JP2020018390A - 電子線殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器にその開口部から電子線を照射して容器内の全域を確実に殺菌する。【解決手段】電子線殺菌装置1は、開口部3aが上を向けた状態でプリフォーム3を保持して殺菌区間Aを通過させる搬送機構2と、プリフォーム3の開口部3aに向けて電子線EBを照射する電子線照射機構4とを備えており、また殺菌区間Aのプリフォーム3を挟んで搬送方向の左右両側に一対の磁石6、6を備えるとともに、それらの内側に搬送方向に沿って配置される左右一対のヨーク7、7を備えている。ヨーク7、7の上端部7Bは、搬送方向上流側の端部7Cの高さが最も低く、搬送方向下流側の端部7Dの高さが最も高くなる傾斜部となっている。プリフォーム3が電子線EBを照射されながら殺菌区間Aを通過する際に、磁石6、6とヨーク7、7による磁力線の流れがプリフォーム3内の底部3bから開口部3aにわたって変更される。【選択図】 図4

Description

本発明は電子線殺菌装置に関し、より詳しくは、容器の開口部に向けて電子線を照射して該容器内の全域を殺菌する電子線殺菌装置に関する。
従来、容器の開口部から電子線を照射して容器の内部を殺菌するようにした電子線殺菌装置は公知である。
特開2017−209136号公報
ところで、従来の電子線殺菌装置では、開口部が上方を向けた状態で搬送される容器に上方から電子線を照射して容器を殺菌する場合、電子線が150kVや300kV等のいわゆる低いエネルギーの場合には、容器の開口部から底までの距離が長いと容器の底に電子線が十分に照射されずに殺菌不良が生じていた。
そこで、照射する電子線のエネルギーを強くすれば容器の底にも充分に電子線を照射できるが、電子線のエネルギーが強いとその分だけ照射設備が大がかりとなる。また、容器の開口部付近は、電子線照射装置の照射窓に近い分だけ強いエネルギーを受けるので、変色や変形などが発生する恐れがあり、電子線を遮蔽する部材等も必要となる。
また、容器の側方に磁石を配置することによって、電子線に磁界の力を付与して電子線を容器の底に到達させる技術も存在する。その場合は、電子線は真っ直ぐ照射されるので、容器の底にも電子線が十分照射されることになるが、容器の側方部分には電子線が照射されにくくなり、殺菌不良となる恐れがある。
さらに、別の技術として、容器の搬送経路の両側に長さの異なる磁石を配置することによって磁力を異ならせ、容器の底を重点的に照射する区間と容器の胴部分を照射する区間を設けて、容器の全域を殺菌する技術も提案されている(例えば特許文献1)。
この特許文献1の装置において、複数の磁石を配置する場合、磁石間の干渉を避けるため、間隔をあけて磁石を配置することになるので、電子線の照射区間が長くなるという問題がある。また、磁石の長さも段階的に異ならせているので、容器の側方も段階的にしか電子線が照射されず、側方の全域は照射されず、殺菌漏れが生じるという問題があった。
上述した事情に鑑み、本発明は、開口部を有する容器を搬送する搬送機構と、搬送機構によって殺菌区間を搬送される容器の開口部に向けて電子線を照射する電子線照射機構と、上記殺菌区間を搬送される容器を挟むように搬送方向に沿って配置された一対の磁石とを備えて、
上記搬送機構によって殺菌区間を搬送される容器の開口部に向けて電子線照射機構から電子線を照射するとともに、上記容器に上記磁石の磁力線を作用させて容器を殺菌するようにした電子線殺菌装置において、
上記一対の磁石の内側の位置で、かつ、殺菌区間を搬送される容器を挟むように搬送方向に沿って一対のヨークを設け、
上記ヨークにおける電子線照射機構との対向箇所は、殺菌区間における容器の搬送方向において電子線照射機構に徐々に接近し、又は電子線照射機構から徐々に離隔する傾斜部として形成されており、
上記搬送機構によって殺菌区間を搬送される容器の開口部に向けて電子線照射機構から電子線を照射するとともに、上記容器内に作用する磁石とヨークによる磁力線の流れを容器に対し変更させることで電子線を容器内の全域にわたって照射させて、容器を殺菌するようにしたものである。
このような構成によれば、容器が殺菌区間を搬送方向に移動されるのに伴って磁石とヨークによって容器内の磁力線の流れを容器の全域にわたって変更できるので、容器内の全域に電子線を満遍なく照射することができる。したがって、容器内の全域を電子線によって確実に殺菌することができる。
本発明の一実施例を示す全体の平面図。 図1の要部の縦断面図。 図2の要部の拡大図。 図3の左側面図。 図1のプリフォームを殺菌中の磁力線の流れを示す図。 本発明の要部の第2実施例を示す平面図。 図6の要部の縦断面図。 図7の要部の平面図。 本発明の第3実施例を示す平面図。 本発明の他の実施例の要部を示す縦断面図。
以下、図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図2において、1はライン式の電子線殺菌装置であり、この電子線殺菌装置1は、搬送機構2によってプリフォーム3(容器)を搬送して殺菌区間Aを通過させながら電子線照射機構4によって上方側からプリフォーム3の開口部3aに向けて電子線EBを照射してプリフォーム3の内部を殺菌するようになっている。
電子線殺菌装置1の殺菌対象となるのは、開口部3aを有する樹脂製のプリフォーム3であり、このプリフォーム3は、上端が開口部3aとなり、下端は閉鎖された底部3bとなった細長い円筒状をしている。また、このプリフォーム3の上方側の外周部には、つば状の環状膨出部3cが形成されている。
本実施例においては、搬送機構2が備える各グリッパ5によって、プリフォーム3の環状膨出部3cの隣接下方側の外周部を緩やかに保持し、かつ、環状膨出部3cを支持するようになっている。そのように各グリッパ5に把持されたプリフォーム3が殺菌区間Aを通過する際に電子線照射機構4から電子線EBが照射されるようになっている。なお、電子線殺菌装置1による殺菌対象は、ペットボトルに成形前のプリフォーム3であるが、殺菌対象としてはプリフォーム以外の開口部を有する樹脂製の容器であっても良い。
電子線殺菌装置1は、プリフォーム3をグリッパ5によって保持して連続的に搬送する搬送機構2と、搬送機構2の搬送過程となる殺菌区間Aの上方側に配置された電子線照射機構4と、殺菌区間Aを通過するプリフォーム3を左右両側から挟むように搬送方向に沿って配置された一対の板状の磁石6、6と、これらの磁石6、6の内方側に、かつ殺菌区間Aのプリフォーム3を左右両側から挟み込むように搬送方向に沿って配置された一対のヨーク7、7をと備えている。
また、電子線殺菌装置1は、供給位置Bにおいてプリフォーム3を搬送機構2の各グリッパ5に受け渡す供給スターホイール11と、排出位置Cにおいて搬送機構2のグリッパ5から殺菌済みのプリフォーム3を受け取って下流側へ排出する排出スターホイール12を備えている。供給スターホイール11の隣接上流位置には、プリフォーム3を供給スターホイール11に送り込むシュート13が配置されており、排出ステーホイール12の隣接下流位置には、殺菌済みのプリフォーム3をさらに下流側の機器へ受け渡す受け渡しホイール14が配置されている。
搬送機構2は、所定距離を隔てて鉛直方向に軸支された一対の回転軸15、15と、各回転軸15、15の大径部に取り付けられた上下一対のスプロケット16、16と、相前後する多数の揺動部材17Aを順次揺動可能に連結して構成されるとともに、各回転軸15、15の大径部を囲繞して配置された無端状走行部材17と、無端状走行部材17の揺動部材17Aの外面に等ピッチで取り付けられた開閉機構18と、各開閉機構18によって開閉されてプリフォーム3を着脱自在に保持するグリッパ5と、各開閉機構18を取り付けた揺動部材17Aに鉛直方向に軸支された回転軸21と、各回転軸21の上下両端部に取り付けられて上記回転軸15、15の上下のスプロケット16、16と係合するローラ22、22とを備えている。
無端状走行部材17の隣接内方位置には、該無端状走行部材17に沿って無端状の支持部材23が固定して配置されており、無端状走行部材17における複数の揺動部材17Aの内面に設けられたローラ24が支持部材23に載置されている。これにより、無端状走行部材17とそれに設けた開閉機構18及びグリッパ5が所定高さに支持されるとともに、支持部材23に沿って細長い楕円状の移動軌跡を描いて循環走行できるようになっている。
回転軸15はモータ25によって回転されるようになっており、このモータ25は図示しない制御装置によって作動を制御されるようになっている。制御装置が上記モータ25を回転させると、回転軸15、15とスプロケット16、16を介して無端状走行部材17が矢印方向(図1の時計方向)に連続的に循環走行され、それに伴って各グリッパ5は所定高さに支持されたまま、供給位置B、殺菌区間A、排出位置Cを循環して移動するようになっている。各グリッパ5は開閉機構18によって開閉されるようになっており、制御装置は開閉機構18を介して各グリッパ5を所要の移動領域で開閉させるようになっている。
両回転軸15、15を挟んで供給位置A、排出位置Cとは反対側となる、無端状走行部材17の直線状の移動区間(搬送経路)の中央側が殺菌区間Aとして設定されている。そして、殺菌区間Aの上方側に電子線照射機構4が水平に配置されるとともに、殺菌区間Aにおける下方側に上記一対の磁石6、6と一対のヨーク7、7が電子線照射機構4と対向させて配置されている。電子線照射機構4は、プリフォーム3を保持したグリッパ5が殺菌区間Aを通過する際に、プリフォーム3の開口部3aに向けて150kV〜300kVの電子線EBを照射するようになっている。
制御装置によってモータ25が作動されると、循環走行部材17が矢印方向に循環して移動されるとともに、供給ホイール11、排出ホイール12及び受け渡しホイール14も同期して矢印方向に回転されるようになっている。
すると、搬送機構2における開放状態の各グリッパ5が順次、供給位置Bを通過するので、供給位置Bにおいて供給スターホイール11から各グリッパ5にプリフォーム3が供給される。供給位置Aでプリフォーム3が供給された各グリッパ5は直ちに開閉機構18によって閉鎖されるので、プリフォーム3における外周部がグリッパ5によって緩やかに保持されるとともに環状膨出部3cが支持されるようになっている。
その後、プリフォーム3を保持した各グリッパ5は順次下流側へ搬送されて殺菌区間Aを通過するようになっており、その際にグリッパ5に保持されたプリフォーム3の開口部3aに向けて電子線照射機構4から電子線EBが照射されてプリフォーム3の内部が殺菌されるようになっている。後に詳述するが、その際に本実施例においては、殺菌区間Aに配置された各一対の磁石6、6とヨーク7、7とからプリフォーム3に作用する磁力線の流れをプリフォーム3の底部3bから開口部3aにわたって変更させることで、プリフォーム3の内部全域を確実に殺菌できるようになっている。
そして、殺菌区間Aを通過することで殺菌が済んだプリフォーム3がグリッパ5によって排出位置Cまで搬送されると、該排出位置Cにおいてグリッパ5が開閉機構18によって開放される一方、排出ホイール12側の把持機構によって把持して取り出されてから下流側の受け渡しホイール14へ排出されるようになっている。
しかして、本実施例は、殺菌区間Aにおける磁石6、6とヨーク7、7等の配置と構成を以下のように工夫したことにより、殺菌区間Aにおいてグリッパ5に保持されたプリフォーム3の内部全域を電子線EBによって確実に殺菌できるようにしたことが特徴である。
すなわち、図3ないし図4に示すように、一対の板状の磁石6、6は、縦横の寸法と肉厚が同一の長方形となっており、これら一対の磁石6、6は搬送機構2の搬送経路を挟んで相互に対向させて所定の高さに固定されている。磁石6、6の搬送方向に沿った長さは、殺菌位置Aを通過する一列で5個のプリフォーム3を左右両側から一度に挟み込む長さに設定されている。
また、磁石6、6における上端部6A,6A及び下端部6B、6Bは水平になっており、上端部6A、6Aは、グリッパ5に保持されて殺菌区間Aを通過するプリフォーム3の開口部3aよりも少し高い位置に位置している。また、磁石6、6の下端部6B、6Bは、殺菌区間Aを通過するプリフォーム3の底部3bよりも少し下方側に位置している。これにより、殺菌区間Aを移動するプリフォーム3の上下方向の全域に、一対の磁石6、6の磁力が作用するようになっている。また、本実施例では、図3に示すように、各磁石6、6は、その上端6AがN極となり、下端部6BがS極となっている。
次に、ヨーク7、7は、厚さと形状が同一の略三角形の鋼板から構成されている。ヨーク7、7は、一対の磁石6、6の内側であって、かつプリフォーム3の搬送経路を挟んで相互に対向するように固定されている。
ヨーク7は、下端部7Aとなる底部が水平に支持されているが、電子線照射機構4と対向する上端部7Bの略全域は、プリフォーム3の搬送方向における上流側の端部7Cの高さが最も低くなり、搬送方向に沿って徐々に高さが高くなって搬送方向の下流側の端部7Dの高さが最も高くなる傾斜部となっている。
ヨーク7の下端部7Aの搬送方向に沿った長さ(ヨーク7の搬送方向の長さ)は、上記磁石6の搬送方向に沿った長さよりも少し短い寸法に設定されている。ヨーク7、7における上流側の端部7Cは、磁石6、6の上流側の端部の少し下流側に位置しており、ヨーク7、7における下流側の端部7Dとその近傍は、磁石6、6の下流側の端部よりも少し搬送方向下流側に位置して磁石6、6から露出している。これにより、ヨーク7、7の搬送方向の略全域が磁石6、6と搬送方向においてオーバラップしている。
ヨーク7、7における傾斜部としての上端部7Bは、上記電子線照射機構4と対向しており、かつ、殺菌区間A内をプリフォーム3が通過する際における、該プリフォーム3の底部3bの下方側の位置から環状膨出部3cよりも上方の開口部3aに近い高さに維持されている(図4参照)。
さらに、一方のヨーク7の内方側に、搬送方向にわたって所定長さの摺動バー27が所定高さで水平に固定して配置されている。グリッパ5に保持されてプリフォーム3が殺菌区間Aを移動される際には、グリッパ5に保持された状態においてプリフォーム3の上方外周部が摺動パー27と接触して自転されるようになっている。つまり、摺動バー27は、グリッパ5に保持された状態のプリフォーム3を自転させる回転付与部材として機能するようになっている。
磁石6、6及びヨーク7、7は以上のように構成されて殺菌区間Aに配置されているので、グリッパ5に保持された各プリフォーム3が殺菌区間Aを通過する際に電子線照射機構4から電子線EBが下方のプリフォーム3の開口部3aに向けて照射されるとともに、プリフォーム3は摺動バー27に接触することで自転しながら殺菌区間Aを通過する。
その際、プリフォーム3内に作用する磁石6、6とヨーク7、7の磁力線の流れは、プリフォーム3内に対して変更されるようになっている。すなわち、殺菌区間Aにおいてヨーク7、7の上端部7B、7Bが搬送されるプリフォーム3の底部3bよりも低い区間では、図5(A)に示すように、磁力線の流れは磁石6、6の上端部6A、6Aから下端部6B、6Bとなり、電子線照射機構4から照射された電子線EBは磁力線の流れに誘導されてプリフォーム3の底部3bに向かって移動される。そして、ヨーク7、7の上端部7B、7Bが搬送されるプリフォーム3の底部3bよりも高い区間では、図5(B)に示すように、磁石6、6の上端部6A、6Aから底部6B、6Bに向かって流れる磁力線はその途中でヨーク7、7の上端部7B、7Bに向かって流れが変更され、電子線照射機構4から照射された電子線EBは磁力線の流れに誘導されてプリフォーム3の側面を通ってヨーク7、7の上端部7B、7Bに向かって移動される。殺菌区間Aにおいてヨーク7、7の上端部7B、7Bの高さは搬送されるプリフォーム3の底部3bから開口部3a付近にわたって変更されるので、それに伴い、電子線EBも磁力線の流れに誘導されてプリフォーム3内の底部3bの位置から上方側の開口部3aの少し下方側の位置へと移動される。そのため、殺菌区間Aを通過することにより、電子線EBが照射され、かつ自転中のプリフォーム3内には、その底部3bから上端となる開口部3aまでの全域にわたって電子線EBが満遍なく確実に照射されるので、プリフォーム3の底部3bから側壁、及び開口部3aにわたる内部全域が満遍なく確実に殺菌されるようになっている。なお、図5(B)では磁力線の流れを説明するため電子線EBを照射されている位置における上端部7B、7Bの高さを示しており、そこから下流側の端部7Dまで続く上端部7B、7Bは省略している。
以上のように、本実施例によれば、磁石6、6とヨーク7、7を上述したように殺菌区間Aに配置しているので、容器としてのプリフォーム3が電子線EBを照射されつつ自転されながら殺菌区間Aを通過する際には、プリフォーム3内に作用する磁力線の流れを底部3bから上端の開口部3aにわたって変更させることができる。それによって、プリフォーム3内の底部3bから開口部3aにわたる内部全域に電子線EBを満遍なく確実に照射することができる。しかも、回転付与部材としての摺動バー27と接触することでプリフォーム3はグリッパ5に保持されたまま自転する。したがって、本実施例によれば、150kV〜300kVのエネルギーが弱い電子線EBを照射する一台の電子線照射機構4を用いているにも拘わらず、プリフォーム3内の全域を電子線EBによって確実に殺菌することができる。
次に、図6ないし図8は、グリッパ5に保持されたプリフォーム3を殺菌区間Aにおいて自転しやすくするための第2実施例を示したものである。すなわち、この第2実施例においては、グリッパ5における左右の保持部5Aに、プリフォーム3の外周部を保持する左右各2個のローラ29が回転自在に取り付けられている。これら左右各2個のローラ29によってプリフォーム3の外周部を保持し、かつ、環状膨出部3Cを支持することにより、グリッパ5に保持されたプリフォーム3は容易に自転できるようになっている。
また、搬送方向の左側の磁石6とヨーク7と右側の磁石6とヨークを囲繞して、無端状の回転ベルト30が配置されている。
グリッパ5に保持されたプリフォーム3が殺菌区間Aを通過する際には、回転付与部材としての回転ベルト30が矢印方向に循環走行されており、プリフォーム3の外周部に左右両側から矢印方向に走行中の回転ベルト3が同時に接触することで、自転されるようになっている。
その他の構成は、上記第1実施例と同じであり、それと対応する各部材には同じ部材番号を付している。
このような第2実施例によれば、殺菌区間Aを通過するプリフォーム3は第1の実施例の構成と比較すると、より一層自転しやすくなっており、このような第2実施例によっても上記第1実施例と同様の作用・効果を得ることができる。
次に、図9は本発明の第3実施例としての回転式の電子線殺菌装置1を示したものである。この第3実施例は、図1〜図4に示した第1の実施例の無端状走行部材17の代わりに回転体102を用いた搬送機構2となっており、回転体102の外周部の等間隔位置に上記図1と同様の図示しない開閉機構とグリッパが配置されている。つまり、この第3実施例では、回転体102とそれに配置されたグリッパ及び開閉機構によって搬送機構2が構成される。
この第3実施例では、回転体102が回転される際のプリフォーム3の搬送経路が殺菌区間Aとなっており、そこに電子線照射機構4が配置されるともに、上記第1の実施例に倣った一対の磁石6、6と一対のヨーク7、7が配置されている。また、摺動バー27も配置されている。磁石6、6、ヨーク7、7及び摺動バー27は、回転体102によるプリフォーム3の搬送経路に沿って平面で見ると円弧状になっている。また、側面図は省略するが、この第3実施例におけるヨーク7、7も、傾斜部としての上端部7Bは搬送方向上流側の端部の高さが最も低く、搬送方向下流側の端部7Dにわたって徐々に高さが高くなるように形成されている。
その他の構成は、上記第1の実施例と同じであり、第1の実施例と対応する各部材に同じ部材番号を付している。このような構成の第3実施例においても、上述した第1の実施例と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、上記各実施例においては、ヨーク7、7における傾斜部としての上端部7Bを、搬送方向の上流側の端部7Cが低く、下流側の端部7Dにわたって徐々に高さが高くなる構成にしているが、これとは逆に、ヨーク7、7における傾斜部としての上端部7Bを、搬送方向の上流側の端部7Cの高さを最も高くして、そこから下流側の端部7Dにわたって徐々に高さが低くなるように構成しても良い。
さらに、上記各実施例においては、グリッパ5によって開口部3aが上方を向くようにプリフォーム3を保持し、電子線照射機構4により上方側からプリフォーム3の開口部3aに向けて電子線EBを照射しているが、図10に示すように、開口部3aを横に向けた状態で搬送されるプリフォーム3の場合には、プリフォーム3の開口部3aに向けて側方から電子線EBを照射するように電子線照射機構4を配置する。なお、開口部3aを下方に向けた状態で搬送されるプリフォーム3に対しては下方から電子線を照射するように電子線照射機構4を配置すれば良い。
また、上記実施例における回転付与部材としての摺動バー27、回転ベルト30は省略しても良い。
また、上記実施例においては、ヨーク7、7の形状を略三角形としていたが、長方形の形状として搬送方向の上流側の端部7Cを最も高く、もしくは最も低く配置しても良い。
また、上記実施例においては、ヨーク7、7の上端部7Bを直線状としていたが、階段状としても良い。
1‥電子線殺菌装置 2‥搬送機構
3‥プリフォーム(容器) 3a‥開口部
4‥電子線照射機構 6、6‥磁石
7、7‥ヨーク 7B、7B‥上端部(傾斜部)
A‥殺菌区間

Claims (2)

  1. 開口部を有する容器を搬送する搬送機構と、搬送機構によって殺菌区間を搬送される容器の開口部に向けて電子線を照射する電子線照射機構と、上記殺菌区間を搬送される容器を挟むように搬送方向に沿って配置された一対の磁石とを備えて、
    上記搬送機構によって殺菌区間を搬送される容器の開口部に向けて電子線照射機構から電子線を照射するとともに、上記容器に上記磁石の磁力線を作用させて容器を殺菌するようにした電子線殺菌装置において、
    上記一対の磁石の内側の位置で、かつ、殺菌区間を搬送される容器を挟むように搬送方向に沿って一対のヨークを設け、
    上記ヨークにおける電子線照射機構との対向箇所は、殺菌区間における容器の搬送方向において電子線照射機構に徐々に接近し、又は電子線照射機構から徐々に離隔する傾斜部として形成されており、
    上記搬送機構によって殺菌区間を搬送される容器の開口部に向けて電子線照射機構から電子線を照射するとともに、上記容器内に作用する磁石とヨークによる磁力線の流れを容器に対し変更させることで電子線を容器内の全域にわたって照射させて、容器を殺菌することを特徴とする電子線殺菌装置。
  2. 上記殺菌区間を搬送される容器を自転させる回転付与部材が設けられており、上記殺菌区間において上記回転付与部材によって容器を自転させながら該容器に電子線が照射されることを特徴とする請求項1に記載の電子線殺菌装置。
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