JP2020016492A - 厚み測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】Y軸向にアームがはみ出ることを抑制できる厚み測定装置を提供する。【解決手段】厚み測定装置10では、測定器移動手段19のY軸方向移動手段31により、測定器27、29を備えたアーム部材15の先端部Aを、Y軸方向に沿って移動させられる。さらに、先端部AのY軸方向に沿った移動に伴って、アーム部材15の後端部Bを、X軸方向移動手段33により、X軸方向に沿って移動させられる。すなわち、先端部Aの移動に伴って、アーム部材15を、Y軸方向回転台63およびX軸方向回転台73を旋回軸として旋回させられる。したがって、アーム部材15の後端部Bが、第1および第2のベルト搬送手段11、13からY軸方向に大きくはみ出ることを、抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、厚み測定装置に関する。
研削砥石で板状ワークを研削する研削装置では、板状ワークを保持するチャックテーブルを回転させ、板状ワークの特定の箇所の厚みを測定しながら、研削がなされる。そのため、研削後に、板状ワークが全面において設定厚みを有するか否かを、板状ワークにおける複数箇所の厚みを測定することによって、確認している。
厚み測定は、例えば、以下のように実施される。板状ワークの上方から、板状ワークを透過する波長の光を投光する。そして、板状ワークの上面で反射する反射光と、下面で反射する反射光とを受光し、両反射光の光路差から、板状ワークの厚みを測定する。しかし、この方法では、板状ワークの中に光を遮光する金属配線などが含まれていると、光が下面に到達しにくいので、厚み測定が困難となる。
このような板状ワークの厚みは、たとえば、以下のように測定される。上面測定器と下面測定器との間に、板状ワークを進入させる。そして、上面測定器を用いて、板状ワークの上面に測定光を照射し、上面測定器と上面との距離(上面距離)を測定する。さらに、下面測定器を用いて、板状ワークの下面に測定光を照射し、下面測定器と下面との距離(下面距離)を測定する。上面測定器と下面測定器との距離から、上面距離と下面距離とを差し引くことにより、板状ワークの厚みを得る。
この方法では、上面距離と下面距離とを、別々の測定器で測定する。このため、上面側の測定点と下面側の測定点とは、板状ワークに関して対称となる位置とされる。また、上面測定器と下面測定器との間に板状ワークを進入させるため、上面測定器と下面測定器とが、コの字形状のアームに配設されて一体化される。このようなアームを備えた厚み測定装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特開2015−17904号公報
上記のようなコの字形状のアームを有する厚み測定装置のなかには、板状ワークの全面の厚さを測定するため、例えば、板状ワークをX軸方向に移動させる一方、コの字形状のアームをY軸方向に移動させるものがある。この構成では、測定の際、Y軸方向に沿ってアームが板状ワークからはみ出る。このため、測定装置が大型化する。このようなアームのはみ出しは、固定された板状ワークに対して、X軸方向およびY軸方向にアームを移動させる構成でも、同様に生じ得る。
本発明の目的は、板状ワークの厚みを測定する場合において、板状ワークの移動方向に対して直交する方向にアームがはみ出ることを抑制することにある。
本発明にかかる厚み測定装置(本厚み測定装置)は、板状ワークの厚みを測定する厚み測定装置であって、X軸方向に該板状ワークを搬送する第1の搬送手段と、X軸方向に直交するY軸方向に延在する隙間を空けて該第1の搬送手段に併設され、該板状ワークを、該第1の搬送手段から引き継いでさらにX軸方向に搬送する第2の搬送手段と、該隙間の上方に位置づけられ、該板状ワークに上方から測定光を照射し、該板状ワークの上面からの反射光を受光して、自身から該板状ワークの上面までの距離を測定する上面測定器と、該隙間の下方に位置づけられ、該板状ワークに下方から測定光を照射し、該板状ワークの下面からの反射光を受光して、自身から該板状ワークの下面までの距離を測定する下面測定器と、先端部の下側に該上面測定器を備えた上アーム、該板状ワークの面方向に対して直交する方向において該上面測定器に対して直線状に対向配置されるように、該下面測定器を先端部の上側に備えた下アーム、および、該上アームの後端部と該下アームの後端部とを連結するアーム柱部を備えたアーム部材と、予め設定された該上面測定器と該下面測定器との距離である第1の距離から、該上面測定器から該板状ワークの上面までの距離である第2の距離と、該下面測定器から該板状ワークの下面までの距離である第3の距離とを差し引いて該板状ワークの厚みを算出する算出手段と、該上面測定器と該下面測定器とをY軸方向に移動させる測定器移動手段と、を備え、該測定器移動手段は、該下アームの先端を下から回転自在に支持するY軸方向回転台と、該Y軸方向回転台の移動をY軸方向に方向付けるY軸方向ガイドと、該Y軸方向回転台をY軸方向に移動させるY軸方向駆動源と、該下アームの後端を下から回転自在に支持するX軸方向回転台と、該X軸方向回転台の移動をX軸方向に方向付けるX軸方向ガイドと、を備え、該Y軸方向回転台をY軸方向に移動させることで、該下面測定器と該上面測定器とで該板状ワークの厚みをY軸方向に沿った複数箇所で測定するとき、該X軸方向回転台がX軸方向に移動され、該アーム部材を旋回動作させることで、小型化されている。
本厚み測定装置では、該Y軸方向回転台の回転軸心上に、該上面測定器の測定点と該下面測定器の測定点とが位置づけられていてもよい。
本厚み測定装置では、測定器移動手段のY軸方向回転台およびY軸ガイドにより、上面測定器および下面測定器を備えたアーム部材の先端部を、Y軸方向に沿って移動させることができる。これにより、Y軸方向に沿って、板状ワークに、複数の測定位置を設定することが可能である。
さらに、本厚み測定装置では、アーム部材の先端部のY軸方向に沿った移動に伴って、アーム部材の後端部を、X軸方向回転台およびX軸ガイドにより、X軸方向に沿って移動させることができる。すなわち、アーム部材の先端部の移動に伴って、アーム部材を、Y軸方向回転台およびX軸方向回転台を旋回軸として旋回させることができる。したがって、本厚み測定装置では、アーム部材の後端部が、第1および第2の搬送手段からY軸方向に大きくはみ出ることを、抑制することができる。その結果、本厚み測定装置を小型化することが可能となる。
また、本厚み測定装置では、X軸方向に関して、第1および第2の搬送手段の両側に、部材を配置する必要がない。すなわち、本厚み測定装置では、X軸方向を開放することが可能となっている。これにより、2台の加工装置の間に、本厚み測定装置を容易に配置することができる。したがって、本厚み測定装置は、2台の加工装置間で板状ワークを搬送することが可能であるとともに、その際に、板状ワークの厚みを容易に測定することができる。
また、Y軸方向回転台の回転軸心上に、上面測定器の測定点および下面測定器の測定点が位置づけられている場合、Y軸方向回転台のY軸方向への移動量が、測定位置の移動量となる。ここで、Y軸方向回転台のY軸方向への移動量は、Y軸方向回転台を駆動するY軸方向駆動源の駆動量に応じた値である。したがって、本厚み測定装置では、Y軸方向駆動源の駆動量に基づき、Y軸方向に関する測定位置の調整を、正確に実施することが可能となる。
図1(a)は本厚み測定装置を側面から示す説明図であり、図1(b)は同じく上面から示す説明図である。 図2(a)は本厚み測定装置の第1および第2のベルト搬送手段を側面から示す説明図であり、図2(b)は同じく上面から示す説明図である。 本厚み測定装置におけるアーム部材および測定器移動手段の構成を示す斜視図である。 上面測定器、下面測定器および算出手段による、板状ワークの厚み測定手法を説明するための図である。 図5(a)は、Y軸方向に沿って測定器が移動している状態の本厚み測定装置を側面から示す説明図であり、図5(b)は同じく上面から示す説明図である。 図6(a)は、Y軸方向の端部に測定器が位置している状態の本厚み測定装置を側面から示す説明図であり、図6(b)は同じく上面から示す説明図である。
図1(a)(b)に示す厚み測定装置10は、ウェーハなどの板状ワークの厚みを測定する装置であり、板状ワーク1を搬送するための第1の搬送手段11および第2の搬送手段13と、アーム部材15と、板状ワーク1の厚みを算出する算出手段17と、アーム部材15の先端部AをY軸方向に移動させる測定器移動手段19と、を備えている。
図2(a)(b)に示すように、板状ワーク1の搬送経路Rは、X軸方向に沿って、−X側から+X側に向かって延びている。第1の搬送手段11および第2の搬送手段13は、板状ワーク1の搬送経路Rに沿ってX軸方向に並ぶように配置され、板状ワーク1を−X側から+X側に搬送する。
第1の搬送手段11は、外部から板状ワーク1を受け入れてX軸方向に沿って搬送する。第1の搬送手段11は、たとえば、モータMを備えて自ら回転する駆動ローラ11a、従動的に回転する従動ローラ11b、および、両ローラ11a、11bに張架された複数のベルト部材11cを有している。駆動ローラ11aおよび従動ローラ11bは、Y軸方向に沿って延びている。従動ローラ11bは、搬送経路Rにおける駆動ローラ11aよりも下流側(+X側)に位置している。複数のベルト部材11cは、Y軸方向に並ぶように、両ローラ11a、11bに張架されている。板状ワーク1は、ベルト部材11c上に載置される。
第2の搬送手段13は、板状ワーク1の搬送経路Rにおける第1の搬送手段11よりも下流側に、第1の搬送手段11に直列的に併設されている。第2の搬送手段13は、第1の搬送手段11によって搬送されてきた板状ワーク1を、第1の搬送手段11から引き継いで、さらにX軸方向に沿って搬送する。
第2の搬送手段13は、たとえば、第1の搬送手段11と同様の、駆動ローラ13a、従動ローラ13b、および、両ローラ13a、13bに張架された複数のベルト部材13cを有している。板状ワーク1は、ベルト部材13c上に載置される。
第1の搬送手段11と第2の搬送手段13との間には、隙間Sが設けられている。隙間Sは、X軸方向に直交するY軸方向に延在する。
図3に示すように、アーム部材15は、開放された先端部Aおよび閉じた後端部Bを有する略コの字形状に形成されており、剛性を有する。アーム部材15は、略水平方向(X軸方向)に延びている上アーム21および下アーム23と、略鉛直方向(Z軸方向)に延びているアーム柱部25と、を備えている。
上アーム21および下アーム23の先端部は、第1の搬送手段11と第2の搬送手段13との隙間S(図2参照)を、上下方向から挟むように配置される。
上アーム21の後端部は、アーム柱部25の上端部に接続されている。さらに、下アーム23の後端部は、アーム柱部25の下端部に接続されている。このようにして、アーム柱部25は、上アーム21と下アーム23とを連結している。
上アーム21は、その先端部の下側に、板状ワーク1の上面までの距離測定を行う上面測定器27を備えている。上面測定器27は、隙間Sの上方に位置づけられている。上面測定器27は、板状ワーク1に上方から測定光を照射し、隙間S上にある板状ワーク1の上面からの反射光を受光して、上面測定器27から板状ワーク1の上面までの距離である第2の距離を測定する。
下アーム23は、上アーム21側を向いた先端部を有しており、この先端部の上側に、板状ワーク1の下面までの距離測定を行う下面測定器29を備えている。下面測定器29は、板状ワーク1の面方向に対して直交する方向(Z方向)において、上面測定器27に対して直線状に対向配置されるように、下アーム23に備えられている。下面測定器29は、隙間Sの下方に位置づけられ、隙間S上にある板状ワーク1に下方から測定光を照射し、板状ワーク1の下面からの反射光を受光して、下面測定器29から板状ワーク1の下面までの距離である第3の距離を測定する。
上アーム21と下アーム23との間隔は、隙間Sを通過する板状ワーク1が、上アーム21の上面測定器27および下アーム23の下面測定器29に触れないような範囲、に設定されている。
測定器移動手段19は、上アーム21の上面測定器27および下アーム23の下面測定器29を、Y軸方向に移動させる。図3に示すように、測定器移動手段19は、アーム部材15の先端部Aに接続されたY軸方向移動手段31、および、アーム部材15の後端部Bに接続されたX軸方向移動手段33を備えている。
Y軸方向移動手段31は、アーム部材15(下アーム23)の先端部Aの下側に接続され、アーム部材15の先端部AがY軸方向に移動することを可能とする。Y軸方向移動手段31は、Y軸方向に隙間Sに沿って延びるY軸方向ガイド41と、アーム部材15の先端部AとともにY軸方向ガイド41に沿って移動可能なY軸方向移動部材43と、アーム部材15の先端部AおよびY軸方向移動部材43の移動の駆動力を生み出すY軸方向駆動源45と、を備えている。
Y軸方向ガイド41は、Y軸方向回転台63を含むY軸方向移動部材43の移動を、Y軸方向に方向付ける。Y軸方向ガイド41は、たとえば棒状(細い四角柱状)の部材である。本実施形態では、Y軸方向ガイド41は、隙間Sの下方に配置されている。
Y軸方向駆動源45は、Y軸方向回転台63を含むY軸方向移動部材43に駆動力を付与して、Y軸方向移動部材43をY軸方向に移動させる。Y軸方向駆動源45は、Y軸方向に延びるボールネジ55、ボールネジ55を回転させるモータ57、および、モータ57に取り付けられたエンコーダ59を備えている。ボールネジ55は、搬送経路RにおけるY軸方向ガイド41の下流側に、Y軸方向ガイド41と平行に配置されている。モータ57は、ボールネジ55に直結されており、ボールネジ55を回転させる。エンコーダ59は、モータ57の回転量を検出する。
Y軸方向移動部材43は、Y軸方向ガイド41に係合されているY軸方向回転基部61と、Y軸方向回転基部61に一体的に形成されたY軸方向回転台63およびナット部65と、Y軸方向回転台63に軸支されたY軸方向支持柱67とを備えている。
Y軸方向回転基部61は、Y軸方向ガイド41に係合されており、Y軸方向ガイド41に沿ってY軸方向に移動可能に構成されている。
Y軸方向支持柱67は、Z軸方向に延びている。Y軸方向支持柱67の下端部は、Y軸方向回転基部61上に、Y軸方向回転台63によって回転自在に軸支されている。Y軸方向支持柱67の上端部は、アーム部材15の先端部Aの下側、すなわち下アーム23の先端部の下部に接続(固定)されている。これにより、Y軸方向支持柱67は、アーム部材15の先端部Aを支持している。
Y軸方向回転台63は、Y軸方向回転基部61の上面に、Y軸方向回転基部61と一体的に形成されている。Y軸方向回転台63は、Y軸方向支持柱67を回転自在に軸支する。これにより、Y軸方向回転台63は、下アーム23の先端部を、下から回転自在に支持する。なお、Y軸方向支持柱67およびY軸方向回転台63の回転軸心は、上面測定器27および下面測定器29の中心と、Z軸方向において直線状に配置されている。
ナット部65は、搬送経路RにおけるY軸方向回転基部61よりも下流側に、Y軸方向回転基部61と一体的に設けられている。ナット部65には、Y軸方向駆動源45のボールネジ55が螺合されている。
X軸方向移動手段33は、アーム部材15(下アーム23)の後端部Bの下側に接続され、アーム部材15の後端部BがX軸方向に移動することを可能とする。X軸方向移動手段33は、X軸方向に沿って延びるX軸方向ガイド47、および、アーム部材15の後端部BとともにX軸方向ガイド47に沿って移動可能なX軸方向移動部材49を備えている。
X軸方向ガイド47は、X軸方向回転台73を含むX軸方向移動部材49の移動を、X軸方向に方向付ける。X軸方向ガイド47は、たとえば棒状(細い四角柱状)の部材である。本実施形態では、X軸方向ガイド47は、隙間Sよりも搬送経路Rの上流側に延在している。
X軸方向移動部材49は、X軸方向ガイド47に係合されているX軸方向回転基部71、X軸方向回転基部71に一体的に形成されたX軸方向回転台73、および、X軸方向回転台73に軸支されたX軸方向支持柱75を備えている。
X軸方向回転基部71は、X軸方向ガイド47に係合されており、X軸方向ガイド47に沿ってX軸方向に移動可能に構成されている。
X軸方向支持柱75は、Z軸方向に延びている。X軸方向支持柱75の下端部は、X軸方向回転基部71上に、X軸方向回転台73によって回転自在に軸支されている。X軸方向支持柱75の上端部は、アーム部材15の後端部Bの下側、すなわち、下アーム23の後端部の下部に接続(固定)されている。これにより、X軸方向支持柱75は、アーム部材15の後端部Bを支持している。
X軸方向回転台73は、X軸方向回転基部71の上面に、X軸方向回転基部71と一体的に形成されている。X軸方向回転台73は、X軸方向支持柱75を回転自在に軸支する。これにより、X軸方向回転台73は、下アーム23の後端部を下から回転自在に支持する。
図1(a)に示した算出手段17は、上記した上面測定器27および下面測定器29による測定結果に基づいて、板状ワーク1の厚みを算出する。
ここで、上面測定器27、下面測定器29および算出手段17による、板状ワーク1の厚み測定手法について説明する。本実施形態では、板状ワーク1の厚みは、分光干渉方式で測定される。
図4に示すように、アーム部材15の上アーム21に備えられた上面測定器27は、板状ワーク1の上面の測定点P1に向けて、上方から測定光B1を照射する。さらに、上面測定器27は、板状ワーク1の測定点P1からの反射光B2を受光して、上面測定器27(上面測定器27の下端)から板状ワーク1の上面までの距離である第2の距離L2を測定する。
一方、アーム部材15の下アーム23に備えられた下面測定器29は、板状ワーク1の下面の測定点P2に向けて、下方から測定光B3を照射する。さらに、下面測定器29は、板状ワーク1の測定点P2からの反射光B4を受光して、下面測定器29(下面測定器29の上端)から板状ワーク1の下面までの距離である第3の距離L3を測定する。
上面測定器27と下面測定器29との間の距離である第1の距離L1は、あらかじめ設定されており、たとえば、図示しないメモリに記憶されている。算出手段17は、この第1の距離L1から、第2の距離L2と第3の距離L3とを差し引くことによって、板状ワーク1の厚みを算出する。
なお、上記したように、本実施形態では、図3に示したY軸方向支持柱67およびY軸方向回転台63の回転軸心は、上面測定器27および下面測定器29の中心と、Z軸方向において直線状に配置されている。したがって、上面測定器27の測定点P1および下面測定器29の測定点P2は、Y軸方向回転台63およびY軸方向支持柱67の回転軸心上に位置づけられている。
次に、厚み測定装置10における測定位置の調整について説明する。厚み測定装置10は、図4を用いて示した板状ワーク1の厚み測定を、板状ワーク1の任意の位置で行うことができる。以下に、板状ワーク1における厚み測定が実施される位置(測定位置)の調整について説明する。なお、測定位置は、上記した上面測定器27の測定点P1および下面測定器29の測定点P2の、XY平面上での位置である。
X軸方向に関する測定位置の調整は、第1および第2の搬送手段11、13によって行われる。測定を実施する上面測定器27および下面測定器29は、第1の搬送手段11と第2の搬送手段13との隙間S上にある。このため、第1および第2の搬送手段11、13は、板状ワーク1の測定位置が隙間S上に配置されるように、板状ワーク1をX軸方向に搬送する。これにより、X軸方向に関する測定位置の調整が完了する。
一方、Y軸方向に関する測定位置の調整は、上面測定器27および下面測定器29のY軸方向に沿った位置(隙間S上での位置)を調整することによって行われる。この調整は、Y軸方向移動手段31(図3参照)によって行われる。
Y軸方向移動手段31では、Y軸方向駆動源45におけるモータ57の回転に伴ってボールネジ55が回転すると、Y軸方向移動部材43のナット部65が、Y軸方向に沿う力を受ける。これにより、ナット部65と一体形成されているY軸方向回転基部61が、ナット部65とともに、Y軸方向ガイド41に沿って、Y軸方向に移動する。さらに、Y軸方向回転基部61上に配されているY軸方向回転台63およびY軸方向支持柱67も、Y方向に沿って移動する。すなわち、ボールネジ55の回転により、Y軸方向回転台63を含むY軸方向移動部材43の全体が、Y軸方向ガイド41に沿って、Y軸方向に移動する。その結果、Y軸方向支持柱67の上端部に接続されているアーム部材15の先端部Aも、Y軸方向移動部材43とともに、Y軸方向に移動する。これにより、アーム部材15の先端部Aに備えられている上面測定器27および下面測定器29も、Y軸方向に沿って移動する。
なお、アーム部材15の先端部Aを支持しているY軸方向支持柱67は、Y軸方向移動部材43のY軸方向回転台63によって、回転自在に軸支されている。このため、アーム部材15の先端部AおよびY軸方向移動部材43がY軸方向に沿って移動したときに、Y軸方向支持柱67およびアーム部材15に、そのY軸方向回転台63に対する向きを変えようとする力が加わると、この力に応じて、Y軸方向支持柱67およびアーム部材15が、Y軸方向回転台63に対して相対的に回転することができる。このため、アーム部材15の先端部AおよびY軸方向移動部材43は、円滑に、Y軸方向に沿って移動することが可能である。
また、上記したように、アーム部材15は、剛性、すなわち、その形状を維持しようとする性質を有している。このため、アーム部材15の先端部AがY軸方向に移動すると、アーム部材15の後端部Bは、アーム部材15の剛性のために、アーム部材15の長手方向に沿う力を受ける。
たとえば、図5(b)に示す矢印Dのように、アーム部材15の先端部Aが+Y側から−Y側に向かって移動すると、アーム部材15の後端部Bは、先端部側から、アーム部材15の長手方向に沿う押圧力を受ける。一方、アーム部材15の先端部Aが−Y側から+Y側に向かって移動すると、アーム部材15の後端部Bは、先端部Aから、アーム部材15の長手方向に沿う引張力を受ける。
ここで、図3に示したように、アーム部材15の後端部Bは、X軸方向移動手段33のX軸方向ガイド47に、X軸方向移動部材49を介して固定されている。このため、アーム部材15の後端部Bは、X軸方向ガイド47に沿ってX軸方向に容易に動ける一方、他の方向へ動くことは困難である。
このため、アーム部材15の後端部Bは、先端部Aから力を受けると、アーム部材15の形状を維持するように、X軸方向ガイド47に沿ってX軸方向に移動する。
たとえば、アーム部材15の後端部Bは、先端部Aが+Y側から−Y側に向かって移動することによる押圧力を受けると、図5(a)(b)に示す矢印Lのように、X軸方向ガイド47に沿って、X軸方向移動部材49とともに−X側に向かって移動する。一方、アーム部材15の後端部Bは、先端部Aが−Y側から+Y側に向かって移動することによる引張力を受けると、X軸方向ガイド47に沿って、X軸方向移動部材49とともに+X側に向かって移動する。
なお、アーム部材15の後端部Bを支持しているX軸方向支持柱75は、X軸方向移動部材49のX軸方向回転台73によって、回転自在に軸支されている。このため、アーム部材15の後端部BおよびX軸方向移動部材49がX軸方向に沿って移動したときに、X軸方向支持柱75およびアーム部材15に、そのX軸方向回転台73に対する向きを変えようとする力が加わっても、この力に応じて、X軸方向支持柱75およびアーム部材15が、X軸方向回転台73に対して相対的に回転することができる。このため、アーム部材15の後端部BおよびX軸方向移動部材49は、円滑に、X軸方向に沿って移動することが可能である。
このようにして、Y軸方向に関する測定位置の調整が実施される。これにより、厚み測定装置10では、図1(a)(b)に示すような+Y軸方向の端部から、図6(a)(b)に示すような−Y軸方向の端部にいたる範囲で、Y軸方向に関する測定位置を調整することが可能である。
たとえば、厚み測定装置10は、1つのX軸方向位置に関し、Y軸方向位置を変えながら、複数の厚み測定を実施する。その後、厚み測定装置10は、X方向位置をずらして、同様に、Y軸方向位置を変えながら複数の厚み測定を実施する。このようにして、厚み測定装置10は、板状ワーク1の全面についての厚み測定を実施することが可能である。
以上のように、厚み測定装置10では、測定器移動手段19のY軸方向移動手段31により、上面測定器27および下面測定器29を備えたアーム部材15の先端部Aを、Y軸方向に沿って移動させることができる。これにより、Y軸方向に沿って、板状ワーク1に、複数の測定位置を設定することが可能である。
さらに、厚み測定装置10では、アーム部材15の先端部AのY軸方向に沿った移動に伴って、アーム部材15の後端部Bを、X軸方向移動手段33により、X軸方向に沿って移動させることができる。すなわち、先端部Aの移動に伴って、アーム部材15を、Y軸方向回転台63およびX軸方向回転台73を旋回軸として旋回させることができる。したがって、厚み測定装置10では、アーム部材15の後端部Bが、第1および第2の搬送手段11、13からY軸方向に大きくはみ出ることを、抑制することができる。その結果、厚み測定装置10を小型化することが可能となる。
また、厚み測定装置10では、X軸方向に関して、第1および第2の搬送手段11、13の両側に、部材が配置されていない。すなわち、厚み測定装置10では、X軸方向を開放することが可能となっている。これにより、2台の加工装置の間に、厚み測定装置10を容易に配置することができる。したがって、厚み測定装置10は、2台の加工装置間で板状ワーク1を搬送することが可能であるとともに、その際に、板状ワーク1の厚みを容易に測定することができる。
また、厚み測定装置10では、Y軸方向回転台63の回転軸心上に、上面測定器27の測定点P1および下面測定器29の測定点P2が位置づけられている。これにより、Y軸方向回転台63を含むY軸方向移動部材43のY軸方向への移動量が、測定位置の移動量となる。
ここで、Y軸方向回転台63のY軸方向への移動量は、モータ57の回転量に応じた値である。そして、モータ57の回転量は、エンコーダ59によって読み取ることが可能である。したがって、厚み測定装置10では、エンコーダ59によって読み取られたモータ57の回転量に基づいて、Y軸方向に関する測定位置の調整を正確に実施することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1の搬送手段11と第2の搬送手段13との間に、隙間Sが設けられている。この隙間Sは、隙間S上を通過する際の板状ワーク1のたわみを抑制するために、狭いことが好ましい。
また、本実施形態では、板状ワーク1の厚みが、分光干渉方式で測定されている。しかし、これに限らず、上面測定器27、下面測定器29および算出手段17は、三角測距方式で、板状ワーク1の厚みを測定してもよい。
10:厚み測定装置、11:第1の搬送手段、13:第2の搬送手段、
15:アーム部材、17:算出手段、19:測定器移動手段、
21:上アーム、23:下アーム、25:アーム柱部、
27:上面測定器、29:下面測定器、
31:Y軸方向移動手段、33:X軸方向移動手段、
41:Y軸方向ガイド、43:Y軸方向移動部材、
45:Y軸方向駆動源、47:X軸方向ガイド、49:X軸方向移動部材、
55:ボールネジ、57:モータ、59:エンコーダ、
61:Y軸方向回転基部、63:Y軸方向回転台、65:ナット部、
67:Y軸方向支持柱、
71:X軸方向回転基部、73:X軸方向回転台、75:X軸方向支持柱、

Claims (2)

  1. 板状ワークの厚みを測定する厚み測定装置であって、
    X軸方向に該板状ワークを搬送する第1の搬送手段と、
    X軸方向に直交するY軸方向に延在する隙間を空けて該第1の搬送手段に併設され、該板状ワークを、該第1の搬送手段から引き継いでさらにX軸方向に搬送する第2の搬送手段と、
    該隙間の上方に位置づけられ、該板状ワークに上方から測定光を照射し、該板状ワークの上面からの反射光を受光して、自身から該板状ワークの上面までの距離を測定する上面測定器と、
    該隙間の下方に位置づけられ、該板状ワークに下方から測定光を照射し、該板状ワークの下面からの反射光を受光して、自身から該板状ワークの下面までの距離を測定する下面測定器と、
    先端部の下側に該上面測定器を備えた上アーム、該板状ワークの面方向に対して直交する方向において該上面測定器に対して直線状に対向配置されるように、該下面測定器を先端部の上側に備えた下アーム、および、該上アームの後端部と該下アームの後端部とを連結するアーム柱部を備えたアーム部材と、
    予め設定された該上面測定器と該下面測定器との距離である第1の距離から、該上面測定器から該板状ワークの上面までの距離である第2の距離と、該下面測定器から該板状ワークの下面までの距離である第3の距離とを差し引いて該板状ワークの厚みを算出する算出手段と、
    該上面測定器と該下面測定器とをY軸方向に移動させる測定器移動手段と、を備え、
    該測定器移動手段は、
    該下アームの先端を下から回転自在に支持するY軸方向回転台と、
    該Y軸方向回転台の移動をY軸方向に方向付けるY軸方向ガイドと、
    該Y軸方向回転台をY軸方向に移動させるY軸方向駆動源と、
    該下アームの後端を下から回転自在に支持するX軸方向回転台と、
    該X軸方向回転台の移動をX軸方向に方向付けるX軸方向ガイドと、を備え、
    該Y軸方向回転台をY軸方向に移動させることで、該下面測定器と該上面測定器とで該板状ワークの厚みをY軸方向に沿った複数箇所で測定するとき、該X軸方向回転台がX軸方向に移動され、該アーム部材を旋回動作させることで、小型化されている、
    ことを特徴とする、厚み測定装置。
  2. 該Y軸方向回転台の回転軸心上に、該上面測定器の測定点と該下面測定器の測定点とが位置づけられている、
    請求項1記載の厚み測定装置。
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