JP2020015780A - ポリシルセスキオキサン及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[RSiO1.5]m[R’SiO1.5]n (1)
(式中、Rは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R’は、フルオロ(炭素数1〜4のアルキル基)、アクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、メタクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、グリシジルオキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、又はエポキシシクロヘキシル(炭素数1〜4のアルキル基)を表す。
mは5〜100000の整数を表し、nは0〜100000の整数を表す。
m個のR、及びn個(nが2以上の場合)のR’は、同一であっても異なっていてもよい。)
項2 含ケイ素結合単位T3(ここで、T3とは、ケイ素原子に結合した3つの酸素原子が全て他のケイ素原子と結合した含ケイ素結合単位である)の含有量が60モル%以上である、上記項1に記載のポリシルセスキオキサン。
項3 ポリスチレン換算の重量平均分子量が2000〜100000である、上記項1又は2に記載のポリシルセスキオキサン。
項4 下記一般式(1):
[RSiO1.5]m[R’SiO1.5]n (1)
(式中、Rは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R’は、フルオロ(炭素数1〜4のアルキル基)、アクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、メタクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、グリシジルオキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、又はエポキシシクロヘキシル(炭素数1〜4のアルキル基)を表す。
mは5〜100000の整数を表し、nは0〜100000の整数を表す。
m個のR、及びn個(nが2以上の場合)のR’は、同一であっても異なっていてもよい。)
で表されるポリシルセスキオキサン(A)の疎水性有機溶媒(B)溶液に、窒素原子を含有しない親水性有機溶媒(C)を添加し、析出物を除去する工程を1回以上実施し、ポリシルセスキオキサン(A)を71質量%含むメチルイソブチルケトン溶液の濁度を50FTU以下にする工程を含む、上記項1〜3のいずれかに記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
項5 前記疎水性有機溶媒(B)が、炭素数3〜8の酢酸アルキル、炭素数4〜8の脂肪族ケトン、トルエン、キシレン、及びメシチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記項4に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
項6 前記親水性有機溶媒(C)が、炭素数1〜3のアルコール、及びアセトンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記項4又は5に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
項7 析出物の除去がデプスフィルターによる濾過により行われる、上記項4〜6のいずれかに記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
項8 前記ポリシルセスキオキサン(A)が、下記一般式(2):
RSi(OX)3 (2)
(式中、Xは炭素数1〜5のアルキル基を表し、Rは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。)
で表される化合物、又は該化合物と下記一般式(3):
R’Si(OX)3 (3)
(式中、Xは前記と同じ意味を表し、R’はフルオロ(炭素数1〜4のアルキル基)、アクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、メタクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、グリシジルオキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、又はエポキシシクロヘキシル(炭素数1〜4のアルキル基)を表す。)
で表される化合物との混合物の加水分解重縮合物、又は前記加水分解重縮合物を精製処理する工程により得られたものである、上記項4〜7のいずれかに記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
項9 前記精製処理する工程が、下記工程〔1〕及び工程〔2〕の少なくとも1つの工程である、上記項8に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
工程〔1〕:前記加水分解重縮合物を含む反応混合物中の微粒子を濾過する工程。
工程〔2〕:前記加水分解重縮合物を含む有機溶媒相を水相で分液洗浄し、有機溶媒相中の微粒子を濾過する工程。
項10 前記加水分解重縮合物が、前記一般式(2)で表される化合物、又は該化合物と下記一般式(3)で表される化合物との混合物を、塩基の不存在下に加水分解及び重縮合させて得られたものである、上記項8又は9に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
1.ポリシルセスキオキサン
本発明は、下記一般式(1)で表されるポリシルセスキオキサンであって、該ポリシルセスキオキサンを71質量%含むメチルイソブチルケトン溶液の濁度が50FTU以下である、ポリシルセスキオキサンである。
(式中、R、R’、m及びnは、前記と同じ意味を表す。)
上述したポリシルセスキオキサンの製造方法は、下記一般式(1):
[RSiO1.5]m[R’SiO1.5]n (1)
(式中、R、R’、m、及びnは前記と同じ意味を表す。)
で表されるポリシルセスキオキサン(A)の疎水性有機溶媒(B)溶液に、窒素原子を含有しない親水性有機溶媒(C)を添加し、析出物を除去する工程を1回以上実施し、ポリシルセスキオキサン(A)を71質量%含むメチルイソブチルケトン溶液の濁度を50FTU以下にする工程を含む。
RSi(OX)3 (2)
(式中、Xは炭素数1〜5のアルキル基を表し、Rは前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物、又は該化合物と下記一般式(3):
R’Si(OX)3 (3)
(式中、X及びR’は前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物との混合物の加水分解重縮合物、又は前記加水分解重縮合物を精製処理する工程により得られたものであることが好ましい。
カラム:TSKgel G2000HXL&TSKgel G4000HXL(東ソー株式会社製)
カラム温度:40℃
移動相:テトラヒドロフラン(THF)
流量:0.65mL/min
検出装置:RI
標準物質:ポリスチレン
共鳴周波数:79.5MHz
測定温度:室温
試薬:Cr(acac)3を緩和剤として含有する重アセトン使用。
また、各T構造に由来する29Si−NMRの化学シフトは、以下のとおりである。
(T1〜T3)
T3:−61〜−71ppm
T2:−51〜−61ppm
T1:−45〜−51ppm
本明細書において、濁度とは、JIS K 0101「工業用水試験法」における透過光濁度に基づき、ポリシルセスキオキサン溶液を50mmのセルに入れ、脱気した後、660nmの透過光強度を、紫外・可視分光計で測定し、ホルマジン標準液を用いて作成した検量線から算出した値(FTU、ホルマジン濁度)をいう。
デプスフィルターとして、スリーエムジャパン株式会社製Betapure(登録商標、濾過精度=0.5μm;材質=ポリプロピレン)を使用した。
固形分は、赤外線水分計FD−800(株式会社ケツト科学研究所製)を用いて測定した質量濃度から求めた。
300mLの四つ口フラスコにイオン交換水25.0g、2−プロパノール(関東化学株式会社製)93.6g、及び35%塩酸(シグマアルドリッチ製)0.2gを仕込み、ここにメチルトリエトキシシラン(信越化学工業株式会社製)75.1g(0.42mol)を25℃で2時間かけて滴下した。混合液を40℃まで昇温し、40℃で3時間撹拌した。得られたオリゴマーのMwは1,200であった。得られたオリゴマー溶液にイオン交換水6.6g、及び35%塩酸1.1gを加え、混合液を79℃まで昇温し、79℃で12時間撹拌した。得られた混合液を濾過精度1μmの濾紙で濾過した後、濾液に酢酸n−プロピル(関東化学株式会社製)169g/イオン交換水169gを追加し、分液洗浄した。酢酸n−プロピル相をイオン交換水169gでpHが4以上になるまで水洗した後、濾過精度1μmの濾紙で濾過し、酢酸n−プロピル溶液141.3gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,100であった。
実施例1−1で得られた溶液141.3gにメチルイソブチルケトン(関東化学株式会社製)9.9gを加え、減圧濃縮し、ポリシルセスキオキサン濃度69質量%のメチルイソブチルケトン溶液38.4gを得た。得られた溶液38.4gに、2−プロパノール28.2gを加え、25℃で1時間攪拌し、濁度147FTUの溶液66.6gを得た。得られた溶液66.6gをデプスフィルターに通して析出物を除去し、濁度5FTUの溶液62.4gを得た。この溶液62.4gを減圧濃縮し、濁度57FTU、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液33.9gを得た。
実施例1−2で得られたメチルイソブチルケトン溶液33.9gに、2−プロパノール25.3gを加え、25℃で1時間攪拌し、濁度137FTUの溶液59.2gを得た。得られた溶液をデプスフィルターに通して析出物を除去し、濁度0FTUの溶液54.9gを得た。この溶液を減圧濃縮し、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液30.0gを得た。
200mLの四つ口フラスコにイオン交換水11.8g、2−プロパノール44.4g、及び35%塩酸0.1gを仕込み、ここにメチルトリエトキシシラン35.5g(0.20mol)を25℃で2時間かけて滴下した。混合液を40℃まで昇温し、40℃で3時間撹拌した。得られたオリゴマーのMwは1,200であった。得られたオリゴマー溶液にイオン交換水3.1g、及び35%塩酸0.5gを加え、混合液を79℃まで昇温し、79℃で14時間撹拌した。得られた混合液を濾過精度1μmの濾紙で濾過した後、濾液に酢酸n−プロピル80g/イオン交換水80gを追加し、分液洗浄した。酢酸n−プロピル相をイオン交換水80gでpHが4以上になるまで水洗した後、濾過精度1μmの濾紙で濾過し、酢酸n−プロピル溶液66.1gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,300であった。
実施例2−1で得られた溶液66.1gにメチルイソブチルケトン4.5gを仕込んだ後、減圧濃縮し、ポリシルセスキオキサン濃度70質量%のメチルイソブチルケトン溶液17.9gを得た。この溶液に、2−プロパノール13.3gを加え、25℃で1時間攪拌し、濁度357FTUの溶液31.2gを得た。得られた溶液をデプスフィルターに通して析出物を除去し、濁度1FTUの溶液28.9gを得た。その後、この溶液を減圧濃縮し、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液14.6gを得た。
実施例2−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液66.2gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,500であった。その後、実施例2−2と同様の操作を実施し、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液14.8gを得た。
実施例2−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液65.9gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,100であった。その後、実施例2−2の2−プロパノールの代わりにエタノール(関東化学株式会社製)を用いた以外は同様の操作をし、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液15.5gを得た。
実施例2−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液65.9gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,100であった。その後、実施例2−2の2−プロパノールの代わりにアセトン(関東化学株式会社製)を用いた以外は同様の操作をし、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液15.0gを得た。
実施例2−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液65.9gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,100であった。その後、実施例2−2の2−プロパノールの代わりにメタノール(関東化学株式会社製)を用いた以外は同様の操作をし、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液15.2gを得た。
300mLの四つ口フラスコにイオン交換水25.5g、2−プロパノール96.6g、及び35%塩酸0.44gを仕込み、ここにメチルトリエトキシシラン77.2g(0.43mol)を40℃で2時間かけて滴下した。混合液を60℃で4時間撹拌し、更に80℃で7時間撹拌した。混合液を冷却し、濾過精度1μmの濾紙で濾過した後、濾液に酢酸n−プロピル140.2g/イオン交換水174.3gを追加し、分液洗浄した。酢酸n−プロピル相をイオン交換水174.3gでpHが4以上になるまで水洗した後、濾過精度1μmの濾紙で濾過し、酢酸n−プロピル溶液98.2gを得た。得られた溶液の固形分は27質量%であった。生成物のMwは2,800であった。
100mLの四つ口フラスコに、メチルトリエトキシシラン40.3g(226mmol)、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製)14.0g(56mmol)、及びブチルヒドロキシトルエン(BHT)(東京化成工業株式会社製)0.12g(0.6mmol)の溶液に、0.3質量%塩酸15.3gを1時間かけて滴下した後、74℃に昇温し、14時間撹拌した。混合液に酢酸n−プロピル77g/イオン交換水67gを追加し、分液洗浄した。酢酸n−プロピル相をイオン交換水67gでpHが4以上になるまで水洗した後、濾過精度1μmの濾紙で濾過し、酢酸n−プロピル溶液105.0gを得た。得られた溶液の固形分は24質量%であった。Mwは9,800であった。
実施例2−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液66.0gを得た。得られた溶液の固形分は18質量%であった。生成物のMwは20,000であった。その後、実施例2−2と同様の操作を実施し、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液15.1gを得た。
実施例2−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液66.1gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,300であった。この溶液66.1gにメチルイソブチルケトン5.2gを加えた後、減圧濃縮し、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液17.7gを得た。
実施例2−1と同様の操作を実施し、65.9gの溶液を得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,100であった。この溶液にメチルイソブチルケトン5.1gを加えた後、減圧濃縮し、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液17.6gを得た。得られた溶液にアセトニトリル(関東化学株式会社製)13.6gを加え、25℃で1時間攪拌した後、25℃で24時間静置したところ、白濁成分が析出し濾過不可能となった。このため、各分析及び保存安定性試験は実施しなかった。
実施例1−1と同様の操作を実施し、酢酸n−プロピル溶液143.8gを得た。得られた溶液の固形分は19質量%であった。生成物のMwは9,300であった。その後、実施例1−2の2−プロパノールの代わりにアセトンを用いた以外は同様の操作をし、ポリシルセスキオキサン濃度71質量%のメチルイソブチルケトン溶液34.3gを得た。
Claims (10)
- 下記一般式(1)で表されるポリシルセスキオキサンであって、該ポリシルセスキオキサンを71質量%含むメチルイソブチルケトン溶液の濁度が50FTU以下である、ポリシルセスキオキサン。
[RSiO1.5]m[R’SiO1.5]n (1)
(式中、Rは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R’は、フルオロ(炭素数1〜4のアルキル基)、アクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、メタクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、グリシジルオキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、又はエポキシシクロヘキシル(炭素数1〜4のアルキル基)を表す。
mは5〜100000の整数を表し、nは0〜100000の整数を表す。
m個のR、及びn個(nが2以上の場合)のR’は、同一であっても異なっていてもよい。) - 含ケイ素結合単位T3(ここで、T3とは、ケイ素原子に結合した3つの酸素原子が全て他のケイ素原子と結合した含ケイ素結合単位である)の含有量が60モル%以上である、請求項1に記載のポリシルセスキオキサン。
- ポリスチレン換算の重量平均分子量が2000〜100000である、請求項1又は2に記載のポリシルセスキオキサン。
- 下記一般式(1):
[RSiO1.5]m[R’SiO1.5]n (1)
(式中、Rは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。
R’は、フルオロ(炭素数1〜4のアルキル基)、アクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、メタクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、グリシジルオキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、又はエポキシシクロヘキシル(炭素数1〜4のアルキル基)を表す。
mは5〜100000の整数を表し、nは0〜100000の整数を表す。
m個のR、及びn個(nが2以上の場合)のR’は、同一であっても異なっていてもよい。)
で表されるポリシルセスキオキサン(A)の疎水性有機溶媒(B)溶液に、窒素原子を含有しない親水性有機溶媒(C)を添加し、析出物を除去する工程を1回以上実施し、ポリシルセスキオキサン(A)を71質量%含むメチルイソブチルケトン溶液の濁度を50FTU以下にする工程を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。 - 前記疎水性有機溶媒(B)が、炭素数3〜8の酢酸アルキル、炭素数4〜8の脂肪族ケトン、トルエン、キシレン、及びメシチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
- 前記親水性有機溶媒(C)が、炭素数1〜3のアルコール、及びアセトンからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項4又は5に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
- 析出物の除去がデプスフィルターによる濾過により行われる、請求項4〜6のいずれかに記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
- 前記ポリシルセスキオキサン(A)が、下記一般式(2):
RSi(OX)3 (2)
(式中、Xは炭素数1〜5のアルキル基を表し、Rは、炭素数1〜4の直鎖状アルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表す。)
で表される化合物、又は該化合物と下記一般式(3):
R’Si(OX)3 (3)
(式中、Xは前記と同じ意味を表し、R’はフルオロ(炭素数1〜4のアルキル基)、アクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、メタクリロキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、グリシジルオキシ(炭素数1〜4のアルキル基)、又はエポキシシクロヘキシル(炭素数1〜4のアルキル基)を表す。)
で表される化合物との混合物の加水分解重縮合物、又は前記加水分解重縮合物を精製処理する工程により得られたものである、請求項4〜7のいずれかに記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。 - 前記精製処理する工程が、下記工程〔1〕及び工程〔2〕の少なくとも1つの工程である、請求項8に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
工程〔1〕:前記加水分解重縮合物を含む反応混合物中の微粒子を濾過する工程。
工程〔2〕:前記加水分解重縮合物を含む有機溶媒相を水相で分液洗浄し、有機溶媒相中の微粒子を濾過する工程。 - 前記加水分解重縮合物が、前記一般式(2)で表される化合物、又は該化合物と下記一般式(3)で表される化合物との混合物を、塩基の不存在下に加水分解及び重縮合させて得られたものである、請求項8又は9に記載のポリシルセスキオキサンの製造方法。
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