JP2020018025A - 補機装置および車両用空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる要求に対応させて補機を制御できるようにする。【解決手段】通信接続された外部装置(60、80)から補機を2つ以上の異なる用途で動作させる複数の要求のいずれか1つを取得する要求取得部(S100)と、要求取得部により取得された要求の用途を判定する判定部(S102)と、判定部により判定された用途に従って補機を動作させる動作制御部(S104、S108)と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、補機装置および車両用空調システムに関するものである。
従来、特許文献1に記載された燃料電池システムがある。このシステムは、燃料電池の発電電力と回生電力発生手段の回生電力との合計電力のうち負荷手段の消費電力を超える第1余剰電力を2次電池に充電する。さらに、このシステムは、第1余剰電力のうち2次電池受け入れ可能電力を超える電力を第2余剰電力とし、電気ヒータに供給される冷却水流量が所定流量以上の場合に、第2余剰電力を電気ヒータで消費するようにしている。また、このシステムは、電気ヒータに供給される冷却水流量が所定流量未満の場合に、電気ヒータに供給する冷却水流量を増大させるようにしている。
特開2012−195263号公報
上記特許文献1に記載されたシステムは、電気ヒータを、空調装置における加熱器として機能させる空調用途と、回生により発生した回生電力を消費する負荷として機能させる回生用途として使用することが可能となっている。なお、電気ヒータを、回生用途として使用することで、回生により発生した回生電力を利用して電気ヒータを加熱することが可能となる。
しかし、上記特許文献1には、空調用途で電気ヒータを動作させる場合に、どのように電気ヒータを動作させ、回生用途で電気ヒータを動作させる場合に、どのように電気ヒータを制御するか等について記載されていない。このため、上記特許文献1に記載されたシステムでは、異なる用途に対応させて電気ヒータを適切に制御することができないといった問題がある。
例えば、電気ヒータを空調における加熱器として機能させる空調用途では、電気ヒータに供給される冷却水の水温を、数秒〜数分程度の応答性で安定的に制御する必要がある。しかし、例えば、図9に示すように、電気ヒータに冷却水を供給するポンプを動作させた状態で、電気ヒータの消費電力を迅速に増加させると、電気ヒータに供給される冷却水の水温が目標温度よりも高くなり、冷却水の水温にオーバーシュートが発生してしまう。この場合、吹出口から車室内へ吹き出される空気の吹き出し温度も目標温度よりも高くなってしまい、乗員の快適性が低下してしまう。
また、電気ヒータを回生により発生した電力を消費する負荷として機能させる回生用途では、高応答で電力を消費することが求められる。しかし、例えば、図10に示すように、電気ヒータの消費電力を緩やかに増加させると、図10中のハッチングで示した領域AR1の有効な回生電力を消費できず電気ヒータを効率的に加熱できなくなってしまう。
本発明は上記問題に鑑みたもので、異なる要求に対応させて補機を制御できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、補機装置であって、バッテリ(10)を電力供給源として動作する補機(42)と、通信接続された外部装置(60、80)から補機を2つ以上の異なる用途で動作させる複数の要求のいずれか1つを取得する要求取得部(S100)と、要求取得部により取得された要求の用途を判定する判定部(S102)と、判定部により判定された用途に従って補機を動作させる動作制御部(S104、S108)と、を備えている。
このような構成によれば、判定部は要求取得部により取得された要求の用途を判定し、動作制御部は判定部により判定された用途に従って補機を動作させるので、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の発明は、上記補機装置と、補機装置と通信接続されるエアコン制御部(60)と、エアコン制御部により制御され、ヒータにより加熱される流体を循環させるポンプ(70)と、を備えた空調システムであって、補機装置は、補機で消費される電力と相関する状態量をエアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、エアコン制御部は、送信部より送信された状態量に基づいてポンプを動作させる。
このような構成によれば、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求であると判定された場合には、第1の制御指標に基づいて補機を第1の用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求であると判定された場合には、第2の制御指標に基づいて補機を第2の用途で動作させるので、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
また、補機装置は、補機で消費される電力と相関する状態量をエアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、エアコン制御部は、送信部より送信された状態量に基づいてポンプを動作させる。これにより、エアコン制御部は、補機で消費される電力と相関する状態量に基づいてポンプを動作させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調システムの全体構成を示した図である。 第1実施形態の車両用空調システムの水回路の構成を示した図である。 第1実施形態の補機ECUのフローチャートである。 第1実施形態のフローチャートにおけるS104の処理における水温、水温要求、消費電力およびウォータポンプ流量のタイムチャートを示した図である。 第1実施形態のフローチャートにおけるS108の処理における水温、消費電力要求、消費電力およびウォータポンプ流量のタイムチャートを示した図である。 第1実施形態のエアコンECUのフローチャートである。 第2実施形態のフローチャートにおけるS108の処理における水温、消費電力要求、消費電力およびウォータポンプ流量のタイムチャートを示した図である。 第3実施形態の車両用空調システムの補機ECU、エアコンECUおよび車両ECUの接続を示した図である。 高電圧ヒータの消費電力を迅速に増加させたときに生じる冷却水の水温のオーバーシュートを表した図である。 高電圧ヒータの消費電力を緩やかに増加させたときに消費できない回生電力を表した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用空調システムの全体構成について図1〜図5を用いて説明する。空調システムは、高圧バッテリ10、リレーユニット20、平滑コンデンサ30、高電圧補機装置40、車両走行装置50、エアコンECU60、ウォータポンプ70を備えている。高電圧補機装置40は、ヒータ駆動回路41、高電圧ヒータ42、補機ECU43を有している。高電圧補機装置40は、通信線を介して車両ECU80、エアコンECU60等と接続されている。なお、エアコンECU60は、エアコン制御部に相当し、車両ECU80は車両制御部に相当する。また、エアコンECU60および車両ECU80は外部装置に相当する。
高圧バッテリ10は、ヒータ駆動回路41、後述する高電圧ヒータ42およびモータジェネレータ52等の高電圧機器に電力を供給するための直流電源として構成されている。高圧バッテリ10の出力電圧は、数百ボルト(V)程度となっており、出力電圧が12V程度の車両バッテリよりも高電圧となっている。
リレーユニット20は、高圧バッテリ10と、車両走行装置50および高電圧補機装置40との間に配置されている。リレーユニット20は、高圧バッテリ10と、車両走行装置50および高電圧補機装置40との間を開放または接続する。
リレーユニット20は、リレー21、22、23および抵抗24を有している。リレー21、22は、リレースイッチであり、高圧バッテリ10の正極端子に接続された正極電源ライン100に配置されている。リレー23は、リレースイッチであり、高圧バッテリ10の負極端子に接続された負極電源ライン101に設けられている。リレー21、22、23は、車両ECU80によって制御される。
なお、抵抗24は、リレー22と直列に接続されている。また、リレー22と抵抗24は、リレー21に対して並列に接続されている。抵抗24は、リレー22がオンしたときに、高圧バッテリ10からヒータ駆動回路41、高電圧ヒータ42および車両走行装置50を含む高電圧機器に突入電流が流れることを防止するために用いられる。
リレーユニット20は、正極電源ライン100または負極電源ライン101に流れる電流を検出する不図示の電流検出部を有し、この電流検出部により正極電源ライン100または負極電源ライン101に流れる電流が所定値以上になったことが検出されると、リレー21、22、23をオフにする機能を有している。
平滑コンデンサ30は、高圧バッテリ10の正極端子に接続される正極電源ライン100と高圧バッテリ10の負極端子に接続される負極電源ライン101の間に設けられている。平滑コンデンサ30は、正極電源ライン100と負極電源ライン101の間の電圧を平滑化させる。なお、平滑コンデンサ30の容量は、用途に応じて変更される。
車両走行装置50は、インバータ回路51およびモータジェネレータ52を有している。インバータ回路51は、例えば、パルス幅変調方式で駆動されるPWMインバータであり、高圧バッテリ10から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、モータジェネレータ52の回転トルクを制御する。
インバータ回路51は、車両ECU80からの信号に応じて、モータジェネレータ52の回転トルクを制御するとともに、車両ECU80からの信号に応じて、モータジェネレータ52で回収した回生電力を交流電力から直流電力に変換して正極電源ライン100と負極電源ライン101の間に出力する。なお、回生電力は、車両の減速時や下り坂を走行している時などに発生する。
モータジェネレータ52は、例えば、三相交流モータであり、空調システムを搭載した車両の駆動輪を駆動してこの車両の動力源を構成するとともに、駆動輪の制動により回生電力を回収する交流発電機を構成する。
高電圧ヒータ42は、抵抗体を有し、後述する放熱用熱交換器61に流入する流体としての水を加熱する。高電圧ヒータ42は、補機に相当する。高電圧ヒータ42としては、NiCrを用いた電気ヒータや、温度上昇に伴って電気抵抗が増大するPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ等を採用することができる。
高電圧ヒータ42は、この高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温を検出する不図示の温度センサを有している。高電圧ヒータ42は、この温度センサにより検出された温度を示す信号を補機ECU43に出力する。
ヒータ駆動回路41は、高電圧ヒータ42をスイッチング動作させる不図示のトランジスタを有している。ヒータ駆動回路41は、補機ECU43より入力される信号に応じて高電圧ヒータ42をスイッチング動作させたり、高電圧ヒータ42の動作を停止させたりする。
補機ECU43は、CPU、メモリ、I/O用を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。エアコンECU60および車両ECU80は、補機ECU43の上位ECUに相当する。補機ECU43は、要求判定部430、空調制御部431、回生制御部432および通信部433を有している。
補機ECU43は、高電圧ヒータ42の消費電力を制御する。補機ECU43は、通信線を介して車両ECU80、エアコンECU60等から各種要求を取得する。要求判定部430は、この取得した要求が空調のための空調要求であるか回生のための回生要求であるかを判定する。
空調制御部431は、要求判定部430により、車両ECU80、エアコンECU60等から取得された要求が空調要求であると判定された場合に、ヒータ駆動回路41を空調のための用途で動作させる処理を行う。
回生制御部432は、要求判定部430により、車両ECU80、エアコンECU60等から取得された要求が回生要求であると判定された場合に、ヒータ駆動回路41を回生のための用途で動作させる処理を行う。
補機ECU43には、通信線を介して車両ECU80およびエアコンECU60が接続されている。エアコンECU60には、後述する流路管63内に水を循環させるウォータポンプ70が接続されている。エアコンECU60には、流路管63内の各部を流れる水の温度を検出する不図示の複数の温度センサから水の温度を示す信号が入力される。エアコンECU60は、これらの水の温度を示す信号に基づいてウォータポンプ70の目標流量を特定し、この目標流量に近付くようウォータポンプ70を制御する。
図2は、本実施形態の車両用空調システムの水回路の構成を示している。本車両用空調システムは、ウォータポンプ70、高電圧ヒータ42、放熱用熱交換器61、タンク62および流路管63を有している。ウォータポンプ70、高電圧ヒータ42、放熱用熱交換器61およびタンク62は、流路管63を介して接続されている。
ウォータポンプ70は、エアコンECU60より入力される信号に応じて流路管63内を流れる水の流量を調整する。ウォータポンプ70より流出した水は、高電圧ヒータ42で加熱される。
放熱用熱交換器61は、高電圧ヒータ42により加熱された水を空調空気と熱交換させて放熱する。すなわち、放熱用熱交換器61は、高電圧ヒータ42により加熱された水を空調空気へ放熱して空調空気を加熱する。
タンク62は、放熱用熱交換器61で冷却された水を貯蓄するものである。タンク62内の上部には、放熱用熱交換器61で冷却された水に含まれる気泡が溜まるようになっている。タンク62の上部に溜まった空気は、タンク62の上部に設けられた不図示の弁体を開くことによってタンク62の外部に排出することが可能となっている。
エアコンECU60より入力される信号に応じてウォータポンプ70が作動を開始すると、流路管63内の水は、ウォータポンプ70、高電圧ヒータ42、放熱用熱交換器61、タンク62を通ってウォータポンプ70へと戻る。
そして、高電圧ヒータ42が動作を開始すると、流路管63内の水は高電圧ヒータ42で加熱される。また、高電圧ヒータ42で加熱された水は、放熱用熱交換器61に流入し、放熱用熱交換器61にて空調空気が加熱される。また、放熱用熱交換器61より流出した水は、タンク62に流入した後、ウォータポンプ70に流入する。
本実施形態の車両用空調システムは、高電圧ヒータ42を、異なる2つの用途で使用する。具体的には、車両用空調システムは、高電圧ヒータ42を、流路管63内を流れる水を加熱することで空調空気を加熱する空調用途と、回生により発生した回生電力を消費する回生用途で動作させる回生用途で使用する。
補機ECU43は、通信接続されたエアコンECU60から高電圧ヒータ42を空調空気を加熱する空調用途で動作させる空調要求を取得するとともに、通信接続された車両ECU80から高電圧ヒータ42を回生により発生した回生電力を消費する回生用途で動作させる回生要求を取得することが可能となっている。なお、本実施形態では、空調用途は第1用途に相当し、空調要求は第1要求に相当し、回生用途は第2用途に相当し、回生要求は第2要求に相当する。
補機ECU43は、エアコンECU60または車両ECU80からの要求を取得すると、取得した要求が空調要求であるか回生要求であるかを判定し、要求に応じて高電圧ヒータ42を動作させる処理を実施する。
図3に、この処理のフローチャートを示す。補機ECU43は、車両のイグニッションスイッチがオンすると、周期的に図3に示す処理を実施する。なお、各図面のフローチャートにおける各制御ステップは、補機ECU43が有する各種の機能部を構成している。
まず、補機ECU43は、上位ECUであるエアコンECU60および車両ECU80からの要求を取得する(S100)。本実施形態の補機ECU43は、上位ECUであるエアコンECU60および車両ECU80から高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる第1の制御指標を含む第1要求と高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる第2の制御指標を含む第2要求のいずれかの要求を取得する。
また、補機ECU43は、エアコンECU60から空調要求を取得する際には、エアコンECU60から高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtも取得する。また、補機ECU43は、車両ECU80から回生要求を取得する際には、車両ECU80から高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpも取得する。
なお、出口水温の要求値Rtは、吹出口から吹き出される空調空気の温度と相関する状態量であり、第1の制御指標に相当する。また、消費電力の要求値Rpは、回生により発生した回生電力と相関する状態量であり、第2の制御指標に相当する。
次に、S100にて取得された要求が空調要求および回生要求のいずれかであるかを判定する(S102)。
ここで、S102により、S100にて取得された要求が空調要求と判定された場合、S102の判定はYESとなり、空調用ヒータ制御を実施し、高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる(S104)。すなわち、補機ECU43は、エアコンECU60からの第1の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42の出口水温制御を実行する。
具体的には、補機ECU43は、エアコンECU60からの空調要求とともに取得した出口水温の要求値Rtに基づいて高電圧ヒータ42の出口水温が出口水温の要求値Rtに近付くように高電圧ヒータ42の消費電力を変更する。ここでは、図4に示すように、ウォータポンプ70の流量を所定量に制御した後、高電圧ヒータ42の消費電力の立ち上がりを緩やかに増加させるよう、例えば、数十秒〜数分程度かけて高電圧ヒータ42の消費電力を変更する。
これにより、高電圧ヒータ42の消費電力は、電力W1から徐々に増加する。さらに、高電圧ヒータ42の出口水温は水温T1から徐々に上昇し、高電圧ヒータ42の出口水温のオーバーシュートが防止される。
また、S102により、S100にて取得された要求が回生要求と判定された場合には、S102の判定はNOとなり、回生用ヒータ制御を実施し、高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる(S108)。すなわち、補機ECU43は、車両ECU80からの第2の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42の消費電力制御を実行する。
具体的には、補機ECU43は、車両ECU80からの回生要求とともに取得した消費電力の要求値Rpに基づいて高電圧ヒータ42の消費電力が消費電力の要求値Rpに迅速に近付くよう高電圧ヒータ42の消費電力を変更する。ここで、補機ECU43は、高電圧ヒータ42の出口水温のオーバーシュートの発生の有無と関係なく高電圧ヒータ42の消費電力を速やかに変更する。
なお、本実施形態の高電圧ヒータ42は、高電圧ヒータ42の出口水温が上昇して水温所定値P2に達すると高電圧ヒータ42の動作を停止させる保護機能を有している。ここでは、保護機能により高電圧ヒータ42の動作を停止するまで、高電圧ヒータ42の消費電力を消費電力の要求値Rpに維持する。
S106では、動作フラグを上位ECUへ送信する。S104の空調ヒータ用制御を実施した際には、空調ヒータ用制御の動作フラグとともに、高電圧ヒータ42の消費電力、高電圧ヒータ42の電流、高電圧ヒータ42の出口水温等の状態量をエアコンECU60に送信する。
また、S108の回生用ヒータ制御を実施した際には、回生用ヒータ制御の動作フラグとともに、高電圧ヒータ42で消費される電力と相関する状態量を車両ECU80へ送信する。なお、高電圧ヒータ42で消費される電力と相関する状態量には、高電圧ヒータ42の消費電力、高電圧ヒータ42の電流、高電圧ヒータ42の出口水温等の状態量が含まれる。
また、補機ECU43は、S108にて、車両ECU80からの高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpが前回と変化した場合、新たな消費電力の要求値Rpに基づいて高電圧ヒータ42の消費電力が消費電力の要求値Rpに迅速に近付くよう高電圧ヒータ42の消費電力を変更する。
例えば、車両ECU80からの高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpが図5(b)中のRp1に示すように増加した場合、高電圧ヒータ42の消費電力を図5(c)中のPW1に示すように迅速に増加させる。この場合、図5(a)中のT10に示すように高電圧ヒータ42の出口水温は、急速に上昇する。
また、車両ECU80からの高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpが図5(b)中のRp2に示すように減少した場合、高電圧ヒータ42の消費電力を図5(c)中のPW2に示すように迅速に減少させる。この場合、図5(a)中のT20に示すように高電圧ヒータ42の出口水温の上昇は緩やかになる。
なお、エアコンECU60は、S106にて補機ECU43より送信された動作フラグを受信すると、この動作フラグに含まれる高電圧ヒータ42の消費電力、高電圧ヒータ42の出口水温等に基づいてウォータポンプ70の流量を制御する。
図6は、本実施形態のエアコンECU60のフローチャートである。エアコンECU60は、周期的に図6に示す処理を実施する。
まず、車両ECU80は、補機ECU43から動作フラグを受信したか否かを判定する(S200)。ここで、補機ECU43からの動作フラグが受信されない場合、本処理を終了する。
また、補機ECU43からの動作フラグが受信されると、S200の判定はYESとなり、受信した動作フラグに従ってウォータポンプ70の流量制御を行う(S202)。具体的には、動作フラグに含まれる高電圧ヒータ42の消費電力、高電圧ヒータ42の出口水温等に基づいてウォータポンプ70の目標流量を特定し、ウォータポンプ70の流量を目標流量に近づけるようウォータポンプ70を制御し、本処理を終了する。
ところで、高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる際に、上位ECUであるエアコンECU60から、高電圧ヒータ42の出口水温の要求値Rtではなく、高電圧ヒータ42の消費電力の要求値を取得する構成とすることが考えられる。
しかし、このような構成では、高電圧ヒータ42の出口水温を目標水温に近づけるのが難しく高電圧ヒータ42の出口水温が高くなりすぎたり、反対に低くなりすぎたりする。このため、吹出口から吹き出される空調空気の温度を目標温度とすることができず乗員の快適性が低下してしまう。
そこで、高電圧ヒータ42の出口水温をエアコンECU60へ送信し、このエアコンECU60が高電圧ヒータ42の出口水温の過不足を判定して高電圧ヒータ42の消費電力が消費電力の要求値を変更するようにフィードバック制御することが考えられる。しかし、この場合、高電圧ヒータ42の出口水温を目標水温に近づけるまでに大きな遅延が発生するため、乗員の快適性を向上するのは難しく、また、無駄な電力の消費が発生してしまう。
上記したように、本高電圧補機装置40は、バッテリ10を電力供給源として動作する補機(42)としての高電圧ヒータ42を備えている。また、通信接続された外部装置60、80から補機を2つ以上の異なる用途で動作させる複数の要求のいずれか1つを取得する要求取得部(S100)を備えている。また、要求取得部により取得された要求の用途を判定する判定部(S102)と、判定部により判定された用途に従って補機を動作させる動作制御部(S104、S108)と、を備えている。
このような構成によれば、判定部は要求取得部により取得された要求の用途を判定し、動作制御部は判定部により判定された用途に従って補機を動作させるので、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
また、要求取得部は、外部装置60、80から補機を第1の用途で動作させる第1の制御指標を含む第1要求と補機を第2の用途で動作させる第2の制御指標を含む第2要求のいずれかの要求を取得する。また、判定部は、要求取得部により取得された要求が第1要求であるか第2要求であるかを判定する。そして、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求であると判定された場合には、第1の制御指標に基づいて補機を第1の用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求であると判定された場合には、第2の制御指標に基づいて補機を第2の用途で動作させる。
このように、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
また、第1の制御指標および第2の制御指標は、異なる種類の状態量となっている。これによれば、要求取得部は、異なる種類の状態量として第1の制御指標と第2の制御指標を取得し、動作制御部は、第1の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を第1の用途で動作させるとともに、第2の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を第2の用途で動作させることができる。
また、第1の用途は、吹出口から吹き出される空調空気を加熱する空調用途であり、第2の用途は、車両の走行用電動機(52)が回生により発生した回生電力を消費する回生用途である。また、第1の制御指標は、空調空気の温度と相関する状態量であり、第2の制御指標は、回生電力と相関する状態量である。また、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求と判定された場合、空調空気の温度と相関する状態量に基づいて補機を空調用途で動作させる第1制御部(S104)と、判定部により、要求取得部により取得された要求が第2要求と判定された場合、回生電力と相関する状態量に基づいて補機を回生用途で動作させる第2制御部(S108)と、を備えている。
これによれば、要求取得部により取得された要求が第1要求と判定された場合、空調空気の温度と相関する状態量に基づいて補機を空調用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求と判定された場合、回生電力と相関する状態量に基づいて補機を回生用途で動作させることができる。
また、第1制御部は、第2制御部が補機の消費電力を増加させる場合よりも補機の消費電力を緩やかに増加させる。すなわち、補機を空調用途で動作させる第1制御部は、補機を回生用途で動作させる第2制御部が補機の消費電力を増加させる場合よりも補機の消費電力を緩やかに増加させる。
これによれば、第2制御部が補機の消費電力を緩やかに増加させる場合と比較して、補機により回生電力を効率的に消費することができる。
また、空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて空調空気を加熱する放熱用熱交換器61を備え、補機は、放熱用熱交換器61に流入する流体を加熱する電気ヒータである。
このように、空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて空調空気を加熱する放熱用熱交換器61を備え、補機は、放熱用熱交換器61に流入する流体を加熱する電気ヒータとして構成することができる。
また、上記補機装置と、補機装置と通信接続されるエアコン制御部(60)と、エアコン制御部により制御され、高電圧ヒータ42により加熱される流体を循環させるウォータポンプ(70)と、を備えた空調システムであって、補機装置は、補機で消費される電力と相関する状態量をエアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、エアコン制御部は、送信部より送信された状態量に基づいてウォータポンプ70を動作させる。
このような構成によれば、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求であると判定された場合には、第1の制御指標に基づいて補機を第1の用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求であると判定された場合には、第2の制御指標に基づいて補機を第2の用途で動作させるので、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
また、補機装置は、補機で消費される電力と相関する状態量をエアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、エアコン制御部は、送信部より送信された状態量に基づいてポンプを動作させる。これにより、エアコン制御部は、補機で消費される電力と相関する状態量に基づいてポンプを動作させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る車両用空調システムについて図7を用いて説明する。本実施形態の車両用空調システムの構成は、上記第1実施形態の車両用空調システムと同じである。本実施形態の高電圧補機装置40は、上記第1実施形態の高電圧補機装置40と比較して図3に示したフローチャートのS108の処理が異なる。
上記第1実施形態では、高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる際に、高電圧ヒータ42の保護機能により高電圧ヒータ42の動作を停止するまで、高電圧ヒータ42の消費電力を消費電力の要求値Rpに維持するようにした。これに対し、本実施形態では、図7に示すように、高電圧ヒータ42の出口水温が上昇して水温所定値P2に達して保護機能により高電圧ヒータ42の動作を停止する前に、高電圧ヒータ42の消費電力を一定値に維持するよう変更して高電圧ヒータ42による電力消費を継続する。このように、高電圧ヒータ42を停止することなく、高電圧ヒータ42による電力消費を継続する。
上記第1実施形態のように、高電圧ヒータ42の保護機能により高電圧ヒータ42の動作を停止するまで、高電圧ヒータ42の消費電力を消費電力の要求値Rpに維持した場合、高電圧ヒータ42が保護機能により動作を停止する。そして、その後、高電圧ヒータ42の出口水温が低下して水温所定値P2未満になると、再度、高電圧ヒータ42による回生電力の消費が行われる。このように、上記第1実施形態のような処理では、高電圧ヒータ42が、動作と停止を繰り返すことになり、高電圧ヒータ42による適切な回生電力の消費が行われなくなる。
これに対し、本実施形態では、高電圧ヒータ42の出口水温が上昇して水温所定値P2に達して保護機能により高電圧ヒータ42の動作を停止する前に、高電圧ヒータ42の消費電力を一定値に維持するよう変更して高電圧ヒータ42による電力消費を継続する。このため、高電圧ヒータ42を停止させることなく高電圧ヒータ42による適切な回生電力の消費を行うことが可能である。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
上記したように、高電圧ヒータ42は、該高電圧ヒータ42の温度が所定の保護温度以上になるとヒータ動作を停止する保護機能を有し、第2制御部は、高電圧ヒータ42の温度が所定の保護温度未満となる範囲で、高電圧ヒータ42を継続して動作させる。
したがって、高電圧ヒータ42を停止させることなく高電圧ヒータ42による適切な回生電力の消費を行うことが可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る車両用空調システムについて図8を用いて説明する。上記第1実施形態では、補機ECU43に車両ECU80を介してエアコンECU60が接続されているが、本実施形態では、図8に示すように、補機ECU43にエアコンECU60を介して車両ECU80が接続されている。補機ECU43と車両ECU80の間にエアコンECU60が配置されるよう構成することもできる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では高圧バッテリ10を電力源として動作する高電圧補機42を備えた高電圧補機装置について説明したが、高圧バッテリ10および高電圧補機42等は必ずしも高電圧である必要はない。例えば、バッテリ10を電力源として動作する補機42を備えた補機装置として構成することもできる。
(2)上記各実施形態では、電気ヒータの一種である高電圧ヒータを補機として採用したが、補機は高電圧ヒータに限定されるものではなく、例えば、高電圧モータを補機として採用してもよい。
(3)上記各実施形態では、高電圧ヒータ42を放熱用熱交換器61に流入する流体を加熱するものとして説明したが、空調空気を直接加熱するヒータとして高電圧ヒータ42を構成することもできる。
(4)上記各実施形態の補機ECU43は、エアコンECU60から高電圧ヒータ42を空調用途で動作させる第1の制御指標として高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtを取得し、この第1の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を空調用途で動作させるようにした。
これに対し、高電圧ヒータ42の出口から流出する水の出口水温の要求値Rtと相関する状態量として、流路管63内の各部を流れる水の温度、吹出口から吹き出される空調空気の温度等を取得するようにしてもよい。
(5)上記各実施形態の補機ECU43は、車両ECU80から高電圧ヒータ42を回生用途で動作させる第2の制御指標として高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpを取得し、この第2の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を回生用途で動作させるようにした。
これに対し、高電圧ヒータ42の消費電力の要求値Rpと相関する状態量として、高電圧ヒータ42に流れる電流および電圧等を取得するようにしてもよい。
(6)上記各実施形態では、インバータ回路51が、モータジェネレータ52で回収した回生電力を交流電力から直流電力に変換してヒータ駆動回路41に出力するよう構成した。
これに対し、インバータ回路51が、モータジェネレータ52で回収した回生電力を交流電力から直流電力に変換して高圧バッテリ10に出力し、高圧バッテリ10の受け入れ可能電力を超える余剰電力がヒータ駆動回路41に供給されるよう構成してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、補機装置であって、バッテリを電力供給源として動作する補機(42)を備えている、また、通信接続された外部装置から補機を2つ以上の異なる用途で動作させる複数の要求のいずれか1つを取得する要求取得部を備えている。また、要求取得部により取得された要求の用途を判定する判定部と、判定部により判定された用途に従って補機を動作させる動作制御部と、を備えている。
また、第2の観点によれば、要求取得部は、外部装置(60、80)から補機を第1の用途で動作させる第1の制御指標を含む第1要求と補機を第2の用途で動作させる第2の制御指標を含む第2要求のいずれかの要求を取得する。また、判定部は、要求取得部により取得された要求が第1要求であるか第2要求であるかを判定する。また、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求であると判定された場合には、第1の制御指標に基づいて補機を第1の用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求であると判定された場合には、第2の制御指標に基づいて補機を第2の用途で動作させる。このように、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
また、第3の観点によれば、第1の制御指標および第2の制御指標は、異なる種類の状態量となっている。これによれば、要求取得部は、異なる種類の状態量として第1の制御指標と第2の制御指標を取得し、動作制御部は、第1の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を第1の用途で動作させるとともに、第2の制御指標に基づいて高電圧ヒータ42を第2の用途で動作させることができる。
また、第4の観点によれば、第1の用途は、吹出口から吹き出される空調空気を加熱する空調用途であり、第2の用途は、車両の走行用電動機(52)が回生により発生した回生電力を消費する回生用途である。また、第1の制御指標は、空調空気の温度と相関する状態量であり、第2の制御指標は、回生電力と相関する状態量である。また、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求と判定された場合、空調空気の温度と相関する状態量に基づいて補機を空調用途で動作させる第1制御部(S104)と、判定部により、要求取得部により取得された要求が第2要求と判定された場合、回生電力と相関する状態量に基づいて補機を回生用途で動作させる第2制御部(S108)と、を備えている。
これによれば、要求取得部により取得された要求が第1要求と判定された場合、空調空気の温度と相関する状態量に基づいて補機を空調用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求と判定された場合、回生電力と相関する状態量に基づいて補機を回生用途で動作させることができる。
また、第5の観点によれば、第1制御部は、第2制御部が補機の消費電力を増加させる場合よりも補機の消費電力を緩やかに増加させる。すなわち、補機を空調用途で動作させる第1制御部は、補機を回生用途で動作させる第2制御部が補機の消費電力を増加させる場合よりも補機の消費電力を緩やかに増加させる。
これによれば、第2制御部が補機の消費電力を緩やかに増加させる場合と比較して、補機により回生電力を効率的に消費することができる。
また、第6の観点によれば、空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて空調空気を加熱する放熱用熱交換器を備え、補機は、放熱用熱交換器に流入する流体を加熱する電気ヒータである。
このように、空調空気と流体との熱交換により流体を放熱させて空調空気を加熱する放熱用熱交換器61を備え、補機は、放熱用熱交換器61に流入する流体を加熱する電気ヒータとして構成することができる。
また、第7の観点によれば、補機は、空調空気を加熱する電気ヒータである。このように、補機は、空調空気を加熱する電気ヒータとして構成することができる。
また、第8の観点によれば、高電圧ヒータ42は、該高電圧ヒータ42の温度が所定の保護温度以上になるとヒータ動作を停止する保護機能を有し、第2制御部は、電気ヒータの温度が所定の保護温度未満となる範囲で、高電圧ヒータ42を継続して動作させる。したがって、高電圧ヒータを停止させることなく高電圧ヒータによる適切な回生電力の消費を行うことが可能である。
また、第9の観点によれば、補機装置と、補機装置と通信接続されるエアコン制御部と、エアコン制御部により制御され、ヒータにより加熱される流体を循環させるポンプと、を備えた空調システムであって、補機装置は、補機で消費される電力と相関する状態量をエアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、エアコン制御部は、送信部より送信された状態量に基づいてポンプを動作させる。
このような構成によれば、動作制御部は、判定部により、要求取得部により取得された要求が第1要求であると判定された場合には、第1の制御指標に基づいて補機を第1の用途で動作させ、要求取得部により取得された要求が第2要求であると判定された場合には、第2の制御指標に基づいて補機を第2の用途で動作させるので、異なる要求に対応させて補機を制御することができる。
また、補機装置は、補機で消費される電力と相関する状態量をエアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、エアコン制御部は、送信部より送信された状態量に基づいてポンプを動作させる。これにより、エアコン制御部は、補機で消費される電力と相関する状態量に基づいてポンプを動作させることができる。
10 高圧バッテリ
40 高電圧補機装置
41 ヒータ駆動回路
42 高電圧ヒータ
43 補機ECU
50 車両走行装置
51 モータジェネレータ
60 エアコンECU
80 車両ECU

Claims (9)

  1. 補機装置であって、
    バッテリ(10)を電力供給源として動作する補機(42)と、
    通信接続された外部装置(60、80)から前記補機を2つ以上の異なる用途で動作させる複数の要求のいずれか1つを取得する要求取得部(S100)と、
    前記要求取得部により取得された前記要求の前記用途を判定する判定部(S102)と、
    前記判定部により判定された前記用途に従って前記補機を動作させる動作制御部(S104、S108)と、を備えた補機装置。
  2. 前記要求取得部は、前記外部装置(60、80)から前記補機を第1の用途で動作させる第1の制御指標を含む第1要求と前記補機を第2の用途で動作させる第2の制御指標を含む第2要求のいずれかの要求を取得し、
    前記判定部は、前記要求取得部により取得された前記要求が前記第1要求であるか前記第2要求であるかを判定し、
    前記動作制御部は、前記判定部により、前記要求取得部により取得された前記要求が前記第1要求であると判定された場合には、前記第1の制御指標に基づいて前記補機を前記第1の用途で動作させ、前記要求取得部により取得された前記要求が前記第2要求であると判定された場合には、前記第2の制御指標に基づいて前記補機を前記第2の用途で動作させる請求項1に記載の補機装置。
  3. 前記第1の制御指標および前記第2の制御指標は、異なる種類の状態量となっている請求項2に記載の補機装置。
  4. 前記第1の用途は、吹出口から吹き出される空調空気を加熱する空調用途であり、
    前記第2の用途は、車両の走行用電動機(52)が回生により発生した回生電力を消費する回生用途であり、
    前記第1の制御指標は、前記空調空気の温度と相関する状態量であり、
    前記第2の制御指標は、前記回生電力と相関する状態量であり、
    前記動作制御部は、前記判定部により、前記要求取得部により取得された前記要求が前記第1要求と判定された場合、前記空調空気の温度と相関する状態量に基づいて前記補機を前記空調用途で動作させる第1制御部(S104)と、前記判定部により、前記要求取得部により取得された前記要求が前記第2要求と判定された場合、前記回生電力と相関する状態量に基づいて前記補機を前記回生用途で動作させる第2制御部(S108)と、を備えた請求項2または3に記載の補機装置。
  5. 前記第1制御部は、前記第2制御部が前記補機の消費電力を増加させる場合よりも前記補機の消費電力を緩やかに増加させる請求項4に記載の補機装置。
  6. 前記空調空気と流体との熱交換により前記流体を放熱させて前記空調空気を加熱する放熱用熱交換器(61)を備え、
    前記補機は、前記放熱用熱交換器に流入する前記流体を加熱する電気ヒータである請求項4または5に記載の補機装置。
  7. 前記補機は、前記空調空気を加熱する電気ヒータである請求項4または5に記載の補機装置。
  8. 前記電気ヒータは、該電気ヒータの温度が所定の保護温度以上になるとヒータ動作を停止する保護機能を有し、
    前記第2制御部は、前記電気ヒータの温度が所定の保護温度未満となる範囲で、前記電気ヒータを継続して動作させる請求項6または7に記載の補機装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の補機装置と、前記補機装置と通信接続されるエアコン制御部(60)と、前記エアコン制御部により制御され、前記ヒータにより加熱される流体を循環させるポンプ(70)と、を備えた空調システムであって、
    前記補機装置は、前記補機で消費される電力と相関する状態量を前記エアコン制御部へ送信する送信部(S106)を備え、
    前記エアコン制御部は、前記送信部より送信された前記状態量に基づいて前記ポンプを動作させる車両用空調システム。
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