JP2020018559A - 下着及び吸水性パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者が下着を着用した状態で仰向け、俯せ、又は側臥位になった場合においても、尿漏れを防ぐことができ、且つ取扱いの容易な下着及び吸水性パッドを提供する。【解決手段】下着1は、前布部52A、後布部52C、マチ部52B、及びカバー部8を備える。カバー部8は、前布部52A、後布部52C、及びマチ部52Bを覆う。カバー部8は収容部90、第一開口部89A、及び第二開口部89Cを備える。収容部90は、前布部52A、マチ部52B、及び後布部52Cとの間に吸水性パッド100を挿通可能である。第一開口部89Aは、前布部52Aにおいて、収容部90の上部に設けられ、上方へ開口し、吸水性パッド100が挿通可能である。第二開口部89Cは、後布部52Cにおいて、収容部90の上部に設けられ、上方へ開口し、吸水性パッド100が挿通可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、着用者が下着を着用した状態で仰向け、俯せ、又は側臥位になった場合においても、尿漏れを防ぐことができ、且つ取扱いの容易な下着及び吸水性パッドに関する。
従来、例えば、特許文献1は、吸水性パッドを着脱可能な男性用下着と吸水性パッドを開示する。該男性用下着は、吸水性パッドを収容する収容部を備える。該吸水性パッドは、男性用下着の収容部に収容され、着用者の尿が漏れることを防ぐ。又、着用者等は、吸収性パッドの使用後において、男性用下着を交換せずに吸水性パッドを交換する。
特開2018−66076号公報
特許文献1に記載の男性用下着は、主として男性の下腹部の前側に収容部が設けられる。該収容部の形状に適するように形成された吸水性パッドは、着用者の前側の下腹部をカバーする。しかしながら、例えば、着用者が男性用下着を着用した状態で仰向け、俯せ、側臥位等の姿勢をとった場合、吸水性パッドが着用者の臀部をカバーしていないため、尿が臀部側へ漏れやすいという問題点がある。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、着用者が下着を着用した状態で仰向け、俯せ、又は側臥位になった場合においても、尿漏れを防ぐことができ、且つ取扱いの容易な下着及び吸水性パッドを提供することを目的とする。
請求項1の下着は、上部に設けられ、上方へ開口するウエスト開口部と、前記ウエスト開口部の下方で左右に並んで配置され、下方に開口する一対のレッグ開口部と、前記一対のレッグ開口部の間に配置されるマチ部と、前記ウエスト開口部の前側から前記マチ部の前端部に亘って配置される前布部と、前記ウエスト開口部の後側から前記マチ部の後端部に亘って配置される後布部と、前記前布部、前記マチ部、及び前記後布部を覆うカバー部であって、前記前布部、前記マチ部、及び前記後布部との間に吸水性パッドを挿入可能な収容部と、前記前布部側において、前記収容部の上部に設けられ、前記ウエスト開口部の開口方向へ開口し、前記吸水性パッドが挿通可能な第一開口部と、前記後布部側において、前記収容部の上部に設けられ、前記ウエスト開口部の開口方向へ開口し、前記吸水性パッドが挿通可能な第二開口部とを備えるカバー部とを備えることを特徴とする。
上記構成とすることにより、下着は、吸水性パッドを収容部に対して収容可能となる。収容部が、着用者等の下腹部を前布部、マチ部、後布部まで覆うサイズの吸水性パッドを収容可能である。これにより、着用者が仰向け、うつ伏せ、又は側臥位の状態であっても、下着の収容部に収容された吸水性パッドにより液体の漏れをより確実に防止できる。又、介護者等は、第一開口部又は第二開口部の何れかを介して、吸水性パッドを収容部に収容できる。更に、吸水性パッドを下着から取り外す場合、介護者等は、第一挿入口又は第一開口部の何れかを介して取り外すことができる。故に、吸水性パッドの着脱において、介護者等にとって利便性が高い。又、例えば、自宅、介護施設、又は医療等の現場において、介護者等の作業は、下着を履き替えさせずに吸水性パッドのみの交換で済む。従って、吸水性パッドの着脱にかかる介護者等への負担を低減できる。故に、下着は、取扱いが容易である。
請求項2の下着では、前記前布部、前記マチ部、及び前記後布部は、液体を透過する液体透過素材から形成されてもよい。この場合、下着に装着された吸水性パッドへ液体が透過しやすくなるため、下着に収容された吸水性パッドに液体が吸収されやすい。
請求項3の下着では、前記カバー部は、前記前布部の上端から、前記マチ部を介して、前記後布部の上端まで覆ってもよい。この場合、下腹部の全体を覆うサイズの吸水性パッドを着用可能となり、液体が漏れにくい。故に、着用者が仰向け、うつ伏せ、又は側臥位の状態であっても、下着の収容部に収容された吸水性パッドにより液体の漏れをより確実に防止できる。
請求項4の下着では、前記カバー部は、防水性の素材から形成されてもよい。この場合、吸水性パッドが吸収した液体の漏れを更に防止できる。
請求項5の下着では、前記前布部に設けられ、吸水性パッドと係合可能な第一係合部と、前記後布部に設けられ、吸水性パッドと係合可能な第二係合部とを更に備えてもよい。この場合、下着の第一係合部及び第二係合部が吸水性パッドと係合することより、収容部で吸水性パッドは位置固定される。
請求項6の吸水性パッドは、所定方向に厚みを有し且つ展開状態において前記所定方向と交差する長手方向に延び、請求項1〜5の何れかの下着に着脱可能な吸水性パッドであって、前記所定方向の一方側に設けられ、液体を吸収する吸水シートと、前記所定方向の他方側に設けられ、前記液体の漏えいを防ぐ防護シートと、前記吸水シート又は前記防護シートに設けられ、前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方を前記所定方向に貫通する貫通穴部と、前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方に設けられる袋部とを備えることを特徴とする。
上記構成とすることにより、吸水性パッドを下着に装着する場合、介護者等は、袋部に手を挿入した状態で、下着の収容部に吸水性パッドを押し込んで挿入できる。又、吸水性パッドを下着から取り出す場合、介護者等は、貫通穴部の何れかに手を挿入して吸水性パッドを引っ張って取り出せる。従って、介護者等は、下着を装着した状態で、吸水性パッドを容易に着脱できる。故に、吸水性パッドは、介護者等にとって利便性が高く、取り扱いが容易である。又、例えば、自宅、介護施設、又は医療等の現場において、介護者等の作業は、下着を履き替えさせずに吸水性パッドのみの交換で済む。故に、吸水性パッドの着脱にかかる介護者等への負担を低減できる。
請求項7の吸水性パッドでは、前記貫通穴部は、前記所定方向及び前記長手方向に交わる短手方向に延びてもよい。この場合、短手方向に貫通穴部が延びることで、下着に収容された吸水性パッドの貫通穴部に手を挿入しやすい。従って、吸水性パッドは取り扱いが容易である。故に、介護者等にとって利便性が高い。
請求項8の吸水性パッドでは、前記貫通穴部は、前記長手方向の一方側の端部に設けられ、前記吸水シート及び前記防護シートを前記所定方向に貫通する第一貫通穴部と、前記長手方向の他方側の端部に設けられ、前記吸水シート及び前記防護シートを前記所定方向に貫通する第二貫通穴部とを備えてもよい。この場合、介護者等は、第一貫通穴部又は第二貫通穴部に対して手を挿入して、下着から吸水性パッドを取り出すことができる。又、着用者の前側又は後側の何れかから吸水性パッドを取り出すことができる。故に、介護者等にとって利便性が高い。
請求項9の吸水性パッドでは、前記第一貫通穴部は、前記吸水性パッドが前記下着に装着された状態で、請求項5に記載の前記下着が備える前記第一係合部と係合し、前記第二貫通穴部は、前記吸水性パッドが前記下着に装着された状態で、請求項5に記載の前記下着が備える前記第二係合部と係合してもよい。この場合、吸水性パッドが下着に装着された状態で、位置固定される。従って、着用者等が動いた場合においても、吸水性パッドは位置ずれを起こしにくい。従って、介護者等の作業を減らすことができる。故に、介護者等にとって利便性が高い。
請求項10の吸水性パッドでは、前記袋部は、前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方、且つ前記長手方向の一方側に設けられ、手を挿入可能な第一袋部と、前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方、且つ前記長手方向の他方側に設けられ、手を挿入可能な第二袋部とを更に備えてもよい。この場合、介護者等は、第一袋部又は第二袋部に手を挿入して、吸水性パッドを下着に着脱できる。従って、吸水性パッドは取り扱いが容易である。故に、介護者等にとって利便性が高い。
下着1及び展開状態の吸水性パッド100を斜め上方から見た斜視図である。 展開状態の吸水性パッド100をI−I線で左側面視した断面図である。 吸水性パッド100を装着した状態の下着1を、図1のI−I線で左側面視した斜視図である。 吸水性パッド100を装着した状態の下着200を、図1のI−I線で左側面視した斜視図である。
以下、図面を参照し、本発明の第一実施形態を説明する。尚、以下の説明では、左右、前後、上下等の記載は、着用者にとっての方向を意味する。従って、図1における上、下、左、右を男性・女性兼用の下着1(以下、「下着1」という。)の上、下、右、左とし、紙面の表側を前、紙面の裏側を後とする。
<下着1>
図1に示すように、下着1は、着用者の腰にフィットさせるために上部に配されるウエスト開口部2と、着用者の脚を通すために左右に配される一対のレッグ開口部3と、該一対のレッグ開口部3の間に配される股下部4を有するパンツ本体部5から構成される。該パンツ本体部5の材質は、例えば、伸縮性を有する綿、絹、ウール、又は合成繊維等の布があげられる。
ウエスト開口部2には縁部7が設けられている。縁部7は、着用者の腰位置に相当する部分であり、パンツ本体部5の最上部に設けられている。縁部7は、弾性部材から構成され、一例として、ゴム状部材から構成される。縁部7の弾性力によって、腰にフィットさせるようにして着用後のズレ落ちを防止している。
下着1が備える前布部52A、マチ部52B、及び後布部52Cは、尿や汗等の液体を透過する素材から形成されている。前布部52A、マチ部52B、及び後布部52Cは、一例として、細かい目のあるネット状の生地である。尚、前布部52A、マチ部52B、及び後布部52Cは、液体を透過する素材から形成されているので、透過した液体が後述する吸水性パッド100にスムーズに吸収される。尚、下着1は、男女兼用であるため、男性の下腹部と女性の下腹部とにフィットさせることが可能であるとよい。従って、前布部52A、マチ部52B、後布部52Cに伸縮率の高い素材を用いることで、異なる下腹部の形状に対応するとよい。
下着1の前身頃としての前布部52Aは、正面視において、逆台形状を呈し、下方に向けて左右の幅が狭くなる形状である。前布部52Aは、左側面視において、上端から下端に亘って前側且つ下側に向けて凸なR面を形成する。図示しないが、前布部52Aは、着用者の下腹部に直接接触する部分を含んでいる。パンツ本体部5の後見頃としての後布部52Cは、前布部52Aと略同一の形状を呈する。即ち、後布部52Cは、背面視において、逆台形状を呈し、下方に向けて左右の幅が狭くなる形状である。後布部52Cは、左側面視において、上端から下端に亘って後側且つ下側に向けて凸なR面を形成する。図示しないが、前布部52Aは、着用者の下腹部に直接接触する部分を含んでいる。
下着1の股下部4は、平面視において、略長方形のマチ部52Bから構成されている。マチ部52Bの前部は、下着1の前身頃としての前布部52Aの下端に縫着されている(図3参照)。又、マチ部52Bの後部は、パンツ本体部5の後身頃としての後布部52Cの下端が縫着されている(図3参照)。マチ部52Bは、側面視において、下側に向けて凸なR面を形成する。尚、マチ部52Bの前後方向における長さは、通常のパンツのマチよりも半分程度になっている。
<カバー部8>
図1〜図3を参照して、前布部52A、後布部52C、及びマチ部52Bを覆うカバー部8について説明する。カバー部8は、前カバー部8A、後カバー部8C、及び股下カバー部8Bで構成され、前布部52Aの上端から、マチ部52Bを介して、後布部52Cの上端まで覆う。前カバー部8A、後カバー部8C、及び股下カバー部8Bは、所定の伸縮性を有する綿、絹、ウール、又は合成繊維等の布製によって形成される。下着1が男女兼用であるため、カバー部8の形状は、男性の下腹部と女性の下腹部とにフィットさせることが可能であるとよい。カバー部8は、伸縮率の高い素材を用いることで、男性及び女性の下腹部の形状に対応する。
前カバー部8Aは、ウエスト開口部2の縁部7の前側と、股下部4の前側との間に亘って、パンツ本体部5の前布部52Aを覆うように設けられている。前カバー部8Aは、正面視において、前布部52Aと略同一の形状を有し、全体が概ね逆台形状に形成される。
前カバー部8Aは、前布部52Aとの2枚の布の左右の各端部を夫々縫い合わされている。又、前カバー部8Aは、上部に開口部である第一開口部89Aが形成されている。従って、前カバー部8Aと前布部52Aとは、後述する吸水性パッド100の前パッド部100Aが収容される前側の収容部90を形成する。前側の収容部90は、正面視において、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる逆台形状に形成される(図1参照)。
後カバー部8Cは、ウエスト開口部2の縁部7の後側と股下部4の後端との間に亘って、後布部52Cを覆うように設けられている。後カバー部8Cは、背面視において、後布部52Cと略同一の形状を有し、全体が概ね逆台形状に形成される。後カバー部8Cは、後布部52Cとの2枚の布の左右の各端部を夫々縫い合わせて形成される。又、後カバー部8Cと後布部52Cは、上部に開口部である第二開口部89Cが形成されている。後カバー部8Cと後布部52Cとは、後述する吸水性パッド100の後パッド部100Cが収容される後側の収容部90を形成する。後側の収容部90は、背面視において、下方に向かって左右方向の幅が狭くなるように形成される。
股下カバー部8Bは、前カバー部8Aの下端と後カバー部8Cの下端との間に亘って、マチ部52Bを覆うように設けられている。股下カバー部8Bは、平面視において、マチ部52Bと略同一の形状を有し、全体が略長方形状に形成されている。股下カバー部8Bは、マチ部52Bとの2枚の布の左右の各端部を夫々縫い合わせて形成される。図3に示すように、後カバー部8Cの下端部は、股下カバー部8Bの後端に縫着されている。又、前カバー部8Aの下端部は、股下カバー部8Bの前端部に縫着されている。股下カバー部8Bとマチ部52Bとは、正面視において、後述する吸水性パッド100の股下パッド部100Bが収容される収容部90を形成する。股下部4の収容部90は、平面視において、略長方形状に形成される(図示略)。
<一対の面ファスナ40、41>
前カバー部8Aの上端部88A側と前布部52Aの上端部側には、封止部材である一対の面ファスナ40が設けられている。一対の面ファスナ40は、夫々、前カバー部8Aの裏面と前布部52Aの表面とに設けられている。一対の面ファスナ40の前カバー部8Aの裏面及び後カバー部8Cの表面への固定は、縫着、接着、溶着等の何れで固定されてもよい。一対の面ファスナ40は、一方がフック状に起毛され、他方がループ状に密集して起毛されており、一対の面ファスナ40が互いに貼り付いて前カバー部8Aと前布部52Aを封止する。
又、後カバー部8Cの上端部88C側と後布部52Cの上端部側には、封止部材である一対の面ファスナ41が設けられている。一対の面ファスナ41は、夫々、後カバー部8Cの裏面と後布部52Cの表面とに設けられている。一対の面ファスナ41の構成は、一対の面ファスナ40と同一の構成であるため、詳細な説明は省略する。後述する吸水性パッド100を収容部90に収容後、一対の面ファスナ40、41で第一開口部89A、第二開口部89Cを封止すれば、吸水性パッド100が収容部90から、第一開口部89A、第二開口部89Cを介して脱落することがない。尚、一対の面ファスナ40、41の代わりにホックボタン等を設けてもよい。
<吸水性パッド100>
次に、吸水性パッド100について説明する。図1に示す吸水性パッド100は、展開状態にける吸水性パッド100を示している。吸水性パッド100は、展開状態において、厚みを有する所定方向である前後方向に直交する短手方向である左右方向、及び所定方向及び短手方向と直交する長手方向である上下方向に延びる(図1参照)。吸水性パッド100は、通常状態において、図3に示すような、着用者の下腹部の形状に沿った立体形状を呈している。
吸水性パッド100は、下着1の収容部90に取り付け又は取り外し可能であり、吸水性の素材から構成される。又、吸水性パッド100は、下着1の前布部52A、マチ部52B、及び後布部52Cを通過した液体を吸収するパッドである。吸水性パッド100は、前後方向において一定の厚みを有する。吸水性パッド100の厚みは、例えば、3mm、5mm、10mm等である。吸水性パッド100の厚みは、素材の材質、及び吸水量等により、必要に応じた厚みを採用すればよい。尚、吸水性パッド100は、水溶性の材質で構成され、水洗トイレに流すことが可能でもよい。
図2に示すように、吸水性パッド100は、吸水シート111、防護シート113の二層構造である。吸水シート111、防護シート113は、夫々が重なり合っている。吸水シート111は、下着1の着用者側に設けられ、液体を吸収する。防護シート113は、吸水シート111に対して着用者側とは反対側に設けられる。防護シート113は、防水性の素材で構成されたシートである。従って、防護シート113は、吸水シート111が吸収した液体が漏れるのを防止する。尚、吸水シート111は、肌に接触する部分であるメッシュライナー等を設けてもよい。メッシュライナーは、肌触りのよい材質であり蒸れを防ぐ。
吸水性パッド100は、前パッド部100A、後パッド部100C、及び股下パッド部100Bで構成される。図1に示すように、前パッド部100Aを構成する吸水シート111及び防護シート113は、正面視において、全体が概ね逆台形状に形成され、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状である。又、前パッド部100Aを構成する吸水シート111及び防護シート113は、左側面視において、上端から下端に亘って前側且つ下側に向けて凸なR面を形成する(図3参照)。
図示しないが、後パッド部100Cを構成する吸水シート111及び防護シート113は、背面視において、全体が概ね逆台形状に形成され、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状である。又、後パッド部100Cを構成する吸水シート111及び防護シート113は、左側面視において、上端から下端に亘って後側且つ下側に向けて凸なR面を形成する(図3参照)。
股下パッド部100Bは、平面視において、略長方形状に形成される。股下パッド部100Bの前端は、前パッド部100Aの下端と接続し、股下パッド部100Bの後端は、後パッド部100Cの下端と接続する(図3参照)。又、股下パッド部100Bは、側面視において、下側に向けて凸なR面を形成する(図3参照)。従って、股下パッド部100Bを構成する吸水シート111及び防護シート113は、側面視において、前端から後端に亘って下側に向けて凸なR面を形成する。従って、前パッド部100A、股下パッド部100B、及び後パッド部100Cが人体の下腹部に沿ったR面を形成するので、吸水性パッド100を下腹部にフィットさせることができる。
<第一袋部115、117、第二袋部116、118>
図1〜図3に示すように、吸水性パッド100は、更に、通常状態において下方に向けて開口し、人の手が挿入される第一袋部115、117、第二袋部116、118を備える。第一袋部115は、吸水性パッド100の通常状態において、前パッド部100Aの防護シート113の上部に設けられている。第一袋部115の形状は、正面視において、前パッド部100Aの上部の形状と概ね同一である。即ち、第一袋部115は、正面視において、全体が概ね逆台形状に形成され、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状である。第一袋部115の上端と下端は、左右方向に直線状に延びる。尚、第一袋部115の上端部は、半円形でもよいし、逆三角形状でもよい。又、図3に示すように、第一袋部115の形状は、側面視において、上端部から下端部に亘って前側且つ下側に向けて凸なR面を形成する。
第一袋部115は、上端に手を挿入するための挿入口115Aを備える。第一袋部115の挿入口115Aは、前パッド部100Aの上下方向における中央部に位置する。第一袋部115の挿入口115Aを除く縁部は、防護シート113の縁部に溶着により固定されている。これにより、防護シート113の表面と第一袋部115の裏面は、空間115Bを形成する(図2参照)。故に、第一袋部115は、挿入口115Aを介して、人の手を空間115Bに挿入可能となる。尚、第一袋部115は、防護シート113と同様の素材で構成されている。
第一袋部117は、吸水性パッド100の通常状態において、前パッド部100Aの吸水シート111の上部に設けられている。第一袋部117の形状は、背面視において、前パッド部100Aの上部の形状と概ね同一である。即ち、第一袋部117は、背面視において、全体が概ね逆台形状に形成され、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状である。第一袋部117の上端と下端は、左右方向に直線状に延びる。尚、第一袋部117の上端部は、半円形でもよいし、逆三角形状でもよい。第一袋部117の形状は、側面視において、上端部から下端部に亘って前側且つ下側に向けて凸なR面を形成してもよい。
第一袋部117は、上端に手を挿入するための挿入口117Aを備える。第一袋部117の挿入口117Aは、前パッド部100Aの上下方向における中央部に位置する。第一袋部117の挿入口117Aを除く縁部は、吸水シート111の縁部に溶着により固定されている。これにより、吸水シート111の表面と第一袋部117の裏面は、空間117Bを形成する(図2参照)。故に、第一袋部117は、挿入口117Aを介して、人の手を空間115Bに挿入可能となる。尚、第一袋部117は、吸水シート111と同様の素材で構成されている。
第二袋部116は、吸水性パッド100の通常状態において、後パッド部100Cの防護シート113の上部に設けられている。第二袋部116の形状は、背面視において、後パッド部100Cの下部の形状と概ね同一である。即ち、第二袋部116は、背面視において、全体が概ね逆台形状に形成され、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状である。第二袋部116の上端と下端は、左右方向に直線状に延びる。尚、第二袋部116の上端部は、半円形でもよいし、逆三角形状でもよい。又、図3に示すように、第二袋部116の形状は、左側面視において、上端部から下端部に亘って後側且つ下側に向けて凸なR面を形成する。
第二袋部116は、上端に手を挿入するための挿入口116Aを備える。第二袋部116の夫々の挿入口116Aは、後パッド部100Cの上下方向における中央部に位置する。第二袋部116の挿入口116Aを除く縁部は、防護シート113の縁部に溶着により固定されている。これにより、防護シート113の表面と第二袋部116の裏面は、空間116Bを形成する(図2参照)。故に、第二袋部116は、挿入口116Aを介して、人の手を空間116Bに挿入可能となる。尚、第二袋部116は、防護シート113と同様の素材で構成されている。
第二袋部118は、吸水性パッド100の通常状態において、後パッド部100Cの吸水シート111の上部に設けられている。第二袋部118の形状は、背面視において、後パッド部100Cの上部の形状と概ね同一である。即ち、第二袋部118は、背面視において、全体が概ね逆台形状に形成され、下方に向かって左右方向の幅が狭くなる形状である。第二袋部118の上端と下端は、左右方向に直線状に延びる。尚、第二袋部118の上端部は、半円形でもよいし、逆三角形状でもよい。第二袋部118の形状は、左側面視において、上端部から下端部に亘って後側且つ下側に向けて凸なR面を形成してもよい。
第二袋部118は、上端に手を挿入するための挿入口118Aを備える。第二袋部118の挿入口118Aは、後パッド部100Cの上下方向における中央部に位置する。第二袋部118の挿入口118Aを除く縁部は、吸水シート111の縁部に溶着により固定されている。これにより、吸水シート111の表面と第二袋部118の裏面は、空間118Bを形成する(図2参照)。故に、第二袋部118は、挿入口118Aを介して、人の手を空間118Bに挿入可能となる。又、第二袋部118は、吸水シート111と同様の素材で構成されている。
尚、第一袋部115、117は、吸水性パッド100の前パッド部100Aの両側に設けられているが、いずれか一方の片面にのみ設けられてもよい。又、第二袋部116、118は、吸水性パッド100の後パッド部100Cの両側に設けられているが、何れか一方の片面にのみ設けられてもよい。吸水性パッド100は、第一袋部115、117及び第二袋部116、118のうち何れかを組み合わせて構成されてもよい。即ち、吸水性パッド100は、第一袋部115と、第二袋部118のみが設けられてもよく、第二袋部116、118のみが設けられていてもよい。
<第一貫通穴部132、第二貫通穴部133>
図1〜図3に示すように、吸水性パッド100は、人の手が挿入される第一貫通穴部132、第二貫通穴部133が設けられる。第一貫通穴部132は、吸水性パッド100の通常状態において、前パッド部100Aの上端部に設けられている(図3参照)。第一貫通穴部132は、正面視において、短手方向である左右方向に延び、且つ吸水シート111及び防護シート113を前後方向に貫通する。第一貫通穴部132は、吸水性パッド100の通常状態において、第一袋部115、117の上側に離間して設けられる。即ち、第一貫通穴部132、第一袋部115、117は、吸水性パッド100の通常状態において、上から順に並んで配置される。
第二貫通穴部133は、吸水性パッド100の通常状態において、第二袋部116、118の上端側に設けられる。第二貫通穴部133は、背面視において、短手方向である左右方向に延び、且つ吸水シート111及び防護シート113を前後方向に貫通する。第二貫通穴部133は、吸水性パッド100の通常状態において、後パッド部100Cの上端部に設けられている(図3参照)。第二貫通穴部133は、吸水性パッド100の通常状態において、第二袋部116、118の上側に離間して設けられている。即ち、第二貫通穴部133、第二袋部116、118は、吸水性パッド100の通常状態において、上から順に並んで配置される。
<吸水性パッド100の着脱>
吸水性パッド100の下着1への着脱について説明する。吸水性パッド100は、着用者が下着1を着用した状態で、下着1の収容部90に対して着脱可能である。一例として、吸水性パッド100を下着1の前側から装着し、且つ下着1の前側から取り外す場合を説明する。始めに、下着1の着用者又は介護者等(以下、「介護者等」ともいう。)は、一対の面ファスナ40、41を非係合状態にする。次いで、介護者等は、第二袋部116(118)に手を挿入する。次いで、介護者等は、吸水性パッド100の第二袋部116(118)側から、前カバー部8Aの第一開口部89Aを介して収容部90へ挿入する。介護者等は、第二袋部116(118)に挿入した手を操作して、股下部4まで吸水性パッド100を押し込む。介護者等は、第二袋部116(118)から手を取り出すことで、吸水性パッド100を開放する。
介護者等は、後カバー部8C側の第二開口部89Cを介して収容部90に手を挿入する。次いで、介護者等は、股下部4まで手を挿入し、第二貫通穴部133に手を引掛ける。次いで、介護者等は、第二開口部89C側へ手を戻して、吸水性パッド100を引き上げる。次いで、介護者等は、収容部90の所定の位置に吸水性パッド100の位置決めを行う。位置決めに関しては、第一袋部115、117、第二袋部116、118及び第一貫通穴部132、第二貫通穴部133等に手を挿入して行えばよい。次いで、介護者等は、一対の面ファスナ40、41を係合状態とする。
使用済みの吸水性パッド100を取り出す場合、介護者等は、一対の面ファスナ40を非係合状態とする。次いで、介護者等は、挿入口115Aを介して、収容部90に手を挿入する。介護者等は、収容部90内の前側に配置された第一貫通穴部132に手を挿入し、使用済みの吸水性パッド100を、第一開口部89Aを介して引っ張って取り出す。介護者等は、取り出された吸水性パッド100を破棄する。その後、介護者等は、上記した手順で、新しい吸水性パッド100を下着1に装着する。
尚、上記の説明では、吸水性パッド100の装着では、前カバー部8A側の第一開口部89Aから吸水性パッド100を下着1に挿入したが、後カバー部8C側から吸水性パッド100を挿入してもよい。この場合、介護者等は、第一袋部115(117)に手を挿入して、第二開口部89Cを介して吸水性パッド100を股下部4側の収容部90に押し込んで挿入する。次いで、介護者等は、第一袋部115(117)から手を取り出し、吸水性パッド100を開放する。次いで、介護者等は、第一開口部89Aから手を挿入し、股下部4付近に位置する第一貫通穴部132に手を挿入して吸水性パッド100を引き上げる。介護者等は、吸水性パッド100を収容部90に対して位置決めする。
又、上記説明では、介護者等は、前カバー部8A側の第一開口部89Aから使用後の吸水性パッド100を取り出したが、後カバー部9C側から取り出してもよい。介護者等は、第二開口部89Cから手を挿入し、第二貫通穴部133に手を挿入する。次いで、介護者等は、吸水性パッド100を引き出す。即ち、介護者等は、第二貫通穴部133に手を挿入し、吸水性パッド100を、第二開口部89Cを介して取り出す。介護者等は、上記の着脱方法を適宜組み合わせて、作業しやすい方法で吸水性パッド100の着脱を行えばよい。
<第一実施形態の主たる作用・効果>
以上、説明したように、下着1は、カバー部8を備え、カバー部8とパンツ本体部5との間に収容部90が形成される。又、下着1のカバー部8は、第一開口部89A、第二開口部89Cを備える。この場合、下着1は、吸水性パッド100を収容部90に対して収容可能となる。収容部90が、着用者等の下腹部を前側から後側まで覆うサイズの吸水性パッドを収容可能である。これにより、着用者が仰向け、うつ伏せ、又は側臥位の状態であっても、下着1の収容部90に収容された吸水性パッド100により液体の漏れをより確実に防止できる。又、介護者等は、第一開口部89A又は第二開口部89Cの何れかを介して、吸水性パッド100を収容部90に収容できる。更に、吸水性パッド100を下着1から取り外す場合、介護者等は、第一開口部89A又は第二開口部89Cの何れかを介して取り外すことができる。故に、吸水性パッド100を着脱において、介護者等にとって利便性が高い。又、例えば、自宅、介護施設、又は医療等の現場において、介護者等の作業は、下着1を履き替えさせずに吸水性パッド100のみの交換で済むので、吸水性パッド100の着脱にかかる介護者等への負担を低減できる。故に、下着1は、取扱いが容易である。
下着1において、前布部52A、後布部52C、及びマチ部52Bは、液体を透過する液体透過素材から形成される。この場合、下着1に着用された吸水性パッド100へ液体が透過しやすくなるため、吸水性パッド100に液体が吸収されやすい。
カバー部8は、前布部52Aの上端から、マチ部52Bを介して、後布部52Cの上端まで覆う。この場合、下着1は、下腹部の全体を覆うサイズの吸水性パッド100を着用可能となる。故に、着用者が仰向け、うつ伏せ、又は側臥位の状態であっても、下着1の収容部90に収容された吸水性パッド100により液体の漏れをより確実に防止できる。カバー部8は、防水性の素材から形成されている。この場合、吸水性パッド100が吸収した液体の漏れを更に防止できる。
吸水性パッド100は、第一貫通穴部132、第二貫通穴部133、第一袋部115、117及び第二袋部116、118を備える。従って、吸水性パッド100を下着1に装着する場合、介護者等は、第一貫通穴部132、第二貫通穴部133の何れかに手を挿入した状態で、下着1の収容部90に吸水性パッド100を押しこんで挿入できる。又、吸水性パッド100を下着1から取り出す場合、介護者等は、第一貫通穴部132、第二貫通穴部133の何れかに手を挿入して吸水性パッド100を引っ張って取り出せる。従って、介護者等は、下着1を装着した状態で、吸水性パッド100を容易に着脱できる。故に、吸水性パッド100は、介護者等にとって利便性が高く取り扱いが容易である。又、例えば、自宅、介護施設、又は医療等の現場において、介護者等の作業は、下着1を履き替えさせずに吸水性パッド100のみの交換で済む。故に、吸水性パッド100の着脱にかかる介護者等への負担を低減できる。
第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、前後方向、及び展開状態における吸水性パッド100の上下方向に交わる短手方向である左右方向に延びる。故に、左右方向延びる第一貫通穴部132、第二貫通穴部133に対して介護者等が手を挿入しやすい。従って、吸水性パッド100は取り扱いが容易である。故に、介護者等にとって利便性が高い。
第一貫通穴部132は、展開状態において、吸水性パッド100の上下方向の一方側の端部に設けられ、第二貫通穴部133は、長手方向の他方側の端部に設けられる。この場合、介護者等は、第一貫通穴部132又は第二貫通穴部133に対して手を挿入して、下着1から吸水性パッド100を取り出すことができる。又、着用者の前側又は後側の何れかから吸水性パッド100を取り出すことができる。故に、介護者等にとって利便性が高い。
第一袋部115、117は、長手方向の一方側に設けられ、手を挿入可能である。第二袋部116、118は、長手方向の他方側に設けられ、手を挿入可能である。この場合、介護者等は、第一袋部115(117)又は第二袋部116(118)に手を挿入して、吸水性パッド100を下着に着脱できる。従って、吸水性パッド100は取り扱いが容易である。故に、介護者等にとって利便性が高い。
<変形例>
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。下着1の形状は、適宜変更してよい。例えば、カバー部8が構成する収容部90の形状は適宜変更してよい。この場合、吸水性パッド100の形状と対応するとよい。又、例えば、下着1は、男女兼用であるが、男性専用又は女性専用としてもよい。この場合、男性の下腹部又は女性の下腹部の形状に沿った形状であるとよい。更に、吸水性パッド100等の形状は、男性専用又は女性専用の下着の下腹部の形状に合わせた形状とし、男性専用又は女性専用の下着に着脱可能に形成されるとなおよい。これにより、着用者の着用感を更に向上させることができる。
下着1は、前布部52A、マチ部52B、及び後布部52Cで構成されたが、継ぎ目のない一体型で形成されてもよい。又、前布部52A及びマチ部52Bが一体型で形成され、後布部52Cと縫着してもよい。後布部52C及びマチ部52Bが一体型で形成され、前布部52Aと縫着してもよい。又、下着1のカバー部8は、前パッド部100A、股下パッド部100B、及び後パッド部100Cで構成されたが、継ぎ目のない一体型で形成されてもよい。又、前パッド部100A及び股下パッド部100Bが一体型で形成され、後パッド部100Cと接続してもよい。後パッド部100C及び股下パッド部100Bが一体型で形成され、後パッド部100Cと接続してもよい。又、カバー部8の材質は、防水性の素材で形成されてもよい。即ち、前カバー部8A、後カバー部8C、及び股下カバー部8Bは、防水性の素材で形成される。この場合においても、更に確実に液体の漏れを防ぐことができる。
前布部52Aは、窓部が設けられてもよい。窓部は、布材の柔軟性によって開口される。又、前布部52Aと前カバー部8Aの左右方向の両側には、空気を流入、流出させるための通気開口部が設けられてよい。
下着1は、一対の面ファスナ40、41を備え、収容部90を閉塞したが、一対の面ファスナ40、41は、吸水性パッド100を位置固定するために使用されてもよい。この場合、一対の面ファスナ40、41は、例えば、両方とも係合面とする。被係合面は、例えば、前側の吸水性パッド100の上端部の表面及び裏面の両側、且つ後側の吸水性パッド100の上端部の表面及び裏面に夫々備えるとよい。これにより、吸水性パッド100を位置決めした後、介護者等は、前側の吸水性パッド100の上端部の被係合面を、一対の係合面で挟んで係合する。次いで、介護者等は、後側の吸水性パッド100の上端部の被係合面を、一対の係合面で挟んで係合する。故に、吸水性パッド100は、収容部90内において、位置固定されるので、着用時においても位置ずれが起きにくい。これにより、収容部90からの液体が漏れるのを確実に防止できる。尚、吸水性パッド100が、通常状態において、上端部の両方に両面シールを備え、両面シールが下着1の上端部に対して接着することで位置固定してもよい。
第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、吸水性パッド100の通常状態において、防護シート113及び吸水シート111の上端部に設けられたが、指を引掛けることが可能な場所であれば、どの位置に配置してもよい。例えば、第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、吸水シート111及び防護シート113の左上又は右上の角部に形成されてもよい。この場合、例えば、介護者等は、貫通穴部に手を挿入して、吸水性パッド100の着脱を行う。従って、介護者等にとって利便性が高く、取り扱いが容易である。
又、第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、吸水シート111及び防護シート113の少なくとも何れか一方のみを貫通してもよい。この場合においても、介護者の手を挿入する袋部が形成されるので、介護者等にとって利便性が高く、取り扱いが容易である。尚、吸水シート111側に設けられた第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、上部に設けられてもよいし、それ以外の位置に設けられてもよい。第一貫通穴部132、第二貫通穴部133が設けられたが、何れか一方のみ設けられてもよい。又、第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は設けられなくてもよい。この場合、例えば、介護者等は、第一袋部115、117、第二袋部116、118の何れかに手を挿入して吸水性パッドの着脱を行うとよい。第一袋部115、117、第二袋部116、118は、吸水性パッド100の通常状態において、防護シート113及び吸水シート111の上部に設けられたが、指を引掛けることが可能な場所であれば、どの位置に配置してもよい。
第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、人の手が挿入される切欠き部であってもよい。切欠き部は、吸水シート111及び防護シート113の上部に設けられ、且つ吸水シート111及び防護シート113を所定方向である前後方向に貫通する。この場合においても、介護者等が切欠き部に手を引掛けやすいので、介護者等にとって利便性が高く、取り扱いが容易である。介護者等は、吸水性パッドを下着1から取り出す場合、手を引掛けて取り出すことができる。これにより、介護者等は、吸水性パッドを下着1から取り出しやすい。従って、吸水性パッドの挿入、装着、取り出しの時の利便性が向上する。
尚、切欠き部は、吸水シート111及び防護シート113の何れか一方のみを前後方向に貫通してもよい。この場合においても、切欠き部に指を引掛けることができるので、介護者等は、吸水性パッドを取り出しやすい。切欠き部は、吸水シート111及び防護シート113の上部に設けられているが、指を引掛けることが可能な場所であれば、どの位置に配置してもよい。
又、図示しないが、吸水性パッド100は、取っ手部を設けてもよい。取っ手部は、例えば左右方向に長い略長方形状のシートであって、両端が防護シート113の上部且つ左右方向における端部で固定されていればよい。この場合、介護者等は、取っ手部に指を引掛けて吸水性パッド100を下着1に着脱できる。故に、介護者等は、吸水性パッド100等を取り出しやすい。取っ手部は、吸水シート111又は防護シート113の何れか一方にのみ設けられてもよいし、吸水シート111及び防護シート113の両側に設けられてもよい。尚、取っ手部の材質は、吸水シート111に設けた場合、吸水シート111と同様の素材であり、防護シート113に設けた場合、防護シートと同様の素材であることが望ましいが、異なる素材でもよい。
又、吸水性パッド100のR面、即ち、吸水シート111、及び防護シート113のR面は、C面取りされたような形状でもよい。このような場合においても、男性又は女性の下腹部の形状に沿った形状であれば吸水性パッド100を着脱しやすい。吸水性パッド100は、側面視において、R面を形成したが、展開状態のようなフラットの形状でもよい。防護シート113、及び吸水シート111は、左右一対の布が左右方向の中央部で縫い合わされて、R面を形成してもよい。この場合、前布部52Aも同様に立体形状に形成されている。前カバー部8Aの形状が立体形状である場合、男性の下腹部の形状に対してフィットしやすい。
上記実施形態の吸水性パッド100等は、下着1に着用されるが、他の形状を有する下着に使用してもよい。例えば、下着1ではなく、パンツ(ズボン)等の内側にカバー部8を設けて、カバー部8内に吸水性パッド100を装着すればよい。吸水性パッド100等の備える構成は、適宜組み合わせて構成されればよい。又、上記の下着1及び吸水性パッド100は、人に使用されたが、犬や猫等の動物用のパンツに吸水性パッドを着用可能であってもよい。この場合においても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
<その他>
第一貫通穴部132、第二貫通穴部133は、本発明の「貫通穴部」の一例である。第一袋部115、117、第二袋部116、118は、本発明の「袋部」の一例である。
図4を参照し、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態の下着200は、一対の面ファスナ40、41に代えて、面ファスナ240、241を備える点において第一実施形態の下着1とは異なる。第一実施形態と同一の箇所は、同じ符号を附し、説明を省略する。尚、下着200には、第一実施形態の吸水性パッド100が装着される。従って、吸水性パッド100の下着200に対する着脱、位置決めに関しても、一対の面ファスナ40、41の処理以外については、第一実施形態と同様の手順で行えるので説明を省略する。尚、吸水性パッド100は、第一実施形態と同様のものとする。
面ファスナ240は、下着200の前布部52Aの上側に設けられる。面ファスナ240の一方側の端部は、前布部52Aに縫着により固定されている。図示しないが、面ファスナ240は、正面視において、略長方形状を呈する。面ファスナ240の係合部は、表面の一端側に配置されている。被係合部は、面ファスナ240の展開状態において面ファスナの240の表面の他端部に配置され、面ファスナ240の係合部と係合可能である。面ファスナ240の左右方向の長さは、吸水性パッド100の前パッド部100Aに設けられた第一貫通穴部132の左右方向の長さよりも若干短い。面ファスナ240の厚みは、第一貫通穴部132の上下方向における長さよりも若干短い。
面ファスナ241は、下着200の後布部52Cの上側に設けられる。面ファスナ241の一端側の端部は、後布部52Cの上端部に縫着により固定されている。図示しないが、面ファスナ241は、正面視において、略長方形状を呈する。面ファスナ241の係合部は、表面の一端側に配置されている。被係合部は、面ファスナ241の展開状態において、面ファスナの241の表面の他端部に配置され、面ファスナ241の係合部と係合可能である。面ファスナ241の左右方向の長さは、吸水性パッド100の後パッド部100Cに設けられた第二貫通穴部133の長手方向である左右方向の長さよりも若干短い。面ファスナ241の厚みは、短手方向である第二貫通穴部133の上下方向における長さよりも若干短い。
<吸水性パッド100の位置固定>
吸水性パッド100の下着200への位置固定の方法について説明する。下着200の収容部90への吸水性パッド100の位置決めについては、第一実施形態と同様に行う。介護者等は、収容部90に対して吸水性パッド100を位置決めした状態で、面ファスナ40の他端部側を、吸水性パッド100の第一貫通穴部132に対して、前布部52A側から前カバー部8A側へ向けて挿通する。次いで、介護者等は、第一貫通穴部132を挿通した他端部の被係合部を、一端部の係合部に対して係合状態にする。
次いで、介護者等は、後布部52Cに一端が固定された面ファスナ241の他端部側を、吸水性パッド100の第二貫通穴部133に対して、後布部52C側から後カバー部8C側へ向けて挿通する。次いで、介護者等は、第二貫通穴部133を挿通した他端部の被係合部を、一端部の係合部に対して係合状態にする。収容部90、カバー部8、吸水性パッド100の大きさ、及び着用者の装着感等を考慮して、上方に対して適当な力が発生するように面ファスナ240、241の寸法等が定められる。これにより、吸水性パッド100は、面ファスナ240、241により上方に適切な力が加えられた状態となるため、収容部90の内部で位置固定される。
下着200は、前カバー部8Aの裏側の上端部に一対の面ファスナの係合部を備えてもよい。この場合、面ファスナ240は、展開状態において、他端部の被係合部とは反対側である裏側に一対の面ファスナの被係合部を備える。介護者等は、下着200に対して吸水性パッド100が位置固定された状態で、前カバー部8Aの係合部と他端部の被係合部を係合する。
又、下着200は、後カバー部8Cの裏側の上端部に一対の面ファスナの係合部を備える。面ファスナ241は、展開状態において、下端部の裏側に面ファスナの被係合部を備える。介護者等は、下着200に対して吸水性パッド100が位置固定された状態で、後カバー部8Cの係合部と面ファスナ241の裏側の被係合部を係合する。従って、前カバー部8A、後カバー部8Cの第一開口部89A、第二開口部89Cを閉じることができる。これにより、図4に示すように収容部90の上端部が封止された状態となる。故に、液体の漏れをより確実に防ぐことができる。
<第二実施形態の作用・効果>
以上説明したように、第二実施形態においては、下着200は、一対の面ファスナ240、241を第一貫通穴部132、第二貫通穴部133に対して夫々挿通し、係合部を被係合部に対して夫々係合する。これにより、吸水性パッド100は、夫々の第一貫通穴部132、第二貫通穴部133が、一対の面ファスナ240、241により上方に対して一定の力が加えられた状態で下着200に対して固定される。従って、着用者が寝返りを打った場合、即ち、仰向け、俯せ、側臥位へ動いた場合等においても、下着200の収容部90の内部で位置固定されているので、吸水性パッド100は位置ずれを発生しにくい。故に、液体の漏れをより確実に防ぐことができる。従って、着用者及び介護者等にとって、利便性が高く、特に介護者等にかかる負担が低減される。尚、第二実施形態の下着200の構成は、第一実施形態の下着1と面ファスナ240、241以外の構成が同じであり、下着200に着用される吸水性パッド100は、第一実施形態の吸水性パッドと同様の構造である。従って、第二実施形態は、上記の第二実施形態の効果に加えて、第一実施形態と同一の効果を奏する。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。面ファスナ240は、1つ設けられているが、2以上設けられてもよい。この場合、例えば、第一貫通穴部132の両側と中央に挿通するように3つ設けられてもよい。面ファスナ241は、1つ設けられているが、2以上設けられてもよい。この場合、例えば、第二貫通穴部133の両側と中央に挿通するように3つ設けられてもよい。又、面ファスナ240、241の大きさは、適宜変更してよい。この場合、介護者等が作業しやすい大きさであるとよい。面ファスナ240、241は、係合部と被係合部が設けられたが、ファスナ等で構成されていてもよい。
第二実施形態では、位置固定のための面ファスナ240、241が設けられたが、これに限らない。例えば、面ファスナ240、241の代わりに、ボタンが設けられてもよい。ボタンは、面ファスナ240、241が設けられた位置と略同一の位置に設けられるとよい。ボタンは、収容部90内部で吸水性パッド100が位置決めされた状態で、被係合部としての第一貫通穴部132、第二貫通穴部133に対して係合する。これにより、吸水性パッド100は、下着に対して位置固定できる。又、ボタンの数は、一つに限られず、複数のボタンが設けられてもよい。吸水性パッド100は、貫通穴部の代わりに切欠き部を備え、面ファスナ240、241が切欠き部に対して挿通可能であっても良い。
<その他>
面ファスナ240は、本発明の「第一係合部」の一例である。面ファスナ241は、本発明の「第二係合部」の一例である。
1、200 下着
2 ウエスト開口部
3 レッグ開口部
8 カバー部
52A 前布部
52B マチ部
52C 後布部
89A 第一開口部
89C 第二開口部
90 収容部
100 吸水性パッド
111 吸水シート
113 防護シート
115、117 第一袋部
116、118 第二袋部
132 第一貫通穴部
133 第二貫通穴部

Claims (10)

  1. 上部に設けられ、上方へ開口するウエスト開口部と、
    前記ウエスト開口部の下方で左右に並んで配置され、下方に開口する一対のレッグ開口部と、
    前記一対のレッグ開口部の間に配置されるマチ部と、
    前記ウエスト開口部の前側から前記マチ部の前端部に亘って配置される前布部と、
    前記ウエスト開口部の後側から前記マチ部の後端部に亘って配置される後布部と、
    前記前布部、前記マチ部、及び前記後布部を覆うカバー部であって、
    前記前布部、前記マチ部、及び前記後布部との間に吸水性パッドを挿入可能な収容部と、
    前記前布部側において、前記収容部の上部に設けられ、前記ウエスト開口部の開口方向へ開口し、前記吸水性パッドが挿通可能な第一開口部と、
    前記後布部側において、前記収容部の上部に設けられ、前記ウエスト開口部の開口方向へ開口し、前記吸水性パッドが挿通可能な第二開口部と
    を備えるカバー部と
    を備えることを特徴とする下着。
  2. 前記前布部、前記マチ部、及び前記後布部は、液体を透過する液体透過素材から形成されることを特徴とする請求項1に記載の下着。
  3. 前記カバー部は、前記前布部の上端から、前記マチ部を介して、前記後布部の上端まで覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の下着。
  4. 前記カバー部は、防水性の素材から形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の下着。
  5. 前記前布部に設けられ、吸水性パッドと係合可能な第一係合部と、
    前記後布部に設けられ、吸水性パッドと係合可能な第二係合部と
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の下着。
  6. 所定方向に厚みを有し且つ展開状態において前記所定方向と交差する長手方向に延び、請求項1〜5の何れかの下着に着脱可能な吸水性パッドであって、
    前記所定方向の一方側に設けられ、液体を吸収する吸水シートと、
    前記所定方向の他方側に設けられ、前記液体の漏えいを防ぐ防護シートと、
    前記吸水シート又は前記防護シートに設けられ、前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方を前記所定方向に貫通する貫通穴部と、
    前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方に設けられる袋部と
    を備えることを特徴とする吸水性パッド。
  7. 前記貫通穴部は、前記所定方向及び前記長手方向に交わる短手方向に延びることを特徴とする請求項6に記載の吸水性パッド。
  8. 前記貫通穴部は、
    前記長手方向の一方側の端部に設けられ、前記吸水シート及び前記防護シートを前記所定方向に貫通する第一貫通穴部と、
    前記長手方向の他方側の端部に設けられ、前記吸水シート及び前記防護シートを前記所定方向に貫通する第二貫通穴部と
    を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の吸水性パッド。
  9. 前記第一貫通穴部は、前記吸水性パッドが前記下着に装着された状態で、請求項5に記載の前記下着が備える前記第一係合部と係合し、
    前記第二貫通穴部は、前記吸水性パッドが前記下着に装着された状態で、請求項5に記載の前記下着が備える前記第二係合部と係合する
    ことを特徴とする請求項8に記載の吸水性パッド。
  10. 前記袋部は、
    前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方、且つ前記長手方向の一方側に設けられ、手を挿入可能な第一袋部と、
    前記吸水シート又は前記防護シートの少なくとも何れか一方、且つ前記長手方向の他方側に設けられ、手を挿入可能な第二袋部と
    を備えることを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の吸水性パッド。
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