JP2020019206A - 情報処理装置、情報処理システムおよび故障診断方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムおよび故障診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成の異常に対する許容の可否の判断をユーザによって視覚的に行うことができる情報処理装置、情報処理システムおよび故障診断方法を提供する。【解決手段】画像形成装置で画像形成された画像形成物を画像読取装置で読み込んだ画像データである対象画像データの異常部分である1以上の異常画像部を特定する異常特定部と、異常画像部の異常の種類である異常画像種に対応した限度見本の画像データを特定する限度見本特定部と、対象画像データを、限度見本特定部により特定された限度見本の画像データと共に表示部に表示させる表示制御部と、操作部に対する操作入力に従って、異常画像部が許容されるか否かをそれぞれ確認する許容確認部と、許容確認部により許容されないと確認された異常画像部と、異常画像部の異常に対する対処方法と、を表示部に表示させる結果表示制御部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システムおよび故障診断方法に関する。
画像形成装置から出力された印刷物にスジまたは汚れ等の異常が見られた場合、その都度、サービスマンが、顧客の元へ出向き、異常画像を見ながら装置内の故障原因を探って、異常を解消する処置を施すサービスを行っている。しかし、異常画像が頻出した場合、それだけサービスコストが嵩み、画像形成装置の提供会社、およびそれを利用する顧客の双方のデメリットとなる。そのため、近年では、画像形成装置自体のログ情報、使用状況、および異常画像の情報(印刷物そのもの、またはスキャン画像等)を用いて、その異常が発生する原因を検証する故障診断システムが考案されている。この故障診断システムによって、サービスマンは、現地に赴かずに、または、赴いても時間をかけずに処置ができるようになる。また、サービスマンは、遠隔地からユーザ(顧客)に指示を出したり、サービスマニュアルを見るだけで、ある程度まではユーザ自身が異常に対応できるようになってきている。
このような、故障診断システムとして、ユーザごとに異なる要望に即したメンテナンスサービスを提供するために、不良画像パターンおよび画像形成装置のステータス情報等の診断情報に応じた適切な対処方法を、所定の通信回線を介してユーザが選択可能な形態で通知するシステムが開示されている。(特許文献1参照)
しかしながら、特許文献1に記載されたシステムでは、通知された対処方法によって故障に対する処理を必ず行うという前提があり、ユーザの判断基準に基づく処理または処理の要否の判断が一切反映されないという問題点がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像形成の異常に対する許容の可否の判断をユーザによって視覚的に行うことができる情報処理装置、情報処理システムおよび故障診断方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像形成装置で画像形成された画像形成物を画像読取装置で読み込んだ画像データである対象画像データの異常部分である1以上の異常画像部を特定する異常特定部と、前記異常画像部の異常の種類である異常画像種に対応した限度見本の画像データを特定する限度見本特定部と、前記対象画像データを、前記限度見本特定部により特定された前記限度見本の画像データと共に表示部に表示させる表示制御部と、操作部に対する操作入力に従って、前記異常画像部が許容されるか否かをそれぞれ確認する許容確認部と、前記許容確認部により許容されないと確認された前記異常画像部と、該異常画像部の異常に対する対処方法と、を前記表示部に表示させる結果表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成の異常に対する許容の可否の判断をユーザによって視覚的に行うことができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、異常画像種限定画面の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち異常画像の検知処理(目視検視)の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち異常画像の検知処理(自動検知)の流れの一例を示すフローチャートである。 図9は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち限度見本比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図10は、限度見本比較画面の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち診断結果表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、判断結果表示画面の一例を示す図である。 図13は、原因部の詳細表示のダイアログボックスの一例を示す図である。 図14は、対処方法の詳細表示のダイアログボックスの一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理システムおよび故障診断方法の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、画像形成装置10a、10bと、情報処理装置20と、サーバ30と、を含み、互いにネットワーク2を介してデータ通信が可能となっている。ネットワーク2は、例えば、LAN(Local Area Network)またはインターネット等である。なお、ネットワーク2は、複数のネットワークを含むものとしてもよく、有線および無線のネットワークが混在して含まれているものとしてもよい。
画像形成装置10a、10bは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有するMFP(Multifunction Peripheral:複合機)である。なお、図1に示す情報処理システム1では、2台の画像形成装置(10a、10b)が含まれるものとしているが、これに限定されるものではなく、1台または3台以上の画像形成装置が含まれるものとしてもよい。また、画像形成装置10a、10bについて、任意の画像形成装置を示す場合、または総称する場合、単に「画像形成装置10」と称するものとする。
情報処理装置20は、画像形成装置10で画像形成(印刷)されたテストチャートのスキャン画像データ(対象画像データ)を用いて故障診断処理を行う装置である。情報処理装置20は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、またはスマートフォン等である。なお、本実施形態では、情報処理装置20は、PCであるものとして説明する。また、図1に示す情報処理システム1では、1台の情報処理装置20が含まれるものとしているが、これに限定されるものではなく、複数の情報処理装置20が含まれれるものとしてもよい。
サーバ30は、画像形成装置10で画像形成されたテストチャートのスキャン画像データ、および当該スキャン画像データを用いた故障診断結果を示す情報等を蓄積する装置である。サーバ30は、例えば、ワークステーション等で構成される。なお、図1に示す情報処理システム1では、1台のサーバ30が含まれるものとしているが、これに限定されるものではなく、複数のサーバ30が含まれれるものとしてもよい。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、コントローラ501と、操作表示部502と、スキャナ部503と、画像処理部504と、プリンタ部505と、ファックスI/F506と、通信I/F507と、を備える。
コントローラ501は、画像形成装置10全体の制御、ならびに、描画処理、通信処理および操作表示部502からの入力処理等を制御するコントローラ501は、CPU(Central Processing Unit)501aと、メモリ501bと、を含む。
CPU501aは、画像形成装置10全体の動作を制御する演算装置である。メモリ501bは、CPU501aのワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)、ファームウェア等を記憶するROM(Read Only Memory)、および補助記憶装置のような不揮発性の記憶装置を含む。なお、メモリ501bは、図2において、コントローラ501に含まれるように図示されているが、補助記憶装置の場合は、コントローラ501外に設置されるものとしてもよい。
操作表示部502は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ501に対する入力を受け付ける(操作機能)と共に、画像形成装置10の状態等を表示(表示機能)する装置である。
スキャナ部503は、コントローラ501からの指令に従って、画像形成装置10に載置された用紙から画像データとして読み取るスキャナ機能を実現する装置である。
画像処理部504は、コントローラ501からの指令に従って、スキャナ部503により読み取られたスキャン画像データ、通信I/F507を介して受信したプリントジョブデータ、画像形成装置10内部で有する画像データ等に対して各種画像処理等を行う装置である。画像処理部504は、例えば、画像処理用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成される。
プリンタ部505は、コントローラ501からの指令に従って、通信I/F507を介して受信したプリントジョブデータにより印刷物を出力する装置である。
ファックスI/F506は、外部装置と画像形成装置10との間でファックス機能によりデータを送受信するインターフェースである。
通信I/F507は、ネットワーク2を利用して外部とデータを通信するためのインターフェースである。通信I/F507は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に対応したNIC(Network Interface Card)等である。
なお、図2に示す画像形成装置10のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
(情報処理装置のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係る情報処理装置20は、CPU601と、主記憶装置602と、入力装置603と、出力装置604と、補助記憶装置605と、通信I/F606と、備え、各装置は互いにバス609を介してデータ通信が可能となっている。
CPU601は、情報処理装置20全体の動作を制御する演算装置である。主記憶装置602は、CPU601のワークエリアとして使用される揮発性の記憶装置である。
入力装置603は、マウスまたはキーボード等の入力装置である。なお、例えば、情報処理装置20がタブレット端末またはスマートフォンである場合、タッチパネルの操作入力を受け付ける操作機能が、入力装置603に対応する。出力装置604は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。
補助記憶装置605は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置であり、画像形成装置10から受信したコンディションデータおよび画像データ等の各種データ、ならびにプログラム等を記憶するストレージである。
通信I/F606は、ネットワーク2を利用して外部とデータを通信するためのインターフェースである。通信I/F606は、例えば、TCP/IPに対応したNIC(Network Interface Card)等である。
なお、図3に示す情報処理装置20のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
(情報処理システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の機能ブロックの構成、および動作の概要について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1の画像形成装置10は、チャート出力指令取得部101(取得部)と、検知対象データ送信部102と、通信部111と、操作部112と、表示制御部113と、表示部114と、記憶部115と、画像形成部116と、スキャナ部117(画像読取装置)と、を有する。
チャート出力指令取得部101は、後述する故障診断処理において、異常画像を検知するためのテストチャートを出力(印刷)するための指令を、情報処理装置20から通信部111を介して取得する機能部である。
検知対象データ送信部102は、スキャナ部117によりテストチャートを読み取ったスキャン画像データ、および、画像形成装置10のコンディションデータを、通信部111を介して情報処理装置20へ送信する機能部である。ここで、コンディションデータとは、画像形成装置10の動作のログ、画像の色味の補正情報、出力枚数、および部品の情報等の画像形成装置10の動作状態および設定状態を示す情報である。なお、情報処理装置20へ送信するスキャン画像データおよびコンディションデータをまとめて「検知対象データ」と称する場合がある。
通信部111は、外部機器(例えば、情報処理装置20およびサーバ30)との間でデータの送受信を行う機能部である。通信部111は、図2に示す通信I/F507、およびCPU501aがプログラムを実行することによって実現される。
操作部112は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。操作部112は、図2に示す操作表示部502の操作機能によって実現される。
表示制御部113は、表示部114の表示制御を行う機能部である。
表示部114は、表示制御部113の制御に従って、操作ボタン、各種通知情報、および設定情報等を表示する機能部である。表示部114は、図2に示す操作表示部502の表示機能によって実現される。
記憶部115は、スキャナ部117により読み取られた画像データ、および各種設定情報等を記憶する機能部である。記憶部115は、図2に示すメモリ501bによって実現される。
画像形成部116は、プリントジョブデータ等により印刷物を出力する機能部である。画像形成部116は、図2に示すプリンタ部505によって実現される。
スキャナ部117は、画像形成装置10に載置された用紙から画像データとして読み取る機能部である。スキャナ部117は、図2に示すスキャナ部503によって実現される。
上述のチャート出力指令取得部101、検知対象データ送信部102および表示制御部113は、図2に示すCPU501aが対応するプログラムを実行することによって実現される。なお、チャート出力指令取得部101、検知対象データ送信部102および表示制御部113の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGA(Field−Programmable Gate Array)またはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
なお、図4に示した画像形成装置10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示す画像形成装置10において、独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能として構成してもよい。一方、図4に示す画像形成装置10において、1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
図4に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1の情報処理装置20は、異常種設定部201と、チャート出力指令部202と、検知対象データ取得部203と、異常特定部204と、特徴量設定部205と、限度見本特定部206と、判定部207と、許容確認部208と、色分け制御部209(結果表示制御部の一例)と、診断結果制御部210(結果表示制御部の一例)と、通信部211と、操作部212と、表示制御部213と、表示部214と、記憶部215と、を有する。
異常種設定部201は、ユーザによる操作部212を介した操作により限定選択された異常画像種を、ユーザが検知を所望する異常画像種として設定する機能部である。なお、異常種設定部201は、検知対象となる異常画像種の優先順位を設定できるものとしてもよい。異常種設定部201により設定された異常画像種の情報は、例えば、記憶部215に記憶される。
チャート出力指令部202は、後述する故障診断処理において、異常種設定部201により設定された異常画像種の異常を検知するためのテストチャートを出力(印刷)させるための指令を、通信部211を介して画像形成装置10へ送信する機能部である。
検知対象データ取得部203は、画像形成装置10における検知対象データを、画像形成装置10から通信部211を介して取得する機能部である。検知対象データ取得部203は、例えば、取得した検知対象データを記憶部215に記憶させる。
異常特定部204は、検知対象データに含まれるスキャン画像データにおいて、異常種設定部201により設定された異常画像種についての異常と目される部分(異常画像部)を特定する機能部である。
目視(手動)検知の場合、ユーザは、表示部214に表示されたスキャン画像データ上で目視により異常が発生していると判断した領域を、操作部212を介して選択操作する。そして、異常特定部204は、ユーザによる操作部212を介した操作(ドラッグ操作等)により選択された領域を、異常画像部として特定する。自動検知の場合、異常特定部204は、スキャン画像データにおいて異常が発生していると目される部分を、異常画像部として自動で特定する。ここで、目視(手動)検知とは、スキャン画像データにおいて、ユーザの目視により、異常が発生していると判断している領域(異常画像部)を選択し、当該選択された領域での特徴量を手動で入力する検知モードである。一方、自動検知とは、スキャン画像データにおいて、異常特定部204により異常が発生していると目される部分(異常画像部)を自動で特定し、特定された異常画像部での特徴量を自動で算出する検知モードである。ここで、特徴量とは、着目する画像領域での形状(スジ帯か、斑点か、不定か等)、大きさ(縦横方向の幅、斑点の直径等)、濃度(濃いか薄いか、画素値等)、周期性(周期性の有無、周期性がある場合のピッチ等)、および色版(異常が出ている版)等の異常画像部を特徴付ける定性的な内容(種類)および定量的な数値をいう。
なお、目視検知および自動検知については、情報処理システム1の仕様によりいずれかの検知モードに予め固定で決まっているものとしてもよく、または、いずれかの検知モードに切り替えられるものとしてもよい。
特徴量設定部205は、異常特定部204により特定された異常画像部における特徴量を設定する機能部である。
目視検知の場合、ユーザは、特定された異常画像部の情報(RGB画素値、縦横の幅等)を確認し、当該情報を基に、操作部212を介して特徴量を入力する。特徴量設定部205は、ユーザによる操作部212を介した操作により入力された特徴量を、異常画像部における特徴量として設定する。自動検知の場合、特徴量設定部205は、特定された異常画像部の情報に基づいて特徴量を算出し、算出した特徴量を、異常画像部における特徴量として設定する。
なお、目視検知の場合、ユーザにより選択された異常画像部の情報から、特徴量を入力するものとしているが、これに限定されるものではなく、ユーザにより選択された異常画像部の情報から、特徴量設定部205により自動で特徴量が算出されるものとしてもよい。
限度見本特定部206は、特徴量設定部205により設定された特徴量に対応する異常画像種を特定し、当該異常画像種に対応する、異常の度合いを段階的に示す限度見本の画像データを特定する機能部である。限度見本特定部206は、特定した限度見本の画像データ、および当該画像データの特徴量を記憶部215から読み出す。なお、限度見本特定部206により特定された限度見本の画像データ、および当該画像データは、画像形成装置10に記憶されており、限度見本特定部206は、特定した限度見本の画像データおよびその特徴量を、画像形成装置10から通信部211を介して受信するものとしてもよい。
判定部207は、実画像であるスキャン画像データが、限度見本特定部206により特定された、異常の度合いを段階的に示す限度見本の画像データのうちどの段階(ランク)の画像データに近いかを判定する機能部である。また、判定部207は、スキャン画像データが、どのランクとどのランクとの間に相当するかを判定する。
許容確認部208は、ユーザによる操作部212を介した許容の可否の選択操作の結果により、実画像であるスキャン画像データが許容できるか否かを確認する機能部である。すなわち、対象となっている異常画像種について、スキャン画像データが、正常な画像データであるものとして許容できるか否かの判断をユーザに委ねていることになる。
色分け制御部209は、許容確認部208により許容されないものとして確認されたスキャン画像データにおける異常画像部を、原因部別にマーカ等で色分け表示するように制御する機能部である。
診断結果制御部210は、検知対象データ取得部203により取得されたコンディションデータ、および、特徴量設定部205により設定された特徴量等に基づいて、異常画像部ごと(異常画像種および異常の原因部分(原因部)ごと)に対応する対処方法をリスト表示するように制御する機能部である。診断結果制御部210は、例えば、異常種設定部201によって設定された異常画像種の優先順位に従ってリストを表示してもよい。または、診断結果制御部210は、例えば、一度対処を行った原因部について再度異常が発生した場合、前回の処置から時間が経っていない場合、または、コンディションデータから原因部の部品の寿命に余裕があると推測される場合等には、発生した異常の原因部としての可能性が低いと判断し、その対処方法の重要度に重み付けをして、重み付けした重要度の高い順にリスト表示するものとしてもよい。
通信部211は、外部機器(例えば、画像形成装置10およびサーバ30)との間でデータの送受信を行う機能部である。通信部211は、図3に示す通信I/F606、およびCPU601がプログラムを実行することによって実現される。
操作部212は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。操作部212は、図3に示す入力装置603によって実現される。
表示制御部213は、出力装置604の表示制御を行う機能部である。
表示部214は、表示制御部213の制御に従って、各種画面および各種情報等を表示する機能部である。表示部214は、図3に示す出力装置604によって実現される。
記憶部215は、検知対象データ、および各種設定情報等を記憶する機能部である。記憶部215は、図3に示す補助記憶装置605によって実現される。
上述の異常種設定部201、チャート出力指令部202、検知対象データ取得部203、異常特定部204、特徴量設定部205、限度見本特定部206、判定部207、許容確認部208、色分け制御部209、診断結果制御部210、および表示制御部213は、図3に示すCPU601が対応するプログラムを実行することによって実現される。なお、異常種設定部201、チャート出力指令部202、検知対象データ取得部203、異常特定部204、特徴量設定部205、限度見本特定部206、判定部207、許容確認部208、色分け制御部209、診断結果制御部210、および表示制御部213の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
なお、図4に示した情報処理装置20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示す情報処理装置20において、独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能として構成してもよい。一方、図4に示す情報処理装置20において、1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(情報処理システムの故障診断処理の流れ)
図5は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、異常画像種限定画面の一例を示す図である。図5および図6(さらに、後述する図7〜図14)を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の故障診断処理の流れについて説明する。
<ステップS11>
まず、情報処理装置20は、画像形成装置10に対する故障診断について、異常の種類である異常画像種の限定の必要性の有無を選択するように促す。ユーザによる操作部212を介した操作により、異常画像種の限定を選択した場合(ステップS11:Yes)、ステップS12へ遷移し、限定を選択しない場合(ステップS11:No)、ステップS13へ移行する。
<ステップS12>
ユーザによる操作部212を介した操作により異常画像種の限定が選択された場合、情報処理装置20の表示制御部213は、例えば、図6に示すような異常画像種限定画面を、表示部214に表示させる。ユーザは、異常画像種限定画面を確認し、検知を所望する異常画像種を限定する操作を操作部212を介して行う。情報処理装置20の異常種設定部201は、ユーザによる操作部212を介した操作により限定選択された異常画像種を、ユーザが検知を所望する異常画像種として設定する。例えば、図6に示す異常画像種限定画面において、ユーザは、検知を所望する異常画像種のアイコンをクリックすることによって選択状態にし、「異常画像種を限定」ボタンを押下することによって、異常種設定部201は、選択された異常画像種を設定する。これによって、後述するチャート出力指令部202によって、設定された異常画像種に対応したテストチャートを出力させるための指令が送信され、異常特定部204によって、設定された異常画像種についての異常と目される部分(異常画像部)が特定されることになる。また、このように、ユーザにより異常画像種が限定されることによって、異常について提示する情報の煩雑さを低減することができ、ユーザが望む異常に関する情報のみを表示させることができる。また、異常画像種限定画面において、「異常画像種を限定しない」ボタンが押下された場合、異常種設定部201は、いずれの異常画像種も限定せず、すべての異常画像種を検知するものとして設定する。
なお、上述したように、異常種設定部201は、検知対象となる異常画像種の優先順位を設定できるものとしてもよい。これによって、後述する診断結果制御部210による異常画像種および異常の原因部分(原因部)ごとに対応する対処方法のリスト表示において、優先順位に従って表示することが可能になる。
異常種設定部201は、設定した異常画像種およびその優先順位の情報を、記憶部215に記憶させる。
例えば、図6に示す異常画像種限定画面では、異常画像種として、「スジ帯」、「白スジ帯/白抜け」、「汚れ(斑点など)」、「ムラ/濃度薄い」および「その他」についてそれぞれ限定することが可能となっている。また、図6に示すように、ユーザは、限定した異常画像種のうち、どの異常画像種について優先して検知を行うかについての優先順位を設定操作できるものとしてもよい。図6に示す例では、「スジ帯」の異常画像種について優先順位第1位を示す「優先1」が設定され、「汚れ(斑点など)」の異常画像種について優先順位第2位を示す「優先2」が設定され、「ムラ/濃度薄い」の異常画像種について優先順位第3位を示す「優先3」が設定されている。具体的な優先順位の設定操作方法としては、例えば、それぞれの異常画像種のアイコンをクリック操作により限定した順序に従って優先順位が設定されるものとすればよい。なお、図6の異常画像種限定画面に示す異常画像種は一例を示すものであり、これらに限られるものではなく、他の異常画像種を限定操作することが可能であってもよい。
そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
情報処理装置20のチャート出力指令部202は、異常種設定部201により設定された異常画像種の異常を検知するためのテストチャートを出力(印刷)させるための指令を、通信部211を介して画像形成装置10へ送信する。画像形成装置10のチャート出力指令取得部101は、異常画像を検知するためのテストチャートを出力(印刷)するための指令を、情報処理装置20から通信部111を介して取得する。そして、画像形成装置10の画像形成部116は、チャート出力指令取得部101により取得された当該指令に従って、異常種設定部201により設定された異常画像種の異常を検知するためのテストチャートを印刷出力する。このように、異常画像種に応じたテストチャートを用いることによって、異常の検知(異常画像部の特定)がしやすくなる。なお、テストチャートは、異常画像種に対応したチャートであることに限定されるものではなく、固定のテストチャート(例えば、いずれの異常画像種にも対応したテストチャート)であってもよい。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
画像形成装置10のスキャナ部117は、画像形成部116により印刷出力されたテストチャートを画像データ(スキャン画像データ)として読み取る(スキャンする)。具体的には、例えば、ユーザによって、画像形成部116により印刷出力されたテストチャートがコンタクトガラスに載置され、ユーザによる操作部112を介した操作によって、スキャナ部117がテストチャートの読取り動作を行うものとすればよい。または、情報処理装置20からのスキャン動作指令に従って、スキャナ部117による読取り動作が実行されるものとしてもよい。また、スキャナ部117は、画像形成部116によって印刷出力される用紙の搬送経路の後段に設置されるものとし、テストチャートが印刷出力された用紙を当該搬送経路上でそのまま読取り動作を行う構成であってもよい。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
画像形成装置10の検知対象データ送信部102は、スキャナ部117によりテストチャートを読み取ったスキャン画像データ、および、画像形成装置10のコンディションデータを検知対象データとして、通信部111を介して情報処理装置20へ送信する。具体的な画像形成装置10と情報処理装置20との間での検知対象データの送受信の方法としては、スキャナ部117により読み取られた画像データを指定のアドレスに電子メールで送信する「スキャンtoメール」の機能に基づく方法、または、情報処理装置20側で有するアプリケーション(検知対象データ取得部203の機能を含む)の機能により、画像形成装置10側で読み取られた画像データを受信する方法、等が挙げられる。
情報処理装置20の表示制御部213は、通信部211を介して受信した検知対象データのうちスキャン画像データを、表示部214に表示させる。そして、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
図7は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち異常画像の検知処理(目視検視)の流れの一例を示すフローチャートである。図8は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち異常画像の検知処理(自動検知)の流れの一例を示すフローチャートである。図7および図8を参照しながら、上述の図5のステップS16での異常画像の検知処理の詳細について説明する。
ステップS16では、検知対象データ取得部203により取得されたスキャン画像データについて異常画像が存在する部分(異常画像部)があるか否かを検知する処理が行われる。ここでの異常画像部の検知では、スキャン画像データにおいて異常と目される部分(異常画像部)の特定、および、当該異常画像部の特徴量を設定が行われ、上述のように、目視(手動)検知および自動検知の検知モードがある。以下、それぞれの検知モードでの動作を説明する。まず、図7を参照しながら、目視検知について説明する。
<<ステップS161>>
情報処理装置20の異常特定部204は、表示部214に表示されたスキャン画像データにおいて、異常種設定部201により設定された異常画像種ごとに、ユーザによる操作部212を介した操作(ドラッグ操作等)により選択された領域を、異常画像部として特定する。異常特定部204は、特定した異常画像部の情報(スキャン画像データにおける座標情報等)を、記憶部215に記憶させる。そして、ステップS162へ移行する。
<<ステップS162>>
ユーザは、特定された異常画像部の情報(RGB画素値、縦横の幅等)を確認し、当該情報を基に、操作部212を介して特徴量を入力する。情報処理装置20の特徴量設定部205は、ユーザによる操作部212を介した操作により入力された特徴量を、異常画像部における特徴量として設定する。特徴量設定部205は、設定した特徴量を、異常画像部に関連付けて、記憶部215に記憶させる。そして、ステップS163へ移行する。
<<ステップS163>>
ユーザは、1つの異常画像部の選択および特徴量の入力を終了した後、他の異常画像部の選択および特徴量の入力を行う場合(ステップS163:No)、ステップS161へ戻り、すべての異常画像部の選択および特徴量の入力が終了した場合(ステップS163:Yes)、目視検知による異常画像の検知処理を終了する。
以上のような、目視検知による異常画像の検知処理によって、ユーザ(またはカスタマエンジニア)が気になる異常画像を定性的に観察し、柔軟に選択することができる。
次に、図8を参照しながら、自動検知について説明する。
<<ステップS161a>>
情報処理装置20の異常特定部204は、スキャン画像データにおいて、異常種設定部201により設定された異常画像種ごとに異常が発生していると目される部分を、異常画像部として自動で特定する。異常特定部204は、特定した異常画像部の情報(スキャン画像データにおける座標情報等)を、記憶部215に記憶させる。そして、ステップS162aへ移行する。
<<ステップS162a>>
情報処理装置20の特徴量設定部205は、異常特定部204により特定された異常画像部の情報に基づいて特徴量を算出し、算出した特徴量を当該異常画像部における特徴量として設定する。特徴量設定部205は、設定した特徴量を、異常画像部に関連付けて、記憶部215に記憶させる。以上で、自動検知による異常画像の検知処理を終了する。
以上のような、自動検知による異常画像の検知処理によって、定性的には確認できない異常も検知することができ、精度の高い数値的な結果を得ることができる。
図7および図8に示した目視検知および自動検知による異常画像の検知処理が終了した後、図5におけるステップS17へ移行する。
<ステップS17>
図9は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち限度見本比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。図10は、限度見本比較画面の一例を示す図である。図9および図10を参照しながら、上述の図5のステップS17での限度見本比較処理の詳細について説明する。
<<ステップS171>>
情報処理装置20の限度見本特定部206は、特徴量設定部205により設定された特徴量に対応する異常画像種を特定し、当該異常画像種に対応する、異常の度合いを段階的に示す限度見本の画像データを特定する。限度見本特定部206は、特定した限度見本の画像データ、および当該画像データの特徴量を記憶部215から読み出す。そして、表示制御部213は、図10に示すように、表示部214に表示した限度見本比較画面において、スキャン画像データを表示させると共に、限度見本特定部206により読み出された限度見本の画像データを表示させる。このように、実画像であるスキャン画像データと共に、限度見本の画像データを表示させ、さらに、異常の度合いを段階的に示す限度見本の画像データを表示させるにことによって、ユーザ(またはカスタマエンジニア)は、後述する異常画像部の許容の可否の判断を行いやすくなる。この場合、段階的な異常の度合いを示す限度見本の画像データのランクごとに、評価としてのOK/NGが割り当てられており、表示制御部213は、どの限度見本の画像データがOKなのかNGなのかが明確となるように表示する。図10に示す限度見本比較画面の例では、「あいうえお」という文字を含む限度見本画像データとして、ランク1〜5(No.1〜No.5)の異常の度合いを段階的に示す画像データが表示されている。また、段階的な異常の度合いを示す限度見本の画像データのうち、ランク1および2の画像データは、評価がNGであることが示され、ランク3〜5の画像データは、評価がOKであることが示されている。そして、ステップS173の終了に合わせて、ステップS174へ移行する。
<<ステップS172>>
ステップS171の処理と並列して、情報処理装置20の判定部207は、実画像であるスキャン画像データが、異常画像部の特徴量に基づいて、限度見本特定部206により特定された、異常の度合いを段階的に示す限度見本の画像データのうちどの段階(ランク)の画像データに近いかを判定する。そして、表示制御部213は、図10に示すように、表示部214に表示した限度見本比較画面において、限度見本画像データと比較がしやすいように実画像であるスキャン画像データを表示させると共に、当該スキャン画像データがどのランクの限度見本の画像データに近いかを示す情報を表示させる。図10に示す限度見本比較画面の例では、表示制御部213は、スキャン画像データがどのランクの限度見本の画像データに近いかを示す情報として「最も近い限度見本:3」と表示させている。
また、判定部207は、スキャン画像データが、異常画像部の特徴量に基づいて、どのランクとどのランクの間に相当するかを判定する。そして、表示制御部213は、図10に示すように、限度見本比較画面において、スキャン画像データがどのランクとどのランクの間に相当するのかを示す情報を表示させる。図10に示す限度見本比較画面の例では、表示制御部213は、スキャン画像データがどのランクとどのランクの間に相当するのかを示す情報として、「ランク3とランク4の間」と表示させている。
なお、判定部207は、異常の度合いを段階的に示す限度見本の画像データのうちどの段階(ランク)の画像データに近いかを判定すること、および、どのランクとどのランクの間に相当するかを判定することの双方を行うことに限定されるものではなく、少なくとも一方の判定を行うものとしてもよい。このように、双方の判定のうち少なくとも一方の判定を行い、その判定結果を表示することによって、ユーザ(またはカスタマエンジニア)の異常画像部の許容の可否の判断がしやすくなる。そして、ステップS173へ移行する。
<<ステップS173>>
ステップS171における限度見本の画像データの表示、およびステップS172におけるスキャン画像データに近いランクの表示等によって、ユーザは、スキャン画像データの異常画像部の印刷状態について許容できるか否かを判断することになる。この判断のための補助的な情報を表示するために、判定部207は、さらに、スキャン画像データの異常画像部が許容されることを推奨するか、許容されないことを推奨するかの判定を行う。具体的には、判定部207は、スキャン画像データが、評価がOKの限度見本の画像データに近い場合、許容されることを推奨するものと判定し、評価がNGの限度見本の画像データに近い場合、許容されないことを推奨するものと判定する。そして、表示制御部213は、判定部207の判定結果に基づいて、上述の補助的な情報として、スキャン画像データの異常画像部が許容されるべきか、または、許容されないべきかを推奨する表示を行う。図10に示す限度見本比較画面の例では、判定部207によりスキャン画像データが許容されることを推奨すると判定された場合を示し、表示制御部213により「許容できる」ボタンにオーバーラップして「推奨」マークが表示されている。これによって、ユーザ(またはカスタマエンジニア)は、推奨の表示を参考にすることができるので、画像評価に慣れていない場合においても、画像異常部の許容の可否の判断がしやすくなる。そして、ステップS171の終了に合わせて、ステップS174へ移行する。
<<ステップS174>>
ユーザは、ステップS171〜S173で表示された内容に基づいて、スキャン画像データの異常画像部の印刷状態について許容できるか否かを選択する。具体的には、ユーザは、限度見本比較画面において、スキャン画像データの異常画像部の印刷状態が許容できるものと判断した場合、「許容できる」ボタンを押下する。この場合、当該異常画像部について対処する作業はないものとされる。一方、ユーザは、スキャン画像データの異常画像部の印刷状態が許容できないものと判断した場合、「許容できない」ボタンを押下する。この場合、ユーザは、当該異常画像部について、異常の原因およびその対象方法を確認し、実際の対処を行うことになる。情報処理装置20の許容確認部208は、ユーザによる操作部212を介した許容の可否の選択操作の結果により、実画像であるスキャン画像データの異常画像部の印刷状態が許容できるか否かを確認する。許容確認部208は、記憶部215に記憶されている異常画像部の情報に関連付けて、当該異常画像部の許容の可否の情報を記憶させる。そして、ステップS175へ移行する。なお、ボタンの表記は「許容できる」、「許容できない」に限定されず、同趣旨の表記であればいずれでもよい。例えば、「対処しない」、「対処する」、または、「OK」、「NG」等の表記であってもよい。
<<ステップS175>>
限度見本比較画面において、ユーザにより「許容できる」ボタン、または「許容できない」ボタンが押下された場合、表示制御部213は、図10に示すように、他の異常画像部の比較を行うためのボタン、および、比較を終了するかを選択するためのボタンを表示させる。ユーザにより、続けて他の異常画像部の比較を行うために「次の異常画像の比較へ」ボタンが押下された場合(ステップS175:No)、ステップS171およびステップS172へ戻る。一方、ユーザにより、すべての異常画像部の限度見本との比較を終了するため「確認を終了する」ボタンが押下された場合(ステップS175:Yes)、限度見本比較処理を終了する。
図9に示した限度見本比較処理が終了した後、図5におけるステップS18へ移行する。
<ステップS18>
ステップS17において、許容確認部208によりすべての異常画像部について印刷状態が許容できると確認されている場合(ステップS18:Yes)、故障診断処理を終了し、いずれかの異常画像部について印刷状態が許容できないことが確認されている場合(ステップS18:No)、ステップS19へ移行する。
<ステップS19>
図11は、実施形態に係る情報処理システムの故障診断処理のうち診断結果表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12は、判断結果表示画面の一例を示す図である。図13は、原因部の詳細表示のダイアログボックスの一例を示す図である。図14は、対処方法の詳細表示のダイアログボックスの一例を示す図である。図11〜図14を参照しながら、上述の図5のステップS19での診断結果表示処理の詳細について説明する。
<<ステップS191>>
情報処理装置20の色分け制御部209は、許容確認部208により許容されないものとして確認されたスキャン画像データにおける異常画像部を、原因部別にマーカ等で色分け表示するように、表示制御部213に指示する。表示制御部213は、色分け制御部209からの指示を受けて、表示部214に表示された診断結果表示画面において、スキャン画像データ上において、異常画像部ごとに、原因部別にマーカ等で色分け表示させる。
図12に示す診断結果表示画面では、スキャン画像データ上に、異常画像種が「スジ」である異常画像部においては黒のマーカで色分け表示され、異常画像種が「ポチ」である異常画像部においては赤のマーカ(囲い線)で色分け表示され、異常画像種が「流星」である異常画像部においては青のマーカ(囲い線)で色分け表示されている。
なお、原因部別にマーカ等で色分け表示するものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、異常画像部別、原因部別、原因部の原因別、または、異常画像種別のうち少なくともいずれかによって色分け表示するものとしてもよい。これによって、異常画像部について視覚的に分かりやすく、異常の原因および対処方法との関連付けがしやすくなる。そして、ステップS192へ移行する。
<<ステップS192>>
情報処理装置20の診断結果制御部210は、検知対象データ取得部203により取得されたコンディションデータ、および、特徴量設定部205により設定された特徴量等に基づいて、異常画像部ごと(異常画像種および異常の原因部分(原因部)ごと)に対応する対処方法をリスト表示するように、表示制御部213に指示する。表示制御部213は、診断結果制御部210からの指示を受けて、表示部214に表示された診断結果表示画面において、上述の対処方法のリスト表示を行う。これによって、異常画像部が視覚的に分かりやすく、異常の原因および対処方法との関連付けがしやすくなる。また、コンディションデータおよび特徴量等から異常画像部の対処方法を導出しているので、異常画像部に対する対処として精度の高い方法を選択することができる。
診断結果制御部210は、例えば、異常種設定部201によって設定された異常画像種の優先順位に従ってリストを表示してもよい。または、診断結果制御部210は、例えば、一度対処を行った原因部について再度異常が発生した場合、前回の処置から時間が経っていない場合、または、コンディションデータから原因部の部品の寿命に余裕があると推測される場合等には、発生した異常の原因部としての可能性が低いと判断し、その対処方法の重要度に重み付けをして、重み付けした重要度の高い順にリスト表示するものとしてもよい。このように、優先順位または重要度が高い順にリストを表示することによって、優先度の高い処置から作業を行うことが可能となる。
図12に示す診断結果表示画面では、異常画像部ごとに対応する対処方法のリストとして、例えば、異常画像種が「現像」、原因部が「現像」、原因が「トナー落ち」、対処方法が「調整/通紙」であるリストが、マーカ色「青」と関連付けられて表示されている。また、異常画像種が「ポチ」、原因部が「PCU」(Photoconductor Unit)、原因が「感光体汚れ」、対処方法が「交換」であるリストが、マーカ色「赤」と関連付けられて表示されている。このように、リストには、異常画像部に色分けして表示されるマーカの情報も含まれて表示されるので、異常画像部と、リストの情報との関連付けがしやすいような表示構成となっている。そして、ステップS193へ移行する。
<<ステップS193>>
ユーザは、診断結果表示画面に表示されている異常画像部と、対処方法のリストとを確認し、異常画像部の原因部、またはその対処方法の詳細情報の表示の要否を判断する。原因部または対処方法の詳細情報の表示を行う場合(ステップS193:Yes)、ステップS194へ移行し、詳細情報の表示を行わない場合(ステップS193:No)、診断結果表示処理を終了する。
<<ステップS194>>
ユーザは、診断結果表示画面において異常画像部を確認し、着目した異常画像部の原因部の詳細を確認したい場合、当該原因部の表示近傍に配置された「詳細」ボタンを、操作部212を介してクリック操作する。診断結果制御部210は、クリック操作された「詳細」ボタンに対応する原因部の詳細情報を示す画面を表示するように、表示制御部213に指示する。表示制御部213は、診断結果制御部210からの指示を受けて、当該原因部の詳細情報を示す画面を表示部214に表示させる。
図12に示す診断結果表示画面において、「現像」の原因部に対応する「詳細」ボタンが押下された場合、診断結果制御部210は、例えば、図13に示すような原因部の詳細情報を示す画面を表示させる。図13に示す詳細情報を示す画面では、現像部の部品情報、費用および対処時間の詳細を説明する情報が表示されている。
また、ユーザは、診断結果表示画面において異常画像部を確認し、着目した異常画像部についての対処方法の詳細を確認したい場合、当該対処方法の表示近傍に配置された「詳細」ボタンを、操作部212を介してクリック操作する。診断結果制御部210は、クリック操作された「詳細」ボタンに対応する対処方法の詳細情報を示す画面を表示するように、表示制御部213に指示する。表示制御部213は、診断結果制御部210からの指示を受けて、当該対処方法の詳細情報を示す画面を表示部214に表示させる。
図12に示す診断結果表示画面において、「調整/通紙」の対処方法に対応する「詳細」ボタンが押下された場合、診断結果制御部210は、例えば、図14に示すような対処方法の詳細情報を示す画面を表示させる。図14に示す詳細情報を示す画面では、「調整/通紙」の対処方法の具体的な対処手順を示す情報が表示されている。
このように、詳細情報として部品情報、対処時間および対処手順等を表示させることによって、ユーザ(またはカスタマエンジニア)は、対処方法の選択を目的に応じて行いやすくなる。
なお、上述の原因部または対処方法の詳細情報の表示は、情報処理装置20の表示部214に表示させるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、詳細情報を、画像形成装置10の表示部114(操作表示部502)に表示させてもよく、指定のメールアドレスに送信するものとしてもよく、サーバ30に送信するものとしてもよく、タブレット端末またはスマートフォンのブラウザ画面またはアプリ画面に表示させるものとしてもよい。このうち、指定のメールアドレスに送信したり、サーバ30に送信するものとした場合、ユーザのみでは対応できないような特定の対処方法でも、専門のカスタマーエンジニア等に通知することが可能となる。
また、1つの異常画像部、または1つの原因部に対応する対処方法は、複数存在する場合もある。この場合、複数の対処方法の詳細情報をそれぞれ表示することを可能とすれば、ユーザは複数の対処方法の詳細情報から自由に選択することができる。また、この場合、過去に画像形成装置10と同じタイプの画像形成装置で同様の使われ方をしている場合に発生した異常を示す画像データ、およびその対処結果の情報を、サーバ30等に蓄積しておき、過去の画像データと、上述のスキャン画像データとを比較した際に、同様の現象(特徴量)が得られたと確認できたものに関しては、同様の対処方法を推奨することもできる。
また、図5に示すフローでは、ステップS17の限度見本比較処理を行った後、ステップS19の診断結果表示処理を行うものとしているが、これに限定されるものではなく、ステップS19の診断結果表示処理を独立して行う、すなわち、ステップS16で特定された異常画像部についてはすべて診断結果表示処理の対象とされるものとしてもよい。
以上で、診断結果表示処理を終了する。
図11に示した診断結果表示処理が終了した後、図5におけるステップS20へ移行する。
<ステップS20>
ユーザ(またはカスタマーエンジニア)は、表示された異常画像部に対応する原因部の原因の対処方法の詳細情報(診断結果)に従って、対処(処置)を行う。以上により、情報処理システム1の故障診断処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、印刷出力したテストチャートをスキャナ部117で読み取ってスキャン画像データを生成し、異常画像部の異常画像種を特定して、当該異常画像種の限度見本の画像データを、スキャン画像データと共に表示させる。そして、異常画像部ごとに印刷状態について許容できるか否かをユーザが選択することが可能となっている。これによって、異常と判断された部分(異常画像部)についてすべてに対して対処を行うのではなく、スキャン画像データと限度見本画像データとを表示させることにより、異常画像部ごとに許容の可否についてユーザによって視覚的に行うことができる。
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、異常画像部を、異常の原因部別(または、異常画像部別、原因別、異常画像種部別等でもよい)に色分け表示すると共に、異常の原因、および対処方法を表示するものとしている。これによって、原因部別等によって色分け表示されるので、異常画像部を分かりやすく認識することができ、それに対応した原因および対処方法を把握することができるので、実際に対処の作業に移行しやすくなる。
なお、以上の実施形態では情報処理装置20がPCであるものとして説明したが、上述のように、タブレット端末またはスマートフォンであってもよい。さらに、画像形成装置10の操作表示部502に独自のCPU等が備わっている場合、この操作表示部502を情報処理装置20として適用することも可能である。ここで、情報処理装置20が上述の各種情報機器である場合、それぞれの構成の補足事項および利点等について説明する。
まず、情報処理装置20が、上述の実施形態で説明したように、PCである場合、通常、ユーザにとって見やすい程度の表示装置である出力装置604(表示部214)を備えているので、スキャン画像データ等の複数の画像および情報を一度に多くを見ることができる。また、上述の実施形態で説明した各種の操作を行いやすく操作性が高い。
また、情報処理装置20が、タブレット端末またはスマートフォンである場合、画像形成装置10とのデータの送受信は無線通信、またはBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により行うものとすればよい。また、画像形成装置10は、テストチャートを印刷出力し、スキャナ部117により読み取ってスキャン画像データを生成した場合、当該スキャン画像データおよびコンディションデータ等の必要なデータをQR(Quick Response)コード(登録商標)に変換して表示部114に表示させ、それを情報処理装置20によって読み取るものとしてもよい。また、タブレット端末またはスマートフォンである情報処理装置20は、PCにおける表示画面よりも小さいので、限度見本比較処理においては、例えば、スキャン画像データのランクと最も近いランクの限度見本の画像データのみを表示するものとすればよい。また、情報処理装置20は、診断結果表示処理においては、例えば、色分け表示する異常画像部については複数の異常画像部を一度に表示させるのではなく、1つの異常画像部を拡大表示し、順次他の異常画像部を表示することができるようにすればよい。また、情報処理装置20は、例えば、対処方法のリスト表示については、スクロールできるようにし、一度に表示できるリスト数を限定するようにすればよい。このように、情報処理装置20がタブレット端末またはスマートフォンである場合は、比較的操作が慣れているユーザが多いため、画像形成装置10との同時操作も可能となる。
また、情報処理装置20が、画像形成装置10の操作表示部502であるものとした場合、画像形成装置10および情報処理装置20が一体の装置として考えることができるので、上述のようにネットワーク2を介した検知対象データの送受信の必要がなく、テストチャートの印刷出力から診断結果表示処理まで、すべて画像形成装置10で行うことが可能となる。また、操作表示部502である情報処理装置20は、PCにおける表示画面よりも小さいので、限度見本比較処理においては、例えば、スキャン画像データのランクと近いランクのいくつかの限度見本の画像データのみを表示するものとすればよい。また、情報処理装置20は、診断結果表示処理においては、例えば、対処方法のリスト表示については、スクロールできるようにし、一度に表示できるリスト数を限定するようにすればよい。このように、情報処理装置20が、画像形成装置10の操作表示部502であるものとした場合は、故障診断処理が画像形成装置10上で完結でき、他の装置が必要ではなくなる。
また、上述の実施形態において、情報処理システム1の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係る情報処理システム1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(CPU501a、601)が上述の記憶装置(例えば、メモリ501b、補助記憶装置605)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1 情報処理システム
2 ネットワーク
10、10a、10b 画像形成装置
20 情報処理装置
30 サーバ
101 チャート出力指令取得部
102 検知対象データ送信部
111 通信部
112 操作部
113 表示制御部
114 表示部
115 記憶部
116 画像形成部
117 スキャナ部
201 異常種設定部
202 チャート出力指令部
203 検知対象データ取得部
204 異常特定部
205 特徴量設定部
206 限度見本特定部
207 判定部
208 許容確認部
209 色分け制御部
210 診断結果制御部
211 通信部
212 操作部
213 表示制御部
214 表示部
215 記憶部
501 コントローラ
501a CPU
501b メモリ
502 操作表示部
503 スキャナ部
504 画像処理部
505 プリンタ部
506 ファックスI/F
507 通信I/F
601 CPU
602 主記憶装置
603 入力装置
604 出力装置
605 補助記憶装置
606 通信I/F
609 バス
特開2003−043867号公報

Claims (17)

  1. 画像形成装置で画像形成された画像形成物を画像読取装置で読み込んだ画像データである対象画像データの異常部分である1以上の異常画像部を特定する異常特定部と、
    前記異常画像部の異常の種類である異常画像種に対応した限度見本の画像データを特定する限度見本特定部と、
    前記対象画像データを、前記限度見本特定部により特定された前記限度見本の画像データと共に表示部に表示させる表示制御部と、
    操作部に対する操作入力に従って、前記異常画像部が許容されるか否かをそれぞれ確認する許容確認部と、
    前記許容確認部により許容されないと確認された前記異常画像部と、該異常画像部の異常に対する対処方法と、を前記表示部に表示させる結果表示制御部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記異常特定部により特定された前記異常画像部の情報に基づいて特徴量を算出して設定する特徴量設定部を、さらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記異常特定部は、前記操作部に対する操作入力により選択された前記対象画像データ上の領域を前記異常画像部として特定し、
    前記操作部に対する操作入力によって前記異常画像部の特徴量として入力されたものを該異常画像部の特徴量として設定する特徴量設定部を、さらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記限度見本特定部は、異常の度合いを段階的にランク分けをした態様で前記限度見本の画像データを特定し、
    前記表示制御部は、前記ランク分けをした前記限度見本の画像データをそれぞれ前記表示部に表示させる請求項2または3に記載の情報処理装置。
  5. 前記対象画像データが、前記異常画像部の前記特徴量に基づいて、どのランクの前記限度見本の画像データに近いのかについての判定、または、どのランクとどのランクの前記限度見本の画像データの間に相当するのかについての判定のうち少なくともいずれかの判定を行う判定部を、さらに備え、
    前記表示制御部は、前記判定部の結果を前記表示部に表示させる請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記表示制御部は、前記判定部の判定結果に基づいて、前記対象画像データの前記異常画像部が許容されるべきか、または、許容されないべきかを推奨する旨を前記表示部に表示させる請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記結果表示制御部は、
    前記対象画像データにおける前記各異常画像部を、原因部ごと、原因ごと、前記異常画像部ごと、または、異常の種類ごとの少なくともいずれかによって色分け表示する色分け制御部と、
    前記異常画像部ごとに対応する前記対処方法をリスト表示する診断結果制御部と、
    を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記画像形成装置のコンディションデータを取得する取得部を、さらに備え、
    前記診断結果制御部は、前記コンディションデータ、および、前記異常画像部の特徴量に基づいて、前記異常画像部ごとに、少なくとも異常の原因部、および前記対処方法をリスト表示する請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記診断結果制御部は、前記対処方法として、対応する前記異常画像部の原因部について部品情報、対処時間、および対処手順を表示する請求項7または8に記載の情報処理装置。
  10. 前記診断結果制御部は、表示する前記対処方法のリストに、該対処方法に対応する前記異常画像部について前記色分け制御部により色分け表示された色の情報を含ませる請求項7〜9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記異常特定部が前記対象画像データにおいて特定するための前記異常画像部の異常の種類である異常画像種を、前記操作部に対する操作入力に従って設定する異常種設定部を、さらに備え、
    前記異常特定部は、前記対象画像データにおいて前記異常画像種ごとに前記異常画像部を特定する請求項7〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記異常種設定部は、前記異常画像種を設定すると共に、該異常画像種ごとの優先順位を設定し、
    前記診断結果制御部は、前記優先順位に従って、前記異常画像部ごとに対応する前記対処方法をリスト表示する請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記診断結果制御部は、前記異常画像部の前記原因部について前回異常が発生してからの時間、前記画像形成装置のコンディションデータ、および、前記原因部の部品の寿命のうち少なくともいずれか1つに基づく重要度の順に、前記異常画像部ごとに対応する前記対処方法をリスト表示する請求項7〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記異常特定部は、特定の異常画像種に対応した前記画像形成物に基づく前記対象画像データから、該異常画像種に対応する前記異常画像部を特定する請求項1〜13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記画像形成装置により実現される請求項1〜14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 画像形成を行う画像形成装置と、前記画像形成装置の故障診断を行う情報処理装置と、を含む情報処理システムであって、
    前記画像形成装置は、
    所定のチャートを画像形成して画像形成物を出力する画像形成部と、
    前記画像形成物を画像読取装置で読み込んだ画像データである対象画像データを前記情報処理装置に送信する送信部と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記送信部から受け取った前記対象画像データの異常部分である1以上の異常画像部を特定する異常特定部と、
    前記異常画像部の異常の種類である異常画像種に対応した限度見本の画像データを特定する限度見本特定部と、
    前記対象画像データを、前記限度見本特定部により特定された前記限度見本の画像データと共に表示部に表示させる表示制御部と、
    操作部に対する操作入力に従って、前記異常画像部が許容されるか否かをそれぞれ確認する許容確認部と、
    前記許容確認部により許容されないと確認された前記異常画像部と、該異常画像部の異常に対する対処方法と、を前記表示部に表示させる結果表示制御部と、
    を備えた情報処理システム。
  17. 画像形成装置で画像形成された画像形成物を画像読取装置で読み込んだ画像データである対象画像データの異常部分である1以上の異常画像部を特定する異常特定ステップと、
    前記異常画像部の異常の種類である異常画像種に対応した限度見本の画像データを特定する限度見本特定ステップと、
    前記対象画像データを、特定した前記限度見本の画像データと共に表示部に表示させる表示制御ステップと、
    操作部に対する操作入力に従って、前記異常画像部が許容されるか否かをそれぞれ確認する許容確認ステップと、
    許容されないと確認した前記異常画像部と、該異常画像部の異常に対する対処方法と、を前記表示部に表示させる結果表示制御ステップと、
    を有する故障診断方法。
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