JP2020016201A - オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】トロコイド式のオイルポンプにおいてアウタロータに位置ずれが生じることがある。【解決手段】ハウジング本体11のロータ収容室12内にはアウタロータ21が収容されており、ロータ収容室12内におけるアウタロータ21よりも径方向内側にはインナロータ22が収容されている。ハウジング本体11内には、オイルを供給するための供給通路13及びオイルを吐出するための吐出通路15が区画されている。吐出通路15は、ロータ収容室12に対して当該ロータ収容室12の径方向外側で連通している。アウタロータ21の中心軸線J1方向から平面視した場合のアウタロータ21の外形は、ロータ収容室12の内壁の円に内接する三角形の各辺を径方向外側に向かって円弧状に膨らませた形状になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、トロコイド式のオイルポンプに関する。
特許文献1のトロコイド式オイルポンプにおけるハウジングには、略円柱状のロータ収容室が区画されている。また、ハウジングには、ロータ収容室へオイルを供給するための供給通路が区画されているとともに、ロータ収容室からオイルを吐出するための吐出通路が区画されている。
ハウジングにおけるロータ収容室内には、内歯歯車式のアウタロータが収容されている。アウタロータの外形は、軸線方向から視るとロータ収容室の内径と略同じ外径の円形状になっていて、ロータ収容室内において回転可能になっている。ロータ収容室内において、アウタロータよりも径方向内側には、外歯歯車式のインナロータが収容されている。インナロータの歯部の数は、アウタロータの歯部の数よりも少なくなっている。また、インナロータは、当該インナロータの歯部がアウタロータの歯部に噛み合うとともに、インナロータの中心軸がアウタロータの中心軸に対して偏心している。したがって、インナロータの一部の歯部とアウタロータの一部の歯部との間には、空間が生じている。この空間が、供給通路から流入したオイルをインナロータの回転に伴って圧縮するための作動室として機能する。
特開2007−327478号公報
特許文献1に記載されているようなトロコイド式オイルポンプにおいては、アウタロータの歯部とインナロータの歯部との間の作動室内のうち吐出通路に近い側の油圧が高くなる。そのため、アウタロータが作動室内の高い油圧によって吐出通路側に押されて、アウタロータに位置ずれが生じることがある。アウタロータの位置ずれは、例えば、オイルポンプ動作時における異音の原因となり得るため、好ましくない。
上記課題を解決するため、本発明は、内部に円柱状のロータ収容室が区画されているハウジングと、前記ロータ収容室内に収容されている内歯歯車式のアウタロータと、前記ロータ収容室内の前記アウタロータよりも径方向内側において、前記アウタロータの中心軸線に対して偏心する位置に収容されている外歯歯車式のインナロータとを備え、前記アウタロータの歯部と前記インナロータの歯部との間の空間である作動室に連通しているとともに当該作動室にオイルを供給する供給通路が前記ハウジング内に区画されているとともに、前記作動室に連通しているとともに当該作動室からオイルが吐出される吐出通路が前記ハウジング内に区画されているトロコイド式オイルポンプであって、前記吐出通路は、前記ロータ収容室に対して当該ロータ収容室の径方向外側で連通しており、前記アウタロータを当該アウタロータの軸線方向から平面視した場合の外形は、前記ロータ収容室の内壁の円に内接する三角形の各辺を径方向外側に向かって円弧状に膨らませた形状になっている。
上記の構成によれば、吐出通路がロータ収容室に対して径方向外側で連通しているため、吐出通路内の高い油圧をアウタロータに作用させることができる。また、上記のアウタロータの外形によれば、アウタロータの外周面と収容空間の内周面との間に隙間が生じる。そして、アウタロータが回転して上記隙間が吐出通路に連通すると、その隙間内に吐出通路内のオイルが流れ込んで隙間内の油圧が高くなる。したがって、アウタロータの外周面に対しては、アウタロータの外形の頂点からその隣の頂点まで範囲に亘って、吐出通路内の高い油圧を作用させることができる。したがって、作動室内の油圧によってアウタロータに対して吐出通路側への力が作用しても、当該アウタロータが吐出通路側へと位置ずれすることは抑制できる。
トロコイド式のオイルポンプの内部構造を示す平面図。 図1における部分平面図。 アウタロータの外形が真円形状である場合のオイルポンプの内部構造を示す平面図。
以下、内燃機関に適用されるトロコイド式のオイルポンプの実施形態を説明する。
図1に示すようにオイルポンプ10におけるハウジング本体11の一側面11A(図1において紙面手前側の面)においては、ロータ収容室12が窪んでいる。ロータ収容室12は、ハウジング本体11の一側面11Aに直交する方向(図1において紙面厚み方向)から視て円形状になっている。すなわち、ロータ収容室12は、円柱形状の窪みである。
ロータ収容室12内には、内歯歯車式のアウタロータ21が収容されている。アウタロータ21は、ロータ収容室12の中心軸線J1方向から視た場合に、ロータ収容室12の内壁面に内接する形状になっている。アウタロータ21の内周には、周方向に等間隔で11つの歯部21Tが設けられている。また、アウタロータ21の中心軸線J1方向において、当該アウタロータ21の寸法(厚み)は、ロータ収容室12の寸法(深さ)と略同一になっている。アウタロータ21は、ロータ収容室12内において、当該ロータ収容室12の中心軸線J1と同軸で回転可能になっている。なお、図面においては、アウタロータ21の歯部21Tのうちの一部にのみ符号を付している。
ロータ収容室12内においてアウタロータ21よりも径方向内側には、略円環状で外歯歯車式のインナロータ22が収容されている。インナロータ22の外周には、周方向に等間隔で10つの歯部22Tが設けられている。すなわち、インナロータ22の歯部22Tの数は、アウタロータ21の歯部21Tの数よりも1つ少なくなっている。インナロータ22の歯先円の径は、アウタロータ21の歯底円の径よりも小さくなっている。インナロータ22の中心軸線J2方向において、当該インナロータ22の寸法(厚み)は、ロータ収容室12の寸法(深さ)と略同一になっている。なお、図面においては、インナロータ22の歯部22Tのうちの一部にのみ符号を付している。
インナロータ22は、当該インナロータ22の中心軸線J2が、アウタロータ21の中心軸線J1(ロータ収容室12の中心軸線)に対して偏心するように配置されている。また、インナロータ22の歯部22Tのうち、中心軸線J2が偏心している側(図1において左上側)の複数の歯部22Tは、アウタロータ21の歯部21Tと噛み合っている。なお、上述したとおり、インナロータ22の歯先円の径がアウタロータ21の歯底円の径よりも小さい。そのため、インナロータ22の歯部22Tとアウタロータ21の歯部21Tとの間のうち、インナロータ22の中心軸線J2よりも、当該中心軸線J2が偏心している側とは反対側(図1において下側)には、作動室Rが区画されている。なお、図面では、複数の作動室Rのうちの一部にのみ符号を付している。
略円環状のインナロータ22の中心の孔には、入力軸23が挿通されている。入力軸23は、インナロータ22に対して固定されており、当該インナロータ22と一体的に回転する。入力軸23は、図示しない内燃機関のクランクシャフトと駆動連結されており、クランクシャフトの回転に連動して回転する。この実施形態では、オイルポンプ10がオイルを吐出する際には、図1及び図2において時計回りに入力軸23が回転する。
ハウジング本体11の一側面11Aにおいては、作動室Rにオイルを供給する供給通路13が窪んでいる。供給通路13は、ロータ収容室12に対して当該ロータ収容室12の径方向外側で連通している。そして、供給通路13は、ロータ収容室12から、概ねロータ収容室12の径方向外側に延びている。また、ロータ収容室12の中心軸線J1方向において、供給通路13の寸法(深さ)は、ロータ収容室12の寸法(深さ)よりも、大きくなっている。
ロータ収容室12の中心軸線J1から平面視した場合に、供給通路13におけるロータ収容室12側の一部は、ロータ収容室12と重複している。換言すると、供給通路13におけるロータ収容室12側の一部は、ロータ収容室12の底面からさらに窪むことで構成されていて、ロータ収容室12に対して当該ロータ収容室12の底面側(図1において紙面奥側)からも連通している。供給通路13は、このロータ収容室12と重複している箇所において、作動室Rと連通している。
供給通路13におけるロータ収容室12とは反対側の端部には、吸入ポート14が設けられている。吸入ポート14は、供給通路13の底面からハウジング本体11の外面にまで貫通する貫通孔である。この吸入ポート14には、図示しないオイルストレーナが接続されている。そして、吸入ポート14には、当該オイルストレーナを介して、内燃機関のオイルパン内に貯留されているオイルが供給される。
ハウジング本体11の一側面11Aにおいては、作動室Rからオイルが吐出される吐出通路15が窪んでいる。吐出通路15は、ロータ収容室12の中心軸線J1を挟んで供給通路13とは反対側において、ロータ収容室12に対して当該ロータ収容室12の径方向外側で連通している。そして、吐出通路15は、ロータ収容室12から、概ねロータ収容室12の径方向外側に延びている。この実施形態では、吐出通路15は、途中で湾曲するように延びている。また、ロータ収容室12の中心軸線J1方向において、吐出通路15の寸法(深さ)は、ロータ収容室12の寸法(深さ)よりも、大きくなっている。
ロータ収容室12の中心軸線J1から平面視した場合に、吐出通路15におけるロータ収容室12側の一部は、ロータ収容室12と重複している。換言すると、吐出通路15におけるロータ収容室12側の一部は、ロータ収容室12の底面からさらに窪むことで構成されていて、ロータ収容室12に対して当該ロータ収容室12の底面側からも連通している。吐出通路15は、このロータ収容室12と重複している箇所において、作動室Rと連通している。
吐出通路15におけるロータ収容室12とは反対側の端部には、吐出ポート16が設けられている。吐出ポート16は、吐出通路15の底面からハウジング本体11の外面にまで貫通する貫通孔である。この吐出ポート16には、図示しない配管が接続されている。そして、吐出ポート16からは、配管を介して、内燃機関の各所にオイルが吐出される。
ハウジング本体11の一側面11Aのうち、ロータ収容室12、供給通路13、及び吐出通路15よりも外縁側においては、複数のボルト孔Hが窪んでいる。この実施形態では、ロータ収容室12の周囲に4つ、吐出通路15側の縁に1つ、合計5つ設けられている。
ハウジング本体11の一側面11Aには、ロータ収容室12、供給通路13、及び吐出通路15を覆う図示しないカバー部材が固定されている。このカバー部材は、上述したボルト孔Hに螺合されるボルトによって、ハウジング本体11に固定される。そして、カバー部材が固定されることにより、ハウジング本体11及びカバー部材で構成されるハウジング内に、ロータ収容室12、供給通路13、及び吐出通路15が区画されている。
上記のように構成された本実施形態のオイルポンプ10において、アウタロータ21の外形は、ロータ収容室12の中心軸線J1方向からの平面視で、非円形状になっている。具体的には、アウタロータ21の外形は、中心軸線J1方向からの平面視した場合に、ロータ収容室12の内壁の円に内接する正三角形の各辺を径方向外側に向かって円弧状に膨らませた形状になっている。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記実施形態において、入力軸23が時計回りに回転すると、当該入力軸23と一体的にインナロータ22も回転する。また、インナロータ22の歯部22Tの一部がアウタロータ21の歯部21Tの一部と噛み合っているため、インナロータ22の回転に伴ってアウタロータ21も回転する。そして、作動室Rのうちの供給通路13側の作動室Rは、インナロータ22及びアウタロータ21が回転するのに従って徐々に容積を大きくしながら、吐出通路15側へと移動していく。したがって、作動室Rのうちの供給通路13側の作動室Rには負圧が生じ、その負圧に伴って供給通路13からオイルが吸入される。
その後、さらに、インナロータ22及びアウタロータ21が回転すると、作動室Rの容積は、吐出通路15側へと移動するにつれて容積が小さくなる。したがって、作動室Rのうちの吐出通路15側においてはオイルが圧縮され、高い油圧のオイルが吐出通路15へと流入することになる。
上述のとおり、オイルポンプ10が吐出通路15からオイルを吐出しているときには、作動室Rのうちの吐出通路15側(図1及び図2において左側)に位置する作動室R内の油圧は、供給通路13(図1及び図2において右側)に位置する作動室R内の油圧よりも高くなる。したがって、アウタロータ21に対しては、作動室R内の油圧の違いにより、全体として吐出通路15側に向かうような力が作用する。特に、アウタロータ21は、インナロータ22のように入力軸23によって直接的に支持されていないため、吐出通路15側に向かうような力によって吐出通路15側に位置ずれすることがある。仮に、アウタロータ21が吐出通路15側に位置ずれしてしまうと、ロータ収容室12における吐出通路15側の内壁面とアウタロータ21の外周面との間の摩擦が大きくなって、異音の原因となることがある。また、アウタロータ21が吐出通路15側に位置ずれしてしまうと、位置ずれしていない場合に比較して、作動室Rと吐出通路15との連通範囲が大きくなる。そのため、アウタロータ21の回転方向において、位置ずれが生じていなければ作動室Rが吐出通路15から遮断されているはずの角度位置においても、依然として作動室Rが吐出通路15にわずかに連通したままになっていることがある。このように、作動室Rが吐出通路15に連通していると、吐出通路15に流入されるべきオイルが作動室Rに逆流して、オイルポンプ10の吐出油圧に脈動が生じたり、オイルが逆流する際にオイルの流動音が発生したりすることがある。
ここで、上述したようにアウタロータ21が吐出通路15側に位置ずれしてしまうことを抑制する上では、吐出通路15内の圧力をアウタロータ21に作用させて、吐出通路15側へと向かう力を相殺することが考えられる。仮に、図3に示すように、オイルポンプ10のアウタロータが、ロータ収容室12の中心軸線J1方向からの平面視で、真円形状の外形を有しているアウタロータ21Cであるものとする。この場合、吐出通路15は、ロータ収容室12に対して径方向外側から連通しているため、吐出通路15内の油圧が、アウタロータ21に対して径方向外側から作用する。そして、吐出通路15内の油圧は、アウタロータ21Cの外周面のうち、吐出通路15に露出している角度θ1の範囲内で作用する。換言すれば、アウタロータ21Cの外周面に油圧を作用できる角度θ1の範囲は、吐出通路15のうちのロータ収容室12に連通している部分の幅寸法の範囲に制限される。
これに対して、上記実施形態では、図2に示すように、アウタロータ21の外形が非円形であり、正三角形の各辺を径方向外側に膨らませたような形状になっている。そのため、アウタロータ21の外周面とロータ収容室12の内壁面との間に、3箇所の隙間Sが生じている。そして、アウタロータ21が回転して、3箇所の隙間Sのうちのいずれかが吐出通路15に連通すると、その隙間Sの内部にも、吐出通路15内のオイルが流入する。そして、隙間S内の油圧も、吐出通路15内の油圧と略同じになる。したがって、上記実施形態では、吐出通路15のうちのロータ収容室12に連通している部分の幅寸法に拘らず、少なくともアウタロータ21の周方向における隙間Sの角度θ2の範囲、すなわち約120度の範囲内で、隙間Sの油圧(吐出通路15の油圧)をアウタロータ21に作用させることができる。
このように比較的に広い範囲で隙間Sの油圧を作用させることで、アウタロータ21に対する供給通路13側へ向かう力を大きくできる。したがって、作動室R内の油圧によるアウタロータ21に対する吐出通路15側に向かう力を適切に相殺できるので、アウタロータ21の吐出通路15側への位置ずれは抑制される。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、ハウジング本体11の一側面11Aにおいてロータ収容室12、供給通路13、吐出通路15が窪んでいたが、カバー側にこれらに対応する窪みが設けられていてもよい。つまり、ハウジング本体11側の窪みとカバー側の窪みとが対向配置されることで、オイルポンプ10のハウジング内にロータ収容室12、供給通路13、吐出通路15が区画されてもよい。
・アウタロータ21の歯部21Tの数は、オイルポンプ10に求められる吐出能(吐出圧や吐出量)に応じて適宜変更できる。なお、アウタロータ21の歯部21Tの数を変更した場合には、インナロータ22の歯部22Tの数をその数よりも少ない数に変更すればよい。
・上記実施形態では、インナロータ22(入力軸23)が、内燃機関のクランクシャフトの回転に連動して回転したが、オイルポンプ10の動力源は内燃機関に限らない。例えば、入力軸23が電動モータの出力軸であってもよい。
・ハウジング本体11における供給通路13の延設方向は適宜変更できる。少なくとも、作動室Rのうちアウタロータ21及びインナロータ22の回転に伴って容積が大きくなる部分に連通していれば、供給通路13の延設方向は問わない。例えば、供給通路13は、ロータ収容室12に対して径方向外側から連通していなくてもよく、ロータ収容室12の中心軸線J1方向からのみ作動室R(ロータ収容室12)と連通していてもよい。
・ハウジング本体11における吐出通路15の延設方向は適宜変更できる。少なくとも、作動室Rのうちアウタロータ21及びインナロータ22の回転に伴って容積が小さくなる部分に連通しており、ロータ収容室12に対して径方向外側から連通していればよい。
・上記実施形態におけるアウタロータ21の外形はあくまでも例示である。例えば、上記実施形態におけるアウタロータ21の外形のうち、三角形の頂点に対応する部分を円弧状にしてもよい。なお、仮に、三角形の頂点に対応する部分が円弧状であったとしても、全体として3つの頂点を有しているのであれば、三角形状の各辺を径方向外側に膨らませた形状であるといえる。
・また、アウタロータ21の外形における三角形の円弧状の各辺の曲率等は適宜変更できる。例えば、ロータ収容室12に対する供給通路13や吐出通路15の連通位置によっては、アウタロータ21が回転する過程において、アウタロータ21の外周面とロータ収容室12の内壁面との隙間Sを介して、供給通路13と吐出通路15とが一時的に連通し得る。そして、両通路が連通した場合には、より油圧の高い吐出通路15からより油圧の低い供給通路13へとオイルが逆流する可能性がある。また、吐出通路15と連通している隙間Sが、アウタロータ21の回転に伴って移動し、その後、供給通路13と連通する。この場合、吐出通路15内のオイルが供給通路13内へと運ばれたことになる。このように、吐出通路15内のオイルが供給通路13内に逆流したり運ばれたりすることを防ぐためには、できるだけ隙間Sの容積は小さい方が好ましい。そして、隙間Sの容積を小さくするのであれば、アウタロータ21の外形を、より真円形状に近づければよい。
その一方で、隙間Sの容積が過度に小さいと、隙間Sが吐出通路15に連通した場合に、隙間S内に流入する際の流通抵抗が大きくて、隙間Sの全体にオイルを行きわたらせることができないおそれがある。仮に隙間Sの全体にオイルを行きわたらせることができない場合には、アウタロータ21に対して供給通路13側への力を適切に作用させることができない。隙間Sにオイルを流入しやすくするには、隙間Sの容積を大きくすることが好ましい。そして、隙間Sの容積を大きくするのであれば、アウタロータ21の外形を、より正三角形状に近づければよい。
そこで、例えば、オイルポンプ10において想定されるアウタロータ21の最大の回転速度や、オイルポンプ10に求められる吐出能、オイルポンプ10内に供給されるオイルの粘度等を考慮して、隙間Sの容積、すなわち、アウタロータ21の外形を設計すればよい。例えば、具体的な例としては、ロータ収容室12の径方向におけるアウタロータ21の外周面とロータ収容室12の内壁面との間隔の最大値が1mm以下、特に0.1〜0.2mm程度であることが好ましい。
10…オイルポンプ、11…ハウジング本体、11A…一側面、12…ロータ収容室、13…供給通路、14…吸入ポート、15…吐出通路、16…吐出ポート、21…アウタロータ、21T…歯部、22…インナロータ、22T…歯部、23…入力軸、R…作動室、S…隙間、J1…ロータ収容室及びアウタロータの中心軸線、J2…インナロータの中心軸線。

Claims (1)

  1. 内部に円柱状のロータ収容室が区画されているハウジングと、
    前記ロータ収容室内に収容されている内歯歯車式のアウタロータと、
    前記ロータ収容室内の前記アウタロータよりも径方向内側において、前記アウタロータの中心軸線に対して偏心する位置に収容されている外歯歯車式のインナロータとを備え、
    前記アウタロータの歯部と前記インナロータの歯部との間の空間である作動室に連通しているとともに当該作動室にオイルを供給する供給通路が前記ハウジング内に区画されているとともに、前記作動室に連通しているとともに当該作動室からオイルが吐出される吐出通路が前記ハウジング内に区画されているトロコイド式オイルポンプであって、
    前記吐出通路は、前記ロータ収容室に対して当該ロータ収容室の径方向外側で連通しており、
    前記アウタロータを当該アウタロータの軸線方向から平面視した場合の外形は、前記ロータ収容室の内壁の円に内接する三角形の各辺を径方向外側に向かって円弧状に膨らませた形状になっている
    ことを特徴とするオイルポンプ。
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