JP2020015063A - レーザ加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワーク裏面の汚れを十分に防止しつつ、レーザ加工機のランニングコストの低減、及びレーザ加工機の構成の簡略化を図ること。【解決手段】各収容室14のY軸方向の両側の内壁部14fには、粉塵を含む空気を吸気する吸気口16がそれぞれ形成されている。各収容室14内には、ワークWの裏面側における気流を整流する2つの第1整流板54がX軸方向に沿って横断するように設けられている。各収容室14内には、ワークWの裏面側における気流を整流する2つの第2整流板60がY軸方向に沿って縦断するように設けられている。【選択図】 図5

Description

本発明は、板状のワーク(板金)に対してレーザ加工を行うレーザ加工機に関する。
従来から、レーザ加工機について種々の開発がなされており、レーザ加工中にワークを移動不能に固定する所謂ワーク固定タイプのレーザ加工機として、特許文献1に示すものがある。そして、先行技術に係るレーザ加工機の特徴部分について簡単に説明すると、次の通りである。
先行技術に係るレーザ加工機におけるベースフレームは、レーザ加工によって生じた粉塵(ヒューム等も含む)を収容するための複数の収容室を有しており、複数の収容室は、X軸方向に沿って並んで配置されている。各収容室は、Y軸方向に延びており、各収容室の上側は、開放されている。各収容室のY軸方向の一方側の内壁部には、粉塵を含む空気を吸気する吸気口が形成されており、各吸気口は、粉塵を集塵する集塵装置に接続されている。また、先行技術に係るレーザ加工機は、ベースフレームにおける複数の収容室の上側において板状のワークを支持するスケルトン状のワークテーブルを備えている。集塵装置の吸気による粉塵の集塵でも完全ではなく、粉塵の付着によるワーク裏面の汚れが発生する。これは、集塵装置の吸気によって発生する気流がワークの裏面に向かって上方向に流れること、ワークの裏面側に気流の淀みが生じることによるものである。その防止策として、各収容室のY軸方向の他方側の内壁部には、ワークの裏面近傍からワークの裏面に沿ってカーテン状のエアを噴射するエアノズルが設けられている。
なお、本発明に関連する先行技術として、特許文献1の他に、特許文献2に示すものがある。
特開2013−231656号公報 特開2012−86243号公報
ところで、前述のようなワーク裏面の汚れの防止策を採用すると、エアの消費量が増えて、レーザ加工機のランニングコストが増大する。また、エアノズルにエアを供給するエア配管等の構成要素が必要になり、レーザ加工機の構成が複雑化する。つまり、ワーク裏面の汚れを十分に防止しつつ、レーザ加工機のランニングコストの低減、及びレーザ加工機の構成の簡略化を図ることは容易でないという問題がある。
そこで、本発明は、エアノズルを用いることなく、ワークの裏面への粉塵の付着を十分に抑制できる、新規な構成からなるレーザ加工機を提供することを課題とする。
本発明の実施態様に係るレーザ加工機は、ワークを支持するワークテーブルと、前記ワークテーブルの下方に設けられ、前記ワークテーブルの長手方向に沿って複数に区画され、吸気口を介して集塵装置に連通(接続)する複数の収容室と、各収容室内に前記吸気口から吸気する空気の流れ方向と直交する方向に沿って設けられ、ワークの裏面側における気流を整流する整流板と、を備えている。
本発明の実施態様では、各収容室内に複数の前記整流板が前記流れ方向に間隔を置いて配置されてもよい。また、各収容室内に前記流れ方向に沿って設けられ、ワークの裏面側における気流を整流する第2整流板を備えてもよい。この場合には、各収容室内に複数の前記第2整流板が前記直交する方向に間隔を置いて配置されてもよい。更に、各整流板は、ワークの端部のうち前記収容室の内面から遠い方の端部側における気流を整流するように、ワークの大きさに応じて前記流れ方向に位置調節可能に構成されてもよい。
本発明の実施態様によると、レーザ加工中に、前記整流板の上端部とワークの裏面との間からワークの裏面に沿って流れる気流が生成される。これにより、ワーク裏面の汚れの原因となる、ワークの裏面に向かって上方向に流れる気流を低減することができる。そのため、ワークの裏面に沿ってエアを噴出するエアノズルを用いることなく、ワークの裏面への粉塵(ヒューム等も含む)の付着を十分に抑制できる。
本発明によれば、ワーク裏面の汚れを十分に防止しつつ、前記レーザ加工機のランニングコストの低減、及び前記レーザ加工機の構成の簡略化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な平面図であり、図1では、保護キャビンを省略している。 図2は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な正面図であり、図2では、保護キャビンを省略している。 図3は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な左側面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な部分斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な側断面図であり、図5では、門型フレーム及び保護キャビン等を省略している。 図6は、粉塵を回収するシステムを示す模式的な平面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る整流板ユニットの斜視図である。 図8(a)は、本発明の実施形態に係る整流板ユニットにおける第1整流板を示す図である。図8(b)は、本発明の実施形態に係る整流板ユニットにおける第2整流板を示す図である。 図9は、実施例の場合における収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行った結果を示す図である。 図10は、比較例の場合における収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行った結果を示す図である。 図11(a)は、実施例の場合におけるレーザ加工後のワーク裏面の汚れの様子を示す図面代用写真である。図11(b)は、比較例の場合におけるレーザ加工後のワーク裏面の汚れの様子を示す図面代用写真である。
本発明の実施形態について図1から図8(a)(b)を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、本願の明細書及び特許請求の範囲において、次のように定義する。「X軸方向」とは、図面に矢印で示す水平方向の1つであり、左右方向とも言う。「Y軸方向」とは、図面に矢印で示す水平方向の1つでかつX軸方向に直交する方向であり、前後方向とも言う。「点接触」とは、接触面積が極めて小さい接触状態を含む意である。更に、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
図1から図5に示すように、本発明の実施形態に係るレーザ加工機10は、板状のワーク(板金)Wに対してレーザ加工を行う加工機であり、レーザ加工中にワークWを移動不能に固定するワーク固定タイプである。以下、本発明の実施形態に係るレーザ加工機10の具体的な構成について説明する。
レーザ加工機10は、Y軸方向に延びたベースフレーム12を備えている。ベースフレーム12は、レーザ加工によって生じた粉塵(ヒューム等も含む)を収容(回収)するための複数(本発明の実施形態にあっては、例えば4つ)の収容室(回収室)14を有しており、複数の収容室14は、X軸方向に沿って並んで配置されている。複数の収容室14は、後述のワークテーブル18の下方に設けられかつワークテーブル18の長手方向(X軸方向)に沿って区画されている。各収容室14は、Y軸方向に延びており、各収容室14の上側は、開放されている。各収容室14のY軸方向の両側の内壁部14fには、粉塵を含む空気を吸気する吸気口16(図5参照)がそれぞれ形成されている。換言すれば、レーザ加工機10は、Y軸方向の両側から粉塵を吸引(集塵)するように構成されている。各収容室14は、各吸気口16を介して後述の集塵装置46に連通(接続)している。本発明の実施形態にあっては、吸気口16から吸気する空気の流れ方向は、Y軸方向であり、吸気口16から吸気する空気の流れ方向に直交する方向は、X軸方向である。
レーザ加工機10は、ベースフレーム12における複数の収容室14の上側においてワークWを支持するスケルトン状のワークテーブル18を備えている。ワークテーブル18は、特許文献2に示すように、テーブル移動機構(図示省略)によってベースフレーム12の右方の待機箇所とベースフレーム12における複数の収容室14の上側との間をX軸方向へ移動する。また、ワークテーブル18は、矩形枠状のテーブル本体20と、テーブル本体20内にX軸方向に沿って横断するように設けられた複数のワーク支持部材(スキッド板)22とを有している。各ワーク支持部材22の上部には、ワークWを点接触で支持するための剣山状の突起22bがX軸方向に沿って間隔を置いて形成されている。
ベースフレーム12の上部における収容室14のY軸方向の両側には、X軸方向に延びた支持壁24がそれぞれ形成されている。各支持壁24には、X軸方向に延びたガイド部材26が設けられている。また、一対のガイド部材26には、門型フレーム28がX軸方向に移動可能に設けられており、門型フレーム28は、収容室14の上側を跨ぐようにY軸方向に延びている。更に、門型フレーム28の水平部28aには、スライダ30がY軸方向に移動可能に設けられている。スライダ30には、ワークWに向かって上方向からレーザ光を照射する加工ヘッド32が設けられている。加工ヘッド32は、ファイバレーザ発振器等のレーザ発振器(図示省略)に光学的に接続されている。
前述の構成により、ベースフレーム12の上部にワークテーブル18を備えた(位置させた)状態で、門型フレーム28をX軸方向へ移動させると共に、加工ヘッド32をY軸方向へ移動させる。すると、加工ヘッド32をワークテーブル18に支持されたワークWに対してX軸方向及びY軸方向に位置決めすることができる。よって、加工ヘッド32をワークWに対して相対的に位置決めしながら、加工ヘッド32から照射されるレーザ光により、ワークWに対して所望のレーザ加工を行う。
図1及び図5に示すように、ベースフレーム12の下部には、レーザ加工によって生じたスクラップをX軸方向へ搬送するスクラップコンベア34が設けられている。スクラップコンベア34は、複数の収容室14の下方においてX軸方向に延びている。また、各収容室14のY軸方向の両側には、スクラップをスクラップコンベア34側へ導くための第1シュート36がそれぞれ設けられている。各収容室14のX軸方向の両側には、スクラップをスクラップコンベア34側へ導くための第2シュート38がそれぞれ設けられている。各収容室14は、2つの第1シュート36と2つの第2シュート38により四方を囲まれており、下部に向かってそれぞれ内側に傾斜して構成されている。
図5及び図6に示すように、ベースフレーム12のY軸方向の両側の外壁部12fには、粉塵を含む空気を回収する回収ダクト40がそれぞれ設けられている。各回収ダクト40は、X軸方向に延びており、各回収ダクト40の内部は、対応する複数の吸気口16に連通している。また、ベースフレーム12のX軸方向の片側の外壁部12sには、Y軸方向に延びた連絡ダクト42が設けられている。連絡ダクト42の一端部は、一方の回収ダクト40の基端部(一端部)に接続されており、連絡ダクト42の他端部は、他方の回収ダクト40の基端部に接続されている。更に、連絡ダクト42の中間部には、集塵ダクト44の基端部(一端部)が接続されており、集塵ダクト44の先端部(他端部)には、粉塵を集塵する集塵装置46が接続されている。集塵装置46は、ベースフレーム12から離隔した位置に配置されており、粉塵を捕捉する複数のフィルタ(図示省略)と、空気を外部に排気する排気ファン(図示省略)とを有している。
各吸気口16内には、フラッパ48が回転可能に設けられており、各フラッパ48は、特許文献1に示すように、シリンダ(図示省略)の駆動により回転する。各フラッパ48は、その回転動作によって吸気口16を開状態と閉状態とに切り替えるように構成されている。また、加工ヘッド32の直下に位置する収容室14(以下、ヘッド下の収容室14という)の2つの吸気口16の両方又は片方が、フラッパ48の回転動作によって閉状態から開状態に切り替わるように構成されている。換言すれば、フラッパ48の回転動作によって1つの収容室14と回収ダクト40が連通状態と遮蔽状態とに切り替わるように構成されている。
図3に示すように、レーザ加工機10は、複数の収容室14の上側及び門型フレーム28等を覆う保護キャビン50を備えている。保護キャビン50は、レーザ光の外部への漏れ及びスパッタの飛散を防止する。保護キャビン50は、その前後の下部の適宜位置から外気を取入れるように構成されている。
各収容室14内には、ワークWの裏面側(裏面近傍のエリア)における気流を整流するための整流板ユニット52が設けられている。そして、本発明の実施形態に係る整流板ユニット52の具体的な構成は、次の通りである。
図4、図5、図7、及び図8(a)(b)に示すように、各収容室14内には、ワークWの裏面側における気流を整流する2つの第1整流板54がX軸方向に沿って横断するように設けられている。2つの第1整流板54は、Y軸方向に間隔を置いて配置されており、2つの第1ブラケット56によって連結され状態で回収室14の内面に第2シュート38に沿って固定されている。また、各第1整流板54は、逆台形状のプレートにより構成されかつ鉛直姿勢になっている。
少なくともいずれかの第1整流板54は、その上端部とワークWの裏面との間においてワークWの裏面に沿って吸気口16側に流れる気流を生成するように構成されている。また、2つの第1整流板54のうちのいずれかの第1整流板54は、ワークWの裏面側であってワークWの後端部側(後端部近傍のエリア)における気流を整流する。ここで、ワークWの後端部は、ワークWのY軸方向の両端部のうち、収容室14のY軸方向の内面から遠い方の端部に相当する。更に、各第1整流板54には、2つの第1スリット58が形成されており、2つの第1スリット58は、X軸方向に離隔している。各第1スリット58は、第1整流板54の上端部から中間部(上端部と下端部との中間の部分)にかけて上下方向に延びている。
各収容室14内には、ワークWの裏面側における気流を整流する2つの第2整流板60がY軸方向に沿って縦断するように設けられている。2つの第2整流板60は、X軸方向に間隔を置いて配置されており、2つの第2ブラケット62によって連結された状態で回収室14のY軸方向の内面に第1シュート36に沿って固定されている。また、各第2整流板60は、逆台形状のプレートにより構成されかつ鉛直姿勢になっている。
各第2整流板60は、その上端部とワークWの裏面との間からワークWの裏面に沿って流れる気流を補助的に生成するように構成されている。また、各第2整流板60には、2つの第2スリット64が形成されており、2つの第2スリット64は、Y軸方向に離隔している。各第2スリット64は、第2整流板60の中間部から下端部にかけて上下方向に延びている。各第2スリット64は、対応する第1スリット58に差し込んだ状態で係合する。
なお、第1整流板54の個数を2つにする代わりに、1つ又は3つ以上にしてもよい。各第1整流板54を鉛直姿勢にする代わりに、各第1整流板54の上端部を下端部よりも前側に位置させるように、鉛直方向に対して傾斜した傾斜姿勢にしてもよい。同様に、第2整流板60の個数を2つにする代わりに、1つ又は3つ以上にしてもよい。各第2整流板60を鉛直姿勢にする代わりに、鉛直方向に対して傾斜した傾斜姿勢にしてもよい。また、各第2整流板60に3つ以上の第2スリット64を形成することによって、各第1整流板54をワークWの大きさに応じてY軸方向に位置調節可能に構成してもよい。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
レーザ加工中に、集塵装置46を稼動させると共に、ヘッド下の収容室14の2つの吸気口16のみを閉状態から開状態に切り替える。すると、ヘッド下の収容室14に収容された粉塵を含む空気は、ヘッド下の収容室14の2つの吸気口16から吸気され、回収ダクト40、連絡ダクト42、及び集塵ダクト44を介して集塵装置46に送られる。
レーザ加工中に、ワークWの裏面側における気流は、2つの第1整流板54及び2つの第2整流板60によって一方向の気流となるように整流される。特に、ワークWの裏面側であってワークWの後端部側における気流は、いずれかの第1整流板54によって上方や前後左右に分かれることなく、一方向に整流される傾向となる。また、2つの第1整流板54の上端部とワークWの裏面との間からワークWの裏面に沿って吸気口16側に流れる一方向の気流が生成される。これにより、ワークWの裏面の汚れの原因となる、ワークWの裏面に向かって上方向に流れる気流を十分に低減することができる。ワークWの裏面側において、渦の発生を抑えるか又は渦を小さくして、淀み領域を低減することができる。そのため、ワークWの裏面側に向かってエアを噴出するエアノズルを用いることなく、ワークWの裏面への粉塵の付着を十分に抑制できる。
従って、本発明の実施形態によれば、ワークWの裏面の汚れを十分に防止しつつ、レーザ加工機10のランニングコストの低減、及びレーザ加工機10の構成の簡略化を図ることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限るものでなく、例えば、各収容室14のY軸方向の片側の内壁部14fのみに吸気口16を形成する等、適宜の変更を行うことにより、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されるものでない。
本発明の実施例について図9から図11(a)(b)について説明する。
(実施例1)
収容室内に整流板ユニットを設けた場合(実施例の場合)において、吸気口から空気を吸気した際における収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行い、その結果をまとめると、図9に示すようになる。また、収容室内に整流板ユニットを設けない場(比較例の場合)において、吸気口から空気を吸気した際における収容室周辺の気流の流れについて流体解析を行い、その流体解析の結果をまとめると、図10に示すようになる。なお、図9及び図10中において、気流の流れ方向を実線矢印で示している。図9及び図10中における各構成要素の符号は、前述の実施形態に使用した符号と同じ符号を付している。図9及び図10中において、ワークテーブル等は省略している。
図10の比較例の場合には、ワークの後端部側の裏面において上方向に流れる気流がワークの裏面に当たって前後の異なる方向に流れていることがわかる。これに対して、図9の実施例の場合には、整流板によってワークの後端部側の裏面において気流がワークの裏面に沿って一方向に流れており、ワーク裏面の汚れの原因となる、上方向に流れる気流が低減されていることがわかる。
即ち、実施例の場合には、比較例の場合と異なり、ワークの裏面に沿って流れる気流が生成されると共に、ワークの裏面に向かって上方向に流れる気流を十分に低減できることが確認できた。また、実施例の場合には、比較例の場合に比べて、ワークの裏面側において、渦の発生を抑えて、淀み領域Sを低減できることが確認できた。
(実施例2)
実施例の場合におけるレーザ加工後のワーク裏面の汚れの様子は、図11(a)に示す写真のようになる。比較例の場合におけるレーザ加工後のワーク裏面の汚れの様子は、図11(b)に示す写真のようになる。なお、図11(a)(b)中において、一点鎖線で囲んだ部分は、布によって汚れを拭き取った箇所である。
図11(a)の実施例の場合は、布によって汚れを拭き取った箇所と拭き取っていない箇所との色などの状態の違いがほとんどない。また、図11(b)の比較例の場合は、布によって汚れを拭き取った箇所と拭き取っていない箇所との色などの違いが明確に確認できる。
即ち、比較例の場合には、ワークの裏面に粉塵の付着による汚れが生じているのに対して、実施例の場合には、ワークの裏面に目立った汚れが生じていないことが確認できた。
10 レーザ加工機
12 ベースフレーム
12f Y軸方向の外壁部
12s X軸方向の外壁部
14 収容室
16 吸気口
18 ワークテーブル
20 テーブル本体
22 ワーク支持部材
22b 突起
24 支持壁
26 ガイド部材
28 門型フレーム
28a 水平部
30 スライダ
32 加工ヘッド
34 スクラップコンベア
36 第1シュート
38 第2シュート
40 回収ダクト
42 連絡ダクト
44 集塵ダクト
46 集塵装置
48 フラッパ
50 保護キャビン
52 整流板ユニット
54 第1整流板
56 第1ブラケット
58 第1スリット
60 第2整流板
62 第2ブラケット
64 第2スリット

Claims (5)

  1. ワークを支持するワークテーブルと、
    前記ワークテーブルの下方に設けられ、前記ワークテーブルの長手方向に沿って複数に区画され、吸気口を介して集塵装置に連通する複数の収容室と、
    各収容室内に前記吸気口から吸気する空気の流れ方向と直交する方向に沿って設けられ、ワークの裏面側における気流を整流する整流板と、を備えたことを特徴とするレーザ加工機。
  2. 各収容室内に複数の前記整流板が前記流れ方向に間隔を置いて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. 各収容室内に前記流れ方向に沿って設けられ、ワークの裏面側における気流を整流する第2整流板を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ加工機。
  4. 各収容室内に複数の前記第2整流板が前記直交する方向に間隔を置いて配置されていることを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工機。
  5. 各整流板は、ワークの端部のうち前記収容室の内面から遠い方の端部側における気流を整流するように、ワークの大きさに応じて前記流れ方向に位置調節可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のレーザ加工機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022201528A1 (ja) * 2021-03-26 2022-09-29 三菱電機株式会社 レーザ加工装置
EP4292751A1 (de) 2022-06-15 2023-12-20 Bystronic Laser AG Laserbearbeitungsmaschine, insbesondere laserschneidmaschine, mit einer funkenschutzvorrichtung

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