JP5629124B2 - 尿とりパッド装着用パンツ - Google Patents

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この発明は、例えば、失禁症状を有する人が、失禁に対処するために尿とりパッドを装着したまま比較的自由に行動できるようにした、尿とりパッド装着用パンツの改良に関するものである。
従来、例えば、乳幼児や老人等の失禁対策としては、おむつを装着することが広く行われており、おむつを装着するためには、特殊な形態のおむつを除いて、通常おむつカバーが用いられている。
しかし、おむつカバーは、一回以上の通常の排尿量や大便を受けることを想定した「おむつ」を装着するためのものであり、下半身の広い範囲の撥水または防水等の点でも完全を期するため、生地の厚い嵩張るデザインのものである。
これに対して、介護を必要としない老人や女性等に見られる軽ないし中程度の失禁では、排出される尿の量も少なく、使用される尿とりパッドもおむつと比較すると、薄地の小さいサイズものであるのが通常である。そして、このような尿とりパッドを保持するための手段は、装着者の行動の自由をできるだけ確保して、外見的にも違和感のないものとするためには、普通に使用されている下着であるパンツとできるだけ近い構造と外見等を備えたものであることが望まれる。
このような観点から、本出願人は、自由に行動できるようにしたおむつカバーに替わるものとして、図8、図9、図10に示すような尿とりパッド装着用パンツを提案してきた。
図8は、従来の尿とりパッド装着用パンツを、尿とりパッドとともに示す概略斜視図である。
これらの図において、尿とりパッド装着用パンツ10は、パンツ本体11と、このパンツ本体11の内面側に配設された尿とりパッドを保持するための保持部12とを備えている。
パンツ本体11は、通常用いられる下着として使用者(男女)の下半身に装着できるパンツと共通の形状でなっている。保持部12を構成する生地は、例えばポリエステル等でなり、防水性を備えている。
この尿とりパッド装着用パンツ10に対しては、尿とりパッド13が装着される。尿とりパッド13は、例えば、その内面の中央付近に吸収体13aが配置され、両側縁部に所謂立体ギャザー構造13b,13bを有するように構成されており、尿等の体液を吸収体内に吸い込んで保持することができるようになっている。この尿とりパッド13は、図10に示すように、尿とりパッド装着用パンツ10の内側に設けた保持体12によって、吸収体13a側が内面に向くように位置決めされて保持されるようになっている。
図9は、尿とりパッド装着用パンツ10の展開状態を示しており、符号14が前面部、符号15が後面部であって、パンツの内面側が露出するように示されている。図10は、図9のC−C線概略断面図である。
図示されているように、パンツ本体11の内面の股部16に尿とりパッド13用の保持部12を備える尿とりパッド装着用パンツ10であって、前記保持部12は、内面側に開口部17aを有した袋状とされて、パンツ本体の股部16をほぼ中心として着用者の身体の前後方向に沿って設けられており、かつ前記保持部12の前記股部に対応した領域の幅寸法Wは、この保持部12に装着されるべき尿とりパッド13の幅寸法よりも小さく設定されている。
これにより、尿とりパッドの保持部の前記股部に対応した領域の幅寸法は、パッドの幅よりも小さく設定されることにより、この保持部内に尿とりパッドを強制的にさし入れると、パッドは、幅方向の両端から内側に抑えられる。このため、尿とりパッド中心付近は、上方に膨らみ、装着者の局部に密着することができるという作用効果を発揮できるものである。(先行文献の図5参照)。
特開2000−96305号公報
ところが、このような尿とりパッド装着用パンツ10では、袋状の保持部12の内側に尿とりパッド13を収容し、保持する構成としており、しかもこの保持部12は、長手方向の両端部である符号18,19の各箇所で縫製されることによって、内側に開口部17aを備える完全な楕円状空間とされており、内部には防水布17が配置されている。
このため、保持部12に収容できる尿とりパッドの大きさはこの袋状空間よりも小さいもの、つまり、使用できる尿とりパッドが、少なくとも収容しきれる大きさのものに限られてしまい、より大きく尿の吸収量に優れたものを使うことができないという問題がある。
また、このことに起因して、従来の尿とりパッド装着用パンツ10では、保持部12の領域の内側に防水性の生地からなる防水布17を配置していた。すなわち、限られた吸収量しかない尿とりパッド13が吸収しきれなかった尿が、尿とりパッド装着用パンツ10の股部16から染み出さないように防水性の生地からなる防水布17の配置を必要としていたのである(図10参照)。
しかし、この防水布17は、厚手でごわごわ感があり、尿とりパッド装着用パンツ10の装着感を比較的損なうものであった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、夜間等におけるより長時間の使用を可能にするとともに、装着感の向上を図ることができる尿とりパッド装着用パンツを提供することを目的とする。
本発明は、パンツ本体の内面に尿とりパッド用の保持部を備える尿とりパッド装着用パンツであって、前記保持部が、パンツ本体の内面下部において、着用者の身体の前後方向に沿って設けられた筒状体であり、該筒状体内側には尿の導入開口が設けられており、さらに、前記筒状体の両端開口が前記パンツ本体の胴回り部となる上端側に開口するように設けられるとともに、該各開口には前記保持部に、少なくとも一部が収容された前記尿とりパッドを押さえて保持するための押さえ部を有していて、かつ前記保持部の両側縁をなす股部開口には、使用者の足の付け根付近に密着させるためのギャザーを設けたことを特徴とする。
上記構成によれば、前記保持部が筒状体であるから、その両端の開口から大きな尿とりパッドの長手方向端部をそれぞれ導出することができ、従来と比べてはるかに大きく、「おむつ」と遜色ない程度の尿吸収量を持つ尿とりパッドを保持できる。
特に前記筒状体の開口には前記押さえ部を配置することにより、比較的大きな尿とりパッドを使用した場合でも、これより小さな尿とりパッドを使用した場合でも位置ずれを生じないように保持できる。
そして、「押さえ部」は、股部近傍に配置され、股部近傍で尿とりパッドを抑えるので、特に、尿排泄部の直近で尿とりパッドのずれを防止することができる。
しかも、このように大きな尿とりパッドを使用できることに伴い、排出された尿をほぼ完全に吸収できるので、パンツ本体の股部には、従来のような防水布を配置する必要がなく、その点で、ゴワゴワ感のない、通常のパンツと同等の快適な履き心地を得ることができる。
なお、本発明において、「着用者の身体の前後方向」とは、着用者が正立(顔を傾けずに起立)した状態で視線が向く方向を「前」として定義される。また、「パンツ本体の内面下部」とは、パンツの外側に露出しない領域を「内面」とし、「下部」とは「股部」に近い領域である。
好ましくは、前記保持部全体が伸縮材料により形成されていることにより、前記押さえ部として前記尿とりパッドを保持する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、前記保持部は、開口を含めた全体が収縮して、尿とりパッドを押さえて保持するので、尿とりパッドの位置ずれを有効に防止することができる。
また、好ましくは、前記押さえ部として、前記筒状体の両端開口の各開口には開口径を収縮させるように付勢する弾性体が取付けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記保持部の前記開口は開口縁に沿って収縮して、尿とりパッドを押さえて保持するので、尿とりパッドの位置ずれを有効に防止することができる。
好ましくは、前記尿とりパッドを装着して着用状態とした際に、パンツ本体の前記ギャザーよりも前記尿とりパッドのギャザーが高く位置する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、排尿により尿とりパッドのギャザーがパンツ本体のギャザーよりも先に機能することにより、尿とりパッドを交換することで、パンツ本体側の汚れが無いまま尿とりパッド装着用パンツを繰り返し使用することができる。
夜間等におけるより長時間の使用を可能にするとともに、装着感の向上を図ることができる尿とりパッド装着用パンツを提供することができる。
本発明の実施形態に係る尿とりパッド装着用パンツの概略正面図である。 図1に係る尿とりパッド装着用パンツの概略展開図である。 図1の尿とりパッド装着用パンツに尿とりパッドを配置する様子を示す概略斜視図である。 図2のB−B線切断端面図である。 図2のA−A線切断端面図である。 尿とりパッド装着用パンツの概略正面図である。 尿とりパッドを装着した状態の尿とりパッド装着用パンツの側面から見た概略斜視図である。 従来の尿とりパッド装着用パンツの概略斜視図である。 図8の尿とりパッド装着用パンツ概略展開図である。 図9のC‐C線切断端面図である。
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態による尿とりパッド装着用パンツを示す概略正面図であり、図2は、この尿とりパッド装着用パンツを縫製して形成する構造を理解するための展開図である。
図1において、尿とりパッド装着用パンツ20(以下、「パンツ20」と略称する。)は、パンツ本体21と、このパンツ本体21の内面側に配設された尿とりパッドを保持するための保持部22とを備えている。
パンツ本体21は、通常用いられる下着として使用者(男女)の下半身に装着できるパンツと共通の形状でなっている。パンツ本体21を形成している生地は、好ましくは、伸縮性生地であり、比較的薄く、柔軟性を備えており、通常のパンツの生地とほぼ同様の厚みや触感を有している。具体的な使用生地としては、例えば綿、ナイロン、ポリウレタン混が好適である。保持部22を構成する生地は、例えばポリエステル等でなり、伸縮性、撥水性を備えている。
図2において、パンツ20(パンツ本体21と実質的に同一)は、比較的単純な複数のパーツを縫製するだけで形成できるようになっている。
すなわち、パンツ20は、図1で示した立体構造を実現するための前身頃部31と後身頃部32に、後で詳しく説明する保持部22を縫着するようにされている。また、これら前身頃部31と後身頃部32の両側縁部をつなぐように左右の脇身頃部33,34が縫着されるようになっている。
この尿とりパッド装着用パンツ20に対しては、図3に示すような尿とりパッド23が装着される。尿とりパッド23は、例えば、その内面の中央付近に吸収体23aが配置され、両側縁部に所謂立体ギャザー構造23b,23bを有するように構成されており、尿等の体液を吸収体内に吸い込んで保持することができるようになっている。
すなわち、図3に示されているように、尿とりパッド23は、図2の前身頃31及び後身頃32の略全体を覆うように一方向に長いほぼ矩形状であり、長さ方向の中央付近、すなわち、ギャザー23b、23bが形成された箇所の幅寸法がやや縮幅されていて、くびれた形態である。
この尿とりパッド23は、図4に示すように、尿とりパッド装着用パンツ20の内側に設けた保持部22によって、吸収体23a側が内面に向くように位置決めされて保持されるようになっている。
図2ないし図5を参照して、パンツ20の構造をさらに詳しく説明する。図2及び図3に示すように、尿とりパッドの保持部22は、パンツ本体21の内面側の前身頃31から後身頃32にかけて、股部26を中心に配置されている。股部26とは図2に示すように、パンツ本体21および保持部22が曲線的に内側に入り込んだ部分であり、この股部26には、その外周にそって、縁取り部材26aが固着されている。縁取り部材26a内には、例えば、長さ方向に沿って収縮方向に働く細いゴムのような線状部材を仕込むことにより、パンツ20側ギャザーを形成している。股部26の曲線部は、図3に示すように股部開口26bを形成している。この前身頃31及び後身頃32の股部26とは反対側の端部は、着用者の胴回り部が配置されることになる。
この保持部22は、図4や図5に示されているように、パンツ本体21を構成する生地の内側に配置されたカバー部材を有しており、このカバー部材だけ撥水性を有するポリエステル等で形成されている。
すなわち、保持部22は、その両側縁がパンツ本体21に対して縫着されることにより、パンツ本体21の生地と一体となって、図2の上下位置に開口35,35を有する、上下方向に貫通した筒状体とされている。図1及び図2から理解されるように、この筒状体の開口35,35は、それぞれの開口縁により形成される平面が、使用者の身体を横切る平面と略平行(使用者が起立している状態で身体に対して水平な平面と略平行)となるように設けられている。すなわち、筒状体の開口35,35は、前身頃31及び後身頃32の上端である胴回り部が位置する方向に開口されている。また、保持部22は、開口35,35の開口縁が尿排泄部と対向しない尿排泄部近傍に設けられている。さらに、保持部22は、開口35,35の開口縁が、装着される尿とりパッド23との関係において、ギャザー23b、23bが形成された箇所の幅寸法がやや縮幅された位置に設けられている。
この筒状体である保持部22は、その内側中央部がほぼ楕円状にくりぬかれて、図7を参照して理解されるように尿とりパッド23の内面を露出するための開口とされている。この開口は、失禁時に尿を尿とりパッド23に導入するための導入開口37であり、開口縁に沿って縁取りされている。
さらに、保持部22全体もしくは少なくとも上下の各開口35,35は、「押さえ部」として機能するようにされている。
例えば、保持部22全体が撥水性であるとともに、伸縮性を有する素材により形成されている。そして、開口35を構成する保持部22の幅と、保持部22をパンツ本体21に縫着する幅とが同じ寸法となるようにされている。
これにより、パンツ20を平面に置いた場合には、通常状態では、開口35が開口部として開くことがなく(隙間なく閉じた状態)、この閉じた口(開口35,35)を開いて、尿とりパッド23を挿通することで、保持部22が伸びた状態となり、その弾性により、押さえるように付勢し押さえ部としての機能を発揮する。
さらに、上述のような保持部22の素材が有する機能に加え、例えば、保持部22の各開口35,35の開口縁に沿って、各開口径を縮径させるように付勢する弾性体からなる押さえ部36,36を設けるようにしてもよい。好ましくは、押さえ部36,36は、図5から理解されるように、それぞれやや幅広となった帯状もしくはベルト状の形態である。
開口35の一部を構成する保持部22及び押さえ部36,36は、尿とりパッド23を身体の尿排泄部位の近傍で確実に保持し得るだけでなく、保持部22は筒状であって、その中に尿とりパッド23を挿通するものである。
このため、尿とりパッド23は、幅方向に位置ずれして、上記尿排泄部位から外れてしまうことがない。
つまり、本実施形態では、尿とりパッド23の長さ方向の大きさには自由度を持ちながら、上下左右の位置ずれを確実に防止できるものである。
さらに、図4に示すように、保持部22の導入開口37の周縁部には、ゴム紐等の弾性収縮手段が縫着等によって固定されている。これにより、導入開口37は、押し拡げられても、ふたたび収縮して図4のような開口形状を保つようになっている。そして、図2に示された、保持部22の股部付近(パンツ本体21の最下端近傍)の幅Wは、これに収容されるべき尿とりパッド23の横幅よりも狭くなるように設定されている。
図7を参照する。図7は尿とりパッドを装着した状態の尿とりパッド装着用パンツの側面から見た概略斜視図である。
図示するように、後述するカバー部22a,22aよりもパッド23のギャザー23bが高く位置する構成としている。カバー部22aは、保持部22の両側部が導入開口37の上記弾性収縮手段により引張られることにより壁として立ち上がる箇所である。
これにより、排尿によって尿とりパッド23のギャザー23bが、排出された尿を食い止めるので、パンツ本体21のカバー部22aよりも先に機能することにより、尿とりパッド23を交換することで、パンツ本体21側の汚れが無いままパンツ20を繰り返し使用することができる。すなわち、尿とりパッドを頻繁に交換できない夜間にあっては、大判の尿とりパッドを使うことができ、その分、複数回の排尿による多量の排尿量に対応できるので安心である。
本実施形態の尿とりパッド装着用パンツ20は以上のように構成されており、次にその作用を説明する。
図3に示すように、尿とりパッド装着用パンツ20内に尿とりパッド23を配置して、図2で説明した該尿とりパッド23の中央部を挟んだ短手方向の帯状部分を押さえ部36,36が本体21に対して押し付けることにより、筒状の保持部22内に、この尿とりパッド23を保持する。これにより、尿とりパッド23は、図4に示すようにその側縁部を保持部22のカバー部22aによって抑えられる。
この状態で、尿とりパッド装着用パンツ20を通常の下着と同様に、使用者(図示せず)がその下半身に着用すると、尿とりパッド23の吸収体23aが上を向いた状態で、使用者の局部と対向するように位置決めされることになる(図7参照)。
ここで、上述したように、尿とりパッド装着用パンツ20の保持部22にあっては、その股部26付近の幅Wは、尿とりパッド23の幅と等しいか、それよりも狭く設定されている。
股部26付近の幅Wは、尿とりパッド23の幅と等しい場合には、該尿とりパッド23は幅方向にずれることが無い。
そして、股部26付近の幅Wが、尿とりパッド23の幅よりも狭く設定されていると、図4に示すように、尿とりパッド23は、保持部22内に収容された状態では、保持部22のフランジ状のカバー部22a,22aによって、その幅方向の両端部から内方に押されることになる。
いずれにしても、使用者の局部に対して密着するか、あるいは、尿とりパッド23の中央付近は、図4において上下のいずれかの方向に変位しようとするが、パンツ本体21の生地が存在することから、尿とりパッド23の中央付近の吸収体23aは上方に向かって突出することになる。このため、尿とりパッド23の中央部付近は、使用者の局部に対して押し当てられることになる。
つまり、尿とりパッド23は、保持部22によって、その中央付近が常に使用者の局部付近に押し当てられるように位置決めされることになる。このため、この尿とりパッド装着用パンツ20を着用した状態で、使用者(着用者)が立ち上がって歩行したり、あるいはその姿勢を変えたりする行動をとっても、尿とりパッド23は、上記保持部22内で正しく位置決めされて保持され、ずれることがない。したがって、失禁した場合には、使用者の局部に押し当てられた尿とりパッド23の吸収体23aによって、この尿は速やかに吸収されるから外部に漏れることがない。
尚、図4では、理解の便宜のため尿とりパッド23の中央付近は上方へ大きく変位しているように図示されているが、実際には、尿とりパッド23が位置ずれを生じず、しかも使用者にむかって僅かに凸になるように変位する。そして、このような僅かな変位でも、本実施形態の効果を得るには十分である。
しかも、この尿とりパッド装着用パンツ20を着用した状態で使用者が横になって就寝するなど、長時間にわたって同じ尿とりパッド23を使用する場合においては、本実施形態の保持部22が筒状の形態で、ベルト状の押さえ部36,36で尿とりパッド23のギャザー23b、23bが形成された箇所の幅寸法がやや縮幅された位置を保持するようにした。このため、尿とりパッド23が保持部22よりも大きな、吸収量に優れたものを使用する場合にも、支障なく保持することができる。
すなわち、本実施形態では、保持部22が筒状体であるから、その両端の開口から大きな尿とりパッド23の長手方向端部をそれぞれ導出することができ、従来と比べてはるかに大きく、「おむつ」と遜色ない程度の尿吸収量を持つ尿とりパッド23を保持できる。
特に筒状体の開口部35,35の押さえ部36,36は、図5で説明したようにベルト状であり、尿排泄部近傍に設けられているので、比較的大きな尿とりパッドを使用した場合でも、これより小さな尿とりパッドを使用した場合でも位置ずれを生じないように保持できる。
しかも、このように大きな尿とりパッド23を使用できることに伴い、排出された尿をほぼ完全に吸収できるので、パンツ本体の股部には、従来のような防水布を配置する必要がなく、その点で、ゴワゴワ感のない、通常のパンツと同等の快適な履き心地を得ることができる。
本発明の尿とりパッド装着用パンツは上述の実施形態に限定されない。例えば、この尿とりパッド装着用パンツに使用される尿とりパッドは、図2または図6に示すような構造以外に、単に長方形形状の吸収体で形成されるものでもよいことは明らかである。
上記実施形態で説明した各部の構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその一部を省略でき、あるいは図示しない構成と置き換え、他の構成を付加することができる。
20・・・尿とりパッド装着用パンツ、21・・・パンツ本体、22・・・保持部、22a・・・カバー部、23・・・尿とりパッド、23b・・・ギャザー、35・・・開口、36・・・押さえ部、37・・・導入開口

Claims (3)

  1. パンツ本体の内面に尿とりパッド用の保持部を備える尿とりパッド装着用パンツであって、
    前記保持部が、パンツ本体の内面下部において、着用者の身体の前後方向に沿って設けられた筒状体であり、
    該筒状体内側には尿の導入開口が設けられており、
    さらに、前記筒状体の両端開口が前記パンツ本体の胴回り部となる上端側に開口するように設けられるとともに、該各開口には前記保持部に、少なくとも一部が収容された前記尿とりパッドを押さえて保持するための押さえ部を有していて、
    かつ前記保持部の両側縁をなす股部開口には、使用者の足の付け根付近に密着させるためのギャザーが設けられており、
    かつ、前記保持部の前記股部付近の幅Wが、前記尿とりパッドの幅寸法よりも狭く設定されていて、
    前記導入開口には、フランジ状のカバー部を備えており、
    前記保持部に前記尿とりパッドが装着した状態で、該尿とりパッドの一部は前記導入開口から露出して、前記カバー部が前記尿とりパッドの側縁部であるギャザーの外側を抑える構成とした
    ことを特徴とする尿とりパッド装着用パンツ。
  2. 前記保持部全体が伸縮材料により形成されていることにより、前記押さえ部として前記尿とりパッドを保持する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の尿とりパッド装着用パンツ。
  3. 前記押さえ部として、前記筒状体の両端開口の各開口には開口径を収縮させるように付勢する弾性体が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の尿とりパッド装着用パンツ。
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