかつ１μｍ以上８０μｍ以下である、態様１〜３のいずれかに記載の建築部材。
［態様５］
ＩＳＯ ５６６０−１によるコーンカロリーメータ発熱性試験において前記装飾フィルムの総発熱量が８ＭＪ／ｍ ^２ 以下である、態様１〜４のいずれかに記載の建築部材。
［態様６］
前記透明樹脂フィルムがポリ塩化ビニルフィルムである、態様１〜５のいずれかに記載の建築部材。
［態様７］
前記装飾フィルムが、前記透明樹脂フィルム、前記印刷層、及び前記着色接着層からなる、態様１〜６のいずれかに記載の建築部材。
［態様８］
前記感圧接着層が、体積平均粒径１５０μｍ以下の粘着性微小球及び粘着性バインダーを含む、態様１〜７のいずれかに記載の建築部材。
［態様９］
前記粘着性微小球の体積平均粒径が前記エンボス加工の凹部の深さより小さい、態様８に記載の建築部材。
［態様１０］
前記粘着性微小球が、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン、酢酸ビニル系樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、及び天然ゴムからなる群より選択される少なくとも１つを含む、態様８又は９のいずれかに記載の建築部材。
［態様１１］
前記感圧接着層が、前記粘着性バインダー１００質量部に対して５質量部以上９００質量部以下の前記粘着性微小球を含む、態様８〜１０のいずれかに記載の建築部材。
［態様１２］
前記支持フィルムの前記第２面が剥離処理を有し、前記支持フィルムの前記第２面と前記着色接着層とが接触するように巻かれたロールの形態である、態様１〜１１のいずれかに記載の建築部材。
［態様１３］
態様１〜１１のいずれかに記載の建築部材を２つ以上含む建築部材スタックであって、前記支持フィルムの前記第２面が剥離処理を有し、第１の建築部材の前記支持フィルムの前記第２面と、第２の建築部材の前記着色接着層とが接触するように積層されている、建築部材スタック。

Claims (10)

1. 装飾フィルムと、前記装飾フィルムに積層されており前記装飾フィルムの適用後に除去されるプレマスクとを含む建築部材であって、
   前記装飾フィルムは、エンボス加工された第１面及び前記第１面の反対側の第２面を有する透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの前記第２面の上に配置された印刷層と、前記印刷層の上又は上方に配置された着色接着層とを含み、
   前記プレマスクは、第１面及び前記第１面の反対側の第２面を有する支持フィルムと、前記支持フィルムの前記第１面の上に配置された、凹凸表面を有する感圧接着層とを含み、
   前記装飾フィルムの前記透明樹脂フィルムの前記第１面と前記プレマスクの前記感圧接着層の前記凹凸表面とが対向している、建築部材。
2. 前記透明樹脂フィルムの厚みが３０μｍ以上１６０μｍ以下であり、前記装飾フィルムの厚みが５０μｍ以上２１０μｍ以下である、請求項１に記載の建築部材。
3. 前記透明樹脂フィルムの前記第１面のエンボス加工深さが、前記透明樹脂フィルムの厚みよりも小さくかつ１μｍ以上８０μｍ以下である、請求項１又は２のいずれかに記載の建築部材。
4. ＩＳＯ ５６６０−１によるコーンカロリーメータ発熱性試験において前記装飾フィルムの総発熱量が８ＭＪ／ｍ^２以下である、請求項１〜３のいずれか一項に記載の建築部材。
5. 前記透明樹脂フィルムがポリ塩化ビニルフィルムである、請求項１〜４のいずれか一項に記載の建築部材。
6. 前記装飾フィルムが、前記透明樹脂フィルム、前記印刷層、及び前記着色接着層からなる、請求項１〜５のいずれか一項に記載の建築部材。
7. 前記感圧接着層が、体積平均粒径１５０μｍ以下の粘着性微小球及び粘着性バインダーを含み、前記粘着性微小球が、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン、酢酸ビニル系樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、及び天然ゴムからなる群より選択される少なくとも１つを含む、請求項１〜６のいずれか一項に記載の建築部材。
8. 前記粘着性微小球の体積平均粒径が前記エンボス加工の凹部の深さより小さい、請求項７に記載の建築部材。
9. 前記感圧接着層が、前記粘着性バインダー１００質量部に対して５質量部以上９００質量部以下の前記粘着性微小球を含む、請求項７又は８のいずれかに記載の建築部材。
10. 請求項１〜９のいずれか一項に記載の建築部材を２つ以上含む建築部材スタックであって、前記支持フィルムの前記第２面が剥離処理を有し、第１の建築部材の前記支持フィルムの前記第２面と、第２の建築部材の前記着色接着層とが接触するように積層されている、建築部材スタック。