JP2020016691A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020016691A JP2020016691A JP2018137733A JP2018137733A JP2020016691A JP 2020016691 A JP2020016691 A JP 2020016691A JP 2018137733 A JP2018137733 A JP 2018137733A JP 2018137733 A JP2018137733 A JP 2018137733A JP 2020016691 A JP2020016691 A JP 2020016691A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- urging member
- urging
- image forming
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】案内部材の下流部分が固定軸によって回転可能に支持され、案内部材の上流部分が付勢部材によって位置決め部に付勢されている場合と比して、案内部材が搬送される記録媒体と接触することで、案内部材の上流部分が移動する移動量を減らすことができる画像形成装置を得る。【解決手段】一端が開閉部材に取り付けられた付勢部材の他端が、案内部材の下流側の下流部分に取り付けられ、付勢部材は、本体部に設けられた位置決め部に下流部分を付勢している。一端が開閉部材に取り付けられた他の付勢部材の他端が、案内部材の上流側の上流部分に取り付けられ、他の付勢部材は、本体部に設けられた他の位置決め部に上流部分を付勢している。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置は、用紙にトナーを定着させるための定着部と、定着部の用紙搬送方向下流側に設けられた両面印刷搬送路が搬送方向に関して湾曲して延びる湾曲部と、吸気口が開口されて両面印刷搬送路の湾曲部の径方向外側に配置されて用紙搬送方向と交差する用紙幅方向に延びるダクトと、ダクトの内部で気流を発生させるためにダクトの吸気口に隣接して設けられて用紙幅方向に並べて配置されて吸気側が定着部を指向する2個のファンとを備える。
画像形成装置は、搬送される記録媒体を案内する案内面が形成された案内部材を備えている。この案内部材は、筐体の内部を開閉する開閉部材に取り付けられている。
この案内部材は、搬送される記録媒体の幅方向から見て、記録媒体が搬送される媒体搬送方向に延びている。さらに、媒体搬送方向において案内部材の下流側の下流部分は、搬送される記録媒体の幅方向を軸方向とする軸部によって開閉部材に回転可能に取り付けられている。また、媒体搬送方向において案内部材の上流側の上流部分は、開閉部材に取り付けられた付勢部材によって筐体の本体部の位置決め部に付勢されている。
このような構成においては、搬送される記録媒体が案内部材の案内面に接触することで、案内部材には、搬送される記録媒体によって荷重が作用する。そして、この荷重によって付勢部材が圧縮されることで、案内部材が軸部を中心に回転してしまい、案内部材の上流部分が移動する。この移動に起因して、搬送される記録媒体の搬送姿勢が変わってしまい、記録媒体が紙詰まりすることがある。
本発明の課題は、案内部材の下流部分が固定軸によって回転可能に支持され、案内部材の上流部分が付勢部材によって位置決め部に付勢されている場合と比して、案内部材が搬送される記録媒体と接触することで、案内部材の上流部分が移動する移動量を減らすことである。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、本体部と、前記本体部から接離して内部を開閉する開閉部材とを有する筐体と、前記筐体の内部に配置され、搬送される記録媒体を案内する案内部材と、一端が前記開閉部材に取り付けられ、他端が記録媒体の搬送方向において前記案内部材の下流側の下流部分に取り付けられ、前記本体部に設けられた位置決め部に前記下流部分を付勢する付勢部材と、一端が前記開閉部材に取り付けられ、他端が記録媒体の搬送方向において前記案内部材の上流側の上流部分に取り付けられ、前記本体部に設けられた他の位置決め部に前記上流部分を付勢する他の付勢部材とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記他の付勢部材は、コイルバネであって、前記案内部材には、搬送される記録媒体を案内する案内面が形成されており、搬送される記録媒体の幅方向から見て、前記他の付勢部材の中心軸線は、前記他の付勢部材の中心軸線と前記案内面との交点における前記案内面の法線方向に延びていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記付勢部材は、コイルバネであって、前記案内部材には、搬送される記録媒体を案内する案内面が形成されており、搬送される記録媒体の幅方向から見て、前記付勢部材の中心軸線は、前記付勢部材の中心軸線と前記案内面との交点における前記案内面の法線方向に延びていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項2を引用する請求項3に記載の画像形成装置において、前記開閉部材は、搬送される記録媒体の幅方向を回転軸方向とする軸部を中心に回転することで前記筐体の内部を開閉し、前記案内部材の前記下流部分を前記位置決め部に付勢した状態の前記付勢部材の圧縮量と、前記案内部材の前記上流部分を前記他の位置決め部に付勢した状態の前記他の付勢部材の圧縮量とは同様とされていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記開閉部材は、搬送される記録媒体の幅方向を回転軸方向とする軸部を中心に回転することで前記筐体の内部を開閉し、前記位置決め部及び前記他の位置決め部には、前記幅方向から見て凹部が形成されており、前記案内部材の前記下流部分及び前記上流部分には、前記幅方向に延びると共に前記凹部に配置される突部が形成されており、前記付勢部材及び前記他の付勢部材は、コイルバネであって、前記付勢部材の端部及び前記他の付勢部材の端部は、前記突部に取り付けられており、前記幅方向において、前記付勢部材の中心軸線と前記凹部の凹面とは重なっており、前記幅方向において、前記他の付勢部材の中心軸線と前記凹部の凹面とは重なっていることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記案内部材には、搬送される記録媒体を案内する案内面と、記録媒体の幅方向から見て、前記案内面に対して反対側に形成された反対面と、前記案内面側と前記反対面側との間で空気の流れを可能とする流通部とが形成されており、前記反対面側から空気を吸引して前記案内面で案内される記録媒体を冷却する吸引部材を備えることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記幅方向から見て、前記吸引部材は、前記付勢部材と前記他の付勢部材との間に配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項1の画像形成装置によれば、案内部材の下流部分が固定軸によって回転可能に支持され、案内部材の上流部分が付勢部材によって位置決め部に付勢されている場合と比して、案内部材が搬送される記録媒体と接触することで、案内部材の上流部分が移動する移動量を減らすことができる。
本発明の請求項2の画像形成装置によれば、幅方向から見て、他の付勢部材の中心軸線が、交点における案内面の法線方向に対して傾斜する方向に延びている場合と比して、案内部材が搬送される記録媒体と接触することで、案内部材の上流部分が移動する移動量を減らすことができる。
本発明の請求項3の画像形成装置によれば、幅方向から見て、付勢部材の中心軸線が、交点における案内面の法線方向に対して傾斜する方向に延びている場合と比して、案内部材が搬送される記録媒体と接触することで、案内部材の下流部分が移動する移動量を減らすことができる。
本発明の請求項4の画像形成装置によれば、付勢部材の圧縮量と他の付勢部材の圧縮量とが異なる場合と比して、開閉部材が筐体の内部を閉塞した状態での案内部材の開閉部材に対する姿勢と、開閉部材が筐体の内部を開放した状態での案内部材の開閉部材に対する姿勢とが異なるのを抑制することができる。
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、幅方向において、付勢部材及び他の付勢部材の中心軸線の位置が凹部の凹面の位置とが幅方向で異なる場合と比して、案内部材の姿勢を安定させることができる。
本発明の請求項6の画像形成装置によれば、吸引部材の吸引力によって案内部材に作用する力に対抗する力が、案内部材に生じていない場合と比して、案内部材の姿勢が吸引部材の吸引力によって変化するのを抑制することができる。
本発明の請求項7の画像形成装置によれば、幅方向から見て、吸引部材が付勢部材と他の付勢部材と間の領域に対して外部に配置されている場合と比して、案内部材の姿勢が吸引部材の吸引力によって変化するのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例について図1〜図10に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(全体構成)
画像形成装置10には、図8に示されるように、上下方向の下方から上方へ向けて、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部14と、収容部14に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16と、収容部14から搬送部16によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部20とが、この順で備えられている。さらに、画像形成装置10には、各部を制御する制御部44が備えられている。
画像形成装置10には、図8に示されるように、上下方向の下方から上方へ向けて、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部14と、収容部14に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16と、収容部14から搬送部16によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部20とが、この順で備えられている。さらに、画像形成装置10には、各部を制御する制御部44が備えられている。
〔収容部〕
収容部14には、画像形成装置10の筐体10aから装置奥行方向の手前側に引き出し可能な収容部材26が備えられており、この収容部材26にシート部材Pが積載されている。さらに、収容部14には、収容部材26に積載された最上位のシート部材Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
収容部14には、画像形成装置10の筐体10aから装置奥行方向の手前側に引き出し可能な収容部材26が備えられており、この収容部材26にシート部材Pが積載されている。さらに、収容部14には、収容部材26に積載された最上位のシート部材Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
〔搬送部〕
搬送部16には、搬送経路28に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール(符号省略)と、トナー画像が形成されたシート部材Pを、搬送経路28に沿って筐体10aの外部に排出する排出ロール48とが備えられている。さらに、搬送部16には、両面印刷の場合に、排出ロール48によってスイッチバックされたシート部材Pを、シート部材Pの表裏を反転させる反転経路32に沿って搬送する複数の搬送ロール(符号省略)が備えられている。
搬送部16には、搬送経路28に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール(符号省略)と、トナー画像が形成されたシート部材Pを、搬送経路28に沿って筐体10aの外部に排出する排出ロール48とが備えられている。さらに、搬送部16には、両面印刷の場合に、排出ロール48によってスイッチバックされたシート部材Pを、シート部材Pの表裏を反転させる反転経路32に沿って搬送する複数の搬送ロール(符号省略)が備えられている。
また、搬送部16には、後述する定着装置34によってトナー画像が定着したシート部材Pを排出ロール48へ案内する案内機構50と、定着装置34によってトナー画像が定着したシート部材Pを冷却する冷却ファン96とが備えられている。なお、案内機構50、及び冷却ファン96等については、詳細を後述する。
〔画像形成部〕
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kが備えられている。なお、以後の説明では、Y、M、C、Kを区別して説明する必要がない場合は、Y、M、C、Kを省略して記載することがある。さらに、画像形成部20には、画像形成ユニット18に備えられた像保持体36の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置42が備えられている。
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kが備えられている。なお、以後の説明では、Y、M、C、Kを区別して説明する必要がない場合は、Y、M、C、Kを省略して記載することがある。さらに、画像形成部20には、画像形成ユニット18に備えられた像保持体36の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置42が備えられている。
また、各色の画像形成ユニット18には、図7に示されるように、像を保持する像保持体36と、像保持体36の表面を帯電させる帯電ロール38とが備えられている。さらに、画像形成ユニット18には、帯電した像保持体36の表面に露光装置42(図8参照)が露光光を照射することで形成された静電潜像を現像してトナー画像として可視化する現像装置40とが備えられている。
また、画像形成部20には、図8に示されるように、各色の画像形成ユニット18の像保持体36に形成されたトナー画像が転写される無端状の転写ベルト22と、トナー画像を転写ベルト22に転写する一次転写ロール24とが備えられている。さらに、画像形成部20には、転写ベルト22に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール46が備えられている。また、画像形成部20には、シート部材Pに転写されたトナー画像を加熱・加圧してシート部材Pに定着する定着装置34が備えられている。
この定着装置34は、図1に示されるように、シート部材Pの画像面と接触してトナー画像を加熱する加熱ロール34aと、加熱ロール34aとの間でシート部材Pを挟み込み、シート部材Pを加熱ロール34aに加圧する加圧ロール34bとを備えている。そして、加熱ロール34aと加圧ロール34bとで、シート部材Pを挟みながら搬送することで、定着装置34は、トナー画像をシート部材Pに定着するようになっている。
(画像形成装置の作用)
図7、図8に示す画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
図7、図8に示す画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
先ず、電圧が印加された各色の帯電ロール38は、各色の像保持体36の表面に接触して像保持体36の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電させる。続いて、外部から入力されたデータに基づいて露光装置42は、帯電した各色の像保持体36の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。
これにより、画像データに対応した静電潜像が夫々の像保持体36の表面に形成される。さらに、各色の現像装置40は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、一次転写ロール24は、各色の像保持体36の表面に形成されたトナー画像を、転写ベルト22に転写する。
そこで、送出ロール30は、収容部材26に積載された最上位のシート部材Pを、搬送経路28を通して転写ベルト22と二次転写ロール46とが接触する転写位置Tへ送り出す。転写位置Tでは、二次転写ロール46が、転写ベルト22との間でシート部材Pを挟持搬送することで、転写ベルト22のトナー画像をシート部材Pの表面に転写する。
さらに、定着装置34は、シート部材Pの表面に転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する。そして、トナー画像が定着されたシート部材Pは、排出ロール48によって筐体10aの外部へ排出される。
一方、表面にトナー画像が形成されたシート部材Pの裏面にトナー画像を形成する場合(両面印刷の場合)には、排出ロール48は、シート部材Pを外部へ排出することなく、シート部材Pをスイッチバックさせて反転経路32に送り込む。反転経路32に送り込まれたシート部材Pは、反転経路32に沿って搬送されることで、シート部材Pの表裏が反転されて再度転写位置Tへ送り出される。転写位置Tでは、二次転写ロール46が、転写ベルト22との間でシート部材Pを挟持搬送することで、転写ベルト22のトナー画像をシート部材Pの裏面に転写する。
さらに、定着装置34は、シート部材Pの裏面に転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する。そして、トナー画像が定着したシート部材Pは、排出ロール48によって筐体10aの外部へ排出される。
(要部構成)
次に、定着装置34によってトナー画像が定着したシート部材Pを排出ロール48へ案内する案内機構50、及びトナー画像が定着したシート部材Pを冷却する冷却ファン96等について説明する。
次に、定着装置34によってトナー画像が定着したシート部材Pを排出ロール48へ案内する案内機構50、及びトナー画像が定着したシート部材Pを冷却する冷却ファン96等について説明する。
ここで、図8に示す案内機構50、及び冷却ファン96は、筐体10aの内部を開閉する開閉ドア90に取り付けられている。具体的には、筐体10aは、本体部88と、本体部88から接離して筐体10aの内部を開閉する開閉ドア90とを有している。案内機構50、及び冷却ファン96は、この開閉ドア90に取り付けられている。さらに、筐体10aの本体部88には、案内機構50を位置決めする位置決め部80、84が設けられている。
先ず、開閉ドア90について説明し、その後、案内機構50、位置決め部80、84、及び冷却ファン96について説明する。
〔開閉ドア90〕
開閉ドア90は、図8に示されるように、筐体10aにおいて、装置幅方向の一方側(定着装置34が配置されている側)の内部を開閉する。具体的には、開閉ドア90は、装置奥行方向を軸方向とする軸部92と、ドア本体94とを備えている。開閉ドア90は、開閉部材の一例である。
開閉ドア90は、図8に示されるように、筐体10aにおいて、装置幅方向の一方側(定着装置34が配置されている側)の内部を開閉する。具体的には、開閉ドア90は、装置奥行方向を軸方向とする軸部92と、ドア本体94とを備えている。開閉ドア90は、開閉部材の一例である。
ドア本体94は、装置奥行方向から見てL字状とされており、板面が装置幅方向を向いて、筐体10aの内部と外部とを仕切る側板94aと、板面が装置上下方向を向いて、筐体10aの内部と外部とを仕切る天板94bとを有している。
側板94aは、板厚方向から見て、装置上下方向に延びている矩形状とされ、天板94bは、板厚方向から見て、装置奥行方向に延びている矩形状とされている。そして、側板94aの上端縁に、天板94bの側端縁が接続されている。また、側板94aの下端縁に、軸部92が取り付けられている。さらに、この軸部92には、ドア本体94の開度を制限する図示せぬ制限機構が備えられている。
この構成において、図6(A)、(B)に示されるように、軸部92を中心にドア本体94を回転させることで、開閉ドア90は、筐体10aの内部を開閉する。そして、開閉ドア90は、筐体10aの内部を閉塞する閉塞位置(図6(A)参照)と、筐体10aの内部を開放する開放位置(図6(B)参照)との間を移動する。
〔案内機構50〕
案内機構50は、図1に示されるように、排出ロール48側へ搬送されるシート部材Pの搬送方向(以下「シート搬送方向」)において、定着装置34の下流側に配置されており、案内部材52、及び案内部材52を支持する付勢部材64、68を備えている。
案内機構50は、図1に示されるように、排出ロール48側へ搬送されるシート部材Pの搬送方向(以下「シート搬送方向」)において、定着装置34の下流側に配置されており、案内部材52、及び案内部材52を支持する付勢部材64、68を備えている。
−案内部材52−
案内部材52は、定着装置34から排出ロール48へ向かうシート部材Pが通る搬送経路28と、排出ロール48によってスイッチバックされたシート部材Pが通る反転経路32とを仕切るように配置されている。具体的には、案内部材52は、搬送経路28において側板94aと天板94bとの接続部側が凸となる湾曲状の経路部分と、反転経路32において側板94aと天板94bとの接続部側が凸となる湾曲状の経路部分とを仕切るように配置されている。
案内部材52は、定着装置34から排出ロール48へ向かうシート部材Pが通る搬送経路28と、排出ロール48によってスイッチバックされたシート部材Pが通る反転経路32とを仕切るように配置されている。具体的には、案内部材52は、搬送経路28において側板94aと天板94bとの接続部側が凸となる湾曲状の経路部分と、反転経路32において側板94aと天板94bとの接続部側が凸となる湾曲状の経路部分とを仕切るように配置されている。
そして、案内部材52は、図4に示されるように、板面が装置奥行方向を向いた複数の案内板54と、夫々の案内板54を連結する複数の連結部56とを備えている。
案内板54は、搬送経路28及び反転経路32(図1参照)に沿って延びている三角形状とされており、隣り合う案内板54の間には、空間70が形成されている。また、連結部56は、複数設けられており、装置奥行方向に延びている円柱状とされ、隣り合う案内板54の間に配置されている。そして、連結部56の一端は、一方の案内板54の長手方向の中央側の部分に固定され、連結部56の他端は、他方の案内板54の長手方向の中央側の部分に固定されている。これにより、複数の連結部56は、夫々の案内板54を連結している。空間70は、流通部の一例である。
また、案内板54の搬送経路28側には、図1に示されるように、第一案内面54aが形成されており、この第一案内面54aは、装置奥行方向から見て、凹んだ湾曲状とされている。搬送経路28上を搬送されるシート部材Pは、この第一案内面54aに接触しながら案内されるようになっている。第一案内面54aは、案内面の一例である。
また、案内板54の反転経路32側には、第二案内面54bが形成されており、この第二案内面54bは、装置奥行方向から見て、突出した湾曲状とされている。反転経路32上を搬送されるシート部材Pは、この第二案内面54bに接触しながら案内されるようになっている。第二案内面54bは、反対面の一例である。
この構成において、案内板54の第一案内面54aは、排出ロール48側へ搬送されるシート部材Pを案内し、案内板54の第二案内面54bは、排出ロール48側から搬送されるシート部材Pを案内する。このように、案内部材52は、排出ロール48側へ搬送されるシート部材P、及び排出ロール48側から搬送されるシート部材Pの両方を案内することができる往復案内手段として機能している。
また、前述したように、隣り合う案内板54の間には、空間70が形成されており(図4参照)、この空間70によって、搬送経路28側と反転経路32側との間で空気の流れが可能とされている。このように、案内部材52は、搬送経路28側と反転経路32側との間で空気の流れを可能とする空気流通手段として機能している。さらに、この空間70によって、案内部材52のシート搬送方向の上流側と、案内部材52のシート搬送方向の下流側での間で空気の流れが可能とされている。このように、空間70は、案内部材52のシート搬送方向の上流側と、案内部材52のシート搬送方向の下流側とに開放されている。
さらに、隣り合う案内板54の間隔については、空気流通手段として機能を考慮すると広い程好ましい、一方、往復案内手段の機能としての機能を考慮すると狭い程好ましい。この2個の機能を考慮すると、隣り合う案内板54の間隔(距離)は、5〔mm〕以上40〔mm〕以下が好ましく、10〔mm〕以上30〔mm〕以下がより好ましく、15〔mm〕以上25〔mm〕以下が特に好ましい。
さらに、図4に示されるように、装置奥行方向の両端に配置された案内部材52において排出ロール48に近い部分には、円柱部58が夫々形成されている。また、装置奥行方向の両端に配置された案内部材52において排出ロール48から離れた部分には、円柱部60が夫々形成されている。円柱部58、60は、突部の一例である。また、案内部材52において排出ロール48に近い部分は、シート搬送方向において案内部材52の下流側の下流部分の一例であって、案内部材52において排出ロール48から離れた部分は、シート搬送方向において案内部材52の上流側の上流部分の一例である。
円柱部58は、案内板54の排出ロール48に近い部分から装置奥行方向の外側(隣りの案内板54が配置されていない側)へ突出しており、装置奥行方向に延びている。円柱部60は、案内板54の排出ロール48から離れた部分から装置奥行方向の外側へ突出しており、装置奥行方向に延びている。
−付勢部材64−
付勢部材64は、圧縮コイルバネであって、図1、図4に示されるように、案内部材52において排出ロール48に近い部分を後述する位置決め部80に付勢する部材である。付勢部材64は、一対設けられており、先端が、円柱部58に巻き付けられること(図示省略)で取り付けられており、基端が、天板94bに形成された台部93に図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。
付勢部材64は、圧縮コイルバネであって、図1、図4に示されるように、案内部材52において排出ロール48に近い部分を後述する位置決め部80に付勢する部材である。付勢部材64は、一対設けられており、先端が、円柱部58に巻き付けられること(図示省略)で取り付けられており、基端が、天板94bに形成された台部93に図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。
ここで、図1に示されるように、装置奥行方向から見て、付勢部材64の中心軸線L1が延びている方向は、付勢部材64の中心軸線L1と案内部材52の第一案内面54aとの交点d1における第一案内面54aの法線方向である。
−付勢部材68−
付勢部材68は、圧縮コイルバネであって、図1、図4に示されるように、案内部材52において排出ロール48から離れた部分を後述する位置決め部84に付勢する部材である。付勢部材68は、一対設けられており、先端が、円柱部60に巻き付けられること(図示省略)で取り付けられており、基端が、側板94aに形成された台部95に図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。付勢部材68は、他の付勢部材の一例である。
付勢部材68は、圧縮コイルバネであって、図1、図4に示されるように、案内部材52において排出ロール48から離れた部分を後述する位置決め部84に付勢する部材である。付勢部材68は、一対設けられており、先端が、円柱部60に巻き付けられること(図示省略)で取り付けられており、基端が、側板94aに形成された台部95に図示せぬ取付部材を用いて取り付けられている。付勢部材68は、他の付勢部材の一例である。
ここで、図1に示されるように、装置奥行方向から見て、付勢部材68の中心軸線L2が延びている方向は、付勢部材68の中心軸線L2と案内部材52の第一案内面54aとの交点d2における第一案内面54aの法線方向である。
この構成において、定着装置34によって搬送されるシート部材Pが第一案内面54aに接触すると、案内部材52には、搬送されるシート部材Pによって荷重が作用する。そして、この荷重によって付勢部材64、68が圧縮されることで、この荷重を吸収する。つまり、付勢部材64、68は、荷重吸収手段として機能している。
〔位置決め部80、84〕
位置決め部80、84は、本体部88に夫々一対設けられている。また、位置決め部80、84は、装置奥行方向から見て、図1、図2に示されるように、装置幅方向に対して側板94a側が上方となるように傾斜して延びている。位置決め部84は、他の位置決め部の一例である。
位置決め部80、84は、本体部88に夫々一対設けられている。また、位置決め部80、84は、装置奥行方向から見て、図1、図2に示されるように、装置幅方向に対して側板94a側が上方となるように傾斜して延びている。位置決め部84は、他の位置決め部の一例である。
−位置決め部80−
位置決め部80の先端には、案内部材52の円柱部58を受けるU字状の凹部80aが形成されている。また、図3(A)に示されるように、装置奥行方向において、付勢部材64の中心軸線L1と凹部80aの凹面82とは重なっている。換言すれば、付勢部材64の付勢力によって円柱部58に曲げモーメントが生じることなく、付勢部材64の付勢力が凹部80aから位置決め部80に伝達されるようになっている。
位置決め部80の先端には、案内部材52の円柱部58を受けるU字状の凹部80aが形成されている。また、図3(A)に示されるように、装置奥行方向において、付勢部材64の中心軸線L1と凹部80aの凹面82とは重なっている。換言すれば、付勢部材64の付勢力によって円柱部58に曲げモーメントが生じることなく、付勢部材64の付勢力が凹部80aから位置決め部80に伝達されるようになっている。
−位置決め部84−
位置決め部84の先端には、図1、図2に示されるように、案内部材52の円柱部60を受けるU字状の凹部84aが形成されている。また、図3(B)に示されるように、装置奥行方向において、付勢部材68の中心軸線L2と凹部84aの凹面86とは重なっている。換言すれば、付勢部材68の付勢力によって円柱部60に曲げモーメントが生じることなく、付勢部材68の付勢力が凹部84aから位置決め部84に伝達されるようになっている。
位置決め部84の先端には、図1、図2に示されるように、案内部材52の円柱部60を受けるU字状の凹部84aが形成されている。また、図3(B)に示されるように、装置奥行方向において、付勢部材68の中心軸線L2と凹部84aの凹面86とは重なっている。換言すれば、付勢部材68の付勢力によって円柱部60に曲げモーメントが生じることなく、付勢部材68の付勢力が凹部84aから位置決め部84に伝達されるようになっている。
この構成において、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態では、図1に示されるように、付勢部材64は、圧縮されて、案内部材52の円柱部58を位置決め部80の凹部80aに付勢している。さらに、付勢部材68は、圧縮されて、案内部材52の円柱部60を位置決め部84の凹部84aに付勢している。
これにより、案内部材52において排出ロール48に近い部分、及び離れた部分の両方が、本体部88に位置決めされる。このように、付勢部材64、68、及び位置決め部80、84は、案内部材52を本体部88に位置決めする位置決め手段として機能している。
また、閉塞位置の開閉ドア90を移動させると、図2に示されるように、案内部材52の円柱部58は、位置決め部80の凹部80aから離間し、かつ、案内部材52の円柱部60は、位置決め部84の凹部84aから離間する。円柱部58、60が、凹部80a、84aから離間することで、付勢部材64、68は、圧縮状態から解放されて伸張する。なお、付勢部材64、68の伸張については、各図で省略する。
そして、付勢部材64の伸張量と、付勢部材68の伸張量とは、同様とされている。換言すれば、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態では、付勢部材64の圧縮量と、付勢部材68の圧縮量とは、同様とされている。ここで、本実施形態で、同様とは、付勢部材の製造ばらつき、付勢部材の取り付けばらつき等を考慮して、付勢部材64の伸張量(圧縮量)が、付勢部材68の伸張量(圧縮量)の±10〔%〕以内のことである。
このように、付勢部材64の伸張量(圧縮量)と、付勢部材68の伸張量(圧縮量)とが、同様となることで、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態での案内部材52の開閉ドア90に対する姿勢と、開閉ドア90が開放位置に配置された状態での案内部材52の開閉ドア90に対する姿勢とが異なるのが抑制される。案内部材52の姿勢が異なるのを抑制する観点から、閉塞位置に配置された案内部材52において、付勢部材64の圧縮量が、付勢部材68の圧縮量の±8〔%〕以内であることが好ましく、±6〔%〕以内であることがさらに好ましく、±5〔%〕以内であることが特に好ましい。
〔冷却ファン96〕
冷却ファン96は、空気を吸引する部材あって、複数設けられ、装置奥行方向から見て、図1に示されるように、案内部材52の第二案内面54bと対向して配置されている。そして、冷却ファン96は、回転する羽根96aを有しており、図示せぬ取付部材を用いて開閉ドア90に取り付けられている。冷却ファン96は、吸引部材の一例である。
冷却ファン96は、空気を吸引する部材あって、複数設けられ、装置奥行方向から見て、図1に示されるように、案内部材52の第二案内面54bと対向して配置されている。そして、冷却ファン96は、回転する羽根96aを有しており、図示せぬ取付部材を用いて開閉ドア90に取り付けられている。冷却ファン96は、吸引部材の一例である。
冷却ファン96は、図5に示されるように、搬送されるシート部材Pの幅方向である装置奥行方向に並んでいる。さらに、装置奥行方向から見て、冷却ファン96は、図1に示されるように、付勢部材64と付勢部材68との間に配置されている。
(要部構成の作用)
次に、要部構成の作用について、比較形態の画像形成装置210の作用と共に説明する。先ず、比較形態の画像形成装置210の構成について、本実施形態の画像形成装置10と異なる部分を主に説明する。
次に、要部構成の作用について、比較形態の画像形成装置210の作用と共に説明する。先ず、比較形態の画像形成装置210の構成について、本実施形態の画像形成装置10と異なる部分を主に説明する。
〔画像形成装置210〕
画像形成装置210の円柱部58は、図9、図10に示されるように、支持部材214によって支持されている。具体的には、支持部材214は、一対設けられており、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態で、装置上下方向に延びており、支持部材214の基端は、天板94bに固定されている。また、支持部材214の先端部分には、円柱部58が回転可能に挿入されている円孔214aが形成されている。
画像形成装置210の円柱部58は、図9、図10に示されるように、支持部材214によって支持されている。具体的には、支持部材214は、一対設けられており、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態で、装置上下方向に延びており、支持部材214の基端は、天板94bに固定されている。また、支持部材214の先端部分には、円柱部58が回転可能に挿入されている円孔214aが形成されている。
この構成において、支持部材214は、案内部材52において排出ロール48に近い部分の円柱部58を固定軸として、案内部材52を回転可能に支持している。
〔作用〕
画像形成装置10が稼動すると、図1に示す冷却ファン96も全て稼動する。そして、シート部材Pの表面にトナー画像が転写されると、定着装置34は、トナー画像が表面に転写されたシート部材Pを、搬送経路28上を搬送しながら、トナー画像を加熱してシート部材Pに定着する。さらに、定着装置34によって搬送されるシート部材Pは、第一案内面54aに接触して、排出ロール48側へ案内される。ここで、搬送されるシート部材Pが第一案内面54aに接触することで、案内部材52には、搬送されるシート部材Pによって荷重が作用する。
画像形成装置10が稼動すると、図1に示す冷却ファン96も全て稼動する。そして、シート部材Pの表面にトナー画像が転写されると、定着装置34は、トナー画像が表面に転写されたシート部材Pを、搬送経路28上を搬送しながら、トナー画像を加熱してシート部材Pに定着する。さらに、定着装置34によって搬送されるシート部材Pは、第一案内面54aに接触して、排出ロール48側へ案内される。ここで、搬送されるシート部材Pが第一案内面54aに接触することで、案内部材52には、搬送されるシート部材Pによって荷重が作用する。
図10に示す比較形態に係る画像形成装置210の場合には、付勢部材68が、圧縮されることでこの荷重を吸収する。具体的には、案内部材52が円柱部58を回転中心として回転し、付勢部材68は、圧縮されることでこの荷重を吸収する。
これに対して、図1に示す本実施形態の画像形成装置10の場合には、付勢部材64、68が、圧縮されることでこの荷重を吸収する。具体的には、案内部材52の全体が移動し、付勢部材64、68は、圧縮されることでこの荷重を吸収する。
さらに、冷却ファン96は、隣り合う案内板54の間の空間70(図4参照)を通して、反転経路32側から空気を吸引している。これにより、第一案内面54aに接触して排出ロール48側へ案内されているシート部材Pの裏面に空気の流れが発生し、この空気の流れによってシート部材Pの熱が奪われる。このように、冷却ファン96は、シート部材Pを冷却する。
トナー画像をシート部材Pの表面だけに形成する場合は、一方向に回転する排出ロール48が、シート部材Pを受け取り、筐体10aの外部へ排出する。
これに対して、シート部材Pの裏面にもトナー画像を形成する場合(両面印刷の場合)は、一方向に回転しながら排出ロール48が、シート部材Pを受け取る。さらに、搬送されるシート部材Pの後端が案内部材52に対してシート搬送方向で離間したタイミングで、排出ロール48が他方向へ回転する。他方向へ回転する排出ロール48は、シート部材Pを反転経路32に送り込む。
他方向へ回転する排出ロール48によって搬送されるシート部材Pは、第二案内面54bに接触して、反転経路32上を搬送される。これにより、シート部材Pの表裏が反転さされる。
また、シート搬送方向において定着装置34の下流側の部分で、紙詰まり(ジャム)が発生した場合には、ユーザーが、図6(A)(B)に示されるように、閉塞位置の開閉ドア90を開放位置へ移動させる。そして、ジャムしたシート部材Pが取り除かれた後、作業者が、開放位置の開閉ドア90を閉塞位置へ移動させる。
(まとめ)
以上説明したように、付勢部材64は、案内部材52において排出ロール48に近い部分を位置決め部80の凹部80aに付勢し、付勢部材68は、案内部材52において排出ロール48から離れた部分を位置決め部84の凹部84aに付勢している。そして、搬送されるシート部材Pが第一案内面54aに接触することで、搬送されるシート部材Pによって荷重が案内部材52に作用すると、付勢部材64、68が、圧縮されることでこの荷重を吸収する。
以上説明したように、付勢部材64は、案内部材52において排出ロール48に近い部分を位置決め部80の凹部80aに付勢し、付勢部材68は、案内部材52において排出ロール48から離れた部分を位置決め部84の凹部84aに付勢している。そして、搬送されるシート部材Pが第一案内面54aに接触することで、搬送されるシート部材Pによって荷重が案内部材52に作用すると、付勢部材64、68が、圧縮されることでこの荷重を吸収する。
このため、付勢部材68だけが圧縮されることでこの荷重を吸収する画像形成装置210を用いる場合と比して、付勢部材64及び付勢部材68の両方が圧縮することで、搬送されるシート部材Pと接触することで案内部材52において排出ロール48から離れた部分が移動する移動量が減る。これにより、付勢部材68だけが圧縮されることでこの荷重を吸収する画像形成装置210を用いる場合と比して、案内部材52の姿勢の変化が抑制されることで、案内部材52によって案内されるシート部材Pの紙詰まり(ジャム)の発生が抑制される。
また、画像形成装置10では 装置奥行方向から見て、付勢部材64の中心軸線L1は、付勢部材64の中心軸線L1と案内部材52の第一案内面54aとの交点d1における第一案内面54aの法線方向に延びている。このため、付勢部材64の中心軸線L1が、交点d1における第一案内面54aの法線方向に対して傾斜する方向に延びている場合と比して、搬送されるシート部材Pと接触することで、案内部材52において排出ロール48に近い部分が移動する移動量が減る。
また、画像形成装置10では 装置奥行方向から見て、付勢部材68の中心軸線L2は、付勢部材68の中心軸線L2と案内部材52の第一案内面54aとの交点d2における第一案内面54aの法線方向に延びている。このため、付勢部材68の中心軸線L2が、交点d2における第一案内面54aの法線方向に対して傾斜する方向に延びている場合と比して、搬送されるシート部材Pと接触することで、案内部材52において排出ロール48から離れた部分が移動する移動量が減る。
また、画像形成装置10では、前述したように、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態で、付勢部材64の圧縮量と、付勢部材68の圧縮量とは、同様とされている。これにより、付勢部材64の圧縮量と付勢部材68の圧縮量とが異なる場合と比して、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態での案内部材52の開閉ドア90に対する姿勢と、開閉ドア90が開放位置に配置された状態での案内部材52の開閉ドア90に対する姿勢とが異なるのが抑制される。
このため、付勢部材64の圧縮量と、付勢部材68の圧縮量とが異なる場合と比して、開放位置の案内部材52を閉塞位置へ移動させる際に円柱部58が凹部80aへ容易に配置され、円柱部60が凹部84aへ容易に配置される。ここで、付勢部材64の圧縮量と付勢部材68の圧縮量とが異なるとは、付勢部材64の圧縮量が、付勢部材68の圧縮量の±10〔%〕の範囲外のことである。
また、画像形成装置10では、装置奥行方向において、付勢部材64の中心軸線L1と凹部80aの凹面82とは重なっている。これにより、付勢部材64の付勢力によって円柱部58に曲げモーメントが生じることなく、付勢部材64の付勢力が凹部80aから位置決め部80に伝達される。さらに、装置奥行方向において、付勢部材68の中心軸線L2と凹部84aの凹面86とは重なっている。これにより、付勢部材68の付勢力によって円柱部60に曲げモーメントが生じることなく、付勢部材68の付勢力が凹部84aから位置決め部84に伝達される。
このため、装置奥行方向において、装置奥行方向において、付勢部材64、68の中心軸線L1、L2の位置が凹部80a、84aの凹面82、86の位置とは異なる場合と比して、開閉ドア90が閉塞位置に配置された状態での案内部材52の姿勢が安定する。
また、画像形成装置10では、冷却ファン96は、隣り合う案内板54の間の空間70を通して、反転経路32側から空気を吸引することで、搬送されるシート部材Pを冷却する。ここで、付勢部材64、68は、冷却ファン96が空気を吸引する方向とは反対の方向に、案内部材52を付勢している。このため、冷却ファン96の吸引力によって案内部材52に作用する力に対抗する力が、案内部材52に生じていない場合と比して、案内部材52の姿勢が冷却ファン96の吸引力によって変化するのが抑制される。
また、画像形成装置10では、装置奥行方向から見て、冷却ファン96は、付勢部材64と付勢部材68との間に配置されている。このため、装置奥行方向から見て、冷却ファン96が付勢部材64と付勢部材68と間の領域に対して外部に配置されている場合と比して、案内部材52の姿勢が冷却ファン96の吸引力によって変化するのが抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、付勢部材は、コイルバネであったが、弾性変形することで案内部材を位置決め部に付勢する部材であればよく、例えば、ゴム材料で形成された部材であってもよい。
また、上記実施形態では、付勢部材64、68の中心軸線L1、L2は、付勢部材64、68の中心軸線L1、L2と案内部材52の第一案内面54aとの交点d1、d2における第一案内面54aの法線方向に延びていたが、中心軸線L1、L2が法線方向に延びていなくてもよい。この場合には、中心軸線L1、L2が法線方向に延びることで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、付勢部材64の圧縮量と、付勢部材68の圧縮量とは、同様とされていたが、異なっていてもよい。この場合には、付勢部材64の圧縮量と、付勢部材68の圧縮量とが同様とされることで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、装置奥行方向から見て、冷却ファン96は、付勢部材64と付勢部材68との間に配置されていたが、冷却ファンが付勢部材64と付勢部材68と間の領域に対して外部に配置されていてもよい。この場合には、付勢部材64、68のバネ定数を大きくする必要がある。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、装置奥行方向の手前側、又は奥側に配置された位置決め部80と位置決め部84とは、夫々一体的に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、冷却ファン96が設けられていたが、冷却ファンが無くてもよい。
10 画像形成装置
10a 筐体
52 案内部材
54a 第一案内面(案内面の一例)
54b 第二案内面(反対面の一例)
58 円柱部(突部の一例)
60 円柱部(突部の一例)
64 付勢部材
68 付勢部材(他の付勢部材の一例)
70 空間(流通部の一例)
80 位置決め部
80a 凹部
82 凹面
84 位置決め部(他の位置決め部の一例)
84a 凹部
86 凹面
88 本体部
90 開閉ドア(開閉部材の一例)
92 軸部
96 冷却ファン(吸引部材の一例)
L1 中心軸線
L2 中心軸線
10a 筐体
52 案内部材
54a 第一案内面(案内面の一例)
54b 第二案内面(反対面の一例)
58 円柱部(突部の一例)
60 円柱部(突部の一例)
64 付勢部材
68 付勢部材(他の付勢部材の一例)
70 空間(流通部の一例)
80 位置決め部
80a 凹部
82 凹面
84 位置決め部(他の位置決め部の一例)
84a 凹部
86 凹面
88 本体部
90 開閉ドア(開閉部材の一例)
92 軸部
96 冷却ファン(吸引部材の一例)
L1 中心軸線
L2 中心軸線
Claims (7)
- 本体部と、前記本体部から接離して内部を開閉する開閉部材とを有する筐体と、
前記筐体の内部に配置され、搬送される記録媒体を案内する案内部材と、
一端が前記開閉部材に取り付けられ、他端が記録媒体の搬送方向において前記案内部材の下流側の下流部分に取り付けられ、前記本体部に設けられた位置決め部に前記下流部分を付勢する付勢部材と、
一端が前記開閉部材に取り付けられ、他端が記録媒体の搬送方向において前記案内部材の上流側の上流部分に取り付けられ、前記本体部に設けられた他の位置決め部に前記上流部分を付勢する他の付勢部材と、
を備える画像形成装置。 - 前記他の付勢部材は、コイルバネであって、
前記案内部材には、搬送される記録媒体を案内する案内面が形成されており、
搬送される記録媒体の幅方向から見て、前記他の付勢部材の中心軸線は、前記他の付勢部材の中心軸線と前記案内面との交点における前記案内面の法線方向に延びている請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記付勢部材は、コイルバネであって、
前記案内部材には、搬送される記録媒体を案内する案内面が形成されており、
搬送される記録媒体の幅方向から見て、前記付勢部材の中心軸線は、前記付勢部材の中心軸線と前記案内面との交点における前記案内面の法線方向に延びている請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記開閉部材は、搬送される記録媒体の幅方向を回転軸方向とする軸部を中心に回転することで前記筐体の内部を開閉し、
前記案内部材の前記下流部分を前記位置決め部に付勢した状態の前記付勢部材の圧縮量と、前記案内部材の前記上流部分を前記他の位置決め部に付勢した状態の前記他の付勢部材の圧縮量とは同様とされている請求項2を引用する請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記開閉部材は、搬送される記録媒体の幅方向を回転軸方向とする軸部を中心に回転することで前記筐体の内部を開閉し、
前記位置決め部及び前記他の位置決め部には、前記幅方向から見て凹部が形成されており、
前記案内部材の前記下流部分及び前記上流部分には、前記幅方向に延びると共に前記凹部に配置される突部が形成されており、
前記付勢部材及び前記他の付勢部材は、コイルバネであって、
前記付勢部材の端部及び前記他の付勢部材の端部は、前記突部に取り付けられており、
前記幅方向において、前記付勢部材の中心軸線と前記凹部の凹面とは重なっており、前記幅方向において、前記他の付勢部材の中心軸線と前記凹部の凹面とは重なっている請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記案内部材には、搬送される記録媒体を案内する案内面と、記録媒体の幅方向から見て、前記案内面に対して反対側に形成された反対面と、前記案内面側と前記反対面側との間で空気の流れを可能とする流通部とが形成されており、
前記反対面側から空気を吸引して前記案内面で案内される記録媒体を冷却する吸引部材を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記幅方向から見て、前記吸引部材は、前記付勢部材と前記他の付勢部材との間に配置されている請求項6に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018137733A JP2020016691A (ja) | 2018-07-23 | 2018-07-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018137733A JP2020016691A (ja) | 2018-07-23 | 2018-07-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020016691A true JP2020016691A (ja) | 2020-01-30 |
Family
ID=69581556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018137733A Pending JP2020016691A (ja) | 2018-07-23 | 2018-07-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020016691A (ja) |
-
2018
- 2018-07-23 JP JP2018137733A patent/JP2020016691A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8141874B2 (en) | Sheet conveying apparatus and image forming apparatus provided with the same | |
US9908727B2 (en) | Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus | |
JP2006240765A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008216619A (ja) | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP5674177B2 (ja) | 定着装置 | |
US20140015191A1 (en) | Image forming apparatus, and sheet feeding device | |
JP6185897B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2020016691A (ja) | 画像形成装置 | |
US20150266683A1 (en) | Sheet conveying apparatus and image forming apparatus | |
JP2012242736A (ja) | シート処理装置 | |
US20140339764A1 (en) | Sheet stacking apparatus, sheet storing apparatus, and image forming apparatus | |
JP2020016690A (ja) | 画像形成装置 | |
US9939779B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2008275951A (ja) | プロセスカートリッジ及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2020015579A (ja) | 案内構造、定着装置、画像形成装置 | |
JP6451834B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6003747B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018154482A (ja) | 画像形成装置 | |
US10816926B2 (en) | Image forming apparatus for forming an image on a sheet | |
JP2010262188A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018049234A (ja) | 画像形成装置及び中継搬送装置 | |
JP2005352336A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6724595B2 (ja) | シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置 | |
JP4322108B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2022129273A (ja) | 搬送装置および画像形成装置 |