JP2020019884A - 熱伝導シートの製造方法 - Google Patents

熱伝導シートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020019884A
JP2020019884A JP2018144426A JP2018144426A JP2020019884A JP 2020019884 A JP2020019884 A JP 2020019884A JP 2018144426 A JP2018144426 A JP 2018144426A JP 2018144426 A JP2018144426 A JP 2018144426A JP 2020019884 A JP2020019884 A JP 2020019884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat conductive
conductive sheet
sheet
thermoplastic fluororesin
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018144426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7167527B2 (ja
Inventor
藤井 義徳
Yoshinori Fujii
義徳 藤井
幹春 朽木
Mikiharu Kuchiki
幹春 朽木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2018144426A priority Critical patent/JP7167527B2/ja
Publication of JP2020019884A publication Critical patent/JP2020019884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7167527B2 publication Critical patent/JP7167527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートを提供する。【解決手段】熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含む熱伝導シートの製造方法であって、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射する工程を含み、熱可塑性フッ素樹脂が、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を含有することを特徴とする、熱伝導シートの製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、熱伝導シートの製造方法に関するものである。
近年、パワー半導体(IGBTモジュールなど)や集積回路(IC)チップ等の電子部品は、高性能化に伴って発熱量が増大している。そして、電子部品の高性能化の結果、電子部品を用いた電子機器では、電子部品の温度上昇による機能障害対策を講じる必要が生じている。
ここで、一般に、温度上昇による機能障害対策としては、電子部品等の発熱体に対し、金属製のヒートシンク、放熱板、放熱フィン等の放熱体を取り付けることによって、放熱を促進させる方法が採られている。そして、放熱体を使用する際には、発熱体から放熱体へと熱を効率的に伝えるために、通常、熱伝導率が高いシート状の部材(熱伝導シート)を介在させた状態で発熱体と放熱体とを密着させている。そのため、発熱体と放熱体との間に挟み込んで使用される熱伝導シートには、高い熱伝導性を有することが求められている。また、熱伝導シートには、安全性の観点から、高い難燃性を発揮することも求められている。
そこで、例えば特許文献1では、高い熱伝導性および難燃性を有する熱伝導シートとして、フッ素樹脂と膨張化黒鉛とを含む組成物を加圧してシート状に成形してなるプレ熱伝導シートを厚み方向に複数枚積層して、或いは、折畳または捲回して得た積層体を、積層方向に対して45°以下の角度でスライスしてなる熱伝導シートが提案されている。そして、この特許文献1の熱伝導シートは、フッ素樹脂および膨張化黒鉛を含有しているので、高い難燃性および熱伝導性を発揮することができる。
国際公開第2016/185688号
しかし、上記従来の熱伝導シートには、発熱体や放熱体の加熱および冷却が繰り返されると、発熱体や放熱体の膨張収縮の繰り返しによって設置位置から外側にはみ出したり、潰れや千切れが発生したりしてしまうことがある(即ち、耐ポンプアウト性が低い)という点において改善の余地があった。
そこで、本発明は、熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った。そして、本発明者は、熱伝導性充填材と、所定の性状を有する熱可塑性フッ素樹脂とを含むシートに電子線を照射すれば、熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートが得られることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の熱伝導シートの製造方法は、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含む熱伝導シートの製造方法であって、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射する工程を含み、前記熱可塑性フッ素樹脂が、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を含有することを特徴とする。このように、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射すれば、耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートを得ることができる。また、電子線を照射するシートに常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を含有させれば、十分に高い熱伝導性を有する熱伝導シートを得ることができる。
なお、本発明において、「常温」とは23℃を指し、「常圧」とは、1atm(絶対圧)を指す。
ここで、本発明の熱伝導シートの製造方法は、前記熱可塑性フッ素樹脂が、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂を更に含むことが好ましい。常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂と常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂とを併用すれば、得られる熱伝導シートの耐ポンプアウト性を更に高めることができると共に、熱伝導シートの被着物からの剥離性(リワーク性)を高めることができる。
なお、本発明において、「常温」とは23℃を指し、「常圧」とは、1atm(絶対圧)を指す。
また、本発明の熱伝導シートの製造方法は、前記熱可塑性フッ素樹脂中における前記常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂の割合が、50質量%以上90質量%以下であることが好ましい。常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂の割合が上記範囲内であれば、得られる熱伝導シートの熱伝導性と耐ポンプアウト性とを高いレベルで両立させることができる。
更に、本発明の熱伝導シートの製造方法は、前記シートの厚みが50μm以上300μm以下であることが好ましい。シートの厚みが上記範囲内であれば、得られる熱伝導シートを発熱体と放熱体との間に挟み込んで好適に使用することができる。
なお、本発明において、シートの「厚み」とは、デジマチックインジケーター(株式会社ミツトヨ製、ID−C112X)を用いて1/1000mmの精度で測定した値を指す。
そして、本発明の熱伝導シートの製造方法は、前記電子線の照射線量が照射面当たり50kGy以上8000kGy以下であることが好ましい。一つの照射面に対して照射する電子線の線量を上記範囲内にすれば、得られる熱伝導シートの熱伝導性と耐ポンプアウト性とを高いレベルで両立させることができると共に、熱伝導シートの被着物からの剥離性(リワーク性)を高めることができる。
なお、本発明において、電子線の「照射線量」とは、ラジオクロミックフィルム線量計(Far West Technology製、FWT-60)を用いて測定した値を指す。
本発明によれば、熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートを得ることができる。
本発明の熱伝導シートの製造方法は、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含む熱伝導シートを製造する際に用いられる。そして、本発明の熱伝導シートの製造方法に従って製造された熱伝導シートは、例えば、発熱体に放熱体を取り付ける際に発熱体と放熱体との間に挟み込んで使用することができる。
(熱伝導シートの製造方法)
本発明の熱伝導シートの製造方法は、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射する工程(照射工程)を含む。そして、本発明の熱伝導シートの製造方法では、照射工程において電子線が照射されるシートの熱可塑性フッ素樹脂として、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を含有する熱可塑性フッ素樹脂を使用することを必要とする。
なお、本発明の熱伝導シートの製造方法では、照射工程において電子線を照射されたシートをそのまま熱伝導シートとしてもよいし、電子線を照射したシートに対して更に後処理を施してなるシートを熱伝導シートとしてもよい。即ち、本発明の熱伝導シートの製造方法は、照射工程の後に、電子線が照射されたシートに対して後処理を施す後処理工程を更に含んでいてもよい。
そして、本発明の熱伝導シートの製造方法では、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射し、シートの表層部を電子線処理しているので、耐ポンプアウト性に優れた熱伝導シートを得ることができる。更に、得られる熱伝導シートは、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含んでいるので、難燃性および熱伝導性に優れている。
また、本発明の熱伝導シートの製造方法では、電子線が照射されるシートの熱可塑性フッ素樹脂が常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を含有しているので、熱可塑性フッ素樹脂として常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂のみを含有するシートに電子線を照射した場合と比較し、電子線の照射に起因した表面の荒れの増加や被着物に対する密着性の低下を抑制することができる。更に、表面の平滑性を保ったまま、シート強度を高めることができる。従って、得られる熱伝導シートの熱抵抗が上昇するのを抑制し、熱伝導性に優れる熱伝導シートを得ることができる。
<照射工程>
照射工程では、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射する。
[シート]
ここで、電子線を照射するシートとしては、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含有し、任意に添加剤を更に含有するシートを用いることができる。
−熱可塑性フッ素樹脂−
そして、シートを構成する熱可塑性フッ素樹脂としては、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を少なくとも用いることが必要であり、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂と、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂とを併用することがより好ましい。熱可塑性フッ素樹脂として常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を用いない場合には、得られる熱伝導シートの熱抵抗が上昇し、熱伝導性に優れる熱伝導シートを得ることができない。また、熱可塑性フッ素樹脂として常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂と常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂とを併用すれば、得られる熱伝導シートの耐ポンプアウト性を更に高めることができると共に、被着物からの剥離性(リワーク性)を高めることができる。
なお、本発明において、ゴムおよびエラストマーは、「樹脂」に含まれるものとする。
ここで、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂としては、例えば、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロペンテン−テトラフルオロエチレン3元共重合体、パーフルオロプロペンオキサイド重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン−フッ化ビニリデン共重合体などが挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂としては、例えば、フッ化ビニリデン系フッ素樹脂、テトラフルオロエチレン−プロピレン系フッ素樹脂、テトラフルオロエチレン−パープルオロビニルエーテル系フッ素樹脂等、フッ素含有モノマーを重合して得られるエラストマーなどが挙げられる。より具体的には、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレン−クロロフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロジオキソール共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−プロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレンのアクリル変性物、ポリテトラフルオロエチレンのエステル変性物、ポリテトラフルオロエチレンのエポキシ変性物およびポリテトラフルオロエチレンのシラン変性物等が挙げられる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
そして、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂と、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂とを併用する場合、熱可塑性フッ素樹脂100質量%中における常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂の割合は、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることがより好ましい。常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂の割合が上記下限値以上であれば、得られる熱伝導シートの熱伝導性を更に高めることができる。また、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂の割合が上記上限値以下であれば、得られる熱伝導シートの耐ポンプアウト性を更に高めることができると共に、被着物からの剥離性(リワーク性)を更に高めることができる。
−熱伝導性充填材−
また、シートを構成する熱伝導性充填材としては、特に限定されることなく、例えば、アルミナ粒子、酸化亜鉛粒子、無機窒化物粒子、炭化ケイ素粒子、酸化マグネシウム粒子および粒子状炭素材料などの粒子状材料、並びに、カーボンナノチューブ、気相成長炭素繊維、有機繊維を炭化して得られる炭素繊維、およびそれらの切断物などの繊維状材料を用いることができる。中でも、熱伝導性充填材としては、無機窒化物粒子および粒子状炭素材料、並びに、カーボンナノチューブ(CNT)などの繊維状炭素ナノ材料、からなる群より選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。
なお、熱伝導性充填材は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
そして、シートが含有する熱伝導性充填材の量は、特に限定されることなく、例えば、上述した熱可塑性フッ素樹脂100質量部当たり5質量部以上200質量部以下とすることができる。
〜無機窒化物粒子〜
無機窒化物粒子としては、例えば、窒化ホウ素粒子、窒化アルミニウム粒子、窒化ケイ素粒子などが挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を任意の比率で併用してもよい。
これらの中でも、熱伝導シートに対する電気絶縁性および熱伝導性の付与の点で、窒化ホウ素粒子が好ましい。
ここで、窒化ホウ素粒子の市販品の具体例としては、例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製の「PT」シリーズ(例えば、「PT−110」);昭和電工社製の「ショービーエヌUHP」シリーズ(例えば、「ショービーエヌUHP−1」);Dangdong Chemical Engineering Institute Co.,Ltd.社製の「HSL」、「HS」;などが挙げられる。
〜粒子状炭素材料〜
粒子状炭素材料としては、特に制限されることはなく、例えば、人造黒鉛、鱗片状黒鉛、薄片化黒鉛、天然黒鉛、酸処理黒鉛、膨張性黒鉛、膨張化黒鉛などの黒鉛;カーボンブラック;などを用いることができる。これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を任意の比率で併用してもよい。
これらの中でも、膨張化黒鉛が好ましい。膨張化黒鉛を用いれば、熱伝導シートの熱伝導性をより向上させることができる。
膨張化黒鉛は、例えば、鱗片状黒鉛などの黒鉛を硫酸などで化学処理して得た膨張性黒鉛を、熱処理して膨張させた後、微細化することにより得ることができる。そして、膨張化黒鉛としては、例えば、伊藤黒鉛工業株式会社製のEC1500、EC1000、EC500、EC300、EC100、EC50(いずれも商品名)等が挙げられる。
ここで、熱伝導性充填材が粒子状炭素材料である場合には、熱伝導充填材における粒子状炭素材料の含有割合は、40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、99.5質量%以下であることが好ましい。粒子状炭素材料の含有割合が上記下限値以上であれば、伝熱パスを良好に形成できるため、熱伝導シートの熱伝導性をより高めることができる。また、粒子状炭素材料の含有割合が上記上限値以下であれば、粒子状炭素材料の配合により熱伝導シートの柔軟性が低下するのを抑制し、熱伝導シートと被着体(発熱体、放熱体)との間の密着性を高めて、熱伝導シートに優れた熱伝導性を発揮させることができる。
そして、粒子状炭素材料の体積平均粒子径は、0.1μm以上であることが好ましく、1μm以上であることがより好ましく、300μm以下であることが好ましく、250μm以下であることがより好ましい。粒子状炭素材料の体積平均粒子径が上記範囲内であれば、熱伝導シートの熱伝導性を向上させることができる。なお、体積平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒子径測定装置(株式会社堀場製作所社製、LA−960シリーズ)を用いて測定することができる。
更に、粒子状炭素材料の長軸方向の平均粒子径は、30μm以上であることが好ましく、50μm以上であることがより好ましく、300μm以下であることが好ましく、200μm以下であることがより好ましい。また、粒子状炭素材料の短軸方向の平均粒子径は、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましく、30μm以下であることが好ましく、20μm以下であることがより好ましい。粒子状炭素材料の平均粒子径が上記範囲内であれば、熱伝導シートの熱伝導性を向上させることができる。なお、本明細書において、「平均粒子径」は、粒子状炭素材料をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察し、任意の50個の粒子状炭素材料について最大径(長径)および最小径(短径)を測定し、測定した長径および短径の個数平均値を算出することにより求めることができる。
粒子状炭素材料の含有割合は、熱可塑性フッ素樹脂100質量部に対して、20質量部以上であることが好ましく、30質量部以上であることがより好ましく、50質量部以上であることが更に好ましく、150質量部以下であることが好ましく、100質量部以下であることがより好ましく、90質量部以下であることが更に好ましい。粒子状炭素材料の含有割合が、熱可塑性フッ素樹脂100質量部に対して、20質量部以上150質量部以下であれば、熱伝導シートの硬さと粘着性とのバランスを向上させることができ、取扱い性を向上させることができる。また、粒子状炭素材料の含有割合が、熱可塑性フッ素樹脂100質量部に対して、30質量部以上であれば、熱伝導シートの熱伝導率を向上させることができる。更に、粒子状炭素材料の含有割合が、熱可塑性フッ素樹脂100質量部に対して、100質量部以下であれば、熱伝導シートの粘着性を向上させ、粒子状炭素材料の粉落ちを十分に防止することができる。
〜繊維状材料〜
繊維状材料として好適に使用し得る、CNTを含む繊維状炭素ナノ材料は、CNTのみからなるものであってもよいし、CNTと、CNT以外の繊維状の炭素ナノ材料との混合物であってもよい。
なお、繊維状炭素ナノ材料中のCNTとしては、特に限定されることなく、単層カーボンナノチューブおよび/または多層カーボンナノチューブを用いることができるが、CNTは、単層から5層までのカーボンナノチューブであることが好ましく、単層カーボンナノチューブであることがより好ましい。
更に、上述した繊維状炭素ナノ材料としては、特に限定されることなく、CNT製造用の触媒層を表面に有する基材上に、原料化合物およびキャリアガスを供給して、化学的気相成長法(CVD法)によりCNTを合成する際に、系内に微量の酸化剤(触媒賦活物質)を存在させることで、触媒層の触媒活性を飛躍的に向上させるという方法(スーパーグロース法;国際公開第2006/011655号参照)に準じて製造したCNTを含む繊維状炭素ナノ材料を用いることが好ましい。なお、以下では、スーパーグロース法により得られるカーボンナノチューブを「SGCNT」と称することがある。
ここで、スーパーグロース法により製造したSGCNTを含む繊維状炭素ナノ材料は、SGCNTのみから構成されていてもよいし、SGCNTに加え、例えば、非円筒形状の炭素ナノ構造体等の他の炭素ナノ構造体が含まれていてもよい。
熱伝導性充填材が、繊維状材料を含む場合には、熱伝導性充填材における繊維状材料の含有割合は、0.001質量%以上であることが好ましく、0.005質量%以上であることがより好ましく、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。繊維状材料の含有割合が上記下限値以上であれば、伝熱パスを良好に形成できるため、熱伝導シートの熱伝導性をより高めることができる。また、繊維状材料の含有割合が上記上限値以下であれば、繊維状材料の配合により熱伝導シートの柔軟性が低下するのを抑制し、熱伝導シートと被着体(発熱体、放熱体)との間の密着性を高めて、熱伝導シートに優れた熱伝導性を発揮させることができる。
−添加剤−
シートに任意に配合し得る添加剤としては、特に限定されることなく、例えば、難燃剤、可塑剤、靭性改良剤、吸湿剤、接着力向上剤、濡れ性向上剤、イオントラップ剤などが挙げられる。
そして、添加剤の配合量は、所期の効果が得られる範囲内で適宜に調節することができる。
−シートの調製方法−
熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートは、特に限定されることなく、任意のシート形成方法を用いて調製することができる。
中でも、熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートは、上述した熱可塑性フッ素樹脂と熱伝導性充填材とを含み、任意に添加剤を更に含有し得る複合材料を加圧してシート状に成形し、複合材料シートを得る工程と、複合材料シートを厚み方向に複数枚積層して、或いは、複合材料シートを折畳または捲回して、積層体を得る工程と、積層体を、積層方向に対して45°以下の角度でスライスし、シートを得る工程とを経て製造することが好ましい。上述した工程を経て製造されたシートは、積層体を構成していた複合材料シートのスライス片が並列接合されてなる構成を有しており、熱伝導性充填材が厚み方向に配向するため、厚み方向の熱伝導率に優れているからである。
ここで、得られる熱伝導シートの熱抵抗の低減およびハンドリング性の向上の観点からは、熱可塑性フッ素樹脂と熱伝導性充填材とを含むシートの厚みは、50μm以上300μm以下であることが好ましい。なお、上記シートに電子線を照射して得られる熱伝導シートは、通常、シートと同じ厚みを有している。そして、当該熱伝導シートは、発熱体と放熱体との間に挟み込んで好適に使用することができる。
[電子線の照射]
上述したシートへの電子線の照射は、特に限定されることなく、例えば酸素濃度1000質量ppm以下の低酸素濃度環境下において、電子線照射装置を用いて行うことが好ましい。低酸素濃度環境は、チャンバー内を減圧する方法やチャンバーに窒素を導入する方法で準備することができるが、チャンバーに窒素を導入する方法が生産効率上好ましい。
ここで、電子線を照射する面は、シートの片面のみであってもよいし、両面であってもよい。
そして、電子線の照射線量は、照射面当たり、50kGy以上であることが好ましく、100kGy以上であることがより好ましく、1000kGy以上であることが更に好ましく、2000kGy以上であることが特に好ましく、8000kGy以下であることが好ましく、6000kGy以下であることがより好ましい。電子線の照射線量が上記下限値以上であれば、得られる熱伝導シートの耐ポンプアウト性を十分に高めることができると共に、熱伝導シートの被着物からの剥離性(リワーク性)を高めることができる。また、電子線の照射線量が上記上限値以下であれば、得られる熱伝導シートの熱伝導性を十分に高めることができる。
なお、シートの両面に電子線を照射する場合には、少なくとも一方の表面(照射面)に対する照射線量が上記範囲内であれば、他方の表面(照射面)に対する照射線量は上記範囲外であってもよいが、シートの両方の表面(照射面)に対する照射線量が上記範囲内であることが好ましい。
<後処理工程>
任意に実施し得る後処理工程では、照射工程において電子線を照射したシートに対して後処理を施し、熱伝導シートを得る。
ここで、後処理工程においてシートに対して実施し得る処理としては、特に限定されることなく、熱伝導シートの製造において実施され得る任意の後処理を挙げることができる。
以下、本発明について実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、以下の説明において、量を表す「%」および「部」は、特に断らない限り、質量基準である。
そして、実施例および比較例において、シートの厚み、熱伝導シートの熱抵抗値、耐ポンプアウト性およびリワーク性は、下記の方法で測定および評価した。
<厚み>
シートの厚みは、デジマチックインジケーター(株式会社ミツトヨ製、ID−C112X)を用いて、1/1000mmの精度で測定した。
<熱抵抗値>
熱伝導シートの熱抵抗値は、樹脂材料熱抵抗試験器(株式会社日立テクノロジーアンドサービス製)を用いて測定した。ここで、1.0cm角の略正方形に切り出した熱伝導シートを試料とし、試料温度50℃において、比較的低圧である0.30MPaを加えた時の熱抵抗値(℃/W)と、試料温度50℃において、比較的高圧である0.80MPaを加えた時の熱抵抗値(℃/W)とをそれぞれ測定した。熱抵抗値が小さいほど熱伝導シートが熱伝導性に優れ、発熱体と放熱体との間に介在させた際の伝熱特性に優れていることを示す。
<耐ポンプアウト性>
IGBTモジュール(平面部が5cm×8cm)に熱伝導シートを貼り付け、他方にヒートシンクを組み込み、モジュール側のねじ穴2か所を3MPaのトルクで締め付けた。また、モジュール側にヒーターをセットし、モジュール側を加熱できるようにした。そして、モジュール側を125℃に加熱して30分間保持した後、ヒーターをオフにして室温で30分間放置するサイクルを300サイクル繰り返すヒートサイクル試験を実施した。そして、ヒートサイクル試験後の熱伝導性シートの状態を目視で確認し、以下の基準に従って耐ポンプアウト性を評価した。熱伝導シートに潰れ、はみ出し、裂けおよび千切れが無いほど、熱伝導シートが耐ポンプアウト性に優れていることを示す。
A:熱伝導シートの潰れなし、はみ出しなし
B:熱伝導シートの潰れあり、はみ出しあり
C:熱伝導シートの潰れあり、はみ出しあり、裂けあり
D:熱伝導シートの潰れあり、はみ出しあり、千切れあり
<リワーク性>
IGBTモジュール(平面部が5cm×8cm)に熱伝導シートを貼り付け、他方にヒートシンクを組み込み、モジュール側のねじ穴2か所を3MPaのトルクで締め付けた。また、モジュール側にヒーターをセットし、モジュール側を加熱できるようにした。そして、モジュール側を125℃に加熱して30分間保持した後、ヒーターをオフにして室温で30分間放置するサイクルを300サイクル繰り返すヒートサイクル試験を実施した。そして、ヒートサイクル試験後の熱伝導性シートを、ピンセットでつまみ、剥がしやすさ(リワーク性)を以下の基準で評価した。
A:熱伝導シートが綺麗に剥がせ、あと残りしない
B:熱伝導シートが綺麗に剥がせるが、熱伝導シートのあとが残る
C:熱伝導シートが剥がし難く、熱伝導シートのあとが残る
D:熱伝導シートがへばりついて取れない
(実施例1)
<シートの準備>
カーボンナノチューブ(日本ゼオン製、単層カーボンナノチューブ、比表面積:600m/g)を400mg量り取り、溶媒としてのメチルエチルケトン2L中に混ぜ、ホモジナイザーにより2分間撹拌し、粗分散液を得た。次に、湿式ジェットミル(株式会社常光製、製品名「JN−20」)を使用し、得られた粗分散液を湿式ジェットミルの0.5mmの流路に100MPaの圧力で2サイクル通過させて、カーボンナノチューブをメチルエチルケトンに分散させた。そして、固形分濃度0.20%の分散液を得た。
その後、得られた分散液をキリヤマろ紙(No.5A)を用いて減圧ろ過し、シート状の易分散性カーボンナノチューブ集合体を得た。
次に、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂(ダイキン工業株式会社製、商品名「ダイエルG−101」)を70部と、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂(スリーエムジャパン株式会社製、商品名「ダイニオンFC−2211」、ムーニー粘度:27ML1+4、100℃)を30部と、熱伝導性充填材である膨張化黒鉛(伊藤黒鉛工業株式会社製、商品名「EC100」、体積平均粒子径:250μm、電子顕微鏡観察における長軸方向の平均粒子径:200μm、短軸方向の平均粒子径:10〜20μm)50部および上述で得られた易分散性カーボンナノチューブ集合体0.5部とを、加圧ニーダー(日本スピンドル製)を用いて、温度150℃にて20分間撹拌混合した。次に、得られた混合物を解砕機に投入して、10秒間解砕することにより、複合材料を得た。
次いで、得られた複合材料50gを、サンドブラスト処理を施した厚み50μmのPETフィルム(保護フィルム)で挟み、ロール間隙550μm、ロール温度50℃、ロール線圧50kg/cm、ロール速度1m/分の条件にて圧延成形(一次加圧)し、厚み0.5mmの複合材料シートを得た。
続いて、得られた複合材料シートを縦150mm×横150mm×厚み0.5mmに裁断し、複合材料シートの厚み方向に120枚積層し、更に、温度120℃、圧力0.1MPaで3分間、積層方向にプレス(二次加圧)することにより、高さ約60mmの積層体を得た。
その後、二次加圧された積層体の側面を0.3MPaの圧力で押し付けながら、木工用スライサー(株式会社丸仲鐵工所製、商品名「超仕上げかんな盤スーパーメカS」)を用いて、積層方向に対して0度の角度で(換言すれば、積層された複合材料シートの主面の法線方向に)スライスすることにより、縦150mm×横60mm×厚み0.15mmのシートを得た。
<熱伝導シートの製造>
上記シートの両面に、低エネルギー電子線照射装置(浜松ホトニクス社製、L12978)を用いて、管電圧70kV、管電流0.1mA、搬送速度6.6mm/s、照射距離10mm、酸素濃度1000ppmの条件で、電子線照射(各照射面の照射線量:50kGy)を実施した。
そして、得られた熱伝導シートの熱抵抗値、耐ポンプアウト性およびリワーク性を測定または評価した。結果を表1に示す。
(実施例2)
熱伝導シートの製造時に、管電流を0.2mVに変更し、各照射面の照射線量を100kGyに変更した他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
熱伝導シートの製造時に、管電流を1.8mVに変更し、各照射面の照射線量を1000kGyに変更した他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例4)
熱伝導シートの製造時に、管電流を3.7mVに変更し、各照射面の照射線量を2000kGyに変更した他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
熱伝導シートの製造時に、管電流を11.0mVに変更し、各照射面の照射線量を6000kGyに変更した他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例6)
熱伝導シートの製造時に、管電流を14.6mVに変更し、各照射面の照射線量を8000kGyに変更した他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例7)
熱伝導シートの製造時に、管電流を5.5mVに変更し、シートの片面のみに電子線照射(照射面の照射線量:3000kGy)を実施した他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例8)
シートの準備時に、膨張化黒鉛「EC100」50部の替わりに、電気絶縁性を有する熱伝導性充填材としての窒化ホウ素粒子(Dangdong Chemical Engineering Institute Co.,Ltd.社製、商品名「HSL」、体積平均粒子径:36μm、電子顕微鏡観察における長軸方向の平均粒子径:30μm、短軸方向の平均粒子径:0.5〜3μm、六方晶窒化ホウ素粒子)130部を用いた他は、実施例4と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例9)
シートの準備時に、膨張化黒鉛「EC100」50部の替わりに、膨張化黒鉛(伊藤黒鉛工業株式会社製、商品名「EC300」、体積平均粒子径:50μm、電子顕微鏡観察における長軸方向の平均粒子径:50μm、短軸方向の平均粒子径:10〜20μm)90部を用いた他は、実施例4と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例10)
シートの準備時に、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂「ダイエルG−101」を100部用い、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂「ダイニオンFC−2211」を用いなかった他は、実施例4と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例1)
熱伝導シートの製造時に、電子線照射を実施しなかった他は、実施例1と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例2)
熱伝導シートの製造時に、電子線照射を実施しなかった他は、実施例8と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
(比較例3)
シートの準備時に、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂「ダイニオンFC−2211」を100部用い、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂「ダイエルG−101」を用いなかった他は、実施例4と同様にしてシートおよび熱伝導シートを製造した。そして、実施例1と同様にして各種評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2020019884
表1に示すように、実施例1〜10では、熱抵抗値の上昇を抑制しつつ耐ポンプアウト性を高めた熱伝導シートが得られていることが分かる。
一方、電子線を照射しなかった比較例1および2では、耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートが得られないことが分かる。
また、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を用いなかった比較例3では、耐ポンプアウト性を高めることはできるものの、熱抵抗値が上昇してしまい、熱伝導性に優れる熱伝導シートが得られないことが分かる。
本発明によれば、熱伝導性および耐ポンプアウト性に優れる熱伝導シートを得ることができる。

Claims (5)

  1. 熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含む熱伝導シートの製造方法であって、
    熱可塑性フッ素樹脂と、熱伝導性充填材とを含むシートの片面または両面に電子線を照射する工程を含み、
    前記熱可塑性フッ素樹脂が、常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂を含有することを特徴とする、熱伝導シートの製造方法。
  2. 前記熱可塑性フッ素樹脂が、常温常圧下で固体の熱可塑性フッ素樹脂を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の熱伝導シートの製造方法。
  3. 前記熱可塑性フッ素樹脂中における前記常温常圧下で液体の熱可塑性フッ素樹脂の割合が、50質量%以上90質量%以下であることを特徴とする、請求項2に記載の熱伝導シートの製造方法。
  4. 前記シートの厚みが50μm以上300μm以下であることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の熱伝導シートの製造方法。
  5. 前記電子線の照射線量が照射面当たり50kGy以上8000kGy以下であることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の熱伝導シートの製造方法。
JP2018144426A 2018-07-31 2018-07-31 熱伝導シートの製造方法 Active JP7167527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144426A JP7167527B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 熱伝導シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018144426A JP7167527B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 熱伝導シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019884A true JP2020019884A (ja) 2020-02-06
JP7167527B2 JP7167527B2 (ja) 2022-11-09

Family

ID=69589577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018144426A Active JP7167527B2 (ja) 2018-07-31 2018-07-31 熱伝導シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7167527B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022181206A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 デクセリアルズ株式会社 熱伝導シート、熱伝導シートの製造方法、電子機器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647857A (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 Asahi Chem Ind Co Ltd フッ素樹脂発泡複合シート
WO2009063534A1 (ja) * 2007-11-15 2009-05-22 Kureha Elastomer Co., Ltd. 伝熱性弾性シート及びその製造方法
WO2017145954A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 熱伝導シートおよびその製造方法、ならびに放熱装置
WO2017145957A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 熱伝導シートおよびその製造方法、ならびに放熱装置
JP2018129377A (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 日本ゼオン株式会社 熱伝導シート
JP2018203857A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 日本ゼオン株式会社 熱伝導シート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647857A (ja) * 1992-07-29 1994-02-22 Asahi Chem Ind Co Ltd フッ素樹脂発泡複合シート
WO2009063534A1 (ja) * 2007-11-15 2009-05-22 Kureha Elastomer Co., Ltd. 伝熱性弾性シート及びその製造方法
WO2017145954A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 熱伝導シートおよびその製造方法、ならびに放熱装置
WO2017145957A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 日本ゼオン株式会社 熱伝導シートおよびその製造方法、ならびに放熱装置
JP2018129377A (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 日本ゼオン株式会社 熱伝導シート
JP2018203857A (ja) * 2017-06-02 2018-12-27 日本ゼオン株式会社 熱伝導シート

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022181206A1 (ja) * 2021-02-24 2022-09-01 デクセリアルズ株式会社 熱伝導シート、熱伝導シートの製造方法、電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7167527B2 (ja) 2022-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7127710B2 (ja) 熱伝導シート
JP6947158B2 (ja) 熱伝導シートおよびその製造方法、ならびに放熱装置
JP6930523B2 (ja) 熱伝導シートおよびその製造方法、ならびに放熱装置
JP5217745B2 (ja) 熱伝導シート及びその製造方法
JP7136274B2 (ja) 熱伝導シート
JP7327574B2 (ja) 放熱装置
JP6881429B2 (ja) 積層体およびその製造方法、ならびに二次シートおよび二次シートの製造方法
JP7467024B2 (ja) 熱伝導シート
JP7167527B2 (ja) 熱伝導シートの製造方法
JP7131142B2 (ja) 熱伝導シート
JP7322382B2 (ja) 熱伝導シート
JP7400331B2 (ja) 熱伝導シートの製造方法
JP7163700B2 (ja) 熱伝導シート
JP7218510B2 (ja) 熱伝導シート
JP7172031B2 (ja) 熱伝導シートの製造方法
JP2021054876A (ja) 熱伝導シート
US10724810B1 (en) Heat conductive sheet
JP2020021817A (ja) 熱伝導シート
JP2020019883A (ja) 熱伝導シート
JP2022129990A (ja) 熱伝導シート及びその製造方法
TW202043042A (zh) 熱傳導薄片

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7167527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150