JP2020014351A - 燃料電池車両 - Google Patents

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智隆 石川
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真司 麻生
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富夫 山中
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潤一 松尾
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Ryosuke Oya
良輔 大矢
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Tomohiro Ogawa
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Abstract

【課題】低温始動時に、燃料電池車両が実際に走行可能な状態になるまでのタイムラグの発生を抑える。【解決手段】燃料電池車両に対して始動の指示が入力された際に、燃料電池の温度が氷点を超える場合と、燃料電池の温度が氷点下であり、且つ、退避走行が可能であると判定される場合と、において、凍結判定を行なうことなく燃料電池車両を走行可能状態にし、燃料電池の温度が氷点下であり、且つ、退避走行ができないと判定される場合には、凍結判定を行ない、凍結状態であると判定したときには燃料電池車両の走行を許可できないと判定し、凍結状態ではないと判定したときには燃料電池を走行可能状態にする。【選択図】図9

Description

本発明は、燃料電池車両に関する。
燃料電池車両は、種々の温度条件下で始動されることが想定される。燃料電池は、一般に、発電に伴って生成水を生じるため、燃料電池内の反応ガス流路で液水が滞留する場合がある。氷点下の温度条件下で燃料電池車両が始動される際に、燃料電池内に滞留した液水が凍結していると、燃料電池内において反応ガスが十分に流通できないため、燃料電池の発電に支障が生じる可能性がある。そのため、従来、低温条件下での始動時の対策として、燃料電池車両の始動時に冷媒の出口温度が氷点下であるか否かを判定し、氷点下の場合には、冷媒の出口温度が予め定めた条件を満たした場合に、燃料電池車両に対して走行許可を出すシステムを搭載することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−195021号公報
しかしながら、上記のような構成では、低温条件下での燃料電池車両の始動時に、冷媒の出口温度が所定の条件を満たすまで、燃料電池車両に対して走行許可が出ない。そのため、燃料電池車両が実際に走行可能な状態になるまでに、大きなタイムラグが発生する可能性があった。
本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池車両が提供される。この燃料電池車両は、前記燃料電池車両を駆動するための電力を供給可能な燃料電池と、前記燃料電池車両を駆動するための電力を供給可能な二次電池と、前記燃料電池の温度を測定可能な温度センサと、前記二次電池の残存容量、および、前記二次電池に許容される出力電力の最大値である最大出力、のうちの少なくとも一方を含む出力可能状態を検出する二次電池モニタと、前記燃料電池車両の走行状態を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記燃料電池車両に対して始動の指示が入力された際に、前記温度センサが検出した前記燃料電池の温度が氷点を超える場合と、前記温度センサが検出した前記燃料電池の温度が氷点下であり、且つ、前記二次電池モニタが検出した前記出力可能状態を用いた退避走行判定を行なった結果、前記二次電池のみを電源として用いる退避走行が可能であると判定される場合と、において、前記燃料電池に供給される反応ガスの流路が凍結する凍結状態に該当するか否かの凍結判定を行なうことなく、前記燃料電池車両を走行可能状態にし、前記温度センサが検出した前記燃料電池の温度が氷点下であり、且つ、前記退避走行判定を行なった結果、前記退避走行ができないと判定される場合には、前記凍結判定を行ない、前記凍結判定の結果、前記凍結状態であると判定したときには前記燃料電池車両の走行を許可できないと判定し、前記凍結状態ではないと判定したときには前記燃料電池を走行可能状態にする。
この形態の燃料電池車両によれば、燃料電池車両が退避走行可能と判定されるときには、燃料電池が凍結状態であるか否かの凍結判定を行なうことなく、燃料電池車両を走行可能状態にする。すなわち、燃料電池車両が退避走行可能であれば、凍結判定終了まで待機することなく、燃料電池車両を走行させることができる。したがって、低温条件下で燃料電池車両を始動する場合であっても、燃料電池車両が実際に走行可能な状態になるまでに発生するタイムラグを抑えることができる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池車両の制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
燃料電池車両の概略構成を表わすブロック図である。 制御部を機能ブロックによって示した説明図である。 走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。 暖機運転開始後に発電電荷量が変化する様子を表わす説明図である。 走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。 暖機運転開始後に発電電荷量が変化する様子を表わす説明図である。 制御部を機能ブロックによって示した説明図である。 走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。 走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。
A.第1実施形態:
(A−1)燃料電池車両の全体構成:
図1は、本発明に係る第1実施形態としての燃料電池車両20の概略構成を表わすブロック図である。燃料電池車両20は、車体22に、車両の駆動力を発生するモータ170と、燃料電池100を備える燃料電池システム30と、燃料電池車両20を駆動するための電力を供給可能な二次電池172と、制御部200と、を搭載する。燃料電池車両20では、燃料電池100および二次電池172の各々が単独で、あるいは、燃料電池100および二次電池172の双方から同時に、モータ170を含む負荷に対して電力を供給可能となっている。燃料電池100と、モータ170を含む負荷との間は、DC/DCコンバータ104および配線178を介して接続されており、二次電池172と、モータ170を含む負荷との間は、DC/DCコンバータ174および配線178を介して接続されている。DC/DCコンバータ104とDC/DCコンバータ174とは、配線178に対して並列に接続されている。
燃料電池システム30は、燃料電池100に加えて、水素タンク110を含む水素ガス供給部120と、コンプレッサ130を含む空気供給部140と、を備える。また、燃料電池システム30は、燃料電池100の温度を所定範囲に保つための冷媒を燃料電池100内に流通させる図示しない冷媒循環部を、さらに備えている。
燃料電池100は、単セルが複数積層されたスタック構成を有している。本実施形態の燃料電池100は、固体高分子形燃料電池であるが、他種の燃料電池を用いてもよい。燃料電池100を構成する各単セルでは、電解質膜を間に介して、アノード側に燃料ガスである水素が流れる流路(以後、アノード側流路とも呼ぶ)が形成され、カソード側に酸化ガスである空気が流れる流路(以後、カソード側流路とも呼ぶ)が形成されている。燃料電池100とDC/DCコンバータ104とを接続する配線178には、燃料電池100の出力電圧を検出する電圧センサ102と、燃料電池100の出力電流を検出する電流センサ103と、が設けられている。さらに、燃料電池100には、燃料電池100の温度を測定可能な温度センサ105が設けられている。温度センサ105は、例えば、既述した冷媒の流路に設けられて、燃料電池100内を循環した後に燃料電池100から排出される冷媒の温度を検出する温度センサとすることができる。あるいは、温度センサ105として、燃料電池100の内部温度を直接検出するセンサを用いてもよい。さらに、燃料電池100には、燃料電池100を構成する各々の単セルの出力電圧を検出して、負電圧を生じている単セルを検出するために用いる図示しないセルモニタが設けられている。電圧センサ102、電流センサ103、温度センサ105、およびセルモニタの検出信号は、制御部200に出力される。
水素ガス供給部120が備える水素タンク110は、例えば、高圧の水素ガスを貯蔵するタンクとすることができる。水素ガス供給部120は、水素タンク110から燃料電池100に到る水素供給流路121と、未消費の水素ガス(アノードオフガス)を水素供給流路121に循環させる循環流路122と、アノードオフガスを大気放出するための水素放出流路123と、を備える。水素ガス供給部120において、水素タンク110に貯蔵された水素ガスは、水素供給流路121の開閉バルブ124の流路開閉と、減圧バルブ125での減圧を経て、減圧バルブ125の下流の水素供給機器126(例えば、インジェクタ)から、燃料電池100のアノード側流路に供給される。循環流路122を循環する水素の圧力は、循環ポンプ127によって調節される。水素供給機器126および循環ポンプ127の駆動量は、圧力センサ128が検出した循環水素の圧力を参照しつつ、負荷要求に応じて制御部200によって調節される。
なお、循環流路122を流れる水素ガスの一部は、循環流路122から分岐した水素放出流路123の開閉バルブ129の開閉調整を経て、所定のタイミングで大気放出される。これにより、循環流路122内を循環する水素ガス中の水素以外の不純物(水蒸気や窒素など)を流路外に排出することができ、燃料電池100に供給される水素ガス中の不純物濃度の上昇を抑制することができる。上記した開閉バルブ124の開閉のタイミングは、制御部200によって調節される。
空気供給部140は、コンプレッサ130の他に、第1の空気流路141、第2の空気流路145、第3の空気流路146、分流弁144、空気放出流路142、背圧弁143、および流量センサ147を備える。第1の空気流路141は、コンプレッサ130が取り込んだ空気の全量が流れる流路である。第2の空気流路145および第3の空気流路146は、第1の空気流路141から分岐して設けられている。分流弁144は、第1の空気流路141が第2の空気流路145および第3の空気流路146に分岐する部位に設けられており、この分流弁144の開弁状態を変更することにより、第1の空気流路141から第2の空気流路145または第3の空気流路146へと流れる空気の分配割合を変更可能となっている。第2の空気流路145の一部は、燃料電池100内においてカソード側流路を形成している。第3の空気流路146は、燃料電池100を経由することなく空気を導くバイパス流路である。第2の空気流路145と第3の空気流路146とは合流して、空気放出流路142となる。背圧弁143は、第2の空気流路145において、カソード側流路よりも下流側であって、第3の空気流路146との合流箇所より上流側に設けられた絞り弁である。背圧弁143の開度を調節することにより、燃料電池100におけるカソード側流路の背圧を変更することができる。空気放出流路142は、第3の空気流路146を通過した空気と共に、第2の空気流路145を通過した空気(カソードオフガス)を大気放出するための流路である。空気放出流路142には、既述した水素放出流路123が接続されており、水素放出流路123を介して放出される水素は、大気放出に先立って、空気放出流路142を流れる空気によって希釈される。流量センサ147は、第1の空気流路141に設けられて、第1の空気流路141を介して取り込まれる空気の総流量を検出する。
空気供給部140において、コンプレッサ130の駆動量、分流弁144の開弁状態、および、背圧弁143の開度から選択される少なくとも1つの条件を変更することにより、燃料電池100のカソード側流路に供給される空気の流量(酸素流量)を調節することができる。コンプレッサ130の駆動量、分流弁144の開弁状態、および、背圧弁143の開度は、制御部200によって調節される。なお、空気供給部140は、例えば第1の空気流路141において、燃料電池100に供給するための空気を加湿する加湿装置を備えることとしてもよい。
二次電池172は、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池で構成することができる。二次電池172には、二次電池モニタ173が設けられている。二次電池モニタ173は、二次電池172の出力可能状態として、二次電池172の残存容量、および、二次電池172に許容される出力電力の最大値である最大出力(以下、二次電池出力Woutとも呼ぶ)を検出する。検出された二次電池172の出力可能状態は、制御部200に出力される。
二次電池172の残存容量は、二次電池172がどの程度充電されているかを示す指標である。二次電池モニタ173は、例えば、二次電池172における充電および放電の電流値と時間とを積算することにより、残存容量を検出することとすればよい。あるいは、二次電池172の電圧を用いて残存容量を求めることとしてもよい。
二次電池出力Woutは、二次電池172の劣化を抑制しつつ二次電池172から電力供給する場合の出力電力の最大値であり、二次電池172の残存容量と温度とに依存する。一般に、二次電池172の残存容量が大きければ、二次電池出力Woutは大きく、二次電池172の残存容量が小さければ、二次電池出力Woutは小さくなる。また、二次電池172の温度が低いほど、二次電池出力Woutは小さくなり、二次電池172の温度が高いほど、二次電池出力Woutは大きくなる傾向にある。そのため、例えば、二次電池172の残存容量と温度と二次電池出力Woutとの関係を、予め実験等により求めてマップとして記憶しておき、このマップを参照して、二次電池172の残存容量と温度とに基づいて、二次電池出力Woutを求めればよい。ただし、二次電池172の残存容量が二次電池172の通常動作の範囲内の値であれば、二次電池出力Woutへの残存容量の影響は少なく、二次電池出力Woutは、ほぼ温度のみに依存する。そのため、二次電池出力Woutは、二次電池172の温度のみを用いて求めてもよい。図1では、二次電池172が二次電池モニタ173を備えることとして記載しているが、二次電池モニタ173が実行する上記機能は、例えば制御部200が備えていてもよい。
DC/DCコンバータ104は、制御部200の制御信号を受けて、燃料電池100の出力状態を変更する機能を有している。具体的には、DC/DCコンバータ104は、燃料電池100から上記負荷に向けて電流および電圧を取り出して、DC/DCコンバータ104におけるスイッチング制御によって、燃料電池100から取り出す電流および電圧を制御する。また、DC/DCコンバータ104は、燃料電池100が発電した電力をモータ170等の負荷に供給する際に、燃料電池100の出力電圧を、上記負荷で利用可能な電圧に昇圧する。
DC/DCコンバータ174は、二次電池172の充放電を制御する充放電制御機能を有しており、制御部200の制御信号を受けて二次電池172の充放電を制御する。この他、DC/DCコンバータ174は、出力側の目標電圧を制御部200の制御下で設定することにより、二次電池172の蓄電電力の引出とモータ170への電圧印加とを行い、電力引出状態とモータ170に掛かる電圧レベルを可変に調整する。なお、DC/DCコンバータ174は、二次電池172において充放電を行なう必要のないときには、二次電池172と配線178との接続を切断する。
制御部200は、論理演算を実行するCPUやROM、RAM等を備えたいわゆるマイクロコンピュータで構成される。制御部200は、水素ガス供給部120や空気供給部140が備える既述したセンサの他、アクセル開度センサ180、シフトポジションセンサ、車速センサ、および外気温センサ等、種々のセンサから検出信号を取得して、燃料電池車両20に係る種々の制御を行なう。例えば、制御部200は、アクセル開度センサ180の検出信号等に基づいて負荷要求の大きさを求め、負荷要求に応じた電力が燃料電池100と二次電池172との少なくとも一方から得られるように、各部に駆動信号を出力する。具体的には、燃料電池100から電力を得る場合には、所望の電力が燃料電池100から得られるように、水素ガス供給部120や空気供給部140からのガス供給量を制御する。また、制御部200は、燃料電池100と二次電池172のうちの少なくとも一方からモータ170等の負荷に対して所望の電力が供給されるように、DC/DCコンバータ104、174を制御する。なお、制御部200は、さらにタイマを備えており、種々の信号を入力した後、あるいは、種々の処理を実行した後の、経過時間を計測可能となっている。
(A−2)始動時の制御:
図2は、制御部200を、制御部200が実行する機能の一部を表わす機能ブロックによって示した説明図である。制御部200は、機能ブロックとして、電荷検出部210、凍結判定部220、走行判定部230、走行制御部240、発電制御部250、および出力制限部260を備える。本実施形態の燃料電池車両20は、低温条件下で始動する際には、暖機運転を行ないつつ、燃料電池100内の反応ガス流路が凍結しているか否かを判定し、その結果に基づいて、燃料電池車両20が走行可能であるか否かを判定している。反応ガス流路が凍結している状態で燃料電池100の発電を行なうと、燃料電池100内で反応ガスが十分に流通できないために、発電に支障が生じる可能性があるためである。図2に示す機能ブロックは、このような動作の実行に関与する。以下では、燃料電池車両20の始動時の動作について説明する。
図3は、燃料電池車両20の始動時に、制御部200のCPUで実行される走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。本ルーチンは、燃料電池車両20を走行可能にするために燃料電池システム30を始動させる指示が入力されたとき、具体的には、運転者によりスタートスイッチ25(図2参照)が押されたときに、起動される。
本ルーチンが起動されると、制御部200のCPUは、燃料電池100の発電制御を行なって、燃料電池100の暖機運転を開始させる(ステップS100)。暖機運転とは、燃料電池100の温度が、定常状態として予め定めた温度範囲に達するように、燃料電池100を積極的に昇温させる運転状態を指す。始動時における燃料電池100の温度が氷点下である場合には、まず、燃料電池100の温度が氷点を超えるように、暖機運転が行なわれる。暖機運転によって燃料電池100の温度が氷点を超えた後、あるいは、始動時における燃料電池100の温度が氷点を超える低温条件である場合には、燃料電池100の温度が、定常状態として予め定めた温度範囲に達するように、暖機運転が行なわれる。燃料電池100の温度が氷点を超える低温条件で実行される暖機運転では、燃料電池100が氷点下のときに実行される暖機運転に比べて、より多くの電力が燃料電池100から出力可能となる。
暖機運転としては、例えば、燃料電池100に供給する酸化ガス流量を制御して酸素濃度過電圧を増大させることにより、燃料電池100の発電損失を増やし、自己発熱によって昇温させる方法を採用することができる。ステップS100の動作は、発電制御部250が実行する(図2参照)。
ステップS100において暖機運転が開始されると、暖機運転と共に、燃料電池100の出力状態に基づいて燃料電池100の出力電流を制限する制御が行なわれる。暖機運転の際には、既述したように自己発熱が多くなるように、燃料電池100の発電ポイント、すなわち燃料電池100の目標電圧および目標電流が設定される。そして、設定された発電ポイントにて暖機運転を行なう際に、燃料電池100内の燃料ガス流路が凍結していると、アノードに供給される水素が不足して、凍結が生じた単セルにおいて負電圧が発生する。このような状態で暖機運転を続行すると、燃料電池100が損傷する等の不都合が生じる可能性がある。本実施形態では、負電圧の単セルが検出されたときには、出力電流を制限して発電量を抑制し、上記不都合を抑えている。このような出力電流を制限する制御は、制御部200の出力制限部260が実行している(図2参照)。出力制限部260は、負電圧の単セルが検出されたときには、予め定めた上限値以下に出力電流が制限されるように、発電制御部250が設定する暖機運転時の運転ポイントを変更させる。なお、上記した出力電流の制限は、負電圧の単セルの検出時に限らず、アノードに供給される水素が不足する単セルの存在を検知したときに行なえばよい。例えば、燃料電池100から取り出す電流に対して交流信号を重畳し、交流インピーダンス法によって燃料電池100のインピーダンスを検出すればよい。そして、低周波数(例えば、1〜100Hz)の交流信号を印加したときの燃料電池100のインピーダンスの値が、予め定めた基準値よりも大きくなったときに、水素が不足する単セルが生じていると判断して、出力電流を制限してもよい。上記のように低周波数の交流信号を重畳する場合には、得られるインピーダンスは、抵抗成分に加えて、ガスの移動抵抗を反映するリアクタンスをさらに含むため、このような判断が可能になる。
ステップS100で暖機運転を開始すると、制御部200は、温度センサ105から燃料電池100の温度を取得して、燃料電池100の温度が氷点下であるか否かを判定する(ステップS110)。ステップS110において、常圧の環境下では、燃料電池100の温度が0℃以下であるか否かを判断する。大気圧がより低い高地等で燃料電池車両20を用いる場合には、使用環境の大気圧に応じて、ステップS110における比較対象としての氷点を、適宜変更すればよい。使用環境における大気圧は、燃料電池車両20に大気圧センサを設けて直接検出してもよく、あるいは、燃料電池車両20の位置情報に基づいて、燃料電池車両20が位置する場所の標高から推定してもよい。
ステップS110で、燃料電池100の温度が氷点を超えていると判定すると(ステップS110:NO)、制御部200はステップS130に移行し、燃料電池車両20の走行を可能にして、本ルーチンを終了する。ステップS130については、後述する。
ステップS110で、燃料電池100の温度が氷点下であると判定すると(ステップS110:YES)、制御部200は、燃料電池100の発電電荷量が、予め定めた基準値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。燃料電池100の発電電荷量は、燃料電池車両20に対して始動の指示が入力された後の燃料電池100の出力電流と時間との積を積分することにより求めることができる。燃料電池100の発電電荷量は、電流センサ103の検出信号を入力された電荷検出部210が算出する。凍結判定部220は、温度センサ105から検出信号を入力されてステップS110の判断を行なうと共に、電荷検出部210から燃料電池100の発電電荷量を受信して、ステップS120の判断を行なう。
図4は、燃料電池100の暖機運転開始後に、燃料電池100の発電電荷量が変化する様子を表わす説明図である。横軸は時間を表わし、縦軸は発電電荷量を表わす。燃料電池システム30の始動時、すなわち、暖機運転開始時の時間を時間t1として示している。凍結が生じていない正常時には、燃料電池100の発電電荷量は、時間の経過と共に増加する。これに対して、凍結が生じている場合には、発電電荷量が電荷量αに達するまでは、正常時と同じように発電電荷量が増加するが、その後、発電電荷量の増加の程度が大きく抑えられる。電荷量αとは、始動時に燃料電池100の内部に残留する水素を用いて発電可能な電荷量を表わす。燃料電池100の内部に残留する水素を用いて発電を行なった後は、凍結が生じている場合には、アノードに供給される水素量が不足して、既述したように燃料電池100の出力電流が制限されるため、発電電荷量の増加の程度が大きく抑えられる。
本実施形態では、ステップS120での判断に用いる基準値として、電荷量βが用いられている。電荷量βは、燃料電池100内の凍結を解消できる可能性が十分に高くなる程度の熱を発生するまでに燃料電池100から得られる発電電荷量として、予め定められている。そのため、ステップS120において発電電荷量が電荷量β以上であれば、燃料電池100は凍結していないと判断することができ、発電電荷量が電荷量β未満であれば、燃料電池100は凍結していると判断することができる。ステップS120の動作は、燃料電池100内の反応ガスの流路が凍結しているか否かを判定する凍結判定の動作ということができる。
ステップS120において、発電電荷量が電荷量β未満の場合には(ステップS120:NO)、制御部200は、ステップS120の動作を繰り返す。このようにして、暖機運転を続行しつつ、ステップS120の動作を繰り返すと、暖機運転に伴う発熱により、燃料電池100の凍結が次第に解消される。このようにして暖機運転が続行されて発電電荷量が電荷量β以上となったとき、あるいは、始動時から燃料電池100が凍結しておらず、発電電荷量が速やかに電荷量β以上となったときには(ステップS120:YES)、燃料電池100が凍結状態に該当しないと判定されて、制御部200は、燃料電池車両20の走行を可能にして(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
ステップS130の動作は、走行判定部230および走行制御部240において実行される。走行判定部230は、燃料電池100の温度が氷点を超える場合に(ステップS110:NO)、燃料電池車両20の走行を許可できると判定する。また、走行判定部230は、燃料電池100の温度が氷点下であり、且つ、凍結判定部220によって、燃料電池100が凍結状態ではないと判定された場合に(ステップS120:YES)、燃料電池車両20の走行を許可できると判定する。そして、この場合には、走行制御部240が、燃料電池車両20の走行状態を制御して、燃料電池車両20を走行可能状態にする。具体的には、走行制御部240は、運転席前方に配置されたインストルメントパネル等に設けられた、燃料電池車両20が走行可能であることを示すインジケータ(READYインジケータとも呼ぶ)を点灯させて、運転者に、燃料電池車両20が走行可能であることを報知する。そして、走行制御部240は、アクセル開度等に基づく負荷要求に従って、燃料電池100および二次電池172を電源として用いる走行を行なう制御を開始する。ただし、燃料電池100の温度が、定常状態として予め定めた温度範囲に達するまでは、燃料電池100において発熱を優先する発電を行なうことにより、燃料電池100の出力を抑えた制御が行なわれる。
なお、走行判定部230は、燃料電池100の温度が氷点下であり(ステップS110:YES)、発電電荷量が電荷量β未満であって凍結判定部220によって燃料電池100が凍結状態であると判定されているときには(ステップS120:NO)、燃料電池車両20の走行を許可できないと判定して、待機する。
以上のように構成された本実施形態の燃料電池車両20によれば、燃料電池100の温度が氷点下であるときに、始動の指示により燃料電池100の発電を開始してからの発電電荷量に基づいて、燃料電池100の走行を許可できないとするか、燃料電池100を走行可能状態にするか、を判断している。すなわち、燃料電池100の発電電荷量が予め定めた基準値未満であれば、凍結により水素供給不足になって燃料電池100の出力が得られず出力電流が制限されたと考えられるため、燃料電池100が凍結状態であることにより、燃料電池車両20の走行を許可できないと判断する。このように、燃料電池100の低温始動時には、燃料電池100内で実際に生じる現象に基づいて凍結判定することにより、燃料電池100内を循環する冷媒温度等に基づいて間接的に凍結状態を推定する場合に比べて、正確に凍結判定することができる。その結果、正確な凍結判定の結果を走行許可の判定に反映させ、より適切に走行制御を行なうことが可能になる。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態の燃料電池車両20の始動時に、燃料電池車両20の制御部200において実行される走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。第2実施形態の燃料電池車両20は、図1および図2に示す第1実施形態の燃料電池車両20と同様の構成を有するため、共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明を省略する。図5に示す走行可否判定処理ルーチンは、第1実施形態における図3の走行可否判定処理ルーチンに代えて実行される。図5において、図3と共通する工程には、同じステップ番号を付して詳しい説明を省略する。
スタートスイッチ25の操作により始動の指示が入力されて、本ルーチンが起動されると、制御部200のCPUは、燃料電池100の暖機運転を開始させ(ステップS100)、その後、燃料電池100の温度が氷点下であるか否かを判定する(ステップS110)。そして、燃料電池100の温度が氷点を超えると判定される場合には(ステップS110:NO)、燃料電池100は凍結状態ではないと判定されるため、ステップS130に移行し、燃料電池車両20の走行を可能にして、本ルーチンを終了する。燃料電池100の温度が氷点下であると判定される場合には(ステップS110:YES)、制御部200は、始動からの発電電荷量が基準値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。始動からの発電電荷量が基準値以上である場合には(ステップS120:YES)、燃料電池100が凍結状態ではないと判定されるため、制御部200は、燃料電池車両20の走行を可能にして(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
本実施形態では、始動からの発電電荷量が基準値未満である場合に(ステップS120:NO)、第1実施形態の様に単にステップS120の動作を繰り返すのではなく、始動時の発電開始からの経過時間が、予め定めた基準時間を経過したか否かをさらに判定する(ステップS140)。
図6は、燃料電池100の暖機運転開始後に、燃料電池100の発電電荷量が変化する様子を表わす説明図である。図4と同様に、横軸は時間を表わし、縦軸は発電電荷量を表わし、暖機運転開始時の時間を時間t1として示している。図4で説明したように、燃料電池100が凍結しているときには、始動時に燃料電池100の内部に残留する水素を消費した後には、燃料電池100の発電電荷量は、大きく抑えられる。本実施形態の凍結判定部220は、凍結判定を行なう際に、発電電荷量の基準値である電荷量βに加えて、予め定めた基準時間Tを用いている。
ステップS120において、発電電荷量が基準値である電荷量β未満であると判断すると(ステップS120:NO)、制御部200の凍結判定部220は、発電開始(t1)から、予め定めた基準時間(T)が経過したか否かを判定する(ステップS140)。図6では、時間t2における発電開始からの経過時間(t2−t1)が、基準時間Tである様子を示している。
基準時間Tが経過していないときには(ステップS140:NO)、制御部200は、ステップS120に戻って、発電電荷量が基準値以上であるか否かの判断を行なう。ステップS120およびステップS140の動作を繰り返し、基準時間Tが経過するまでに、ステップS120において発電電荷量が電荷量β以上であると判断されれば、制御部200は、燃料電池100が凍結状態ではなくなったと判断して、ステップS130に移行して車両走行可能にする。発電電荷量が電荷量β未満である状態が基準時間T以上継続したときには(ステップS140:YES)、制御部200の凍結判定部220は、燃料電池100が凍結状態であると判定する(ステップS150)。この場合には、走行判定部230は、燃料電池100の走行を許可できないと判定し、走行制御部240は、燃料電池システム30を停止させて(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
ステップS160で燃料電池システム30を停止させる際には、走行制御部240は、既述したREADYインジケータが消灯している状態を維持する。そして、インストルメントパネルに設けたディスプレイ等に、凍結により燃料電池システム30が停止したため走行できないことを報知するための表示を行なう。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、始動の指示により暖機運転を開始してからの、燃料電池100の発電電荷量に基づいて、燃料電池100が凍結状態であるか否かの凍結判定を行なっている。このように、凍結時に燃料電池100内で実際に生じる現象に基づいて凍結判定することにより、燃料電池100内を循環する冷媒温度等に基づいて間接的に凍結状態を推定する場合に比べて正確に凍結判定を行ない、その結果を走行許可の判定に反映させることができる。
さらに、本実施形態では、凍結判定部220が凍結判定する際に、発電電荷量が電荷量β未満である状態が、基準時間T以上継続するときには、凍結状態であると判定し、発電電荷量が基準時間T内に電荷量βに達したときには、凍結状態ではないと判定している。このように、基準時間T内における発電電荷量に基づいて凍結判定を行なうことで、第1実施形態に比べて、より正確に凍結判定を行なうことができる。燃料電池100内が凍結している状態で暖機運転を行なう場合には、出力電流は抑えられているものの、微小な発電が継続されることにより、始動時からの発電電荷量は次第に増大する。そのため、凍結状態が解消されていなくても、暖機運転を長時間継続することにより、始動時からの発電電荷量が基準値以上になる可能性がある。本実施形態では、凍結判定の際に基準時間以内であるか否かの判断も行なっているため、上記のように燃料電池100内が凍結しているにもかかわらず、凍結状態ではないと判断されることを抑えることができる。
C.第3実施形態:
図7は、第3実施形態の燃料電池車両20の制御部200を、制御部200が実行する機能の一部を表わす機能ブロックによって示した説明図である。第3実施形態の燃料電池車両20は、図1に示す第1実施形態の燃料電池車両20と同様の構成を有するため、共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明を省略する。
第3実施形態の制御部200は、図7に示すように、機能ブロックとして、第1実施形態と同様の電荷検出部210、凍結判定部220、走行判定部230、走行制御部240、発電制御部250、および出力制限部260に加えて、さらに二次電池検出部270および退避走行判定部280を備える。二次電池検出部270は、既述した二次電池モニタ173から、二次電池172の出力可能状態として、二次電池172の残存容量、および、二次電池172に許容される出力電力の最大値である最大出力(二次電池出力Wout)を取得する。退避走行判定部280は、二次電池検出部270から、上記二次電池172の残存容量および二次電池出力Woutを取得して、燃料電池車両20が退避走行可能か否かを判定する。すなわち、二次電池172の残存容量および二次電池出力Woutに基づいて、燃料電池100からの出力が無い場合であっても、二次電池172のみを電源として用いて、安全な場所まで燃料電池車両20に退避走行させることが可能か否かを判定する。退避走行可能か否かの判定のためには、例えば、一般的な退避走行に要する走行距離を設定し、そのような距離を二次電池172のみを電源として走行可能となるような、二次電池172の残存容量および二次電池出力Woutの各々の最小値を、予め設定して記憶しておけばよい。そして、二次電池172の残存容量および二次電池出力Woutの双方が、上記最小値以上であれば、退避走行可能と判断することができる。なお、本実施形態では、退避走行可能か否かを判定するために、二次電池172の残存容量および二次電池出力Woutの双方を用いているが、一方のみを用いてもよい。すなわち、当該一方が、予め定めた上記最小値以上である場合には、退避走行可能と判定することとしてもよい。
図8は、燃料電池車両20の始動時に、制御部200のCPUで実行される走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。図8に示す走行可否判定処理ルーチンは、第1実施形態における図3の走行可否判定処理ルーチンに代えて実行される。
スタートスイッチ25の操作により始動の指示が入力されて、本ルーチンが起動されると、制御部200のCPUは、燃料電池100の暖機運転を開始させ(ステップS200)、その後、燃料電池100の温度が氷点下であるか否かを判定する(ステップS210)。上記ステップS200およびステップS210の処理は、図3におけるステップS100およびステップS110と同様の処理である。
ステップS210において燃料電池100の温度が氷点下であると判定されると(ステップS210:YES)、制御部200は、燃料電池車両20が退避走行可能であるか否かを判定する(ステップS220)。このステップS220の動作は、既述したように退避走行判定部280が実行する。なお、ステップS210において、燃料電池100の温度が氷点を超えると判定された場合には(ステップS210:NO)、制御部200の走行判定部230は、燃料電池100の走行を許可できると判定し、走行制御部240が燃料電池車両20を走行可能状態にして(ステップS260)、本ルーチンを終了する。ステップS260については、後述する。
ステップS220で退避走行可能と判断すると(ステップS220:YES)、制御部200の走行判定部230は、燃料電池100の走行を許可できると判定し、走行制御部240が燃料電池車両20を走行可能状態にする(ステップS230)。具体的には、ステップS230において走行制御部240は、READYインジケータを点灯させて、運転者に燃料電池車両20が走行可能であることを報知する。そして、走行制御部240は、少なくとも二次電池172を電源として用いる走行を行なう制御を開始する。このとき、燃料電池100が凍結状態であるとき、あるいは、凍結状態でなくても燃料電池100の温度が定常状態の温度範囲に達しておらず暖機運転が終了していないときには、燃料電池100の出力は抑えられる。燃料電池100の暖機運転が終了していれば、燃料電池100の出力を用いた通常の走行が可能になる。
ステップS230で燃料電池車両20を走行可能にすると、制御部200は、燃料電池100の内部が凍結状態であるか否かを判定し(ステップS240)、凍結状態ではないと判定すると(ステップS240:NO)、本ルーチンを終了する。この後、燃料電池車両20は、暖機状態に応じた走行を続行することができる。ステップS240において凍結状態であると判定したときには(ステップS240:YES)、再びステップS240の工程を実行する。既述したように、始動時にはステップS200で暖機運転を開始しているため、暖機運転に伴って燃料電池100は次第に昇温し、凍結状態はやがて解消され得る。制御部200は、凍結状態ではないと判定されるまで、ステップS240を繰り返す。
ステップS240の動作は、凍結判定部220において実行される。ステップS240の凍結判定の動作は、例えば、第1実施形態のステップS120と同様とすることができる。すなわち、燃料電池車両20に対して始動の指示が入力された後の燃料電池100の出力電流と時間との積を積分して得られる燃料電池100の発電電荷量と、予め定めた基準値である電荷量βとを、比較すればよい。そして、燃料電池100の発電電荷量が電荷量β以上のときに、燃料電池100は凍結していないと判定し、燃料電池100の発電電荷量が電荷量β未満のときに、燃料電池100は凍結していると判定すればよい。ただし、ステップS240の凍結判定は、燃料電池100の発電電荷量を用いる方法以外の方法により行なってもよい。例えば、温度センサ105が検出する燃料電池100の温度、具体的には、燃料電池100から排出される冷媒温度等に基づいて、燃料電池100内部が凍結しているか否かを推定してもよい。
ステップS220で退避走行判定部280が退避走行不能と判定すると(ステップS220:NO)、制御部200の凍結判定部220は、燃料電池100の内部が凍結状態であるか否かを判定する(ステップS250)。このステップS250の動作は、上記したステップS240の動作と同様である。ステップS250において燃料電池100が凍結状態であると判定されるときには(ステップS250:YES)、走行判定部230は燃料電池車両20の走行を許可できないと判定し、凍結判定部220は、燃料電池100が凍結状態ではないと判定されるまで、ステップS250の動作を繰り返す。ステップS250において燃料電池100が凍結状態ではないと判定されると(ステップS250:NO)、走行判定部230は燃料電池車両20の走行を許可できると判定し、走行制御部240が燃料電池車両20を走行可能状態にして(ステップS260)、本ルーチンを終了する。
ステップS260において、走行制御部240は、READYインジケータを点灯させて、運転者に燃料電池車両20が走行可能であることを報知する。そして、走行制御部240は、アクセル開度等に基づく負荷要求に従って、少なくとも燃料電池100を電源として用いる走行を行なう制御を開始する。ただし、燃料電池100の温度が、定常状態として予め定めた温度範囲に達するまでは、燃料電池100において発熱を優先する発電を行なうことにより、燃料電池100の出力を抑えた制御が行なわれる。また、燃料電池100の発電に伴って、二次電池172の充電が行なわれる。
本実施形態によれば、燃料電池車両20が退避走行可能と判定されるときには、燃料電池100が凍結状態であるか否かの凍結判定を行なうことなく、燃料電池車両20を走行可能状態にしている。すなわち、燃料電池車両20が退避走行可能であれば、凍結判定終了まで待機することなく、直ちに燃料電池車両20を走行させることができる。したがって、低温条件下で燃料電池車両20を始動する場合であっても、燃料電池車両20が実際に走行可能な状態になるまでに発生するタイムラグを抑えることができる。このとき、燃料電池車両20は、退避走行可能であることが確認されているため、車両走行の開始後に、燃料電池100の暖機運転に何らかの支障が生じる場合があっても、燃料電池100の発電を停止して、退避走行を行なうことができる。
また、本実施形態のステップS240およびステップS250において、第1実施形態と同様に、始動の指示により暖機運転を開始してからの燃料電池100の発電電荷量に基づいて凍結判定を行なう場合には、間接的に凍結状態を推定する場合に比べて正確に凍結判定することができる。凍結に起因する水素の供給不足により、凍結時に実際に燃料電池100内で実際に生じる現象に基づいて、凍結判定するためである。
D.第4実施形態:
図9は、第4実施形態の燃料電池車両20の始動時に、燃料電池車両20の制御部200において実行される走行可否判定処理ルーチンを表わすフローチャートである。第4実施形態の燃料電池車両20は、図1に示す第1実施形態の燃料電池車両20と同様の構成を有しており、第4実施形態の制御部200は、図7に示す第3実施形態の制御部200と同様の構成を有するため、これらと共通する部分には同じ参照番号を付して、詳しい説明を省略する。図9に示す走行可否判定処理ルーチンは、第1実施形態における図3の走行可否判定処理ルーチンに代えて実行される。なお、図9において、図8と共通する工程には、同じステップ番号を付して詳しい説明を省略する。
スタートスイッチ25の操作により始動の指示が入力されて、本ルーチンが起動されると、制御部200のCPUは、燃料電池100の暖機運転を開始させ(ステップS200)、その後、燃料電池100の温度が氷点下であるか否かを判定する(ステップS210)。ステップS210において燃料電池100の温度が氷点下であると判定されると(ステップS210:YES)、制御部200は、燃料電池車両20が退避走行可能であるか否かを判定する(ステップS220)。なお、ステップS210において、燃料電池100の温度が氷点を超えていると判定された場合には(ステップS210:NO)、制御部200の走行判定部230は、燃料電池100の走行を許可できると判定し、走行制御部240が燃料電池車両20を走行可能状態にして(ステップS260)、本ルーチンを終了する。
ステップS220で退避走行可能と判断されると(ステップS220:YES)、制御部200の走行判定部230は、燃料電池100の走行を許可できると判定し、走行制御部240が燃料電池車両20を走行可能状態にする(ステップS230)。ステップS230で燃料電池車両20を走行可能にすると、制御部200は、燃料電池100の内部が凍結状態であるか否かを判定し(ステップS240)、凍結状態ではないと判定すると(ステップS240:NO)、本ルーチンを終了する。ステップS240において凍結状態であると判定したときには(ステップS240:YES)、制御部200の走行制御部240は、燃料電池システム30を停止させ(ステップS242)、二次電池172からの出力電力のみを用いた退避走行が可能な状態にして(ステップS244)、本ルーチンを終了する。本実施形態では、退避走行の際には、アクセル開度等に基づく負荷要求に対してモータ170の出力を抑えた制御が行なわれる。
本実施形態のステップS240における凍結判定は、例えば、第2実施形態のステップS120、ステップS140、およびステップS150と同様とすることができる。すなわち、ステップS240では、凍結判定部220は、燃料電池車両20に対して始動の指示が入力された後の燃料電池100の発電電荷量と、予め定めた基準値である電荷量βとを、比較すればよい。そして、発電電荷量が電荷量β未満である状態が、予め定めた基準時間T以上継続したときには、燃料電池100が凍結状態であると判定し、発電電荷量が基準時間T内に電荷量βに達したときには、燃料電池100が凍結状態ではないと判定すればよい。ただし、ステップS240の凍結判定は、燃料電池100の発電電荷量を用いる方法以外の方法により行なってもよい。例えば、温度センサ105が検出する燃料電池100の温度、具体的には、燃料電池100から排出される冷媒温度等に基づいて、燃料電池100内部が凍結しているか否かを推定してもよい。
ステップS220で退避走行判定部280が退避走行不能と判定すると(ステップS220:NO)、制御部200の凍結判定部220は、燃料電池100の内部が凍結状態であるか否かを判定する(ステップS250)。このステップS250の動作は、上記したステップS240の動作と同様である。ステップS250において燃料電池100が凍結状態であると判定されるときには(ステップS250:YES)、走行判定部230は燃料電池車両20の走行を許可できないと判定し、走行制御部240は燃料電池システム30を停止させ(ステップS255)、本ルーチンを終了する。ステップS255で燃料電池システム30を停止させる際には、走行制御部240は、既述したREADYインジケータが消灯している状態を維持する。そして、インストルメントパネルに設けたディスプレイ等に、凍結によりシステムが停止したため走行できないことを報知するための表示を行なう。
ステップS250において燃料電池100が凍結状態ではないと判定されるときには(ステップS250:NO)、走行判定部230は燃料電池車両20の走行を許可できると判定し、走行制御部240が燃料電池車両20を走行可能状態にして(ステップS260)、本ルーチンを終了する。ステップS260において、走行制御部240は、READYインジケータを点灯させて、運転者に燃料電池車両20が走行可能であることを報知する。そして、走行制御部240は、アクセル開度等に基づく負荷要求に従って、少なくとも燃料電池100を電源として用いる走行を行なう制御を開始する。ただし、燃料電池100の温度が、定常状態として予め定めた温度範囲に達するまでは、燃料電池100において発熱を優先する発電を行なうことにより、燃料電池100の出力を抑えた制御が行なわれる。また、燃料電池100の発電に伴って、二次電池172の充電が行なわれる。
本実施形態によれば、燃料電池車両20が退避走行可能と判定されるときには、燃料電池100が凍結状態であるか否かの凍結判定を行なうことなく、燃料電池車両20を走行可能状態にしている。すなわち、燃料電池車両20が退避走行可能であれば、凍結判定終了まで待機することなく、直ちに燃料電池車両20を走行させることができる。したがって、第3実施形態と同様に、低温条件下で燃料電池車両20を始動する場合であっても、燃料電池車両20が実際に走行可能な状態になるまでに発生するタイムラグを抑えることができる。このとき、燃料電池車両20は、退避走行可能であることが確認されているため、車両走行の開始後に燃料電池100が凍結していると判定される場合には、燃料電池100の発電を停止して、退避走行を行なうことができる。
また、本実施形態のステップS240およびステップS250において、第2実施形態と同様に、始動の指示により暖機運転を開始してからの燃料電池100の発電電荷量に基づいて凍結判定を行なう場合には、凍結時に燃料電池100内で実際に生じる現象に基づいて凍結判定することにより、間接的に凍結状態を推定する場合に比べて正確に凍結判定することができる。さらに、本実施形態では、凍結判定部220が凍結判定する際に、発電電荷量が電荷量β未満である状態が、基準時間T以上継続するときには、凍結状態であると判定し、発電電荷量が基準時間T内に電荷量βに達したときには、凍結状態ではないと判定している。このように、基準時間T内における発電電荷量に基づいて凍結判定を行なうことで、第3実施形態に比べて、より正確に凍結判定を行なうことができる。暖機運転を長時間継続することにより、始動時からの発電電荷量が基準値以上になって、凍結状態であるにも関わらず凍結状態ではないと判断されることを抑えられるためである。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…燃料電池車両、22…車体、25…スタートスイッチ、30…燃料電池システム、100…燃料電池、102…電圧センサ、103…電流センサ、104…DC/DCコンバータ、105…温度センサ、110…水素タンク、120…水素ガス供給部、121…水素供給流路、122…循環流路、123…水素放出流路、124…開閉バルブ、125…減圧バルブ、126…水素供給機器、127…循環ポンプ、128…圧力センサ、129…開閉バルブ、130…コンプレッサ、140…空気供給部、141…第1の空気流路、142…空気放出流路、143…背圧弁、144…分流弁、145…第2の空気流路、146…第3の空気流路、147…流量センサ、170…モータ、172…二次電池、173…二次電池モニタ、174…DC/DCコンバータ、178…配線、180…アクセル開度センサ、200…制御部、210…電荷検出部、220…凍結判定部、230…走行判定部、240…走行制御部、250…発電制御部、260…出力制限部、270…二次電池検出部、280…退避走行判定部

Claims (1)

  1. 燃料電池車両であって、
    前記燃料電池車両を駆動するための電力を供給可能な燃料電池と、
    前記燃料電池車両を駆動するための電力を供給可能な二次電池と、
    前記燃料電池の温度を測定可能な温度センサと、
    前記二次電池の残存容量、および、前記二次電池に許容される出力電力の最大値である最大出力、のうちの少なくとも一方を含む出力可能状態を検出する二次電池モニタと、
    前記燃料電池車両の走行状態を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池車両に対して始動の指示が入力された際に、
    前記温度センサが検出した前記燃料電池の温度が氷点を超える場合と、
    前記温度センサが検出した前記燃料電池の温度が氷点下であり、且つ、前記二次電池モニタが検出した前記出力可能状態を用いた退避走行判定を行なった結果、前記二次電池のみを電源として用いる退避走行が可能であると判定される場合と、
    において、前記燃料電池に供給される反応ガスの流路が凍結する凍結状態に該当するか否かの凍結判定を行なうことなく、前記燃料電池車両を走行可能状態にし、
    前記温度センサが検出した前記燃料電池の温度が氷点下であり、且つ、前記退避走行判定を行なった結果、前記退避走行ができないと判定される場合には、前記凍結判定を行ない、前記凍結判定の結果、前記凍結状態であると判定したときには前記燃料電池車両の走行を許可できないと判定し、前記凍結状態ではないと判定したときには前記燃料電池を走行可能状態にする
    燃料電池車両。
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