JP2020018968A - 移送方法及び装置、並びに塗布方法 - Google Patents

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堀江 邦明
Kuniaki Horie
邦明 堀江
三弘 鍋嶋
Mitsuhiro Nabeshima
三弘 鍋嶋
村山 隆史
Takashi Murayama
隆史 村山
大祐 佐土原
Daisuke Sadohara
大祐 佐土原
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Abstract

【課題】薄い基板であっても破損させることなく安定的に保持して移送し、ディップコート法において上記の無効領域をより小さく抑える移送装置及び方法、並びに塗布方法を提供する。【解決手段】樹脂部形成ユニット26は、基板10の端縁部10pに凸部としての樹脂部31を形成する。移送装置21は、樹脂部31が上方となる状態で起立姿勢としている基板10を、第1保持部材41と第2保持部材42とを有する保持具27により、樹脂部31を挟持するように、または保持具27が樹脂部31と下方から係合するように、保持した状態で吊り上げて移送する。移送工程後に、保持具27による保持は解除される。樹脂部31は、保持解除の後に剥ぎ取られる。【選択図】図2

Description

本発明は、移送方法及び装置、並びに塗布方法に関する。
湿式の塗布方法として、塗膜の材料となる塗布液をコート槽内に収容し、そこに処理対象物(ワーク)としての板状基材(基板)を浸漬してから引き上げるディップコート法は、他の湿式の塗布方法と比較して量産性に優れ、設備コスト及び製造コストを共に抑えることができる。さらに、ディップコート法は、厚みを均一に制御することも可能であり、ガラスインターポーザー等において形成する高精度な膜など、様々な種類の膜を形成する上で非常に有効な手法である。
ディップコート法に使用する塗布液には、空気に接することにより劣化など変質してしまうものがある。例えば、空気中の水分に接するとその水分で加水分解する塗布液である。このように空気と接触することにより変質する塗布液は、コート槽に貯留されている間に液面が空気に触れているので、長時間放置しておくと劣化してしまう。
また、空気との接触により変質しやすい塗布液を使用した場合には、浸漬して引き上げた基板上の被膜も、空気に触れることで加水分解することがあり、引き上げ環境に応じて、得られる膜の特性が変わってしまう。例えば、引き上げ中に空気中の水分量が変化すると、得られる膜は均一ではなくなる。また、複数の基板に対して順次、膜を形成する場合には、引き上げ環境に応じて特性が互いに異なる膜が個々の基板に形成されてしまう。
そこで、特許文献1には、塗布液を貯留する槽本体の上部に、塗布液の液面を覆うように蓋を設け、この蓋に、鉛直に起立した姿勢の基板を昇降することにより出し入れするための開口を形成したコート槽が記載されている。蓋は、開口側の端部が液面に向かって延びており、これによって、塗布液の劣化を抑制するとともに、一定品質の膜を再現性よく形成している。
また、特許文献2には、ディップコート法において、複数枚の矩形状の基板の1つの角部が上端となるようにし、チャッキング機構を備えた移送装置によりコート槽まで移送し、浸漬する手法が記載されている。チャッキング機構は、互いに反対方向に往復動する一対のスライド部材を有しており、これら一対のスライド部材の一方にはガラス基板の一面側に当接する第1爪部を、他方には第1爪部と対向する位置にてガラス基板の他面側に当接する第2爪部を有している。特許文献2では、これら第1爪部と第2爪部とにより、ガラス基板を把持している。
特開2014−117634号公報 特開平4−190867号公報
ディップコート法での塗布に供するガラス製の基板には、厚みが1mmあるいはそれよりも非常に薄いものがある。そのような薄いガラス製の基板は、把持の具合によっては、ひびが入ったり割れるといった破損が発生する。また、把持が不安定である場合には、特許文献1に記載されるようなスリット状の開口で基板を出し入れする際に、基板が開口の端部に接触してしまう場合がある。このような接触によっても基板が割れたり、あるいは、形成した膜がこのような接触によりダメージを受けることがある。
また、基板のうち、把持された把持領域は、塗布できない無効領域、いわゆるエッジイクスクルージョンとなる。把持具が液中に液没してしまうと、基板を引き上げたときにその把持具から塗布液がたれてしまうから、把持部を塗布液に接触させることはできないのが通常である。そこで、無効領域をより小さく抑えて、塗膜を基板のより広い面積に形成する手法が望まれている。
本発明は、薄い基板であっても破損させることなく安定的に保持して移送し、ディップコート法において上記の無効領域をより小さく抑える移送方法及び移送装置、ならびに塗布方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の移送方法は、凸部形成工程と、移送工程と、保持解除工程とを有し、板状基材を保持具により保持して移送する。凸部形成工程は、板状基材の端縁部に、突出した凸部を形成する。移送工程は、凸部が上方となる状態で起立姿勢としている板状基材を、板状基材の第1基材面側に配される第1保持部材と第2基材面側に配される第2保持部材とを有する保持具により凸部を挟持するように、または保持具が凸部と下方から係合するように、保持した状態で吊り上げて移送する。保持解除工程は、移送工程後に、保持具による保持を解除する。
凸部形成工程は、樹脂からなる樹脂部を上記凸部として形成する樹脂部形成工程であることが好ましい。樹脂部形成工程は、塗工工程と、硬化工程とを有することが好ましい。塗工工程は、板状基材を起立姿勢にした状態で、板状基材の周縁のうち上側の上記端縁部に、樹脂と硬化することにより樹脂を生成する硬化性化合物とのいずれかを含有する塗工液を塗工する。硬化工程は、塗工により形成した塗工部を硬化することにより上記樹脂部にする。硬化性化合物は、光照射により硬化する光硬化性化合物と、加熱により硬化する熱硬化性化合物と、乾燥により硬化する乾燥硬化性化合物とのいずれであってもよい。
凸部形成工程は、板状基材を起立姿勢にした状態で、板状基材の周縁のうち上側の上記端縁部に、水ガラスを塗工液として塗工、またはセラミックスを含有する塗工液を塗工する塗工工程と、塗工により形成した塗工部を硬化することにより、上記凸部にする硬化工程とを有していてもよい。
塗工工程は、板状基材の端面に塗工液を塗工することが好ましい。
第1保持部材は、第1基材面側に配され、第1基材面に沿って並ぶ複数の第1爪を有し、第2保持部材は、第2基材面側に配され、第2基材面に沿って並ぶ複数の第2爪を有することが好ましい。
本発明の移送装置は、凸部形成ユニットと、支持具と、保持具と、変位機構とを備え、板状基材を保持具により保持して移送する。凸部形成ユニットは、板状基材の端縁部に、突出した凸部を形成する。支持具は、凸部が上方となる状態で板状部材を起立姿勢に支持する。保持具は、板状基材の第1基材面側に配される第1保持部材と他方の基材面側に配される第2保持部材とを有し、凸部を挟持するようにまたは凸部と下方から係合するように、板状基材を保持する。変位機構は、保持具を変位させる。
本発明の塗布方法は、凸部形成工程と、移送工程と、塗布工程と、保持解除工程とを有し、塗布液が収容されたコート槽の塗布液に、板状基材を浸漬することにより塗布する。凸部形成工程は、板状基材の端縁部に、突出した凸部を形成する。移送工程は、凸部が上方となる状態で起立姿勢としている板状基材を、板状基材の第1基材面側に配される第1保持部材と他方の基材面側に配される第2保持部材とを有する保持具により凸部を挟持するように、または保持具が凸部と下方から係合するように、保持した状態で吊り上げてコート槽へ移送する。塗布工程は、コート槽の塗布液に浸漬することにより塗布液を塗布する。保持解除工程は、塗布工程後に、保持具による保持を解除する。
本発明によれば、薄い基板であっても破損させることなく安定的に保持して移送し、ディップコート法において上記の無効領域をより小さく抑えることができる。
積層体の層構成を示す構成図である。 塗布設備の説明図である。 塗工工程の説明図である。 剥取工程の説明図である。 保持の説明図である。 保持具の斜視概略図である。 保持具の説明図である。 保持の説明図である。 保持の説明図である。 樹脂部及び保持の説明図である。 樹脂部及び保持の説明図である。 樹脂部及び保持の説明図である。 保持具の説明図である。 保持部の説明図である 別の保持具の説明図である。
本発明により製造されるものとしては、板状基材(以下、基板と称する)10の一方の第1基材面(以下、第1基板面と称する)と反対側の第2基材面(以下、第2基板面と称する)との両面に機能膜11が形成された積層体12等があり、例えばガラスインターポーザーに用いられる。ガラスインターポーザーは、シリコン基板と実装部との間に配される部材であり、シリコン基板と実装部との熱膨張の影響を緩和する等の機能を有する。
基板10としてはガラスが用いられる。機能膜11は、基板10の両面、すなわち、第1基板面10Aと第2基板面10Bとに形成される。なお、ガラスインターポーザーに用いる積層体12の場合には、第1基板面10Aから第2基板面10Bへ基板10を貫通する貫通孔が設けられているが、図1においては貫通孔の図示は略してある。後述の塗布工程により塗膜はこの貫通孔の壁面にも形成される。
製造されるものはガラスインターポーザーに限定されない。例えば損傷しやすいガラスと機能膜との積層構造を有する種々の積層体など、ディップコート法で製造できる公知の積層体であってよい。このような例としては、太陽電池パネルに用いられるカバーガラスがあり、カバーガラスは、ガラスと反射防止膜との積層体である。
図2において、本発明の一実施形態である塗布設備20は、矩形の基板10に機能膜11を形成するためのものである。塗布設備20は、移送装置21と、コート槽22とを備える。移送装置21は、移送元からコート槽22を経て移送先に基板10を順次移送するためのものである。移送装置21は、複数の基板10を支持する支持台25と、樹脂部形成ユニット26と、保持具27と、変位機構28とを備える。
支持台25は、複数の基板10のそれぞれを起立した姿勢(以下、起立姿勢と称する)で支持する支持具の一例である。支持台25は、台本体25aと、台本体25a上に複数の仕切り板25bとを備える。複数の仕切り板25bは、それぞれ起立姿勢で、間隔をあけて、互いに平行に配されている。仕切り板25bと仕切り板25bとの間に基板10を挿入することで、基板10は起立姿勢を保持された状態で台本体25a上に載置される。また、基板10は、矩形の上側の一辺が水平となる状態で載置されている。隣り合う仕切り板25b同士の間隔は、支持対象物である基板10の厚みに応じて適宜設定される。なお、基板10は、この例では長方形または正方形としているが、他の矩形、あるいは円形であってもよい。
この例では、支持台25に配置した状態で、後述の樹脂部31を形成しており、そのため樹脂部形成ユニット26は支持台25の上方に設けてある。ただし、樹脂部形成ユニット26の位置は、支持台25の上方に限られず、樹脂部31を形成する場所に応じて決定すればよい。
樹脂部形成ユニット26は、基板10の端縁部10pに、樹脂からなる樹脂部31を形成するためのものである。基板10は、移送の際に、この樹脂部31を介して保持具27に保持される。なお、樹脂部31には、樹脂以外の成分が含まれていても構わない。樹脂部31は、基板10から突出した凸部の一例であり、したがって、樹脂部形成ユニット26は、凸部を形成する凸部形成ユニットの一例である。凸部としては樹脂部31に限られず、樹脂部31の代わりに、例えば、ケイ素系化合物からなるケイ素部や、セラミックスからなるセラミックス部などでもよい。すなわち、凸部は基板10から突出していればよく、素材は特に限定されない。
樹脂部形成ユニット26は、塗工ノズル32と光源33とを備える。塗工ノズル32は、先端の開口(図示無し)から塗工液36を出し、これにより、基板10の周縁部のうち、端面10sを含む端縁部10pに、塗工液36からなる突出した塗工部37が形成される(塗工工程)。この例の塗工ノズル32には、塗工ノズル32を変位させるノズル変位機構(図示無し)が設けられており、塗工ノズル32を移動させて、端縁部10pに塗工部37を形成している。
塗工液36は、硬化性化合物を含む液である。なお、塗工液36は、樹脂部31を構成する樹脂が溶剤に溶けている溶液であってもよい。硬化性化合物は、樹脂部31を構成する樹脂を硬化により生成する化合物である。硬化性化合物は、特に限定されず、例えば、光の照射(光照射)により硬化する光硬化性化合物と、加熱により硬化する熱硬化性化合物と、乾燥により硬化する乾燥硬化性化合物等が挙げられる。また、硬化性化合物は、例えば液体の硬化性化合物や公知の接着剤等であってもよく、室温(25℃)程度で硬化するような液体の硬化性化合物(例えば1液性の硬化性化合物や2液性の硬化性化合物等)であってもよい。ただし、後工程で樹脂部31を剥ぎ取る場合には、基板10から剥ぎ取り可能な程度の接着力を示すものとする。本例では光硬化性化合物を用いており、紫外線で硬化する紫外線硬化性化合物を用いている。なお、硬化性化合物は、モノマーとオリゴマーとポリマーとのいずれでもよい。
用いることができる光硬化性化合物としては、アクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられる。用いることができる熱硬化性化合物としては、エポキシ樹脂、メラミン系樹脂、ポリウレタン等が挙げられる。用いることができる乾燥硬化性化合物としては、溶剤系接着剤等が挙げられる。
この例では樹脂部31を形成するから、塗工液36として、硬化性化合物を含有する液、もしくは、樹脂を含有する液を用いるが、凸部を構成する素材に応じて塗工液を決めればよい。例えば、前述のケイ素系部を凸部として形成する場合には、水ガラスを塗工液として用いることができる。水ガラスは、ケイ酸ナトリウムである。すなわち水ガラスは無水ケイ酸(SiO)と酸化ソーダ(NaO)との混合物であり、無水ケイ酸と酸化ソーダとの混合比率は特に限定されず、市販品など公知のものを用いることができる。また、前述のセラミックス部を凸部として形成する場合には、セラミックスを含有する液体を塗工液として用いることができ、市販品など公知のものを用いることができる。セラミックスを含有する液体を用いる場合には、速乾性のものを用いると凸部の形成効率がよく、好ましい。
光源33は、塗工部37に光を照射することにより塗工部37を樹脂部31にするためのものである。前述のように本例では硬化性化合物として紫外線硬化性化合物を用いているから、光源33には紫外線を射出する紫外線光源を用いている。なお、この例では、端縁部10pの図2紙面奥行方向の全域に設けた塗工部37に光が照射されるように、奥行方向に延びた光源33を用いている。この光照射により、塗工部37に含まれる硬化性化合物は硬化して前述の樹脂になり、基板10の端縁部10pから突出した樹脂部31が生成される(硬化工程)。以上のようにして、樹脂部形成ユニット26では、塗工工程と硬化工程とを含む樹脂部形成工程が行われる。
光源33には、光源33を図2の水平方向に移動させる光源変位機構(図示無し)を設けてある。この光源変位機構により、塗工ノズル32により塗工部37が形成された基板10に対して、順次光を照射することができる。なお、光源変位機構により光源を奥行方向に変位させることにより、奥行方向に形成した塗工部37に光を照射してもよい。例えば、塗工ノズルと光源とを一体型にして、これらを一体に移動させることにより、塗工しながら、形成された塗工部37に対して光照射を行うことで、塗工と硬化との迅速化を図れる。また、塗工部37が形成された複数枚の基板10に対して、これらをまとめて光照射してもよい。なお、塗工ノズル32及び光源33は、基板10及び塗工部37に対して相対的に移動すれば塗工及び光照射はできるから、塗工ノズル32及び光源33を固定し、例えば支持台25を移動させるなどにより基板10を移動してもよい。
光源33の光の射出により塗工ノズル32の先端で塗工液36が固まってしまう場合には、光源33と塗工ノズル32との間に遮光板を設ける、あるいは、射出面から出た光の広がり方(配光)が狭い光源、すなわち狭角配光の光源(例えばLED(Light Emission Diode,発光ダイオード)チップ等)を用いることが好ましい。これらにより光源33から塗工ノズル32の先端への光照射が抑制され、その結果、塗工ノズル32の先端で塗工液36が固まることが抑えられる。
硬化性化合物が熱硬化性化合物である場合には、光源33の代わりに、塗工部37を加熱する加熱器を設ければよい。加熱器としては、例えば加熱した気体(例えば空気など)を送出する加熱送風部や、エネルギー線(赤外線など)照射により塗工部37を加熱する例えばエネルギー線照射ヒータなどが挙げられる。また、硬化性化合物が乾燥硬化性化合物である場合には、乾燥した気体(例えば空気など)を送り出す乾燥送風機などを設ければよい。このように、硬化性化合物の硬化の種類に応じて、塗工部を硬化して樹脂部を形成する硬化部は選択される。
保持具27は、上下方向及び水平方向に移動可能とされており、第1保持部材41と第2保持部材42とを備える。第1保持部材41は基板10の第1基板面10A側に配され、第2保持部材42は第2基板面10B側に配される。これら第1保持部材41と第2保持部材42とは、これらを移動させる移動機構(図示無し)が内蔵されている支持部材43に設けられており、この支持部材43の下部で、互いの先端の距離が増減する方向にスライド移動する。基板10を保持する際には、第1保持部材41と第2保持部材42とは互いの距離を小さくし、保持を解除する際には互いの距離を大きくする。ただし、第1保持部材41と第2保持部材42とはスライド移動機構でなくてもよく、互いの先端が開閉する開閉機構であってもよい。
変位機構28は保持具27を上下方向と水平方向とに変位させるためのものである。変位機構28は、保持具27に接続しており、昇降機構28aと水平移動機構28bとを有する。昇降機構28aは、保持具27を上下方向(鉛直方向)に移動させる。例えば、支持台25に載置されている基板10上では、第1保持部材41と第2保持部材42とで基板10を保持する保持開始位置に保持具27を下降させ、保持開始位置において下降を停止させる。また、保持した基板10を支持台25から上昇させる際、もしくは、基板10を保持する際など、基板10を上方向に移動する際には、変位機構28は保持具27を上昇させる。なお、保持の方法の詳細については、別の図面を用いて後述する。
水平移動機構28bは、保持具27を水平方向に移動させる。具体的には、支持台25の上方からコート槽22の上方へ、及び、コート槽22の上方から次工程を行う場所の上方へ基板10をする場合に、変位機構28は保持具27を水平方向で移動させる。
これら保持具27と変位機構28とにより、基板10は保持された状態で吊り上げられ、その状態で、移送元である支持台25からコート槽22へ、そしてコート槽22から次工程を行う移送先へと移送される(移送工程)。
コート槽22は、ディップコート法により塗布を行うためのものである。コート槽22は、基板10の第1基板面10Aと第2基板面10Bとに塗布液51からなる被膜(図示無し)を形成するためのものであり、槽本体55と、蓋56とを備える。槽本体55は、塗布液51を貯留する。
蓋56は、貯留されている塗布液51の液面51s上の雰囲気と外部空間とを仕切るためのものであり、液面51sを覆うように槽本体55の上部に配される。蓋56には、起立姿勢、具体的には鉛直な起立姿勢の基板10が昇降して通過するための開口56aが形成されている。保持具27は、液面51sにできるだけ近づいた位置にまで下降するようにしているので、開口56aは、保持具27が通過できる程度に、できるだけ小さなサイズに形成されており、本例では図2紙面奥行方向に延びたスリット状としてある。なお、下降した際の保持具27は開口56aよりも上部に位置してもよい。その場合には、開口56aは、被膜が形成された状態の基板10が通過できる程度のサイズに形成してあればよい。開口56aをできるだけ小さく形成することで、液面51s上の雰囲気と外部空間とをより効果的に仕切り、塗布液51の劣化が抑えられる。
塗布液51は、機能膜11(図1参照)を形成するためのものである。塗布液51は、この中に基板10が浸漬された後に、上方へ引きあがられることにより第1基板面10Aと第2基板面10Bとに塗布液51が塗布されて被膜を形成し(塗布工程)、その後の工程での所定の処理により、被膜は機能膜11となる。所定の処理とは、例えば被膜を乾燥する乾燥処理や、光を照射する光照射処理などが挙げられ、塗布液51に含まれる化合物に応じて処理の種類は決められる。本例ではこれらの処理が終わった後に、樹脂部31を剥ぎ取っている(剥取工程)が、樹脂部31は、後述のように、保持具27による保持をするためのものであるから、剥ぎ取りは、保持を解除した(保持解除工程)の後であればいずれのタイミングで行ってもよい。また、後の工程で、端縁部10p以外のみを使用する場合、あるいは、基板10の端縁部10pを切除する場合には、剥取工程を行わなくてもよい。
被膜及び機能膜11の厚みは、例えば塗布液51からの基板10の引き上げ速度を調整することにより、制御することができる。具体的には、引き上げ速度を大きく(速く)するほど厚みを大きく(厚く)することができ、引き上げ速度を小さく(遅く)するほど厚みを小さく(薄く)することができる。これは、塗布液51と基板10との界面で、塗布液51の表面張力及び/または凝集力等により基板10に被膜として付着している塗布液51を液面51s下の塗布液51が引き戻そうとする力が働くからである。したがって、その力は、引き上げ速度を大きくした方が短い時間働くために厚みを大きくする方向に機能し、一方、引き上げ速度を小さくしたほうが長い時間働くため厚みが小さくする方向に機能する。
被膜及び機能膜11の厚みと引き上げ速度との関係は、塗布液51の性状(液質)を変更すること、上記の表面張力を変更すること、あるいは、被膜の乾燥速度を変更することにより、変えることができる。表面張力及び乾燥速度は、塗布液51の溶剤の量や種類によって調整することができる。また、乾燥速度は、塗布を行う装置(例えばコート槽)の構成を変えることによっても調整できる。例えば、コート槽22の開口56aの上方に乾燥気体を供給する気体供給部を設け、塗布液51から引き上げ中の基板10の被膜に対して乾燥気体を供給する場合には、その供給流量を調整することで被膜の乾燥速度を調整できる。
塗工工程及び剥取工程について図3及び図4を参照しながら説明する。塗工ノズル32は前述のノズル変位機構により、図3に示すように水平方向と上下方向とのいずれにも変位する。これにより、塗工ノズル32を下方向へ変位させることにより基板10の上端に近づける、水平方向に変位させることにより基板10の上端を例えばなぞるように変位させる、上方へ変位させることにより基板10から遠ざける、といった移動が可能とされている。
塗工ノズル32は、基板10の上端に近づいてから塗工液36を出し、塗工を開始する。そして、基板10の上側の端面10sに沿うように、図3における横方向に塗工ノズル32を移動させる。この移動中に、塗工液36を塗工ノズル32から連続的に出すことにより塗工液36は端面10sの図2紙面奥行方向に延びた状態に塗布され、その結果、同方向に延びた塗工部37が端面10sのみもしくは端面10sを含む端縁部10pに形成される。この例では端面10sを含む端縁部10pに塗工部37を形成している。
ただし、端面10sに沿った移動中に、塗工液36を塗工ノズル32から間欠的に出してもよい。これにより塗工液36は端面10sの延びた方向において断続的に塗布され、その結果、同方向において部分的な複数の塗工部37が端面10sのみもしくは端面10sを含む端縁部20pに形成される。このように、塗工部37は、端面10sのみもしくは端面10sを含む端縁部20sに、矩形の基板10の一辺で延びた態様で形成してもよいし、部分的に複数の領域をもって形成されてもよい。部分的に複数の領域をもって塗工部37を形成する場合には、図3の横方向において、第1保持部材41(図2参照)の後述の複数の第1爪61a(図5参照)と複数の第2爪62b(図5参照)とのそれぞれが対向する位置に塗工部37を形成する。
塗工ノズル32は、塗工液36を出すこと(以下、出液と称する)を停止した後、もしくは出液の停止と同時に、端面10sから遠ざけるように変位させる。これにより塗工部37から離れる際の塗工ノズル32の先端にかけて塗工液36は伸びた状態を経て、切れる。これにより、塗工部37には形成の終端に、塗工液36が角(つの)のように立ち上がった突起PPが形成される。この突起PPは、硬化工程を経て得られた樹脂部31においても図4に示すように残る。前述の通り、樹脂部31は、基板10を保持具27により保持するためのものだから、保持が解除された後は不要である。そこで、樹脂部31を剥ぎ取る場合があり、剥取工程においてはこの突起PPを摘まむように保持し、引き上げることができる。これにより、樹脂部31は基板10から除去される。剥ぎ取りは、剥取処理操作を行う操作者によって行ってもよいし、突起PPを摘まむように挟持する挟持部とこの挟持部を変位させる変位機構とを備える剥取装置によって行ってもよい。
塗工ノズル32は、ノズル変位機構を備える構成に限定されず、塗工処理操作を行う操作者によって移動させてもよい。また、この例では、起立姿勢にした基板10の上方となる端面10sに塗工液36を塗工しているが、例えば基板10の側方である端面に塗工してもよい。その場合には、塗工ノズル32を例えば上から下へ移動させながら塗工してもよいし、上部のみに塗工液36を出し、塗工液36が流れ落ちるようにして塗工してもよい。
この例での樹脂部形成ユニット26は、塗工により樹脂部31を形成するが、樹脂部31は塗工による形成に限られない。樹脂部31を形成する他の手法としては、例えば樹脂部31となる樹脂材(図示無し)を粘着テープ(図示無し)で、端縁部10pに貼り付ける方法がある。また、この例では樹脂部31を剥ぎ取ることにより除去しているが、樹脂部31を除去する場合の除去手法は剥ぎ取りに限られない。例えば、エッチングなどにより除去してもよいし、剥離剤を樹脂部31に付与するなどの手法でも構わない。
保持具27及び変位機構28によって基板10を保持する方法について、図5を参照しながら説明する。なお、図5〜図14においては、第1保持部材41及び第2保持部材42に対して、基板10の厚みと樹脂部31の大きさとを大きく誇張して描いてある。樹脂部31は、図5における下端の位置が基板10の端面10sから1mm以内となるように形成しており、0.5mm以内であることがより好ましい。端面10sのみに形成していても構わない。すなわち、端縁部10pの第1基板面10A及び第2基板面10Bにおける領域寸法L10pは、0mm以上1mm以下であることが好ましく、0mm以上0.5mm以下であることが好ましい。領域寸法L10pが0mmである場合は、端面10sのみに形成している場合である。このように、樹脂部31の断面積は実際には非常に小さい。
第1保持部材41と第2保持部材42とは、それぞれ、先端に第1爪61aが形成された板状の第1保持部61と、第2爪62aが形成された板状の第2保持部62とを備える。第1爪61aと第2爪62aとは、保持対象の基板10側、かつ、基板10を保持した状態において下向きになるように先端を向けている。
基板10を保持する際には、図5(A)に示すように、まず、第1爪61aと第2爪62aとの各先端が樹脂部31よりも下に位置する状態に、変位機構28によって保持具27を下降させる。下降後、第1保持部材41と第2保持部材42とは互いの距離を小さくする。この例では、第1爪61aと第2爪62aとの各先端が基板10に接触しない程度にしている。その後、変位機構28により、図5(B)に示すように、保持具27を上昇させる。これにより、第1保持部材41と第2保持部材42とは第1爪61aと第2爪62aとが樹脂部31に下方から係合して基板10を保持した状態で吊り上げ、これにより基板10が吊り下げられた状態になる。
樹脂部31は、上記のように基板10の非常に少ない領域である上方の端縁部10pに設けられており、第1保持部材41と第2保持部材42とがこの樹脂部31に係合するから、基板10のうち保持に利用されている領域は上方の端縁部10pである非常に小さい一部のみに抑えられる。したがって、この領域の下方はコート槽22において塗布液51内に浸漬でき、このように塗布できない無効領域(エッジイクスクルージョン)は非常に小さく抑えられる。なお、ガラスインターポーザーに用いられる0.7mmの厚みのガラス製の基板10でも、200mm×200mmのサイズで概ね100gに満たない程度の質量であり、上記の領域寸法L10pでも基板10を保持する際の樹脂部31としての機能を十分に発揮する。
また、第1爪61aと第2爪62aとは先端を下向きにした状態で基板10を保持しているから、保持具27が液面51s(図2参照)に接触することを防止しやすい。さらに、樹脂部31に第1基板面10A側と第2基板面10B側との両側から保持具27は係合するから、基板10は鉛直の起立姿勢を安定的に維持し、かつ、基板10が破損しない。
なお、第1保持部材41と第2保持部材42とは、弾性材料(例えばゴム系材料など)で形成することにより、樹脂部31に入り込んだ場合や基板10に接した場合であっても、樹脂部31や基板10に対する過度な押圧力を抑制できる。このような過度な押圧力を抑制することにより、基板10の破損がより確実に抑えられる。ただし、第1保持部材41と第2保持部材42とを弾性材料で形成しない場合でも、例えば第1保持部材41と第2保持部材とをばねなどの弾性部材を用いて付勢し、その付勢力を調整することで樹脂部31や基板10に対する過度な押圧力を抑制できる。
第1保持部61と第2保持部62とは、それぞれ複数が第1保持部材41と第2保持部材42とに形成されている。図6には、第1保持部61を7個、第2保持部62を6個描いてあるが、各個数はこの例に限定されない。第2爪62aは、複数の第1爪61aの並び方向(複数の第2爪62aの並び方向でもある)において、第1爪61aと第1爪61aとの間に位置するように配されている。これにより、図7に示すように、樹脂部31に入り込んだ場合や基板10に接した場合であっても、樹脂部31及び基板10に対して過度な押圧力が付与されることがより確実に抑えられている。なお、複数の第1爪61aは、この例では第1基板面10Aに沿って、かつ、水平に並んで配されているが、第1基板面10Aに沿って配されていればよい。複数の第2爪62aについても同様である。また、この例では、第1爪61aと第2爪62aとが、並び方向において互いの間となるように並び方向でずらして配されているが、第1爪61aと第2爪62aとの配置態様はこれに限定されず、第1爪61aと第2爪62aとが基板10を介して対向した位置に配されていてもよい。
また、第1爪61aと第2爪62aとは、図7に示すように断面楔形とされており、先端が第1基板面10Aと第2基板面10Bとに平行に形成されている。これにより、基板10はより安定的に保持される。
上記の例は、樹脂部31に第1保持部材41と第2保持部材42とが係合するように、基板10を吊り上げて保持する場合であるが、基板10の保持態様はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、複数の第1爪61aと複数の第2爪62aとで樹脂部31を押さえて、第1保持部材41と第2保持部材42とにより樹脂部31を挟持してもよい。
この例では、第1基板面10A上と第2基板面10B上とに形成された樹脂部31を挟持しているが、樹脂部31を挟持する位置はこれに限られない。例えば図9に示すように、端面10sよりも上方で樹脂部31を挟持してもよい。このように端面10sよりも上方で樹脂部31を挟持する場合には、樹脂部31は第1基板面10Aと第2基板面10Bとに形成されていなくてもよく、端面10sにのみ形成されていれば足りる(図10参照)。
例えば、図11に示すように、第1基板面10A上の端縁部10pにのみ形成されていてもよいし、図12に示すように、第1基板面10A上と第2基板面10A上との端縁部10pにのみ形成され、かつ端面10sに形成されていなくもよい。この場合には、樹脂部31に第1保持部材41と第2保持部材42とを係合するように、基板10を保持して吊り上げてもよいし、第1保持部材41と第2保持部材42とにより樹脂部31を挟持することにより基板10を保持して吊上げてもよい。これらのように、樹脂部31は、端縁部10pに形成されていればよい。
図13に示す保持具70は、第1保持部材41と第2保持部材42との代わりに、第1保持部材71と第2保持部材72とを備える。第1保持部材71と第2保持部材72とは、第1保持部61と第2保持部62と同様に板状の第1保持部75と第2保持部76とを有する。第1保持部75と第2保持部76との第1爪75aと第2爪76aとは、楔形の先端が断面円形の円柱状とされている。
この例においても、第1保持部材75と第2保持部材76とが樹脂部31に係合するから、基板10のうち保持に利用されている領域は上方の非常に小さい一部のみに抑えられる。したがって、無効領域は非常に小さく抑えられる。また、第1爪75aと第2爪76aとは先端を下向きにした状態で、基板10を保持しているから、保持具70の液面51sへの接触を防止しやすい。さらに、樹脂部31に第1基板面10A側と第2基板面10B側との両側から保持具27は係合するから、基板10は鉛直の起立姿勢を安定的に維持し、かつ、基板10が破損しない。なお、保持具70の場合であっても、保持具27の場合と同様に、第1保持部材75と第2保持部材76とにより樹脂部31を挟持してもよい。
第1保持部61,75及び第2保持部62,76は楔形の第1爪61a,75a及び第2爪62a,76aを有するが、第1保持部及び第2保持部はこれに限られない。例えば、図14に示すように、先細の爪78aを有する保持部78であってもよい。
保持具27,70の代わりに、図15に示す保持具90であってもよい。保持具90は、第1保持部材91と第2保持部材92とを備える。第1保持部材91及び第2保持部材92とは、高い剛性の例えば金属で形成された第1保持部93及び第2保持部94と、例えばゴム系材料などの弾性材料で形成された弾性部97とを備える。各弾性部97は、例えば金属製の移動軸96により支持部材43に設けられている。これにより、第1保持部93及び第2保持部94は、弾性部97を介して移動軸96によってスライド移動する。
保持具90は、樹脂部31に入り込んだ場合や基板10に接した場合であっても、樹脂部31や基板10に対する過度な押圧力を抑制できる。このような過度な押圧力を抑制することにより、基板10の破損がより確実に抑えられる。
10 基板
10A 第1基板面
10B 第2基板面
10p 端縁部
10s 端面
11 機能膜
12 積層体
20 塗布設備
21 移送装置
22 コート槽
25 支持台
25a 台本体
25b 仕切り板
26 樹脂部形成ユニット
27,70,90 保持具
28 変位機構
28a 昇降機構
28b 水平移動機構
31 樹脂部
32 塗工ノズル
33 光源
36 塗工液
37 塗工部
41,71,91 第1保持部材
42,72,92 第2保持部材
43 支持部材
51 塗布液
51s 液面
55 槽本体
56 蓋
56a 開口
61,75,93 第1保持部
61a,75a 第1爪
62,76,94 第2保持部
62a,76a 第2爪
78 保持部
78a 爪
96 移動軸
97 弾性部
PP 突起

Claims (9)

  1. 板状基材を保持具により保持して移送する移送方法において、
    前記板状基材の端縁部に、突出した凸部を形成する凸部形成工程と、
    前記凸部が上方となる状態で起立姿勢としている前記板状基材を、前記板状基材の第1基材面側に配される第1保持部材と第2基材面側に配される第2保持部材とを有する保持具により前記凸部を挟持するように、または前記保持具が前記凸部と下方から係合するように、保持した状態で吊り上げて移送する移送工程と、
    移送工程後に、前記保持具による保持を解除する保持解除工程と、
    を有する移送方法。
  2. 前記凸部形成工程は、樹脂からなる樹脂部を前記凸部として形成する樹脂部形成工程である請求項1に記載の移送方法。
  3. 前記樹脂部形成工程は、
    前記板状基材を起立姿勢にした状態で、前記板状基材の周縁のうち上側の前記端縁部に、前記樹脂と硬化することにより前記樹脂を生成する硬化性化合物とのいずれかを含有する塗工液を塗工する塗工工程と、
    前記塗工により形成した塗工部を硬化することにより、前記樹脂部にする硬化工程と、を有する請求項2に記載の移送方法。
  4. 前記硬化性化合物は、光照射により硬化する光硬化性化合物と、加熱により硬化する熱硬化性化合物と、乾燥により硬化する乾燥硬化性化合物とのいずれかである請求項3に記載の移送方法。
  5. 前記凸部形成工程は、前記板状基材を起立姿勢にした状態で、前記板状基材の周縁のうち上側の前記端縁部に、水ガラスを塗工液として塗工、またはセラミックスを含有する塗工液を塗工する塗工工程と、
    前記塗工により形成した塗工部を硬化することにより、前記凸部にする硬化工程と、を有する請求項1に記載の移送方法。
  6. 前記塗工工程は、
    前記板状基材の端面に前記塗工液を塗工する請求項3ないし5のいずれか1項に記載の移送方法。
  7. 前記第1保持部材は、
    前記第1基材面側に配され、前記第1基材面に沿って並ぶ複数の第1爪を有し、
    前記第2保持部材は、
    前記第2基材面側に配され、前記第2基材面に沿って並ぶ複数の第2爪を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の移送方法。
  8. 板状基材を保持具により保持して移送する移送装置において、
    前記板状基材の端縁部に、突出した凸部を形成する凸部形成ユニットと、
    前記凸部が上方となる状態で前記板状部材を起立姿勢に支持する支持具と、
    前記前記板状基材の第1基材面側に配される第1保持部材と他方の基材面側に配される第2保持部材とを有し、前記凸部を挟持するようにまたは前記凸部と下方から係合するように、前記板状基材を保持する保持具と、
    前記保持具を変位させる変位機構と、
    を備える移送装置。
  9. 塗布液が収容されたコート槽の前記塗布液に、板状基材を浸漬することにより塗布する塗布方法において、
    前記板状基材の端縁部に、突出した凸部を形成する凸部形成工程と、
    前記凸部が上方となる状態で起立姿勢としている前記板状基材を、前記板状基材の第1基材面側に配される第1保持部材と他方の基材面側に配される第2保持部材とを有する保持具により前記凸部を挟持するように、または前記保持具が前記凸部と下方から係合するように、保持した状態で吊り上げて前記コート槽へ移送する移送工程と、
    前記コート槽の前記塗布液に浸漬することにより前記塗布液を塗布する塗布工程と、
    前記塗布工程後に、前記保持具による保持を解除する保持解除工程と、
    を有する塗布方法。
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